5月17日(木)
メールや郵便物の整理をしていると近藤良享『スポーツ倫理』(不昧堂出版)という本が送られてきていてパラパラ読み始めるとナカナカ面白い。ドーピングは何故いけない?フェアプレイとは何か?など基本的なことが並んでるがアンペイド・ワーク()Unpaid Workをなくすという項目に特に惹かれた。スポーツの世界は手弁当の無償ボランティアが美しく語られる傾向が強いけどソレってアマチュアリズムを讃えるのと同じで基本的にナンセンスですからね…なんて思いながら読んでたら手紙が入っていて著者は2か月前の熊本でのスポーツ社会学会でお会いした先生(らしい)。すいません。多くの人と次々と名刺交換したものでハッキリ憶えてなくて。ラグビー神戸製鋼GMの平尾誠二サンからも『理不尽に勝つ』(PHP出版)という本が送られてきた。サイン入りは初めて(笑)。来月の日本アスリート会議までに必ず読んでおきます。昼飯映画劇場は大島渚監督『日本の夜と霧』。先日TSUTAYAで並んでいるのを見つけたので衝動借りしたもの。昔見たので懐かしくなって…あ。この長回し。思い出した。60年安保か…。午後は明日締切の毎日新聞のコラムを仕上げる。プロ野球や大相撲の観客が減っていることについて。明日は大阪でテレビ出演なので。晩飯映画劇場はやはり大島渚監督『日本春歌考』。荒木一郎主演。これも衝動借りしたもので明日が返却期限なので見ようとするけど大島作品一日2本は少々ハード。昔見た映像を思い出したのでDVDを『対独パルチザン戦線1943~ナチス包囲の島~後編』に変更。これは500円で買ってきたら前編で中途半端な気持ちになっていたものの後編。第二次大戦で枢軸国から連合国に移ったイタリア軍のギリシアでのドイツ軍との闘い。戦争は悲惨だが地中海の映像が綺麗で夫が不在の地元イタリア人妻との不倫騒動がからむところなどイタリア映画的。前後編合計500円(50%引き!!)の価値はありましたね。
5月16日(水)つづき
朝ラジオの電話出演をを終えてパン食べながらテレビをつけるとモーニング・ショウで今日は気温が上がって暑くなるという話。日本一暑い町熊谷市の駅前は早くも29度…なんてことを各局がやってる。マイッタ。俺は午後からソコへ行くことになってる…というわけで暑さに身体を慣らすため久しぶりに黒兵衛と散歩…って関係ないか。昨日ほぼ書きあげた原稿を共同通信に送って講演の準備をして午後から東京駅へ。上越新幹線に乗り換えて覚悟を決めて熊谷へ。熊谷駅を降りると汗がダラダラ噴き出して暑ウウウウウ…なんてことはなく爽やか。ま。マスコミってそんなもんですね。駅から車で5分くらいのホテルへ。そこで某金融機関主催の地元企業関係者を集めた総会で記念講演。オリンピックの年にはこーゆー仕事が増える。少人数でアットホームな感じだったので『遊び上手な日本人〜スポーツは生活をどう変える?』と題して五輪の話などを交えながら現在の少々歪んだ日本のスポーツの姿と未来のあるべき姿を話す。熊谷駅まで迎えに来てくださった方が「高校時代野球部で玉木さんの野球の本は沢山読みました」。こーゆーことを言われるとチョーシにのる。ブタもおだてリャ…でもないけど1時間半の結構密度の高いスポーツ話に満足していただけたのではないかな…と小生も満足して帰宅。上越新幹線でプハアーッとビール飲んで東海道線でも…喋る仕事のあとのビールは美味い!原稿を書いたあとはウイスキーか日本酒がほしくなる。喉にはビール&脳細胞には醸造酒?けっして講演とか電波の仕事を軽んじてるわけではありませんが喋る仕事は過去の蓄積を口に出すことが多く時を書く仕事は新しい見方や考え方を捻り出しますからね…というわけでモウイッパイ。「あんた最近チョット飲み過ぎ気味でっせ」「ハイ。気をつけます」
5月16日(水)
朝RKB毎日放送『中西一清スタミナラジオ』生電話。シズちゃんのボクシングの話か白鵬苦戦の話か香川マンUの話かセパ交流戦の話か…と迷って結局ガンバ大阪の本拠地スタジアム建て替えの話。1972年にできた万博公園競技場が老朽化したため150億円かけて最新のサッカー・スタジアムを建設するという。費用は関西財界の寄付が中心だが15億円を一般のサッカー・ファンから募金を募るという。5万円以上寄付すればプレートに名前が刻まれるとか。これぞ箱物行政から脱却するきっかけとなるみんなの箱物。俺も寄付して名前を残そう!これまでに建造物に俺の名前が刻まれたのは新潟県長岡市の三波春夫像だけやもんね(笑)。スタジアムの情報は次のアドレスへ!
http://www.field-of-smile.jp/5月15日(火)
終日原稿書き。といっても『スポーツ・ジャーナリズム』でなく共同通信経由の地方紙原稿。なかなか上手く書けん。少々悪戦苦闘。そーゆーときは机の上にある他の本に手が出る。昨日届いた音楽出版社の『歌好き大人00人が選んだ!!これが好き!ニッポンの歌』をパラパラめくると止まなくなった。以前本欄に書いたように俺も『東京ブルース』『ホンダラ行進曲』『サザエさん』『京都慕情』などなど30曲+12曲の大好きな歌を選んでるけど他の99人もオモシロク興味深い歌を選んでるなぁ…と眺めていると…あ。伊藤咲子を忘れてた。『乙女のワルツ』が抜けてる!園まりの『逢いたくて逢いたくて』も…小川知子『ゆうべの秘密』も…と言いだしたらキリがない。しかし俺のページには文字数に余裕があった。もっと粘ればヨカッタとチョイト後悔。三波春夫先生は(この場合の「先生」という言葉遣いは超マジです)やっぱり『東京五輪音頭』より『俵星玄蕃』のほうがヨカッタか…おっ。櫻川唯丸を選んだのは俺一人か…などと思ったあとに原稿を書いたり本を読んだり。網野善彦『日本の歴史をよみなおす』は今月末の静岡文化芸術大学での講演「都市文明論とスポーツ」に凄く参考になる。そうや。昔は虹が出ると市(交易の場)が生まれたんや。そして人が集まり町ができ力自慢の見世物も現れ…。「田舎=カントリー=ランド=クニ=生産の場」≠「都市=交易消費の場=シティ」は「ケ」と「ハレ」「日常」と「非日常」でスポーツは語源からも後者…などと思ったり相撲見たり…白鵬勝ったヨカッタヨカッタ!!…また原稿書いたり…。ふうううう。ここに書いてるようなことはツイッターを利用したほうがいいのでは?と最近言ってくれる人がいたけどヨウわからん。邪魔くさい。新しいことをするには自然なキッカケが必要でわざわざ自分から近づくのは違うような気がして…ちゅうことは周囲にそんな環境がないと言うことで俺は時代遅れ?いいですねえ。望むところですねえ。昨日ラジオで喋ったところですからねえ。しかし短いコラムを書くのに時間がかかるようになった。それだけ俺自身の時間がゆっくりススムようになったということかいなぁ…。金環蝕までアト6日。これだけは見逃さないよう…。
5月14日(月)
早朝文化放送へ。『吉田照美ソコダイジナトコ』生出演。横綱が勝ちすぎても騒ぐ負けても騒ぎどっちも喜ぶ大相撲を肯定する日本人のファジーな感覚を絶賛。さらに「時代遅れのススメ」や現代のコスモポリタン移民社会から見た猫ひろしの日本的国籍問題(移民は受け入れず輸出産業の労働力不足は工場の海外移転で対処した日本企業と同類?)などを喋って桐蔭横浜大学へ。授業は市川崑監督『東京オリンピック』を見ながら「スポーツの見方」と「表現の仕方」を解説。喋りながらコノ映画1本の見方だけで1冊本が書けることを実感。授業を終えるとラグビーの平尾誠二サンなんかとNPO法人を立ちあげて活動しているM氏が小生の研究室(ってマダ研究らしきモノには取り組んでませんが大学ではとりあえずコウ呼ぶそうなので呼ばせて下さい)に来訪。来月の日本アスリート・フォーラムin大阪でのシンポジウムの打合せ。スポーツマンの能力を社会に活かすため…とは簡単そうで難しい課題。体育会系営業マンの話と違いますからね。スポーツに対する社会の側の理解もスポーツマン自身の理解もまだまだ間違えてる部分が多い中での話ですからね。団体行動とチームプレイを同一視してる人々も多いですからね。わかってる人に話しかけても仕方ないし…東京オリンピック招致も賛成派だけで話し合っても仕方ないはず…といろいろ話したあと学食へ。学生には不評でも大人になると食いたくなる(笑)。帰りの小田急線のなかでEXILEの東京五輪招致ポスターを見る。う〜んんんん…EXILEは人気あるのんやろけど彼らの厳つい顔を見て東京五輪を実現させてほしいなぁ…と新たに思う人がいるやろか?帰宅して仕事のあと晩飯映画劇場はカンヌ映画祭短編受賞映画特集。う〜んんんん…暗い…理屈っぽい…ジコチューのジコマン…とはいわないが見ていてシンドイ。長女とBFと次女と孫とヨメハンを交えての晩飯映画としては不向き…でディズニーの『リトル・チキン』に変更。ギャハハハハハ。映画『メジャーリーグ』と『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と『E.T.』と『未知との遭遇』と列氏の杞憂の故事を混ぜたアニメ。ドッジボールのシーンでボールを敵に当てようと投げる者を無視してボールに当たらないよう避ける(ドッジする)シーンばかり描いてたのはドッジボールの本質…と妙なところで感心。ちなみにドッジボールのドッジは「ドジャース」(狭い道でトロリーバスを「避ける者たち」=「ブルックリンの子供たち」)のモトの言葉。MLBファンでも知らない人がけっこう多い。うわわわわっ…白鵬3連敗!ま。彼も人間ですから。しかし横綱がもう一人早よ出てこんかいなあ…。
5月13日(日)つづき
イーストウッドの『ヒア・アフター』の津波のシーンはかなりリアルで東日本大震災で被災した人は直視できないと思う。しかも本物の津波は(証言によると)真っ黒だが映画の津波は水が透明すぎる。いくら南洋のリゾート地でも文明を呑み込む津波の色としては不自然。そのあたり3・11のあとだけに首をひねってしまった。とはいえ映画の出来栄えとは無関係のこと。映画は「死後の世界=来世=ヒア・アフター」と交信できる人物の「不幸な運命」とその「不幸な運命」から救われる瞬間を描く。はっきり言ってオカルチックなありえない世界の話だがイーストウッドはスピルバーグが『未知との遭遇』でありえない「宇宙人との交信」をリアルに描いたのと同様「死者との交信」をリアルに描く。他の映画と同様イーストウッドの優しさに満ち溢れている映画のため(ちょっと構成に凝りすぎかなとは思うけど)イチャモンをつける気はないし映画というウソでウソの世界をホントのように描くのは悪くないけど小生は「死者との交信」より「宇宙人との交信」のほうが好き。ただし自分が死んだら「生者との交信」はやりたいと思ってますけどね(笑)。あ。死者の側から映画を作るとエエヤン…あ。アカンアカン丹波哲郎かゾンビになってしまう(爆)。やっぱり同じハリウッド娯楽映画タッチでも『グラン・トリノ』のほうがイイですね。明日(ってコレ書いてる今日のことやけど)朝が早いのでサッサと寝る。しかし…『スポーツ・ジャーナリズム』の仕事が本格化しない…とほほ。C書房のTサン!!すんません。やり出したらそーとー難しい内容なもんで…m(_ _)m近いうちに必ず態勢を立て直しますから…と思いつつZZZZZZ
5月13日(日)つづき
エリート受験校の文化祭から帰ってダウン。焼きそば購入の行列や孫と芝生の上を走って疲れたのか仕事にならず。何かオモロソウナ映画はないか…とDVDハードディスクの録画一覧を見ると『ヒア・アフター』があったので見る。クリント・イーストウッド最新作。冒頭に津波のシーンがあり去年公開されてる最中に東日本大震災があって公開中止になった…とかなんとかのイワク付き作品…とここまで書いてあとはのちほど。コレを書いてる月曜の大学の授業が始まりますので…
5月13日(日)
五月晴れ。朝次女と孫に連れられて徒歩3〜3分の近所にある中高一貫教育受験校の文化祭を訪れる。毎年行ってるが受験名門校の生徒というのは愛想が悪い。吹奏楽部もせっかくライオンや魔法使いその他に仮装して♪ロコモーションを演奏してるというのに笑顔がなくリズムが悪い。いつもなら音楽に合わせて腰を振り出す孫も反応なし。ダブルダッチの縄跳びを見せている連中もインストラクターだけがハーイ!ミナサーン!とテンションが高いが他の生徒は黙々と縄を飛ぶだけ。ジャグリングを見せてる生徒もしかめっ面でジャグルしてる。見てる人に対するサービス精神ゼロ。鉄道クラブで模型の電車がいっぱい走ってるのを見たとき始めて孫が喜ぶが周囲では鉄ちゃんオタクが黙々と線路をいじってる。外はエエ天気。孫が芝生の上を元気に走る。俺は150円の焼きそばを買いに並んでマタうんざり。3個買うのに30分以上かかった。途中で「もう少々お待ちくださ〜い」と叫ぶ比較的ナチュラルな(受験オタク的でない)生徒に「あと何分くらい?」と訊いたら「さあ…わかりません」その答え方が笑顔だったのでこっちも苦笑いしたが焼きそばを売ったり作ったりしていた連中の仏頂面にはオマエらもうちょっと他人とコミュニケーションをうまくとるよう考えろよ…と言いたくなった。そう言えばこういう受験エリートが俺の出身校の同級生にも大勢いたなあ(笑)。しっかし昔はもうちょっと元気があった…と思うのは老人の繰り言?
5月12日(土)
朝ヨメハン(ババ=祖母)は町内の仕事で出かけ次女(マア=母親)も出かけるので孫(本人)の世話を長女(ムッタン=叔母)と俺(ジジ)で引き受ける。リビングの床がアッという間にミニカーだらけ。今日の事態を想定して昨日TSUTAYAで借りてきた『タンタンの冒険ユニコーン号の秘密』のDVDをつけるが2歳前のガキには早かったか。ガキはムッタンの金魚鉢掃除に興味を持ったのでその間に俺がスピルバーグのCGジェットコースター・ムービーを最後まで見てしまう。映画の見せ方語り方作り方を熟知しながら見せる内容語る内容作る内容にイマイチ意識がまわらないハリウッド優等生らしい監督の作品。主人公のTINTINがタンタンと訳されたのはベルギーの漫画家の原作翻訳段階のことでしょうがティンティンはチンチンにつながるから…?ティティンのほうが可愛くてタンタンは中国名(パンダ)みたい…。子守は昼飯で解放されて(って結局な〜んにもせんかったけど)午後から机に向かってせっせせっせ。夕方から古代インド建築の威容を誇る東京築地本願寺へ。一昨日の本欄に詳しく書いた永竹由幸さんの通夜に出席。東海道線の事故で遅れてついたためか僧侶による読経は既に終わったようで大勢の会葬者の行列のなか荘厳な音楽が流れてる。これは…ロッシーニのスターバト・マーテルか?葬儀司会の人も故人の愛した音楽としか言ってくれないのでわからず。遺影に向かってコレ誰の音楽ですか?と訊きたくなった。「△△だよ。知らなかった?イイ音楽だろ」と名前のところだけ聞き取りにくかったけど永竹さんの声が聞こえてきたようだった。合掌。軽い酒席を誘われるが辞去。イタリアの美味しいワインが並んでいたかもヨ…とヨメハンに言われてチョイト悔しく思ったが後の祭り。帰宅して晩飯映画劇場は藤沢周平原作『必死剣鳥刺し』。以前ある人からオモシロカッタと教えられて見たい見たいと思てたものとやっと出逢う。側室に入れあげた馬鹿殿の手下の剣豪武士が命を懸けて側室を殺すが何故か打ち首に成らず生かされたまま政治的陰謀に巻き込まれ…最後になぶり殺され…しかしそのとき必死の剣の一撃が…。オモシロカッタ!!けど…封建社会の義理が重たい人間関係政治関係はわかるけどそんな社会での人情がもう少し描かれていれば…。
5月11日(金)
終日机の虫。せっせせっせ。せっせせっせ。机に向かって働いているときの様子の描写がなんでせっせせっせなのかは自分でもワカランけどせっせせっせ。あ。今日はTSUTAYAの返却日やった…と気づき昼飯映画劇場は『バグダッド・カフェ』。1987年西ドイツ映画らしいけど最初はミニシアターケーでチョイトしたブームを巻き起こしそのあと監督が新版を作ってまた評判を得たという名作。アメリカ・ラスベガス近くの砂漠のど真ん中にある給油所に付属するカフェに旦那と喧嘩別れしたドイツ人女性がフイと現れカフェに集まる人々と徐々に交流が生まれ…という現代女性版マレビト伝説。少々太目のオバサンの稀人(客人)は汚い給油所やカフェを掃除し手品で人々の心を和ます。それがどんどんエスカレートして心荒んでいた砂漠の一角のカフェは大変化が…そんなアホな…という感想を抱かせない心温まるイイ内容でした。午後からまたもやせっせせっせと机の虫。夕方『213』へ。ひょんなことから小生のファンだという人からメールをいただき酒席を共にすることになる。有朋自遠方來。不亦樂乎。お相手は日本航空の人でソコへ東芝のSさんが久々の合流。一流企業人に囲まれて楽しい話の連続で久々に痛飲。そうか。ピーチエアの登場で初めて飛行機に乗る人が増えた…ってオモロイなぁ。やっぱり旧来の航空会社は殿様商売やったんやな。JALがボストンやヘルシンキに直行便を出せるのもB787就航のおかげか。つまるところ日本製炭素繊維のおかげか。ハードの変化はソフトの変化を生む…やな。シコタマ飲んで別れて俺はTSUTAYAへ返却に。新たに借りたくなったけどナンデTSUTAYAには『クレージーの怪盗ジバコ』があらへんねん…と従業員にからみたくなる…が自重。amazonで調べると『クレージーの怪盗ジバコ』『日本一の男の中の男』『空想天国』『奇々怪々 俺は誰だ?!』というブットビ作品ばっかり集めた『怪々?!怪盗ボックス』なるものが発売されてた。ウムムムムウ…欲しい…けど買うたらヨメハンや子供どもからナニィコレェ!?とメチャメチャ言われるやろなぁ…しかし欲しい…と思いながらZZZZZZZZZZZZ
5月10日(木)つづき
大事なことを書き忘れた。永竹由幸さんがお亡くなりになられた。誰よりもオペラに精通された異才の偉才で小生が『クラシック道場入門』を出版したとき突然「会って話がしたい」と連絡があり拙著を絶賛してくださった。クラシック音楽の作曲家をベートーヴェン−ワーグナ−ロッシーニ−ショスタコ−ベルリオーズ−R・シュトラウス−ヴェルディ−プッチーニ…と並べて紹介したこと(オペラ作曲家を重視したこと)を絶賛してくださり山ほどのジョークや脇道いっぱいの文章と年表を面白がってくださった。『オペラ道場入門』を上梓したときも寿司屋で美味しいネタをツマミながら「痛快!痛快!」と喜んでくださり最近では昨年5月やはり寿司を食いながら「ミラノ・スカラ座と長友インテル観戦を組み込んだツアーを一緒にやろうよ。客は集まるかな?」といわれ「いやぁ…オペラ・ファンとカルチョ・ファンはどのくらい重なるか…」と首を傾げると「キミがもっと情報を発信しないと…」と言って豪快に笑われた。その後どうされてるのか…と思てた矢先に女房が新聞の死亡欄の記事を持ってきた。「あのイタリアのお菓子美味しかったのに…」と女房が言う通り京都の豆腐を送ったお返しにいただいたイタリアのドルチェは飾らないスポンジケーキなのに絶品だった。そーいえば女房と一緒にイタリアの勲章を受章されたパーティに出たときは「月も朧に白魚の…思いがけなく手に入る『勲章』…こいつぁ春から縁起がいいわぇ…」と見事に『三人吉三曲廓初買』のお嬢吉三の台詞をチョイト変えて朗々と披露。『新潮オペラCDブック全12巻』の各巻に必ずオペラと歌舞伎や新派の比較論を書かれた永竹氏ならではの(他のクラシック音楽学者系評論家では考えられない)粋人の技だった。そーそーそーいえば「月も朧に…」の台詞は前サッカー協会会長の川淵三郎キャプテンも古稀祝いのパーティで披露された。川淵氏はオペラ・ファンでイタリア・サッカー協会は彼をミラノ・スカラ座に招待していた。あ。スカラ&インテル長友ツアーは川淵さんに相談したら…って今頃気付いてどーするねん。永竹さん。いろいろありがとうございました。合掌。
5月10日(木)
朝4時半に目覚める。歳をとると眠るの下手になる…と一昨日も書いたが今朝はベッドのなかでマクニールの『世界史下巻』を一気に読了。最後の第W部「地球規模でのコスモポリタニズムのはじまり」の第30章「1945年以後の世界規模の抗争とコスモポリタニズム」には圧倒された。《人口増加に対する重要な反応は移住である》《1950年以来富んだ都会人口が減少。貧しい農村人口が増加するとなると何百万人もの人々がしばしば文化や政治の境界線を越えて農村から都市に移動する。その結果異なった民族が混じり合って国の性格がぼやけ…あらゆる種類の地域摩擦がひきおこされる》《何百万というイスラム教徒が西ヨーロッパに移住し何百万というメキシコをはじめとするラテン・アメリカ人がアメリカ合衆国に…》要するにスポーツ(オリンピック)における国籍問題はドーピング問題と同じで現代社会の写像であり一例でありチョイト特殊な例と言うににすぎないのだ。現代社会では誰だってドーピング(薬を飲むこと)くらいしてますからね。あるいはスポーツマンは最先端の現代人ということができる。彼らは最先端の薬を飲み遺伝子ドーピングに挑むのと同様に最先端の国境飛越行為や国家破壊行為に挑んでるのかもしれない。《日本だけは例外である。日本人は外国人労働者を入れるより工場を海外に作る道を選んだ》だったら猫ひろしは他の日本人のようにマラソン指導者(工場長)としてカンボジア入りするべきだった…?などと考えながら『世界史』読了。ふううーっ。久しぶりに本読みながら赤青緑黒の傍線を引きまくった。自分の原稿は進まず。すべての資料に目を通してたらいつまで経っても自分の原稿は書けないという単純な真理に突き当たった一日。あ。稀勢の里負けた。なんか壁にぶつかってるみたいやなぁ。日馬富士も…しかし豊響が見事でした。高安がんばれ!白星は遠いけど相撲内容はエエよ。今にブレイクすることを信じて。栃の心はブレイクせんかったなぁ…って結論づけるのは早いか…。晩飯映画劇場は俳優のリチャード・アッテンボロー監督初作品『素晴らしき戦争』。いやぁサイコー面白かった!素晴らしかった!…と意地でも言いたいところですがイギリス流の皮肉・諷刺・洒落・茶利・諧謔をどれだけ理解できたことか。第一次大戦の三国協商と三国同盟関係くらいは一応知っていますから戦争仕掛け人どもの会話は笑えたとはいえ理解は50%くらいか…でも内容の濃い反戦ドタバタミュージカルでした。それにしても力強い映像でした。
5月9日(水)
朝RKB毎日放送『中西一清スタミナラジオ』生電話。猫ひろしさんがロンドン五輪に出られなくなったことに少し触れたあと(できれば自分から辞退してほしかった)メジャーで延長17回野手がマウンドに立った話。日本のプロ野球の最長延長戦は昭和17年の大洋vs名古屋戦の延長28回。これはメジャー記録の延長26回より長い。しかも4対4の引き分けで先発投手の野口二郎と西沢道夫が344球と311球で互いに完投。なんでこんな試合が生まれたかというと当時は真珠湾攻撃翌年の戦時下で陸軍が引き分け試合などというヤワな規則を用いず最後まで敢闘精神を発揮せよと命令したから。それでも引き分けたのは日没でナイター設備がなかったため。陸軍が敢闘精神を鼓舞しながら設備がなく完遂できなかったのは何やら第二次大戦の結果に似ている。ラジオのあと雑誌・段ボール・ミックスペーパーを出して黒兵衛と散歩してイザ仕事…ところが…う〜ん…ヤバイ…コンピュータがオカシイ。こーゆー事態はホンマ頭に来る。万年筆と原稿用紙の時代には考えられなかった事態。くそっ。ネットやメールは異常なし。俺の原稿と資料はどこへ消えた…?とほほ…?コンピュータ内部を大捜索。そうか。昨日最後にホルダーの整理をしたのが…失敗の元か…と思いながら書きかけのいろんな原稿をやっと見つけ出してホッとするけど冷や汗タラ〜リ。コンピュータは心臓に悪いで。その後もホルダーの整理と処理に四苦八苦。結局今日は別の原稿の校正2本こなしただけで仕事捗らず。まぁこんなときもあるわいと諦めて晩飯映画劇場で第一次大戦時の欧州の支配者たちを馬鹿馬鹿しく描いたリチャード・アッテンボロー監督の反戦ミュージカル『素晴らし戦争』を見始めてギャハハハハとビール飲みながら笑てると(今日の仕事の惨状を自虐的に笑うほかなかったので…とほほ)長女がBF連れて帰ってきたので音響に少々興味あるBFのために映画を『アトムの足音が聞こえる』に変更。俺は2度目でも2度見る価値のあるドキュメンタリーでした。しかし『スポーツジャーナリズム』の原稿が進まんことにはマイッタなぁ…。来週からまた忙しなるっちゅうのに…とほほ。
5月8日(火)
昨日の朝が早いと今日の朝も早くなる。眠る力は歳を重ねるとともに確実に減退する。余年が短くなるから起きて仕事を完成せい…ということか…と思いながらもベッドでゴロゴロしながら週刊誌を広げると『週刊朝日』に宇宙レポート第2弾が載ってた。ハワイ島の天体望遠鏡すばるのカメラの解像度が増し宇宙に広がっているダークマターとダークエネルギーに関する謎が解けるかもしれんという話。サイエンスはオモロイなぁ。そーいえばW・H・マクニールの『世界史』下巻にもアインシュタインの相対性理論による世界認識の変化が産業革命民主革命と並んで書かれてたなぁ。それにピカソやブラックの絵画革命も。こーゆー並べ方は凄い。すばる望遠鏡がダークマターとダークエネルギーの謎を解明すればどーゆー社会革命につながるのか…。社会のダークサイドが暴かれるのか…(そんなアホな)。再来週に迫った金環蝕の意味するものは…などと思いながら起きて仕事。せっせせっせせっせせっせ…と机に向かう。あっという間に晩飯映画劇場はアカデミー賞大量ノミネート助演男優女優賞受賞ボクシング実話映画『ザ・ファイター』。WBUというマイナー団体で活躍したチャンプ・ミッキー・ウォードとシュガー・レイ・レナードを一度だけダウンさせたことだけで有名になった後ドーショーもないヤクチュウになってムショにも入った兄貴の話。それに過保護ステージ・ママや大量の父親のわからない姉妹や理解のある父親や恋人がからむボクシング家庭劇。面白かった。ボクシング映画はイロイロ苦労があって最後に主人公が勝つと文句なしに感激できる。おまけに引退後のシュガー・レイ本物が解説者として生出演。久々にハリウッド製ボクシング映画に興奮。自分の単純さを再確認(汗)。映画の最後の字幕の横に本物の兄弟が出てきたのはほのぼのと良かった。
5月7日(月)
早朝迎えのクルマで文化放送へ。『吉田照美ソコダイジナトコ』生出演。現在政治大混乱経済凋落の我が国日本はソレを新たな時代の到来の「陣痛」にできるか…という話をする。ソコで何が産まれる?ソレは多分現在までの日本に存在しなかった自立した個々人に基づく民主主義でしょうね。そのために政治の世界(政党)はまず党議拘束という幼児じみた規則を撤廃すること…ということまでは喋れんかったんでまたの機会に。その他東京電力の組織について猪瀬副知事の週刊文春の記事が鋭くオモシロイという話やダーレオーエンの突然死と近代スポーツ=西洋近代の限界…新たなスポーツとしてのライフセービングと近代の超克といった話をして桐蔭横浜大学へ。GW明けの講義は「スポーツの見方」。具体的に目に映る具象的事象を見て抽象的事象を頭に浮かべることを「見る行為」として自覚すること…というお話。授業のあと体育教師になるための実習で今月後半の授業が出られないという学生のためにレポートの提出課題と書き方を指導したあと学食で学生&盗講生と学食で昼食後帰宅…しようかと思たらヨメハンからメール。髪の毛切ってきたら?グッドアイデア。小田急とJR東海道と京浜横浜戦を乗り継いでヘアサロンFlorenceへ。いつも髪の毛を整えてくれる阪神ファン&スポーツファンのマスターが近々ロンドンへ発つというのでロンドン五輪の芸術祭のパンフレットを依頼。北京のときも友人に頼むがそんなの誰に聞いてもワカランかったと空振り。五輪芸術祭がないわけはなくロンドンならワカルはずやけど…。朝が早いと眠い。ヘアサロンでチョイトだけうつらうつら。帰宅して必死になって眠らず仕事してヤッパリ一眠りすりゃ良かったと捗らない仕事に後悔して晩飯映画劇場で昨日の映画の続きを次々と…と思たら昨日の茨城の竜巻のニュース解説を見てしまい…ほほうダルビッシュのメジャー初敗戦は彼の責任やないなぁ…なにぃ大関が大関以外の力士相手に3人も負けたか…ということは一番弱い大関は最終的に(大関と横綱に敗れて)8勝7敗か?6人も大関がいたら負け越し大関の可能性が…いやこーゆーところから大関互助会がどんなふうに生まれるか(生まれないのか)チョット見ものやなぁ…と思いながらウツラウツラしているうちに爆睡。
5月6日(日)つづき
イーサン・ホーク監督の映画『チェルシー・ホテル』はなんかよーわからんまま終わる。よく言えば有名面白ホテルにまつわる詩的愛情表現。悪く言えば失敗した芸術指向の独りよがり作品。最後はウツラウツラしたので明日にも見直さねば。午後から再び机の虫のあと6Champs & 1GrandChampの大相撲観戦。うわっ。GrandChampの白鵬が負けた。安美錦はしぶい。さすがはおむつより先にまわしを締めたという相撲一家の出身だけある。晩飯映画劇場は久しぶりに帰ってきた長男と一緒にジュリー・アンドリュース主演ミュージカル『モダン・ミリー』。なにぃ千葉で野外コンサートに出てたら雹が降ってきた?竜巻やのうてよかったなぁ。エレキベースで感電死なんてしゃれにならんでぇ…と言いながら…さすがはジュリー。こんな陳腐な筋書きでも歌と踊りで見せる…そういえば沢田研二がジュリーと名乗ったのはジュリー・アンドリュースが好きやったからやとか。昔雑誌GOROで本人にインタヴューして聞かされたときはずっこけた…まぁわからんでもないけど…とかなんとかで明日の朝早いので早寝。あ。『モダン・ミリー』最後まで見てへん。今日の映画は最後まで見てへんのばっかし。ま。ええか。寝よ…と寝たことを翌朝ラジオ出演のあ大学の自室で書いてます。
5月6日(日)
GW最終日。べつにせやからどやっちゅうねん…と自分で突っ込みながら先週に引き続き『題名のない音楽会』を見る。「歌ってみましょう」でいろんな人がいろんな歌を歌い合う。この番組と『NHKのど自慢』との違いをワーグナーの歌劇『タンホイザー』にも描かれたヨーロッパ中世の歌合戦以来の歴史を元に書きたくなる衝動を抑えてスポーツジャーナリズムの原稿を書くべく机に向かう。ふうううーっ。まだ頭のなかがキチンと整理できんのか…この仕事は書きようによってはライフワークですね。何しろ大手マスメディアを全部敵にまわすことにもなりかねないのですから…。味方はネットだけ?雑誌ジャーナリズムは?てなことを思いながら昼食映画劇場は『チェルシー・ホテル』。イーサン・ホーク監督作品。TSUTAYAで見つけて嬉しくなって借りてきた。昭和56年…やったかな?に初めてアメリカへ渡ったときニューヨークでMLBのプレイオフを見てモントリオールで浪人中の長嶋茂雄さんにインタヴューして夜行電車でニューヨークに戻ってペンシルバニア駅で降りて宿を取ったのがこのホテル。コッポラやディランやセックス・ピストルズの常宿と聞いていて部屋なんか取れるはずがないと思って小さなロビーのピカソの絵だけ見て他のホテルを探そうと思て入ったらナント大ラッキーにも一つだけ部屋が空いていてソレも以前ノーマン・メイラーがよく使ってた部屋とかで(掃除のオバサンに聞いたけどホンマカイナ?)興奮したのを憶えてる。そのことはBunkamura発行のアンソロジー『想い出のホテル』に書いた(あ。出勤時間や。続きはのちほど)。
5月5日(土)
端午の節句。子供の日。快晴。休日が不定期の娘も今日は偶然仕事が休業。むむむむ…ほな俺も仕事休んだれ!!…と次女と孫の3人でエノスイへ行くことに決める。エノスイ?新江ノ島水族館のことです。改装されて「新」となって行くのは初めて。餓鬼どもが幼稚園の頃以来…ということは25年ぶりくらいか。モノレールも子供だらけ。江ノ島は鬼が何匹寄って集って反吐を吐いたのかと言いたくなるくらいの人だらけ。けど天気良く富士山も間近に見えてオマケに次女が年間パスを持っていたのでチケット購入の大行列に並ばなくて済んで気分よし。キャッキャとはしゃぐ孫と一緒に頭の上を泳ぐエイや目立ちたがりのペンギンなどを愉しむが水族館のテーマが基本的に相模湾なので鰯とか鱸(スズキ)とか美味しそうなサカナが多いことを発見(笑)。鶏魚(イサキ)の泳いでるのを見て久しぶりに『鮨処もり山』に行きたくなった。それにエノスイの見所は昔も今も海月(クラゲ)ですな。新発見は熱水流出海底地域で硫化水素とメタンガスを「食料」に生きてるチューブ状の物体(名前は忘れた)。コレはに生物か否か…生物とは何か…を考えさせられた。イルカショウはド満員なのでパス。ウミガメを間近に見て記念撮影してもらった写真(千円)を買ってしらすカレー食って帰る。エノスイでは写真を撮るときに「はい。チーズ」と言わずにハイテンションのお嬢さんが「ハイ。いわ〜し〜」と叫ぶ。「鰯」のことらしい。焼いた鰯とビールが出てくればもっと笑顔になるのに(笑)。大船で女房と長女と待ち合わせて新装開店ヤマダデンキLABIを覗いて本屋寄って帰る。ダダ疲れ。娘どもが買って帰ったバレエDVDコレクション『白鳥の湖』を見ながらウツラウツラ。ヌレエフ振付で過去にも出てたDVDのムック式廉価版990円。パリ・オペラ座の舞台は「その他大勢」のレベルが高い。孫と一緒に菖蒲湯に入って晩飯映画劇場は疲れてパス。メシ食って寝る。遊びは仕事より疲れる。それは生産性達成感前進感充実感がないからか…ムニャムニャ…子供が遊びを好むのは遠心力で生きてるからか…それが向心力で生きる人生に変化してツマラン大人に変わるのか……ムニャムニャZZZZZZZZZZZ
5月4日(金)
今日が「みどりの日」だと知ってる人は少ない。「みどりの日」は植物(や微生物)に造詣が深く植林に力を入れられた昭和天皇を記念した国民の祝日。最初は昭和天皇の誕生日の4月29日。ソノ日を「昭和の日」として5月4日に「みどりの日」を変更したのはGWの連休を作るため…ということは誰もが推測できる事実。成人の日や海の日や敬老の日や体育の日といった祝日を記念すべき日でなく日曜に続く月曜にして連休にしたのも同じ発想。こーゆー安易な取り決めもモラル・ハザードと言うべきだろう。意味のない記念日などにしなくても連休がほしいなら企業も学校も勝手に休めばいいだけの話なのに…。昨日本欄でW・H・マクニールの『世界史下巻』に掲載されていたH・ムーアの立体オブジェ『核エネルギー』に対する解説を少々批判したがソンナコトは瑕瑾と思わせるコノ本の凄さを表す表現に出逢った。ルネサンスと宗教改革に続く三十年戦争などのヨーロッパの大混乱の時期(1500〜1648)を近代社会に移行する前の「陣痛」ととらえソノ結果ヨーロッパの人々は「普遍的な真理を発見し、強制するのではなく、意見を異にするという点で意見を一致させることが可能だ、ということを発見した」というのだ。うむむむむ。そしてウェストファリア体制が生まれフランス革命ナポレオン戦争ウィーン体制と続く流れの先に第1次第2次大戦そして現代の新ローマ帝国ともいうべきEU体制につながる…。日本の現在の政治家は「意見を異にするという点で意見を一致させることが可能」ということを17世紀に発見した欧州人を意識したことがある?2院政を止めて1院政にする…という意見より党議拘束などという自己判断もできない幼稚な陣笠が議員でいられる制度を廃止すべきですね…なんてことを考えた一日。原稿は進みませんね。世の中休日ですからね。夕方TSUTAYAにDVD返却に行って新たに借りてきて晩飯映画劇場は『ヒトラーの審判〜アイヒマン、最後の告白』。ユダヤ人大虐殺を指揮して戦後南米に隠れていたアイヒマンを捉えたイスラエル警察の一員が彼を訊問するドラマ。単に命令に従っただけの小官僚で平凡な市民を「演じる」アイヒマンが最後の最後に獄中で「自分の子供に逢いたい」と言う。それに対して「おまえの子供よりも年齢が下の子供までお前は殺した」と刑事が言うとアイヒマンは思わず「奴らはユダヤ人だ」と言う。「アイヒマン・テスト」と呼ばれる心理実験があることを知って見たほうがわかりやすい映画…かな。
5月3日(木)
憲法記念日。GW昨日が中日で今日が後半初日らしい。私的には関係ないけど…と机に向かう。しかし世の中が休んでるとその空気に包まれるのか仕事ススマズ。ただの言い訳です。とほほ。『世界史下巻』に手を伸ばす。この本はヤッパリある程度世界史の基礎知識を持っている人がソレを有機的に再構成するのに有効な本でしょう。その意味でオモシロイ。とはいえ巻頭口絵にレンブラントやダヴィッドやゴヤやベン・シャーンやミロやバウハウスや丹下健三の絵や建築物の写真と並んで彫刻家ヘンリ・ムーアの作品『核エネルギー』の写真が掲載されている。「このじっと考え込んだような存在」は「人間が統御された核反応をはじめて作り出した場であるシカゴ大学の記念物」で「われわれが自分たちの運命を考える際の希望と怖れに視覚的な形を与えたもの」との解説。しかしその後の解説がチョイトいただけない。「この感情(註:希望と怖れ)は今日新たな前提に立っているが過去よりも痛切さを増しているわけではないだろう。というのも今と同様過去においても生と死は日ごとに不安定な状態にあり次の日になにが起こるか誰も知らなかった(そして今も知らない)からである」…しかし彫刻作品のタイトルである「核エネルギー」が「今日新たな前提」となった現代社会ではそんな個人的感覚に収斂させて「運命」=「希望と怖れ」を語ってはいけないはず。何万年も地球上に残存する高濃度の核廃棄物を生産し続けている現代社会の「運命」を考えるときはやはり「過去より痛切さが増している!!」はずだ…とシカゴ大学の大先生がオックスフォード大学から出版した著作に対して頭のなかで異論を唱える…が自分の仕事はススマズ。トホホ。晩飯映画劇場はドキュメンタリー『アトムの足音が聞こえる』。何気なく面白そうだと思って過去に録画していた作品をHDDから取り出したところがコレが抜群に面白かった!アニメ『鉄腕アトム』のピョヨヨン…ピョヨヨン…という足音を創作した音響デザイナー大野松男さんの物語。人物の面白さも音響創作の面白さも十二分に描かれた秀作。かつてイギリス・デッカ・レコードのジョン・カルーショー(世界で初のワーグナー『ニーベルンクの指環』全曲録音を指揮した人物)に憧れて九州芸術工科大学音響設計科への入学をめざしたことがあった小生は興味津々。今の仕事のことを忘れる。寝よ。
5月2日(水)
朝RKB毎日放送『中西一清スタミナラジオ』。スポーツ議員連盟がJリーグのサッカー以外にもtotoを広げようと言いだしたことを取りあげる。はっきり言ってそれは無理ですね。スポーツを賭け事の対象にするには絶対的な公平性と情報公開が必要条件となりますがチームに企業名がついてると(企業がチームを所有してると)それは無理。親会社に営業的取引が存在したり利害関係が存在すると勝負の公平性が疑いの目で見られても仕方ありませんからね。ましてや「第4の権力」とも呼ばれるマスメディアがチームに関わってくると…。というわけで日本のラグビー(トップリーグ)もバレーボール(プレミアリーグ)も野球(NPB)もtotoの対象とするには組織の形態が不備ですね。そもそもtoto実施が国会で検討されて小生も衆議院の文教委員会に呼ばれたときは当時一部のマスコミがサッカーチームに企業名を用いることを頑強に主張していました。それを阻止する意味も込めてtotoの実施に賛成意見を述べたわけでその意味ではtoto実施ををきっかけにして日本のラグビーもバレーも野球も企業スポーツから本当のプロスポーツに脱皮する可能性はあるはずですね…というお話を終えて新幹線で大阪へ。毎日放送『ちちんぷいぷい』生出演。北島のライバルのダーレオーエン急死。一流のスポーツマンと健康はイコールではない…F1のエンジンは壊れやすいのだ。かつてのオグシオ小椋久美子さんと今のイケシオ&五輪の話も。「キッチンぷいぷい」でのカレーがメチャ美味しかった。あ。鳥取砂丘の砂の博物館の話題が出たので開館前に訪れた話をしてソコで聞いた♪月の砂漠を〜は〜る〜ばると〜の歌は鳥取砂丘を歌ってる…という話をしたら視聴者からアノ歌の舞台は千葉県房総半島…と間違いを指摘する電話が入る。ありゃりゃ…生半可な知識ですいません。正しくは『月の沙漠』で房総の御宿海岸を見て詩人で画家の加藤まさをが発想した詩だそうです。だから「砂漠」ではなく「沙漠」が正しい表記だとか。鳥取砂丘で出逢った係員の人にも言っておきます(汗)。往復の新幹線でよーやくW・H・マクニールの『世界史』上巻読了。オモシロカッタ。単なる事実でなく国家興亡の原因と結果という歴史のダイナミズムが書かれている。下巻も読まねば。
5月1日(火)
今日はメーデー。それがアメリカで始まったことを知ってる人は少ない。メーデーがなんのことか知ってる人も少ない。メーデーを日本で今もやってることを知っている人も少ない。メーデーと英米人に言っても(メイデイと正しく発音しないと)何のことか通じないことを知ってる人はさらに少ない。緊急遭難信号の「メイデイ」はフランス語のm'aider(私を助けて)が発音が似ているところから英語の「Mayday」に変化したことを知ってる人はさらに少ない。日本語で「メーデー」と叫んでも誰も助けてくれず「ダルビッシュDarbisshu」「メジャーリーグmeasure leagu」などと言ってもアメリカ人にはな〜んにも通じない。「ダルヴィシュDarvish」「メイジャリーmajor leag」とアメリカ人向け発音に留意しましょう…なんてことを思いつくだけで仕事捗らず。とほほ。昼飯映画劇場は役所広司監督主演『がまの油』…なんでATGになってしもたんかなぁ…。あ。ATG…わかりますよね?日本アート・シアター・ギルド。羽仁進『初恋地獄編』とか大島渚『新宿泥棒日記』とか今村昌平『人間蒸発』とか…三島由紀夫の『憂国』もそうやったですね。商業主義=商品映画を否定した芸術作品または思想表明作品。だからイケナイという気は毛頭ないけど…あ。役所広司は1956年生まれか。そう言えば何年か前に『万年筆の似合う人間アワード』とかナントカいう賞の授賞式でお会いしたとき「パコと魔法の絵本…面白かったですねえ…と言っても失礼じゃないですよね」というと「ぜ〜んぜん。最高に素晴らしい映画ですよ」とおっしゃってたけどヤッパリ初監督となると肩に力が入って「過去の刷り込み?」が出た?他人の仕事はともかく自分の仕事はススマズ。とほほ。晩飯映画劇場は『ハゲタカ』。うむむむむ…。新しすぎるファンド・マネージャーと古すぎる銀行頭取…はどうでもいいことですけど「カネ=虚しい=悪」という単純図式は反新自由主義者の小生でも少々鼻白む…けど描き方は難しいやろなぁ…。社会主義共産主義が失敗したあとに資本主義をどう克服するか…という問題…すなわち民主主義・近代の超克の問題やもんなぁ。脱原発→反核あたりが突破口になるのかも…?