ナンヤラカンヤラ
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タマキのナンヤラカンヤラ NEW!!
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6月1日(木)
朝の読書は昨晩ベッドに持ち込んだ『週刊文春』最新号を読む。猿之助自殺幇助(?)事件・長野の殺人事件・ジャニーズ事件続報・岸田首相阿呆一族事件…などの週刊誌ネタが並んでいたが一番阿呆臭いのが最後に記した一件。日本はこんな堕落した世の中になってしまったのか…とベッドのなかで嗤うか嘆くか落ち込むか…首相は何やら大層に「異次元」を連発。つまり我々の暮らす四次元の世界には生きてらっしゃらないわけですなぁ。続けて『現代スポーツ評論』(創文企画)最新号(5月20日発行)の特集「部活の地域移行を考える]のなかから名古屋大教授の内田良さんとジャーナリストの島沢優子さんの対談「部活はどこへ行くのか-地域移行政策の可能性と課題」を読む。学校の部活に関して非常に示唆に富んだ興味深い対談で内田先生が「ニューズ・オプエド」に出演してもらったときは「まだまだ難しい問題が…」と言われたスポーツベッティングについて「教育界には絶対に受け入れられないと思う」と言いながらも「保護者負担を減らす時に(略)すごいアイデア」と言われたのには注目。スポーツベッティングも部活財政の討論テーマにするべきですね。また島沢優子さんが部活の地域移行と同時に部活の「活動量の規制」(要するに多すぎる試合数=全国大会等を減らすこと)を主張されたのには納得。ご両人には近々オプエドにも再出演していただきましょう。そして部活としての高校野球についても語っていただきましょう。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。嵐の前の静けさ?犬の散歩の人に次々と出逢う。どんな颱風になるのかな…ワン。終日デスクワークでパソコン内部の整理や請求書書きの雑務…これを雑務と言ってはいけませんね。請求書書きは大事な仕事です…とは言え昔は物書きには要求されなかった業務ですけどね。午後5-7時半まで第五期スポーツ立国推進塾(第1回)の「シンポジウム:スポーツ団体のガバナンスコードを考える」をオンラインで視聴。非常に勉強になりました。特にJリーグ前チェアマンでバドミントン協会副会長に就任された村井満氏の話は大注目でどんなスポーツ団体も女性理事を50%にすることも可能だとわかりました。またスポーツ団体の「男性村社会」のなかで格闘されてる人が(男性にも)多いことも興味深かったですがこーゆーシンポがメディアにまったく注目されず高野連とも無縁に進んでいるのは甚だ残念ですね。アカデミズムとジャーナリズムの距離は遠い?いやアカデミズムにもジャーナリズムにも問題が……?

5月31日(水)
朝の読書は『ちくま』6月号。小生は森田真生氏の文章を読むのが大好きで『数学する身体』(新潮社)で足し算をするときは脳の視覚野が左から右(引き算をする右から左へ右から左)へと動くモノを追うときと同じ動きをするという一文を読んだだけで目から鱗がボロボロ落ちた。だから魚や動物の図鑑の絵は頭がほとんど左にあるのですね(魚や動物の体を左から右へと足し算で目を動かすほうが引き算よりもラクなんですね)。陸上競技等が左回りなのも近くで動くモノを左から右へと足し算で目を動かすほうが(動くモノを追う)ほうがラクだからですね。『ちくま』の連載『僕たちの「センス・オブ・ワンダー」第11回』も《この惑星では夜空と青空がくり返されていく》という一文を読むだけで太陽系の不思議さと宇宙の素晴らしさを感じますよね。これは科学者の文章ですね。森田氏の肩書きは《独立研究者》。スゴイ。かつて養老孟司氏が肩書きに使っていた《フリーの解剖学者》ほどの怖さはないですが凄さでは並びますね。ワン。黒兵衛との散歩は後回し。ベッドから出てRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。テーマはプロ野球の交流戦をキッカケに野球のトリヴィア。かつて大日本東京野球倶楽部と名乗っていたチームがアメリカ遠征で神武天皇の金の鳶から「東京ゴールデンカイツ」と名乗ろうとしていたところが「カイト(鵄)」には隠語で詐欺師の意味があるとわかって困っていたところへアメリカ人がジャイアンツにしろと言われた結果球団名が日本書紀(金鵄)から旧約聖書(巨人ゴリアデ)に代わったとか…かつて南海ホークスが南海コンドルズという球団名を付けようとしたところが和名が「ハゲワシ」当時の社長の頭髪を考慮してホークスに代わったとか…ジャイアンツの帽子に「TG」(現在はYG)というマークを付けたのはニューヨーク・ヤンキースの帽子の「NY」がニューヨークの略だと知らなかったから(ニューヨーク・メッツの帽子もNYですからね)…大阪タイガースが帽子にOと付けていたのが正しいのですよね…なんて話をいっぱいしたあと黒兵衛と小雨の中を散歩。颱風はどーなるかな?颱風は台風よりコワソーですね。ワン。終日色々デスクワーク。ふうううう。

5月30日(火)
朝の読書は昨日届いた『ZAITEN』7月号(財界展望社)。もちろん小生の連載『今月のスポーツ批評 日本のプロ野球が米メジャーの下部組織(マイナー)になる理由』や氏原英明氏との対談『大人たちは高校生に甲子園を解放せよ!』も掲載されているが『佐高信氏の賛否両論』で元参議院議員の平野貞夫氏を迎えての連載対談『維新の裏に統一教会あり/統一教会問題は終っていない』が強烈だった。今回の選挙は《(平野)地方の統一教会の組織はもの凄い力があるということが分かった選挙でした/やっぱり維新と統一教会のつながりは強いものがある》《(佐高)維新は安倍を党首に担ごうとしていた。清和会はイコール統一教会ですから清和会と維新が手を組むということは維新の方が自民党以上に統一教会なんですね》《(平野)今度の選挙でそれまで自民党を支えていた統一教会が維新へ移った》《(佐高)維新はカジノ利権にすがろうとしていて…》《(平野)はい。維新は様々な問題で警察検察が内偵しているしているという情報が…》全部書き写せないのが残念ですがマスメディアの報道ではわからないこと満載でした。平野貞夫さんは何かのパーティで偶然お会いしたときに「日本で最初に野球をやった人間は絶対にジョン万次郎ですよ」などと話しかけられて楽しく話をさせていただきました。ワン。ベッドを出て梅雨の合間のような天気のなか黒兵衛と散歩。終日デスクワークは最近書いた原稿の校正など色々。そー言えば昨日は晩飯前にスタンリー・ドーネン監督のサスペンス映画『アラベスク』を見ました。昼間40分見て晩飯前に録画早送りで見た映画の感想など書けませんがソフィア・ローレンは素敵でした。ドーネン監督は『雨に唄えば』や『シャレード』が一押しですが『くたばれヤンキーズ』なんてモノのメガホンも取ってるんですね。今日の晩飯のあとはこれまで唯一未視聴だった『グッドモーニング・べトナム』。ヴェトナム戦争を肯定も否定もしないまま戦争批判は見事です。イイ映画でした。ロビン・ウィリアムスの演技もいいですね。監督のバリー・レヴィンソンは『レインマン』も創ったのですね。サスガ。

5月29日(月)
朝の読書は筑摩書房のPR誌(と書くと安っぽく聞こえるが)『ちくま』6月号(定価110円のこの冊子は毎月読む価値が高い)の斉藤美奈子さんの連載『世の中ラボ157回』はやっぱり興味深かった。テーマは『「ジャニーズ問題」が暴き出したもの』。毎回3冊の本が選ばれて紹介される。今回は@稲垣足穂『少年愛の美学−A感覚とV感覚』河出文庫A丹尾安典『男色の景色』角川ソフィア文庫B高原英理・編『少年愛文学選』平凡社ライブラリー。それぞれに紹介されている帯の文章を読むだけでオモシロイ。@A(アヌス)感覚はV(ヴァギナ)感覚とP(ペニス)感覚の分化に先立ち宇宙的郷愁を伝えてくれる。A万葉集・世阿弥・琳派・三島・川端−日本文化史を艶に彩る男と男のいる風景。B国家的暴力・家父長的暴力へのアンチテーゼとして生まれた少年愛の文学。Bの帯文に従うと「ジャニーズ事件」は新たな「家父長的暴力による強制的男色」で時代に逆行する行為と言えるわけですね。斉藤美奈子さんの解説も面白かったが芸能産業と結びつきジャーナリズムを放棄したマスメディアの問題に触れられてないのは残念。次の機会によろしく。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。雨垂れポツポツのなかの散歩で黒兵衛の雲古が済むと早々に退散。紫陽花は梅雨の雨によく似合う。ワン。終日デスクワークはフォーラム8の機関紙『Up and Coming』の連載『スポーツは教えてくれる』第23回でメジャーの「ピッチクロック(投球時間制限)」と「ピッチコム(サイン伝送無線電子装置)について詳しく書く。ピッチコムは日本のプロ野球(スポーツ用品メーカー)によってメジャーより30年も早く開発製造されていたのに「スパイ野球」と「妨害電波」のためにお蔵入りしてしまったのですね。メジャーはファンのために利用が始まった。プロ野球は自分のチームが勝つために悪用しようとした。そこがMLBとNPBの最大の相違点ですね。晩飯は吉本新喜劇を見ながら。関西人には楽しいひとときです。続けてNHK『映像の世紀バタフライ・エフェクト』は『ベトナム戦争マクミランの誤謬』。データの数字ばかりを信用した天才は大失敗したわけですね。今もデジタル社会では誰も彼もが数字で動いて失敗している?

5月28日(日)
朝の読書は『インタヴューズU』から1930年のジグムント・フロイド。《70歳を過ぎると謙虚に人生を受け入れることができるようになった》と語りナチスから逃れてアメリカにやってきたフロイトは《死と愛はひとつがい》ということについて語る。《死と愛が手を組んで世界を支配しています。最初精神分析は愛が一番重要であると仮定しました。今日我々は死も等しく重要であることを知っています。内部でどれほど激しく生命が燃えていても生物学的にはあらゆる生き物は涅槃に憧れています。”生きるという熱”の停止に憧れています。天国で安らかに眠ることに憧れています。この欲望は様々な回り道によって偽装されたりしますが生命の究極の目的は己の消滅なのです》確かに。昔大学のトイレの落書きに《エロス+タナトス=ジャズ》と書いてあるのを発見したことがある。何日か後に《ジャズ》が消されて《ロック》と訂正されていた。音楽がまだ大きなパワーを持っていた時代の落書きですね。今では音楽も精神分析もパワーがなくなったかな。それにしてもフロイトの語る言葉が面白いと思ったら文末に《岸田秀・訳》と書かれていた。『ものぐさ精神分析』は面白かったなあ。読み直すかな。続いて1958年のアーネスト・ヘミングウェイ。小生の大好きな『老人と海』について(この小説はスポーツの本質論すなわち人生のすべてを書いた名作ですよね)…いやヘミングウェイの言葉は鮫と酒の話に終始。サスガはハードボイルド作家ですね。キューバ革命直前のハバナ近郊の自宅で元気だった彼もやがて《涅槃への憧れ》に導かれてしまうのですね。ソフトボイルド(半熟卵)作家なら長生きしたのかな?ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩のあと終日庭仕事。タマの肉体労働を疲れるけど気持ちイイですね。千穐楽の大相撲を楽しんでニュースを見たあとTBSでやってた甲子園のホームラン王を見てみる。何の批判精神もない高校野球垂れ流し番組。まぁテレビのタレントトークに文化的批判精神を求めるのは八百屋で魚を求めるようなものかな?『日曜美術館』で左官屋さん出身のアーティストの見事な作品を見る。写真家の佐藤健寿さんい『世界奇界遺産』がメッチャ面白か続けて続けて仁左衛門の『松浦の太鼓』。京都祇園町出身の小学校の先輩(関係ないか(ーー;)の演技は実に美事でした。獅童の大高源五も素晴らしかった。歌舞伎の素晴らしい舞台を見るとどうしても最近の事件が頭に過ぎり少々寂しい気持ちになります。

5月27日(土)
ベッドでの読書は『インタヴューズU』からマハトーマ・ガンディとニキータ・フルシチョフ。独立運動の倫理的指導者と硬直したスターリニズム的共産党の改革に手を付けた2人は教条的でなく人間的で政治家とは言い難いところがある。それだけに話す内容は面白い。とりわけフルシチョフの地方分権論は後のバルト3国や中央アジアのイスラム諸国の独立につながる要素がありますね。またフルシチョフに対して「ソ連の新聞はあなたを批判する権利があるのですか?」との問いに対して「あります」ときっぱり答えている姿勢は後のゴルバチョフのグラスノスチにも通じますね。だからガチガチの共産主義者(と言うより独裁者)からは否定され追放の憂き目に遭ったのでしょうね。続けてアルフレッド・ヒッチコックのインタヴューも読む。面白い!《私は謎解きの手法は使ったことがない。それは絵空事と結びつくしサスペンスを拡散させ焦点をぼかしてしまう。/私はすべての事実をできるだけ早く観客に知らせるべきだと信じているんだよ》だから小生はヒッチコックの大ファンでアガサ・クリスティなどの探偵モノが大嫌いなんですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。色々な紫陽花が色々咲き誇っている。色という漢字に似合う花ですね。何色くらいあるのかな。ワン。ヒッチコックが広島に原爆が投下される前にウランを題材にしたスパイ映画『汚名』を構想しマンハッタン計画の幹部に取材していたというのは面白い。岸田G7のほとんど意味のないヒロシマ・ビジョンよりもよほど核の恐怖を示してるかも…しかしそれとは別にヒッチコックの卵嫌いには笑ったなぁ。映画『泥棒成金』ではグレース・ケリーに茹で卵の黄身にタバコを押し付けて消させるシーンがあるとか。憶えてないから見直そう。ヒッチコックへのインタヴューが読みやすくて面白いと思ったら文末に【和田誠・訳】とありました。さすがですね。ヒッチコックの魅力に当てられて『トリュフォー/ヒッチコック映画術』(晶文社)を引っ張り出して読んだり…仕事はチョイとだけの土曜日でした。夕方から大相撲。照ノ富士は強いですなぁ。録画しておいた日本のテレビで唯一の報道番組TBS『報道特集』見ながら晩飯。NHK『ブラタモリ』で屋久島を楽しんだり世界卓球を見たり…でチビチビ酒を飲むのは楽しいモノです。早田ひなの準決勝敗退は残念でも準々決勝フルセットのジュースの繰り返しで中国の王芸迪に21−19で勝った試合は凄かったですね。

5月26日(金)
朝のベッドでの読書は送られてきた『週刊文春』『週刊新潮』の猿之助さんに関する記事を読む。少しは「事件」の詳細がわかったところで凄い役者を失うかもしれない残念な気持ちが解消するわけではない。それ以上にニュースとして興味があるのはジャニー喜多川氏の性犯罪に関する記事。コレは絶対に性犯罪スキャンダルで終わらせるべきではなく日本のマスメディアの自己批判(ジャーナリズム以上に事業=金儲け体質が露骨なことや新聞とテレビが結びついたクロスオーナーシップの問題)へと進んでほしいですね。スポーツ(オリンピックや高校野球)とメディアの関係も同根ですから。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。紫陽花が様々な色に一段と色付く。紫陽花は多様性の象徴と言えるかもしれませんね。虹色に似た紫陽花もありますからね。ワン。イロイロ準備して『ニューズ・オプエド』の前に大相撲をチェック。朝乃山はイマイチ必死さが足りないのか相手力士に対する研究不足か。国技館から電話出演で相撲ジャーナリストの荒井太郎さんにいろいろ解説してもらったあと後半の特集のゲストは元都立高校の教師で野球部監督として高校野球研究会を創って指導者の勉強会に尽力した長嶺功さん。教え子の監督が都立城東高校を率いて2度の甲子園出場を果たすなど都立高校の私学野球校に対する可能性を示した人物の言葉は重かった。高校野球は高校生の教育だから練習は1日3時間以内。必ず練習休みの日をとって野球部員は野球以外の部活動も行うべし!という意見は私学高校の専任監督にも聞いてほしいですね。いや一番聞いてほしいのは高野連と朝日新聞かな。オプエドを終えて久し振りにヨメハンと一緒に『鮨処もり山』へ。フランスから帰ってきた隣人と楽しく美味しくワイワイガヤガヤ。今回の日本滞在は長いらしい。総理大臣の息子が阿呆なことをする程度の低い国ですが楽しく過ごしましょう!

5月25日(木)
『インタヴューズU』の読書はスターリンの2本目。1934年でインタヴュアーは何とSF作家のH・G・ウェルズ。世界史の著作もあるからもちろん聞き手としては適任者。ローズヴェルト大統領のニューディール政策やフォードの大量生産ベルトコンベアシステムと社会主義の相違点の有無をウェルズは質すがスターリンは資本家の搾取構造について官僚的原則論を答えるばかり。ウェルズが「どうやら私のほうがあなたよりよほどずっと左寄りですね」と言ったのには笑ってしまったが当たってますね。相手はロマノフ朝からマルクス朝に代わっただけの皇帝(独裁者)ですからね。続けてパブロ・ピカソに対するインタヴューを読んでホッとする。やはりヒトラー&ムッソリーニ&スターリンという独裁者で支配者の言葉よりもアーティストという必然的に被支配者の側に立って作品を世に出している人物の言葉のほうがずっとヒューマニスティック(人間的)だし優しい。《私の絵は象徴とは無縁だよ。シンボルを用いたのは「ゲルニカ」だけだ。/私はシュールレアリストではない。常に現実のエッセンス(現実のリアルさ)に関わってきた》ゲルニカの雄牛はファシズムの象徴ではなく暗闇と野蛮さの象徴だというピカソに対してインタヴュアーは「ファシズムは暗闇と野蛮さをもたらすからやはりファシズムの象徴と言えますね」と言う。ピカソは「それはあなたの解釈だよ」なるほど。多くの解釈を許すピカソはアーティストですね。ワン。連合通信の原稿を完成させて送稿。明日の『ニューズ・オプエド』のゲストに小林信也さんの紹介で都立高校野球部を甲子園に導いた長嶺功さんを招くのでその準備などいろいろしていたら大相撲で宇良が翔猿相手に「頭捻り(ずぶねり)」を決める。面白いですね。明日は相撲ジャーナリストの荒井太郎さんにも電話で話を聞くことにしましょう。

5月24日(水)
朝ベッドでの読書『インタヴューズU』はヨシフ・スターリン。スターリン(鋼鉄の人)は言わば芸名(政治家名?)で本名はヨシフ・ヴィサリオノヴィチ・ジュガンヴィリというグルジア(現ジョージア)人。彼を「人類最大の裏切り者」と考えているインタヴュアー(エミール・ルートヴィヒ)の鋭い質問「この国の恐怖の政策は多くの人々に恐怖の念を抱かせていると思われます/国民は長い苦しみのなかで服従することに慣らされている」にもまったく動じず「あなたは誤解しています」と淡々と答えるソビエト高級官僚の自己正当化の回答は本当に面白くない。官僚の言葉は共産主義社会も資本主義社会もツマラナイですね。ベッドから出てRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。テーマは最近のメジャー野球もプロ野球も審判への抗議がなくなったという話。野球規則にあるアンパイアのジャッジは最終決定というルール(規則8・02)を厳格に守るようなったこと(抗議する選手は退場)とVTR検証がルール化された影響ですね。さらにアンパイア(判定者)とレフェリー(仲介依頼を受けた人物)の違いなどを話す。日本語ではどちらも審判ですが意味は全然違うのですよね…テニスやバドミントンや野球のようにボールの「正邪(フェア・ファウル)」や選手の「正邪(セーフ・アウト)」を(あまり)移動せずに判定するのがアンパイア。選手と一緒に移動して選手の行為の「正邪(正当行為・反則行為」の判定行為を下す依頼を受けた人物がフットボールやボクシングやレスリングなどのレフェリーなんですね。サッカーのレフェリーのユニフォームが黒いのは昔ピッチの外で判定していた人物が着ていたフロックコートの名残なんですね…いろいろ話したあと黒兵衛と散歩。紫陽花はますます綺麗に色付く。終日デスクワークは昨日送稿した北國新聞のコラムの校正や連合通信の連載「スポーツ博物館」執筆。スポーツにおける電子装置はどこまで進化するかという話。夕方から大相撲。朝乃山は明星から勝ち星を拾ったけど照ノ富士との優勝決定戦なんてのになると面白いですね。

5月23日(火)
朝の読書『インタヴューズU』はアル・カポネ&ヒトラー&ムッソリーニ。どれもなかなか読み応えのある内容に考えさせられた。禁酒法を非難してこんな悪法は早晩廃止されると断言しつつ生産行為や商行為でなく金融行為で利益を得る大銀行を強烈に非難するカポネが大衆の支持を得たのも理解できる。莫大な金額の慈善行為も行ってましたからね。身についた暴力体質だけは肯定する気になれませんが…そのカポネが絶賛するムッソリーニはかなりの教養人だったことがわかった。彼はマキアヴェッリの信奉者でナポレオンに憧れながらも皇帝になったことを非難するのはベートーヴェンと同じ気持ちだとか。ナルホド。彼が古代ローマ(カエサル)と自分を結びつけたのは明治天皇(の側近たち)が神武天皇と結びついたのと同じ手法ですね。そのムッソリーニやり方を真似たヒトラーはもっとリアリスティックな政治家でヨーロッパ東部はドイツ第三帝国の植民地とはっきり断言していたのですね。ただ微妙なのはソ連との関係。カポネは金融資本主義と同時にボルシェビキ共産主義を完全に否定していたけどリアリストとしてのヒトラーは手を握ることも考えながら最後には国家社会主義の共産主義に対する優位を主張した(夢想した?)のですね。ナチス・ドイツは結局それで「失敗」したけど独裁政権というのはナチス(ヒトラー)もファシズム(ムッソリーニ)もギャング(カポネ)も結構シブトイものだいうことがとよくわかりました。プーチン&ルカシェンコ&習近平&金正恩…はどこまで続く?ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。紫陽花が色付いたことを「満開」というのかな?何か違うような気がするなぁ。ワン。終日デスクワークは北國新聞の月イチ連載「スポーツを考える」第69回。投手大谷も使っているピッチコム(サイン無線伝送装置)について。日本のほうが早く開発してたのにスパイ野球合戦のジャミング(妨害電波)でお蔵入り。野球界の発展ために使うMLBと一部の球団が勝つために開発したNPBの根本的な違いがこんなところにも表れてますね。

5月22日(月)
朝の読書『インタヴューズV』はJ・F・ケネディに続いてマリリン・モンロー。1960年8月の声。自殺する2年前。アーサー・ミラーとの幸せな日々を語っている。《私を知っている人なら誰でも私が嘘をつけないことがわかってる》なるほど。彼女の言葉を聞くと彼女が本当に真面目な女性で真剣に人生を生きていたことがよくわかります。続けて毛沢東。《核兵器は張り子の虎》と言った真意について。《核爆弾が民衆を殺せることは言うまでもない。しかし結局のところ民衆の力が爆弾を破壊するようになるだろう。そうなれば核爆弾も本当に張り子の虎になるのじゃないかね》このエドガー・スノーとのインタヴューは1965年2月。中国が1964年10月東京五輪の最中に核実験に成功した4ヶ月後の発言でヴェトナム戦争が泥沼化し始めたときのことですね。しかし「民衆の力」が「爆弾を破壊」してもその後中国がヴェトナムに攻め込んだりもした(中越戦争)わけですから為政者の言葉と行動は信じられませんね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。G7の指導者たちが原爆資料館(広島平和記念資料館)を見学して被爆者の話す言葉を聞いたのは悪いことではないでしょうけど次はプーチンと習近平と金正恩を招かなきゃ。ワン。終日いろいろデスクワーク。どの週刊誌が書いていたのか忘れたけど椅子に座り続けると寿命が縮むとか。週刊誌もネタがないのかな?アフリカのサバンナで暮らしている原住民よりも都会のオフィスでデスクワークをしているビジネスマンのほうが平均寿命が長いことをどう説明するのかな?マスメディアはジャニーズ問題の次は是非とも高校野球と甲子園大会の問題を取りあげてほしいですね。「メディアの責任/無責任」という点では結構共通点がありますからね。夕方から大相撲。明星が照ノ富士を破った一番は素晴らしかったですね。晩飯は吉本新喜劇を見ながら。新喜劇と吉本のTVタレントの違いは分析してみる価値がありそうですね。特に最近のお笑いタレントは「熊さん八さん」的立場を逸脱していますからね。

5月21日(日)
ベッドのなかの読書『インタヴューズV』は大統領選の民主党候補者に選ばれる直前のJ・F・ケネディ1960年7月の記録。当時のドゴール仏大統領がソ連(ロシア)を味方に付けて中国と対峙すると主張していたのに対して「ソ連と西側の共通利害がソ連と中国の共通利害を上回るようになるには時間がかかる」と発言しているのは興味深いですね。フランスは文化的にもロシアに近いけど中国よりもスラヴのほうが時間がかかっても与しやすしと考えてたのかな?台湾問題については「中共」との境界線を《金門と馬祖で引いたのはまずかったと思います。あれは台湾防衛に不可欠ではない》との発言も興味深いですね。さらにインタヴュアーが「アメリカが台湾を手放すことができるか?」との質問に対して《何の見返りとして?》と訊き返しているのも面白い。政治家として凄いリアリストであると同時に《民主主は非常に繊細な植物です(だから丁寧に育てないと)》と理想も語る。やっぱり極めて優秀な教養溢れる政治家であったことわかりますね。G7で「核廃絶」を振り回すだけでなくほんの少しでリアリスティックな実践のメッセージが欲しいですよね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。紫陽花って本当に綺麗ですなぁ。ワン。午前中チョイと仕事したあと庭の木や草の剪定。俺を見ていた向かいの家のアーティストさんが少し手伝ってくださる。お礼にと言うわけではないけど絶対に喜んでいただけると思えるCD(本願寺の声明とグレゴリオ聖歌のコラボ&チベット佛教の超低音集団合唱の声明&櫻川唯丸の河内音頭)を貸してあげる。大船では「大船祭り」をやっていたけど庭掃除で疲れてパス。大相撲を楽しみながら酒&晩飯のあと「テニス界改革集団」の方々からの招待でテニス界改革の会議にリモート出席。日本テニス界の最大のイベントが「日本リーグ」だとは知らなんだ。いろいろ勉強。外部からの意見もいろいろ言わせていただいて。チョイと疲れてベッドへ。ゼレンスキー・ウクライナ大統領の来日はやはり意味深いとは思うけど岸田首相はヒロシマを利用しただけではなくチョットでも有効なメッセージを発してほしかったけど…

5月20日(土)
ベッドのなかの読書『インタヴューズV毛沢東からジョン・レノンまで』(文春学藝ライブラリー)のジョン・レノンへのインタヴューを読んで最後の言葉に驚愕仰天。『ローリング・ストーン』誌のインタヴュアー(ヤーン・ウェーナー)の質問「自分が64歳になったらどうなってるか(♪"When I'm 64"ですね)想像できますか?」に対して次のように答えている。「アイルランドの海の近くとかそういったところに住んでいる素敵な老人夫婦になっていたいと思うのです」これってダニー・ボイル監督の素晴らしい映画『イエスタデイ』でビートルズを誰も知らない世界に生まれ変わった主人公がビートルズの歌を歌って世界の人気者になったあと最後にメッチャマイナーだったリバプールのビートルズを知っていた老夫婦に言われるまま逢いにいった男(ジョン・レノンにめがねも顔もそっくりなジョン!)のことではないか!海のすぐ傍の家に静かに暮らす78歳の男!(レノンが生きていたら映画が作られたときの年齢!)。主人公に「愛」を語りビートルズの音楽のパクりに悩んでいた男を救うジョン(レノン)。ダニー・ボイルももちろん『ローリング・ストーン』誌に掲載されたこのインタヴューを知っていたのでしょうね。映画『イエスタデイ』がますます好きになりました。

5月19日(金)つづき
辻田真佐憲『「戦前」の正体 愛国と神話の日本近現代史』(講談社現代新書)読了。メッチャ面白かったし戦前という時代が古代神話と結びついて虚構の物語のなかに存在していていたことがよくわかった。なるほど人間(国民)は物語(虚構)を必要としているのですね。宗教も虚構ですからね。そして「戦後」の終了した今日本人は次にどんな「虚構」と共に歩み出せばいいのか?折しもG7が広島で開催されている。「被爆国としての物語」を成立すべきかもしれませんね。それには戦前の「誤った神話解釈」を訂正し軍国主義の招いた悲劇を反省しなければなりませんね。それが広島平和公園の碑に刻まれた「あやまちはくりかえしませんから」という宣言なのでしょう。ベッドを出て綺麗に色づいてきた紫陽花を見ながら黒兵衛と散歩のあと『ZAITEN』氏原英明氏との対談を校正。タイトルは「大人たちは高校生に甲子園を開放せよ!」最近の夏の甲子園大会は相当に「崩れてきた」みたいでジャニーズ系とも見えるTVタレントが高校野球雑誌の表紙に使われているとか。高校野球の「天皇」とも呼ばれた故・佐伯達夫氏が高野連の会長のときだったら考えられないことですね。しかし高校野球はいつになったらプロ野球のような「見世物」であることをやめて高等学校のクラブ活動に戻るんでしょうね?夜は「チコちゃん」を見ながら晩飯。猿之助さんは命を取り留めたとか。両親を亡くして良かった…と言えるのか…?

5月19日(金)
小生は何より睡眠が大好きで熟睡できたほど幸せなことはない。気分転換にも熟睡が一番。この至福の熟睡で意見が一致したのは野村万之丞と平尾誠二と市川亀治郎だった。嗚呼。

5月18日(木)
睡眠は百薬の長。酒も良いけどやっぱり睡眠ですね。で朝起きると体温も36.0度。元気に黒兵衛と散歩して色づき始めた紫陽花を見たあと体操して対談原稿の執筆にかかったら大ショック。亀治郎さんが否猿之助さん一家が事故。なぜ?インタヴューさせていただいて小生の単行本『天職人26人の仲間たち』(講談社)にも纏めさせてもらって彼がMCを務めるラジオ番組にも2度呼ばれてオペラやスポーツの話をさせてもらって一緒に盛りあがったり…いつかオペラの演出をと言ったりして…スーパー歌舞伎『新三国志』見せてもらったり…京都公演に母親も一緒にも招待してもらったり…歌舞伎座にも何度か…なのに……なんでやねん!?……何があったんやねん!?参ったなぁ。ショックやなあ……

5月17日(水)
12時間ベッドで横になったせいかカロナール(熱冷まし)のおかげか体温は少し高い(37,6度)が頭はシャキッとする。『「戦前」の正体』メッチャメチャ面白い。平田篤胤などの国学は幕末から明治にかけてどんどんオカルト染みてきて世界制覇を真面目に語るトンデモ学問になってしまったのですね。宮崎市の八紘一宇の塔は戦後平和の塔となり(八紘一宇のママですけどね)1964年東京五輪での宮崎県聖火リレーの出発点になったのですね。戦前は微妙に戦後に続いてるのですね。つい最近読了した早川タダノリ『神国日本のトンデモ決戦生活』(ちくま文庫)と合わせ読むと《戦前》という社会のあり方がよくわかります。ベッドから出てRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。テーマは大谷選手の2度目のサイクルヒット惜しくもならず。メジャーでは3度記録した選手が3人日本のプロ野球でも1人いるのですよね。それより凄いサイクル記録はサイクル…ホーマーでソロ・2ラン・3ラン・満塁の4ホーマーを打つこと。ヤクルトのスコットという選手がダブルヘッダーで1日で記録したことはあるけど1試合ではメジャ主含めて一人もいないのですよね。惜しかったのは1994年ヤクルトのゴメス選手。ソロ・3ラン・2ランと3ホーマー打ったあと満塁で打席が回ってきたが力みすぎてか三振。85年のレオン(大洋=横浜)も惜しかったですね。満塁・2ラン・3ラン統治のコルはソロだけだったのに駄目だった…手な話を楽しくしたあと黒兵衛と散歩。ラジオで話す間はテンションが上がるけど体温も上がって38.2度。少々寝たあと午後から『ZAITEN』氏原英明さんとの対談速記録を原稿に仕上げる作業。思いっきり根を詰めて行うが午後6時で半分くらい書いてダウン。晩飯搔き込んでカロナール飲んで寝る。明日朝には気力で風邪かコロナか知らんけど体温下げるぞー!

5月16日(火)
辻田真佐憲『「戦前」の正体』読み続ける。面白い。明治新政府(天皇)は大日本帝国憲法も教育勅語も皇室典範もすべて記紀神話に無理矢理結びつけて《国体論》を成立させたのですね。そして《国体論は細切れにされながら現在でもしぶとく生きている.右派が皇位継承者を男系男子にこだわるのはその典型であるし選択的夫婦別姓に忌避感を示すのもこれが関係しているのではないか。家族のまとまりが解体されれば家族単位で天皇家と結びつく「一大家族国家」という理想が崩れかねないからだ》ナルホド。欧米の「個人主義」に対して「万世一系の天皇」を中心とする「一大家族国家」を「国体の本義」とするならウヨクの皆さんははっきりとそう言うべきですね。現在の上皇様以来の現憲法と民主主義を守る姿勢を表す皇室なら「皇室を中心とする一大家族国家」に賛成する人が多いとも思えますが…ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩のあと原稿を送ったり校正をしたりしていると何やら身体が熱っぽく怠いので体温を測ると38.9度もある。ナンデヤネン。まさか名古屋往復でコロナかインフルエンザをもろてきたんとちゃうやろなぁ…と不安に思いながら晩飯抜き酒も抜きでベッドへ。酒もビールも一滴も飲まずに寝るなんて何年ぶりかな。トホホ。

5月15日(月)
昨日は「マルクスからジョン・レノンまで」のインタヴューを読み始めようと意気込んだが講談社現代新書編集部なから今月の新刊が送られてきた。畑中章宏『今を生きる思想 宮本常一 歴史は庶民がつくる』この希有な民俗学者の解説は是非とも読みたいですね。現代ビジネス編『日本の死角』これも「中国で見た日本衰退の理由」「なぜ若者は結婚しないのか?」「差別とは何か?」等の目次を見て読まねばと思いました。が先ず手にとってベッドに持ち込んだのは辻田真佐憲『「戦前」の正体 愛国と神話の日本近現代史』。ウヨクもサヨクも間違って捉えている「戦前」という社会をキチンと捉え直そうという企図らしいが《ひとびとのプライドをできるだけ傷つけず速やかに西洋化を図った》のに《神武創業》という神話が利用されたわけですね。神武天皇=明治天皇の見事なドッキング。《「本来の姿に帰れ」という掛け声には何かやましいものが紛れ込んでいないか常に警戒心を持たなければいけない》のですね。「伝統とは起源の忘却」とミシェル・フーコーも言ってますからね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩のあとデスクワークは『ZAITEN』連載「今月のスポーツ批評」第69回。メジャーのピッチクロックとピッチコムについて書く。バッテリー間とのサイン交換のためのピッチコム(無線装置)は1980年代に既に日本のスポーツ品メーカーM社が開発していたのですよね。しかしスパイ野球の全盛期にジャミング(妨害電波)で使えないと現場の監督やコーチに否定されたのでした。日本のプロ野球は試合時間の短縮などリーグ全体の発展を考えずに自分のチームが勝つことばっかり考えているから駄目なんですよね。晩飯は「吉本新喜劇」を見ながら。自分の住まいの天井裏や地下室に見知らぬ家族が闖入者として存在するというシチュエーションは安部公房の戯曲『友達』やシュニトケのオペラ『愚者との生活』と同じ発想ですね。ヨシモトの舞台も面白かった。

5月14日(日)
昨日寝る前に本棚を漁っていたら本棚の奥にクリストファー・シルヴェスター編『インタヴューズ』という文春学藝ライブラリー文庫3巻本が読まずにあるのを発見。思い出した!これは池袋の立教大学で大学院生相手に授業をしていた約0年前に池袋駅への帰り道の古本屋で発見して買ったけど500頁近い大部3冊なのでパラパラとめくるだけで読まなかったのだ。よし。読んでやるかという気になってベッドに持ち込む。T巻のインタヴューが「マルクスからトルストイまで」でエジソン&ゾラ&オスカー・ワイルド&セオドア・ローズベルトら29人。U巻は「ヒトラーからヘミングウェイ」でフロイト&ムッソリーニ&アル・カポネ&ガンジー&スターリン&フルシチョフ&ヒチコックなど35人。V巻は「毛沢東からジョン・レノン」でケネディ&マリリン・モンロー&ノーマン・メイラー&サッチャーなど22人。なるほど「現代史を一望」ですね。V巻のレノンから読み始める。そう言えば昨日名古屋の栄中日文化センターでオペラ講座を終えた後エレベーターに乗るとデッカいギターケースを背中に担いだ人などで満員。何かなと思うとビートルズのコピーバンドの講座を担当した人たちだった。そう言えば皆さん後期高齢者と思しき人たち。『イエスタデイ』という映画は面白かったですねえ…と短い会話は盛りあがったけどビートルズ世代も高齢化しましたね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。帰宅するとJリーグ30周年で30年前の開幕戦ヴェルディ川崎vs横浜マリノスの試合の再放送をしていたので見てしまう。当時はJリーグの仕事をしたり川淵三郎チェアマンと対談したり…で開幕戦は招待券をいただいて家族で国立競技場で観戦。だからテレビ放送を見るのは初めてでペレやボビー・チャールトンも出演してJリーグ開幕を盛りあげていたのですね。午後からJリーグ30周年記念番組名古屋グランパスvs鹿島アントラーズ。試合の前に小生の知らないバンドのラップのような演奏と若者たちのダンスで盛りあがったようだが高齢者には何を歌ってるのか歌詞がサッパリ聴き取れず…思わず30年は一昔…と呟いてしまう。確か『熊谷陣屋』での熊谷直実の台詞は「16年は一昔」ですから30年となると二昔ですね。光陰矢の如し。夢のまた夢…か。

5月13日(土)
チョイと早起きして黒兵衛との散歩を早く済ませて(雨中だったので黒兵衛も早く帰りたがったので)イロイロ準備して大船駅へ。東海道線品川経由新幹線で名古屋へ。栄中日文化センターでのオペラ講座のテーマは『ドン・ジョヴァンニ』。7月の兵庫県立芸術文化センターでの佐渡裕さんプロデュースのオペラに合わせてモーツァルトの大傑作を解説(蔵出し音楽を参照してください)。フランス革命前の『フィガロの結婚』に続く貴族批判のオペラとしても面白いしモーツァルト自身の父親コンプレックスとして見ても興味深いですね。ミロス・フォアマン監督の名作映画『アマデウス』のテーマですね。加えてジョセフ・ロージー監督のオペラ映画も素晴らしい出来映えですよね(小生はこの監督のアクション喜劇『唇からナイフ』が大好きです)。それにP・セラーズ演出の犯罪都市(だった)ニューヨーク・サウスブロンクスを舞台にしてNY市警の警視総監を殺害する双子のチンピラ黒人を主人公にした『ドン・ジョヴァンニ』や美人下着モデルが下着姿でワンサカ登場するザルツブルク音楽祭でのD・ハーディング指揮ウィーン・フィルの『ドン・ジョヴァンニ』もナカナカ面白い舞台と見護な演奏ですね。傑作オペラはどんな演出の舞台にも耐えられる根本的なドラマと音楽の強さを備えてますね…等々2時間イロイロ話したりビデオを見てもらったりして講座を終えて新幹線で小田原経由で帰宅。この小田原に停まるひかり号をもっと増やしてくれれば大船から名古屋や関西に通うこと多い小生としてはメッチャ便利で嬉しいのですけどね…と20年以上思い続けてます。JR東海さんリニアよりそっちをよろしく。帰宅してTBS『報道特集』見ながらビール&晩飯。LGBTQの特集が勉強になりました。企業はLGBTQに理解があって差別の解消に積極的なんですね。消極的なのは自民党とそのバックにある宗教団体ですね。

5月12日(金)
早川タダノリ『神国日本のトンデモ決戦生活』(ちくま文庫)読了。読後感の最高の褒め言葉として私は「面白かった」という言葉をよく使うのだが本書にその言葉は使えない。最高に面白い本だと感じつつも「大東亜戦争」の最後に婦人雑誌の『主婦之友』が《これが敵だ!野獣民族アメリカ》などという特集で《アメリカ人をぶち殺せ!アメリカ人を生かしておくな!》というスローガンを各頁に書き込んでいるのを知るととても「面白い」などとは言ってられない。ここまでやっていたのか…と呆れるほかなかった。最近の日本社会の右傾化について著者は「文庫版あとがき」にこう書いている。《戦後において戦前の〈日本イデオロギー〉群を真正面から取りあげて批判することが不徹底であったからではなかったか》そして《本書では「大東亜戦争」前後に当時の雑誌・広告・パンフレットの類が読者=オーディエンスに訴え押しつけようとしていた大日本帝国臣民にふさわしい「感情生活」や「意識諸形態」のありさまを重箱の隅をつつくように観察することを目指した。神は細部に宿り神国日本は紙くず系古本に宿る》なるほど。その通りですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩のあとイロイロ準備して夕方から『ニューズ・オプエド』はゲストに小林信也さんと成城大学教授の山本敦久さんを迎えて「真夏の甲子園はいらない!出版記念第6弾!どうする?今年の甲子園大会」山本さんは小林さんと小生の共著『真夏の高校野球はいらない 問題だらけの高校野球』が岩波書店の岩波ブックレットから発行できるよう橋渡ししてくれた人物。同シリーズで『やっぱりいらない東京オリンピック』『東京オリンピック始末記』の2冊を神戸大教授の小笠原博毅さんとともに上梓されていた人物ですからね。その山本さんは我々の本がキッカケになって甲子園と高校野球の問題が広く語られるようになることを期待する多くの発言をいただきました。今も見ることができますからどうぞ。https://op-ed.jp/それに小林さんが甲子園問題を考えることから出発して日本のスポーツ界全体の問題を考える「日本スポーツ再興会議」のホームページも立ち上げられました。https://sposai.jp/about こちらも是非ともよろしく!

5月11日(木)
早川タダノリ『神国日本トンデモ決戦生活』は戦時中の普通の人々の生活が当時の雑誌の記事や新聞の広告などでイロイロと描かれていて驚くことばかり。戦車の絵の横に《キャラメルも戦ってゐる!》というのは森永ミルクキャラメルの宣伝。英語追放の時代にミルクキャラメルはイイのかな?とチョイと首を傾げたが何より驚いたのは『婦人倶楽部』昭和17年2月号の記事。《空き地利用の薬草栽培》と題して家庭菜園での「罌粟(けし)の栽培法」と「阿片の作り方」が紹介されている。《罌粟から採る阿片は重要な薬用の原料ですが事変以来民間も軍需も非常に利用が増加し入手がだんだん困難になって来ましたので政府では大いに力瘤を入れてゐるのです。種子は府県の衛生課に申し込めば無料で頂けます》とは驚きだ!種を蒔いて育てて《花が散って罌粟坊主が出来たら時期を見て小刀で切傷をつけそこから出た汁を篦(へら)で掻き取り茶碗に集めるのです。これを日干しにして乾かし細かく砕いて缶に入れて貯蔵しますがこれがつまり阿片で…》大日本帝国では「大麻もヒロポンも合法で阿片は満州や樺太で国策として栽培していたという事実もある」という。大東亜戦争を振り返る日本人は知っておきたい事実ですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩のあと今日のデスクワークは『スポーツゴジラ』の連載『走』の第6回。「皇居ラン」が始まるきっかけとなった1964年東京五輪マラソンでのアベベの快走と「銀座ホステス皇居一周マラソン大会」について書く。晩飯はボクシング元ミドル級世界チャンピオンの村田諒太が旅して案内するアフリカの「セネガル相撲」を見ながら。このドキュメンタリーは素晴らしかった。「強さ」を求めて世界王者にまでなった村田が満足できない苛立ちを感じて自分の求めていたモノが「自分の強さ」だったという間違いに気付く。本当の「強さ」とは「自分が強いこと」ではなく「他人を助ける強さ」のことだということに気付くのだがコノ結論は本当に素晴らしかった。おまけにセネガル相撲というのもメッチャ素晴らしかったですね。

5月10日(水)
早川タダノリ『神国日本トンデモ決戦生活』読み続ける。第二次大戦中の様々な雑誌が『米本土大空襲』とか『大東亜縦断鉄道旅行』『八紘一宇で決起せよ』と勇ましい言葉をぶち上げる以上に婦人雑誌が『一億総特攻の生活』『敵米英の母に勝て』『台所戦争に勝利せよ』『台所を要塞化せよ』『決戦ブラウスの作り方』なんて特集記事を連続するほうが軍国主義に支配された戦時下の社会の恐ろしさを感じますね。ワン。黒兵衛との散歩は後回しにしてベッドを出てRKB毎日放送『田畑竜介GroooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。テーマはカタールのドーハで行われている世界柔道を取りあげて武術と武道とスポーツについて話す。武術(柔術)は殺人技で武道は精神と身体の鍛錬の技。つまり武道=スポーツなんですねという話。武道は武士道だと言う人もいますがスポーツにもスポーツマンシップがあり騎士にも騎士道がありますからね。新渡戸稲造の『武士道』もシュバリーchivalry(騎士道)と書いてますからね。そんな話をする前にスタジオの田端竜介さんと田中みずきさんがラジオの聴取者からの小生の『Catch up』の話が面白いとの声を紹介してくれました。こういう声は本当に嬉しいモノですね。あ。武道(柔道や剣道)がスポーツだと言う話はしましたけど新渡戸稲造までは話さなかったのでマタ改めて。ワン。ラジオのあと黒兵衛と散歩。五月晴れは気持ちいいですね。今日のデスクワークは週末の中日文化センターでのオペラ講座モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』のレジュメ作り。『ドン・ジョヴァンニ』はあらゆるオペラのなかでも最高峰に位置する大傑作ですよね。小生の好きな五大オペラは『ドン・ジョヴァンニ』の他ヴェルディの『ドン・カルロ』ワーグナーの『ワルキューレ』プッチーニの『ラ・ボエーム』R・シュトラウスの『ばらの騎士』ですね。晩飯はロシアの戦勝パレードの解説や日本の白昼強盗や青少年刺傷事件のニュースを見ながら。世の中殺伐たる時代になってきたのかな?


5月9日(火)
ベッドでの読書は早川タダノリ『神国日本のトンデモ決戦生活』(ちくま文庫)。スポーツとか野球について考えてる人間にとっては歴史関係の本は政治史の本や経済誌の本を読むよりも生活史の本を読むほうが参考になりますね。「鬼畜米英」という桃太郎の鬼退治のようなスローガンは戦後力道山に引き継がれたけど野茂英雄以来イチローを経て大谷に至る「米メジャー参戦」はどー考えれば良いのかな?これは日米同盟の象徴?ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩のあとイロイロ準備して昼過ぎに大船駅へ。東海道線で東京へ。地下鉄東西線で竹橋へ。財界展望社で氏原英明さんと雑誌『ZAITEN』用に対談。テーマはもちろん高校野球の甲子園大会。高校球児の健康を守るにはどうすればいいのか?どうすればまともな高校生の大会になるのか?プロのような見世物にならないようにするにはどうすればいいのか?だが最初に甲子園大会の素晴らしさを話し合うと開会式前に集合した出場校の高校生たちの最高に明るい笑顔が素晴らしいということで意見が一致。ただし入場行進が始まったとたんにその高校生たちの明るい笑顔が険しく暗い表情に一変するのですよね。そんなことも含めて2時間近く甲子園大会の悪い面や指導者(監督)の問題点などもたっぷりと話し合う。対談に纏めて発売は来月(6月)1日です。乞御期待。地下鉄→JRで帰宅。ロシアのナチスドイツ相手の戦勝パレードのニュースを見ながら晩飯。かつての冷戦時代の「雪解け」の時期より現在のほうが世界は平和から後退しているかもしれないですね。

5月8日(月)
明日の対談に備えて氏原英明さんの『甲子園という病』(新潮新書)頭に入れるために読み直す。小生と小林信也さんとの最新刊『真夏の甲子園はいらない』(岩波)とも共通するのは「甲子園が魅力的すぎる」ということですね。この「魅力的すぎるコト」(正)と多くの高校生に「多大な悪影響を与えていること」(反)どのように弁証法的に止揚する(合)かがテーマになるわけですね。理屈ではそうでもサテ実践はどうする?ソコが明日のポイントかな。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。雨が緩くなった間隙を突いたつもりがそうでもなくて合羽を羽織っていても結構Gパンの膝下が濡れる。雨(水)は大切な生命の源だから文句を言うまい。ワン。サッサと帰宅して明日の準備や週末のオペラ講座の準備。今朝の東京新聞朝刊一面の岩波書店の新刊広告に『真夏の甲子園はいらない』の広告発見。数日前に日本経済新聞にも広告が出ていたと近所の日経を取ってる人が教えてくれた。その方は早速amazonで購入してくれたとか。このあたりからザワザワと動きが起こってくれたら嬉しいけど…マスメディアにはスルーされるに決まってるから…見えない動きに期待したいですね。晩飯は神奈川テレビの「吉本新喜劇」を見ながら。スッチーさんの出演している舞台はいつもメッチャメチャ面白いですね。刑事が人質事件の4人もの犯人と対峙するシチュエーションで豚肉のバーベキューなどまったく意味のないナンセンスな会話の連続は関西版マルクス・ブラザースですね。満足。

5月7日(日)
産経新聞取材班『20世紀かく語りき』(産経新聞社)読了。いつの世も激動の時代なんですね。日露戦争から冷戦の終結まで。戦争の時代は今も続くが改めて20世紀から21世紀に伝えるべき言葉を一つ選ぶとすると初めて宇宙から地球を眺めたガガーリンの言葉「地球は青かった」ということになりそうだ。なぜ地球が青いかというと大気と水で生命圏(バイオフィア)を形成しているから。《宇宙飛行士たちが地球の美しさをあまりにも強烈に感じたのは地球が見かけ上美しいというだけでなくその最も美しい場所に自分が所属するバイオフィアがあるのだという無意識のうちの認識が大きく働いていたようである》と立花隆さんも『宇宙からの帰還』(中公文庫)で書いている。その「青い生命圏(バイオフィア)」を散々汚している「月には水がありそうだ」などと言ってロケットを飛ばすのは根本的に間違っていると言うほかない。人類がそんな間違いを冒してしまうのは「経済活動」という幻で動いているからだろう。ワン。ベッドから出て小雨のなか黒兵衛と散歩。雨はイヤだけどバイオフィアを形成するためには仕方ないか。ワン。チョコッと仕事をして午後からは庭掃除が出来ないので仕事部屋その他の掃除と整理。網戸を拭いたり掃除機を当てたり…。掃除や整理はゴミを取るだけでなく心の整理にも…と昨日は思ったがソレはどうやら若い人に当てはまるものですね。歳をと心にまで効果が回らない心にまで効果が回らない。マァしゃーないですね。NHKのニュースやテレ朝のWBCを見ながら晩飯&酒。WBCは本当に野球の面白さを堪能させてくれたしマスメディアは大騒ぎするけどコレが「未来の日本野球の発展」につながるとは思えない。最新刊『真夏の甲子園はいらない』(岩波ブックレット)に小生はこう書きました。WBCの結果がどうあれ《日本の「野球文化」を広げよう……といった声はまったく出てこない》なぜなら……という理由はどうか拙著をお読みください。

5月6日(土)
『20世紀かく語りき』のなかで映画が取りあげられている。大きく取りあげられているのは『カサブランカ』『第三の男』『ライムライト』『勝手にしやがれ』の4本。チャップリンの1本は『独裁者』は《ナチスのところで既に紹介したから》との断りがある。これらを20世紀の代表映画とするならテーマは戦争と平和と戦後の個人主義と言うことになるのかな?『第三の男』はオーソン・ウェルズの有名な台詞が引用されている。《イタリアでは30年の圧政の下にミケランジェロやダビンチやルネサンスを生んだ。スイスでは同胞愛と500年に及ぶ民主主義と平和が何を生んだか?鳩時計さ》これを《戦後を覆った平和主義や民主主義への見事な風刺になっている》と産経新聞の記者は書いてあるがソレは違う。この台詞はウェルズ演じるハリー・ライムという凶悪な犯罪者の平和や民主主義をそんな風にしか捉えられない曲がった心を鋭く表したものというべきですよね。それを《戦後を覆った平和主義や民主主義への見事な風刺》と「解釈」するのはいかにも産経記者のやり方かな?この台詞はグレハム・グリーンの原作にはなく凶悪犯罪者を演じたウェルズの創作らしいけどサスガの台詞ですよね。ワン。ベッドから出てチョイと仕事したあと黒兵衛と散歩。美しい五月晴れも今日までらしいけど美しいモノは消えるのも早いものなんですよね。チョイと仕事したあと午後からは昨日に続いて庭整理。隣家に伸びてる枝を全部伐採&掃除。枝を切りながら以前剣道の世界選手権に出場する剣士が試合前にスランプに陥ったとき毎日道場を雑巾掛けの拭き掃除に専念して実力を回復させたというドキュメンタリーをみたことがあったのを思い出す。掃除にはそういうパワーもあるのかな?まぁ小生には無縁で掃除が一段落するとサッカー見ながらビール。うん。肉体労働のあとのビールは美味い。少々長い原稿を書きあげたあとのビルが美味い。と言うことは執筆活動というのは肉体労働かな?

5月5日(金)端午の節句
『20世紀かく語りき』はいかにも新聞記事で面白みに欠けるところを感じる(大西洋横断飛行を果たしたリンドバーグや自動車王フォードとナチスの関係などが書かれてませんからね)とは言え基本情報でも驚くことは多い。スターリンがグルジア(ジョージア)出身だとは知っていたけどトロツキーもウクライナ(ヘルソン)出身で2人とも非ロシア人なんですね。レニングラード出身のプーチンは「ロシア意識」が強いのかな?ワン。ベッドから出て今日も五月晴れのなか黒兵衛と散歩。朝チョイと仕事して昼飯食って昼寝から覚めると石川県で震度6強の地震。「天災は忘れた頃にやってくる」と言ったのは漱石の弟子で『吾輩は猫である』の水島寒月や『三四郎』の野々宮宗八としても登場している寺田寅彦らしいけど最近は「天災は忘れる暇なくやってくる」ですね。その寺田寅彦はこう書いてます。《戦争は是非とも避けようと思えば避けられなくはないであろうが天災ばかりは科学の力でもその襲来を中止させるわけには行かない》そこで《政府は敵国に対する国防策は既に熱心に研究されているであろうが(略)天然の敵を四面に控えた国では陸軍海軍の他にもう一つ科学的国防の常備軍を設け日常の研究と訓練によって非常時に備えるのが当然ではないかと思われる》たしか三島由紀夫は自衛隊の半分は国連軍にして残り半分を災害を含む国土防衛隊にと書いていた。さぁどうするキシダ?過剰と思える防衛費を災害対策費に回しませんか?夕方から庭の大掃除。多くの枝を伐採。捨てやすいように短く切ってビニール袋に詰めていると「切る」という作業の面白さに目覚める。「切る」は「破壊」ではなく「整理整頓」なんですね。人事で「切る」のも同じかな?今日は金曜なのに「チコちゃん」がないので映画『イエスタデイ』のビートルズの音楽シーンだけを飛ばし見しながら晩飯。これは素晴らしいミュージカル映画だと納得すると『ブルース・ブラザース』を見直したくなったのでこれまた音楽シーンを飛ばし見。ただしカーチェイスでクルマが次々と破壊されるシーンはもちろんカットせずに見ました。これはミュージカル映画のダンス・シーンをクルマが踊ってるわけですからね。地震のニュースをチェックしてベッドへ。

5月4日(木)みどりの日
荒俣宏『奇想の20世紀』(NHK出版)がメッチャ面白かったので(一言で言えば20世紀には「未来があった」という話)続けて産経新聞取材班の『20世紀かく語りき』を読み始める。1901年から順に「20世紀の事件」を記述。日露戦争では漱石の『三四郎』の広田先生の台詞を紹介。「いくら日露戦争に勝って一等国にかなっても駄目ですね」と言う広田先生に対して三四郎は「然しこれから日本もだんだん発展するでせう」と言うと先生は「亡びるね」と答える。漱石が『草枕』や『趣味の遺伝』などで日露戦争を批判していたのは知っていたが『三四郎』にここまでの記述があるのは忘れていた。おまけに『原始女性は太陽だった/文芸誌「青鞜」発刊』の項目に《三四郎を悩ませる里見美禰子は平塚らいてうがモデルという説もある》との記述。知らなんだ。孫文が神戸で行った「大アジア主義」の「有名な演説」も知らなんだ。《日本は功利と強権を欲しいままにする「西洋覇道の番犬」となるのかそれとも公理に立った「東洋王道の城」となるのか》ナルホド。20世紀初頭には日本の「危うい未来」を見通していた人もいたんですね。70歳を過ぎて気付くことも多いですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。五月晴れ。今日が「みどりの日」と知っている日本人は何%?それが何の日だか知ってる人は何%?ワン。ちょこちょこ仕事して午後のNHK-BS映画はヘップバーンの『シャレード』。好きな映画だけど隅々まで知っているので読書とパソコンの掃除。夕方からヨメハンの指示に従って庭掃除。「大事なことは俺がやる。何が大事かはヨメハンが決める」と言ったのは誰だったかなあ?野球イロイロ見ながら晩飯。朝見るメジャーと較べてプロ野球は時間が間延びしてかったるく感じるようになりましたね。それにイイトシ晒した大の大人がスタジアムの客席で歌うたって手を振って野球を見ないのが信じられない。戦前から戦後にかけてヤクザに場内秩序を任せたプロ野球は応援団に占拠されることを容認したわけですね。嗚呼。

5月3日(水)憲法記念日
戦前の大日本帝国憲法が改正されて新憲法が施行された日。交付された日は11月3日。なぜか明治節(明治天皇誕生日)を引き継いだ日。今日の憲法記念日には海上自衛隊の艦船が満艦飾(旗をいっぱい飾ること)で祝うことになっているけど相当の右傾化社会になってもやるのかな?なんて思いながらベッドから出て黒兵衛と散歩。ワン。五月晴れの爽やかな住宅街の憲法記念日。日の丸を掲揚している家はゼロ。我が家にも国旗はありません。朝のテレビで憲法記念日を取りあげた番組はなかったようですね。戦前の軍国主義社会を反省して非武装不戦の憲法を手に入れた歴史を振り返ってもイイのに…と思いながら午前中にチョイと仕事を済ませて昼飯はNHK-BSで『アウシュビッツに潜入した男』を見ながら。ナチスの収容所にはユダヤ人だけでなく多くのポーランド人も収容されて強制労働と酷い環境の中で虐殺され続けたのですね。続けて『トレイン・スポッティング』のダニー・ボイル監督の『イエスタデイ』という映画をやっていたので見てしまう。これがメッチャ面白かった。交通事故で意識不明となって入院した売れないシンガーソングライターの男が目覚めてみると世の中が別世界に変わっていてソコは誰もがビートルズを知らない世界。そこで男は記憶に残っているビートルズの曲を自分の作詞作曲した作品として発表。大ヒットを記録して世界中で馬鹿売れするが…。いやぁサスガにボイル監督だけあって素晴らしい映画に仕上がってました。最後の最後にはジョン・レノンのそっくりさんのような人物なども出てきたが単なる喜劇映画以上の深みのある面白い作品に感激。しかしビートルズの作品が次から次に出てきたビートルズの音楽の凄さにも感激。続けてNHK-BSでビールズ来日公演のドキュメンタリーを『アナザーストーリー』の再放送でやっていたのでこれも見てしまう。公式カメラマンとして素晴らしい写真集を残した浅井愼平さん大活躍。若かったですね。チョイと仕事したあと晩飯はNHK-BSドキュメンタリー『ヒトラーとスターリン』を見ながら。独裁者で年齢も近い二人はよく似た権力者になったのですね。続けてワイン飲みながらピカソの絵画が世界を渡り歩いてピアニストのホロヴィッツからブリジストン美術館に来たドキュメンタリーも見る(番組タイトルは失念)。テレビ・ドキュメンタリー三昧の一日(ダニー・ボイルの映画もビートルズのドキュメンタリーみたいだったですからね)。高齢者のGWとしては悪くないかな?最後にチャンネルを回すとモスクワ・クレムリン上空でドローンが爆発(迎撃?)。真偽のわからないニューズが蔓延るのが現代なんですね。あ。ホロヴィッツはウクライナ生まれなんですね。

5月2日(火)
世の中はゴールデンウィークの中休み。ベッドのなかの読書は筑摩書房の月刊誌『ちくま』5月号。蓮實重彦氏のエッセイ『「科学技術」という言葉を耳にしたらおよそいい加減な話だと確信して黙って聞き流せばよい』は面白かった。「科学Science」と「技術Technology」はまったく別物なんですね。Scienceは究極の真理を追究するけれどTechnologyは様々な理由(金銭や政治等々)で妥協する行為なんですね。斉藤美奈子氏の連載『世の中ラボ156「異次元の少子化対策」は有効なのか』も鋭かった。社会学者赤川学氏の『これが答えだ!少子化問題』(ちくま新書)を取りあげて《赤川は〈福祉支援・経済対策を少子化対策の名のもとに行うことを〉やめ〈誰もが等しく幸せに生きられ社会〉を目指すべきだという。人口減少を「国家存亡の危機」だとか少子化対策の「最後のチャンス」だとか煽るのはむしろ逆効果だと(略)政府が示したくだんの「私案」を見直すと「危機感」思いっきり煽ってます。そして政府の内容にさほどの目新しさはない。上へ上へと向かってきた結果が今日の少子化だとしたら「そこそこの幸せ」でよしとする方向に意識を変えないと問題は解決しないのかもしれない。花火だけ打ち上げてもまあダメでしょうね》そもそも「異次元の」なんて形容詞を使うモノは少子化対策も金融政策も「およそいい加減な話だと確信して黙って聞き流せばよい」のかもしれませんね。我々の住んでる四次元の社会とは異なる「異次元の」世界の話なんですからね。「〜感をもって」なんて言葉も嘘八百ですね。野球で盗塁を狙う走者に「スピード感をもって走れ」なんて言っても早く走れませんからね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。青空に青葉に響く鳥の聲。五月晴れはGWでなくても気持ちいいですね。ワン。終日いろいろデスクワーク。晩飯はNHKーBS1スペシャル『伝説の晩餐会(ディナー)へようこそ/ゴルバチョフ冷戦終結をめぐる秘話』を見ながら。面白かったしディナーのメニューも良かったけどアメリカの戦略をもっと知りたかったですね。プーチンはゴルバチョフのロシア民衆の不人気とエリツィンの無能とオルガリヒのカネと右派の台頭の中から生まれた怪物なんでしょうがウクライナを利用して彼の神経を突いたアメリカにも利用されたのかな?あ。斉藤美奈子さんに『真夏の甲子園はいらない』を贈っておこうかな。

5月1日(月)つづき
右側のナンデモカンデモの『真夏の甲子園はいらない』の下に『九大の100冊』があってクリックすると九州大学の教授たちが選んだ100冊を見ることができます。もちろん小生の『スポーツとは何か』(講談社現代新書)が選ばれていrのが自慢で掲載したのですが(エッヘン)他に選ばれた本もなかなか面白く参考になりますよ。

5月1日(月)
ベッドへ改めて氏原英明『甲子園という病』(新潮新書)読み直す。高校野球の現場からの鋭い指摘の数々。この本と著者をなぜもっと早くキチンと取りあげられなかったのかと少々後悔する。とはいえ発行日が2018年8月。はっきり言って東京五輪で甲子園どころではなかったのだ。しかし小生も『真夏の甲子園はいらない』を上梓した今となっては氏原さんに心を込めて連帯の挨拶をくりましょう。来週は彼と『ZAIEN』での対談を実現。高野連と朝日新聞の大人たちによる「High school Ballplayer Abuse(高校球児虐待)」とメディアの「Journalism Loss(報道放棄)」と「Make Drama(嘘八百)」をやっつけましょう!ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。五月晴れは気持ちが良いですなぁ。終日デスクワークは『ニュー・メディア』に寄稿した10年前の「甲子園批判」の原稿を校正。朝日新聞社発行の『月刊ジャーナリズム』から執筆を依頼されながらボツにされてしまった原稿に注釈を付けて復活させたモノ。まさに「捨てる神あれば拾う神あり」ですな。晩飯は神奈川TVで吉本新喜劇を見ながら。今日の芝居の出来はイマイチかな。しかし定番ギャグでレベル・キープですね。

4月30日(日)
玉置悟『地政学で読み解く戦後世界史』(講談社)読了。なるほど冷戦の終了とアメリカ・ネオコンの台頭以来東西ドイツの統一とベイカー国務長官のNATOは1インチも動かさないという嘘発言からプーチン・ロシアの今日の「反撃」まで歴史(現代史)は延々とつながっているのですね。いや大英帝国がロシア封じ込めでアフガン戦争を行った19世紀末の「英露のグレート・ゲーム」が英と米がくっついてまだ続いているのですね。中国の台頭はその際に英が新疆ウイグル地区を中国に譲って以来のことと考えると七つの海を支配した英も陸では失敗したと言えますね。さて「平和」とは歴史的に考えて「大帝国の帝国内での現象」でしかないと思えるのは悲観的に過ぎる考えでしょうか?しかしコノ一冊の本がなぜ小生に贈られてきたのかは未だに謎ですが勉強になりました。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。雨模様の黒い雲を恐れながらソソクサと退散…と書いてソソクサの意味をネットで調べたら韓国語で「所属社(所属事務所)」のことと出ていた。へええ。それでKポップのタレントは活躍期間が短い?というのは無関係ですね。ワン。世の中はゴールデン・ウィークらしいですね。別に何処かへ行きたいという歳でもないので『源氏物語』でも読みましょか。それとも『チボー家の人々』?『戦争平和』?なんて思いながら自嘲気味に哄笑しながら仕事部屋の掃除。晩飯は「ダーウィンが来た!」を見ながら。野菜が花を咲かせるのは面白かったですねえ。大根の花は知っていたけど人参の花や2m近い高さの茎に咲くキャベツの花は知らなかったなあ。ジャガイモの花は知っていました。コロンブスのアメリカ発見200周年記念でボリビアへ行かせてもらった時にジャガイモのふるさとの高度3500mのアンデスの高原へ行きましたからね。昔のテレビはバブリーだったですね。テレビだけじゃなかったですね。今は…?バブリーなのは防衛費だけ?どこから泡(バブル)を湧き出させるのかな?

4月29日(土)
『戦後世界史』はアメリカが負けるべくして負けたベトナム戦争。ホー・チ・ミンは別に共産主義者ではなく民族主義者としてベトナムの独立を目指したのですね。ニクソン&キッシンジャーはピンポン外交よりもドルと金の交換禁止とオイルダラー政策に注目すべき何ですね。以来世界経済はカジノ資本主義になったわけですね。そして日中国交回復。経済優先で回復させた日中関係に政治を入り込ませて邪魔するのは田中角栄を「ロッキードで葬った(?)」アメリカのパワーか?ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。「目に青葉。山不如帰。初鰹」日本語では緑も青なんですね。ワン。朝のうちにチョイと雑務のあと午後から京浜東北線で磯子へ。行きつけのタイガース・ファンの美容院で4か月ぶりに散髪整髪。WBCの話や再起乳良いベイスターズの話などをしながら長くなった髪の毛を切ってもらう。『真夏の甲子園はいらない』(岩波書店)をプレゼント。表紙のタイトルを見たとたん「そうですよねえ。あの暑さのなかでどうするんですかねえ」。それは誰もが思うことですよね。でも暑さ以外にも問題山積みですから朝日新聞社にも本気で考えてもらわなければいけないですよね。ジャーナリズムを担うべきメディアが主催社から退くことも含めて考えてほしいですね。帰宅後テレビで柔道の日本選手権。面白くない試合が多い。「指導」なんかなくして時間無制限1本勝負にすべきでは?女子は何故一緒に武道館でやらないの?やらせないの?こーゆーところから直さないと日本のスポーツはいつまで経っても発展しませんよね。晩飯は『博士ちゃん』の「怖い動物ベスト20」を見ながら。美しいクラゲやタコに感動。美しいモノほど怖いのですね。時々野球見ながら初鰹。プロ野球も早くピッチクロックを導入するべきですね。

4月28日(金)
玉置悟『戦後世界史』面白い!第二次大戦直後の冷戦から始まった米ソの核開発競争と同じ技術的なことを今の北朝鮮がやってるのですね。キューバのピッグス湾事件の失敗で権威を失墜させたアメリカのCIA長官はアレン・ダレス。そのキューバ上陸作戦やキューバ爆撃に反対してソ連からのミサイルを大西洋上の封鎖で阻止したケネディ大統領が暗殺されたあとのウォーレス委員会に何故かCIA長官を辞任(解雇?)されたダレスが委員のひとりとして参加していたのですね。そして暗殺はオズワルドの単独犯行で一件落着。《国内の捜査はFBIのはず》なのに何故元CIA長官が?謎ですね…。スパイ機U2の詳しい話も面白かった(U2はエンジンを付けたグライダーなんですね)けどU2については空軍職員として追跡任務に従事していたR・ホワイティングの話も面白いですよ。彼の著作『ふたつのオリンピック』(KADOKAWA)に詳しく書かれています。翻訳は小生です(^_^)ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩のあと『ニューズ・オプエド』の準備やらナンヤラカンヤラ。今日のゲストは元祖「甲子園のアイドル」の太田幸司さんとスポーツライター小林信也さん。太田さんは快く電話出演を引き受けてくださったけど1969年の夏の甲子園大会決勝で延長18回0対0引き分けを一人で投げ切って翌日も9回完投。色白ハーフの顔立ちで近鉄バファローズに入団した時は本拠地日生球場に女性用トイレが増設されたくらいでしたね。その太田さんをゲストに迎えて昭和のおっさんの(失礼)「根性論」を拝聴する。いやはや傾聴に値する内容で小林君も小生も感動。延長18回では262球を投げられてプロでは現鋭気生活12年。2桁勝利を3度(通算58勝85敗)甲子園の後遺症は?と訊くと「練習では1日500球くらい投げてましたから全然平気でした」甲子園大会では4千校くらい参加して1回戦で2千校が負ける。1試合しかできない学校が2千校もありますが…。「それが良いんですよ。優勝校以外はみんな負ける。世の中に出たら理不尽なことが多いのですからそういう訓練も身に付けないとダメ」小林さんも言ってたけど結局は「勝者」の論理ではあるけど女子野球も応援されて「昔のやり方をみんな悪いと言っちゃダメ。良いものは良いと残して変えるべきところは変えていかなきゃ」…でこの番組は今も一部視聴可能です。https://op-ed.jp/『オプエド』のあと『チコちゃん』見ながら晩飯&『戦後世界史』ドンドン読みたいので早々とベッドへ。いよいよベトナム戦争です。

4月27日(木)
『地政学と冷戦で読み解く戦後世界史』読み続ける。「第1部第4章朝鮮戦争の謎を解く」で気付いたのは過去に朝鮮戦争に関する詳しい解説を読んだことがなかったということ。映画も『マッシュ』と『ブラザーフッド』くらいしか見てませんからね。マッカーサーが原爆使用を主張して解任されたと思ってたけどそれほど単純ではなくペンタゴン(アメリカ国防省)も原爆使用の具体的作戦は考えていたし大統領選を視野に入れたマッカーサーは台湾を巡って中国との直接開戦も仕掛けていたんですね。こういう現代史の流れの先端に現在の東アジア情勢があることを頭に入れておくべきですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩のあと本HPの更新原稿作り。1か月に1回の作業だけに時間がかかる。夕方までかかってHPをメンテナンスしてくれている(株)ビットさんのスタッフに送稿。ふうううう。晩飯のあとはテレビの録画映像のなかの未視聴番組『NHK-BS世界のドキュメンタリー』を発見したのでソレを見ながら。スペインのテレビ局が制作した『私はナチスを欺いた/女性スパイの知られざる素顔』ソビエトの社会主義革命で滅びたロマノフ朝ロシア貴族の末裔がドイツに亡命。共産主義と闘ったナチスのスパイとしてジブラルタルでイギリス軍艦の破壊工作を手伝うがナチスの反ユダヤ非人道的な行動を知ってイギリスの諜報機関に歩み寄り二重スパイとして命をかける。子供時代にその行動を共にした娘の証言が生々しかったけどスペイン・イベリア半島の先端にあるの英領ジブラルタルも朝鮮半島もクリミア半島も台湾海峡と台湾も…どれも地政学的には「最先端(突端)」の紛争地帯になってしまう運命にあるのか…これこそ国連の出番のはずですが…。

4月26日(水)
玉置悟『地政学と冷戦で読み解く戦後世界史』意外と(と言うと失礼だが)面白く勉強になる。現在のウクライナ戦争におけるトルコ(かつてのオスマン・トルコ帝国)の微妙な立ち位置がよくわかる。アメリカは覇権大国的あるけどそれが長続きしているのは民主主義を奉じているからですね。イギリスが過去の植民地主義を脱して生きながらえているのもアメリカ民主主義にある足並みを揃えているからですね。それに較べて全体主義国家のソ連は崩壊。さてプーチン・ロシアや習近平中国はどうなるのか。イロイロ考えさせてくれる一冊ですね。オリンピックはパリやロスでやるよりトルコのイスタンブール開催が面白いかも。ワン。ベッドを出てRKB毎日放送『田畑竜介GroooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。テーマはメジャーで大谷投手も捕手とのサイン交換に用いている無線機「ピッチコム」の話。1980〜90年代の日本のプロ野球では「サイン盗みのスパイ合戦」が盛んで(中心は阪急ブレーブスのスペンサーや上田監督&南海ホークスの野村監督&広島カープの古葉監督&阪神タイガースのSコーチ&近鉄バファローズの某スカウトなどだった)スポーツメーカーのM社が無線装置を備えたグラブとミットをキャンプに持参したところ上田監督が即座に「アカン。ジャミングでオシマイや」と言った話などを披露。ジャミングとは妨害電波のこと。ヘルメットの耳当てに受信機を入れていた打者が妨害電波の強烈なキーンという雑音に思わずヘルメットを脱いだこともあったようです。リーグで試合時間短縮のために開発したメジャーと各チームが「勝つ」ために勝手に開発した日本のプロ野球の違いですね。嗚呼。ワン。ベッドを出て土砂降りの雨のなか黒兵衛と散歩。雲古をさせてそそくさと帰る。ワン。本HPの更新原稿を作っていると小林信也さんから連絡。明後日の『ニューズ・オプエド』のゲストに太田幸司さんの電話出演が決定したとか。太田さんは荒木大輔→ハンカチ王子(斎藤佑樹)につながる初代甲子園アイドル!真夏の甲子園開催大賛成派の意見にも『オプエド=Opposite Editorial』としては耳を傾けるべきですからね。すぐに小林サンに教えてもらった太田さんの携帯に電話。「パソコンの使い勝手に慣れてなくて電話出演ですいません」と言う太田さんに「いえいえ。われわれ真夏の甲子園反対派として少々キツイ質問をするかもしれませんがヨロシク!」「ハイハイ結構ですよ」と言われて電話を切ってから改めて気付いたけど小生は太田さんと同年齢なんですね。明後日の『ニューズ・オプエド』での会話が楽しみです。

4月25日(火)
早朝ベッドでの読書で玉置悟『地政学と冷戦で読み解く戦後世界史』(講談社)読み始める。面白い。イギリスとロシアは19世紀初めから20世紀初頭まで100年間に渡ってロシアと"グレート・ゲーム"と呼ばれる対立状態と"戦い"を繰り広げていたのですね。アメリカの南北戦争で南軍を支援したのはイギリスで北軍支援はロシア。日露戦争で日本を支援したのはイギリスで2度にわたるアフガン戦争でイギリスはロシアの南下を阻止。アメリカの日本に対する原爆投下はソ連への脅しでイギリス(チャーチル)はナチス敗戦ベルリン陥落後にモスクワへの進撃まで考えていたのですね。パットン将軍はそのことを知っていたのかな?現在のウクライナ戦争の背景を知るためにもこの本は読まねば。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩のあと昨日書いた『ニューメディア』への原稿を再チェックしてメール送稿のあと『戦後世界史』読み続ける。第二次大戦終息のための会議がイランのテヘランとクリミア半島で開かれた意味を考えなければ…こういう話は現在のウクライナ戦争の「戦争ゲームの解説」を語る有識者たちは教えてくれませんからね。

4月24日(月)
小野雅章『教育勅語と御真影 近代天皇制と教育』(講談社現代新書)読了。最後は森友学園。土地問題や安倍昭恵氏との関係がギクシャクして被害者のようなカタチになった籠池夫妻ですが《幼稚園児に教育勅語を毎朝暗誦させ「愛国行進曲」「海ゆかば」「軍艦マーチ」まで歌わせいた》ことも忘れてはならないですね。《第二次安倍内閣による教育勅語の教材化一部容認の閣議決定(2017年3月)菅義偉内閣による日本学術会議会員任命拒否問題(2020年9月)(略)さらに岸田政権が閣議決定で強行突破しようとしている防衛費問題(財源についても曖昧なまま軍備増強だけが独り歩きする状況)(略)この状況はすでに「戦前」ではないかとの議論も今や生じている》そう言えば雑誌『ZAITEN』5月号の対談『佐高信の賛否両論』で元外務審議官の田中均氏がこう言ってます。《国会答弁で岸田首相が防衛費のプライオリティが高いと言ってましたが少子化対策や科学技術振興に比べ圧倒的にプライオリティが高いわけではありません。(略)防衛とはいざというときの備えであって闇雲に防衛費を増やすものではありません。海上自衛隊現場トップの自衛艦隊司令官を務めた香田洋二氏は「身の丈を超えていると」と警鐘を鳴らしています。防衛費が足りないとずっと言ってきた現場の人間でさえ難色を示しています》どうしてこんなことになっちゃったんでしょうねえ?アメリカにゴマ擦って兵器を沢山買って総理を長く続けたいと思うとこうなるのでしょうか?ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩のあと終日デスクワークは『ニューメディア』の依頼を受けた原稿に注釈を加える作業。朝日新聞出版の月刊誌『Journalismジャーナリズム』が10年前にボツにした原稿の復活作業ですね。もちろん原稿そのものの手直しはません。朝日『Journalism』の編集長が何故ボツにしたかを読者に考えてほしいですからね。すべて注釈で処理。しかし朝日新聞社はいつまで真夏の甲子園大会を今のままのカタチで続けるつもりなんでしょうねえ?氏原英明さんの『甲子園という病』(新潮新書)の帯にはこう書かれています。《壊れる投手・怒鳴る監督・酷暑の日程・考えない選手》嗚呼!小生と小林信也さんとの共著『真夏の甲子園はいらない』(岩波ブックレット)の帯にもこう書かれています。《(いらない)理由は猛暑だけじゃない!国民的ビッグイベントの犠牲となる球児たち/野球を高校生の手に取り戻すために私たちは何をしなければならないのか?》朝日新聞社の人とも一緒に話し合いたいですね。晩飯は神奈川テレビで吉本新喜劇を見ながら。スッチー一座はめっちゃナンセンスで面白パワー大爆発ですね(^_^)

4月23日(日)
『教育勅語と御真影』はいよいよ現代に突入。教育勅語の《部分的肯定》を公言した首相は田中角栄/福田赳夫/森喜朗…など大勢いて超国家的部分は否定しても《徳目の内容を肯定する発言が国会でも繰り返された》しかし《教育勅語に関する実証的研究が明らかにしたように教育勅語に示された徳目はそのすべてが国家に万一のことがある場合は一身を投げ出し「天壌無窮の皇運(永遠に続く天皇皇室の運命)」を助けるためにあるという国体論に立脚したものである。しかも教育勅語は全体として一つのものでありそれを部分的に解釈することは不可能であることもすでの明らかにされている》ナルホド。教育勅語を部分的にでも肯定して認めようとするのは政治的意図があるのですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。昨日早稲田大学の構内や地下鉄乗り換えで結構歩き回ったせいか脚がチョイと疲れてる。脚の老化というのは過度な筋トレのあとのように感じられるものかな?とりあえず今日の散歩後のスクワット40回は中止。たまにはよろしおすやろ。ワン。終日仕事部屋の整理と掃除をしながら小生の拙著『スポーツとは何か』が『九大100(九州大学100選)』に選ばれたことを考える。それはメッチャ嬉しいことでスポーツ本としては小生の本一冊だけというのもチョイと寂しいですね。ホイジンガ『ホモ・ルーデンス』カイヨワ『遊びと人間』ウィンパー『アルプス登攀記』中村敏雄『オフサイドはなぜ反則か』多木浩二『スポーツを考えるー身体・資本・ナショナリズム』ホセ・トレス『カシアス・クレイ』グットマン『スポーツと帝国』坂上康博『権力装置としてのスポーツ』…など選んで欲しいスポーツ関連本はたくさんありますからね。あ。それの本をたくさん引用したから小生の『スポーツとは何か』が選ばれたのかぁ!昼飯時に以前深夜にNHK-BSが放送したハンブルグ歌劇場のヴェルディのオペラ『ファルスタッフ』を見て聴いて…歌手も演奏も素晴らしいのだけど現代演出が少々汚らしいのが残念。でも久し振りに見聴きした『ファルスタッフ』はやっぱり最高に素晴らしいオペラだと再確認しました。晩飯映画劇場はデンゼル・ワシントン&ジュリア・ロバーツ主演の『ペリカン文書』。最高裁判事の暗殺が大統領とホワイトハウスの陰謀であることを突き止めて命を狙われる女子大生がどうなる?という話。最初は政治ネタ硬派映画かと思いきや途中から完全にハリウッド娯楽サスペンス映画。見なくても良かったですね。寝る前にワイン飲みながら見たNHK-Eテレの文晁の仏画とオルガン演奏とドイツのオルガンのドキュメンタリーのほうがずっと素晴らしかったです。

4月22日(土)つづき
書き忘れましたけど拙著『スポーツとは何か』(講談社現代新書)が九州大学付属図書館の『九大100冊』に選ばれています!!これは《九州大学の先生方の推薦をもとに選ばれた100冊。時を経ても色あせないパワーを持った本ばかりです》とのことで何と!!ソフォクレスの『オディプス王』から始まって『ハムレット』『罪と罰』『若きウェルテルの悩み』『武器よさらば』『変身』『異邦人』から『徒然草』『方丈記』『奥の細道』『こころ』『羅生門』『金閣寺』などが並んでいます!!それに『ビーグル号航海記』『ファーブル昆虫記』『ガロアの生涯』さらに『論語』『ソクラテスの弁明』『方法序説』『野生の思考』『武士道』『夜と霧』『きけわだつみのこえ』『きみたちはどう生きるか』『苦海浄土』など並んで小生が書いた一冊『スポーツは何か』が97番目に紹介されているのです!!どの先生が推薦してくださったのか知りませんがコレほど嬉しいことはありません!!お礼を言うのもオカシイですがありがとうございました。このホームページを教えてくださった小野俊太郎さんにもサンキュー・ベリベリーマッチです!!100番目に選ばれている本がビアスの『悪魔の辞典』というのも嬉しいですね。『九大100冊』のURLです→https://guides.lib.kyushu-u.ac.jp/qu100/qu100_5

4月22日(土)
『教育勅語と御真影』は戦後に入ってもなかなかアンシャン・レジーム(旧体制)が消えないのですね。そう言えば小生も小学低学年の頃にはまだ正月元旦に登校して紅白饅頭をもらったりしたこともありました。それは戦前の四大節(元旦・紀元節・天長節・明治節)の学校行事の名残だったのですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩のあとイロイロ準備して東海道線で東京へ。大手町から地下鉄東西線で早稲田へ。早稲田大学での日本スポーツ学会「スポーツを語り合う会」に出席する前に早稲田スポーツ・ミュージアムを見学。早稲田出身のスポーツマンの展示をいろいろ見たけど…演劇博物館で佐藤信と黒テントの特別展を見た方が良かったかな?文学部の教室へ足を運ぶと今日のシンポジウム「スポーツはもっと面白く味わい深いモノ」の司会役である長田渚左さんとバッタリ。パネラーであるやくみつるさんが来られているというので超久し振りに御挨拶。『真夏の甲子園はいらない』(岩波ブックレット)を贈呈。どうか漫画にしてください(笑)。いろいろ話しているところへパネラーの元NHKの杉山茂さんも来られてコレまた超久し振りに御挨拶。『真夏の…』を渡そうとしたら既に購入して読み始めているとのこと。ありがたいこってす。シンポジウムはスポーツの面白話の連続。次号の『スポーツゴジラ』に抜粋が掲載されるそうですが小生も指名されたので長嶋茂雄さんの超ブッ飛び面白話などを紹介しました。杉山さんの大谷の5打席5三振を見てみたいという話もやくみつるさんの即興漫画も面白かったけどモウひとりのパネラーである元産経記者で産経映画社の佐藤修さんの持ち込まれた若い現役時代の長嶋の映像や昔の日本シリーズの映像に感激。水原・鶴岡両監督による巨人vs南海の頃は日本シリーズは「日本ワールドシリーズ」と呼ばれていたのですね。面白い!シンポジウムの最後に『真夏の甲子園はいらない』の宣伝を1分間させていただいて打ち上げパーティは遠慮して帰宅。早稲田は大船から遠いですからね。早稲田大学には小生の学生時代(と言っても半年もないくらいですが)河竹登志夫先生のシェイクスピア(ハムレット)論を「盗講」に通いましたが昔の面影が全くなくなるほど「綺麗に」なりましたね。今は「盗講」も教室内での喫煙もダメなんでしょうね。昔を懐かしむのは歳取った証拠ですかね。

4月21日(金)
『教育勅語と御真影』は戦後に突入。天皇の軍装姿の御真影は回収されるのですがすべて「奉焼」されたのです。さすがにこんな熟語はATOKでも漢字変換できませんでした。ベッドから出て黒兵衛と散歩のあと昨日書いた連合通信の連載原稿を読み直して送稿。そして夕方の『ニューズ・オプエド』の準備。イラストレイターのタケ圓山さんが毎回送ってくれるイラストが面白かった。超不振の坂本が3割キープのオコエに代わって代打で登場して凡打に終わった試合は坂本の2000試合出場記録試合だけど完全な負けゲーム。これは週刊誌に騒がれた坂本への罰ゲーム?今日のゲストは小林信也さんと初登場の氏原英明さん。氏原さんは『甲子園という病』(新潮新書)や『甲子園は通過点です 勝利至上主義と決別した男たち』(同)の著書もある骨のある人物。オプエドでは『真夏の甲子園はいらない問題だらけの高校野球』(岩波ブックレット)の発売記念特集大4弾として『どうする?こうする!甲子園!』と題して高校野球甲子園改革案を存分に語り合う。3人で共通した意見は高校野球のスケジュールが1年を通して過密すぎること。野球以外のことは(勉強も?)まったくできないくらいですからね。春のセンバツは廃止。秋の大会は実力別リーグ戦でセンバツを行うならそこで面白い試みをやった高校を選ぶ。題して『センバツ野球博覧会』。イイでしょう!!様々な面白い意見を出し合ったけど高校生にもこういうアイデア大会に参加してほしいですなぁ。高野連さん!!やりましょうよ!『オプエド』の後は『チコちゃん』見ながら晩飯。何故野菜を食べる(噛む)とはシャキシャキしてるのか?は面白かった。細胞膜と浸透圧の問題ですね。風呂のあとワイン飲みながら『カラーで見る大英帝国戦争へのカウントダウン第3回大戦前夜』を見る。ナチスから逃れてイギリスに渡ったユダヤ人の子供たち。こういう過去があってもまだナチスを支持したり讃えたりする人々がいるのは何故でしょうねえ?

4月20日(木)
連日ベッドで読んでる『教育勅語と御真影』はスゴイ!明治大正の頃は校舎が火事で御真影を守ろうと炎に飛び込んだ校長に対して命をかけてまでただの写真を守る必要はないとの意見も多かったのが昭和になると勅語謄本と御真影の「神格化」が進み戦争が激しくなると《「空襲又は非常時の場合の注意」として「万一の場合は身に代えて御真影の警備にあたること」と規定されるようになり》沖縄戦でも《御真影奉護隊》が結成されて米軍上陸の後もリュックに入れた御真影を守って山中を逃げ回って彷徨ったという。そして広島原爆投下の後も大混乱の中で《拝戴した御真影》は無事だったとの報告を文部大臣宛に送った例あったという。《神格化した天皇の肖像写真である御真影は人命よりはるかに重んじられた。「紙切れ一枚」を神として「崇め奉り」生命を差し出すことを厭わないように求める。これが戦時下の天皇制公教育の実態であった》こういう戦争のナマの恐ろしさは政治史を追うだけではわからないですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。夏到来でTシャツ1枚。また寒さが戻るらしいけど春とはそんなモノですね。毎年のことを騒がないでいましょう。ワン。終日デスクワークは『ニューメディア』の仕事を一時休止して連合通信の連載『スポーツ玉手箱』のコラムを書く。BGMは昨日AVEX Classicから届いた佐渡裕指揮トーンキュンストラー管弦楽団の演奏。ナント!!マーラーの交響曲第3番という超大作ではないか!ウィーン楽友協会合唱団にウィーン少年合唱団も加わりソプラノ歌手がヴィスコンティの映画『ヴェニスに死す』でも使われたニーチェの詩の一節を歌う演奏時間1時間40分という超々大作!この大作を佐渡さんはまるで器楽曲や室内楽のように一つ一つの楽器の音色を引き立てて演奏。見事ですねえ。いかんいかん。原稿が進まんではないか。夕方ようやく仕上げて晩飯は昨日に続いて『カラーでよみがえる大英帝国戦争へのカウントダウン』の第2回。ナチス・ヒトラーとの戦争を何とか回避しようとしたチェンバレン内閣の対ナチス宥和政策に従ってイギリス対ドイツのサッカーの試合ではドイツの国歌に対してイギリスの選手たちがナチス式の敬礼までしたのですね。プーチンをウラジーミルと呼んで何度も親しく会談していたのは誰だったでしょうねぇ?

4月19日(水)
『教育勅語と御真影』読み進む。いよいよ天皇制ファシズムの昭和初期に突入。教育勅語と御真影だけでなく国歌君が代と国旗日の丸が学校に入り込んでくる。学校が軍国主義思想伝播の拠点になったのですね。今はどうかな?ベッドを出てRKB毎日放送『田畑竜介GroooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。テーマは監督が主人公の野球よりも選手が主人公の野球を!ということで阪神岡田監督が完全試合ペースの村上投手を降板させたことを批判。ここぞとばかりにレナード・バーンスタイン指揮NYフィルでグレン・グールドがブラームスのP協第2番を弾いたときの"Which is the Boss?Soloist or Conductor?"の話をする。が…原稿を書き難かったのと同様に野球の話題にクラシック音楽の話題を持ち込むのはラジオ(話し言葉)でも解説は難しかったかな?ずーっと以前の長嶋一茂選手がプロ選手デビューした頃に小生は『ダ・カーポ』というマガジンハウスの雑誌の連載で大指揮者のエーリヒ・クライバーとカルロス・クライバー親子の話を書いて2世選手の一茂もカルロスを見習いレパートリーを少なくして(打率は低くてもホームランは素晴らしいとか走塁は見事とか)活躍してほしいという原稿を書いたらソレを読んだ音楽雑誌の編集者から次々と音楽の仕事の依頼が舞い込んだんだけど…時代は変わったかな?ワン。ラジオのあと黒兵衛と散歩。その後終日デスクワークはかつて朝日新聞出版の『JOURNALISM』という雑誌の依頼で書きながら没原稿にされた原稿の復活作業。高校野球の甲子園大会を批判したら朝日新聞に没にされた…その経緯を『真夏の甲子園はいらない』(岩波ブックレット)に書いたらソレを読んだ『ニューメディア』という雑誌の編集長から「ウチで掲載したい」という連絡があったので…。捨てる神あれば拾う神あり…ですね。晩飯は先々週にNHKで放送された『映像の世紀バタフライエフェクト』の『満州帝国・実験国家の夢と幻』を見ながら。ラストエンペラー溥儀の数奇な運命と大日本帝国と岸信介商工大臣(後の首相)のソビエトを手本にした社会主義計画経済の手法に改めて驚愕。そう言えばこの日の昼間NHK-BSで『カラーで蘇る大英帝国 戦争へのカウントダウン第1回ナチスの影』を放送していたので見てしまったけどヒトラーがドイツで勢力を伸ばした時代には英国にもファシズム政党が生まれて突撃隊のような黒シャツ隊が威嚇行進などをしたのですね。でも大勢の市民が抵抗して潰したのですね。民主主義の浸透している国は違いますね。はたして日本は…?

4月18日(火)
朝の読書は『教育勅語と御真影』。なるほど学校が火事になったときに御真影を守ろうとして炎の中に飛び込んだ校長先生が何人もいたのか。それに対してタダの写真だからという意見や学校を守る方が大事という意見も出たけど校長は不敬罪に問われることを恐れたのですね。そして軍国主義が憲兵によって強化されるとともに御真影を「助け出した校長」も英雄視されるようになったわけですね。そう言えば戦時中四国の山奥に住んでいた母の親戚に堂々と軍を批判する婆さんがいて「竹槍でB29に勝てるわけがなかろうが。陸軍も海軍も馬鹿ばっかりじゃ」などと平気で言っていたので憲兵がやってきたときには慌てて山奥の炭焼き小屋に閉じ込めて隠したという話を聞いた。父は帝国陸軍軍曹として最前線で3度の負傷。小生はどっちの血も引いているのかな。光栄なことです。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。黄木香・紅躑躅・紫や青や赤の名前を知らない花も美しい。まだ4月だが「六月は一斉に花開く」という歌を思い出す。そう言えば画家の義父が満州の春は一斉に花が開いて美しかったと言っていた。美し地球で戦争をするのは人間ですね。ワン。終日で数ワークは『ZAITEN』の対談や連載を校正して『北國新聞』の連載コラムを書く。ふううう。阪神岡田監督村上投手の完全試合を「阻止」したことについてレナード・バーンスタインがグレン・グールドとブラームスのピアノ協奏曲を演奏したときに"Which is the Boss,soloist or conductor?"と問いかけた話を書きたかったけど文字数の関係で何度挑戦しても書き入れず削除したのは残念。しかしグールドがまだコンサート活動をしていてバーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルと共演した1962年の録音は大名演ですね。ライヴ録音で終演と同時に観客が熱狂して拍手しているのもわかりますね。晩飯は昨日録画したNHK『映像の世紀バタフライエフェクト』を見ながら。『ベルリン0年』ヒトラー・ナチスの支配が終わった戦後ベルリンの大混乱から立ち上がったドイツ人の姿は見事でした。だから現在ウクライナ難民を大勢受け入れているという理屈は見事と言うほかありません。現在のウクライナ難民の悲劇ははかつての自分たちの姿だから助けなければ…と多くのドイツ人は立ち上がっているのですね。日本人も日本政府も見習わなければ。

4月17日(月)
朝のベッドでの読書は昨日に続いて『教育勅語と御真影』。明治天皇崩御のあと大正天皇が即位して初めて天皇の関係する学校の儀式に国旗(日の丸)が登場するのですね。「伝統」と見られてるものには意外と新しいモノが多いのですよね。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。トレーナーさんにシャンプーしてもらった黒兵衛の黒い毛がピッカピカに光ってる。ブラーヴォ!ワン!終日デスクワーク。小林信也さんと『真夏の甲子園はいらない』(岩波ブックレット)の出版を機にどんな動きを始めるか打ち合わせ。とりあえず以前『甲子園という病(やまい)』と題した新潮新書を出版されている氏原英明さんに連絡をして今週金曜『ニューズ・オプエド』リモート出演の了解を得る。氏原さんはサンパウロの生まれなんですね。甲子園と高校野球についていろいろ話のできる人の輪が広がるのは嬉しいですね。原稿を書いてるとナナロク社という出版社から池松舞さんの『野球短歌』という本が送られてきた。《いつまでたっても阪神が勝たないから短歌を作ることにしました》と帯に書いてある。ハハハハハ。トラキチは何でこーゆー自虐的にオモロイ人が多いのかな。《春の夜に067が示すのは大阪の電話と阪神の勝率》《阪神を応援する私のことを呆れた目で猫はもう見ない》《わたくしがピッチャーだったら旅に出る「みんなが打つまでかえりませんよ」》ハハハハハ。最近の虎は勝ってますけどね。バース掛布岡田の時代に「トラキチは奇人変人マゾ集団」という文章を書き21年ぶりの1985年の優勝後の凋落とともに『タイガースへの鎮魂歌(レクイエム)』(河出文庫)という結構売れた本を上梓した人間としては池松舞サンの短歌も応援したいですね。最近仕事の時はヤナーチェクの音楽ばかり聴いてるので晩飯の時にヤナーチェクのオペラ『利口な女狐の物語』を見る。美しい音楽に加えてパリ・シャトレ座の舞台が綺麗。利口な女狐って英語ではCunning Vixenとなるんですね。なるほど。「カンニング」には「巧みな・頭の素早い・ずるがしこい・抜け目ない」といった意味に加えて「可愛らしい」という意味もあるのですね。Cunning Woman 納得。


4月16日(日)
早朝ベッドでの読書復活。小野雅章『教育勅語と御真影 近代天皇制と教育』(講談社現代新書)これはナカナカ凄い。まだ3分の1くらいしか読んでないけど明治時代に教育勅語が作られ全国の教育機関に配布された直後から国際的開明派と保守守旧派との間で綱引きがあり開明派は教育勅語の改定や廃止を主張していたんですね。その先どうなったのか読まねば。ワンと吠える黒兵衛はトレーナーさんのところへ一泊していていないのでヨメハンと2人で朝のウォーキング。犬の散歩ではなく人間の散歩。エチオピア出身の人の家の前を通ると自動車を洗っておられた横からボーダーコリーが出てきて撫で撫で。犬の話いろいろしたあと結構な距離を歩いて帰宅。終日原稿書きは『ZAIEN』の連載「今月のスポーツ批評」。阪神岡田監督が村上投手の完全試合を「阻止」したことを批判。そう言えばレナード・バーンスタインがNYフィルを指揮しているときにピアニストのグレン・グールドをソリストに迎えてあまりにも自分の望むテンポから懸け離れた弾き方をするので演奏を始める前に"Whitch is the Boss? Conductor or Pianist?”と聴衆に向かって笑って問いかけたことがありましたね。今もCDに録音が残ってますが結果は見事に素晴らしい演奏になっています。野球のボスはどっちでしょうねぇ?監督?それとも選手?選手がボス(主役)のほうが世の中が爽やかになるのはWBCの日本代表チームが証明しましたね。ワン。黒兵衛は夕方我が家に帰還。そう言えば昨日の佐渡裕指揮新日フィルの演奏は本当に素晴らしかったけどサスガは墨田区のトリフォニーホールで客席に元琴欧洲の鳴門親方が部屋の取的(力士)を5〜6人引き連れて来ていましたね。親方は佐渡さんと対談した様子がパンフレットにも掲載されていました。二人とも同じくらいデッカい身長ですね(笑)。鳴門親方に握手してもらってヨメハンは喜んでたけど手もデッカかったですね。そう言えば佐渡さんの楽屋ではこれまでにプロレスラーの藤波辰爾夫妻やサッカーの岡田武史夫妻とも出逢ったことがありました。こーゆークラシック音楽の楽屋も珍しいかもしれないけどイイですね。晩飯はNHKスペシャルで日銀のドキュメンタリーを見ながら。エライ人は自分の間違いを絶対に認めないのかな?

4月15日(土)
歳をとると馬力がなくなるのは事実ですね。徹夜でなくチョイと睡眠を削っただけの仕事でも疲れが残る。まぁシャーナイですね。昨晩から今朝にかけては爆睡で本も読めず。ベッドを出れば雨。トホホ。結構強い雨の中を黒兵衛と散歩。青葉は雨濡れて綺麗。ソソクサと雲古を済ませて帰宅。チョイと仕事&小林さんと『真夏の甲子園はいらない』の販売戦略…と言うか普及を目指して電話で打ち合わせ。「高校生の読書感想文&甲子園改革案コンクール」なんてのをやりたいえですね。岩波書店も優秀作には『広辞苑』を賞品に提供してくれるのでやれればイイですねぇ。「甲子園で広辞苑を!」(笑)。昼からヨメハンと大船駅へ。おにぎりの昼食を食べながら総武横須賀線で錦糸町へ。先週に続いてトリフォニーホールでの佐渡裕指揮新日本フィルのコンサート。1曲目のレスピーギ『リュートのための古風な舞曲とアリア』は弦楽合奏の音が綺麗でしたね。先週の『アルプス交響曲』でも感じたけど新日フィルの弦は美しいですね。2曲目はラフマニノフ『パガニーニの主題による狂詩曲』は辻井伸行さんのピアノが絶好調。それに負けじと佐渡さんも新日フィルの音を思い切り響かせてロマン派音楽の粋がカンタービレが大爆発。感動ですね。ノブ君のソロ・アンコールも(曲名はわからなかったけど…ラフマニノフ?)の素晴らしかった!最後はドボルザークの『新世界交響曲』。いやはや見事な演奏で聴衆全員大満足。アンコールのスラヴ舞曲もバッチリ決まって気分もスッキリ。公演後佐渡さんに挨拶して帰ろうとしたら高校の後輩の音楽評論家の山田治生さんとバッタリ。コロナ以前以来かな。それに兵庫県立芸術劇場で佐渡さんのオペラのプロデューサーをしている小栗哲家さん(小栗旬のお父さん)夫妻ともバッタリ。お互い年とったねえ…などと「豊かな話」をして笑い合って『真夏の甲子園はいらない』を一冊プレゼント。総武横須賀線で大船へ帰って『鮨処もり山』で美味しく食事。仕事疲れの身体を癒やしたいちにちでした。おやすみなさい。

4月14日(金)
今朝は4時起き。『ZAITEN』の一橋大学院坂上康博名誉教授との6頁対談原稿をまとめる。ふううう。4時間半くらいかかって完成。朝食とって黒兵衛と散歩のあとチョイと仮眠して原稿の推敲・ブラッシュアップを繰り返して正午前に完成原稿をメール送稿。ふううう。昼飯食ってチョイ昼寝。続けて『ZAITEN』連載原稿に取りかかるが少々馬力不足を感じて(歳ですなぁ(>_<))中断。『ニューズ・オプエド』の準備をして夕方から本番。今日のゲストは3週連続スポーツライターの小林信也さんと元ラグビー日本代表で『真夏の甲子園はいらない』にもエッセイを寄稿してくれた平尾剛さん。阪神岡田監督が完全試合続行中の村上投手を交代させたことを3人で批判。まだ84球でしたからね。小林さん曰く「一種のパワハラ」。しかし監督の権力が全面出でる勝利至上主義の野球はつまらないですね。シャンソン化粧品女子バスケ部の騒動や日本のプロ野球の成績がメジャーに反映してることや香取慎吾のパラスポーツに対する援助などの話をして『真夏の甲子園はいらない』の出版を記念して高校野球の問題をいろいろ語る。おおおおーっとAmazonのレビュウでも五つ星を付けてくれた人がいますねえ。嬉しいですねえ。平尾さんには神宮外苑再開発反対の話も聞かせてもらう。番組あと『チコちゃん』見ながら晩飯。早朝からの疲れが出てベッドへ&爆睡。

4月13日(木)
昨晩は早く寝て今朝6時にベッドから出て『ZAITEN』の対談原稿執筆を始める。校正の目途の付いたところで朝食&黒兵衛と散歩。午前中に雑務をこなして午後から対談原稿をシコシコ書き進める。ふううう。若い頃は2晩連続徹夜してでも原稿を書きあげたものだが歳をとると馬力が減衰するのか結構疲れが来てしまう。そんなときは一休み。小林信也さんから1936年ベルリン五輪で水泳金メダルを取った前畑秀子さんについてメールで問い合わせがあったことを思い出し昔NHKのテレビ番組『その時歴史が動いた』に出演した番組を本にした一冊(KTC中央出版)を引っ張り出して読み直す。2001年9月に放送された番組は『その時歴史が動いた』の『前畑がんばれ ベルリンオリンピックの光と影』と題したもので司会(キャスター)は松平定知さん(懐かしい!)。軍国主義とヒトラー政権に押し潰されそうになった前畑さんとゲネンゲルさんが200m平泳ぎで競ったもの。前畑さんは32年のロス五輪で銀メダルを取って大喜びして引退しようと思ったのに4年後の金メダルを期待されてもしもゲネンゲルさんに負けたら帰りの船からインド洋に飛び込んで自殺を決意してのベルリン五輪。それが優勝という結果で良かったものの同様にヒトラーから金メダルを期待されたゲネンゲルさんは2位になってナチスドイツが戦争に敗れるまで姿を消す。そんな二人が40年後に再会して仲良く同じベルリンのプールで泳ぐシーンが最後に流れたときは松平さんの小生も泣いてしまって最後のスタジオのVTRは撮り直しとなったことを思い出した。昔のテレビは良い番組がありましたね。この本には関東大震災後に大援助を敢行して日米友好に寄与したアメリカ大使(ウッズ)の話や南蛮甲冑を手に入れて関ヶ原の戦いに勝った徳川家康の話なども載っていて読んでしまううちに晩飯。原稿完成は明朝ですね。

4月12日(水)
朝ベッドでの読書は『ZAITEN』坂上康博氏との対談速記録。何度も読んで頭に入れて構成を考えないといけませんからね。ベッドから出てRKB毎日放送『田畑竜介GroooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。テーマは『真夏の甲子園はいらない 問題だらけの高校野球』(岩波ブックレット)について思い切り紹介させていただく。RKB毎日サン!宣伝させていただいて感謝です。一人でも多くの人に読んでほしいと思う一冊ですから今後もあらゆる機会を利用して宣伝させていただきます( ^o^)ノラジオのあと黒兵衛と散歩。終日デスクワークは『ZAITEN』の対談をまとめるための資料の確認整理…等々。2026年に開催される愛知名古屋アジア大会組織委員会には名誉会長&会長&会長代行&副会長が合計11名。理事が35人。名誉顧問&特別顧問&顧問が合計47名。参与が27名。評議員が6名。合計役員が126名もいるんですね。そのうち衆議院議員が26名。参議院銀が13名。皆さん誰がどんな仕事をするのでしょうかねえ?皆さんが集まって会議することなんてあるのでしょうかねえ?何か「事件」が起こったときは誰が責任をとるのでしょうかねえ?コンナ組織を作らなければ国際的なスポーツ大会を開くことはできないのでしょうか!?晩飯はビデオに入れておいたNHK『サイエンス・ゼロ』の木星の惑星探査のドキュメンタリーを見ながら。13日にヨーロッパのロケット「アリアン5」で打ち上げられる「ジュース=JUpiter ICy moons Explorer=木星氷衛星探査機」と名付けられた探査機が「ガニメデ&カリスト&エウロパ」という3つの木星の衛星の探査に向かうという。表面温度は氷点下170度という極寒だが内部に深さ10q程度の海が広がっていて木星の巨大な重力による岩石の摩擦で一定の温度が保たれ潮汐運動が行われて地球外生命の存在する可能性が高いらしい。こーゆー夢のある話は大好きです。ただし木星付近への到着は8年後だとか。こーゆーデッカい話大好きです。アジア大会もWBCも小さく感じられますからね。どうせ小さいならJリーにような地域密着が良いですよね。

4月11日(火)
小野雅章『教育勅語と御真影』(講談社現代新書)読み進む。昌平黌学問所が学神として孔子を祀り国学派が八意思兼命(やこころおもいかねのみこと)を祀ったり大日本帝国憲法が宗教(信仰)の自由を保障するなかで明治天皇の神格化も結構たいへんな作業だったのですね。そこで教育勅語と御真影それに戦争が役割を果たすわけですね。なるほど。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩のあとイロイロ仕事。午後から「FMやまと」に電話出演。パーソナリティは以前『ニューズ・オプエド』でアシスタントを務めてくれた川島ノリコさん。「スマイル高校生」というテーマのなかで拙著『真夏の甲子園はいらない』を取りあげてくれる。東京朝日新聞が野球害毒論のキャンペーンを一か月以上も展開して子供たちの野球をやらせてはダメだと言いながら大阪朝日新聞が夏の甲子園対を始めたので戦前の教育野球(開会式の軍隊的行進や連帯責任など)が広まった…という話や女子高生がプラカードを持って男子高校生が入場する(野球をする)という差別的構造など夏の甲子園大会の矛盾点を思い切り話させていただく。川島さん!拙著を中毒してくれていてありがとう!夕方から東海道線に乗って新橋へ。銀座のステーキ店でフォーラム8の社長さんと副社長さんと『スポーツゴジラ』編集長の長田渚左さんと食事会。フォーラム8の季刊誌『Up & Coming』の連載も足かけ6年『ゴジラ』への支援も2年目に突入ですね。フォーラム8がスポンサードしているラリー・ジャパンやVR(ヴァーチャル・リアリティ)を使った道路造りや街作りの話を聞かせてもらったのは面白かった。フォーラム8は鳥取県境港市の水木しげるロードもVRでプロデュースしたのですね。美味しく美味しく楽しい一夜でした。

4月10日(月)
朝の読書は先週金曜に講談社から届いた現代新書2冊をベッドの持ち込んで読み始める。櫻井歓『今を生きる思想 西田幾多郎 分断された世界を乗り越える』。実は小生は岩波書店の西田幾多郎全集全19巻を持っている。義父が所有していたものを譲り受けたのだが典型的な「積ん読」でまったく読んでいない。『善の研究』くらい読んでおこうと何度も思いながら挑戦したが書き出しの《経験するというのは事実其儘に知る意である》しか頭に入っていない。そんな阿呆な男にとってこの本は嬉しい手助けになりそう。もう一冊は小野雅章『教育勅語と御真影 近代天皇制と教育』。帯に《敗戦によりいったん無効と公的に宣言された「教育勅語」がそれにもかかわらず既成事実の積み重ねにより復権を果たしてゆく戦後の課程を客観的に叙述。教育への国家介入の危険性に警鐘を鳴らす力作》とあった。最近の自民党政治の情勢を鑑みてコチラから読み始めることにする。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。春の良い天気。青葉茂れる季節の到来ですね。ワン。デスクワークの最中に最新刊『真夏の甲子園はいらない』を贈呈した何人かの方々からメールや電話。「刺激的なタイトルで早速読み始めています」「このタイトルに大賛成」とのメールもあった。嬉しいけれど本当に知りたい意見は「夏の甲子園大会大賛成」の人の声なんですよね。そして小生や小林信也さんの「甲子園大会廃止論」や「改革論」に賛成してくれる人に求めたいのは一緒に「甲子園大会大改革の必要性」の声をあげてくださることですね。よろしく!晩飯は神奈川テレビで吉本新喜劇を見ながら。面白かったけれど一昨日「お笑い米軍基地」を見たあとは吉本に少々物足りなさを感じたかな…まぁええけど。

4月9日(日)
ChatGPTに2つの質問をしてみると素晴らし回答が返ってきました。「高校野球を高校生にとって素晴らしいものにするにはどうすれば良いですか?」→「まず朝日新聞社や毎日新聞社といったマスメディアが甲子園大会の主催者から手を引き高等学校の教師と生徒で相談して新しい高校野球大会を自分たちで創るべきでしょうね」タシカニ!「日本のプロ野球をアメリカ・メジャーのような素晴らしいものに発展させるにはどうすれば良いでしょう?」→「それには読売新聞社がジャイアンツの経営を辞めて他球団も親会社の支配から離れて親会社をスポンサーとする球団会社として運営するようになるべきでしょうね」……なんてことを頭の良い(はずの)AIは答えてくれるのかな?なんてことをベッドのなかで頭の中で考えてからベッドを出て黒兵衛と散歩。チョイとイロイロ仕事をしたあと神奈川県知事選挙に赴く。県議の選挙はわが選挙区では定員と立候補者が同数で選挙なし。いわゆる無風選挙。以前ある自治体の長からロサンゼルス市の市議会議員は8人程度で行政のやることをボランティアでチェックするのが仕事だと聞かされたことがある。地方選挙が国会議員と同様の政党選挙になる必要はないのですね。知事選はスキャンダルに少々お灸を据えるつもりですがこちらも無風なんでしょうね。投票所は俺とヨメハンだけでガラ〜ンとしてました。嗚呼。荒俣宏『奇想の20世紀』(NHK出版)完読。山ほどの図表やその解説も丁寧に読んで非常に面白かった。荒俣さんが書いているとおり《「未来」という名の夢は20世紀にしか存在しなかった》のでしょうね。ChatGPTなんて屁の突っ張りにもならないのに何を騒いでるんでしょうねえ?ChatGPTの書いた漱石『こころ』の感想文をテレビで紹介していたけど最低の文章でしたからね。ニュースを見ながら晩飯。テレビの戦争解説もChatGPTと同レベルか。嗚呼。

4月8日(土)つづき
いやあ…佐渡裕さんが音楽監督のポストに就いた新日フィルのコンサートは凄かったですねぇ。辻井伸行さんのピアノのラフマニノフはもう大家の演奏ですね。佐渡さんの指揮もたっぷりとカンタービレを超ロマンチックに(関西風に?笑)奏であげて満員の聴衆は大満足ですね。『アルプス交響曲』は100人を超えるオケの大迫力で暴風雨(ウィンドマシーン)も雷鳴も稲光(サンダーマシン)も大活躍。リヒャルト・シュトラウスならではの高音の弦の響きも美しく大満足でありました。演奏後は長女とその女友達と一緒に舞台裏へ。辻井ノブクンもいたので挨拶すると2人でやった河口湖でのトークショウを10年以上前のことなのに覚えてくれていた。佐渡さんにも挨拶して長女の友人は辻井さん佐渡さんにチョコレートをプレゼントして大満足のコンサートは終了。総武横須賀線で帰宅したらヨメハンがTBSの『報道特集』を録画しておいてくれたので見ながら晩飯。先日亡くなった坂本龍一さんのドキュメンタリーに加えて『お笑い米軍基地』という沖縄の若者たちのコントが素晴らしかった。ジャパネットのTV販売をもじって沖縄の米軍基地を本土に売り込むコントには大笑いしながら沖縄の基地問題の酷さに思いを馳せました。「笑い」の力は大きいですね。吉本の芸人さんも頑張ってほしいですね。かつては人生幸朗師匠という素晴らしい反権力ネタのお笑い芸人もいらっしゃったのですから!

4月8日(土)
朝のベッドでの読書は自著の『岩波ブックレット 真夏の甲子園はいらない 問題だらけの高校野球』(岩波書店)を読み直し。いつものことですが自著が出版されると(今回は小林信也さんとの共編著ですが)20回は読み返します。そして満足したり反省したりするのですが今回の本は反省点は少なく(もっとメディア批判を書き足したかったとの希望はありますが)一人でも多くの人に読んでほしいという強い気持ちが再度沸き上がりましたね。ヨシ!頑張って宣伝するかと思ってベッドから出て黒兵衛と散歩のあと東京新聞朝刊を開けてみると岩波書店今月の新刊の宣伝コーナーのズラリと並んだ新刊のなかににナント『真夏の甲子園はいらない』が入っていない。ナンデヤネン!?と思って岩波の担当編集者に問い合わせると今日は朝日新聞に出ているとのことで(確かに出ていました!)東京新聞への宣伝と日本経済新聞への宣伝は五月上旬に予定。少しずらせて売り上げを伸ばすことを考えているとのこと。ヨッシャー!今年も疑問を持たずに開催されるであろう夏の甲子園大会に向けて『真夏の甲子園はいらない』とのメッセージがたくさん届くことに期待しましょう(朝日新聞が『真夏の甲子園はいらない』の宣伝をのせてくれたことは一つの成果か前進か?)チョイとイロイロ仕事したあと大船駅から総武線直通の横須賀線に乗って錦糸町へ。トリフォニーホールでの佐渡裕さん指揮新日本フィルハーモニーのコンサート!!演目はラフマニノフ『ピアノ協奏曲第2番』とリヒャルト・シュトラウス『アルプス交響曲』。ピアノは辻井伸行さん。10年以上前に河口湖の音楽フェスティバルでノブ君とトークショーをやって浅田真央ちゃんを応援してるとか競泳でパラリンピックに出たいとか話したことを彼は覚えてくれてるかな…佐渡さんとも久し振りやなあ…などと思いながら錦糸町駅からトリフォニーホールへ歩こうとしたら突然の雨。最近の天気予報はよく当たるなあ…と思いながら走り出す(>_<)。

4月7日(金)
『奇想の20世紀』は最後にアートも登場。19世紀までの既成の芸術が否定されるなかでガラクタと思われたものが20世紀には高く評価されギリシア・ローマ以前のプリミティヴな文化も高く評価。印象派もゴッホもゴーギャンやマチスもピカソも新境地を開く。しかしソレらは過去に戻ったのではなく過去のやり方を利用して20世紀の現代社会と現代人を描いたのですね。だからピカソのキュービズムもアブストラクトもアフリカやアジアを席巻したヨーロッパの植民地主義の上に成り立ったとも言えるのですね。ナルホド。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩のあと終日デスクワークで『ZAITEN』の連載を書かなきゃ…と焦ったところが月日を1週間間違えていたことに気付く。締め切りは来週でホッとして『ニューズ・オプエド』の準備。今日のゲストは一昨日対談した一橋大名誉教授坂上康博さんと小林信也さん。坂上さんも『真夏の甲子園』を完読してくださり「(大人のためではなく)高校生のための高校野球」という立脚点を高く評価してくださった。高校野球だけでなく日本のスポーツ界全般の問題点(もちろん日本の野球とWBCとメディアの問題点)にも触れた一冊ですから是非とも一人でも多くの人に読んでいただきたいですね。

4月6日(木)
『奇想の20世紀』は本当に凄い。現在世の中(世界)を席巻しているコトやモノのすべての「出発点」が書かれている。「ロボット」という言葉はチェコ語でチェコの作家の書いた戯曲から広まったのですね。他にキイワードとして登場するのが「若さ」「健康」「美食」「ファッション」…もちろん既に本欄に取りあげた「進歩」「万博」「エンターテインメント」「戦争」「スポーツ」「観光」「大量消費」なども20世紀からスタートして今日の世界をも支配しているキイワードと言える。ナルホド20世紀という社会から《騒音と暴力と速度とセックス》に《エクスタシー》を感じる《若者社会》が始まったのですね。ということは若者が少なくなって老人社会になった日本は「20世紀的ヤカマシイ若者社会」ではない落ち着いた成熟した価値観を尊ぶ滋味深い豊かな社会を創れるはずですが…アンチエイジングなんて言葉が流行ってCHATgptなんてのに右往左往するようでは豊かな社会など訪れないでしょうねぇ。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。ほとんどの桜が散ったなかで7〜8輪の満開の花を咲かせている短い枝があったので思わずガンバレと声をかけてしまう。ワン。終日原稿書き。『ZAITEN』の対談と連載の内容が重複することに注意を払ってナカナカ纏まらず。困り切って明日に持ち越し。まぁシャーナイ。晩飯の席にヨメハンが買い物ついでに買ってきてくれた久保田のスパークリング日本酒なんてのが出てきた。今日は小生の71歳の誕生日。若い頃はこんなに長く生きるとは思わなかったし今も長く生きてるという実感はない。でも71年目の誕生日に『真夏の甲子園はいらない 問題だらけの高校野球』(岩波ブックレット)を出版できたのは嬉しいですね。皆さん!!是非とも読んでください!!ココから日本のスポーツを豊かに変革する必要があるはずですから!!

4月5日(水)
朝のベッドで改めて詳しく読み直す『奇想の20世紀』は本当に面白い。百貨店が万国博覧会と水族館(ショウケース)と関係のあるところから生まれたブルジョワ文化だと知れば今の百貨店は内容を一新しないと潰れるのも理解できますね。1900年のパリ万博で一世を風靡した川上貞奴の「死のベリーダンス」と呼ばれた『芸者と武士』という演し物には若いピカソも感激してデッサンを描いたですね。その絵を見れば貞奴に対する評価が一変しますね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩のあとイロイロ準備して昼飯搔き込んで東海道線で東京へ。東西線に乗り換えて竹橋へ。財界展望新社の会議室で雑誌『ZAAITEN』6月号用の「スポーツ対談」お相手は一橋大大学院名誉教授の坂上康博さん。日本のスポーツのあり方がJリーグの生まれた頃=野茂がメジャーに渡った頃には大きく変わってきつつあった(たとえば高校野球で丸刈り頭が減った)がその後また元に戻ったという指摘は非常に興味深かった。根性主義という言葉も元々はスポーツではなくビジネス界(サラリーマン)から生まれた言葉だという。なるほど。言葉は重要ですね。2時間近い対談を終えて某出版社の編集者と久しぶりに逢って打ち合わせのあと帰宅。メシ&サケ&ネル。

4月4日(火)つづき
晩飯の時に見たNHK-BS1スペシャル『スイーツ頂上決戦2023 チームJAPAN 世界一への挑戦』はメッチャ面白かった。そして素晴らしかった。今年1月にフランスで行われたクープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー2023。訳せば「洋菓子作りのワールドカップ」。2年に1度フランスで開かれて今年は17か国が予選を勝ち抜いて参加。そして10時間かけていろんな種類のお菓子を作り見た目と味を競う大会。それに参加した長い若い3人(男2女1)の日本チームが苦労の末8大会ぶり3度目の優勝を果たした1年近い努力の記録はナカナカ感動的でした。まず日本代表に選ばれる国内予選があって選ばれた3人が先輩パティシエの注意や薫陶を受けて今年の大会のテーマ「気候変動」を表したお菓子を何種類か作り上げる。そしていくつものアクシデント(飴細工が壊れたり冷凍庫が冷えなかったり!)を乗り越えて優勝候補のフランスや前回優勝のイタリアを抑えて日本チームが優勝。飴菓子で創った大きな鯨も小さな風車のケーキも素晴らしかったですね。

4月4日(火)
荒俣宏『奇想の20世紀』は飛行機からロケットへ。熱気球を開発したモンゴルフィエ兄弟も鳥の羽根の羽ばたきを利用して空を飛ぼうとしたリリエンタール兄弟もそしてライト兄弟も…空を飛ぼうとした開発者はみんな兄弟だったんですね。偶然かな?何か理由があるのかな?考えてみましょう。兄弟とは関係ないけど自転車工として自転車屋をやっていたライト兄弟は空飛ぶ自転車すなわちスピルバーグのE.T.につながるわけですね。面白い!!ヒトラーはジェットエンジンやミサイルには興味を示してもロケットによる宇宙旅行には全然興味を示さなかったようですね。世界制覇を夢見ても宇宙への夢を抱かなかったヒトラーの夢想は小さいものだったのですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。近所の桜もそろそろ終わりですね。ワン。坂本龍一さんが亡くなりましたね。この世界的作曲家や他の多くの世界的クリエーターの日本人がが東京五輪2020のスタッフに招かれなかったのは反原発だったから(?)ということは記憶に残しいぇおきたいですね。小生のこのホームページにある『真夏の甲子園はいらない』(岩波ブックレット)の表紙をクリックするとAmazonにジャンプします。皆さん!買って下さい。読んで下さい。よろしく!!

4月3日(月)
『奇想の20世紀』面白い。機関車が生まれ自転車が生まれても馬車が幅を効かせてなかなか自動車が生まれなかった歴史や万国博覧会から観光旅行が生まれ世界一周が流行。実際に222日間かけて世界一周ツアーが行われているときにジューヌ・ヴェルヌが小説『80日間世界一周』を連載したのですね。未来社会というフロンティアが広々と広がっていた20世紀を見直せばいま万国博覧会をやる意味などないことに気付くはずですが…ワン。ベッドを出て孫と一緒に黒兵衛と散歩。桜はそろそろ最後かな。でもまだ美しい。おまけに鶯が澄んだ綺麗な声を張り上げてホーホケケキョとシンコペーションで啼く。植物は温暖化のせいで満開が早くなっても動物はマイペース?最近は梅に鶯ではなく桜に鶯になったのかな?ワン。終日デスクワーク。新刊本『真夏の甲子園はいらない 問題だらけの高校野球』(岩波)の贈呈や宣伝先の発送をチェックし直していると共著者の小林信也さんからメール。『真夏の甲子園はいらない』を土日で改めて読み直したら《これはやはりきちんと広く読んでもらうべき本だという意を強くしました》とのこと。小生もまったく同感。一人でも多くの人に読んでもらうよう努力しましょうと返事。孫がダラダラ過ごしてるみたいだったのでコンナ面白い本もあるよと言って木之下晃さんとユーサフ・カーシュの写真集を見せる。中1の孫は小さな石を手にしていろんなポーズをとってる音楽家を不思議そうに見たりチャーチルやケネディやマザー・テレサやエリザベス女王の顔の表情の深さに驚いたり…。若いときはイイモノを観てイイモノを聴かないといけませんね。晩飯は神奈川テレビで吉本新喜劇を見ながら。これもイイモノですね。プライムニュースや報道ステーションを見たあとNHK『映像の世紀バタフライエフェクト』は戦争と芸術家。第二次大戦中アメリカに亡命して反戦を発信したトスカニーニやナチスの支配するドイツに残ってドイツ音楽を守り続けたフルトヴェングラー。そしてナチス・ドイツともスターリンの独裁体制とも闘ったショスタコーヴィチや従軍作家として戦争を一定賛美する文章を書きながら戦後に自己批判という以上の自己否定の作品を書いて自死した火野葦平やナチスの音楽と言われたワーグナーを戦後イスラエルで演奏したユダヤ人のバレンボイムなど。ナチスの党員だったカラヤンのことは出てこなかったですね。ナンデかな?

4月2日(日)
ベッドのなかの朝の読書は荒俣宏さんの『奇想の20世紀』(NHK出版)。出版された直後(20世紀の終わり=2000年10月)に買って読んで大興奮した記憶があったけど再読。21世紀の現在を創る土台となった20世紀の試行錯誤(ブッ飛んだ発想)を挿絵とともに解説した怪著。いや名著ですね。「スポーツ」も20世紀を読み解くキイワードの一つとして紹介されていて近代スポーツは《祭礼性や神々への誠実(古代スポーツ=古代オリンピックなどの宗教的習俗)といった本質的問題をことごとく消去し》その結果《戦争と同じ勝利至上主義》が生まれ《娯楽と社交すなわち単なる友好行事》というアマチュアリズムを生み出したわけですね。そして《オリンピックにおける金銀銅のメダルの授与》は1900年のパリ万博などで《生産品の優劣が競われ優秀品にはメダルが授与されたことが影響して始まった》という。万博とオリンピックの密接な関係ですね。そのうえ《移民の国アメリカ》では《大衆スポーツが発展普及するためには(単なる社交や娯楽ではなく勝つこと=勝利至上主義で経済的効力が得られる)スポーツを職業とするプロフェッショナリズム》が生まれる必要があったわけですね。ナルホド。ワン。昨日(土曜)よるにやってきた長女と一緒に黒兵衛と散歩。午後イチには小学校を卒業した新中学生の孫もやってきてワイワイガヤガヤ。夕方から本屋に寄って中学入学祝いに歴史の本を買ってやってみんなで久し振りに『鮨処もり山』へ。大将に『真夏の甲子園はいらない 問題だらけの高校野球』(岩波ブックレット)を贈呈して家族と一緒にWBCや高校野球や佐渡さんの音楽の話をしていると隣にいた長年の関西出張を終えて帰ってきたお客さん夫婦も加わって音楽絵画スポーツなどなどイロイロな話を山ほど。高校野球のあり方・甲子園大会のやり方をオカシイと思ってる人・反対している人は山ほどいるんですね。美味しい鮨と酒と面白い会話に楽しいひとときでした。

4月1日(土)
昨日の本欄には『ニューズ・オプエド』のことを何も書かずに失礼しました。『真夏の甲子園はいらない』出版記念として小林信也さんと佐野慎輔さんと一緒に高校野球のこと日本の野球のことWBCのことマスメディアの大騒ぎ(空騒ぎ)のこと野球の本当の素晴らしさのことをいっぱい話してますのでオプエドのサイトに立ち寄ってみてください。よろしく!https://op-ed.jp/

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ナンデモカンデモ
BOOK
『真夏の甲子園はいらない問題だらけの高校野球』
『真夏の甲子園はいらない問題だらけの高校野球』
いよいよ4月6日発売です!皆さん、よろしく願いします!
DVD
『グッドモーニング,ベトナム』
『グッドモーニング,ベトナム』
ロビン・ウィリアムスの演技はサスガですね。ベトナム戦争をそのまま描いた見事な映画です。
『アラベスク』
『アラベスク』
スタンリー・ドーネン監督は娯楽に徹したところがイイですね。ソフィア・ローレンの不思議な魅力がグレゴリーペックを圧倒しています。
『くたばれヤンキース』
『くたばれヤンキース』
一番有名なドーネン映画は『雨に唄えば』でしょうが、これもドーネン監督。振り付けはボブ・フォッシー。流石ですね
【5/30】
WEB
『映像の世紀バタフライエフェクト/ヴェトナム戦争マクミランの誤謬』
『映像の世紀バタフライエフェクト/ヴェトナム戦争マクミランの誤謬』
データ(数字)重視の天才マクミラン国防長官の失敗の原因は組織人だったからでしょう
【5/29】
Blu-ray
『泥棒成金』
『泥棒成金』
グレース・ケリーが茹で卵の黄身に煙草を押し付け火を消すシーンはヒッチコックの卵嫌いを示しているそうです。
DVD
『汚名』
『汚名』
広島に原爆が落とされる前にヒッチコックは既にウランのスパイによる政治的争奪戦を映画化していたのですね。スゴイ。
BOOK
フランソワ・トリュフォー/アルフレッド・ヒッチコック『定本映画術』晶文社
フランソワ・トリュフォー/アルフレッド・ヒッチコック『定本映画術』晶文社
この本は我が家の本棚にある本のなかでも最上級の宝物です
【以上5/27】
DVD
『イエスタデイ』
『イエスタデイ』
このダニー・ボイル監督の「ビートルズ映画」は、小生にとって「ウェストサイド物語」と「ブルース・ブラザース」に並ぶ素晴らしい三大音楽映画となりました。
【5/3,5,19】
BOOK
シルヴェスター編『インタヴューズV毛沢東からジョン・レノン』文春学藝ライブラリー
シルヴェスター編『インタヴューズV毛沢東からジョン・レノン』文春学藝ライブラリー
レノンの言葉が映画『イエスタデイ』に使われてます。政治家の言葉はツマラナイことが多いですね
【5/14,19,20】
CD
『祈り〜グレゴリアンチャントと聲明との出会い』
『祈り〜グレゴリアンチャントと聲明との出会い』
洋の「東西の違い」が「祈り」というサウンドで一致する瞬間は見事です。
『ウランバン』
『ウランバン』
櫻川唯丸師匠の江州音頭は天下一品ですね。
『チベット仏教 聲明の驚愕』
『チベット仏教 聲明の驚愕』
この音楽は人間業とは到底思えない迫力です。これも「祈り」の力?
【以上5/20】
BOOK
辻田真佐憲『「戦前」の正体 愛国と神話の日本近現代史』講談社現代新書
辻田真佐憲『「戦前」の正体 愛国と神話の日本近現代史』講談社現代新書
戦前は記紀神話を勝手に都合良く改変した日本神話と結びついた時代だったのですね
【5/15,16,17,19】
拙著『天職人-玉木正之と輝ける26人』講談社
拙著『天職人-玉木正之と輝ける26人』講談社
亀治郎時代の猿之助さんへのインタヴューが載っています。彼は素晴らし役者です
【5/18】
早川タダノリ『神国日本のトンデモ決戦生活』ちくま文庫
早川タダノリ『神国日本のトンデモ決戦生活』ちくま文庫
戦前の日本では家庭菜園での罌粟の栽培と阿片の製造を奨励していたのですね
【5/9,10,11,12,17】
畑中章宏『今を生きる思想 宮本常一 歴史は庶民がつくる』講談社現代新書
畑中章宏『今を生きる思想 宮本常一 歴史は庶民がつくる』講談社現代新書
宮本常一についてはゆっくりと読み直したいですね。
現代ビジネス・編『日本の死角』講談社現代新書
現代ビジネス・編『日本の死角』講談社現代新書
読みましたけど…少々流行に乗ってますね。
CD
シュニトケ:オペラ『愚者との生活』
シュニトケ:オペラ『愚者との生活』
ロストロポーヴィチ指揮の見事なオペラ。愚者=キリスト?間奏曲のタンゴはタラソワが選んで浅田真央が試合に使いましたね。
BOOK
安部公房『友達/棒になった男』新潮文庫
安部公房『友達/棒になった男』新潮文庫
貴種流離譚を友達…という不条理な存在に置き換えたスゴイ戯曲です
【以上5/15】
シルヴェスター編『インタヴューズ1マルクスからトルストイまで』文春学藝ライブラリー
シルヴェスター編『インタヴューズ1マルクスからトルストイまで』文春学藝ライブラリー
今こそ過去の偉人の言葉を噛み締める時かも…。
シルヴェスター編『インタヴューズUヒトラーからヘミングウェイまで』文春学藝ライブラリー
シルヴェスター編『インタヴューズUヒトラーからヘミングウェイまで』文春学藝ライブラリー
政治家(独裁者)の言葉はツマラナイですね
【以上5/14】
Blu-ray
モーツァルト:オペラ『ドン・ジョヴァンニ』
モーツァルト:オペラ『ドン・ジョヴァンニ』
プラハでの初演の舞台を再現。狭い舞台が魅力的。ドミンゴの指揮が本当に見事です。
DVD
モーツァルト:オペラ『ドン・ジョヴァンニ』
モーツァルト:オペラ『ドン・ジョヴァンニ』
ザルツブルク音楽祭での現代演出の舞台。ハーディングの識もハンプソンの歌も素晴らしいけど下着姿の大勢の女性は必要?
Blu-ray
モーツァルト:オペラ映画『ドン・ジョヴァンニ』
モーツァルト:オペラ映画『ドン・ジョヴァンニ』
J・ロージー監督の見事なオペラ映画。セヴィリャの村が美しい。
DVD
『唇からナイフ』
『唇からナイフ』
ロージー監督はこんな巫山戯た(面白い)映画も撮ってます。モニカ・ヴィッティが魅力的。
モーツァルト:オペラ『ドン・ジョヴァンニ』
モーツァルト:オペラ『ドン・ジョヴァンニ』
P・セラーズ演出の双子の黒人歌手による衝撃的演出。ブリーフ姿でマクドナルド食べて…こも演出は大好きです
【以上5/13】
BOOK
小笠原博毅&山本敦久『東京オリンピック始末記』岩波ブックレット
小笠原博毅&山本敦久『東京オリンピック始末記』岩波ブックレット
東京2020がいったいどのような顛末に終わったのか?歴史に残さなければならない一冊です。
小笠原博毅&山本敦久『やっぱりいらない東京オリンピック』岩波ブックレット
小笠原博毅&山本敦久『やっぱりいらない東京オリンピック』岩波ブックレット
東京2020に反対していた声は、日本のメダル数以上に歴史に残すべき重要事です
【以上5/12】
産経新聞取材班『20世紀かく語りき』産経出版
産経新聞取材班『20世紀かく語りき』産経出版
深みに欠ける新聞記事…ではあるけれど20世紀を通読できる意味は小さくないです
【5/3,4,5,6,7】
立花隆『宇宙からの帰還』中公文庫
立花隆『宇宙からの帰還』中公文庫
半世紀ほど前に単行本で読んで感激しました
【5/7】
Blu-ray
『ブルース・ブラザース』
『ブルース・ブラザース』
30年ほど前に「私の選ぶNo.1映画」として朝日新聞に書くと、真面目に書けよと「注意」した先輩がいました。阿呆な先輩ですね
【5/5】
Kindle
夏目漱石『首位の遺伝』Kindle
夏目漱石『首位の遺伝』Kindle
「陽気のせいで神も気違ひになる」と漱石は日露戦争を批判しています。
Blu-ray
『シャレード』
『シャレード』
ヘップバーン主演のミステリー。最後の劇場のシーンは面白いですね。スタンリー・ドーネン監督の秀作…傑作ではないな
【以上5/4】
WEB
『九大の100冊』
『九大の100冊』
九州大学が選んだ「名著100冊」に「ソクラテスの弁明」「罪と罰」「論語」「徒然草」「金閣j」などと並んで拙著「スポーツとは何か」が選ばれてます。大感激!
【4/22,23】
CD
ヴェルディ:オペラ『ファルスタッフ』
ヴェルディ:オペラ『ファルスタッフ』
バーンスタイン指揮ウィーン・フィルの大名演。主役のディースカウの舞台は小生も18歳の時に見たのです!最高でしたよ!
Blu-ray
ヴェルディ:オペラ『ファルスタッフ』
ヴェルディ:オペラ『ファルスタッフ』
カラヤン指揮。こういうオーソドックスな舞台がイイですね。ルートヴィヒのクイックリー夫人が素晴らしい!
『ペリカン文書』
『ペリカン文書』
ホワイトハウスの陰謀を暴露する政治ドラマ…と思いきやデンゼル・ワシントンとジュリア・ロバーツのサスペンス・アクション・ハリウッド映画でした。
BOOK
ヨハン・ホイジンガ『ホモ・ルーデンス文化のもつ遊びの要素についてのある定義づけの試み』講談社学術文庫
ヨハン・ホイジンガ『ホモ・ルーデンス文化のもつ遊びの要素についてのある定義づけの試み』講談社学術文庫
これはスポーツライター志望者必読本ナンバーワンですね。
ロジェ・カイヨワ『遊びと人間』講談社学術文庫
ロジェ・カイヨワ『遊びと人間』講談社学術文庫
これまたスポーツライター志望者必読本です。
多木浩二『スポーツを考えるー身体・資本・ナショナリズム』ちくま新書
多木浩二『スポーツを考えるー身体・資本・ナショナリズム』ちくま新書
これは名著です。これはスポーツ関係者全員に読んでほしい一冊です
【以上4/23】
新渡戸稲造『武士道』岩波文庫
新渡戸稲造『武士道』岩波文庫
著者は野球害毒論提唱の第一人者。しかし日本人として読むべき本ですね。
石牟礼道子『苦海浄土』講談社文庫
石牟礼道子『苦海浄土』講談社文庫
スゴイ本としか言いようがないです。水俣病公害のすべてが描かれています。
ソポクレス『オイディプス王』岩波文庫
ソポクレス『オイディプス王』岩波文庫
オイディプスはパゾリーニの映画にもなってます。原作とともにおすすめです。
DVD
『アポロンの地獄』
『アポロンの地獄』
パゾリーニ監督の名作。映画として原作を超えていると小生は思ってます
【以上4/22】
BOOK
氏原英明『甲子園という病』新潮新書
氏原英明『甲子園という病』新潮新書
誰もが感じる高校野球の不条理、甲子園大会の矛盾がキチンと整理されて書かれています。野球好きに読んでほしい一冊
【4/21.24】
氏原英明『甲子園は通過点です~勝利至上主義と決別した男たち』新潮新書
氏原英明『甲子園は通過点です~勝利至上主義と決別した男たち』新潮新書
最近は勝利至上主義を否定する指導者(高校野球監督)も少なくないのですね
【以上4/21】
BOOK
拙著『今こそ「スポーツとは何か?」を考えてみよう!』(春陽堂書店)
拙著『今こそ「スポーツとは何か?」を考えてみよう!』(春陽堂書店)
クリックするとRakutenブックスへ跳びます。amazonよりもこっちの評価のほうが正しいですね(笑)。どうぞ、お買い求めを!
拙著『今こそ「スポーツとは何か?」を考えてみよう!』(春陽堂書店)
拙著『今こそ「スポーツとは何か?」を考えてみよう!』(春陽堂書店)
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『プロ野球大事典』(新潮文庫)3
『プロ野球大事典』(新潮文庫)
小生の実質的デビュー作。パロディ満載だけどよく売れました。我ながら良く書きましたね。
ロバート・ホワイティング著/玉木正之・訳『ふたつのオリンピック東京1964/2020』(KADOKAWA)
ロバート・ホワイティング著/玉木正之・訳『ふたつのオリンピック東京1964/2020』(KADOKAWA)
2400円と少々値段が高いですが全編約600頁。面白さは保証します(訳者)
拙著『京都祇園遁走曲』(文藝春秋)
拙著『京都祇園遁走曲』(文藝春秋)
まだ読んでない人はアマゾンで1円で買えるそうですから読んでね
『大相撲「八百長批判」を嗤う』(飛鳥新社)
『大相撲「八百長批判」を嗤う』(飛鳥新社)
八百長が騒がれた時期(2011年6月)に緊急出版した本です。宮崎学(作家)根岸敦生(朝日新聞記者/元相撲担当)鵜飼克郎(週刊ポスト記者)荒井太郎(相撲ジャーナリスト)らと相撲の本質論を語ってます。
『野球アンソロジー9回裏2死満塁 素晴らしき日本野球』(新潮文庫)
『野球アンソロジー9回裏2死満塁素晴らしき日本野球』(新潮文庫)
大好評発売中。正岡子規、夏目漱石、埴谷雄高、大下弘、桑田真澄、伊集院静…などが並んでます。買ってください!読んでください!
『彼らの奇蹟:傑作スポーツアンソロジー』(新潮文庫)
『彼らの奇蹟:傑作スポーツアンソロジー』(新潮文庫)
三島由紀夫、澁澤龍彦、小林秀雄、石原慎太郎、大江健三郎、沢木耕太郎、村上春樹…などが並んでます。こちらもよろしく。
『スポーツとは何か』(講談社現代新書)
『スポーツとは何か』(講談社現代新書)
「運動会」の文章は中学3年国語の教科書に採用され、他の文章も、今も大学や高校の入試や予備校の模試によく使われています。
『スポーツ解体新書』(朝日文庫)
『スポーツ解体新書』(朝日文庫)
これも大学入試の論文問題によく使われます。文庫版解説の文章は乙武洋匡さんです。
『続スポーツ解体新書』(Zaiten books)
『続スポーツ解体新書』(Zaitenbooks)
もっと著書の宣伝をしなさいよ…と友人に言われたので…
(以上、スポーツ本の拙著の宣伝でした)
『図説・指揮者列伝 世界の指揮者100人』(河出書房新社ふくろうの本)
『図説・指揮者列伝世界の指揮者100人』(河出書房新社ふくろうの本)
平林直哉さんとの共著です。
『クラシック道場入門』(小学館)
『クラシック道場入門』(小学館)
中古ならあるようです。20年前に上梓した音楽本です。
『オペラ道場入門』(小学館)
『オペラ道場入門』(小学館)
クラシック…の本は5刷増刷。さらに面白くと出したオペラの本は増刷ナシ。やはり日本ではオペラはマダマダ…なのかな。以上、音楽関係拙著の宣伝でした。
タマキのナンデモカンデモごちゃまぜ総集編
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