4月22日(木)
朝起きてRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』ZOOM出演。欧州サッカーのスーパーリーグ(強いチームだけで独占的に金儲けしようとする試み)がファンやサポーターやUEFAやFIFAの反対で風前の灯火に。イギリスのジョンソン首相も反対声明。やっぱりサッカーはみんなのものですからね。ならば日本の野球は誰のもの?まさか朝毎読のものじゃないですよね。そしオリンピックは誰のもの?IOCのもの?まさか!スポーツは公共の共有財産のはずですよね…ワン。ラジオ&朝食のあと黒兵衛と散歩。繁れる青葉がどんどん目にも鮮やかになってきた。緑色なのになぜ青葉というのか?日本人の色彩感覚は青赤白黒が中心なんでしょうね。中国の方位の色。大相撲の土俵の四方と同じですね。青龍朱雀白虎玄武ですね。青春朱夏白秋玄冬も同じですね。日本人の緑色は利休鼠になるのかな?ワン?終日デスクワーク、週末のオペラ講座のレジュメ作り。久し振りなので苦労する。いやヴェルディとワーグナーの「二大巨頭特集」なんてバカでかいタイトルにしたのがそもそも間違い?選曲は「椿姫」「オテッロ」「指環」と決めているけど…どの部分をどの舞台と誰の演奏でお見せ&お聴かせするか…サテどーするか…悩むのもオペラの仕事は楽しい…けど捗らず。途中東京新聞特報部から電話。東京の3度目の緊急事態宣言がGW明けまでの短い期間(2週間)で決まるらしい。そりゃIOCのバッハ会長の来日前には緊急事態を解除したいのでしょうね。しかしそんなことやってたら藪蛇ですよね。藪を突いて蛇がでる。五輪を気にしてコロナ蔓延。世界平和を唱えるパブリックな存在のはずのIOCもコロナの影響ですっかりプライベートなスポーツイベント屋という私企業の馬脚を露わにしましたね…とかイロイロ話してオペラ講座のレジュメは明日に延期。オペラを楽しみながらビール&晩飯&風呂&酒。しかし新型コロナ変異ウイルスの感染者は増え続けますね。五輪が開催できるという根拠は奈辺にあるのですかねえ?せめて開催中止か開催突入かを「いつ」「コロナがどういう状態になれば」判断するのかと言うことくらい発表してほしいですね。今週月曜の『ニューズ・オプエド』に出演してくれた春日良一さんによると5月25日(各国のエントリー締め切り)と7月5日(選手のエントリー締め切り)がリミットらしいけど…。それ以前に中止の判断を下したほうがいいのでは…?ねえバッハさん。

4月21日(水)
書き忘れていましたが何日か前に劇作家の清水邦夫さんがなくなりましたね。中高時代に俳優座公演で『心情あふるる軽薄さ』『狂人なおもて往生をとぐ』『あなた自身のためのレッスン』などを見て感激。原田芳雄さんや市原悦子さんが出演してましたね。清水戯曲の影響を受けて『受験生のためのレッスン』なんて芝居を書いて文化祭で上演したこともありました。彼と宮本研は小生にとって最高の劇作家でしたね。他に福田善之・井上ひさし・別役実の戯曲も好きでしたね。赤テント(唐十郎)や黒テント(佐藤信)や早稲田小劇場(鈴木忠)や寺山修司は舞台を見れば面白かったけど読む面白さはあまり感じませんでしたね。若い頃はずぶずぶの演劇青年で大学進学で小田島雄志先生にすぐに会いに行ってシェイクスピアの個人授業を何度も受けたり早稲田大学の演劇博物館に通ったり河竹登志夫先生の授業にこっそり入り込んで盗講してましたね。餓鬼の時から京都南座の裏が生活圏でしたから歌舞伎にも連れられて行ったし…子供の頃は退屈でイヤだったけど今思うと良い環境でしたね。以前おふくろが東京へ出てきたときに新橋演舞場へ猿之助のスーパー歌舞伎を見に連れて行ったことがあったけど「芝居見に行くのに電車に乗るのんか?」と言われたのを今も憶えてます。昔を思い出すのは歳とった証拠ですね。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。北國新聞の校正やらナンヤラカンヤラ仕事して晩飯は録画しておいた『映像の世紀第4集ヒトラーの野望・人々は民族の復興を掲げたナチス・ドイツに未来を託した』を見ながら。なるほどヒトラーの演説は千両役者と言えるほどの外連に満ちていましたね。もう誰も騙されなくなったでしょうが別の雄弁術が現れているようにも思えますね…テレビなんかを見ていると…。

4月20日(火)つづき
午前中に『週刊プレイボーイ』の取材をZOOMで受ける。テーマはもちろん東京五輪。もしも開催できたらどんな改革案を出すべきか?コロナで練習環境に不公平が生じているので国別獲得メダル数の発表は一切のメディアで禁止してそれを今後のレガシーにするとか…弥縫策ではなく今年実現できなくても将来的に改革すべき案も語る。オリンピックを1都市で開催するのではなく4年に一度のオリンピックイヤーに世界選手権やWカップをオリンピックにして様々な場所で1年間かけて開催するとか…イロイロ語る。しかし『週プレ』は頑張ってますね。俺が『GORO』の記者をしていたときは「目指せ週プレ100万部」なんて編集長が檄を飛ばしていたもんな。もう40年くらい前の話。当時は『GORO』も60万部を超えてたかな。『平凡パンチ』も頑張ってた。他にも男性雑誌がイロイロ…しかし残ってるのは週プレだけですからね。頑張れ週プレ。協力しまっせ。昼飯のあと『北國新聞』の連載原稿を書いて『ZAITEN』の校正をやって…晩飯は今朝NHK-BSでやっていたブータンの仮面劇の祭りの録画を見ながら。これを一緒に見に行こうと昔野村万之丞に誘われた。彼がヨーロッパからアジアのユーラシアの仮面劇を追っていて「ブータンは絶対に面白いから行こう!」と誘われたけど都合が付かずに断った。行っときゃ良かったと後悔。確かに日本の雅楽にもつながる仮面劇は衣裳も音楽も舞も素晴らしいですね。その後中国北朝鮮の仮面劇を追いかけて帰国した万之丞は突然発病。亡くなってしまった。惜しい人だった。今でも思い出すと涙が出そうになる。生きていたら今の東京五輪の開会式騒動をどう言うかな?彼がやっていたら…いや…政治家と広告屋が取り仕切ってるかぎり天才万之丞の出番はなかったでしょうね。

4月20日(火)
朝ベッドのなかで昨日の『ニューズ・オプエド』での春日良一さんの発言「オリンピックはIOCのもの」を考え続ける。だったら日本のプロ野球は読売新聞社のモノ…高校野球は朝日新聞社と毎日新聞社のモノ…という「主張」も成り立つことになる。最初に企画したモノの早い者勝ち?「スポーツ文化」とはやはりパブリック(公共)のモノとして監視が必要ですよね。その監視をするのはジャーナリズムの仕事のはずだけど日本のジャーナリズム(メディア)はほとんどがスポンサー(ステークホルダー)として運営側(主催者側)に入ってしまいましたからねえ。あ。この状態は『メディアと権力』に書かれていた明治の文明開化以来の政府と新聞の関係と同じと言えますね。日本のスポーツ界の建て直しは日本のメディア(ジャーナリズム)の建て直しと足並みを揃えなければ…ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。日本のメディアの問題提起と改革か…当然諸外国でジャーナリズムを守るために禁止されているクロスオーナーシップ(新聞と放送の一体化)は解体を主張せねばならないし…メディアはそれを取りあげてくれないし…シンドイ領域に入ってきましたね。まぁボチボチやりまひょ。ワンワン。

4月19日(月)つづき
夕方6時から『ニューズ・オプエド』本番。サスガに春日良一さんは「オリンピック原理主義者」だけあってオリンピックのあり方のすべてを肯定的に許容する。一緒に出てもらった後藤逸郎さんも「春日さんのような人が組織委にいたらマトモな討論もできる」と評価したくらいだ。がオリンピックはIOCのモノという主張には少々首肯しかねた。オリンピックとは確かにクーベルタンが提唱して設立されたIOCによって運営されてきたがスポーツというものはパブリックなモノではないのか?世界の公的共有財産をIOCが運営しているから税金も投入される。それをIOCが私的財産のように動かしているから問題がイロイロ生じている。つまりIOCは世界平和とかパブリックな団体を装いながら国際スポーツ・イベント興行会社として事業をしている。パブリックとプライベートを使い分けて商売をしている…という後藤氏の主張に小生も賛成。その点をさらに次回話し合いたいですね。春日さんによると東京五輪の開催か中止かの判断が下されるのは5月25日の各国のエントリーと7月5日の最終選手エントリーの日が最終決定日となる見通しだという。そのとき日本のコロナはどうなっているのか?誰が冷静でリーズナブルで非政治的な判断を下すのかな?

4月19日(月)
朝ベッドのなかで『メディアと権力』勉強続行。政治家から新聞記者へ。新聞記者から政治家へ。その「交流」は自然なものと言えるのか?官僚→政治家とはどう違うのか?どう同じなのか?政治家⇔新聞記者⇔大学教授の流れはどのような影響を考えるべきなのか?新聞記者⇔スポーツ関係者は?これはベッドのなかで考えたり整理したりできる問題ではないですなぁ。ワン。黒兵衛と散歩のあとZAITEN連載原稿の校正や『ニューズ・オプエド』の準備。今日のゲストは『オリンピック・マネー誰も知らない東京五輪の裏側』(文春新書)の著者で最近も文藝春秋誌でリーズナブルなIOC批判を展開している後藤逸郎氏とIOCとオリンピックの理想を断固支持している春日良一さん。コロナ禍における今夏の東京オリンピックの開催論と中止論について相当の「論戦」が予想されるのでイロイロ準備。

4月18日(日)
朝ベッドのなかでの勉強(読書)が『メディアと権力』に戻る。日本のメディア(新聞)は明治時代(近代の始まり)から政府と深い関係(内閣機密費による支援)があったのですね。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩のあとも日本のジャーナリズム史の勉強。しかし「スポーツ・ジャーナリズム史」には誰もほとんど触れないのですね。確かに明治時代以来日本のジャーナリズムは政府によって縛られてきたかもしれないけれど自己規制の出発点は営業(新聞の拡販)と一体にいなったメディアのスポーツ興行から始まったと言えるのですからね。ワン。終日デスクワークのBGMはavex classicから送られてきた佐渡裕指揮トーンキュンストラー管弦楽団によるブルックナー交響曲第8番。小生はブルックナーの音楽にいまいちピンと来ないところがあるのですがなかなかスゴイ演奏だと思います。晩飯はNHK-Eテレ『ダーウィンが来た』を見ながら。カンブリア紀の生物大爆発。その王者はアノマロカリス。長男が小学生のときだったか上野の科学博物館に連れて行ってやり土産物売場にアノマロカリスの等身大(50p強かな)の模型が売ってあった。ほしかったけど結構高価だったので諦めた。やっぱりほしいなあ。続けて『日曜美術館』は鳥獣戯画。兎や猿や蛙以外に人間や像などいっぱい描かれているとは知らなんだ。国立博物館で展覧会をやってるらしいけど行きたいなあ。風呂のあとはストラビンスキー特集。アバド指揮ベルリン・フィルの『火の鳥』もサロネン指揮フィルハーモニア管の『春の祭典』も見事でした。そう言えばこのときのアバドの来日公演には小生も短文を寄せて別プログラムの公演に行かせてもらいましたね。たしかムローヴァのヴァイオリンでブラームスの協奏曲&交響曲2番でした。もうアバドも鬼籍の人ですね。

4月17日(土)
朝ベッドのなかで小林武彦『生物はなぜ死ぬのか』(講談社現代新書)読了。これは素晴らしい一冊だった。生物(人間)は進化するために死ぬ。ナルホド《生き物が産まれるのは偶然だが死は必然》で《死は生命の連続性を維持する原動力》。死は《優秀で多様性に溢れる次世代へとバトンを渡してゆく》ために《必要なモノ》なんですね。そのことをDNAレベルから語り最後はAI(人工頭脳)まで。そして途中には演劇(喜劇)の話も。《ヒトは試行錯誤つまり間違えることから学ぶことを成長と捉えそれを「楽しんで」きたのです。喜劇のコントの基本は間違えて笑いを誘い最後はその間違えに気付くことが面白いのです(略)AIは人を楽しませる面白い「ゲーム」を提供するかもしれません。しかしリアルな世界ではAIは人を悲劇の方向に導く可能性もあります。そして何より私が問題だと考えるのはAIは死なないということです》引用したい箇所は山ほどある。コノ本はハラリやダイアモンドやサンデルやピケティよりも面白く未来に関する示唆に富んでますね。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。コノ本の最後にもう一度ハダカデバネズミ(裸出歯鼠)が出てきたのは嬉しかったなあ。《ヒトはハダカデバネズミになれるか?》という問いかけで《低酸素低体温低代謝などの生理的部分は無理》でも《社会的な変革》や《働き方改革》は可能ですね。子供を社会全体で育てることにしたりシニアがもっと働ける社会にしたり…それに《ハダカデバネズミの多くの個体は昼寝をする》というのはイイですね。ワン。あ。今でもスペインやポルトガルやイタリアや南米のラテン系の人々にはシエスタの時間がありますね。日本も取り入れましょう。ワンワン。終日デスクワーク。昼寝(シエスタ)は30分。スポーツジャーナリズムの勉強&構成&執筆復活。晩飯映画劇場は『ジョーズ3』。見始めて30分でクダラナイ映画だとわかったので『ブラタモリ』に変更。岩石の話。面白かった。ニュースを見ていると大阪では小中高校の部活動を休止させるという。聖火リレーやオリンピックはイイのかな?部活はやめさせても文句を言われないしカネもかからないから?早くオリンピックの「ヤル基準=ヤメル基準」を示すべきですね。もうタイムリミットでしょう…。

4月16日(金)つづき
晩飯映画劇場はDVDプレイヤーの録画済み一覧を整理していたら出てきた『エディット・ピアフ愛の賛歌』。そー言えば以前WOWOWでやったのを録画したのを思い出して見始めたけど素晴らしい映画でした。カットバックの時間の処理も自然で無理なくピアフを演じたマリオン・コティヤールがアカデミー主演女優賞に輝いたのも納得。娼婦たちのなかで育ったピアフが声の力と厳しい稽古のなかから史上最高のシャンソン歌手に育ちながらボクシング王者との不倫の恋は実らず酒と麻薬に溺れて…でも最後は〽Je ne regret rien(私は後悔しない…水に流して)と歌う。14年前の映画に今頃何を言ってるんだと言われるかもしれませんが凄まじいピアフの生涯を描いた素晴らしい映画に泣きましたねえ。大道芸人の父親に促されて子供のときに『ラ・マルセイエーズ』を歌うときから涙ですねぇ。ピアフを演じたコティヤールは小生の大好きなティム・バートンの『ビッグ・フィッシュ』やウッディ・アレンの『ミッドナイト・イン・パリ』にも出演してるとか。見直さねば。こうしてピアフが描かれたなら美空ひばりも映画にしてほしいですね。キチンと田岡一雄と神戸芸能社のコトも描いて。あ。今年のアカデミー賞にはビリー・ホリディの映画がノミネートされているとか。見なければ。世界の四大女性歌手はビリー・ホリデイ&エディット・ピアフ&美空ひばり&マリア・カラスでしょうね。カラスの映画はゼッフィレッリの作品とかいくつかありますね。素晴らしい映画を観ると気持ちがイイですね。

4月16日(金)
自民党の二階幹事長が今夏の東京五輪開催とコロナの蔓延の関連を問われて「とても無理だというならスパッとやめなければ」と言ったという。それが「問題」になっているらしい。何故?極めて真っ当な意見ではないか。何が何でも開催する…絶対にヤルというほうが異常だ。二階氏より根拠なく開催を繰り返すバッハIOC会長&コーツ調整委員長のほうが異常ですね。東京五輪を政局(菅総理の「寿命」)と結び付けて報じるメディアも異常ですね。あ。メディアは東京五輪のスポンサーだから真っ当な意見は言えない書けないのですね。よし。今日の締め切り原稿はそれを書こう。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩のあとデスクワーク。『ZAITEN』の連載原稿を書きあげて送稿。小生の聖火リレー批判コメントを掲載した9日付の中日新聞が送られてくる。「感染対策限界 スポンサーへの配慮影響? 大音量演出に三重県知事苦言」とのタイトルの横に真っ赤や真っ青にケバケバしく塗られたスポンサーの大型トラック3台の写真。この写真だけでもどん引きするのに朝毎読日経産経や系列のTVはこの事実を報じません(見せません)ねえ。状況は大本営発表時代と同じですね。中日新聞東京新聞は頑張ってますね。

4月15日(木)
昨晩講談社から送られてきた現代新書のなかから何気なくタイトルに惹かれてベッドに持ち込んだ一冊があまりの面白さに寝るのも忘れて読み耽ってしまった。小林武彦『生物はなぜ死ぬのか』。結局死ぬことによって生物の進化が進むということらしいけど様々な動物の「死に様=生き様」がオモシロイ。人間以外の生き物はほとんどが元気なまま突然「ピンピンコロリ」と死んでゆく。《多くの昆虫は交尾のあと役割が済んだといわんばかりにバタバタと死んでいきます》《カゲロウの成虫の寿命はわずか24時間。脱皮して交尾産卵の後は急速に老化(略)彼らには口がない。ほんのわずかした生きないのでものを食べる必要すらない。無駄に生きないという意味では積極的な死に方で究極に進化したプログラムされた死》とも言えるのだ。ハツカネズミは《抗癌作用やなるべき長生きできるような抗老化作用に関わる遺伝子の機能を失った》らしい。《どうせ食べられて死ぬので彼らにとって長生きは必要ないのです》なるほど。小さい生き物は《食べられないことが生きること》で大きな生き物は《食べることが生きること》なのですね。象より小さく鼠より大きい人間は《何》が《生きること》なんでしょうねえ?それにしてもアフリカに暮らしてるハダカデバネズミ(裸出歯鼠)の集団生活には驚きました。どんな生き方かって?この面白い本を読んで下さい。ベッドから出てRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』ZOOM出演。松山英樹が「日本人には不可能」と言われたマスターズに優勝したことを取りあげて何故「日本人には不可能」と言われたのか?誰が言ったのか?を考える。野球でも日本人は軟投型の下手投げ投手しかメジャーでは通用しないと言われていたなかで野茂が活躍しましたね。打者は無理と言われていたのにイチローが…内野手は無理と言われていたところへ松井稼頭央が…捕手は無理と言われていたのに城島が…。日本人は自虐的にモノゴトを考えすぎですね。世界への挑戦…って日本が世界の一員ではないかのような言い方ですね。ワン。黒兵衛と散歩のあと終日デスクワーク。調べ物や電話取材で『ZAITEN』の連載原稿は明日にまわしてもらう。東京五輪のゆくへは五輪霧中(五里霧中)ですからね。晩飯オペラ劇場はNHK-BSの録画。バレンボイム指揮ベルリン国立歌劇場のR・シュトラウス『ばらの騎士』。素晴らしい舞台。見事な演奏。なかなかの歌手揃い。すごい!と思っていたらナント終幕(3幕)のクライマックスのワルツの前でプッツンと切れてしまった。HDの残量が…嗚呼…畜生…涙。風呂のあと火星のドキュメントを見る。これも面白かった。いずれ中国とアメリカが火星の取り合いをするのかな?

4月14日(水)つづき
講演を終えて帰宅。早めの昼食取って昼寝。今日の東京新聞に斎藤美奈子さんが「瞬間移動の怪」と題して聖火リレーが「ワープ」して(スパイダー方式と言うらしい)リレーになっていないことを批判している。ほんと。最近のIOCのやることは御都合主義ばかりですね。まぁ聖火リレーもナチスのスパイ行為から始まったことですからね。オリンピックのあり方そのものを日本のジャーナリズムにも取りあげてほしいですね…と思っていたらニューヨーク・タイムス電子版が東京オリパラを「最悪のタイミング」「大感染イベント」と批判。日本のメディアはそれを伝えるだけ。自分の意見はないのかな?昨年の1年延期のきっかけはワシントンポストだったかな。今度はニューヨーク。IOCがらみの観測気球だとは思うけど世界の世論が開催中止に傾いてることをIOCと日本政府はどうとらえているのかな?開催or中止の判断基準を示せ!くらいは日本のジャーナリズムにも主張してほしいですね。日本のメディアはスポンサーとしてステークホルダーの一員だとしてもジャーナリズムとしての矜恃は示してほしいですね。晩飯映画劇場は『スパイの妻』。黒沢清監督のヴェネツィア映画祭とかいろいろ受賞したらしいけど…小生にはピンと来なかった。前半はリズムが悪うかったるかった。731舞台と高級な邸宅に暮らす夫妻と妻を裏切る夫と夫に愛されようとする妻がすべてリアリティに欠けていた。たぶんタイトルを『スパイの女房』とか『スパイの嫁はん』に変えるような発想があったら面白くなったようにも思えるけど…。

4月14日(水)
朝6時起き。いろいろ準備して迎えのクルマに乗って横浜のホテルへ。衆院議員に立候補予定の浅尾慶一郎氏を囲む会で朝食を共にしての第77回目の講演会。小生が招かれるのは何年か前に次いで2度目。今回のテーマは「東京オリンピック・パラリンピックはなぜ開催するのか?」3・11以前に五輪招致を実行していた日本のスポーツ界の真の目的(体育からスポーツへの脱皮とスポーツの産業化)や日本スポーツ界とIOCの問題点を話す。参加者は40名。ディスタンスを取った上でのマスク会合で神奈川県の財界人や名士が集まる。終わってから多くの人と名刺交換。久し振りの講演は喜んでもらったようで小生も満足。浅尾さんはメッチャ真面目な政治家で小生が野党の支持者だとわかっていて講演に招いてくれる。野党のだらしなさを考えると自民党の党内野党を育てるためにも次期選挙は応援しようと思う。しかし自民党の原発政策とか右翼的教育政策とかカジノ誘致は改められないモノか。党議拘束なんて止めればイイのに。あ。そのために人材を送り込むべきか。しかし野党は情けないなぁ。週刊誌の後追いだけでマトモな追求してないからなぁ。

4月13日(火)
朝ベッドのなかで『日本の近代4メディアと権力』お勉強。確かに日本のメディア(新聞)は権力(政府)と強い関係があったけどスポーツ界ではメディア自身が権力になって支配していることが問題ですよね。スポーツ議員連盟の先生方は民主的な方が多いようで会議でもよく「政治家がスポーツ界に口出しするのは控えるほうがいいのですが…」という言葉を聞いた(M氏からはそんな言葉を聞いたことはないですけどね)。しかしメディアはジャーナリズムに徹すべきでスポーツ・チームを所有したりスポーツ・イベントを主催してはならないという法律くらいは創った方が良いかもしれないですね。BスカイBがマンUを買収しようとしたりプレミアリーグを支配しようとしたときはイギリス議会がそれに反対する声明を出しましたからね。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。日本ではメディアのほうから進んで政府と癒着するからスポーツ界の改革は難しいかな。ワン。終日デスクワーク。明日の講演の準備やらスポーツ・ジャーナリズムの原稿の整理やら。スポーツ・ジャーナリストとか政治ジャーナリストとか経済ジャーナリストという個別のジャーナリストの名称はどうやら最近定着してしまいましたね。個別のアナリストならわかりますがジャーナリストはジェネラリストのはずですが…という考えはないようですね。言葉の崩れがモノゴトの本質までも崩す?日本のジャーナリズムは風前の灯火?ナンセンスな聖火リレーやコロナと五輪の開催基準のない東京大会をマトモに批判してるのは中日・東京新聞とネットだけですからね。久し振りの晩飯オペラ劇場は楽しい気分になりたいのでロッシーニの『新聞(La Gazzetta)』。金持ちの爺が娘の結婚相手を新聞で公募するというジャーナリズムとはあまり関係のない筋書だけどオモシロイですね。それにイタリア人ノーベル賞作家ダリオ・フォーの演出や舞台装置や衣裳はセンスが良くて気持ちイイですね。この作家の小説も読みたいな。探してみよ。明日は早いので早く寝る。

4月12日(月)つづき
松山選手のマスターズ優勝をテレビで見たあと黒兵衛と散歩から帰ると予想通り上杉隆さんから電話。今日の『ニューズ・オプエド』でマスターズのことをタケ小山さんと話したいというので了解。予定していたゲストはジャーナリストの木村元彦さんと神戸大学感染症内科教授の岩田健太郎さんだったので調整を開始。冒頭の10分間でマスターズと松山選手のことを話してもらうことにする。続けて池江璃花子や大谷翔平の話題。そして傍若無人のコマーシャリズム見物人密状態の聖火リレーの話題へと進むことに。毎回レポートを送ってくれている星野恭子さんのパラリンピックの話題はノーボーダー・スポーツ(オプエドのホームページ)に掲載する通知だけに…といった構成の打ち合わせを午後にZOOMで終えて夕方から本番。そうか。マスターズというのは選手だけでなく観客(パトロン)もマスコミも招待された人物だけなんですね。チョイとエリート臭が鼻につくのはIOCと同じですねと言うとタケ小山さんが「その通り。でもオーガスタのほうが筋が通ってますよ」なるほど。IOCは商業主義金儲け国際イベント屋に堕してる感がありますからね。岩田先生はコロナ対策と聖火リレーが並行して行われていることを典型的「ブレーキとアクセルを同時に踏む行為」と批判。五輪とコロナの「開催条件」と「中止条件」がまったく示されてないことを憂慮。このまま開催に突入したらどうなるのか?との問いには「日本の政府や官僚は毛が3本生えただけの養毛剤でも効果があったと言いいますからね」。なるほど。こんなのオリンピックじゃない!という声は池江璃花子選手の聖火最終走者と松山英樹選手の五輪ゴルフ出場で掻き消されるのか?岩田先生はまだ病みあがりの池江選手の五輪出場を危惧。大勢の外国人選手と交わりますからね。タケ小山さんは松山選手がジカ熱を理由にリオ五輪を欠場したことを指摘。アメリカでの賞金王争いの大事なときに五輪出場を無理強いしたくないとも。東京五輪は問題山積み…を木村元彦さんと指摘。マスメディアが取りあげない話題を『オプエド』でどんどん取りあげましょう。それが五輪にとっても良いことのはずですから。オプエドを終えて『映像の世紀第3集それはマンハッタンから始まった 噴き出した大衆社会の欲望が時代を動かした』を見ながら晩飯。第一次大戦後のアメリカの大繁栄から大恐慌へ。好事魔多しですね。フロのあと焼酎呑みながらコレもNHKを録画しておいた『アポロ11ドキュメンタリー』1960年代日本も夢のあった時代ですね。

4月12日(月)
朝起きてすぐにテレビでマスターズ。とはいえ起きるのが遅かったので松山選手の池ポチャは見られず16番から。しかしよく頑張りましたね。体力(筋力)と精神力とチーム・マツヤマ。解説の中島常幸氏が帰国したらグリーン・ジャケットに袖を通させて…と言ったときは思わず笑ったけど気持ちはわかりますね。

4月11日(日)
朝ベッドのなかで佐々木隆『日本の近代4メディアと権力』(中央公論社)読み直して勉強。日本の新聞は成立からして政府の援助を受けているモノがおおいのですね。ベッドから出てチョットだけマスターズ3日目を見る。松山が単独首位ですね。コレがどれだけ凄いことかというのはグリーンに出たことが1回しかない小生にもわかります(しかしソレはハワイ島の波越えのホールのあるコースでしたけどね・笑)。それにゴルフの原稿を2度しか書いたことのない小生にもわかります。明日は少し早めに起きて見ることにしましょう。黒兵衛と散歩は鳥の声を聞きながら。鶯・我眉鳥・雀・啄木鳥…烏はどこに消えたのか?ワン。終日デスクワーク。日本のジャーナリズムの勉強をし直していたら週刊新潮の記者から電話。東京五輪の聖火の最終ランナー(聖火台への点火者)が池江璃花子に決まったとNBCの電子版が報じたとか。明らかにヤリスギ報道ですね。日本の国内の五輪開催の気運が盛りあがらないからIOCとNBCがタッグを組んで池江選手を利用して盛りあげようとしてるのかな?池江選手も迷惑ですよね。久々の晩飯オペラ劇場はロッシーニ『セビリャの理髪師』。イタリア人ノーベル賞作家ダリオ・フォーの素晴らしく楽しい演出のネーデルランド歌劇場の舞台をチョイと楽しんで『ダーウィンが来た!』で大王烏賊に仰天して『日曜美術館』でIT技術で動かす箱とダンスに驚いて…。MIKIKOさんの振付も素晴らしかったですね。この人を五輪開会式の演出から外した組織委はサイテーですね。フロのあとファビオ=ルイージ指揮のベートーヴェン7番とレスピーギ『ローマの噴水』を楽しんでベッドへ。この指揮者は真面目に端正に外連味なく素晴らしいですね。

4月10日(土)
朝ベッドで昨日手に入れた月刊『文藝春秋』5月号の後藤逸郎さんの記事「東京五輪はバッハIOC会長の食い物にされた」を読む。オリンピック関連の記事や動画を配信するオリンピック・チャンネル日本語版があるのは知っていたけどソコで「メダル数ランキング 多くメダルを取っている国は?」なんて記事が配信されているとは知らなかった。これは明らかにIOC憲章違反。「IOCとOCOG(組織委)は国ごとのランキングを作成してはならない」と第57条に記されているのだ。このチャンネルの親会社である(株)オリンピック・チャンネルの社長はバッハ会長。後藤氏の指摘によってこの記事は削除されたらしいがIOCの子会社がオリンピック憲章を理解していない(読んでない?)とはどーしょーもないですね。それにしてもこんな子会社がIOCにはいっぱいあって商売してるんですね。ワン。いっそのこと「株式会社IOC」にしてしまったほうがわかりやすいですね。ワンワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。桜のあとは黄木香の黄と皐(サツキ)やアゼリア(榴=つつじ)の赤が綺麗。いい季節ですね。ワン。終日原稿書き。『スポーツゴジラ』のバスケットボール特集の原稿「バスケットボールの魅力-それはスピードアップされた現代社会の生き写し(仮題)」を書きあげる。ふうう。それほど長い原稿ではなかったけど時間がかかったのは歳のせい?夕方ロバート・ホワイティングさんから新刊『TOKYO Junkie』(Stone Bridge Press)が届く。これは小生が翻訳出版した『ふたつのオリンピック』(KADOKAWA)の元原稿『TWO OLYMPICS』の縮小補遺版。去年の日本のコロナ(無策)騒動まで加わっている。ゆっくり読み直そうかな。歳取ると英語を読むのがキツく感じるようになったなぁ。話すのはもう全然ダメですね。まぁええか。晩飯前に池江さんの水泳を見て素晴らしいと思い(他の選手が伸びてないのが心配ですが)彼女が東京五輪の推進役に利用されることだけは避けてほしいですね。『ブラタモリ』を楽しんでフロ&サケ&ネル。

4月9日(金)
もう10年以上前のことになるが公務員の皆さんの宴会に招かれて何度か出席したことがある。何故かどの宴席も同じような形式が伴っていて最初の挨拶があり中〆の挨拶があり〆の挨拶があって二次会の世話人が二次会を行う店を紹介した。そして二次会でもまた挨拶の連続。我々物書きと編集者の会食ではそんな挨拶など行ったことがない。少なくとも私は挨拶のある宴席とは無縁。酒呑んでメシ食って仕事や新しい企画の話をして…出版記念パーティとかは別だけどタダの宴席で挨拶が次々と行われたのを経験したのは公務員の方の宴席だけ。そー言えば公務員の方々は宴席では仕事の話をしなかったなぁ。あ。公務員の方の葬式に一度だけ出たことがあったけど会葬者の多さに驚いた。役所の人が全員集まったかと思うほど驚いた。公務員の方々は形式を重んじるのかな?だからコロナ禍でも送別会などの宴会をしてしまうのかな?ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。暖かいのか寒いのかよくわからない季候。風邪に気を付けなければ。コロナにも。ワン。終日原稿書き。途中東京新聞特報部から電話。進行中の企画に関する問い合わせだから内容は書かないけど日本のスポーツ界はまだまだ旧い体質が残ってますね。原稿完成せず。明日に持ち越し。ま。シャーナイですね。晩飯は『チコちゃん』と共に。非常事態宣言だか蔓延防止だか知らないけど何時まで同じことを繰り返すのかな?検査の数を増やして…手洗い…三密を避けて…なんて1年前から同じことを繰り返すだけ。嗚呼。

4月8日(木)
朝ベッドのなかでJ・ネイスミス『バスケットボールその起原と発展』再読。再勉強。バスケを創作した人が書いているからといってソノ記述がすべて真実とは言えないところが問題ですね。当事者でも隠したいところはあるはずですからね。前方の選手(オフサイドの選手)にパスしても良いことにしたのはネイスミスがあっさり書いているほど簡単なことではなかったはず。何しろオフサイドの反則はsneak(コソ泥)と呼ばれるほど非難される行為でしたからね。コソ泥(sneak)が音を立てないように履いていた靴がスニーカー(sneaker)ですね。ワン。ネイスミスがオフサイドのルールを無視することに決めたときは《指を鳴らして"I've got it!"と叫んだ》そうですね。中村敏雄先生はソノ英語を「わかった!」と訳されてますが。「ヨッシャー!」くらいのほうが良さそうかな。ワン。ベッドから出てRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』ZOOM出演。室伏広治さんについて今年の東京五輪のことよりも未来の日本のスポーツ界を牽引する人として回復を願うという話をしたあと黒兵衛と散歩。ワン。暖かいと思えば寒い風が吹く。春の陽気ですね。ワン。終日デスクワーク。『スポーツゴジラ』のバスケの原稿を下書きメモる。『週刊文春』が送られてきたのですぐ読む。東京五輪はどこか異常に走ってますね。100歳を超す聖火ランナーに雨のなかユニフォームの下に着ていたセーターを色が見えるからと脱がせたのですね。それ以外もウンザリすることがイロイロ。困ったことです。日本の報道機関は第二次大戦末期の状態を繰り返すの?夕方から中日文化センター『オペラ講座』の宣伝原稿書き。久し振りの音楽の原稿に少々疲れたかな。ふうううう。メシ&フロ&ネル。今日の昼間NHK-BSで『マイ・フェア・レディ』やってましたね。チラッと見ただけでもオードリー・ヘップバーン綺麗でしたね。レックス・ハリスンは語るような歌がうまいですねえ。イイ時代でしたねえ。

4月7日(水)
昨日の『ニューズ・オプエド』にゲスト出演したときは元IOC副会長でIOC名誉委員の猪谷千春氏が書いた『IOCオリンピックを動かす巨大組織』(新潮社)の一節を紹介したときがいちばんウケた。《IOCというのは不思議な組織で内部ではさまざまな葛藤があってもイザ外部から非難が向けられると結束を固める。誤解を恐れずに言えばIOC自体がマフィアみたいなものだ》聖火リレーのコースややり方も開閉会式の演出も五輪の開催か中止かの判断もすべて「マフィア」の胸先三寸?ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。桜はすっかり終わってしまった。コロナは終わらない。それどころかこれからが本番?ワン。終日デスクワークのなかで午後から『ジュニアエラ』(ジュニア・アエラ)の五輪特集の取材をZOOMで受ける。今こそ「オリンピックとは何か?」ということをジュニア(子供たち)にもわかるように説明。素晴らしい感動を呼ぶことも事実なら政治に利用されたり金儲けに利用されたりしていることも事実。そこをわかりやすく1時間半以上かかって説明。コンピュータに向かって話すのは少々疲れる。終わった頃に大阪読売TV『す・またん』から電話。悪性リンパ腫という難病が明らかになった室伏広治さんについて訊かれたのでインタヴューさせてもらったことも含めてZOOMでイロイロ話す。最高のアスリートであり大学教授であり組織委のスタッフである誠実な人物。こういう人が最初から組織委の会長を務めるべきでしたね。スポーツを政治家が動かしたりアスリートが政治家になったりしてはイケマセンね。晩飯ドキュメンタリー劇場は録画しておいたNHK『映像の世紀』第2回「第一次世界大戦と大量殺戮兵器」。このシリーズの再放送は大歓迎ですね…と興味深く見ていたら中日新聞から電話。愛知県での聖火リレーが終わるので総括原稿にコメントを求められる。スポンサーのためにコロナの感染拡大の危険性を無視して行ったイベント…と答える。その結果(感染状況の変化)をキチンと発表してほしいですね。しかし東京では変異ウイルスがキチンと調べられていないというし…まさかオリンピックのために感染者数を低く発表するなんてコトはないでしょうねえ…。何しろマスメディアがスポンサーになってしまってジャーナリズムが機能していないから…大本営発表では最悪ですよね。

4月6日(火)
69回目の誕生日。札幌冬季五輪銅メダルのジャネット・リンと同じ。関係ないか。アンドレ・プレヴィンとも同じ。クラシックの指揮者でテネシー・ウイリアムス原作のオペラ『欲望という名の電車』などの作曲家ですね。チョット嬉しいかな。誕生日が1日前でなくて良かった。5日だったらヘルベルト・フォン・カラヤンと同じですからね。あの演奏だけは(R・シュトラウスの演奏を除いて)好きになれませんからね。ただ綺麗なだけですからね。名古屋のオペラ講座で特別に佐渡裕さんと一緒に講演したとき聴講者の女性から「バーンスタインは何故カラヤンと仲良くなれなかったんでしょう?」という質問が寄せられた。「バーンスタインが初めてベルリン・フィルの指揮台に立ってマーラーの9番の凄い演奏をした直後にカラヤンがベルリン・フィルと同じ曲の録音を発売したんですね。それでバーンスタインは俺を練習台にしやがったと…」加えて「やっぱりナチ党員はゆるせなかったんじゃないかな」とは佐渡さんの回答でした。ワン。黒兵衛と散歩。そー言えばナマのコンサートにどれくらい足を運んでないかなぁ。チョット生演奏を聴きたくもなってきた今日この頃かな。ワン。終日デスクワーク。スポーツジャーナリズムの原稿をまとめ始める。マスメディア批判の書になるのは仕方ないなぁ…なんて思っていたら某マスメディアの某氏から電話。情報交換の雑談。アメリカが中国の北京冬季五輪ボイコットに動くため同盟国に働きかけるとか。日本はもちろん尻尾を振って賛成して中国は東京五輪をボイコット。中国からワクチンもらった国も東京五輪をボイコット。ロシアもアメリカのスポーツの政治利用を批判して(口実に)東京五輪をボイコット。参加国が減って東京五輪は無事開催orコロナで中止?なんて筋書が某所で語られているらしい。夕方から『ニューズ・オプエド』プロゴルファーのタケ小山さんと一緒にゲスト出演。アンカーは上杉隆さん。東京五輪についてイロイロ語る。島根県知事の聖火リレーでのスポンサー車両を減らせという主張は真っ当ですね。カネ払えば何をしてもイイのか?と言いたいくらいの大音量で「密」を無視して騒ぎまくってるらしいですからね。しかし聖火リレーでカネを集めた84年のロス五輪はその結果税金を1セントも使わず福祉団体に多額の寄付までしたのに今回のスポンサーの出すカネはどこに消えてるの?タケさんと一緒にオリンピック大改革を提案。4年に1回あらゆるW杯を全部オリンピックにして世界各地でいろんな競技を開催。こうしましょうよバッハさん!

4月5日(月)つづき
黒兵衛との散歩から戻って「リアル二刀流」のエンゼルス大谷のピッチングとバッティングを堪能。凄いホームランでしたね。三振取る投球も悪くなかったけどテンポが少々悪かったかな。最後の投球をキャッチャーがパスボールさえしなければ…まぁ野球とはこーゆーもんでしょう。昔近鉄時代の西本幸雄監督にインタヴューしたことを思い出す。首位独走のときに「優勝は決まりですね?」と言うと「野球はそんなもんやない」との答え。「ほなどんなもんですか?」と訊くと「怖いもんや」と言われた。好事魔多し。朝のうちに今日の『ニューズ・オプエド』の準備を済ませて午後から久し振りにヘアサロンの『Lawrence』へ。肩まで掛かるほど伸びた髪の毛を切ってスッとする。コロナ・ヘアと訣別。夕方から『ニューズ・オプエド』アンカー出演。ゲストはジャーナリストの木村元彦さんと島沢優子さん。IOCとオリンピックの問題点を御両人にズバリと斬ってもらう。1984年のロス五輪から始まった「オリンピックの商業主義」はその結果ロサンゼルスの税金を1セントも使わないことに成功。逆にスポーツ団体等に多額の寄付ができた。そのやり方をIOCが奪った結果…ナンデこんなに税金使わなアカンネン…スポンサーから得た金はどこへいったんヤァ!二人のジャーナリストとメッチャ有意義な話を聞かせていただいて番組終了。前半の無料配信部分でも聞いてみてください。オリンピックについてマスメディアが触れないことを喋ってますから。https://op-ed.jp/

4月5日(月)
ベッドのなかで『中村敏雄著作集』のなかのフットボールバスケットボールに関する著作を読み直して勉強していたら1960年ローマ五輪終了後に『体育の科学』誌11月号に書かれた「オリンピックと体育」という小論文を再発見。中高校の先生方への五輪に関するアンケートをもとに論を展開されていたのだが4年後に迫った1964年の東京五輪の開催に反対している先生方が多いのにちょっと驚いた。中学の保健体育科教師では開催の賛成と反対が同じ割合で46.1%。他教科の先生方もほぼ同じ賛否同数の割合。高校の体育の先生となると開催賛成が71,4%に増える(反対は23.8%)が体育以外の他教科の先生方で運動部の顧問をしている先生方では反対が48.1%(賛成は40.7%)。運動部の顧問をしていない先生方は開催賛成が48.9%(反対は40.0%)で何故か運動部の顧問の先生のほうが東京五輪開催に反対している人が多いのにはチョット驚いた。生徒は高校生で約20%中学生で約10%が反対で反対理由は先生も生徒も《大会費用の膨大さに対する不満》で《校舎建築などの内政の面での不十分な点に予算を回すべきだ》とする声が多かったという。具体的な声としては「これだけの大きな催しが世界平和に何ら資するところがないというのは問題ではないか》とか《莫大な費用が子を持つ人たちの住宅に変わらないものか》といった意見が紹介され中村敏雄氏は《国民の誰もが東京大会を歓迎しているのではないということを真剣に考えてみる必要があると思う》と結んでいる。最高に成功したと思える1964年の東京大会でも反対派(少数派)の意見を尊重しようという考えが打ち出されていたのだ。今年の東京五輪は開催中止と再延期が国民の7割を占める多数派。多数派でも意見が汲まれないとはどういうことか?要はIOCと組織委が「五輪を勝手に開催する」と言うことか?ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。

4月4日(日)
オリンピック最大の問題点は…と言うよりIOCの最大の問題点は「蝙蝠体質」ということですね。あるときはオリンピックを公共の財産であり国際的公共イベントのように振る舞う一方で私企業としてビッグ・ビジネスとしてのワールドワイド・スポーツ巨大イベントを運営するイベント会社として利益追求に走る。ある意味巧いですね。東京大会の組織委が週刊文春に抗議して掲載誌の回収等を求めた理由が「極めて機密性の高い営業秘密」である開会式の演出内容を暴露したことが「業務妨害」というのもオモシロイですね。IOCの「営業行為」に多額の税金を出す必要があるのか?と首を捻ってしまいますね。そう言えばスポンサーがディスコ音楽を大音量で流す街宣車を走らせて大騒ぎしている聖火リレーのスポンサー料は公道を警備して聖火リレーに協力している地方自治体には回ってこないのでしょうかねえ?ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。葉桜の緑がだんだん濃くなってきましたね。ワン。終日アメリカン・ボールゲームとヨーロピアン・ボールゲームの比較を勉強し直す。中村敏雄先生の著作はやはり素晴らしいですね。何度も読み直さねば。ウワッ。池江璃花子さんが五輪予選100mバタで優勝。凄い精神力と努力ですね。頭が下がります。IOCや組織委の皆さんも頭を下げてください。晩飯のあと風呂入ってテレビをつけると『E.T.』をやっていた。これがスピルバーグの最高傑作だと私は思いますね。ジョン・ウイリアムスの音楽も最高。ETが故郷の星へ帰るために宇宙船に乗り込むシーンでマーラーの交響曲第10番1楽章の最後を見事にパクっているのも凄いですね。この物語を「愛犬物語」の犬を宇宙人にしただけと看破したのは澁澤龍彦さんでしたね。寝よ。あ。IOCの聖火リレーに対する「報道規制」の不可解さについてはジャーナリストの江川紹子さんがキチンとしたレポートを纏めておられますね。東京五輪…このコロナ禍第4波ででどこまで引き摺るのか…?https://news.yahoo.co.jp/byline/egawashoko/20210403-00230643/

4月3日(土)
『文字世界で読む文明論』読了。特に新しい知識や考え方を得た驚きはなく既知の事柄を整理できたのは悪くなかったけど過去の日本が中国や西洋に《追いつき追い越せ》と《行け行けドンドン》で頑張ってきたことはキチンと再認識する必要がありますね。《これまでの日本の「人材」観はやはり主として「受容」と「模倣」と「改善」とその結果の維持運営の能力を持つか否かに限られがちであった》ナルホド。スポーツの世界もそうでしたね。「アメリカ大リーグに追いつき追い越せ」「欧州南米サッカーに追いつき追い越せ」この感覚から脱皮できるか否かですね。若い人たちはもう脱皮してるのかな?ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。家の前の坂道は桜吹雪とピンクの絨毯。桜の花というのは風で散るのではなく自ら寿命を察して花を落とすらしいですね。だから風の強さはあまり関係がないらしい。花ニ嵐ノ喩エモアルゾ サヨナラダケガ人生ダ。五言絶句『勧酒』の井伏鱒二・訳を愛したのは映画監督の川島雄三でしたね。ワン。今週締め切りのバスケットボールの原稿のために中村敏雄著作集のなかから『オフサイドはなぜ反則か』『メンバーチェンジの思想』を読み直す。バスケットボールはオフサイドでプレイするのが攻撃の基本なんですね。TBS『報道特集』見る。第二次大戦での日本の植民地韓国台湾出身の「BC級戦犯」のレポート。戦後は国籍が違うということで軍人恩給も何の補償もなかったのですね。野球を楽しみながら晩飯食ってチャンネルを回すと『ジョーズ』をやっていた。懐かしいなぁ。LDで何回見直したかなぁ。1975年の映画かぁ…俺がまだ大学に籍を置いていた頃ですね。籍だけですが(笑)。このあたりから現在までは現在という時代とつながっているのかな。『ウェストサイド物語』(1961年)や『ティファニーで朝食を』(同)や川島雄三の『幕末太陽傳』(1957年)は「クラシック(古典)」になってしまうのかなぁ。「蔓延防止等重点措置」を「マンボウ」と呼ぶことはヤメルらしい。ヨカッタヨカッタ。魚のマンボウを連想してかったるいって…そんなことじゃなく小生は野坂昭如さんが歌ってた『ヨコスカ・マンボ』(作詞:能吉利人,作曲:桜井順)を連想してしまいましたから…。〽マンボ・ヨコスカ・ヨコサヌカ…寝よ。

4月2日(金)
朝ベッドのなかで週刊文春『菅「ワクチン敗戦」徹底検証』という記事を読んでいたら思わずエエエエェ!?と声を出したくなる文章に出逢った。《最近菅首相は周囲に「五輪は止められないんだ」と漏らしている》昨年来日したバッハ会長から《IOCと合計1兆3千億円に及ぶ放映権料の契約を結んでいる米テレビ局NBCやその他の五輪スポンサーの意向が伝えられた》だから《日本だけの判断では止められないと初めて悟ったんです》そして《菅首相は「どんな形になろうがやる。バッハとも約束した」と返したという》のだ。そんなことを去年の11月にやっと知ったの?というのはさておきコロナがどういう状況になっても…国民の健康がどういう状況におかれても…NBCやスポンサーとの契約のために五輪は開催する…ってまったくオカシナ話で本末転倒どころか無茶苦茶な話じゃないですか。バッハ会長がカネの話を持ち出したなら「コロナ禍のなかでそれは無茶な話だ!」と反論すべきですよね。ワン。朝ベッドから出て黒兵衛と散歩。染井吉野は早くも葉桜。次は青葉繁れるの季節。そのころコロナは?ワン?終日『スポーツ・ジャーナリズム』の単行本についてああでもないこうでもないと悩む。これはけっこう面白い作業ですね。昼飯映画劇場で録画しておいたNHK『映像の世紀』第1回を観る。うむ。20世紀は「映像の世紀」だということを再認識。こういう番組を観るとNHKの価値を見直す…というか私は別にNHKが好きというわけではないけど殆どNHKしか見ませんけどね。何故か。晩飯は『チコちゃん』を見ながら。風呂のあとは焼酎呑みながらスティーヴ・マックィーン主演『ネバダ・スミス』。ネイティヴ・アメリカン差別の問題を下敷きにしたハードボイルド復讐劇。けっこう面白かった。監督のヘンリー・ハサウェイがフィルム・ノワール系だからということもあるのかな?スザンヌ・プレシェットも出演。懐かしかったですねぇ。

4月1日(木)つづき
風呂に入ってベッドへ行く前に焼酎を1杯ひっかけてるとBS日テレで『四十七人の刺客』をやっていたので後半から見てしまう。池宮彰一カ原作&市川崑監督のリアリズム忠臣蔵。赤穂浪士はやっぱりオーソドックスにという意見にも首肯するがそれなりに面白い。でなければ何回も見ない。このリアリズム忠臣蔵を見る度に脳裏に浮かべるのはのは市川崑監督が2度目の東京オリンピックを撮ったらどんなリアリズムの撮り方をするだろう…ということ。故・橋本治氏は1964年東京オリンピックの映画の最後が「この創られた平和を夢で終わらせていいのであろうか」と結んだことについて《オリンピックをどう位置づけしていいかわかんなくて棚上げにした結果》と言ったあとこう書いている。《今市川崑があの映画を作ったら「オリンピックは人類最大の嘘である」くらいのことを言うと思う。そうなってこそ市川崑の『東京オリンピック』になるんじゃないか》(拙著『今こそ「スポーツとは何か?」を考えてみよう』のなかの引用より)7月に東京オリンピックが開催されたとしたらその記録映画にはエンブレムの盗作疑惑騒動や新国立競技場の設計やり直しや都知事の交代から組織委会長の女性差別発言や開閉会式演出家の交代やコロナ禍でのゴリ押し開催の事情が描かれるのでしょうか?まさかぁ!寝よ。

4月1日(木)
冗談でコロナを飛ばせ4月馬鹿。エイプリル・フールという言葉はまだ残ってるけど四月馬鹿とは言わなくなりましたね。ベッドから出てRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』ZOOM出演。武道とはスポーツのことであるという自説を話す。柔道という言葉が生まれたのは江戸末期で日本人の間に定着したのは嘉納治五郎が使い始めた1882(明治15)年以来。撃剣とか剣術と呼ばれていた武術が剣道と呼ばれるようになったのは大正時代。空手(術)が空手道と呼ばれるようになったのは昭和初期。武士の人殺しの技である武術が武道という「道」になったのは明治天皇が「万機公論に決すべし」と宣言して立憲民主制が始まってから。これはノルベルト・エリアスが唱えた非暴力社会としての民主主義社会のなかで暴力が非暴力化されてスポーツが生まれたという説とイコールですね。武術が武道(スポーツ)に成長したわけです。ところが日本の武道家の多くが武道はスポーツは異なると思っているから間違いが起きるのですね。武道が武士道に通ずると言っても武士道も騎士道Chivalryやスポーツマンシップに通じると新渡戸稲造も書いてますからね。ワン。黒兵衛と散歩。宴なく見る人もなき桜でも誇りて咲き散る美しきかな。お粗末。ワン。終日改めてスポーツジャーナリズムについての勉強。日本にジャーナリズムが根付かないのは政治ジャーナリスト・経済ジャーナリスト・スポーツジャーナリスト…など本来「ジャーナリスト」という肩書きで活動すべき人物が分化し各分野のスポークスマンと化してその本質がわからなくなったからかな?大分湯布院の素晴らしい蓄音機屋さん梅屋の主人梅田英喜さんから新刊『今日からはじめる蓄音機生活』が送られてくる。美しい蓄音機の写真が満載。瑞々しい生の音が響くようで出版社はどこかと思えば高橋団吉さんのデコ出版ではないか!デコさんは100回以上読み返す価値のある哲学者木田元氏の『技術の正体 The True Nature of Technology』を英語の対訳付きで出版した会社。小生のスポーツジャーナリズムの本も出してくれないかな…?大手は避けたがるだろうから…。晩飯はプロ野球を見ながら。野球はやっぱり一投一打が面白いですね。どこが勝とうがイイですね。コロナ感染者を出したスワローズは大丈夫かな?

3月31日(水)
朝起きて東京新聞を開くと斎藤美奈子さんが「本音のコラム」欄に《迂闊だった。聖火リレーがこんな大パレードだったとは》との書き出しで聖火リレーのことを書いておられた。《ズチャズチャズチャと大音量の音楽を響かせやってきたのは大型トラック。荷台の上のDJが大声で叫ぶ。「福島のみなさん1年待ちました。踊って楽しみましょう」(略)だいぶあとからやってきた聖火ランナーの姿はかき消されんばかり》このスポンサーによる《騒々しい一団が全国各地を次々に襲うのだ。(略)新型コロナ第四波の到来が予測されワクチン接種は進まず国民には花見の自粛まで求めているのに何なのこれは。そのうえリレーの実態は国民の目から隠されている。五輪公式サイトもニュース映像もランナーのアップしか映さない。企業中心のイベントであることがバレたら批判が殺到するとわかっているのかもしれない。テレビ局も五輪のスポンサーである。要するにみんな「ぐる」なのだ》ホントその通りだと思いますがスポンサー企業はこれで宣伝費を使った宣伝効果があると思っているのかな?しかしジャーナリズムが機能しないことこそ大問題ですね。聖火リレーのディスコお祭り騒ぎについては一昨日の『ニューズ・オプエド』でも批判的に取りあげました。小生は河北新報のインタヴューに答えて被災したままの姿で手つかずの場所や原発の周囲も聖火リレーに走ってほしいと話しましたが「ズチャズチャズチャ踊って楽しみましょう」では無理ですね。ワン。黒兵衛と散歩。誰一人擦れ違わない朝。満開の桜を十分に堪能したあとフジテレビ『めざまし8時』から電話があったので空手界でのパワハラ告発について武道界で「事件」が相次ぐ原因についてイロイロ教えてあげる。要は武道(空手道・柔道・剣道・相撲道…etc)が近代明治の民主政の誕生と同時に生まれた新しい文化(スポーツ)であるにもかかわらず封建遺制としての武士の人殺しの技術だった武術とまだ混同している人の多いことが問題なのですよね。ヨメハンと一緒に大船に出て銀行を回ったりイロイロ雑務のあと晩飯映画劇場は三谷幸喜・作のドラマの映画化『笑の大学』を楽しみながら。役所広司の見事な演技力を堪能しました。

3月30日(火)
『文字世界で読む文明論』読み進む。《組織なき戒律の宗教としてのイスラムに対してカトリックは典型的な組織宗教》なのだ。その組織は《地域も国境も民族も人種もそして文化世界の境界までも越えて広がる普遍的組織となった》ナルホド。ではIOCはどんな組織なんだろう?巨大商業主義の国際的スポーツイベント屋さん?うむ。カトリックに似ていますね。元IOC副会長の猪谷千春さんはこう書いてます。《IOCというのは不思議な組織で内部ではさまざまな葛藤があってもいざ外部から非難が向けられると結束を固める。誤解を恐れずに言えばIOC自体がマフィアみたいなものだ》(IOCオリンピックを動かす巨大組織=新潮社)カトリックでマフィアとなると映画『ゴッドファーザーpartV』を見直さなければ。ワン。黒兵衛と散歩して返ってくる久し振りにCBCテレビ『ゴゴスマ』のスタッフから電話。空手の五輪代表植草歩選手が告発した「恩師」のパワハラ事件について喋ってほしいという。今朝の読売テレビ『す・またん』で話した小生の武道論を見たのかな。「武道=騎士道=スポーツマンシップ」という捉え方を武道関係者はできずに「武道は特別でスポーツとは違う」と主張しているのがそもそもの問題ですね。それに空手も柔道も(ときにはレスリングも)コーチと選手の関係を「師匠と弟子」としてしか捉えずアスリート・ファーストを否定する。かつては武術の上達を希望する武士は師匠を探して選んだもので師匠が弟子を選ぶなど考えられなかったはずですけど最近は学閥(学校派閥)のなかで指導者(師匠)が学生(弟子)をがんじがらめに縛ってますよね。午後から『ゴゴスマ』に電話出演してイロイロ仕事のあと晩飯サッカー劇場はW杯予選モンゴル戦。うわっ。14点は取りすぎとは言えがりがちに守っていたモンゴルのディフェンスを次々とこじ開けたのは良しとしましょう。

3月29日(月)
『文字世界で読む文明論』面白い。世界四大文明から近世までの世界文明史の流れが言葉と文字で語られる。宗教と科学の線引きも宗教の歴史も明快になる。いや明快に分類できないことが明快にわかる。科学者のニュートンが「錬金術」を信じていたことは経済学者のケインズの「趣味的研究」からわかったのですね。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。染井吉野満開。京都弁の「はんなり」の語源は「花成り」ですからこういう少々派手目の…しかし落ち着いた色相のことを言うのですね。はんなりをChicだと誤解している人が多いけど違うのですね。山桜は早くも葉桜。その緑もまた美しい。角の家の庭先にある大きな枝垂れも二分咲き。誰も見に来ない花の名所もいいものです。ワン。終日デスクワーク。日本のスポーツ・ジャーナリズムの歴史を纏め直す。日本のジャーナリズムは大坂夏の陣の米相場への影響を江戸に伝えたことに始まるのですね。芸能ジャーナリズムは江戸歌舞伎の見巧者のレポートになるのかな。夕方から『ニューズ・オプエド』ZOOMでアンカー・リモート出演。ゲストはサッカー・ジャーナリストの大住良之さんと相撲ジャーナリストの荒井太郎さん。大住さんはU24の日本vsアルゼンチン戦への取材に備えて北九州市のスタジアムの傍のホテルからリモート出演で先の日韓戦3ー0勝利アルゼンチン戦0ー1敗戦について分析してもらう。ベストメンバーを揃えられなかった韓国がチョット可哀想だったけど日本は思い通りに試合を組み立てられたのは評価。しかしガチガチに守ってくるモンゴル戦はまた別の展開。アルゼンチン戦は勝てる可能性あり。地球の裏側からわざわざ連れてきた選手は全員使ってあげたいから隙が出る(その通りになりましたね)。大住さんは前半30分でスタジアムへ。荒井太郎さんと相撲談義。高安にフィギュアの鍵山や羽生のハートがあればいいのに…という指摘にお思わず噴き出す。他に聖火リレーでスポンサーの街宣車の「コンボイ」が大音量で走っていることや宮本亜門さんが五輪中止をTV番組で訴えたことも取りあげて番組終了。亜門さんは開閉会式の演出のゴタゴタにも我慢ならなかったのかな…というのは小生の邪推ですけど。そのあと続けてZOOMで読売テレビ『す・またん』VTR撮り。空手の五輪出場決定選手が大学時代の「恩師」をパワハラで訴えたことについて話す。竹刀を使った稽古で目にケガをさせたというのは明らかにヤリ過ぎ。そー言えばかつてバンタム級王者のホルヘ・ルハンというメッチャ強いチャンピオンに挑戦したボクサーも自衛隊あがりのトレーナーが突いてくる竹刀を避けてパンチを出す練習をしてましたね。それでも竹刀の先にはボクシングのグローブが付けられてましたから何も付けずに竹刀を突き出してケガをさせた指導者は単なる暴力…それも指導者のパワハラを伴う酷い暴力と言うほかないですね。

3月28日(日)つづき
夕方から大相撲。高安は結局若隆景&翔猿に連敗のあと今日の碧山にも敗れて10勝5敗。8日目に照ノ富士に勝ったいちばんを見たときは強い!と思ったのに優勝はいつかな?照ノ富士は貴景勝を退けて優勝。大関−序二段−大関のエレベーターは苦労も我慢も多かったでしょうけど圧巻ですね。そのあと『バンキシャ』を見ていると聖火リレーのニュースのあと宮本亜門さんが「ごめんなさい。炎上覚悟であえていいます。日本から(東京オリンピックの)中止の意思を表明すべきだと思います」とコメント。思わす「ブラーヴォ!」と叫んでしまった。「今の感染状況を冷静に見て…皆さん切り裂かれちゃうんですよ…国民の気持ちが…皆さんのやりたい気持ちはわかるけど誰が開催にNOを言うか。やはり日本が勇気を持ってNOということを期待したい」これは素直に真っ当な(政治的ではない)意見ですね。これに対して五輪開催を推進している人たちはやはり素直に真っ当な(政治的でない)開催推進論と開催可能論を述べるべきですね。小生はもしも開催可能で押し進めるならメディアによる国別メダル獲得数の発表を廃止するとか(海外から来る選手のハンデは大きいですからね)大胆な改革(今後に残るレガシー)を実践すべきだと思っていますがそういった改革案も聞かれず聖火リレーの街宣車大音量ディスコ音楽や感染状況を眺めていると宮本亜門さんの「(五輪とコロナで)国民の気持ちが切り裂かれちゃう」との意見に納得して「五輪中止」に賛成票を投じたくなりますね。晩飯と風呂のあとビール呑みながらNHK『サンデースポーツ』を見ていたら鈴木武蔵選手が「アスリートは黙らない」と題して幼い頃からどれだけ酷い言葉で肌の色の黒いことを揶揄され差別的言辞を浴びせられたかをタレントのアメリカ人とのハーフの福島淳との対談形式で語っていた。日本には「人種差別などない」などと臆面もなく言い放つ人に見てほしい内容の濃い番組でした。鈴木武蔵はそういう「差別」についても書きつづった本『ムサシと武蔵』(徳間書店)を最近上梓したとか。amazonで調べると帯に《日本代表ストライカーの苦悩と歓喜に揺れた半生 ぼくの肌はなぜ黒いのか?自分は日本人なのか?》とあった。読まねば。

3月28日(日)
昨日の夜のべッドのなかから新しく鈴木董『文字世界で読む文明論 比較人類史七つの視点』(講談社現代新書)読み始める。最近読んでる一連の文明論の一冊ですね。小生が多木浩二『スポーツを考える』を通じて知った社会学者のノルベルト・エリアスがここにも登場。彼は《人類の「文明化の過程」とは「攻撃的衝動を規制する内的メカニズムの形成の過程である》ととらえたわえですね。そこから社会の非暴力化の一環として民主主義(選挙や議会)が生まれ殴り合いがボクシングに非暴力化(ゲーム化)されるなどスポーツが生まれるわけですね。ワン。ベッドから出て黒兵衛と花見の散歩。染井吉野満開。ちょっと怖いくらい派手ですね。桜の名所に足を運ぶ人は自宅の近所に桜が咲いてないのかな?それとも人間には人混みを求める性向があるのかな?ワン。コツコツと『スポーツジャーナリズム論』の作業。公共財産であるスポーツをジャーナリズムを担うべきメディアが支配してることの罪を告発するのが本書の目的ですね。そー言えば今日の東京新聞の朝刊に《聖火リレー/スポンサー車派手な演出/大音量で先導違和感/福島の住民「復興五輪の雰囲気ない」》との見出しの記事が出ていた。これはテレビでは報じられていない(見せていない)ことだけど《聖火リレーを待ち受ける人々の前に大型トラックを改造したような宣伝車が次々と近づいてきた。大音量で流れるダンスミュージック。「盛り上げましょう」と車上から呼びかけるDJ。地上を伴走するスタッフが踊り販売促進用のタオルを観客に配った》「想像と違う。復興五輪という感じはしない」という声も。これはロンドン五輪のときにも批判されたスポンサーの「ヤリ過ぎ」ですね。コカコーラやトヨタや日本生命やNTTはベネトンやナイキのCMのやり方でも勉強したらどうか?しかし東京新聞(中日新聞)は東京五輪のスポンサーではないからこういう記事を書くけど朝毎読日経産経北海道や系列TVは報じませんね。これでいいのか?

3月27日(土)
『ちぐはぐな身体』熟読了。《ファッションというのは規定の何かを外すことでありずらすことであり崩すことでありつまりは共同生活の軸とでも呼べるいろいろな標準や規範から一貫して外れているその感覚のこと》なのですね。ナルホド。《パスカルは「不均衡」(ディスプロポーション)が人間だと言ったがファッションは人間の存在のそのディスプロポーションをいちばん微細に表現する営みなのだ》小生は自分で服など一度も買ったことのない男ですが(ヨメハンが買うものを着ているだけです)今後は服にしろ建築にしろデザイナーズブランドを見る目がガラリと変わってしまいましたね。本書で『ベルリン天使の詩』『パリ・テキサス』などの映画監督ヴィム・ヴェンダースが山本耀司を題材に『都市とモードのビデオノート』というドキュメンタリーを撮っていることを知った。amazonで調べればDVDがある。見なければ。ヴェンダースは長女と一緒にベルリンへ行ったときに長女の友人の旦那(CFディレクターだという)に案内されて彼のアパートまで行ったが閉まっていて逢えなかった。残念。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。染井吉野満開。願わくば花の下にて春死なむその如月の望月の頃。綺麗な歌だと思っていたけど「花の下で死ぬ」とはどういう死に方を西行は想像していたのでしょうね。野垂れ死に?心臓麻痺?それとも武士の頃に恨みを持たれていたカタキに見つかって斬殺?桜の木の下には屍体が埋まっていると書いたのは梶井基次郎だったかな。上野公園の美しい桜は東京大空襲の痕跡?ワン。『スポーツ・ジャーナリズム』の仕事に助走を開始。この一冊を書き出す助走は長かったなあ。大いなる助走(笑)。夕方から大相撲。うわっ。高安負けたかあ…翔猿の土俵際の捨て身の技が決まる。優勝させたかったなあ。まだ明日があるか…。晩飯食べながら録画しておいた『報道特集』を見ると原発被災地の住民が聖火リレーについて復興してない場所も走ってほしかったと語っていた。小生もそう思ったので河北新報のインタヴューに答えて同じ意見を語りました(23日に掲載されました)。風呂のあとチェンの素晴らしい演技と鍵山の頑張りと羽生のミスを見てベッドへ。思い通りに動いてくれない「自分の不均衡(ちぐはぐ)な身体を動かそうとするスポーツは」怖いですね。あ。ビデオに入れておいた「チコちゃん」の野球の「ストライク」と「ボール」の意味は知ってましたよ。えっへん。それにしても阪神の佐藤は凄いなあ。バースの再来になるかな?

3月26日(金)つづき
終日デスクワーク。連合通信の連載コラムを書く。昨日の本欄に書いた聖火リレー批判。所詮はベルリン五輪でのナチス・ドイツの敵情偵察イベントとはいえそれなりの意義は見出せるわけですからやるからには「何のために聖火リレーをやるのか」をきちんと表明して真面目に走ってほしいですよね。1964年の時のように。大相撲は高安が負けたか。朝乃山も。さてどーなることやら。プロ野球も開幕。さっそく巨人が横浜相手に3点リード。しかし横浜も菅野相手にすぐに追いつく。なかなかやるなぁ…と思いつつチャンネル回してU24サッカーの日本vsアルゼンチン戦。う〜ん…イロイロ頑張ってはいたけど…実力差かな。しかしアルゼンチンも解説陣がほめまくったほどでもないでしょう。三苫や田川がこの経験を糧にして修正し成長すればすれば今日の相手のアルゼンチンは射程内だと思いますよ。チャンネルを野球に戻すと再度リードを許した横浜が最終回に巨人から移籍した田中俊太の快打で同点に。しかしその裏巨人亀井がサヨナラホームラン。大相撲もサッカーも野球も面白いですね。オリンピックはやらなくてもイイのでは?

3月26日(金)
ベッドのなかで『ちぐはぐな身体』に興奮。この本は面白すぎます。そうか。3S(さらさら・すべすべ・すっきり)や「清潔美人」「清潔願望」が昂揚したのは80年代後半だったのか。「衰弱したアイデンティティ(自分が何かわからなくなる)と「清潔願望」へと進むのですね。そして「除菌」「滅菌」「殺菌」へと進み今はコロナに逆襲されてる?そー言えば最近ナイキの「差別問題」を取りあげたCMが話題に(問題に?)なったけどかつてはベネトンの「挑発的な広告」が話題になりましたね。湾岸戦争で油まみれになった鳥やボスニアで戦死した兵士の遺品や黒人女性の胸に抱かれる白人の乳児やマフィアの殺人現場やアルバニアから逃げ出す難民の船や大量のコンドーム…など刺激的で斬新でメッセージ性があるといわれる一方悪趣味であざとく他人の不幸を商売にしている…とも言われた。《誰もが正面切って反対できない現代世界の重要問題を(ベネトンは)次々と突きつけた》のだが《本当はメッセージ内容(テクスト)よりもそれらの映像の持つ触感(テクスチュア)のほうにより強くこだわっているのかもしれない》原油にまみれた鳥も《独特のぬめっとした触感が表面に漂っている(略)この皮膚感覚このテクスチュアの感覚こそファッション》で《新しい感覚変容の印に見えてくる》のだ。なるほど。ナイキのCMもファッションとしての批評性と考えれば理解できますね。タトゥー(刺青)やピアスや(化生の)パックに関する分析も興味深かったが次ような記述に目が止まった。《1945年ヤルタ会談に臨んだともに軍隊経験のある三人の政治家が奇しくも全員錨や髑髏の入れ墨をしていた。三人の名はチャーチル/スターリン/ルーズベルト。これはおそらく「マジカル・パワー」の印。お守りみたいなもんだったのだろう》ふ〜ん。他にも《今の社会はあらゆるものをべたーっと同じ平面に並べてゆく》とか《批判がすぐに批判の対象と同じ平面に並列されてしまう》とか心に残すべき記述が次々と表れる。この本が最初に出版されたのは1995年10月。過去は現在の原因だから現在を知るには近過去の鋭い論説を読むのが政界なのでしょうね。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。染井吉野が満開。やっぱり綺麗ですね。ワン。

3月25日(木)つづき
終日デスクワーク『スポーツ・ジャーナリズム』の書き下ろしの構成を考える。夕方から大相撲。高安2敗堅守とはいえ朝乃山&照ノ富士が3敗で控えてることを思えば…初優勝はまだ未確定かな。晩飯サッカー劇場は久し振りの日韓戦。日本強かったですね。「ワンタッチパス」「高い位置でのプレス」なんてコトを言葉で繰り返していた時代は終わって実戦(欧州サッカーで身につけた選手の動き)で披露してくれましたね。国内組も素晴らしい。自陣内でのバックパスのミスが2〜3度あったけどリカバリーできた守備も見事でした。個人技の競り合いで負けるシーンもなく3ー0の結果は順当と思えるほど強かった(4ー0でも5ー0でも可能性はありましたね)。MVPは伊藤淳也かな。大迫も良かったけど浅野の足をもっと見たかったなぁ。山根も守田も鎌田も江坂も良かったですね。韓国…どないしたんやろ?明日のU24アルゼンチン戦も期待!

3月25日(木)
朝起きてRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』ZOOM出演。35歳のときに始めて電話出演して以来33年を超す長期出演番組。電話出演からZOOMに変わって以前はパジャマのまま電話に出て喋ることもできたけどZOOMになってからはカラーシャツに着替えるようになった。チョイと邪魔臭い。とはいえ仕事ですからね。今日は聖火リレーが始まることと五輪の海外観客断念について。今週月曜朝日新聞の全面広告(全面協力?)で出た聖火リレーの広告(告知?)を少々批判。《聖火ランナーの皆さん…(などの)すべての思いに真摯に寄り添い…》とあったけど《思い》という言葉は使わないほうがイイですね。《思い》と書けば(言えば)何だかわかったような気持ちになるけど実は何もわかってないことですからね。《震災や原発事故からの完全な復興への願いに寄り添い…》とか派きりと書いたほうがイイですね。それに海外の「観客の断念」は入場許可証(クレデンシャル)を持たない練習協力者などの入国を拒否することにつながるから海外から来日する選手が相当不利になりますね。その解決法を来日スタッフを増やすのはコロナが心配…となるならメディアによる「国別メダル獲得数」の報道を禁止すればいいのですよね…とかいろいろ話したあと聖火リレーの出発式典放送を録画して黒兵衛と散歩。桜が綺麗。谷崎潤一郎原作市川崑監督の映画『細雪』の平安神宮の場面を思い出しますね。散歩のあと聖火リレー出発式典を録画再生。サンドイッチマンが森ネタボケをカマして手話通訳もないいくつかの挨拶のあとごく短い距離を走らず歩くようなリレーの開始。なでしこのメンバーが走ったあとはスタッフや警備ばかりがやたらと目立ってそこから日本の未来(震災後コロナ後の未来の姿)は伺えませんでしたね。ま。単なる巨大スポーツ・イベントですからね。この程度でいいのでしょうね。1964年に若者たちが溌剌とした姿で走ったのとは違って…と思っていると東京新聞特報部から電話。聖火リレーに対する意見を求められるのでイロイロ話す。辞退者続出らしいけど辞退しても残念に思わないくらいのイベントなんですね…1964年と違って…。

3月24日(水)
鷲田清一『ちぐはぐな身体』読み続ける。最高に面白い。《ファッションの新しい地平を拓くデザイナーは…服を着ることの意味を根源的に問い続けるという意味で「哲学者」であることを…時代に無批判的に密着しないという意味で鋭敏な「ジャーナリスト」であることを…いきがって肩で風を切るような気の張りと深い悦楽と人生への絶望と慈しみを合わせ知っているという意味で憎い「ジゴロ」であること…そして最後に聡明な職人かつビジネス・マネージャーであることを要求されている》ナルホド。《精神の緊張・集中が必要なとき僕等は決まったように制服を着用する》ナルホド。スノウボードのプレイヤーはそんな緊張を強要されるのを拒否したかったから日本代表としての制服を着崩したのですね。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。山桜満開。染井吉野は五分。願わくは花の下にて春死なむその如月の望月の頃。旧暦では今はまだ如月(2月)なんですね。ワン。終日デスクワーク。『スポーツ・ジャーナリズム』の目次作りをしているとイロイロ電話。明日からの聖火リレーについて…まだ続く組織委の騒動について…要はオリンピックが国家的行事なのか…国際的巨大スポーツイベントなのか…。問題はそこなんですよね。かつてアトランタ五輪のときにテロ対策に州兵を使わずIOCがガードマンを雇えと新しい市長が言い出して問題になったことがあったように記憶しているけどスポンサー付きの聖火リレーなら地方自治体の税金も使わなくていいはず…かも?明日の文春にマタ五輪関係のスクープが…という情報は聞き流して大相撲を楽しむ。高安は正代を苦手にしてるのかなあ…それとも初の賜杯が目の前にちらついたか…メシ&フロのあと『ちぐはぐな身体』を持ってベッドへ。

3月23日(火)
パソコン&ネットのルーターと悪戦苦闘の末(と言うよりはつながらない電話と慇懃無礼な担当者の物言いに苛々しながら)ようやくネット環境が元に戻りホッと息をついて北國新聞連載コラム執筆。意外と早く書ける。俺は逆境に強いのかな?(笑)大相撲は照ノ富士を破った志摩ノ海の一番に感激。見事な理詰めの技術を味わえましたね。志摩ノ海ってこんな素晴らしい相撲が取れるんですね。今場所の優勝は高安かな…で酒呑みながらパソコン騒ぎの気分転換にプッチーニの『トスカ』。マリア・カラスのトスカとティト・ゴッビのスカルピアのコヴェントガーデンの舞台(第2幕)を見聴きするとあまりの素晴らしさにパソコン騒動も忘れて胸がスカッとしますね。風呂のあとはスポーツの勉強を一からやり直すために一度読んだ素晴らしい身体論=鷲田清一『ちぐはぐな身体』(ちくま文庫)を持ってベッドへ。ニーチェが《各人にとっては自分自身がいちばん遠い》と言ったように《ぼくらにとっては自分の身体がいちばん遠い》のですね。なにしろ自分の身体の全貌を見ることなどできないし…ということは自分の身体は像(イメージ)でしかなくそれを服を着ることや他人と触れ合うことによる触覚で「実感」するわけですね。メルロ=ポンティが言ったように「自分とは自分の身体のことである」とするならスポーツとは「自分(自分の身体)を知る行為」と言えそうですね。

3月22日(月)〜23日(火)
いやぁ…参ったマイッタ。月曜日の『ニューズ・オプエド』で青島健太さんと溝口紀子さんにリモート出演していただきエンゼルスの大谷選手タイガースの選手佐藤選手それに東京オリンピックについて素晴らしい意見を聞けたのは良かったのですが(二刀流大谷完全復活&佐藤は本物そして五輪の海外の「観客」来日不可なら柔道やレスリングやボクシングのスパーリングパートナーも来日できないという話)その後ビデオに録っておいた大相撲を見ながら(高安の進撃を喜んで)晩飯食って風呂に入って寝る前にメールをしようと思ったら突然インターネット回線がダウン。メールも送れずネットも見れず…どないなったのかサッパリわからんままルーターの電源を入れたり切ったりパソコン再起動させたり…しかしつながらん。マイッタ。明日(火曜)は原稿締め切りやのに書いても送れへんやないか…。とりあえず寝て(心配で寝られん。仕事になりまへんのやからね)朝起きてもネットはつながらんまま。黒兵衛と散歩のあとNTT東日本に電話して(長い間待たされて電話がよーやくつながって)いろいろ話して言われるままに操作しても復活しない。もう一つのプロバイダーのソフトバンクに電話して(またまた長いこと待たされて機会と会話して)よーやくつながっていろいろ話して(部署を回されて)あれやこれややってみたあと原因発覚。ナント昨年12月にAOLの廃業からソフトバンクに変更した最初の月と次の月の使用料が支払われてないからネット接続が切られたという。そんなアホな。3か月目からは銀行引き落としで請求書は来てたけど今月31日までに払えと書いてあると言うとそれは2か月目の使用料で最初の月の使用料は期限切れだとか。まったくもう…あわててコンビニに走って5千円余のお金を振り込んでマタ電話してマタつながらへん電話を待ちに待ってよーやくつながったところで5千円余を振り込んだと言うと調べて早速手続きを…との答え。悪戦苦闘は昼過ぎに解決。北國新聞の連載原稿を書き始める。マイッタナア。400字詰め原稿用紙に万年筆で原稿書いて担当者かバイク便が取りに来てくれた時代やせいぜい機械はFAXで原稿送った時代がナツカシイ……トホホ。

3月21日(日)
『百人一首うたものがたり』は日曜の朝に相応しい読み物ですね。ベッドを出て土砂降りのなか黒兵衛と散歩。ワン。こんな雨のなかでも散歩させてやってる飼い主に感謝しろよ…と言っても通じないみたいですね。いや。そうでもないのかな。ワン。東京オリパラの「海外客断念」が新聞の一面に。すべてはIOCの許可が必要なんですね。しかし「海外との交流」がなくてオリンピックと言えるのかな?マスメディアは文化プログラムのことをまったく取りあげていないけどそれでもオリンピックと言えるのかな?…などと考えていたら某週刊誌の某記者から電話。五輪延期論について意見を求められる。一言であり得ないと返事。24年パリ28年ロスは決定事項。32年ブリスベンも昨年11月の東京での豪モリソン首相とバッハIOC会長会談でほぼ決定(南半球で真夏を回避ですね)。15年先の36年五輪の開催の約束なんて誰と誰が交わすの?そのとき地球温暖化はストップしてるの?秋開催は可能なの?IOCやFIFAが仮想通貨(暗号資産)を発行しているかもしれないような未来のことですからね。雨の日曜日に暗い会話は心も沈みますね。そー言えば昔『暗い日曜日』という歌が流行ったこともあったそうですね。大相撲をビデオに録ることにして宇良が炎鵬を破った見応えのある一番を見たあと『鮨処もり山』へ。ヨメサンと小生の誕生日祝い。静かに7時まで食事&酒。帰宅してVTRで大相撲。高安見事な相撲で照ノ富士を破りましたね。大相撲はいつ見ても面白い。横綱が休場だから見なくなったという人の気が知れませんね。

3月20日(土)
朝ベッドのなかで『百人一首うたものがたり』読み進む。恋物語は面白い。楽しい。ベッドから出て黒兵衛と散歩。山桜が綺麗。彼岸の中日。コロナに五輪の此岸は慰めは桜だけ?桜花彼岸は如何にと問うたとてそこにはただ風が吹くだけ…字足らず。お粗末。終日デスクワーク。ボチボチ『スポーツジャーナリズム論』の書き下ろし作業を始める。スポーツ・ジャーナリストがスポーツ・スポークスマンに堕し始めてますからね。書かねば。しかし最近のジャーナリストは堕落してますねぇ。財務大臣に「マスクはいつになったら外せるんだ?新聞記者なら知ってるだろ?」と言われて黙ってるだけはオカシイですよ。「それに向けて努力するのが政府の仕事でしょ。総理に訊きなさいよ」と言えないのかな?そー言えば何年か前にこの財務大臣に「totoってのはギャンブルとしては全然当たる確率が低いんだよな」と言われたので「ギャンブルと言わずにスポーツ振興の寄付行為だということを広めてください」と言ったら気を悪くしたのかソレ以後プイと横を向いたまま目も合わせなくなってしまった。嗚呼。昔は「羽織りゴロ(ゴロツキの略)」と言われてそれはそれで否定されるべきものだったかもしれないけどジャーナリスト(新聞記者)の多くが今ほど取材相手(権力者)に媚び諂うようになったのはいつ頃からのことでしょうねえ。終日デスクワーク。スポーツジャーナリズム論は構成が難しいなぁ…と思いながら過去に書いた原稿を整理。夕方から大相撲。朝乃山はもっと強かったはずだけど…と思いながら仕事部屋の2階に上がってメールチェックしたあと戻ってきたときにグラグラッと家が揺れた。かなり大きかった。津波予報も久し振りに出る。石巻の友人の皆さんは大丈夫だったかな?

3月19日(金)
朝ベッドで『論点昭和史 戦争への道』読了。なるほど戦前から戦後への昭和の歴史は断絶などしていなくて「政党」も「外交」も「メディア」も「格差」も「女性問題」も…すべて戦前粗平成令和の今日まで引き継がれているのですね。時間が余ったので水原紫苑『百人一首うたものがたり』(講談社現代新書)に手を伸ばす。現代和歌の女流歌人による百人一首の自由な解説エッセイ。早速小生も檀家の京都六道珍皇寺ゆかりの小野篁の《わたの原八十島かけて…》の項目を読む。異母妹との許されぬ恋について書かれていた。この話を谷崎が小説にしていたのを読んだのは何年前かなぁ?百人一首は恋物語ばかりですね。《歌の歴史の中では恋によって万物を繁栄させることがいわば歌の使命だったわけです》なるほど。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。山桜は五分。染井吉野もちらほら。〽もーすぐはーるですねえ。恋をしてみませんかぁ…。百人一首も昭和歌謡も同じ日本人の作ですね。ワン。終日デスクワークのあと夕方大船駅前の喫茶店へ。河北新報の記者から聖火リレーについて取材を受ける。聖火リレーは紀元前のオリンピアの祭典にもなかったしクーベルタンも思いつかずドイツのスポーツ学者カール・ディームが発案して1936年のベルリン五輪から始まりナチスのゲッペルスが第2次大戦のスパイに利用したという話をしたあとそれでも人気が出たので継続された紆余曲折をいろいろ話す。今年の聖火リレー…どうせやるなら福島原発の周囲を走って欲しいですね。地鎮のために…。画家の山口晃さんが描いた『馬から矢ヲ射る』と題した素晴らしいパラリンピック用の公式ポスターには原発も津波も描かれてますね。いろいろ話したあとヨメハンと待ち合わせして駅前ルミネの『シェ・ツバメ』でハンバーグと牡蠣フライを食って帰宅。『チコちゃん』楽しんで『百人一首うたものがたり』持ってベッドへ。そー言えば以前東京オリパラのエンブレム盗作問題が起こったとき作家の小林信彦さんが週刊文春の連載『本音を申せば』で日本には優秀なクリエーターは山ほど存在している。ダメなのはプロデューサーだ…というようなことを書いておられた。今回の開閉会式騒動も元凶は同じですね。上に立つ素人が口出しするとロクなことはない…。

3月18日(木)つづき
ラジオZOOM出演のあと黒兵衛と散歩。山桜は五分咲きかな。ワン。昼過ぎ某週刊誌記者から五輪開閉会式についての電話取材。「過去にはそんなに凄いアーティストが担当してたのですか?」と質問してきたので「36年のベルリン五輪の音楽はリヒャルト・シュトラウス。84年のロス五輪の音楽はジョン・ウイリアムス」などと言うと「それってどんな人ですかぁ?」まぁイイか。東京五輪の担当がCMディレクターになるのも仕方ないですなぁ。大相撲翠冨士v翔猿の1分半以上かかって翔猿が勝った一番や阿武咲が見事に照ノ富士を押し出した一番などを楽しんで久し振りに晩飯オペラ劇場はプッチーニ『トスカ』。久しぶりに聴くプッチーニは気持ちイイですね。パッパーノ指揮ロイヤル・コヴェントガーデンの舞台。トスカ&カヴァラドッシ&スカルピアはゲオルギュー&カウフマン&ターフェル。見事です。風呂のあと報道ステーションを見ていたら朝日新聞の女性記者が五輪開閉式担当を辞任したCMクリエイターの演出した安倍マリオの発想を誉めていた。そんな阿呆な!アイデアは森喜朗。しかも政治家を五輪のフィールドに出すことに反対しなかったCMマンを誉めるなんてジャーナリストの発言ではないですね。ちょっとガッカリ。NHK-BSの金星の科学ドキュメンタリーが面白かった。日本の金星探査衛星「あかつき」も頑張ってますね。「はやぶさ」だけでなくこっちも応援したいですね。

3月18日(木)
朝起きてベッドから出てRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』ZOOM出演。トヨタ自動車の創る新都市とスポーツの関係の話をしようと思っていたけど急遽東京オリパラ開閉会式演出総合統括の佐々木宏氏辞任の話に変更。小生は以前からCMクリエイターである同氏の起用には何度も疑問を呈していた。「安倍マリオの演出」や「池江理佳子の起用」にも反対だった(前任者の野村萬斎氏の起用にも演出家としての能力には首を傾げていた)。CMクリエイターはクライアントの言うとおりに表現するからイイのですかね?日本にはもっと素晴らしいクリエイターがいっぱいいるはずだけど「反原発」の人はダメなんですかね?それにしても「オリンピックの歴史よりもオリンピッグ(五輪豚?)」で笑いを取りたいとは冗談にもホドがある!張芸謀(チャン・イーモウ)と譚盾(タン・ドゥン)が手掛けた北京五輪やダニー・ボイルとロイヤル・シェイクスピア劇団とサイモン・ラトルが手掛けたロンドン五輪やフェルナンド・メイレリスが手掛けたリオ五輪と較べてレベルが低すぎますよね。彼ら映画監督や音楽家の作品と「白戸家」や「BOSS」のCMが肩を並べる作品だと組織委は評価したのですかね?嗚呼。間違いだらけの東京オリンピック・パラリンピック!オマケに新型コロナ第4派の兆し?どうなる?どうすればいい?https://blog.rkbr.jp/insight/

3月17日(水)
『論点昭和史 戦争への道』読み進む。「第Y章政党-なぜ政党内閣は短命に終わったのか?」確かに戦前の政友会と民政党は愚劣な政争を繰り返したけど二大政党の政党政治が定着していたからこそ軍事テロ(5・15事件)による政府転覆以外に愚劣な政党政治を終わらせることができなかったとも言えるのですね。首相は職を虚しうし政府の言に信なく議会は愚弄せられ国民を代表する代議士は暴力団と化す(民政党内閣を「多数派の横暴」と非難した政友会。両党議員が議会で乱闘したことを指す)。以上を一言に括れば殆ど乱世的事相と評して差支あるまい」とは石橋湛山(当時『東洋経済新報』主筆。戦後の首相)の言葉。「暴力団」以外は今日も当てはまる?ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。敷島の大和心をひととはば朝日に匂う山桜花…は三分咲きかな。ワン。終日デスクワークのあと夕方からZOOMで「第3期スポーツ立国推進塾第4回(最終回)」に出席。遠藤元五輪相や馳元文科相が中心になって開催されている勉強会。今日は両紙や朝日健太郎参院議員の政治とスポーツの話のあとアドバイザーとして青学駅伝監督の原晋氏や笹川財団の佐野慎輔氏らが発言。小生も発言を求められたので今興味を持っているeスポーツとトヨタ自動車による「新都市建設」の話をする。eスポーツは現在のスポーツとは異質のゲームでトヨタ自動車が建設する都市でスポーツがどのように扱われるかを注目すべしという話。住民がスポーツするための施設は?JリーグやBリーグのチームの招致は?…等々いろいろスポーツとの関連で考えることは多いですよね。そのあと勉強会に駆けつけた橋本聖子組織委会長から挨拶があって勉強会は終了。オリンピックをどうするかは別にしてこういう勉強会は有意義ですね。ただ東京オリパラ開閉会式演出の「総合統括」を務める佐々木宏氏の女性に対する差別的発言による辞任のことを橋本会長はマダ御存知なかったようですね。いや御存知だったけど「勉強会」とは無関係だから触れられなかったのかな?

3月16日(火)
『論点昭和史 戦争への道』読み進む。「第U章女性-戦争に反対したのか協力したのか?」「経済-先進国か後進国か?」「格差-誰が「贅沢は敵だ」を支持したのか?」どの章も面白いですね。けっして昭和の戦争の時代だけの話ではなくすべて今日に通じるところがある意味で驚きですね。第U章でTVドラマの「おしん」が「貧困」「家制度」「戦争」の項目とともに解説されていたのはTVドラマ嫌いで「おしん」を見ていない男にもよく理解できました。戦争が社会の「格差」を「是正」に導くというのも興味深い指摘ですね。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。山桜は二分咲きかな。染井吉野で開花した蕾を2輪発見。鎌倉の開花宣言はマダですね。ワン。午後たっぷり時間をかけて雑誌『ZAITEN』の原稿書き。日本のマスメディアがオリンピックのオフィシャル・スポンサーに名を連ねてることを批判した文書のなかに《新聞社の事業の多角化自体を否定するつもりはなくプロ野球など民間のものなら許容範囲だけど巨額の税金が注ぎ込まれている五輪は別》という文章を発見したけどコノ指摘は間違ってますね。スポーツ(野球)という公共の文化(公共財)をメディアが私物化して経営に手を付けるとジャーナリズム(公共の社会を守る批判精神)が失われますからね。巨人や高校野球や箱根駅伝などに手を出すところからスポーツジャーナリズムが消失し、オリンピックのオフィシャル・スポンサーにまで突っ走ってしまうんですね。日本のメディアがスポーツ事業に手を出すのは間違いで「ダムに空いた小さな穴」が「大きなダム(ジャーナリズム)を潰すほどの大きな穴」になってしまうんですよね。しかしマスメディアへの批判はとりあげられないからなあ…と思いながら連載原稿を仕上げたところへ某新聞社から電話。東京五輪は聖火ランナーとボランティアの辞退が止まらないらしい。どうすればいいか?って訊かれたので組織委が聖火リレーや五輪を行う意義をはっきり伝えなきゃ…と答える。「コロナに打ち勝つためにと言うことですが?」と聞かれたので唖然。「失礼しました。震災からの復興ですよね」と言い直されたので「違います。世界平和のためです」とだけ答えておく。うわっ。貴景勝が負けた。白鵬休場。横綱がいなくても大相撲は面白いですけどね。

3月15日(月)
『論点昭和史 戦争への道』読む。「外交-なぜ協調外交が戦争を招いたのか?」「日米開戦-なぜ回避できなかったのか?」そうか。英米協調も国民の支持がなければ不可能で…松岡外相は三国同盟と日ソ中立条約という「力業」で対米戦争を回避しようと思っていたのか…。いずれにしても国民に政府の意図と情報が伝わってなかったことが問題ですね。コロナ禍のなかでやろうとしている東京五輪開催もどこか似てる?ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。鶯が綺麗な声で啼いている。ホーホケ・ケキョとチョイとつっかえて啼くシンコペイテッド・ウグイスの声を毎年聴いたけど今年は聴かず。代替わりしたかな?ワン。某週刊誌記者から電話。緊急事態宣言解除に変異ウイルスの発見数と聖火リレー&東京五輪のスケジュールがかなり影響を与えているらしい。そこへ衆議院の解散が割り込んで…。新型コロナがオリンピックと政治の関係を完全に浮き彫りにしましたね。夕方『ニューズ・オプエド』アンカー・リモート出演。今日のゲストはスポーツライター小林信也さんと元JOC春日良一さん。先週8日の反五輪のゲスト(平尾剛さん&後藤逸郎さん)から今日は一変して東京五輪開催賛成推進の話題。スポーツ(オリンピック)を起爆剤にして世の中を元気な方向に変える話。少々ナイーヴすぎる意見とも言えるが現在の五輪開催or中止論がスポーツから離れて政治問題化していることは事実。ただ現在のオリンピック(IOC)自身が政治を引き寄せていることも事実ですよね…御両人!春日さんが番組中に1991年に発行された『翻訳の世界』を紹介してくださってナントそこには小生と小林さんと春日さんの3人が揃って登場していたのだ!30年前の「スポーツ・トランスレイテッド」という企画!お互い長くスポーツの仕事をしてますねえ。

3月14日(日)
ベッドのなかで『論点昭和史 戦争への道』読み進む。「第T章天皇-なぜ立憲君主が「聖断」を下したのか?」「第[章外交-なぜ協調外交が戦争を招いたのか?」非常に勉強になります。ベッドから出て黒兵衛と散歩。染井吉野はまだ蕾膨らむ程度だけど山桜は2輪3輪と花が咲き始めた。真っ白というのも綺麗ですね。終日コンピュータの内部を整理。その合間に春秋社から送られてきた大部の労作(1と2各800ページ各8500円)塩山千仭(しおやまちひろ)著『モーツァルト愛と死 マリアに抱かれし人びと』をパラパラと読む。モーツァルトのエピソードはどこを読んでも面白いですね。BGMは何故かモーツァルトではなくてリムスキー=コルサコフ『シェエラザード』。ロシアのフルトヴェングラーと呼ばれていたニコライ・ゴロワノフ指揮ボリショイ劇場管弦楽団のチョイと珍しいCD。ヴァイオリン・ソロをダヴィッド・オイストラフが弾いている。コンサートマスターが指揮者ゴロワノフの要求に応える弾き方をできずゴロワノフが「オイストラフを呼んでこい!」ということになって何と!コンマスは解雇されたとか。しかしこの演奏はナカナカの逸品です。夕方大相撲をチョイと見て炎鵬の足取りに感激してヨメハンと一緒に久し振りに大船のイタリア(ナポリ)料理店『センプリーチェ』へ。鎌倉市がコロナによる飲食店や商店対策として配布してくれた一人5千円の「縁結びカード」を使って食事。途中長女もやって来て久し振りに会食。緊急事態宣言中とはいえ縁結びカードの起原が今日までなんですよね。7時で切りあげて帰宅。ビデオで大相撲。白鵬はやっぱり勝つのかぁ。フロのあと井上道義指揮NHK交響楽団のチャイコフスキー4番を楽しむ。4楽章は強烈なスピードの名演でした。

3月13日(土)つづき
午後から大阪毎日放送MBS『ちちんぷいぷい』のプロデューサーだった岡田公伸さんを「送る会・岡田元気か?!」にZOOMで出席。コロナ禍の現在「送る会」もリモートになったのですね。昨日で終了した『ちちんぷいぷい』のスタジオにMBSのアナウンサーの河田さんと山中さんが立ち岡田公伸さんの御家族と毎日放送社長とアナウンサーの角淳一さんが参列。さすがにテレビ局のプロデュースした「送る会」だけに聖戦の写真の紹介や500名近い我々のリモート参列者からのメッセージの紹介など素晴らしい1時間半の会だったと思います。けどZOOMで久し振りに出逢った人の顔が何人か見えたのに一言も話の出来ないもどかしさはありましたね。コロナ禍で仕方ないか。合掌。晩飯オペラ劇場は久し振りにヴェルディの『オテッロ』を見る。バレンボイム指揮ベルリン歌劇場の現代新演出でムーア人のキプロス総督オテッロが嫉妬に狂うシーンではNATO海軍のような制服にアラブの頭巾を纏って槍を持ち暴れる。なかなかスゴイ演出を見直したいと思ったけどそれ以上にバレンボイムの指揮と歌手陣の音楽レベルの高さに改めて驚きましたね。新演出は音楽のレベルが伴わないと認められないものですね。

3月13日(土)
ベッドのなかで井上寿一『論点別昭和史 戦争への道』(講談社現代新書)から「第V章メディア-新聞・ラジオに戦争責任はなかったのか?」を読む。今東京五輪で大手メディアがすべて(と言えるほど)オフィシャルスポンサー(パートナー)になって「大本営発表」に準じてますからねえ。かつてのメディアの動きを勉強しておかなければ…と思って。ナルホド。新聞やラジオが戦争熱を煽ったのは満州事変カらなんですね。ただラジオが近衛文麿首相を「カリスマ化」した頃の聴取率75%以上のラジオ番組は浪花節・歌謡曲・講談・落語・漫才・ドラマなどで国民は娯楽を求めていたのに盧溝橋事件の頃から「投書階級」という存在が現れるのですね。「投書階級」とは丸山真男が「亜インテリ」と呼んだ《都市化とともに現れた新中間階層(官公吏・教員・会社員など)》で《エリートでもなく大衆でもない》彼らが大量に《投書》を行ってラジオを動かした。《出征兵士を送る宴で軍歌の合唱がいつの間にか「忘れちゃいやヨ」などの流行歌の合唱になってしまうこと》などを投書で非難。《流行歌の「あゝそれなのに」が「投書階級」の逆鱗に触れたのは(歌手の)美ち奴の歌い方がなやましく「エロ」を発散するセクシャルな歌だったらである》同時にクラシック音楽に対してもヨハン・シュトラウスU世の「こうもり序曲」など《只ガヤガヤ騒々しくて全く聴いていて閉口》したと批判の声が出る。こういった批判は《「日本的なもの」のイデオロギーで飾られて》おり《戦時下に「日本精神」を掲げて非難する相手にはどうしようもなかった》。この言葉を言い換えて「オリンピック精神を掲げて主張する相手にはどうしようもなかった」とならないよう注意しなければ…ワン。ベッドから出て土砂降りの雨のなか合羽を羽織って黒兵衛と散歩。ちょっとは感謝しろよ。ワン。

3月12日(金)つづき
晩飯後風呂後の焼酎with映画は『Fukushima50』。3・11の大津波で電源喪失。大爆発の危険と闘った福島第一原発のスタッフの実話。最後の桜のシーンや米軍のトモダチ作戦の描き方などいろいろ疑問も残るがイイ映画でした。よく映画に残してくれたと思いますね。夜遅く大阪毎日放送『ちちんぷいぷい』の元プロデューサーから電話。今日が長く続いた『ちちんぷいぷい』の最終回だったとか。そう言えば小生もたくさん出させていただきました。MBSさんとのお付き合いは『近畿は美しく』のレギュラー以来かな。他に『道浪漫』は初回と第2回に旅人でアッピア街道へ行かせてもらったりもしました。今や昔話かな。角淳一さんにも可愛がってもらって小生が脳出血の入院から復帰した第一弾のTVも『ぷいぷい』でした。すべて何事にも終わりがあるのが人間の営みですね。

3月12日(金)
中国のワクチン外交とIOCがドッキングしたことを考え直したくなって高島俊男『中国の大盗賊・完全版』(講談社現代新書)の最終章(第5章)「これぞキワメツケ最後の盗賊皇帝ー毛沢東」と「あとがき」を読み直す。《中華人民共和国において党と国家の路線(生存方法の根本)を市場経済の方向へと大転換する英断を下した皇帝はケ小平である。この転換は初代毛沢東の素志・遺命に反する。だから言ってみればケ小平は明帝国の第三代成祖永楽帝にあたる。創業皇帝の遺志に背くことによって成功し国家を生き長らえさせた。今に続きかつ繁栄する「ケ小平の中国」は「毛沢東の中国」とは別の王朝なのである。永楽帝以後の明帝国が太祖洪武帝(朱元璋)の明帝国とは別の王朝であるように》ならば「習近平」の中国はどうなるのか?中国ウォッチャーの近藤大介さんは清朝第五代雍正帝にそっくりと言われたけどヨーワカラン。勉強しなければ。しかし習近平とバッハが手を組むのか…日本は○○○桟敷に置かれたまま。巨大イベント・オリンピックは全体主義と仲良しなんですね。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。梅は散ったか桜はそろそろか。憎いコロナはどのあたり?ワン。パソコンの整理をしていると某新聞社から電話。先月の終わりに急に発熱して取材を受けられなかった記者が高校野球について訊ねてきたのでたかが高校の部活動を新聞社が煽ってプロ興行並みの人気にしていることを批判。センバツの21世紀枠のあり方や昨年の夏の甲子園での交流戦のあり方から改革案が産まれるかも…ただし新聞社は主催を辞めてジャーナリズムに徹しなければならない…とかいろいろ話す。小生の意見に賛同してくれる新聞記者は多いのに新聞社主催のプロ興行のような高校野球が変わらないのは何故?東京五輪のオフィシャルパートナーにもなってる日本の新聞社は第二次大戦で大本営発表を報じ続けた時代から変わってないのかな?

3月11日(木)つづきのつづき
夕方から『ニューズ・オプエド』解説委員として出演。アンカーは井沢元彦さん。ゲストは本間龍さん。本間さんは反五輪で東京大会の中止を早く決めるよう主張されているが反原発の本も何冊か書かれていて今日の話題は原発と五輪。小生も3・11の半年ほど前に某電力会社から原発に関するインタヴューへの登場を求められ何でも自由に話してくれてOKと言われたので打ち合わせで使用済み核燃料の処理を考えてほしいと言うとその話はやめてくれと言われた。だったら出演はヤメルと言うと謝礼が500万円と言われた。1時間弱のインタヴューを受けて新聞の1面広告に載って500万円。これは謝礼でもギャラでもなくて口止め料ですね。だからヤメタという話を受けて本間さんがチェルノブイリの事故以来の原発広告料の急増を解説。東京五輪招致時に総理時代の安倍首相が口にした根拠なき「アンダー・コントロール」発言などいろいろ話して映画監督のヤン・カワモトさんの浪江町からの中継があったりして番組を終える(駅のホーム線量計が設置されていて人体に害はないとは言えまだまだまだ高い数字が出てるのですね)。アンカーの井沢さんが近々中国の北京冬季五輪をボイコットせよ!という本を出版するとか。ウイグルを初めとする人権問題は五輪精神に反しますからね。その折には月曜オプエドのスポーツ特集にも出演してもらうことを約束して番組終了。3・11のさまざまな特番を見て晩飯食ってたら驚くべき凄いニュースが飛び込んできた。中国五輪委員会が東京五輪と北京冬季五輪のために中国製ワクチンの提供を申し入れたとか。それをIOCバッハ会長が「五輪精神だ!」と言って喜んで発表したとか!費用はIOCが出すらしい。これが中国のワクチン外交!?日本で承認されてないワクチンでも東京五輪で使ってイイの?ウイグル&モンゴル&チベット&香港の人権問題を隠すためのワクチン!?ナルホド。オリンピックという超巨大イベントは全体主義と親和性が強いのですね(蔵出しスポーツを読んで下さい)。

3月11日(木)つづき
朝ベッドから出てRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』ZOOM出演。1964年東京五輪のレガシーについて話す。一つは薪能の火入れ式。それまでの薪能というのはただ単に夜に薪を燃やして能を舞ってただけだったのが能楽師の誰かが聖火の点灯を見て「火入れ式」という儀式を始めた…という話を故・野村万之丞さんから聞きました。伝統に見えるものでも新しいものが結構多いようですね。もう一つのレガシーは東京五輪1964年の翌年の五輪不況。そのとき戦後初めて「例外的に」赤字国債が2590億円発行されて翌年からは「例外的」でなくなって毎年発行されるようになって今や国の借金は1千兆円を超えるとか。これは負のレガシーですね。しかしそもそもレガシー(遺産)という言葉オカシイですね。オリンピック(スポーツ)は「死んで遺産を残す」のですかねえ?ワン。ラジオのあと黒兵衛と散歩。梅が終わって桜の蕾が膨らむ。毎年繰り返される四季の営み。ワン。東京新聞特報部からIOCバッハ会長の無投票再選について意見を求められる。コロナ禍で誰もわざわざ貧乏籤を引きたくなかったのでしょうね。しかし誰がIOC会長になったところで過度の肥大化と過度の商業化のベクトルを替えたり止めたりすることは不可能ですね。まるでイソップの蟇蛙のようにお腹を膨らませてしまったIOCは破裂する以外にないのでしょうねえ。

3月11日(木)
3・11から10周年。あの年から毎年秋には石巻を訪れて『武道フェスティバル』で武道とスポーツについての講演をしたり石巻専修大学でスポーツとオペラの講座をしたり大学の先生方や武道の指導のアスリートたちと交流したり…貴重な経験をさせていただきました。大川小学校や女川の原発を視察したり…9年間で徐々に変わった光景と…全く変わらない光景に驚いたり…松島や瑞巌寺まで足を伸ばして案内していただいたり…仙台で美味しいお米を作っておられる鈴木農園さんを訪ねたりもしました。皆さんなにがしかの大きな被害と傷を負っておられるにもかかわらず元気に活動しておられる姿にこちらのほうが力をいただいていました。昨年はコロナで中止。再び訪れて交流させていただくことができ石巻の皆さんの着実な歩みを見せていただける日が実現することを祈念しています。合掌。

3月10日(水)
そうか。映画『スター・ウォーズ』は地球上で10億人を超す人が見たのか…だからと言ってどーってこともないのはディズニーランドが世界中にあるけど別にどーってことないのと同じでしょうね。中国やインドがジェダイやミッキーより世界的にポピュラーになるものを作り出せるとは思えないし…まぁスカイウォーカーやアナ雪がポピュラリティにおいてもクオリティにおいてもシェイクスピアやベートーヴェン以上とは言えないことで一件落着かな。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。近所の染井吉野や山桜の蕾も相当膨らむ。桜木にコロナは見えず蕾かな。お粗末。ワン。今日も終日デスクワーク。IOCも日本政府も東京五輪開催に向けて強気ですね。それでいいのか?と電話で訊いてきたいたのでイケナイですねと答える。少なくとも東京の日々の感染者数やベッド占拠率がどうなったら開催できるとかできないとか根拠を示すべきでしょうね。聖火リレーは1人200m走るのに大騒ぎできるのかな?1984年ロス五輪では1q3千ドル(当時のレートで約69万円)で大人気となり慈善団体に1千2百万ドルの寄付ができたのにその聖火リレーをIOCがスポンサー企業に売ってしまったのですよね。嗚呼。晩飯映画劇場はコロナの今こそ見直さなきゃと思って『渚にて』。北半球が核戦争で完全に破壊されたあとオーストラリアにも死の灰の恐怖が迫るという話。グレゴリー・ペック&エヴァ・ガードナー&フレッド・アステア&アンソニー・パーキンス…らの出演したスタンリー・クレイマー監督の1959年の名作で戦争シーンが全く存在せずに戦争の恐怖を見事に描いた映画…とは頭でわかるのですが…少々古くなりましたね。どなたか新型コロナをテーマにした映画を作って下さい。あ!小松左京原作深作欣二監督の『復活の日』を見直さなきゃ!アレは確か人工的に作られた猛毒ウイルスが盗まれて…という話でしたよね。DVD持ってないからどこかのテレビ局がやってくれないかな…小説を読み直すか…。あ!『渚にて』は核戦争の結果の死の灰が迫るメルボルンで自動車レースをやりますね。人間の業かな?それってコロナ禍のなかでの東京五輪のこと?

3月9日(火)
朝ベッドのなかで連日少々ヘヴィな本と格闘したので今朝は本棚から気楽に取り出してベッドに持ち込んだのは河原一久『スター・ウォーズ論』(NHK出版新書)なるほど『スター・ウォーズ』もヴェトナム戦争後のアメリカ社会と結び付けて考えたり第二次大戦後の多くの戦争映画との比較で見直してみると面白いですね。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。日一日近くに響く春の足取り。字余り。ワン。終日デスクワーク。某ジャーナリストから五輪情報。海外からの五輪観戦観光客はナシと日本政府が決定。ただしIOCスポンサーの招待客は例外?開会式への海外要人受け入れは相当制限。開閉会式での入場行進は各国旗手のみ男女2名?大会前の各国選手の日本国内での合宿禁止。聖火リレー走者の辞退者続出の穴埋めに地方公共団体職員の動員?いろいろ考えているようですけど「いつまでにこうなったら中止」という基準は誰か考えてるのかな?久し振りの晩飯映画劇場は『禁断の惑星』。SF宇宙映画最初の金字塔。ナルホド。下敷きはシェイクスピア『テンペスト』とフロイドの超自我(イド)か…。どんなSFも突発的に出現することはない…のですね。映画のなかに出てくるロボット「ロビー」にそっくりの玩具を小生は幼稚園時代に持っていたことを思い出した。背中に入れる単一電池で足が動いて歩いたけど電池がすぐになくなるので我が家の電器屋の店頭から勝手に盗み出して親父に叱られたことも思い出した。イイ時代でした…と振り返るのは歳のせいですね。

3月8日(月)
『サピエンスの未来』読了。う〜んんんん…最後は100万年後の超人の登場か…進化論的にはニーチェの超人の出現よりもずっと正しいのかもしれんけど…ちょいと未来過ぎる話でオマケにキリスト教イエズス会のGodが顔を出しますからねえ…ちょっと唖然。それよりもロシア・コスミズムのSF的ブッ飛び宇宙論のほうが面白かった。なるほどトルストイやドストエフスキーやゴーリキーやツィエルコフスキイやラスプーチンを生んだ国のド迫力は違いますね。彼らの背後にモスクワのソクラテスと呼ばれたフョードルがいたのか!プーチンなんて小せぇ小せぇ。しかし《どんな思想も突発的に出現するものではない》というわけでロシア・コスミズムからフランス人のテイヤール・ド・シャルダンに飛んでイロイロあってユヴァル・ノア・ハラリというわけか。ロシアとフランスはナポレオンの遠征来何かとつながってますね。ビストロなんてロシア語もフランス語化しましたしね。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。冷たい雨が降って寒いので雲古のあと早々に引き上げる。春先は例年のこととは言え日々の寒暖の差が大きいですね。終日デスクワークでオリンピックの勉強をやり直し。『ニューズ・オプエド』のゲストに『オリンピック・マネー誰も知らない東京五輪の裏側』(文春文庫)の著者である後藤逸郎さんが出演してくださるので著書の主要ポイントをメモしたり『文藝春秋』今月号(3月号)に執筆された『東京五輪を中止すべき「7つの理由」』を読み直したり。後藤さんのあげる「7つの理由」とは@膨らむ国民負担A入国緩和で感染拡大の悪夢B医療従事者の限界Cワクチン接種の遅れと不平等D経済波及効果の嘘E真実を伝えないマスコミは共犯者F五輪中止でも日本に賠償責任はない…というもの。コレに「継続中の原発事故」を小生が加えたら後藤さんも賛成してくださった。本番ではそーゆー東京五輪の問題点に加えて「世界最大のスポーツ興行主でありスポーツ映像コンテンツ供給者」であり「世界最大級のNPOでありNGO」の問題点も話し合う。IOCに付随する財団や株式会社もいっぱいあってIOCはナカナカ見事な商売(ビジネス)を展開してるんですよね。もう一人のゲストは元日本代表のラガーマンで神戸親和女子大教授の平尾剛さん。東京五輪の招致段階から五輪の問題点を指摘して開催に反対していた彼は東京五輪でも国立競技場建設と霞ヶ丘アパートの消滅&外苑地区再開発によるジェントリフィケーション(弱者無視の都市開発)を指摘。コレは後藤さんも取材のうえ著書に書かれた東京五輪の大問題点(ただしマスメディアはほとんど報じず)。「東京五輪はやるべきでない。なるたけ早く中止すべし」という視点から話し合う。来週は「東京五輪はやるべし。どうしたらどんな五輪がやれるか?」という視点でスポーツライターの小林信也さんらと話し合います。それがオプエドOpEd=Opposite Editorialですからね。


3月7日(日)
『サピエンスの未来』は勉強になりますね。ニーチェの哲学的超人思想とド・シャルダンの進化論的宇宙規模的超人間の違いがよくわかりました。カトリックと進化論の関係も。本に傍線を引きすぎて各ページがグチャグチャのうえボールペンで布団まで汚して…ヨメハンに怒られるな…ワン。黒兵衛と散歩のあと昨日から仕事とオープン戦やJリーグやラグビーの試合の合間に3・11のドキュメンタリーを見たけど福島原発は今も決してアンダーコントロールとは言えず…あの人通りの少ない駅前を聖火が走るのかと思うと…少々息苦しさを感じてしまう。『ZAITEN』の『東京五輪なぜ中止と言えないのか』の特集のなかで大手メディアが東京五輪のオフシャルスポンサーやオフィシャルサポーターになっていることを批判して東京五輪に対する検証記事が東京新聞くらいしか見られないと書かれていたのはその通りだが次の一文はどうか?《新聞社の事業の多角化を否定するつもりはありません。プロ野球など民間のものなら許容範囲と言えるでしょう》筆者は元新聞記者の大学教授だから新聞社に甘くなるのかもしれないがヤハリ公共財としてのスポーツ(プロ野球等)をメディアが「事業の多角化」として私物化して運営するのは問題アリでしょう。そんなところから日本のスポーツジャーナリズムは存在しなくなってるわけでプロ野球や高校野球の「蟻の一穴」がオリンピックジャーナリズムの消失にまでつながっていると思うのですが…。晩飯のあとの井上道義指揮N響のショスタコーヴィチ1番は素晴らしかったですね。それに伊福部昭の2曲も面白かった。あ。その前の日曜美術館でのソール・ライターの写真は見事でしたねえ。この写真家は知らなんだ。写真集ほしいなぁ。この番組も昨年の再放送か…ま。エエけど…。

3月6日(土)
立花隆『サピエンスの未来』読み続ける。宇宙の進化と生命の進化はつがっているけれど進化は決して直線的でなく扇状に広がったり収束したりするものだという。ナルホド。ホモサピエンスが生まれる前にアウストラロピテクスやシナントロプスペキネンシスやピテカントロプスエレクトスやネアンデルタール人…などなどが数多く生まれたということですね。そして《ヒトの進化はヒト以上の何ものかを生み出す可能性を秘めてる》のか…。《物質圏》から《生物(生命)圏》へ…そして《精神圏》へと進化したヒトの世界はやがて《ヒトのさらなる進化「超人間」「超進化」という考えが出てくる》のか…。最近話題になった(小生も読んだ)ユヴァル・ノア・ハラリの『ホモ・デウス』の考え方の基本は半世紀以上も前にカトリックの神父テイヤール・ド・シャルダンが既に唱えていたのですね。面白い。カトリックの異端の話も面白い。聖母マリアはセックスなしで(神の聖霊で)イエスを産んだけど一生セックスしなかったというわけではないという説もあるのですね。イエスには兄弟がいたと聖書にも書かれてますからね。しかし彼らは父親ヨゼフの前妻との連れ子説もあるとか。カトリックはどこまでもセックスを忌み嫌うのですね。だから法王庁では隠れて神父が…ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。終日デスクワーク。パソコン内部の整理。電気が止まれば仕事も止まる。コレも進化?「立花隆人間学」によると「ホモ・プログレッシヴスが未来を拓く」らしい。「ホモ・デウス(神人間)」よりプログレのほうがイイかな。キング・クリムゾン&ピンク・フロイド&イエス&ELM(エマーソン・レイク・アンド・パーマー)…ですからね。しかしスポーツの記録の向上や新記録の樹立は人類の進化とは何の関係もなさそうですね。靴や衣類や時計の進歩は人類の進化とは何の関係もないようですね。残念ながら。オリンピックも人類文明の進化とは何の関係もなさそうですね。

3月5日(金)
『サピエンスの未来』に脳の自己組織化の話が登場。コンピュータはまだ自己組織化ができてないと書かれていたけどこの講義が行われたときから20年以上を経た現在の人工知能AIはまだAGI(汎用人工知能)に進化せず将来的にも無理なのかな?まぁそのほうが安心できるかな?ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。最近近所で白鼻芯が出るらしい。鼻筋が白いイタチのようなハクビシン。市役所は駆除してくれないのかな?ワン。終日デスクワーク。フォーラムエイトの雑誌『Up & Comming』の連載原稿を一日がかりで執筆。どーしても話題はオリンピックのことになってしまうが聖火リレーのようなイベント盛り上げサブイベントのことでなくスポ−ツそのもののことを書きたいですね。でもマァ今は仕方ないか。ふうううう…と書きあげたところに某雑誌編集部からTEL。聖火リレーについて。「えっ?聖火リレーってオリンピックの途中から生まれたものなんですかぁ?ヒトラーとも関係あるんですかぁ?」って…そのくらいのこと調べてから電話してよね。晩飯はチコちゃんとともに…と思ったら再放送だった。ゴムが伸び縮みする秘密も1万円札の印刷の秘密も知っていたので録画した二・二六事件の新発見ドキュメンタリー2時間スペシャルを見る。コレも去年の番組の再放送だけどコレは見てないのでナカナカ面白かった。反乱兵士の情報を海軍は早くから掴んでいて海軍陸戦隊と陸軍反乱部隊の衝突の可能性もあったという話。情報過多の時代。再放送も必要ですね。どんな資料も残しておいて発見されなければならないものですね。モリカケサクラの資料は何時になったらすべて出てくるのでしょうか?

3月4日(木)
『サピエンスの未来』面白い。と言うか勉強になる。戊辰戦争での官軍の錦御旗は鳥羽伏見の戦いの直前に岩倉具視が京都西陣の業者に頼んで作らせたものなんですね。〽宮さん宮さん御馬の前でヒラヒラするのは何じゃいな…トコトンヤレトンヤレナ…あ〜れは朝敵征伐せよとの錦の御旗じや知らないか…。作曲は大村益次郎らしい。ホンマカイナ?すべては虚構から始まる?オリンピックもそうですね。どこかの子供がいつか五輪の開会式で「オリンピックは裸だ!」と叫ぶ日が来るのかしら?ベッドから出てRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』ZOOM出演。最初に先週話したホームランの話題(ベーブ・ルースが登場するまで誰もホームランなんかに注目しなかったという話)に関連して話し忘れたことを話す。1965年に野村克也選手が三冠王を獲得しかかったときに戦前の本塁打記録を調べ直したら中島治康選手が三冠王だったことが判明。戦前は本塁の記録なんて残してませんでしたからね。続けて昨日の本欄に書いた聖火リレーについて話す。あ。東京五輪の聖火と薪能の関係について話すのを忘れた。今日のホームランの話題のように来週追加しましょう。ワン。黒兵衛と散歩のあと終日デスクワーク。某PR誌の連載コラムの構成を考える。書くのは明日にして…晩飯映画劇場は『黒部の太陽』後半の第2部。戦争の傷跡は色濃く残っていたとは言え建設企業も電力企業も映画産業もそこで働く日本人もみんなが一生懸命必死になって生きていましたね。今は働かず(身体を動かさず)にカネを儲けようとする時代か?それってかつてはヤクザ(マトモな労働をしない人間)の考えることでしたよね…。

3月3日(水)
朝ベッドのなかで久し振りに立花隆『サピエンスの未来』の続きから読む。なるほど。「見る」という行為が如何に重要なものかわかる。相当以前のことになるが虫明亜呂無氏が選集を出した直後に亡くなられお葬式をお手伝いしたときに山口瞳氏が会葬者を代表して挨拶してくださり「虫明さん。あなたは見ることのできる人でした」と話された言葉を今も憶えている。うん。「見ることができる」ためには膨大な知識と教養の背景が必要なのだ。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩のあと終日デスクワーク。某広報誌の連載に「聖火リレーの嘘」を書くか「スポーツジャーナリズムの嘘」を書くか大いに迷う。1936年ベルリン五輪に始まった聖火リレーはナチスがギリシア人の直系アーリア人であることを示すために利用されると同時に東欧南欧の道路事情をスパイ。3年後にその道路をナチス機甲師団の戦車が突き進んで第2次大戦となったのですよね。2008年の北京五輪では世界の五輪開催都市を巡り長野を走ったときはスタート直前にトーチの聖火が消えてしまい100円ライターで点けるシーンが名古屋のモーニングショウに映し出されてしまいましたね。その番組のコメンテイターとして出演していた小生は司会のM・Rさんと顔を見合わせて呆然としてしまいましたね。ソー言えば1964年東京五輪の聖火点灯を見た古典芸能関係者がそれまでボウボウと火を燃やしていただけの薪能に火入れ式なんてのを始めたそうです。と生前の野村万之丞さんに教わりました。伝統とはすべて起原の忘却(フッサール)なんですね。晩飯後の映画劇場は『黒部の太陽』。石原慎太郎と三船敏郎が組んで映画界の五社協定の支配に反抗して創った映画。一昨昨日の日曜日(土曜だったかな?)NHK-BSで石原裕次郎のドキュメンタリーが素晴らしかったので石原プロ第一作(三船プロとの合作)を録画。ナカナカ素晴らしい映画で前半のトンネル内に大量の水が噴き出す事故まで見る。後半は明日。裕次郎が役柄で対立する父親がナカナカの迫力だと思ったら辰巳柳太郎だった。この頃60年代はダム建設も映画創りも人材もヤル気も漲っていましたね。それが64年の東京五輪に…今は…?

3月2日(火)
朝ベッドのなかで『ジャックポット』読了。最初のページから順に読まずいろんなところから読んだので(『草枕』の旅人=漱石の読み方ですね)最後に読んだのが紙上DJ音楽入りハイデガー「メメント・モリ」を語った『ダークナイト・ミッドナイト』になってしまった。素晴らしい巡り合わせ。つい最近ハイデガーの権威である木田元氏の『基礎講座哲学』でハイデガーの「死について」は学んだばかり。読書は濫読がイチバンと小生は確信しているがこーゆーマッチアップこそ濫読の醍醐味なのだ。そー言えば以前NHK-FMでクラシック音楽のDJをやらせてもらってデルモナコやバスティアニーニなどの男性歌手10人とカラスやテバルディなどの女性歌手10人に三波春夫と都はるみを加えて「紅白歌合戦」をやったことがあった。ところが直前になって「紅白歌合戦」というタイトルはダメと言われる。同じNHKでも大晦日のあの番組以外の番組で「紅白歌合戦」の言葉を使っちゃイケナイらしい。「オペラ」という言葉も使えず(歌劇という言葉しか使えない)チョイと残念だったな。今もそんな規則は残ってるのかな?ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。ワン。終日デスクワーク。新聞連載の切り抜きの整理やら雑務をイロイロしていると『オプエド』のスタッフから来週月曜『オリンピック・マネー誰も知らない東京五輪の裏側』(文春新書)の著者の後藤逸郎さんのリモート出演OKの知らせ。ラグビー元日本代表の平尾剛さんのスケジュールもOK。マスメディアでは不可能な五輪の話をやりましょう!と思ったら河北新報から取材申し込み。聖火リレーについて。ハイ。何の根拠も伝統もない1936年のナチ五輪から始まったイベントについて喋りまっせ。「伝統とは紀元の忘却である」フッサールの言葉ですね。晩飯はBS-TBSで山口香さんの出た東京五輪問題を見ながら。コロナがどーゆー状態なら開催を止めるのか?現段階でも海外からの観客受け入れは無理ですね…というメチャクチャ真っ当な意見が異端視されることこそオカシイですね。山口さんは何故組織委の新女性理事に選ばれなかったのかなぁ?選択的夫婦別姓を「阻止」しようと地方議員に送った文書に署名した人物が五輪担当大臣や男女共同参画担当大臣のポストに就いてイイのでしょうかねぇ?2021には1964の盛りあがりと歓喜の再現は無理のようですね…。

3月1日(月)
朝ベッドのなかで『ジャックポット』読み進む。御年80歳を超えた筒井翁もいろいろと過去を振り返られるようになられた。昔話も興味深く面白いのだが若い頃のドタバタギャグショートショートのようなケッサク短編「花魁櫛」が面白く布団のなかでケケケケケと嗤う。先祖返り作品?ベッドを出て黒兵衛と散歩。体調は正常に戻る。黒兵衛はもう10歳間近の大型犬なのに頗る元気。ペットの平均寿命も延びたのかな。そう言えば若い頃上野動物園を隅々まで取材したとき一番の問題は高齢化だと当時パンダ園長として有名だった中川志郎さんに教わったことがある。環境の良い動物園で長生きして人間年齢で100歳を越えた膃肭臍が水のないプールに飛び込んでケガ。飼育係が救助し手当ながらそれをするべきか否かを迷ったという。結局みんなで助けて元気になったそうですけどね。そのときは中川園長にパンダのそばまで連れて行ってもらってそのデカイ顔と怖い目と恐ろしい牙を間近に見て以来パンダが好きになれず子供を連れて上野動物園へ行ったときは少々困った。しかしパンダは遠目には可愛いですね。あ。俺も昔話をするようになったか…ワン。いろいろデスクワークのあと夕方から『ニューズ・オプエド』アンカー出演。ゲストはジャーナリストの木村元彦さん&プロゴルファーのタケ小山さん。タケさんにはタイガー・ウッズの自動車事故をきちんと説明していただき木村さんには五輪組織委の動向をきちんと報道できないメディアをきちんと批判してもらう。キイワードは何事も「きちんと」できるか否かですね。しかし東京オリンピックは完全に政治マター(政局マター?政界マター?)になってしまいましたねえ。五輪は菅内閣延命のためのイベント?しかし森前組織委会長の女性差別発言を批判しながら女性の参加を認めないスポーツ大会を主催してるメディアは論外ですね。そー言えば『ジャックポット』のなかの「一九五五年二十歳」という作品に次のような一節があった。《第二次鳩山内閣は当時妥協を強いられた内閣などと言われていたものだがなかなかの面子を揃えていた。総理大臣が鳩山一郎で外務大臣が重光葵。大蔵大臣が一万田尚登。農林大臣が河野一郎。通商産業大臣が石橋湛山。運輸大臣が三木武夫。国務大臣が高碕達之助。もう一人の国務大臣が川島正次郎。当時はたいしたことないと思っていたのだろうか。今振り返って凄いと思うのか。いやいや現代の大臣何代かの名前を列記すればわかるだろう。なんじゃこりゃ。誰も知らない。名もなく功なく罪もない者ばかりではないか》いつ頃からそーなってしまったのか…今日で日本経済新聞「美の十選」連載10回終了。最終回は「長嶋茂雄ヘルメットを飛ばす」という「ナンバー」創刊10号の表紙を飾った見事な写真。これは新聞社ではボツ写真だったのですね。ただの空振りでしたから。だから《野球には勝負より大事なものがある》のですね(フィリップ・ロス)。野球は長嶋のあとにも野茂&イチロー&大谷…など素晴らしい選手を輩出してますよね。日本社会で一番劣化が激しいのはやっぱり政界?

2月28日(日)
夜中に体温を測ると36.3度。ようやく平熱維持状態に戻る。ベッドのなかで筒井康隆『ジャックポット』を読んでいたら『レダ』という短編があったので驚いた。いや別に驚くことはない。昨日一昨日と発熱して仕事にならず仕方ないので横になってDVDでオッフェンバックのオペレッタ『天国と地獄』や『美しきエレーヌ』を改めて見聴きしていたのだ。前者はナタリー・デッセーのコロラチューラが見事で出演者全員でパラパラ踊りをする面白い舞台。後者はフェリシティ・ロットが女の魅力をぷんぷんさせて歌に演技に魅力を発散する喜劇。いずれもミンコフスキー指揮でローラン・ペリー演出。90年代は2人とも30歳代で溌剌とした音楽と演出が大いに話題となり久し振りに見ても吹き出すほど面白かった。後者の主人公エレーヌ(ヘレナ)はオリンポスの主神ゼウスが白鳥に化けて絶世の美女レダとの間に産んだ女性。白鳥になってたゼウスの子供だから卵から生まれてメネラオスという夫がいたにもかかわらずアフロディテ(ヴィーナス)にそそのかされたトロイの王子パリスが彼女を奪い取ったためにトロイ戦争が起きた…ということになっている。筒井先生はそんなことを一言も説明せずレダとヘレナの逸話を下敷きにボンクラ息子たちのために会社の業績が傾く一方の老社長が時空を超えて子供を作り産まれたはずの卵を探す…どっちかというと続く筒井式太平洋戦争総括大喜劇の短編『南蛮狭隘族』のほうが好きだったけどギリシア神話のパロディも面白かった。何より自分が見たばかりのオペレッタとシンクロして読めたのが嬉しかったですねえ。ベッドから出てヨメハンと一緒にゆっくり黒兵衛と散歩したあと少し睡眠。昼間は体温36.8度。もう大丈夫だろうと思って午後は確定申告の書類整理。トホホ去年の収入は悲惨ですなぁ。まぁ講演会がコロナで40近く消えたのだからシャーナイか。ある友人に「キャンセル料は出ないの?」と訊かれたけどそーゆー発想自体が全然なかったですね。ぼちぼちと自分の満足できる原稿でも書くか…。原因不明の熱病は今日で全快…かな。

2月27日(土)
夜中に熱冷ましを飲んで少し体温は下がったが今日の予定は全部キャンセル。ミューザ川崎での反田恭平さんのピアノ佐渡裕さんの指揮での共演に行く予定だったけど事務所に電話して行けなくなった旨を連絡。残念。ハイドン&ラフマニノフ&プロコフィエフ聴きたかったなぁ。コンサートのあとの大阪毎日新聞記者の取材もお断り。後日電話取材か何かに変更してもらう。食欲はありカレーの味も味噌汁の味も美味しく賞味。コロナではないと思うけど…体温は37度を下らず。元気が出るのはベッドで読む筒井康隆『ジャックポット』。小説・メタ小説・メタメタ小説とはいうもののチョイと評論めいてるところが面白い。嫌民主主義論・嫌マスメディア論その通りですね…とベッドで一人溜飲を下げる。PL錠のおかげか体温は37度を超えず。

2月26日(金)
後藤逸郎『オリンピック・マネー』読み続ける。IOCが「世界平和」という誰も否定できないタテマエを巧く掲げて超巨大スポーツイベント・プロモーターとして大成功(大金儲け)していることがよくわかります。さてこれをどーすればいいものか…。ワン。黒兵衛と散歩に出て帰ってきたあたりから何故か身体がだるく…これが倦怠感という者か…と思って体温を測れば37,3度。う〜ん…チョイヤバいなあ…と思いながら本を持ってベッドで横に。体温がどんどん上がって38度に。明日フランスへ帰国するお隣さんとの寿司会食もお断りしてひたすらべっど。仕事はリモートばかりで他人に会ってないのにナンデヤネンと思いながら。ベッドで過ごす。体温は最高38.3度マイッタナア。IOCの呪い?まさかぁ。

2月25日(木)
普通オリンピックの開催地は7年前に決定されるのだが2032年のオリンピックの優先候補地にオーストラリアのブリスベンが選ばれたというのは東京は今年開催しないと32年への延期はないですよというメッセージ(プレッシャー)のようでもありますね。ベッドのなかで後藤逸郎『オリンピック・マネー 誰も知らない東京五輪の裏側』(文春新書)読み始める。そうか。IOCは20年で収入が3.4倍に増えたのですね。聖火リレーまでスポンサー付けて…だったら聖火リレーの費用は(島根県の費用も)全部IOC持ちにすればいいのに…バッハ会長の給与は年間12万5千ユーロ(2947万円)。他の数多くのIOCの子会社の社長職や会長職などは基本的に無報酬らしいけど経費は全部出ているとか。ならば自家用ジェットで日本に来たときの経費も?この一冊はオリンピックを考えるうえでの必読本ですね。ベッドから出てRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』ZOOM出演。日経の連載が今日はベーブルースが主人公。そこでベーブが現れてホームランを連発したときNYタイムスなどの新聞が「野手が手を伸ばしても捕れない打球を打つのは卑怯だ」と非難した話をする。野球は塁間の90フィート以外はルールも価値観もどんどん変化したボールゲームなんですよね。ワン。黒兵衛と散歩のお後デスクワーク。スポーツナビの連載企画『プロ野球・最強外国人助っ人列伝』のランディ・バースの項目を書く。将棋と飛ぶボール(頭脳的な流し打ちのホームラン)と神戸ビーフの話で5000字弱。ふううううううう。久し振りに阪神タイガースの原稿を楽しみながら晩飯前に完成して送稿。サケ&メシ&フロのあと『オリンピック・マネー』を手にベッドへ。この著者には『オプエド』出演依頼をしたいですね。

2月24日(水)
小生が選んでコラムを書いた「アート・オブ・ベースボール」が日本経済新聞文化欄連載「美の十選」に連日掲載されている。新聞の印刷されるとカラーの絵もモノクロの写真も校正で見ていたときとは違って見える。月曜の元ヤンキース監督ケーシー・ステンゲルの銅像なんか本のきれいなグラビア印刷よりも新聞紙面のほうが雰囲気が合ってヨカッタですね。ナンノコッチャワカラン人はネットで見てください。https://www.nikkei.com/culture/arts/ 有料ですがアイコンだけでもオモシロイ絵が並んでます。スポーツの話はイイですね。オリンピックの話題はスポーツじゃないですからね。今夏の東京五輪の海外からの見物客の人数はIOCが4月末頃に決めると発表。なんで日本の感染に関係ある話をIOCが決められるのか意味不明。2032年の五輪はオーストラリア・ブリスベンが優先候補地になったとか。どこまで続く泥濘ぞ…。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。近所の黒柴のマダ半年くらいの子犬のAmiちゃんが駆け寄ってきて黒兵衛も尻尾を振って喜んで走り出した瞬間にリードを引っ張られてスッテンコロリンと引っ繰り返る。我ながら見事に背中で受け身。まだ若いかな。ワン。終日デスクワーク。連合通信のコラムを仕上げて昨日書いた北國新聞の校正をやって…。駅へ買い物に出ていたヨメハンが日経を買って帰る。ベン・シャーンの木版画「National Pastime」はやっぱりナカナカの迫力ですね。以前日経に連載した「スポーツする身体」でもベン・シャーンの絵「ハンドボール」をマチスの「ダンス」やピカソの「マタドールの死」と並んで選びました。そのときはイラストレーターの安西水丸さんに「ぼくもベン・シャーンが好きなんですよ」と言われたのを憶えている。その水丸さんも既に鬼籍か…。

2月23日(火)
朝ベッドのなかで「文藝春秋」最新号を開く。後藤逸郎氏の「東京五輪を中止すべき7つの理由」を読みたかったので。ごくごく真っ当な理由が並んでいるが開催推進者たちの心を翻させるにはイマイチか。著書『オリンピック・マネー』(文春新書)も読まねば。ほかにコロナ第三波「失敗の本質」の特集から塩野七生「ロックダウンしなかったヴェネツィア」養老孟司「コロナの壁を乗り越えよ」やジャレド・ダイヤモンド「それでも中国の時代は来ない」などを読む。どれも面白く勉強になった。しかし現在日本の世論形成に月刊誌ってどれくらい関わってるのかな?テレビは?ラジオは?ネットは?SNSは?YuTubeは?よーワカランなぁ。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩のあと終日デスクワーク。北國新聞月イチ連載「スポーツを考える」書く。オリンピックという超ビッグ・イベントは必然的にナチスなどの全体主義と強い親和性を持つことに触れて「開催も中止も出来る民主主義国家」のほうがイイですね…といったことを書く。夕方は大野勢太カさんがパーソナリティを務める「ラジオFM NACK」の「THE SEITARO☆RADIO SHOW 1700」に電話出演。東京オリンピックの問題点を話す。政治の力(安倍総理=当時)を利用しての1年延期で何とかGo To Olympicを実現させようとしている日本政府とIOCの何としてでも開催に漕ぎつけようとする「意志」は怖いですねえ…「経済効果」なんてのもコロナ禍のもとでは眉唾でしょうね…こんなことばかり言ってるとマスメディアから呼ばれなくなるかな?(苦笑(^^;)

2月22日(月)
ベッドで『サピエンスの未来』読み進む。宇宙の進化から人間社会や人間の知性の進化までを同一線上に捉えるのは面白いけどジャレ・ド・ダイヤモンドやユヴァル・ノア・ハラリの出現した後となってはちょっと古さを感じるかな?ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。最近は個人的成長も「進歩」と言わずに「進化」と言うようになった。人間的交流で影響を受けることを「化学反応」と言うようにもなった。それらはいずれ変わる(消える?)流行語なのかな?ワン。朝から仕事をしながら夕方の『ニューズ・オプエド』の準備。ゲストは産経客員論説委員の佐野慎輔さんだけど今秋予定の東京五輪に加えて北京冬季五輪と中国の人権問題も取りあげるので『米中新冷戦とアフター・コロナ』の著者の近藤大介さんにも電話で緊急出演依頼。突然だったにもかかわらず快く引き受けてくださる。あとでわかったことだが佐野慎輔さんはスポーツの専門家だけでなく外信部=国際報道にも5年ほど籍を置かれたことがあって東チムールの独立紛争の時には現地にもおられたとか。小生が大興奮して読んだ高島俊男『中国の大盗賊』も読まれていた。だから近藤大介さんの参加は大歓迎。おまけに近藤さんは講談社で『オプエド』創設者の上杉隆の担当者でもあって『オプエド』に今まで出演されなかったのが不思議なほどの存在だと判明。世の中広いようで狭いですねえ。類は友を呼ぶということかな?そんなわけで今日の『オプエド』は東京五輪の組織委会長に女性が就任したとは言えマスメディア主催のスポーツ大会の女性差別解消Gender Equalityがナカナカ進まないのはメディアの責任という話題から中国の人権問題へ。北京五輪を当時のIOC理事だったバッハ現会長は「壮大な実験」と言ったと佐野氏が自らの取材から紹介。胡錦濤時代は経済自由化から中国が政治的民主化に移る可能性もあり五輪がそれを後押しする可能性もあったが習近平になって独裁体制が進みウイグルを初めとする漢民族以外の民族への弾圧も強まったとか。ただチベット語やモンゴル語と中国語のバイリンガルであるチベット族やモンゴル族と違ってウイグル族はトルコ語に近い独自の言語とイスラム教を信仰する異民族。彼らへの弾圧(ジェノサイド?)に対してトルコやイスラムが叛旗を翻すと中国習体制も危険信号?習近平は明の永楽帝と言うよりも清の雍正帝にソックリの独裁者だと近藤氏。ヒトラーのベルリン五輪やプーチンのソチ冬季五輪でもわかるように五輪というビッグイベントは独裁国家と親和性があるのですね。はたして東京五輪&北京冬季五輪はどうなるか?いろいろとメッチャ勉強になったオプエドでした。佐野さんや近藤さんに小生の日経の連載「アート・オブ・ベースボール」を誉めていただいたことも嬉しかったですねえ。学習&評価。人生の喜びはそれしかないですね。それにつけても五輪はどーなる?

2月21日(日)
昨晩立花隆『サピエンスの未来』を持ってベッドに入ったと思ってそのまま読まずに眠ってしまったら同じ講談社現代新書の今月の新刊・廣瀬陽子『ハイブリッド戦争 ロシアの新しい国家戦略』だった。そのまま読み出すと面白い。プーチンの「料理長」だったエブゲニー・プリゴジンがいつの間にかプーチンの国家戦略ハイブリッド戦争を担ってしまう!?ロシアはラスプーチンとかケッタイナ奴が宮廷の権力を握るのですね。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。あっという間に枝垂れ梅が満開。白梅もきれいけど紅梅も見たいなぁ。近くの家の玉縄桜が早咲きだからそれで満足しておこう。ワン。仕事の合間に筒井康隆『ジャック・ポット』を読んで一人でニヤニヤ。コロナで《故事ことわざのさまざまなパロディが生まれやがてそれが本来のものと間違われるようになった》ということでズラリとコロナ・パロディ諺が並ぶ。人を見たらコロナと思え。火事とコロナは江戸の花。獅子身中のコロナ。七コロナ八起き。国破れてコロナあり。憎まれッコロナ世に憚る。四面コロナ。嘘から出たコロナ。一富士二鷹三コロナ。衣食足りてコロナを知る。寝耳にコロナ…笑い飛ばすだけでなく何故か納得してしまうのもあるのがオモシロイ。筒井先生の本の大欠点は読み出すと仕事が出来なくなることだ。癌で亡くなった息子さんとの「再会」を描いた一編は凄い作品でした。晩飯前にビール呑みながら映画『博士の異常な愛情』のメイキング・ビデオを見る。そうか。最後は「核司令室」でパイ投げ大合戦をしたショットも撮っていたのか。それをボツにして次々と「美しく」水爆が爆発するシーンにしたのはスゴイですね。ケネディ時代の国務長官マクマナラのインタヴューもオモシロかった。冷戦は本当の核戦争の一歩手前まで行った「熱戦」だったのですね。晩飯後に作品を通して見る。笑えない大喜劇ですね。ピーター・セラーズの一人3役演技も凄いけどジョージ・C・スコットの空軍大将の演技もスゴイ!広島長崎に原爆を落とし東京大空襲を指揮したカーチス・ルメイという将軍もこんな人だったのでしょうか?!確か彼は日本から何故か勲一等旭日大綬章の勲章をもらってますね。昭和天皇自らの手による親授はなかったそうですが。風呂のあと酒呑みながら原田慶太桜指揮N響でバーンスタインやコープランドのアメリカ音楽を楽しむ。反田恭平のピアノによるガーシュウィン『ラプソディ・イン・ブルー』がオモシロかったですね。

2月20日(土)
『フォン・ノイマンの哲学』を昨日読了したので今日から立花隆『サピエンスの未来 伝説の東大講義』読み出す。ナルホド。すべては進化のフェイズ(位相)野本で考えるわけですね。宇宙も銀河も地球も「生物」として捉えるわけですね。手塚治虫の『火の鳥』の世界ですね。《ホメオスタシス(内部環境の恒常性が維持されていること)が保たれている状態が生命の本質》で《内部環境と外部環境が同じになってしまうこと》が《死》という説明は簡潔でわかりやすいですね。そのとりですね。それを仏教の世界では「土に還る」と言うんですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。今月講談社から送られてきた現代新書は他に高橋繁行『土葬の村』もあって面白いですね。なくなりつつある土葬の風習ですが土葬の墓地を分譲で売り出している墓地もあるんですね。土に還りたい人も多いのかな?きちんと読んでみましょ。著者は高校時代のバドミントン部の1年後輩。エエ仕事やってるやん。ワン。終日ゆっくり仕事してたら新潮社から筒井康隆大先生の新刊『ジャックポット』が届く。本の腰巻き(帯)に《嗤え歌え踊れ狂え。今日の世界中が大当たりジャックポット》とある。さらに《コロナ・戦争・文学・ジャズ・映画・嫌民主主義・そして息子の死−。かつてなく「筒井康隆の成り立ち方」を明かす超=私小説爆誕!》爆弾と誕生をくっつけて「爆誕」とは素晴らしい!人生というのは断じて連続していなくて途切れ途切れに進むものですね。読みたい本も一気に集まる。集まらないときはゼロ。無。宇宙の銀河の分布も同じですね。晩飯はTBS報道特集で福島の聖火リレーの「現状」を見ながら。復興五輪という言葉がいかにcook-upされたfabricationかということがよくわかりました。誰もが支持する美しい五輪はframe-upすることも無理なのかな?昨日の日経にも《福島原発1の処理水 来秋にも満杯「廃炉作業暗証の恐れ」》なんて記事も出ていましたし…どうなるんでしょうね?TBSのあとNHKで大坂なおみの全豪オープン決勝を見る。強い。素晴らしい優勝!こんな素晴らしい選手の素晴らしいテニスは国籍や人種も軽々と超越しますね。相手のジェニファー・ブレイディ選手も素晴らしいプレイが随所に光りましたね。スポーツはオリンピック競技大会が存在しなくても素晴らしいですね。

2月19日(金)つづき
終日デスクワーク。某週刊誌から電話。島根県知事の「聖火リレー中止するかも発言」への感想を求められる。当然のことで政府と東京都の感染対策が不十分かどうかとは関係なくコロナの現状では聖火リレーだけでなく五輪も含めて中止「も」考えておくのは当然のことで考えないほうが異常と言うべきですよね。夕方から『ニューズ・オプエド』臨時特別ゲスト出演。橋本聖子新組織会長就任を受けて東京オリパラを開催する「真の理由」とは何か?ということを話させていただく。大震災からの復興もコロナに勝利した証もアトヅケの理由で五輪大会招致の本当の理由は…「蔵出しコラム・スポーツ編」にある「今こそ直視を!オリンピックの抱える根本的問題」をお読み下さい。番組後半はカメラマン初沢亜利さんが撮った「コロナ禍の東京」の写真をいろいろ見せたもらう。写真とか絵はオモシロイですねぇ。詰まるところ「見えないもの」を撮ったり描いたりするんですよね。人間の心とか…町の空気とか…そしてコロナとか…。初沢さんは「オリンピックを撮りたい」という。オリンピックも「見えないもの」ですよね。1964年の東京五輪のサッカー会場で映画の撮影をしていた市川崑監督は何人かのお婆さんから「オリンピックは何処でやってますか?」と訊かれたという。日本中が大騒ぎしているので切符をもらって来てみたら男たちがボールを蹴っているだけ(このエピソードは拙著『今こそ「スポーツとは何か?」を考えてみよう!』(春陽堂書店)に詳しく書いています。御一読を!)初沢さんがどんなオリンピックを撮ってくれるか?楽しみですね。番組を終えて「チコちゃん」見ながらビール&酒&晩飯&風呂&ネル。

2月19日(金)
朝ベッドのなかで『フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔』読了。オモシロイ本でしたねぇ。あ。関西人は強烈な毒気のある悪意溢れる本でも興味深かったらオモシロイと表現してしまいますので誤解のないように。ノイマンは朝鮮戦争の起こった頃にソ連を核攻撃すべきだと語っている。「ソ連を攻撃するか否かはもはや問題ではありません。問題はいつ攻撃するかということです。明日爆撃するというなら何故今日ではないのかと私は言いたい!今日の5時に攻撃するというなら何故1時にしないのかと言いたい!」この発言で彼は「マッド・サイエンティスト」の代表と見なされるようになりこんな発言をしたノイマンをモデルにしてキューブリック監督はブラックコメディ映画『博士の異常な愛情/または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』の主人公ストレンジラブ博士を描いたという。ナルホド。この本のあとがき「おわりに」で著者の高橋昌一郎氏が書いていた《もしノイマンが生きていたら「だからアメリカが圧倒的に優位な1950年代初頭にソ連を原始時代に戻しておくべきだったと何度も言ったじゃないか!」と叫んでいたかもしれない。犠牲を最小限にして最大利得を求める「ミニマックス戦略」を生み出した超合理主義者ノイマンならば朝鮮戦争では北朝鮮への原爆投下ベトナム戦争では北ベトナムへの原爆投下を躊躇なく大統領に進言していたに違いない。第二次大戦後仮にアメリカやヨーロッパの自由主義国がノイマンの思い通りに動いていたらもしかすると世界地図から独裁国家や共産主義国家は消え去り今頃は民主的な「世界政府」が樹立されていたかもしれない》との文章には断じて賛同できませんがオモシロイ想像ではありますねえ。存在していないものを想像するのは人間は苦手のようでオリパラ組織委会長が結局は橋本聖子五輪相になったように何事も誰もが簡単に想像できること(現状の延長線上にあること)に落ち着くようですね。「コノ世に新シキモノハナシ」というソロモンの言葉は正しいのかな?ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。真に新しい発明や発見をしたノイマンのような男は遂には「マッド・サイエンティスト」と呼ばれるほかない運命だったのか?ワン。映画でマッド・サイエンティストを演じているのはピーター・セラーズですね。優しい英軍人と大統領の1人3役!反共主義者のマッド軍人はジョージ・C・スコットは『パットン』で主役を務めてるところがオモシロイ。スゴイ配役ですね。

2月18日(木)つづき……時間を戻して……
朝ベッドのなかで『フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔』読み進む。アインシュタインからチューリングまで真に天才と呼ぶべき人物が次々と現れて圧倒される。ノイマンは原爆の「標的委員会」で京都に落とすことは主張したけど皇居(東京)に落とすのは反対したのですね。《そのおかげで日本は命令系統を失わないまま三カ月後に無条件降伏できた。その意味でノイマンは無謀な「一億玉砕」から日本を救ったと考えられる》もっとも《もし日本が降伏しなければ8月19日に「東京ジョー」と名付けられたプルトニウム型原子爆弾を東京に投下する予定があった。それでも日本が抗戦を続けたら札幌から佐世保まで全国12の都市へ順番に原爆を投下する計画もあった》恐ろしい話しだがさらに次の記述は知らなかったので驚いた。アメリカの1945年《7月16日の「核実験成功」のニュースは外国通信社が配信している。日本の大本営も情報を得ていたし物理学者の湯川秀樹は広島が投下目標であることまで知っていて友人に広島を離れるように伝えたという証言もある》情報は昔も今も手にできる人とできない人がいるということか?《230万人の戦没兵士のうち120〜140万人が栄養失調に起因するマラリアや赤痢などの病死を含めた広義の「餓死」で亡くなった(略)ナチス・ドイツはユダヤ人を「大量虐殺」したが当時の日本の戦争犯罪者は日本人を「大量虐殺」したのである》ノイマンとは無関係とも思える記述だがこういう記述は原爆を落とされた国の姿をきちんと描いておく意味で貴重ですね。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩のあと終日デスクワーク。次期組織委会長にミエミエの橋本聖子五輪相が周囲から口説き落とされた情報が次々と入ってくる。何としてでも女性でないと…で官邸は動いたとか。そして弁護士も大学教授もお抱えジャーナリストも動いたとか。しかし森会長もそうだったけど東京オリパラを「成功させたい」という言葉は聞けても「こんな大会にしたい!」という言葉はトンと聞けなかったですね。そうしていつの間にかオリパラの目的は「震災からの復興」となり「コロナに打ち克った証」となって…そして新会長にメディアが求めるのも「ジェンダー・イクォーリティ」や「交渉力」や「調整力」…「理想」や「新時代のカタチ」が出て来ないのは残念ですね。メディアもスポーツ界(高校野球や箱根駅伝や柔道日本選手権など)の「男性優位」を指摘しないのはオカシイですよね。あ。ヤッパリ自ら主催している大会のことは指摘できないのですね。それでもジャーナリズムかね?

2月18日(木) Breaking News
今日もブレイキングニューズ…といっても橋本聖子さんのことではありません。それについては文化放送で話したので…また別に書く機会もありますから…それではなく日本経済新聞の連載を読んでくれている読者から問い合わせがあったのでそれにお答えします。第1回のスポーツ・カメラマン/ニール・ライファーが写真に撮った美しい「夜のシェイ・スタジアム」の文章として《「夜の球場は本物の教会よりも教会に似ている」と書いた作家がいる》と書いたら「その作家の名前を教えて下さい」というメールが来た。それはウィリアム・パトリック・キンセラで彼の作品『シューレス・ジョー』のなかに主人公の台詞として出てきます。主人公がサリンジャーとアーチ-・グラハムを連れて夜の野球場行ったときの台詞です。ご愛読ありがとうございます。それからもうひとつ。今日の大坂なおみがセリーナ・ウィリアムスに勝った試合は凄かったですね。大坂なおみは強くなったですねえ。2セット目でブレイクされたのをすぐにブレイクで取り返したのは本当に見事でした!組織委のドタバタ劇よりこーゆーニューズのほうがイイですねぇ。

2月17日(水)つづきのつづき
『ZAITEN』の校正作業をしているところで組織委の会長候補検討委が橋本聖子に絞ったとの情報。校正をいったん中止したところへ大阪共同通信から電話。島根県知事の聖火リレー中止発言に対してコメントを求められる。中止も検討するのは当然ですね。何が何でもやるという方向が間違ってる…等々とコメント。晩飯時に東京新聞の夕刊を見ると共同通信経由で書いた小生の原稿が出ていた。「遅きに失した森会長辞任 スポーツ界意識改革の時」と題されている。よっしゃ。次期組織委会長は橋本聖子大臣かぁ…まぁスケート連盟会長として組織改革に取り組んだ実績はあるにしても文楽人形のようにだけはなってほしくないですね。『ZAITEN』の校正を送って風呂入って『フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔 人類最恐の頭脳』を持ってベッドへ。あ。今日の日経の小生の連載第2回『美の十選 アート・オブ・ベースボール』は1840年代の野球の様子のリトグラフがカラーで綺麗に美しく印刷されていて小さい絵でもよくわかりましたね。よっしゃー。

2月17日(水)つづき……時間を戻して……(笑)
朝ベッドで昨日講談社から送られてきた現代新書のなかから高橋昌一郎『フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔』を読み出す。これがメッチャメチャ面白い!もう半世紀程以上前のことになるが高校時代の尊敬すべき物理の教師に「原子爆弾と言えばアインシュタインやオッペンハイマーを思い出すのが普通だけどジョン・フォン・ノイマンというハンガリー生まれのユダヤ人の大天才がいて彼は数学でも物理学でも大天才ぶりを発揮したけど原爆製造にも関わって日本との戦争では東京の皇居の真上や京都に原爆を落とせと主張した」という話を聞いたことを憶えていた。以来ノイマンのことは忘れてしまっていたけど初めて彼に関する本と出逢ってナルホド本物の天才とはこーゆー人物のことを言うのか…とよくわかった。何しろこの本の帯には「人類史上最恐の頭脳」と大きく書かれ「コンピュータ・原子爆弾・ゲーム理論・天気予報…現代社会の基本構造をつくった天災の影響と苦悩」とあるのですからね。何しろ6歳のときに電話帳のある頁に書かれた電話番号の総和を暗算で足し算したうえ母語のハンガリー語の他にドイツ語イタリア語フランス後映画をマスターして父親と古典ギリシア語で冗談を言い合ったというのですからね。チコちゃんも博士ちゃんの真っ青ですね。マダ半分しか読んでませんがナチスの迫害を逃れてアメリカに渡ったときにプリンストン高等研究所が生まれた逸話なども書かれていて面白い。おまけにユダヤ人への迫害を誤魔化すためにナチスがベルリン・オリンピックを開催する話しも出てくる!このときナチスのユダヤ人への迫害は存在しないと報告したアベリー・ブランデージ(第5代IOC会長)はサイテーですね。不完全性定理を発見したゲーデルをナチスから救い出してプリンストン高等研究所に招いたのもノイマンだったのですね。そんな彼が何故「悪魔」に…?半分読んだところでベッドから出て黒兵衛と散歩。わん。

2月17日(水)
ブレーキング・ニュースが飛び込んできた。組織委の新会長候補者検討委員会が橋本聖子五輪相を新会長候補に選んだとか。ハッハッハと思わず笑いましたね。茶番ですね。断られる女性を選んでおいて女性に断られたから仕方なく男性(山下?)で…なんて筋書だけはやめてほしいですね。えっ!?明日も検討委員会が開かれる!?選んだら終わりとちゃうんかいな?!ほな明日には橋本五輪相以外の人を選ぶ予定なの?こーゆーミエミエの茶番劇の筋書だけは避けてほしいなぁ…すべてを俺の邪推で終わらせてほしいなぁ……

2月16日(火)つづき
終日デスクワーク。『ZAITEN』の連載「今月のスポーツ批評」を校正。組織委のドタバタ劇を書いたけど「事件」本質は日本のスポーツ界&日本社会の男女平等に対する時代遅れの感覚。高校野球や箱根駅伝や柔道日本選手権の日本武道館使用などがすべて男子だけだということを何故誰も指摘しないのかなぁ?やっぱりマスメディア主催のイベントの批判はマスメディアではできないのかなぁ?それでは一向に日本社会はGender Equalityに向かって進めませんね。組織会長が明日にも決まれば原稿校正の一部をやり直し…いや書き直しかな?…と思ってると『スポーツニッポン』編集部から電話。組織委会長選考委員会の透明性について電話コメントを求められたので非公開にしないと自由に話せないという感覚自体が問題と話す。委員会のメンバーの山下JOC会長はJOC理事会も非公開にしてしまった。全柔連で暴力体罰問題を話し合ったときに非公開にしたのはわからないでもなかった(自分たちのやってきたことをまず洗いざらい話すには非公開も仕方ない面がありましたからね)しかしJOC理事会や今回は公開にしなければダメですね。よほど聞かれたくないこと知られたくないことがあるのかな?しかしそういう内容の話しなら電話で個別にも出来るでしょうに…ドタバタ劇の延長にだけはなってもらいたくないですが「森的なるものの払拭」ができるかどうか…それはメディアの問題でもあるわけですけどね。晩飯&ニューズ&風呂のあと昼間途中まで見たチャールズ・ブロンソン主演『夜の訪問者』を見てしまう。監督が007のテレンス・ヤングでブロンソンの珍しいフランス語でのフランスが舞台のサスペンス映画だったから見たけど…見なくてもヨカッタかな。

2月16日(火)
朝起きて黒兵衛と散歩。わん。チョイとゆっくりした一日。今日から始まる日経新聞文化面の連載が気になる。もちろん校正では見ているが新聞紙面としては見ていないので。日経の連載は過去に書評欄で2度夕刊文化面で2度あるけど日経は定期購読していないので(スイマセン)掲載紙が送られてくるまで待つほかない。わん。パソコンで日経のページを開くと小生の連載「美の十選Art of Baseball」第1回の選んだスポーツ・カメラマンのニール・ライファーのニューヨーク・シェイ・スタジアムの夜の写真が出ている。ヤッパリ綺麗ですね。「夜の球場は本物の教会より教会に似ている」と『シューレス・ジョー』(映画『フィールド・オブ・ドリームス』の原作)の作者W・P・キンセラが書いたのは比喩ではなく実際そうなのですね。ただ…Webも有料なので…どうぞ皆さん会員になって読んで下さい。https://www.nikkei.com/culture/arts/

2月15日(月)つづきのつづき
夕方6時から『ニューズ・オプエド』本番。今日のゲストはラグビー関係の2人。松瀬学さんと村上晃一さん。組織委新会長にノーボーダー・スポーツとしては成田真由美さんを推薦したいということについて松瀬さんは人間的には全く問題なし。ただ経験的な不足を補う意味でサッカー協会会長の田島幸三さんのような組織のトップ経験者と2人会長がイイかもとの意見。村上さんは「スイマセン五輪にあまり興味がないので…」と2週前のサッカー・ジャーナリスト大住良之さんとまったく同意見。やっぱりサッカーやラグビーに目の向いてる人にとっては五輪は大きな問題ではなさそうだが今週末に1か月遅れで開幕するラグビー・トップリーグのコロナ感染対策についての村上さんの説明は素晴らしかった。ラグビー関係者の全員PCR検査で最初68人が陽性だったのが現在は1人になってリーグ開幕。これから検査は定期的に続けて選手に感染者が出て試合が行えなくなたチームが出た場合は引き分け扱いにするとのこと。そうですよね。コロナに感染するのは個人の責任でもチームの責任でもないはずですからね。ただ徹底したコロナ対策検査の連続がオリンピックで可能かどうかは…かなり可能性が低いで3人の意見が一致。五輪は選手が多すぎますよね。森前組織委会長は元ラグビー協会会長でもあり松瀬さんがその功績を讃える原稿を書いたら激しいSNS上のバッシングに合ったとか。私も森氏の「功績」に対しては疑問視するところは大きいですが話し合って議論を闘わさないと有意義じゃないですよね。オプエド=OPED=Opposite Editorialにもならないですからね。松瀬さんと村上さんとイロイロ話して明日から日本経済新聞朝刊文化面(裏一面)で始まる連載Art of Baseballの宣伝もさせてもらって番組終了。サテ来週は誰をゲストに招こうか…。

2月15日(月)つづき……時間を戻して……(笑)
朝起きて土砂降りのなか黒兵衛と散歩。土砂降りの「なか」を「中」と書くのは間違いなんですよね。「中」の訓読みは「あたる」で「真ん真ん中に当たること」。だから本当は「内」と書いて「なか」と読ませるのが正しいらしい。ワン。終日デスクワークはWeb春陽堂の連載最終回の校正を送ったり…明日から始まる日本経済新聞の連載「アート・オブ・ベースボール」の最終校正を行ったり…していたら午後イチの今日の『オプエド』の打ち合わせで「ノーボーダー・スポーツ」のスタッフから新情報。それが前の項目に書いた『ニューズ・オプエド』で発表する新情報というヤツです。なんでこんな書き方をしたのかというと『オプエド』を少しでも多くの人に見てもらおうとスケベ心を出したため(笑)。中味はオリパラ組織委の新会長にパラリンピアンで5度のパラ大会に出場して20個のメダル(15個の金)を獲得し世界的に「水の女王」と呼ばれている成田真由美さん(50歳)の就任に総理官邸が大きな興味を示しているということ。これだけをニューズにしたら良いところをオプエドのスタッフは全く正直に取材の経緯を詳しく報じてしまい「誰か会長への適任者がいないか?」と訊かれたノーボーダー・スポーツのスタッフが何人かの候補者を挙げたところが「組織委の現理事でなければダメ」と言われてだったらと理事のなかから数人名前を挙げ直すと成田真由美さんに大きな興味を示したという経緯を冒頭のニューズですべて報じてしまった。まぁ正直に透明性を確保したところは良いとしてもノーボーダーのスタッフから先に出た名前となると他のメディアは報じたがらないかもしれませんね(苦笑)。小生がキチンと原稿をチェックすれば良かったけど…それはともかく『オプエド』に常にパラ・スポーツ情報を寄稿してくれている星野恭子さんに情報を伝えると「素晴らしいアイデア!成田さんはメダリストとしてだけでなく人格者としても尊敬できる人」と大賛成。ただしご本人がマダ現役選手として東京大会を目指してるので会長職に就くのは難しい…誰かときちんと組めれば…との意見だった。スタッフとして山口香さんや溝口紀子さんや大日方邦子さんや大宅映子さんや長田渚左さんや田中ウルヴェ京さんなどが組織委の内外から加わって一気に「森的なるもの」の払拭を!!というのは出来るはずだしやらねばならないはずだし人材がいないなんてウソですよ……。

2月15日(月) !!特報!!!!
臨時ニューズのことを英語ではNews Flash!とかBreking Newsと言うらしい。つい先程私が編集長・主筆を務める「ノーボーダー・スポーツ」が掴んだ情報が飛び込んできた。それによるとオリパラ組織委の次期会長選びとして設置される会長選考委員会が委員の名前を公表しないなど「透明性」に疑問が出るなか総理官邸で動きがあったようで新会長は現理事のなかから選ばれ「某アスリート」に強い興味を持ってるとのことが判明。その某アスリートについては今日6時からの『ニューズ・オプエド』で報じます。

2月14日(日)
2日連続朝まで爆睡。本を読めないのは残念。だけど疲れて朝まで爆睡は気持ちがいい。オリパラ組織委のドタバタ劇と原稿書きと地震まで加わって…7月の五輪開催がますます不安視されますね。それにしてもメディアのアンケートは「開催」「再延期」「中止」の三択で常に質問してるけど「再延期」はあり得ないのだからそれをカットして二択にしたらどういう結果になるのかな?あるいは「通常開催」「無観客開催」「国内観客のみの制限開催」「外国人観客入国制限開催」「中止」と分けてのアンケートにしたらどうなるのか?それを考えるのが組織委新会長の仕事か…いや最終決定はIOCの仕事?ベッドから出て東京新聞朝刊を見ると一面に米NBCのWebに寄稿した元サッカー選手の米パシフィック大学ボイコフ教授(50歳)の意見が掲載されていた。森発言の「女性差別」は論外だがIOCも長く「性差別にドップリつかっていた。女性が初めてIOC委員に選ばれたのは1981年。今でも女性は全体の3分の1」。やっぱりクーベルタン以来続く女性差別の実態をIOC自身が自ら示して反省すべきでしょうね。もちろん日本の高校野球や箱根駅伝も。わん。ヨメハンも一緒に黒兵衛と散歩。あ。ヨメハンという言葉も女性差別?しかし俺は「嫁」「ヨメサン」「女房」は使わないし…ヨメハンや誰か女性が不愉快だと言われるまで使うことにしまひょかな。わん。終日デスクワークはWeb春陽堂『スポーツはどのように文芸を彩ってきたか?』の最終回校正。『フィールド・オブ・ドリームス(シューレス・ジョー)』『赤毛のサウスポー』に蓮實重彦『伯爵夫人』も取りあげる。野球のボールが金玉(おみお玉)を直撃して年増の女性たちに解放されるシーンに笑いましたからね。大江健三郎の『ピンチランナー調書』も。もっと連載を続けたかったなあ。晩飯のあと渋沢栄一の大河ドラマの1回目を少し見たけどヤッパリ俺はTVドラマのかったるさについて行けず『日曜美術館』に変更。ペストと死の舞踏とルネサンスとアマビエ。面白かった。風呂のあとN響コンサート。コリリアーノの弦楽合奏『航海』もバーバーのヴァイオリン協奏曲も面白かったけどドボルザークの『新世界交響曲』が原田慶太桜(35歳)の指揮する斬新な演奏でヨカッタですね。面白カッタですね。楽しかったですね。アンチェル&ノイマンなどのチェコの大指揮者やカラヤン&バーンスタインそしてアバド&ムーティなどの大御所の次世代のデュダメルやハーディングなどの新世代と共通する思い切ったテンポの変化や副主題の強調など新しい演奏方式を存分に楽しめました。世界はすべて新しい世代への交代が始まってるのですね。森喜朗氏は会長を辞めるとき「老人だから悪いと言われるのは心外」とかおっしゃっていましたがたしかに「老人だから悪い」のではなく「悪い老人」が存在することが悪いのですよね。

2月13日(土)つづき
夕方『ZAITEN』の連載原稿を書きあげて編集部へ送稿。2日連続TV出演のあと2日連続原稿と格闘してふううう…と溜息ついて録画しておいた映画『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』を見ながらビール。日本語のタイトルは最低だけどこれは面白い映画でした。ドキュメンタリーと称してもイイ内容。秀逸なテニス映画ですね。ボルグ&マッケンローという実在のキャラがすごかったのでしょうね。晩飯は『博士ちゃん』を見ながら。子供の野菜ソムリエと三国志博士の知識に驚嘆。ただし堀川牛蒡が新潟の人参やどこかの蓮根より値段の高いことは京都人にはすぐにわかりましたけどね。途中『週刊SPA!』から森前組織委会長についての電話取材を受ける。彼に対する評価は「森ワールド(日本のスポーツ界)」のなかでしか出来ないですよね。IOCバッハ会長が彼の「女性蔑視発言」を彼の謝罪(になってない謝罪)で最初簡単に解決済みにしようとしたのは明らかにIOC自身が内包している「女性差別等の差別の歴史」に問題がありますね。そもそもクーベルタンは女性がスポーツをすることに反対していたし(男性の勝利者に冠を与えるのが女性の役割と彼自身が書いてますからね)第5代会長のブランデージはナチス・ヒトラーを高く評価して最近人種差別主義者・女性差別主義者・植民地主義者として批判されました。第7代会長サマランチ侯爵はナチスと親密な関係だったスペインのファシスト党(ファランヘ党)の党員でしたからね。IOCはそういう過去を自ら表に出して反省し日本のスポーツ界も根強く残る「森的なる体質」を反省して完全に払拭する必要がありますね…。風呂のあと日本酒の『湘南』を呑みながらニュースを見たり週刊誌を読んだりしたあと仕事場でメールのチェックをしてベッドへ行こうとするとグラグラグラッと家が揺れた。けっこう長い揺れ。本棚に積み上げていた文庫本がバラバラと床に落ちる。10年前の3.11を思い出して仕事場の窓を開けて脱出路を確保。そのうち揺れが治まってホッ。明らかに3.11の余震はまだ続いてるのですね。テレビを見ると神奈川は震度3とか。ウッソーと思いながらベッドへ(翌朝のニュースでは震度4に訂正されていた)。コロナ&地震&五輪のドタバタ。日本のあらゆる部門のリーダーは全員50歳以下に総入れ替えしたほうがイイようですね。

2月13日(土)
昨晩は北國新聞から今回の組織委ドタバタ劇の感想を求められる電話を最後に『チコちゃん』見てベッドへ。そして朝の7時半まで爆睡。そりゃそうですね。昨日は朝の6時から夜の7時まで原稿と格闘していたのですから。ワン。朝起きて黒兵衛と散歩。庭の白梅は5輪ほど花を開いていたけど五輪は花開かないですねぜ。〽梅〜は〜咲い〜た〜か〜五輪はま〜だかいな〜…。しかし最近のジャーナリストは(スポーツ・ジャーナリストと称する人も含めて)Journalistと呼ぶより解説者Commentatorと呼ぶべきですね。これはある意味Non Fiction Writerの取材方法で取材対象に入り込んで(親しく付き合って/ときには福島原発の作業員になったり暴力団の組事務所にも入り込んで)情報を得る手法で得た情報を武器に作品を仕上げるわけです。がTVでCommentatorとしてCommentする場合は単なるSpokesmanとして取材対象者の代弁者に成り下がる危険性が伴いますね。やはりJournalistとしての矜恃Prideを保ち続けるには批判者Criticとしての視点Viewpointを持ち続ける必要がありますね。そうすればまさか森喜朗氏がオリパラ組織委会長に相応しいとか余人を持って代え難いとか日本のスポーツ界を発展させたなどという結論には至らないはずですから。それは彼が日本のスポーツ界に構築した世界Mori Worldの内部だけで評価できることでそのMori Worldの世界に入り込んでしまえば彼は女性蔑視などしない人物で女性を登用する人物という評価になりかねないのですよね。そんな特殊な世界のなかに入り込んでのViewpointに立った自称JpurnalistがInformant情報提供者として起用されることが最近は多くなったと思うのは小生だけでしょうか?ワン。今日はこれから財界展望社の雑誌『ZAITEN』の連載「今月のスポーツ批評」を書かねば。

2月12日つづきのつづき
今度は菅総理官邸からの横槍で川淵氏がオリパラ組織委新会長就任を拒否。原稿また書き直しで晩飯前にようやく完成。一日かかった原稿を校了して晩飯と酒と『チコちゃん』を楽しむ。しかし原稿は何度書き直しても書かなきゃダメですね。字を書く行為は自分の肉体を鍛えますね。さあ呑むぞー。それにしても日本社会の「後進国ぶり」は反省しなければならないですね。デジタル後進国にワクチン後進国にスポーツ後進国。箱根駅伝も甲子園大会の高校野球も男子だけで馬鹿騒ぎ。柔道の日本選手権で日本武道館が使えるのは男子だけですからね。そういう男子偏重大会の主催者の多くがメディアなんですからね。日本のメディア(ジャーナリズム)はオリパラ組織委のドタバタ劇を嗤えない(批判できない)ですね。あ。日本のマスメデイアはオリパラ組織委のメディア委員会にも参加しているのだ!それでイインカイ?風呂のあと録画しておいた『ブラタモリ』で九州日田の町を楽しみながらビール呑んでベッドへ。

2月12日(火)つづき
川淵新会長就任に「密室人事」だと横槍が入って人事は白紙。こういう人事は問題だ…と原稿には書いていたもののいろいろ書き直して再入稿。ふうううう。新会長は橋本聖子オリパラ大臣らしいけど…そうなると実質的には…?組織委での森会長の辞任挨拶を誉めていたスポーツジャーナリストがいたけど安倍マリオを使ったことの自画自賛や「女性蔑視発言」はメディアの解釈の仕方の違いとか自分は女性を蔑視してないとか言ったのは全然ダメでしょ…と思っていたらフジTVに出ていた長田渚左さんが「この人はホントにわかってないなあ」と発言。その通りですね。

2月12日(火)
朝6時にベッドから出て共同通信の原稿書き。テーマはもちろんオリパラ組織委森会長辞任と川淵新会長就任について。わん。黒兵衛との散歩を挟んで午前中に何とか書きあげて送稿。ふうううう。

2月11日(木)
ベッドから出て黒兵衛と散歩のあと朝から大騒動。オリパラ組織委の森会長辞任が辞任するというのはほぼ避けられない事態だと思ってはいたが後任は以前からの候補だった安倍元総理ではなく川淵三郎サッカー協会相談役だという。しかし彼は受けないだろうと思って何人かのメディア関係者に訊いてみるとイヤ受けるだろうという。携帯に電話をしようかとも思ったがもうそーゆー取材をする人間ではなくなったので(スポーツ文化評論家なので(^^;)しばらくは静観することを決め込む。うむむむむ。IOCバッハ会長は森氏になんとか会長の座に居続けてほしいようだったけどアメリカNBCの森批判報道でオジャンだとか。小池東京都知事の4者会談拒否の蜂の一刺し(古い言葉だなぁ)も効いたようですね。さて新会長に就任予定となった川淵氏が森氏の組織委相談役就任を要請したとか。これが新しい火種にならなきゃイイけど…英語にするとCounselorでイイのかな?それともConsultantかな?外国ではどう報じられるのだろう?と思いながら簡単な夕食のあと迎えのクルマに乗って東京お茶の水の日本BS放送(BS11)へ。『報道ライブ インサイドOUT』生出演。御一緒は水泳でオリンピアンの田中雅美さん。組織委森会長の女性蔑視発言の根本的問題について話す。そもそもは2018年で組織委会長を辞めると言っていた人ですからね。それにIOCも問題でクーベルタン男爵も女性のスポーツ反対論者だったとか日本のアスリートもいろいろ発言するようになったのはイイことだとか川淵さんとはどんな人かとかいろいろ話す。あ。川淵さんはオペラ好きでイタリアへ行くときはいつもイタリア・サッカー協会がミラノ・スカラ座のチケットを取ってくれるなんてことは話し忘れた。まぁどーでもエエか。そう言えば彼の古稀のお祝い(高円宮妃殿下主催)では川淵氏はお嬢吉三の「月は朧に白魚の…」の名台詞を披露されましたね。歌舞伎もお好きなんですね。私が披露したのはプッチーニの『ジャンニ・スキッキ』のアリア「私のお父さん」を京都弁で…そんなことはどーでもよろし。田中雅美さんのアスリートの体験談にも耳を傾けて番組終了。MCの岩田さんにIOCはブランデージ元会長も人種差別主義者で女性差別主義者で植民地主義者として非難が集まってる話とか雑談のあとクルマでビール呑みながら帰宅。

2月10日(水)つづき
京都新聞のインタヴューで語った小生のオリンピック論が全文公開されてます。是非御一読下さい。
https://news.yahoo.co.jp/articles/caedbf31f75ebbe5e584eae0b91a206fe9d324ed?page=1
毎日新聞のインタヴューで語ったもの(これは有料ですが)も読んでいただきたいです。よろしく!
https://mainichi.jp/articles/20210208/k00/00m/040/146000c

2月10日(水)
朝『基礎講座哲学』の巻末にある註釈集を読む。それだけでも面白い。最近スポーツの面白い本に出逢わないのが残念ですね。わん。ベッドから出て黒兵衛と散歩に出るとき庭の枝垂れ白梅の蕾の多くが膨らんでいるのを発見!おまけに可愛く白く咲かせている花も一つ発見。梅一輪一輪ほどの暖かさ。芭蕉の弟子嵐雪の句。号(名前)と句が乖離してるところが面白い?わん。サッサと準備してタクシーで大船駅へ。東海道線で新橋へ。再びタクシーで久し振りにTBSへ。以前のように坂道を上がった2階の北玄関から入ろうとすると検温があるので1階の正面玄関に回ってほしいとガードマンの人に言われる。これもコロナ対策ですね。検温通路を通ってエレベーターで2階の控え室へ。ディレクターと簡単な打ち合わせのあと久しぶりに逢ったメイクさんに長髪コロナ・ヘアを纏めてもらってスタジオへ。昨日の本欄に書いたようなことを話す。日本のスポーツ界を森帝国とか森皇帝とは言わずに森ワールドと言いましたけどね。それにプーチンや習近平の例は出しません出しかけどね(笑)。コロナで日本がデジタル後進国だったりワクチン後進国であることがわかったけれどスポーツ後進国だということも浮き彫りになりましたね。番組を終えて局のクルマで帰宅。電話がかかってきて明日も出演?というのを了解したら明日は別のコメンテイターになったとか。誰でもイイけど日本のスポーツ界が「民主的に前進」するようなコメントを願いしたいですね。少なくとも森会長が無給でボランティア精神で…なんて言わないでくださいね。給与はなくても日当も経費も出てますから。晩飯前に様々なメディアの人から電話。オリパラ組織委の「ポスト森」に「安倍元総理が決まった」と言う人がいて思わず電話の送話器に向かって「ええええーーっ!」と声をあげてしまう。昨夜の小池・二階会談で小池都知事も了承?ホンマカイナ!?噂にはは聞いていたけど…マイッタナ。電話の主はマダ未確認情報とか。しかしそんなことになったらモリカケサクラに新たなモリがプラスされるだけでは?組織委会長として「別の立場の人」に引き継がれるとマズいことでもあるのかな?酒呑んで寝よ。

2月9日(火)
木田元&須田朗『基礎講座哲学』読了。これは本当に素晴らしい一冊。最後はウィトゲンシュタインのメタ言語の話だったけど「幸せ」の「幸」という漢字の意味(手枷をはめられる危険を危うく逃れたこと)や「しあわせ」という大和言葉の意味(めぐりあわせ)から英語のHappyが偶然・運・気まぐれなどを意味するHapから生まれてることでドイツ語の幸せGluckseligkeitも英語のLuckyにつながる言葉でフランス語のBonheurも「良い時(チャンス)」であることを考えるなら「幸福を求める」という言葉は厳密には成立しない…と言った説明がメッチャ面白かった。文庫本400頁を再読したい気持ち。わん。ベッドから出て黒兵衛と散歩。犬は幸福なのかな?いや犬には自我がないから幸・不幸もないのか…わん。終日デスクワーク。午後から明後日のBS11打ち合わせ。もちろんテーマは森オリパラ組織委会長の女性蔑視発言について。この問題に本人の謝罪で早く終止符を打とうとしたIOCバッハ会長も日本の組織委の理事たちも国会議員もすべて判断を誤ったと言うほかないですよね。世界のメディアやHRW(Human Rights Watcher)は森氏の女性蔑視には黙っちゃいないでしょう。5年前からこの人物はオリパラ組織委会長には不適格で早く辞めてほしいと主張していた小生にとっては今頃騒ぎになって最悪のタイミング(五輪開幕半年前!)と言うほかない。日本のスポーツ界は森ワールド(森帝国)。森氏がすべてのファイナルタッチ(利権)を握っているわけで皇帝がいなくなったら帝国も瓦解する。瓦解しなければ秘密が…どうなる?プーチンや習近平が辞めなければならなくなったらその周辺も全員辞めないとイケマセンよね。さぁどういう形で落とし前を付けるのか…と思っていたら晩飯後に久し振りにTBS『ひるおび』から電話。サテ明日はどんなふうに森ワールドのことを話そうかな。夜になって打ち合わせをいろいろ。おかげでジャック・ニコルソン監督・主演『黄昏のチャイナタウン』はほんのちょっとしか見れず。まぁシャーナイですね。仕事優先。

2月8日(月) 
『基礎哲学哲学』第7章『人間の社会性』での「プラトン・アリストテレス・和辻哲郎批判」はスゴイ!プラトンの国家の支配者は善のイデアを知る哲学者でした》が《プラトンの描く支配者は最高の資質を持ち最高の教育を受けて初めて支配者に選ばれますが「最高の」とは誰から見てでしょうか。結局プラトンから見てにすぎません。その判断にはおのずと限界があります》結局《プラトンの哲学者はソクラテスの〈無知の知〉を忘れまったき知者に成り上がってしまったのです》アリストテレスが《社会のために(あくまで彼から見て)健全な子供をつくる条件を事細かに書いている滑稽さは知者を自負することに由来》し《和辻哲郎が滅私奉公を説くのも公(国家ないしこれと混同された天皇)にとって何が最善かを自分は知っているという錯覚があればこそでした》なるほど。《これらの人びとは全体=社会が個人を超えると主張しておきながら全体を見下ろす位置にまで自分(個人)を上昇させるという自己矛盾を犯したのでした》ナルホド。ワン。黒兵衛と散歩のあと終日デスクワーク。毎日新聞デジタルでのロング・インタヴュー原稿を校正。もちろんテーマはオリンピック。水曜か木曜にアップされますのでそのときはURLをお知らせします。『ニューズ・オプエド』の準備のため森オリパラ組織委会長の女性蔑視発言が飛び出したJOC評議委でのゲスト発言を再チェック。このとき40分も挨拶していたのですね。長い(笑)。もちろん無自覚的女性蔑視発言は大問題ですが東京五輪開催の位置づけを「復興五輪」にしか置かずオリンピック本来の意義(平和運動・文化的意義)が語られていないのも組織会長としては問題ですね。夕方から『ニューズ・オプエド』リモート・アンカー出演。今日のゲストはスポーツライターの青島健太さんと小林信也さん。5年前から森喜朗氏は組織委会長として不適格と言い続けている小生としての理屈(著書に「体育の祭典である五輪」と書いたり「表彰台で君が代を大声で歌って」と発言したり「安倍マリオ」を推薦したり…)を認めたうえで最近森氏にインタヴユーした小林さんは「あの人は謙虚」でスポンサー廻りなどを高評価。女性蔑視発言は完全に世界的にOUT!という意見では小林さんも青島さんも同じだが森氏の「クビ」を取って済む問題ではない…これをきっかけにスポーツの価値を見直す五輪にしなければ…には小生も3人とも賛成だし…はたして森氏の存在を残したまま東京五輪を押し進めることが出来るか…これは世界的に認められないのでは?かつてブランデージIOC会長(当時)が1936年のベルリン五輪直前に現地に乗り込みナチスによるユダヤ人迫害は存在しないとの結論を出したけど対象に近づいたからといって真実が見えるわけではないですからね。

2月7日(日)
『基礎講座哲学』第6章『哲学における死の問題』はきわめて濃い内容。現実存在(…がある)と本質存在(…である)の基本的説明から代用可能(補充可能な存在と不可能な存在の認識の違いを経てハイデガーの「可能性としても死」の説明まで。コノ章を読むためにコレまでの哲学史の章があったのかと思うほど興奮。死は代替不可能ですけど自分で経験する(見る)ことはできないのですね。最近読んだ『脳で見るミュージアム』にも出てきた現代アーティストのマルセル・デュシャンの墓碑銘はイイですねぇ。「さりながら死ぬのはいつも他人」。なるほど。在原業平も負けてないですね。「ついに行く道とはかねて聞きしかど昨日今日とはおもわざりしを」ナルホド。《死は死ぬ人にとってはいつでも〈早すぎた死〉なのかもしれません。果実は成熟して落ちていき作品は完成して終わりますが人間は生き長らえて完成成熟したうえで世を去って行くのではない》のですね。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。シューベルトの『未完成交響曲』ブルックナーの『第九交響曲』マーラーの『第十番』が愛されるのはすべて未完成(人間的)だからでしょうね。ワン。終日デスクワーク。東京新聞での同志社大教授の浜矩子さんのコラム「時代を読む」が見事だった。森喜朗オリパラ組織委会長のJOCでの「女性蔑視発言」について《発言の全文を読めばその蔑視感の深さと認識の愚劣さ浅薄さが嵐の勢いで読み手の感性に襲い掛かる。窒息死しそうだ》そして記者会見については「誰が言ったか言いませんけど」と《「伝聞形」での逃げ切りと責任転嫁を試みている。この種の対応の見苦しさを感じ取ることが出来ないのである。この人の心の闇は深い。この人の魂の救済のために祈るべきだ》嗚呼。「余人を持って代え難い」と信じ込んでいる人もこの「闇の深さ」には気付いていないのだろう。テレビを見ていると「民間人である組織委会長の首を替えられる人はいない。総理大臣でも出来ない」と発言してる人がいたけどIOCと開催を契約したのは東京都と都知事で組織委は都知事の代行ですから都知事なら替えられるはずでは…?晩飯後は片岡仁左衛門の十八番(オハコ)近松門左衛門『女殺油地獄』。DVDも持ってるけど仁左衛門のインタヴュー付で最近録画したEテレを見る。最初に演じたのは仁左衛門が与平衛を初めて演じたのは20歳のときか…スゴイ。若者そのものだったんですね。しかし旧歌舞伎座さよなら公演での最近の舞台は絶品ですね。油まみれの殺しの場面での太棹の現代音楽のような響きもスゴイ。最後に逮捕される北新地の場面はカットされてるけど殺しの場面までで十分ですね。いやぁ満足。

2月6日(土)
朝のベッドで勉強する『基礎講座哲学』は「心と身体」の問題から「死」の問題へ。「汝自身を知れ」というソクラテスの有名な言葉はデルポイの神殿に掲げられていた言葉で「不死なる神々と死すべき汝ら人間との無限の隔たりを知れ」という言葉をソクラテスが独自に深めて「人間の傲慢さを戒める言葉」と解釈したのですね。ところが古代エジプトでにあった《宴会で主人が骸骨やミイラを持ち出して接客する等奇妙な接客の仕方》が古代ローマに伝わりどうせ人間いずれは骸骨やミイラになってしまうのだから《短い人生を楽しもうではないか》と快楽主義と現世肯定主義に走ってしまったのですね。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。少し汗ばむほどの好天太陽の下「memento mori(死を思え/死を忘れるな)」と口ずさみながら。ワン。そういえば大江健三郎の『ピンチランナー調書』の主人公「森」は「mori死」からの連想なんですよね。組織委会長とは無関係でしょうけど。終日デスクワーク。途中某週刊誌から森喜朗組織委会長について電話取材。「昨日の記者会見前に森会長は辞任の意志を固めていたけど武藤事務総長らに説得されて撤回した」ということに対する感想を求められるがその情報はどこから入ってきたの?と訊くと「テレビやいろいろ報道されてます」よの返事だったのでどうせ森会長周辺のお抱えジャーナリストがイメージ挽回のために流したものじゃないの?という言葉は呑み込んで出所のわからない情報に対してコメントはしませんと答える。晩飯は昨日録画しておいた『チコちゃん』とともに。キノコの形と火星人の形と冠婚葬祭についてオベンキョーしたあとDVDを切ると『博士ちゃん』をやっていたので見てしまう。世の中すべて高齢化社会。老いては子に教えられ…の時代に突入したようですね。チコちゃんでも博士ちゃんでもイイから老害と化した五輪のトップにスポーツはあらゆる差別を超克するツールとして存在していることを教えてあげて下さい。小生がそれをしようと何度か挑戦したけど彼は自分の言うことを聞く人間しか近づけないんですよ…とほほ。

2月5日(金)
ベッドのなかでの読書が久し振りに木田元『基礎講座哲学』(ちくま学芸文庫)に戻る。デカルトの心身二元論はポストモダンの今日でもまだ捨てきれないところがあるのですね。ワン。黒兵衛と散歩のあといろいろデスクワーク。夕方から毎日新聞のZOOMインタヴューを受ける。超巨大恐竜オリンピックの未来と東京大会について。「復興五輪」にしても「コロナに打ち克つ」にしても後付けですからね。東京五輪の元々の開催目的をほとんどの人が知らないということこそ大異常ですよね(その開催目的については蔵出し原稿スポーツ篇にある「いまこそ直視を!オリンピックの抱える根本問題」=「調査情報」に書いた原稿を読んで下さい)。森組織委会長は東京五輪の真の開催目的を知ってるんでしょうねえ?(笑)そう言えば昨日TVメディアが次々と取りあげた森喜朗オリパラ組織委会長批判(なかには批判のふりをした擁護論や高評価論もありましたが)誰もが間違っていたのが彼がまるでボランティアのように無給で働いている(組織委会長を務めている)という点。確かに表向きは無給と言うことになってはいるが組織の仕事で働いた日には日当が出ることになっている。その額がいくらなのか以前組織委広報に訊いたことがあったけど「個人の給与については答えられない」と言われた。給与じゃないはずなのにね。いろいろ手回しして訊いてもわからなかった。IOCのバッハ会長やIOCの理事たちも原則無給。だけどやはり日当は出ていて以前本欄にも書いたけど20年前で1日7〜8万円だと元JOCの春日良一さんが『ニューズ・オプエド』で話してくれた。組織委の日当は如何程なんでしょうねえ?森会長自身が日当の金額について話されたことはないでしょうが2015年10月16日付の毎日新聞のインタヴューでは「私の役割はあと3年(2018年まで)」と話すと同時に「私は日当をプールしていて盆や暮れなどに宴会を開いているんだ」と語っておられる。昨年暮れは宴会はNGだったでしょうから日当はどうなったのでしょうねえ?小生は5年以上前からスポーツと体育の区別もできない人物が五輪のトップにいてはイケナイと言ってきましたけどあと半年に迫った今になって世界から非難される発言とは困ったことです。開会式で彼が登壇して挨拶すれば世界中から大ブーイングでしょうね。あ。無観客でテレビでは拍手を流すのかな。晩飯映画劇場は『チコちゃん』を録画にしてジョン・ヒューストン監督シルベスター・スタローン&マックス・フォン・シドー&ペレなどが出演したサッカー映画『勝利への脱出』第二次大戦中にパリで開かれた連合軍捕虜vsナチス・ドイツ。ナショナルチームのサッカーの試合。その試合を利用して捕虜たちが集団脱走を図るが…さすがヒューストン監督。悪くない映画です。ネタばらしは避けますがやはりスポーツには観客が存在しなければならないですね。ドイツ・チームがゴールを決めてもフランスの観客はシーンと静まりかえっていましたがナチス・ドイツラジオ放送局は大歓声を流してましたね。東京五輪開会式の無観客での開会式での組織委員長の挨拶でも…?

2月4日(木)
ベッドのなかで『脳から見るミュージアム』傍線を引いた部分を再読。日本と「世界」の違いの指摘は面白かったですねえ。《日本語の文化は日本人が消費して膨大な蓄積があっても世界では読まれない。司馬遼太郎は絶対英語に翻訳されないけれど司馬遼太郎は私たち日本人にはすごく面白い。(略)一方中国や韓国は国ぐるみで自分たちの文化・自分たちのテレビ番組を海外に売ることができている。それは外に向けて外の文脈で売ろうとしているからです》ナルホド。《先々のためや皆のために振る舞う行動の規範を私たちは「美意識」と呼びます。がめつくないとか自分の欲を節制できるとか品良く振る舞えるとか。正しい・正しくないという表現よりも美しい振る舞い・醜い振る舞いというふうに表現する》ナルホド。だから《アートは明日生きるためには必要ではないかもしれないけれど100年後も200年後も生き延びるためには必要なものなのです》ナットク。ベッドから出てRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』ZOOM出演。北京冬季五輪とウイグル族ジェノサイドや愛知と岐阜の冬季国体で不参加の県が11も出たことや秋田でのスキー大会が中止になったことを簡単に話したあと昨日の森喜朗東京オリパラ組織委会長の「女性蔑視差別発言」や「コロナに関係なく五輪やる発言」や「聖火リレーで有名人は田圃を走れ発言」を大批判。以前から「鮫の脳味噌」と言われた宰相がそもそも組織会長の納まったこと自体が間違いで小生はずっと以前から辞めるべきだ・辞めさせるべきだ・交代させるべきだと言ったり書いたりしてきましたがモウ限界ですね。それだけに五輪のゴルフ場問題でゴルフ改革会議の一員として面会したときに2015年10月16日付毎日新聞のインタヴューでは「私の役割はあと3年」と語っておられますが後任は…?と質問したら「ナンデあんたにそんなこと答えなきゃならんのだ!」と改革委や組織委やマスコミの人々の大勢の前で大声で怒鳴られた。この人は弱いところを衝かれると怒鳴り返すのですね(笑)。小生は平気でしたけどビビる人もいるのでしょうね。ワン。ラジオのあと黒兵衛と散歩。朝チョイと仕事。日経新連載「美の十選Art of Baseball」の追加校正などして後午後2時から森組織委会長の弁明記者会見をテレビで見る。参った。厚顔無恥。「美意識」のカケラもない人物が老醜を曝しただけですね。コレでやるにしろ中止にしろ東京五輪を牽引できるのでしょうか?記者会見のあと共同通信と毎日新聞からコメント依頼の電話。毎日は明日改めて電話をもらうことにして共同は後日の原稿執筆も引き受ける。晩飯のあと映画を観ようとしたらBSフジ『プライムニュース』に森会長が出演していたので見てしまう。世界に恥をさらして辞めるべき人物と一緒にスポーツジャーナリストも仲良く出演していた。こんなジャーナリストを名乗る御用ライターばかりがマスメディアに出てくる世の中は…マイッタナ。

2月3日(水)
『脳から見るミュージアム』読了。メッチャ面白かった。《現代美術家として日本を代表する村上隆は江戸時代の奇想の美術とのつながりで自身の芸術作品を提示してますよね。アニメやドラえもんを題材にしながら自分の立ち位置を見せたりして過去の遺産と向き合いながらそれらを自らのものとして取り込んで見せる(略)マイケル・ジャクソンがフレッド・アステアのステップと自分のムーン・ウォークは関連があるんだというような(略)マイケル・ジャクソンには自分がフレッド・アステアの後継者である意識が明確にありました》なるほど。藝大の先生からこんな素晴らしい認識を教わるとは思いも寄らなかった。《脳における美を判定する領域の一部は(略)「正統」という概念と無縁ではないのです。実は正しいかそうでないかを判定する機能も(脳の)同じところが担っていて美と正の2つの価値は意識的にやらなければ分離することが難しい》ナルホドそーゆーものなのか。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。《美を判定する脳の領域》とは《美醜を区別する脳の領域》という意味に解釈してイイのかな?その場合《美醜は正邪と結びつくことになる》のでしょうね…ワン。終日デスクワークは日本経済新聞の15日からの10回連載「美の十選」の校正。短文をさらに削ったり表現を変えたり…結構時間がかかる。けどヤル気の出る楽しい仕事は嬉しいですね。晩飯映画劇場はヒッチコック1954年の『裏窓』。過去に何度か見たはずなのに中味を忘れているから楽しめた。おまけにカメラワークの勉強。部屋の中を窓の外から覗き見るカメラは川島雄三監督の『しとやかな獣』(1962年)に明らかに影響を与えてますね。しかし主役のジェームズ・スチュアートはどーでもエエけど彼の恋人役のグレース・ケリーは美人ですねえ。『しとやかな獣』の若尾文子もナカナカの美人ですけど…物語はマァどっちも面白いの一言でエエか。五輪組織委の森喜朗会長が女性蔑視発言を口にしたとか。「理事会に女性が多くなると時間がかかる」なんて…いつか大失敗を口にすると持っていたけど世界から非難を浴びる辞任必然級の発言ですよね。東京五輪を「どんな形でも必ずやる」というのも(コロナの実情を無視した)かなりの問題発言だし聖火リレーで(観客が集まらないよう)タレントは「田圃を走れ」というのも阿呆かと思う発言。そもそも著書にオリンピックは「体育の祭典」とスパルタキアードと間違うような無知丸出しの発言を書いている人物だっただけにいつかは…と思っていたけどここへ来て…ですか。そもそも2015年の毎日新聞のインタヴューでは「私の役割はあと3年…」と答えていたのに遅きに失したか…。

2月2日(火)
『脳から見るミュージアム』は面白い。アムステルダム博物館はレンブラントや大航海時代を「黄金の世紀」と呼ぶことをやめ植民地政策・貧困・戦争・強制労働・人身売買・飾り窓の女(娼婦)といったネガティヴな要素も注目するようになったとか。要するに大人になったわけですね。日本でも春画展や愛知のトリエンナール展が騒がれたり。しかし歌舞伎を見ると多くの演し物が吉原(娼婦)や任侠(ヤクザ)の世界ですからね。けっこう日本人も「大人」だったはずですが…ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩のあと終日デスクワークは春陽堂Web新小説連載『スポーツはどのように文芸を彩ってきたか』の最終回。もっと続けられるかと思ったら10回でオシマイとか。シャーナイですね。野球が他のスポーツ以上に如何に演劇的(ドラマチック)で小説・映画・演芸等に使われてるかを説明してW・P・キンセラの『シューレス・ジョー』(映画『フィールド・オブ・ドリームス』の原作)やポール・R・ロスワイラー『赤毛のサウスポー』や蓮実重彦『伯爵夫人』や大江健三郎『ピンチランナー調書』を紹介。蓮実重彦氏の『伯爵夫人』は何度読み直してもゲラゲラ笑うほど面白いですね。特に野球のボールが主人公の「おみお玉」に当たって悶絶するなかで看護婦などの女性に見つめられるシーンは笑えますね。これは捕手としても活躍していた著者の経験談でしょうか(笑)。また伯爵夫人とは馥郁たる芳香を漂わせながら和服姿で後楽園のジャンボスタンドに座り長嶋茂雄の活躍を見つめていた女流華道家の草野進さんがモデルなのでしょうか…なんてことを思い浮かべながら原稿執筆。しかし今では草野進の野球論を読んでる野球ライターも少なくなったかな?大江健三郎の『万延元年のフットボール』とサッカーの関係やノーマン・メイラーの『ザ・ファイト』とボクシング論も書きたかったけど10回で完結なら仕方ない。また別の機会に。緊急事態宣言が1か月延長か。それはイイとしてなぜ持続化給付金が法人相手にしか出ないの?フリーランサーは見捨てられたのか?マイッタナ。晩飯風呂の後テレビをつけるとコロナ関連ニュースの後にBS-TBSでロマン・ポランスキー監督ジャック・ニコルソン&フェイ・ダナウェイの『チャイナタウン』をやっていたので見てしまう。何度か見る機会を失していつか観たい観なけりゃと思いながらなぜか見れなかった作品。水利利権を握る超ワルの黒幕を大監督のジョン・ヒューストンがやってるのか!さすがの存在感ですね。ニコルソンの鼻をナイフで切りつけるチンピラはポランスキー監督のカメオ出演なんですね。緊迫感ある作品はコロナを忘れさせてくれますね。

2月1日(月)
朝ベッドのなかで『脳から見るミュージアム アートは人を耕す』読み続けながら自分は活字中毒者なのかな?と思う。まぁそうなんでしょうね。別に悪いコトではなさそう。副作用もないですからね。「ミュージアム」のルーツとも言うべき「ヴンダー・カンマー(驚きの部屋)」は澁澤龍彦さんの本で知ってたけど「Cabnet of Curiosities(珍品陳列室)」とも言うらしい。面白い。2025年の大阪万博は《経済波及効果が高らかに謳われてい》るらしい。経済以外に価値観を見出せないのでしょうかねえ?《万博本来の意味を考えると世界の英知が集結し新しい技術が集まり新たな未来像が映し出されることがより重要》と著者の熊沢弘氏も言っておられますが…ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩のあと『ニューズ・オプエド』の準備。今日のゲストは柔道家でスポーツ社会学者で教育評論家の溝口紀子さん&サッカー・ジャーナリストの大住良之さん。イロイロ準備した後6時から本番。メッシがバルセロナと705億円で4年契約を結んだことについて大住さんは「法外で高額すぎる」と批判。小生も同じ意見でカネの使い方を間違えてますよね。楽天イーグルスに戻ってきた田中将大投手の9億円プラス出来高もメジャーリーグの年俸なども確かに「子供たちに夢を与える」かもしれませんが庶民感覚から離れて高額すぎますね。溝口さんに言わせると柔道世界王者のリネールもパリ・サンジェルマンに所属して高額の年俸を受け取ってるらしい。スポーツ界の格差問題はいずれ噴出するかも。その後昨年大住さんが提起してくれたヘディングと脳障害の問題についてオプエドで継続してとりあげて溝口さんにも柔道の死亡事故について訊く。日本では毎年のように柔道による子供たちの死亡事故が起きているのにフランスではゼロ。その原因は根性で頑張らせる精神主義と勝利至上主義。それに指導者は子供の時から強くてあまり投げられた経験のない人が多いという指摘は興味深かった。あまり投げられたことない人が指導者として投げまくるわけですね。いろいろ参考になる話のあと今年の東京五輪についてどんな形でもいいから開催の可能性は?の質問に溝口さんはフィフティフィフティ(50%)との答え。元々と今日五輪を招致するくらいなら誰もが使えるサッカー場を増やせといっていた大住さんはノーコメント。これも一つの見識ですね。