5月16日(金)つづき
帰宅して晩飯映画劇場は山本嘉次郎監督菊島隆三原案『男性No1顔役無用』。硬派縄文人興行師三船敏郎のナマの演技と軟派弥生人ダフ屋鶴田浩治の気取った演技の対比が冴える。妖艶越路吹雪と純情岡田茉莉子の対比も。B級娯楽映画の快作。さすがは嘉次郎と隆三やね。浦辺粂子って若いときからお婆さんなんやな。戦後の興行界(ボクシング界)の様子がわかったことも面白かった。後楽園ホールは変わってへんなぁ。

5月16日(金)
日本のレスキュー隊が中国へ。外国の人的支援を受けない中国を批判するような論調もあったけど神戸淡路のときの日本も最初はそうやった。スイスの救助犬の検疫がどうのと阿呆なこというとった。受け入れる側も大変やろし受け入れただけでも中国も少しは変わるかも。しかしレスキュー隊のような仕事ぶりを見ると自分の仕事に対する姿勢も気合いを入れんとイカンとつくづく思う。すべては世のため人のため。真面目な気持ちになるのは大掃除したせいかな。午後からNHKへ。関東甲信越番組審議委員会に出席。いろいろ話したけど大相撲中継の解説席の前に「NHK SPORTS」と大きく書かれてるのは気になることを指摘。大相撲はSPORTSの要素だけではない。この映像が海外に配信されたら誤解を呼ぶのでは?新入幕の栃の心はどないしたんやろ?最初は良かったのになかなか勝てんようなった。がんばれ。普天王もがんばれ。

5月15日(木)
ホンマに中国は大変やな。ミャンマーも大変なはずやのに忘れられたかな。そういえば日本も東京五輪の時は新潟地震やら水不足で大変やったな。社会的進化というのは同じような道筋しかないのんかいな。となると中国共産党はいつなくなるのんやろ?ミャンマーの軍事政権は?晩飯映画劇場は堀川弘通監督『女殺し油地獄』。雁治郎と扇雀のホンマの親子が河内屋徳兵衛与兵衛の親子を熱演。母親さわ(三好栄子)と娘おちか(香川京子)も含めた家族関係は面白かったけど最後に殺される豊島屋お吉(新珠美千代)とその夫の七左衛門(山茶花究)との関係の描かれ方が少々不完全燃焼。そもそも近松の原作がタイトルのおどろおどろしさに較べて少々不完全やからシャーナイのかもしれん…そこで最近の五社英雄ヴァージョンではお吉(樋口可南子)との不倫を前面に押し出したんやろけどソレはヤリスギ。この作品は決定版がないなぁ。『ドン・ジョヴァンニ』と一緒でそれでエエのんかも…。ほなもっといろんなヴァージョンを沢山作ってほしいな。タイトルと最後の殺しの場面は最高なんやから。

5月14日(水)
朝ラジオ2本こなしてコラム書いてフーッと息をついて昼飯食いながら中国の惨状を見て書類の整理を始めたらペーパーファイルとバインダーを何処にかたづけたのか見当たらん。大掃除してきちんと片付けた場所が思い出せん。部屋がぐちゃぐちゃやったときは必要なもんは何でもすぐに見つかったのに…掃除なんてするもんやないで。本棚にも引き出しにもファイルボックスにもない。アタマに来て『213』へ行って生ビール。

5月13日(火)つづき
部屋が片付きすぎて仕事にならん。そういえばカート・ヴォネガット(だったと思う)に次のような一文があった。「この乱れた仕事部屋を少しは整理なさっては?」「これで乱れてるって?頭のなかを見せてやろうか。これどころじゃないよ」美有乱調。思考生自乱脳。なんてね。晩飯映画劇場は市川崑監督1951年作品『結婚行進曲』。36歳時の崑さん若さ爆発。よすぎるほどテンポのいいアプレゲール・ラヴ・コメ。ウチの婆さんが生前「上原謙の格好良さは加山雄三どころやなかった」と言うてた意味が初めてわかる。CS日本映画専門チャンネルでもう1本興味ある映画をしていたが昼間読み始めた逵日出典『八幡神と神仏習合』(講談社現代新書)がオモロウて気になったので風呂とベッドで読みながら寝る。

5月13日(火)
22日に創刊号が発売される『論スポ』とそれを企画編集してるスポーツタイムズのホームページがオープンした。残念ながら廃刊になった『Sports YEAH!』の編集長とスタッフが頑張ってる。「人間ドラマ」などというワケのワカラン視点で自己陶酔してるだけのスポーツ雑誌が多いなかでスポーツジャーナリズムを確立してほしい。http://www.sports-times.jp/

5月12日(月)
いろいろ仕事の企画を整理するなかで昨日の『家電漫才』の衝撃について改めて考える。なんちゅーても「家電」が喋るという発想が秀逸。あいつらストレス溜まって言いたいこといっぱいあるはずやし。筒井康隆大先生が机の上の文房具を主人公にして『虚構船団』を仕上げたのと同じ。あるいはティポットやティカップが喋り出す『不思議の国のアリス』にも通じる。それが「家電」ちゅうとこが現代的。否。ちょいと昭和レトロ的で現代ウケする。早よ日曜が来てほしいなぁ。家電漫才にあてられて晩飯映画劇場は中止。こういうときは何見てもアカン。家電はえらいパワー持っとるで。ウチ電器屋やったし余計にそれを感じるな。

5月11日(日)つづき
晩飯映画劇場は堀川弘通監督『激動の昭和史〜軍閥』。意欲はわかるけど内容が盛りだくさんすぎたかな。惜しいな。若い人には見てほしいけど。夜『ミュージン音遊人』という番組で三枝成彰さんのオペラ『悲嘆』のドキュメンタリーをやるというのでテレビ東京にチャンネルを合わせたらナンヤ!コレハ!いったいナンジャイ!と大驚嘆。『家電漫才』とかいう5分程度の番組でアニメの掃除機と電気スタンドが漫才しとる。これが大ケッサク!大笑い!『ハッチポッチステーション』や『ピタゴラスイッチ』や『空耳アワー』を初めて見たときと同じような大感動!こないな阿呆らしい番組は他にない!すぐにネットで調べたら掃除機とスタンド(芸名は『バキューム100ワット』というらしい)以外にも『Wキューブ(冷蔵庫と電子レンジ)』『二枚目ヤケル(トースター)』『すぐたく代・まぜ代(炊飯器とミキサー)』といった芸人がおる。すごい!コラ見なアカン。日曜の夜が待ち遠しい!三枝さんのドキュメンタリーも面白かったけど前座に完全に食われたな。http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/kaden/index.html

5月11日(日)
佐吉の散歩のあと横浜みなとみらいホールへ。アマチュアの東芝フィル合唱団の演奏会。演目は前半がプッチーニの『グローリア・ミサ』。珍しい楽曲やけどやっぱり習作かな。後半はヴェルディ・オン・パレード。『椿姫』『トロヴァトーレ』『アイーダ』名アリア合唱曲集。ヴェルディのオーケストレーションの凄さ(易しくて凄い)に改めて感服。ソプラノの大貫裕子さんのヴィオレッタに満足。アンコールはプッチーニ『トゥーランドット』の『誰も寝てはならぬ』。日本で一番若いテノール歌手という山本耕平さんも丁寧で真摯な歌い方。もうちょい声量があれば一級品。しかしイタ・オペは楽しい。SOGOの紀伊国屋と山野楽器で本とDVDを買うて帰宅。

5月10日(土)
朝東海TV『スーパーサタデー』生出演。一緒に出演したゲストのやくみつるさんが冴えまくり。胡錦涛来日にひっかけて「大山鳴動してパンダ二匹」。清原二軍で復活の疾走する姿を見て「後期高齢選手」。お見事!俺は豊田市の事件で使われたビニールテープの特殊性について話す。元電器屋ですから詳しおまんねん。大谷昭宏さんと番組スタッフからMLB日本進出の話題が前駐米大使のコミッショナー就任にひっかけて『週刊朝日』に出ていることを知らされる。そうか。やっぱり朝日から出始めたか。読売は当事者やもんな。今後朝毎読はどんな立場をとるのんやろ?新幹線車中で永竹由幸『ヴェルディのオペラ全作品の魅力を探る』(音楽之友社)再読始める。ヴェルディのオペラファンには最高に面白い教科書。帰宅後晩飯映画劇場は成瀬巳喜男『娘・妻・母』。昭和30年代に漱石が生きていたら書いたような家族の物語。親子兄弟の関係を見事な台詞ですべて表現した秀作。嫌味も作為もないまま家族の奧の奧の感情を表した素晴らしい作品でした。

5月9日(金)
大阪へ。MBS『ちちんぷいぷい』生出演。関西独立リーグの話題でMLB日本進出計画の話をしてしまう。まぁボチボチ表面化させてもエエかな。MLBジャパンのリサーチに協力してしまうような結果はいやですけどね。プロ野球ファンは心構えをしておかなければ。日本のプロ野球がMLBに併呑されてもエエかどうかということを…。胡錦涛関西入りについては「聖徳太子以来中国との関係にはいろいろ慣れてるはず」とコメント。ごはんがススムくんのコーナーのポルペッティーナ丼がメチャメチャ美味しかった。モルトベーネで完食。番組終わって名古屋へ。新幹線車中で村井則夫『ニーチェ〜ツァラトゥストラの謎』(中公新書)やっと読了。メチャメチャ面白かった。ニーチェの『ツァラトゥストラ』も読み直しとうなった。しかし掃除に邁進すると読書が疎かになる。イカンイカン。筋肉痛をまだ感じるなか爆睡。桃源郷。

5月8日(木)
新聞コラム1本仕上げて仕事部屋整理の続き。永遠に続きそうな気配。晩飯映画劇場は何気なく見とこかなぁと思て『Sin City』。映像は面白いけど阿呆な映画。一本調子の馬鹿さ加減に途中でやめる。それにしても巨人は弱い。あれだけちょんぼを繰り返す阪神にナンデもっとスカッと勝てんのや。リーグ優勝したチームが最下位チームから4番とエースを奪うような補強は話にならんで。

5月7日(水)つづき
巨神戦で金本に感心して巨人の弱さに呆れたあと遅めの晩飯映画劇場は周防正行監督第4弾『それでも僕はやってない』。脚本も構成も見事。真理宿細部。細かい描写がじつに見事。役者の演技の引き出し方も抜群。CSの日本映画専門チャンネルの録画で見たけど映画が終わったあとのフジTV軽部アナの監督インタヴューも面白かった。なるほど専門の裁判官に加えて素人の裁判員を加える制度も有意義に思える。周防監督第1作の『変態家族兄貴の嫁さん』も見となったな。

5月7日(水)
イテテテテテ。全身筋肉痛。昨日家の中と玄関前の階段を重い本抱えて百往復くらいしたんやからシャーナイわな。おまけに朝ラジオ2本こなしたあとに雑誌や雑紙の処理でまたエッチライッチラ十往復以上。しかし仕事部屋が綺麗に片付いたのは嬉しい。嬉しいけど綺麗すぎて集中力ゼロ。水至清則無魚。汚れてるほうが仕事できるな…などと思いながらもコラム1本仕上げたものの送り先のメルアドがワカラン。原稿依頼の手紙を捨ててしもたらしい。慣れんことしたらわややな。トホホ。電話もかかってこん。どうせ締め切りは守られへんと思われるのはシャクやな。俺は締め切りだけは遵守するのに。パヴァロッティの原稿書けとりまっせえ〜。

5月6日(火)
世の中はGW最終日とか。俺は大掃除大悪戦苦闘大会ワールドカップ(なんでやねん)第7日。2階の仕事部屋から約2千冊の本を1階に降ろすだけでふらふら。そのあと掃除機かけて一段落。と言うても資料棚2カ所が未整理手つかず。シャーナイな。とりあえず大掃除はサスペンデッドゲーム。夕方古本屋さんに取りに来てもらう。その直後アマオケのクラリネット奏者のSさんが仙台に遊びに行ったとかで51度の蔵出しウィスキーのミニボトルと次回コンサート招待券を持ってきてくれる。グッドタイミング。チョイトDVD見ながら歓談したあと風呂で疲れを癒やす。晩飯は古本屋さんからもらったお金で『鮨処もり山』へ。見たことある人がいるなと思たらイラストレーターの安西水丸さんとか。帰られてから教わる。『もり山』もいろんな人が来るなぁ。しかし疲れた1週間。ベッドに入っても腕と太股の筋肉がふるえてる。今年のGWはよう働いたで。

5月5日(月)
端午の節句。ジャスミン満開。家の入り口と道路に面した土留めの壁一面が花の匂いに包まれる。ちょっと匂いすぎやで。大掃除大悪戦苦闘世界選手権(なんでやねん)第6日。ようやく本棚が落ち着き始める。結局残す本は昔からの好きな本になるんやな。腕と腰と太腿に疲労蓄積。連日の肉体労働で夜のビールが旨い。晩飯前ビデオ劇場でビールを飲みながらライナーノート執筆を依頼されてる近日発売のパヴァロッティのドキュメンタリーを見る。面白かった。フレーニと共演した初舞台の『ボエーム』など珍しい映像も満載。若いときの声はやっぱり凄いな。佐野成宏さんに案内してもろたモデナの町の風景が懐かしい。晩飯映画劇場は周防正行監督第3弾『Shall We ダンス?』。何遍か見た映画やけどやっぱり面白い。3日続けて周防作品を見るとパターンが読めるけど深まってる。ただテーマが今日的すぎるというか…。以前某有名作家が『ピアノ殺人事件』(上の階のピアノのうるさいことが原因で起こった殺人事件)というノンフィクションを書いたとき「テーマが小さすぎる」と評した評論家がいたことを思い出す。そら辻政信や石原莞爾の事件に較べたら小さいやろけどコレが現代かも。最後のクレジットの取材協力として小田島雄志先生の名前が入ってたのはナンデやろ?ダンスやったはったんかな?しかし6日間連続肉体労働は疲れたな。クリム伊達公子さんの気持ちがわかるナンテ言うたら怒られるな。

5月4日(日)
大掃除大悪戦苦闘選手権第5日。ようやく本棚の整理始まる。本をあっちやったりこっちやったり。要するに脳細胞過去記憶装置の整理。2千冊以上を本棚からdeleteしたので並べ替えやすくなったとはいえアト何日かかるねん?まいったな。晩飯映画劇場は周防正行監督第2弾『しこふんじゃった』。昔見たから途中でやめよと思たけど最後まで見てしまう。漫画タッチが飽きないのは本木竹中柄本の役者の力?それとも監督の力?風呂から上がって寝る前にネットとの回線が切れてることに気づく。PC関連の蛸足配線の上に本が載っかってコンセントが抜けてた。つないでもADSLが回復せん。電話回線直結でつないでメールチェック。まいったな…。不便な世の中や。

5月3日(土)
朝6時起きで迎えのハイヤーに乗って『サタデースクランブル』生出演。クリム伊達公子さんのテーマで佐藤直子さんと久々に再会。そういえばMCの東ちづるさんと佐藤さんと小生はかつて佐々木信也さんの『ザ・ウィーク』で何度も一緒に。まるで同窓会の雰囲気(笑)。そのあと井上康生さんが生出演。エエ男やな。負けっぷりも良かった。今は小学校の先生やけどスポーツライター時代から康生さんと懇意の乙武クンをダシに使わせてもらって楽屋で歓談。フランス語か英語をきちんと身につけて日本のホンマの柔道を世界に広めてほしいな。帰宅して大掃除大悪戦苦闘第4日。ベランダの書庫を完璧に整理整頓。『anan』『nonno』『POPEYE』『BRUTUS』『PLAYBOY』『PENTHOUSE』『Olive』『APACHE』『クロワッサン』『週刊宝石』…等々の創刊号が50種以上。『GORO』『PocketPunchOH!』『平凡パンチ別冊』等が100冊以上。こっちのほうが古本屋に高う売れそうやけど資料として残す。おかげで仕事部屋は足の踏み場もない。どこまで続く泥濘ぞ。晩飯映画劇場は日本映画専門チャンネル周防正行監督『ファンシー・ダンス』。劇画タッチをわざと映画に取り入れて禅寺修行を描いた快作。スカパラのダサイ響きが現代仏教に調和。禅仏教の世界はほんまにオモロイし素晴らしいで。蔵出しコラム読んでください。しかし大掃除は疲れるな。

5月2日(金)
大掃除大悪戦苦闘3日目。本棚の整理を5分の1で中断してベランダの書庫を整理。ここを空けて本を移さねば。昨日の千冊に加えてさらに千冊くらい古本屋行きの本が出る。2階の仕事部屋の前の廊下は紐でくくった本だらけ。夕方から医者へ。GW前にクスリを調達。大船駅によっていつも世話になってる古本屋へ…と思ったところが古本屋がない。店を閉めたらしい。別の古本屋へ行くと伊勢佐木町のほうへ引っ越したとか。潰れたんと違うてよかった。新しい古本屋さんにGW明けに来てもらうことにして帰宅。晩飯オペラ劇場は1980年メトの『仮面舞踏会』。44歳のパヴァロッティが若い。リッチャレッリも若い。面白いけど明朝が早いので1幕だけにして風呂入って寝る。

5月1日(木)
大掃除悪戦苦闘2日目。本棚の整理。大汗かいて古本屋に出す本を千冊以上まとめたのに部屋が片付かん。どないなっとるねん。全部捨てたろか…と思いながら本棚の5分の1くらいは片付く。いつまでかかるんやろ?GW中に終わるんかいな?夜は晩飯映画劇場NHKーBSで『ヴェロニカ・ゲリン』。映画作りとしては何の面白さもないけどアイルランドの事情を知りたかったので見る。ナルホドあらゆる意味で田舎や。田舎の精神は尊い。ジャーナリストは都会人になったらあかんのやな。田舎は生産する場所。都会は消費する場所。ジャーナリズムが消費を前提に活動したら最悪やモンな。

4月30日(水)
朝ラジオ2本のあと佐吉の散歩。さぁ今日から大掃除!と意気込んでは見たものの昼飯抜きでガンバッテ机の引き出しと郵便物の状差しと机の下の資料棚の整理だけで大汗かいて日が暮れる。こういうツライ一日に朋友S君からありがたい電話。『213』で待ち合わせ。ビールと旨いメシ。何?S君は社長になったんか。そらめでたい。出世欲も支配欲もない奴がリーダーになるのは最適。一番の友人の肩書きが社長なら俺もこれからは大学教授を肩書きに使おうかな(笑)。

4月29日(火)
久しぶりに佐吉と散歩。若葉が綺麗。花もいっぱい咲いてる。昭和の日。エエ気分やな。事務処理のあと昼飯食いながらNHK-BSダッカ・ハイジャック事件のドキュメンタリーを見る。前にも見たけどよくできた番組。バングラデシュの司令官は素晴らしい人格者やな。原稿校正しながら柔道天皇杯。井上康生あかなんだな。シャーナイな。いっぺんスカされた内股を意地でもういっぺん挑んで失敗したのは彼らしい。棟田の支え釣り込み足は見事。鈴木の逆転勝ちもナカナカ。石井の柔道だけはツマランかったな。本人も優勝しても悔しくて泣いてたけど「いつもああいう柔道です」という篠原の解説は秀逸やったな。このルールとこの審判のやり方とこの礼儀作法を世界の柔道に広めてほしいな。

4月28日(月)
朝関テレ『痛快!エブリデイ男がしゃべりでどこが悪いねん」生出演。司会の桂南光さんに「すっかりおなじみになりました…」などと紹介されるようになったせいか「仕事と違うときに外泊するときなんか奥さんにどないに言わはりますのん?」などと突っ込まれる。「イヤハヤアノソノ…」でウケルようでは素人やな。「ウチのヨメハンはほんまにええヨメハンですねん」とでも切り返さなあかんな。今度はそうしょ。大ファンの中川家の弟さんと初めて同席。電車アナウンスのパフォーマンスはホンマにオモロイな。帰宅してコラム1本必死に仕上げる。TV出演と原稿書きはやっぱり水と油かな。晩飯映画劇場はヒチコック『白い恐怖』。イングリット・バーグマンとグレゴリー・ペックとフロイトとダリやで。オモロかったけどちょっと無理あるな。その無理を押し切るヒチコックの手法がわかってきた。

4月27日(日)
久しぶりに朝寝。佐吉の散歩に行こうとすると既に長女が行ったとか。勝手なことばっかりしてるうえに親の健康の邪魔までしやがって。校正をいろいろやっつけて夕方から大阪へ。新幹線車中で村井則夫『ニーチェ〜ツァラトゥストラの謎』(中公新書)読み進む。先に読み始めてちょっとしんどくなってやめたけど今回は面白く頭に入る。そうか。R・シュトラウスの『ツァラトゥストラ』の交響詩の冒頭(2001年宇宙の旅のメロディ)は「正・反・合」やなくて「駱駝・獅子・幼子」なんやね。ニーチェをヒトラーにまで結びつけた阿呆はどこのドイツや?大阪泊。

4月26日(土)
朝6時起き。迎えのハイヤーでテレビ朝日へ。『サタデースクランブル』生出演。東ちづるさんとは10年近く前に大阪のテレビで一緒になって以来久しぶり。その前は佐々木信也さんの番組『ザ・ウィーク』でアシスタントをされてたときに海江田万里さんや塩田丸男さんと一緒にレギュラーやらせてもろてたんで毎週会うてたな。なんやらなつかしいな。長野での聖火騒動生中継を見ながらコメント。それ以上に朝青龍のガッツポーズを批判するコメントをきちんと口にできたのが嬉しかった。もちろんやくみつるさんも大賛成してくれたし。番組終了後東京駅から新幹線で名古屋へ。栄中日文化センターでオペラ講座。14期目(丸7年)の新学期の1回目。よう続けてるなぁ。受講生の皆さんも顔なじみ。楽しいな。オペラはやっぱりオモロイな。モンテヴェルディの『オルフェオ』を解説したあと特別企画でスポーツと音楽について話す。終了後受講生の一人の新聞記者の男性が「ザルツブルクのフィガロ見てきましたよ」ちょっと悔しい。

4月25日(金)
大阪へ。MBS『ちちんぷいぷい』生出演。2001回記念。スタジオは花でいっぱい。角さん西クンの二大スターアナ共演。聖火と五輪について話す。フランス料理風親子丼も美味しかったけど1斤5000円の食パンに仰天。なるほど美味。そのパンを出してる店が『nono piano』というらしくハイヒールのリンゴさんからCM中に「どういう意味?」と訊かれたので「nonoは9番目いう意味やから9階のピアノらしいけど静かにせんでもエエという意味もひっかけてあるのんかなぁ」というと「そんなら『わいわい亭』やね」と絶妙の翻訳。頭の回転早いなぁ。帰りの新幹線で黒岩比佐子『日露戦争勝利のあとの誤算』読了。現代日本を考え直す上で素晴らし本でした。

4月24日(木)つづき
うわっ。原稿1本今日締め切り忘れてた。必死になって書くが夕方までには無理。ザルツブルク音楽祭プロデュースの『フィガロの結婚』キャンセル。ちょっと悔しいけどDVDで何遍も見てるし…と自分を慰める。その代わりに遅い晩飯映画劇場はヒチコック『断崖SUSPICION』。ちょっと無理あるかなぁと思えるストーリーをリーズナブルやなぁと思わせる力技は凄い。風邪の名残がまだあるかな。クスリ飲んで寝よ。

4月24日(木)
朝5時半起きで迎えのハイヤーに乗ってTBSへ。『みのもんたの朝ズバッ!』スタジオ生出演。オリンピックという政治を実践しながら経済行為に走ってるIOCの責任や過去の政治的聖火リレーについて話す。帰宅してウトウトしながらテレビのスイッチひねったらWOWOWで山本薩夫監督『松川事件』をやってたので見てしまう。戦後占領下での国策捜査事件の裁判劇。いろいろ考えさせられる。死刑判決を下した裁判官の一人がニタニタ笑てたのか…。俺は裁判員制度には批判的消極的やったけどこういうことがあることも考えなあかんのやろな。

4月23日(水)
朝ラジオ2本。体調はスッキリ。ちょっと咳と痰が残る程度。月曜日に先送りした少々長い原稿に挑む。四苦八苦しながら完成。疲れた。知的生活に体力は必須やな。明朝のTBS『朝ズバッ!』から出演依頼。テーマは聖火問題。これは出んとイカンやろな。聖火の所有者はIOCでオリンピックは政治そのものいうことはあんまり喋られてへんしな。早よ寝とこ。これで3日間ほとんどアルコール抜きやな。健康やなぁ…ちゅうのはショーモナイ人生かもしれんなぁ…なんて言うたら健康好きの人から怒られるな。

4月22日(火)
昨晩玉子御飯かき込んでクスリ飲んで7時に寝て朝8時起床。途中2回目ぇ覚まして汗かいた下着とパジャマを着替えたけど爆睡でスッキリ。風邪なんかに負けるか!新幹線で豊田市へ。豊田中日文化サロンで講演。テーマは『スポーツと音楽の深い関係』。こういうテーマは楽しいな。それでもちょっと疲れたので帰りは三河安城からゆっくりこだまで小田原経由大船へ。クスリ飲んで寝よと思たけど昨晩の寝過ぎで目が堅い。黒岩比佐子『日露戦争勝利のあとの誤算』(文春新書)読む。この本はホンマにオモロイ。現在のメディアと世論の関係を考えるうえでも必読。しかし読むペースが遅い。あかん。やっぱり風邪がぶり返してきたか?自宅に戻ってクスリ飲んで屁ぇこいで寝る(註・「屁ぇこいで寝る」という表現は関西人の慣用語で別に意味はありません)。

4月21日(月)
あかん。風邪や。単にウィルスの味がする。少々長い原稿を仕上げる予定を変更して明日の講演と土曜のオペラ講座の準備だけでクスリ飲んで寝る。チクショー。一晩で治したるぞ!

4月20日(日)
今日は日曜サンデーというのにこんなに沢山原稿頼まれ人の気持ちも知らないでワテほんまによう言わんわ…と書いてもギャグの通じる人少ないやろな。原稿書きながら送られてきたCDを片っ端から聴く。ドゥダメル指揮シモン・ボリバル・ユース・オケの『フィエスタ』は楽しいラテン音楽ばかり集めた一枚。なんでラテンのメロディは日本音楽と似てるのかな。そういやアルゼンチンで聴いたタンゴで突然『北上夜曲』のメロディが流れて仰天したことがあった。日本のほうがパクッタみたいやけど。知的美人(に見える)イングリット・フリッターの『ショパン・アルバム』も良かった。優しく豊かで品のあるショパン。しかし最高に素晴らしかったのはカナダ出身のミーシャ・ブルガーゴーズマンという名前も顔も大迫力の黒人ソプラノ歌手の歌った『キャバレー・ソング集』。ウィリアム・ボルコムなんていうアメリカの作曲家(知らんで!)の歌やシェーンベルクやサティの軽歌曲(キャバレーソング)を集めた一枚。声にも迫力あるなぁ。ファンになりそうやな。彼女の声にアテられたのか夜になると鼻水たらたらアタマもボンヤリ。誰や俺に風邪を感染させたんわ!アカンで今週は忙しいのに…くそっ。クスリ飲んで早よ寝よ。

4月19日(土)
朝東海TV『スーパーサタデー』生出演。善光寺の聖火イベント辞退を評価。聖火が世界の五大陸を廻るようになったのは前回のアテネからというのは意外と知らん人が多いみたい。帰りの新幹線のなかで黒岩比佐子『日露戦争勝利のあとの誤算』(文春新書)読む。近代日本が道を誤り始めるきっかけがよくわかる。夜『鮨処もり山』へ。「なんでかココんとこよう来てるな」と大将に言うと「クセになるようクスリ入れてますから」の返事。そんなアホな。

4月18日(金)
朝仕事場の整理をして午後からNHKへ。関東甲信越番組審議委員会に出席。NHKの夜7時のニュースで北京五輪予選よりもMLBのほうを先に報じている姿勢に少々苦言。やっぱりスポーツ「報道」はスポーツ「放送」と一線を画してほしいですからね。加えて番組製作協力で謝礼をもらったことがないことを指摘。調子に乗って出演料も日本薄謝協会(NHK)と呼ばれるほど安いことも指摘。安いこと自体が問題なのではなく「使ってやる」「出してやる」という意識の生じることが問題。審議会のあと新幹線で名古屋へ。うわっ。携帯を自宅に忘れた。くそっ。公衆電話が見つからん。いろいろ連絡もとれん。不安で不満な気持ちになる自分が情けない。携帯なんかハナからなかったらこんな不便は感じひんのに不便な世の中になったな。名古屋泊。

4月17日(木)
朝原稿こなして昼から湯島のサッカー協会へ。新雑誌『論スポ』の仕事で久しぶりに川淵キャプテンにインタヴュー。岡田ジャパンからスポーツと環境問題スポーツ省問題までいろいろ訊く。7月で定年退任して名誉会長。「院政という声もありますね」「チェアマンを辞めたときもいわれたな。そのときの鈴木チェアマンは何の相談もしてこなかったよ」詳しくは5月下旬発売の『論スポ』で。その後『論スポ』の編集長と一緒に国立競技場のスポーツ博物館へ。スポーツジャーナリスト養成塾に使わせてもらえる会議室などを視察。うまくいきそうやな。突然急用が入ったためオーチャードホールでのコンヴィチュニー演出の『アイーダ』をキャンセル。あまり残念でもないのは先日コンヴィチュニーの講演と解説を聞いたからかな。仕事に疲れたオペラ好きのオッサンなら『アイーダ』はお勉強やなく娯楽として楽しみたいもんな。帰宅したら次女がBFと家にいる。休日で箱根見物の帰りとか。若者は休日に遊んだりせんと勉強せんかい!何?結婚する?勝手にせい。

4月16日(水)
朝ラジオ2本こなして原稿書きまくり。夕方に新連載を引き受けた『ゴーギャン』の編集者が来訪。『213』で飲みながら打合せ。色々話したら若いときに『GORO』でバイトしてたとか。懐かしい名前のオンパレードで生ビールが進んでしまう。夕方6時から飲み始めて12時まで。まぁこういうときがあってもええやん。

4月15日(火)
3年後にMLB直轄の極東リーグができて春先とオールスター戦時にインターリーグの形で数試合アメリカ本土のチームと闘いワイルドカードのチームとプレイオフをやってア・リーグかナ・リーグの優勝決定シリーズへの道を開く…。その極東リーグが「日本で1リーグ6球団」…という筋書きは4年前にストライキにまで発展した「1リーグ10(8)球団構想」の焼き直しやな。権力者は何としてでも自分のやろうとしたことをやりよるんかな…。原稿書きまくってふらふら。遅い晩飯映画劇場は『電送人間』。鶴田浩二・白川由美主演円谷特撮の科学ミステリーホラー映画。「大本営」なんてバーが登場したり陸軍の認識票が連続殺人の道具に使われたり戦争の影を再認識。とくに映像に凝ったりせんけど福田純という監督は職人としてリズム作りが巧いな。野球見に行きたいなぁ。岩本とダルビッシュの投げ合いみたいな試合見たいな。

4月14日(月)
朝から原稿と格闘。おかげで澁澤龍子さんと小田島雄志先生の鎌倉デートへの特別参加はキャンセル。ええーっ!NYヤンキースの入場料の最高額は400ドルもするんか。レッドソックスは125ドル!東京ドーム開幕戦ネット裏の1万8千円は妥当?俺がMLBの取材をし始めた頃はワールドシリーズのネット裏でも35ドル。公式戦は15ドルやったで。外野席なら1ドル(子供は50セント)なんてのもあった。もはやBaseballもNational Pastime(国民的娯楽)なんて言うてられへんな。けどこのバブルはいつかハジケルな。ハジケさせんためのExpansion(日本進出)なんやろけど共倒れの可能性もあるな。晩飯映画劇場はもいっぺんヒチコック見てやれシリーズ『見知らぬ乗客』。中学生の時に見てメリーゴーランドの馬が怖なったのを思い出した。ちょっと作為があざとすぎるかな。しかしオモロイ。

4月13日(日)
仕事をしなければと思いながら日曜やと思うと気合いが入らん(そんな日ばっかしやな)。フリーランサーの一番難しいところは自分で自分にネジをを巻かなあかんとこやな。30年以上フリーやのにまだ方法論が身につかん。それがフリーなんかもしれんけど。昼飯オペラ劇場でヴェルディ『ジョヴァンナ・ダルコ(ジャンヌ・ダルク)』(ボローニャ歌劇場)をLDで見てしまう。シャイーの指揮はエエなぁ。『アッチラ』(ムーティ指揮スカラ座)とかヴェルディの初期作品は「軍歌」のオンパレードで元気が出るなぁ。資料調べばかりで原稿が進まず。あっという間に晩飯映画劇場。昔やったら原稿との格闘を選んだけど今は毎日の勉強スケジュールを優先。フリーには規則が大事なのです。それとも歳とって傲慢になったんかな。もいっぺんヒチコック見てやれシリーズで『汚名Notorious』。やっぱりヒチコックはオモロイ。商売モードで観衆をミステリアスに驚かそうとするから登場人物の心理描写が深くなる。芸術志向と違うからエエんやな。

4月12日(土)
忙しいのか暇なのかワカラン毎日。やらなアカンことは山のように貯まってるんやけど…。昨日書いたMLBの極東進出の話はMLBの選手組合の反応とか外国人選手枠問題とかまだまだいくつもハードルはあるけどMLBとしてはバブル(球団資産価値の高騰)をはじけさせないためにもエキスパンションが必要やしヤル気やろな。そこで日本で仮にMLB所属6球団が生まれたとしてNPBはどうなるのか?BCリーグやIリーグと合体してAAA・AA・Aクラスの地域密着型チームが各県にできたらこっちのほうが人気が出たりして…。夕方から独立行政法人日本スポーツ振興センターの某氏と『鮨処もり山』で夕食しながら歓談。聖火問題から五輪招致問題までオモロイ裏話は尽きひんけど現在休業中の小生のスポーツジャーナリスト塾に復活の見通しも。『スポーツ・ヤァ!』元編集長のH氏が出す新雑誌『論スポ』(英和出版・発行発売/スポーツタイムズ通信社・編集)も創刊号が5月22日発売と決まったことやし音楽と映画にかかってた比重をまたスポーツに戻そかな。

4月11日(金)つづき
そうか。プロ野球コミッショナーにMLBオタクの駐米大使が就任か。これでMLBの極東進出の日本側受け入れ態勢が整ういうわけやな。折しもMLBも中国韓国の加入は時期尚早(人気がない)と判断して日本の6球団をNリーグかAリーグの極東地区に加えると決断したそうやからナベツネはもう巨人なんてどうでもエエと思とるんやろな。野球を契機に日本は晴れてアメリカの51番目の州になるちゅうわけか。めでたいこっちゃで。NHKの7時のニュースでも北京五輪予選よりもMLBを先に報じるくらいなんやからね。おれはアイランドリーグとBCリーグを応援することにするか。しかしジャイアンツやタイガースはどんな名前に変えるんやろ?

4月11日(金)つづき
帰宅して晩飯映画劇場は市川崑監督の『足にさわった女』。めちゃめちゃオモロかった。お色気たっぷりの若い越路吹雪の女スリも軽薄剽軽真面目な池辺良の刑事もカマっぽい山村聰の流行作家もサイコー。軽快な会話のリズムもバツグン。音楽の黛敏郎もスイングジャズでノリノリ。そういえば黛敏郎は川島雄三の映画の音楽も仰山やってたな。崑さんはこんな軽妙な映画もつくってはったんや。この歳になっても知らんことが多いな。増村保造のリメイク版も見なければ。金本の2000本目が出えへんな。やっぱりプレッシャーかな。というよりどっかでいろいろ意識してしまうんやろな。

4月11日(金)
朝仕事のあと昼から青山のドイツ文化会館へ。ペーター・コンヴィチュニーの演出論を拝聴。なるほどヴァルター・ベンヤミンやブレヒトやフェルゼンシュタインの系譜の人物であるだけに反資本主義で啓蒙主義。異化効果で観衆を覚醒させるわけやね。カラヤンやレヴァインの『パルジファル』の演奏をポルノグラフィ(本質を無視して一部=音の美しさしか表現してない)と断じたことも含めて大いに勉強になった講演会。しかし「舞台(オペラや演劇)は娯楽であってはならない」はどうか?もっと観衆を信じてもいいのでは?パヴァロッティが朗々と歌いあげたヴェルディの舞台でも政治の恐さに気づく観衆は少なくないはず…なんてことを考えながら神保町へ。かつて『GORO』でライターをやってたときに大いに世話になった編集者のSさんと何年かぶりにコーヒーを飲む。アタマの切れる編集者の話は相変わらず面白い。昔は原稿を破られたもんやな。こういう編集者はもう出えへんやろな。いや仕事できる場所がないやろな。昔でもライターから嫌われてたもんな。しかし昔の『GORO』のスタッフはみんなレベルが高かったな。雑誌が売れたはずやな。

4月10日(木)
朝仕事をしたあと夕方から衆議院第2議員会館へ。民主党のネクストキャビネットスポーツ政策小委員会のヒヤリングに呼ばれて短い講演と質疑応答。座長の藤村修議員や世話人の田島一成議員が中心になってスポーツ振興法の改正や新たなスポーツ政策を考える会。「政局風雲急を告げるこの時期にスポーツを考える会を催すという民主党の見識の高さと文化意識の高さに敬意を表したい」と冒頭で発言したのは半分はウケ狙いやったけど半分は本気。「スポーツと体育」「利用されるスポーツと自立したスポーツ」の違いをきちんと認識したうえでの討論は嬉しい。ようやく国会関係者の間にも真っ当なスポーツ観が浸透し始めたのは感慨深い。残る問題はメディア関係者と体育関係者やな。FC愛媛出身の友近参議院議員や中京女子大学学長の谷岡郁子参議院議員や民主党常人幹事会議長の中井治衆議員議員それにプロ野球選手会ストライキの時に一緒に闘った鈴木寛参議院議員や国立国会図書館の関係者などが小生の話に耳を傾けてくれる。大船に戻って気分良く「213」へ。まぁ話しただけで気分良うなってもシャーナイのやけど自民党の来年度スポーツ省設立の動きはどないなってるんやろ?高野連はスポーツ省の管轄にする気か?

4月9日(水)
オリンピックはスポーツではない。それは政治である。「人種、宗教、政治、性別、その他の理由に基づく国や個人に対する差別はいかなる形であれオリンピック・ムーブメントに属することと相容れない」「(オリンピズムの)目的は人間の尊厳保持に重きを置く、平和な社会を推進することにある」というオリンピック憲章も政治の一種なら「差別する」のも政治である。当然両者は闘争する。聖火はオリンピックの象徴であり政治の象徴である。聖火(政治)がなくてもスポーツはできる。スポーツは政治より上位にあるはずだ。ちなみに次のようなオリンピック憲章の一文があることも紹介しておこう。「オリンピック競技大会は、個人種目または団体種目での選手間の競争であり、国家間の競争ではない」仕事のあと晩飯映画劇場は新藤兼人監督『三文役者』。怪優殿山泰司に対する愛情こもった伝記映画。面白かった。竹中直人の怪演以上に荻野目慶子の熱演に拍手。『裸の島』『人間』なんかも見直しとなった。近所の焼鳥屋さん『との山』にも久しぶりに行きとなった。

4月8日(火)つづき
夜サントリー・ホールへ。三枝成彰さんの新作モノ・オペラ『悲嘆(Grief)』の初演。台本・演出はなんとアーノルド・ウェスカー。小生が演劇を志した中学3年の時に感激した人物。文学座のウェスカーの芝居は見逃さんようにしたもんやったけど歳とらはったなぁ。中味は「二・二六事件の妻」。二・二六に参画して処刑された若い夫を持つ妻が自分の意思で自害する。三島の『憂国』の女性左翼英語ヴァージョン…というとステレオタイプに過ぎるかな。ソプラノの中丸美千絵さんの一人舞台。「ソプラノ殺し」(終演後の島田雅彦さんの評)の音楽を80分間美事に歌いきる。小編成のオケによる音楽の響きも美しく三枝成彰さん渾身の作品。ブラヴォーでした。しかし今何故「二・二六」なのかやっぱりイマイチわからんかった。そういえば都はるみさんに「オペラに挑戦してください」と言うたとき「三枝さんからも言われたけどテーマが『二・二六の妻』だって言うので考え込んでしまって…」という答えが返ってきたことを思い出す。中村一好さんの訃報と重ねると『二・二六』を今舞台に上げる意味がわかったような気にも…。終演後ホールの出口で小田島雄志先生と久しぶりに遭う。お元気そうで何より。やっぱりウェスカーやし来やはったんやな。学生時代は先生のあとばっかり追いかけて研究室や渋谷の『田園』や隣のパチンコ屋でウェスカーやらシェークスピアの話をよう聞かしてもろたなぁ。大学中退するキッカケも先生が新聞の仕事くれたからやったな(笑)。またゆっくり話させてもらお。あ。オペラの感想聞くの忘れた。

4月8日(火)
朝から大ショック。中村一好さんの訃報。1月に名古屋の中日劇場楽屋裏で色々話したところやったのに…。そう言えばそのときの饒舌がちょっと気になってたけど…。都はるみさんの心中を思うと言葉もない。有田芳生さんにメール。そうか。「諦念のパトス」か。折しも大荒れの天候。花が散りまくる。勧君金屈巵。満酌不須辞。花発多風雨。人生足別離。コノサカヅキヲ受ケテクレ。ドウゾナミナミツガシテオクレ。ハナニアラシノタトエモアルゾ。「サヨナラ」ダケガ人生ダ。

4月7日(月)
原稿いろいろ書きまくって夕方から新橋へ。『スポーツ・ヤァ!』元編集長が新しいスポーツ・ジャーナリズム雑誌の創刊に漕ぎ着けた。その連載対談を金子達仁さんとやることになって酒飲みながらサッカーの話を聞き野球を語り合いオリンピックの講義をする。楽しい一時。何かに利用され続けてきた日本のスポーツをスポーツを目的とするスポーツへ…で意見が一致。新雑誌はとりあえず季刊で始まるらしいけどこういう有意義な対談は毎月でもやりたいな。

4月6日(日)
誕生日冥土の旅への一里塚めでたくもナシめでたくもナシ。風に吹かれた桜の花弁は地面の上を車輪のようにころころと転げ回る。『題名のない音楽会』佐渡裕の司会第1回を見る。「司会と指揮はしんどいな。ギャラ2倍欲しいな」というコメントはカット。まぁ他意はないのやろけど(笑)。数日前に高野邸で出逢った少年ピアニストのためにグールドやグルダやポリーニやバーンスタインの映像を選ぶ…はずが久しぶりに見て自分で感激。グールドの『ゴルトベルク変奏曲』はやっぱり凄いなぁ。グルダの自作自演も見事やなぁ。バーンスタインのベートーヴェンの1番P協はジャズ丸出しやな。しかし少年ピアニストにこんな「異端の」映像ばっかり見せたら道を誤ってしまうかも。けどまぁ音楽家であること自体が世の中では異端やもんな。夜は誕生祝いに『鮨処もり山』へ。プレゼント?そんなもんイラン。一人にしてくれ。Please leave me alone.

4月5日(土)
久方光和春日無寂心花散乱。家の前の通りの花弁の絨毯が綺麗。大掃除捗らず。朝からNHK-hiのカラヤン生誕百周年特集番組を見てしまう。若いときの音楽に専念してたカラヤンはエエ演奏してたな。ウィーン響とのシューマンの四番は最高やな。権力者になるとアカンようなるのは何処も同じ春の曙やな(ナンノコッチャ)。そういえば昨日某新聞社からカラヤンについて電話取材を受けた。「CD200枚以上で30万円のカラヤン・セットが500組以上売れたそうです」「カラヤンで儲けてる関係会社の社長さんの友人だけでもそれくらいは売れるでしょう。コマーシャリズムの輪の中で生き抜いた音楽家ですから」「演奏はどう思います?」「瑕瑾すらない美しさ。いつ何処で演奏しても寸分変わらない美しさ。カラベリときらめくストリングス。仕事中のBGMにはOK。R・シュトラウスの音楽とカラスと協演した若いときの『ルチア』と新ウィーン楽派の音楽をわかりやすく演奏した録音以外はつまらない」「でも人気はありますよね」「驚きがなくて聴きやすいですからね。飽きるのも早いでしょうけど宣伝すれば次々と聴く人は出てきますから。ポルノみたいなものですな。飽きる人も出れば興味を持つ人も現れる」また叱られるかな。晩飯映画劇場は『スーダラ節わかっちゃいるけどためられねぇ』ドーデモええ映画。しかし悪い演奏を聴くとイイ演奏がワカルようになるのと同じで悪い映画を見るとイイ映画がワカル。ポイントはリズムの切れ味と匂いの有無かな。

4月4日(金)
佐吉の散歩のあと主治医へ。「他は何も問題ないのに相変わらず血圧だけは高いね」「White Coat Highpertensionでしょうか」「白衣性高血圧症だって?」「病院嫌いでお医者さん怖いですから」「そんなガラじゃないだろ…」本屋とディスクショップに寄って帰る。新年度に向けて3日がかりの仕事場大掃除開始。古本屋さんに来てもらわなあかんな。晩飯食いながら阪神巨人戦。安藤ってこんなにエエ投手やったんか。それにしても巨人は弱い。なんでラミレスが四番やねん。晩飯後映画劇場はマイケル・ムーアの『Sicko』ナンデ日本はこんな阿呆な国を真似たんや?竹中はアメリカの保険会社とつるんだんやろな…。

4月3日(木)
美味しい酒ばっかり飲んだ翌日は二日酔いもなし。ただし一日遊ぶと疲れる。慣れんことすると身体がカッタルイ。短いコラム1本仕上げて読書。『反米の世界史』読了。切手と郵便だけからコレだけのことがわかるとは驚異。晩飯映画劇場は深作欽二監督『バトルロワイヤル』。晩飯の時に見たのがいかなんだのかもしれんけど最低の映画。クソ脚本。クソ映像。リアリティゼロのクソ映画。暴力の意味も価値も考えないクソメロドラマ。映画の作り方を熟知してる職人たちがナンデこんなクソ映画を作ったのか疑問。こんな映画に賞をあげたり騒いだりしたらあきませんよ。夕方のTBSラジオ『荒川強啓のデイキャッチ』で巨人の開幕連敗について話したとき「ナベツネさんももう二度と見に来ないと言ったそうですが」と振られたので「だったらコレから勝つでしょうね」と答える。「できれば巨人関係の会議とかにも来ないでほしいですね」うわっ。ホンマに今日は巨人が勝った。それも見事な逆転劇。しかし勝ち方は良うないな。川上がミスッただけやで。

4月2日(水)
朝ラジオ2本出演したあと元塾生小島君の運転で澁澤龍子さんや鮨処もり山夫妻と一緒に千葉鴨川の高野孟氏邸訪問ミニドライヴ旅行。途中官憲による少々不愉快な事件もあったが大事には至らずアクアラインと海ほたるを初体験して高野邸へ。エエとこやなぁ。陽光桜と山桜と雑木林以外に何もない。クソ田舎やなぁ。たまにはこういう場所もエエなぁ。超モダンな大邸宅の広いベランダで昼からシャンパン。周囲の山で採れる山菜がツマミ。ノビルがめちゃくちゃ美味い!以前御近所さんやった自然木芸術家の馬場さんもでっかいラブラドールを連れて出現。いまは高野さんの御近所さんとか。夕方からはコレまた御近所さんの加藤登紀子さんと鴨川自然大国のスタッフが生まれたばかりの赤ちゃん山羊を連れて出現。総勢15人以上でワイワイ夜まで飲み食い。久しぶりの命の洗濯の一日でした。おれは都会派やから田舎には住めんけど一日くらいならええなぁ。

4月1日(火)つづき
久しぶりに書き下ろし新書に手を着けてフーッと息をついて夕方『大空の翼』を見る。1942年の戦争遂行国策映画。戦闘機隼誕生物語。山本薩夫監督。黒澤明脚本。陸軍宣伝映画を何とか作品として成立させようと真面目な努力が少々虚しい。居直って思い切り宣伝映画にしたほうが作品になったかも。リーフェンシュタールのように。けど真面目な人間にはでけんこっちゃろな。さらに新書を書きつないでから晩飯野球劇場。上原で勝てんジャイアンツはアカンで。そのあと映画『外科室』を見る。坂東玉三郎監督。吉永小百合主演。泉鏡花の世界を映像化した美しい映画。けどカメラワークには冒険なし。アイデアなし。新鮮味なし。あのチェロはやっぱりヨーヨー・マかな。

4月1日(火)
真っ青な空を背景に堂々たる富士山。手前に満開の桜。見事な眺望。ちょろちょろせんと佐吉もじっとお座りして眺めんかい!福留も見事。3安打1ホーマー。そうか。日本製の世界一の砲丸は北京五輪をボイコットか。その職人魂も見事。