ナンヤラカンヤラ
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7月25日(木)
水木しげる『敗走記』(講談社文庫)読む。南方諸島の闘いでマラリア蚊の襲撃や飢えや大本営からの玉砕命令から逃げて逃げて逃げ切る二等兵を描いた「敗走記」。なぜ死守しなければわからないまま全滅した仲間の中でただ一人生き残って「神聖な軍旗」を守る下士官を描いた「ダンピール海峡」。オーストラリア軍との激戦のさなかに二人の美女を娘として育てている老夫婦家族を助ける分隊の話を描いた「レーモン河畔」。現地の住民の娘と結婚して部落民の仲間(カンデレ)となって分隊を飢えから救った二等兵を描いた「KANDERE」。どれも美談などではない。誰もが必死に生きるなかで「人間性」だけは失わないでいようと足掻いた物語。先の大戦の実相を余すところなく描いた水木しげる氏の戦記劇画は終戦記念日の必読本です。ワン。今日も殺人的猛暑。湿気も酷いですね。ラスベガスで気温42度を経験したことがあるけど湿度が低かったので日本ほど不快じゃなかったですね。グァムは湿度も高い40度だったけど目の前が海で原稿の締め切りもなかったので無問題(モーマンタイ)でしたね。日本の最近の夏は異常ですね。ワン。終日オリンピック関連の資料調べ。日本VSパラグアイの試合を録画で見る。相手が一人レッドカードで少なくなったとは言え5-0は見事な勝利でしたね。2001年だったかトルシエ・ジャパンがコパアメリカに参加して0-4で敗れた無念を完全に晴らしてくれましたね(って皆さんもう忘れてるかな)。夕方から大相撲。優勝は照ノ富士かな。明日の『オプエド』のゲストは五輪反対派の平尾剛さんとIOCへの就職希望の東大大学院生とペロポネソス大学留学生の女性二人。パリ五輪開幕直前に大いに討論期待ですね。

7月24日(水)
水木しげる『白い旗』(講談社文庫)読了。最後は戦艦大和の沖縄特攻と特攻に加わった弟に「犬死に」を諫めながらも特攻を助ける兄の話を描いた『特攻』。不条理な戦争の最前線に参加した兵士たちを暖かく見つめながら戦争の惨さ酷さを見事に描いた水木しげるの戦記物劇画は鬼太郎や妖怪もの劇画よりも高く評価されるべきですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛との散歩は後回し。RKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。今日のテーマは女子体操選手の飲酒喫煙問題。もっと早くわかりもっと早く指導してもっと早く指導者が責任を取れたはず…と話す。その前にパリ五輪の開会式に少し触れてセーヌ川を船で行進する開会式は「船の行進(観艦式)」であって「選手の行進」ではないのでは?という話をする。まぁどんな観艦式に…いや開会式になるのか見てみまひょ。ワン。ラジオのあと朝食摂って災害級殺人的猛暑の中を影を選んで黒兵衛と散歩。今年初めて熱中症で38度超を体験した人間としては夏の太陽が好き…などと言ってられず影に逃げ込む黒兵衛に引かれて影へ。古賀政男の『影を慕いて』を慕いて谷崎潤一郎の『陰影礼賛』を礼賛すべしですね。ワン。あ。『影を慕いて』を歌った藤山一郎の残した言葉は素晴らしいですね。「心で歌うという歌手がいる。それは技術がないからだ」お見事!イロイロ仕事したあと大相撲。大の里が今場所やっと彼らしい凄い勝利。照ノ富士を破った一番は見事な作戦勝ち。戦術+技術の勝利ですね。

7月23日(火)
ベッドで水木しげる『白い旗』(講談社文庫)を読む。硫黄島で部下の「犬死に」を防ごうと玉砕命令に抗して米軍に向かって「白旗」を振った下士官の話。こーゆー帝国軍人もいたのだ。他に山本五十六連合艦隊長官戦死を描いた『ブーゲンビル上空涙あり』&ソロモン海戦で活躍した水雷艇司令官の『田中頼三』の話。水木氏は陸軍で理不尽な行為に遭遇しすぎたせいか海軍の話となると甘くなるところがあるのかな?それともこれが現実?ワン。ベッドから出て朝食のあと殺人的災害級熱暑のなか黒兵衛と散歩。影だけを選んで歩いて雲古をするとソソクサとUターン。ワン。チョット仕事をするにも辛い暑さですね。エアコン嫌いナンテ言ってられなくなりましたね。昨日見た『栄光のランナー』を録画で見直してチェック。シカゴの建設会社社長だったブランデージはワシントンDCでのドイツ大使館建設でも買収されたわけですね。しかし彼が反ユダヤ主義だったことは描かれてないですね。彼が人種差別主義者だたことは最近わかったことのようですね。おおっと!尊富士休場!あんなに強い相撲を2番取ったのにナンデヤネン!阿炎は行司差し違えで貴景勝に勝ったけどアノ判定は貴景勝が可哀想ですね。取り直しでもよかったのでは?ふと気付いたのですがパリ五輪のセーヌ川で行われる開会式って船の行進ですよね。まるで観艦式で選手の行進じゃないですね…スポーツ大会の開会式が…それでイイのかな?

7月22日(月)
ベッドでの読書復活。水木しげる『総員玉砕せよ!』(講談社文庫)読了。この作品は水木氏の戦記劇画の最高傑作と言える一編。自らの南方諸島での凄絶な戦争体験を元に理不尽な帝国陸軍の何の根拠もない不毛な闘いが見事なまでに虚しく描かれている。大日本帝国にとっての第二次大戦や帝国陸軍を少しでも「美化」しようとする人にはコノ一冊を読んでから持論を述べてみろと言いたいですね。中国戦線3度応招の俺のオヤジが読んだら何と言っただろうな?何も言えないだろうな。「この通りや」と言うだけだろうな。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。朝食を摂って午後9時からの散歩は既に災害級の暑さ。黒兵衛の雲古を見届けるとサッサと帰宅。終日デスクワークは過去のオリンピックについていろいろ調べておく。モスクワ&ロスのボイコット合戦やミュンヘン大会でのパレスチナ・ゲリラのイスラエル選手団襲撃等はよく語り継がれてるけどスエズ動乱とハンガリー動乱で1956年のメルボルン五輪でも多数のボイコット国が出たことや68年のメキシコ五輪では政府が五輪反対派のデモを機関銃で大量虐殺したことは忘れ去られてるようですね。午後からNHK-BSの映画『栄光のランナー/1936ベルリン』を見る。黒人選手のジェシー・オーエンスが金メダル4個でヒトラーの鼻を明かした話。アメリカでの差別撤廃にまではヒーローの活躍も及ばなかったのですね。走り幅跳び3位(三段跳び優勝)の田嶋直人がチラッと映るだけだったのは仕方ないけど反ユダヤで人種差別主義者(と近年言われるようになった)ブランデージの描かれ方は少々甘いかな…?大相撲は今日も尊富士の強さに瞠目。照ノ富士も強いですね。吉本新喜劇見ながら晩メシを食べたあとNHK『映像の世紀・バタフライエフェクト』は『オリンピックの聖火と戦禍』。やっぱりスエズやハンガリーの動乱までは描かれてなかったがヒトラーが金メダリストのオーエンスとの握手を拒否した理由ははっきりヒトラーの言葉で描かれていた。

7月21日(日)
昨晩から今朝にかけて真夏の移動に疲れたのか超爆睡。しかし今週月曜から続いた熱中症(?)による疲れと炎天下で行った阿呆なスクワットによる大腿部の筋肉痛もかなり癒えたようでベッドから出て普通に歩いて黒兵衛と散歩。しかし今日も災害級の猛暑で雲古を済ますとサッサと帰宅。ワン。そう言えば昨日新大阪から新幹線で品川に着いたときの暑さには驚いた。半世紀以上前に大学入学と同時に東京(関東)暮らしを初めて最初の5年間くらいは東京の夏で暑いと思ったことは一度もなかった。それほど関西(京都)の夏ほうが暑かった。それが最近は東京(関東)も災害級の暑さ。今日はゆっくり大相撲でも見て過ごそうと思ってテレビとエアコンの前に座るとナント尊富士が登場して見事な勝ちっぷり。真っ黒けに日焼けした身体をどこでトレーニングしたのかは知らないけどコレで再入幕してきたら大相撲がさらに盛り上がりますね。最近の相撲は面白い取り口が多いけど今日の湘南乃海の照ノ富士への初挑戦は予想通り(笑)ガッカリでしたね。横綱に頭からぶつかられてイイトコロまるでなし。それで「全力を出し切った」なんて言ってたらデッカい身体が泣きまっせ。闘争心がイマイチと言うか…湘南ボーイは格闘技には向かないのかな?夕方に『週刊新潮』から電話。体操女子の喫煙問題。煙草吸った人は吸ってない人ならすぐわかるのに今頃何を言うてるねん?とか話して晩メシはニューズや『ダーウィンが来た!』を見ながら。『日曜美術館』の若冲の大阪空襲で失われた名作のデジタル復活は見事でしたね。『クラシック音楽館』はブラームスのP協。しかし頭の中に『蝶々夫人』がまだ渦巻いてる小生の脳味噌にブラームスはチョット重いので…ベッドへ。。

7月20日(土)つづき
佐渡裕指揮プッチーニのオペラ『蝶々夫人』は本当に素晴らしい音楽と舞台だった。美しいメロディに見事に「泣き」の入ったイタリアン・オペラにピッタリの「関西弁カンタービレ」。音楽だけでも超満員の観客の涙を誘うに充分な上に迫田美帆さんの見事な歌唱。栗山昌良氏の超リアリズムの演出も美しく隙がなく観客の皆さんは超満足ブラヴォー!ブラヴォー!で総立ちの拍手。何度ものカーテンコールの中でピンカートンを歌ったメキシコ人のテノール・マリオ・ロハスが幕の前で♪シェリト・リンドを披露。大サーヴィスに大満足のツアー客の皆さんはその場に残って舞台前に集まりプロデューサー小栗哲家さんの解説を聞く(毎年は慌てて「小栗旬さンです!」と紹介して失敗していたのが今年はキチンとお父さんの名前が呼べて成功したけど失敗した方がウケたかなと反省)。和服を着た合唱団と独唱者全員の日本人の所作は歌舞伎役者の市川左近さんの指導を受けたとか。その結果お辞儀一つにしても極めて美しかった。イロイロ解説したもらったあと楽屋の廊下を抜けてステージへ。そこで再び小栗さんの解説&記念撮影等々でツアーの皆さん大満足。楽屋の佐渡さんの部屋の前では今日の公演を見に来ていたラグビーの故・平尾誠二さんの未亡人ともお会いすることができた。バスに戻ってツアー客の皆さんに最後の挨拶。皆さんの顔が活き活きと笑っていて小生まで大拍手を受けたのは嬉しかったけどこのツアーで3万6千円は安いですよね。まぁ佐渡さんの挨拶や小栗さんの解説等は個人的に了解してももらってるもので表向きには宣伝などしてないからイイですけどね。最後に長い行列を作ってる観客にサインする佐渡さんや中日ドラゴンズの帽子を被った小栗さんに挨拶してタクシーで新大阪へ。新幹線で品川経由大船から我が家へ。かなり疲れたけどヨメハンとビールで乾杯してベッドへ。

7月20日(土)
朝6時半に目覚めてイロイロ準備してシャワー浴びてサンドイッチ1個と缶コーヒー飲んでホテルをチェックアウトしようとしていたところへ小崎仁久さんから電話。タクシーでホテルの前まで迎えに来てくれたので同乗して中日ビルへ。兵庫県立文化芸術センターの佐渡裕プロデュース『蝶々夫人』オペラツアー参加のおば様おじ様方がボチボチ集まってこられたところへ到着。皆さんが揃ったところで名神&新名神などの高速道路を経て一路西宮へ。途中で講師としての小生が3度にわたってオペラの面白さを解説。一度休憩した草津のサービスエリアでは小生が日本一美味しいと絶賛しているメロンパン(230円!)を1年ぶりに買って食べる。確かに値段は高いけど美味い。西宮芸術文化センター(PAC)に着くとスタッフの皆さんが迎えてくれてプロデューサーの小栗哲家さん(旬さんの父上)まで迎えに来てくれた。お互い歳取りましたなぁ…などという挨拶(苦笑)。PACも神戸の大震災からの復興事業として始まって来年で20周年。オープニングのプレコンサートでバーンスタイン『キャンディード』のパングロス訳の台詞を言わせてもらったのが懐かしい。1時から大ホール前のレストランでイタリア料理のフルコースを味わい終わった頃に指揮者の佐渡裕さんが登場。本日のオペラの聴き所などを話してもらったあとツアー参加者の皆さんにサイン入りプログラムを手渡しして下さって握手&写真など参加者の皆さんにサービスしていただいて食事も終えて大ホールへ。いよいよ『蝶々夫人』の幕開け!!

7月19日(金)
楊海英『モンゴル帝国』読み進む。ままで中国から見た「北狄」(野蛮人)としての遊牧民の生活が生き生きと描かれていて面白い。そう言えば東野の野蛮人(東夷)として見る目は今の中国人にも残ってるのかなあ?ベッドから出て黒兵衛と散歩。いくら夏好き人間でも熱中症に襲いかかられそうな太陽が70過ぎに男には過激と自覚した今週なので散歩は早々に引き上げて帰宅。オマケに月曜日にスクワット50回やった後の筋肉痛がとまだ取れないのは辛い。明日は名古屋在住のスポーツライターの小崎仁久さんに助手を務めてもらって肩を借りることにしよう。イロイロ仕事して準備して東海道線で新橋経由新幹線で名古屋へ。車中でおにぎり食べて晩メシとした後タクシーでホテルに着くとエアコンの気温を24度まで下げてガンガンに冷やして布団を被って寝る。体温は安定してきたけどまた発熱したら困りますからね。本も読まずにとにかく寝る。

7月18日(木)
時節柄日中戦争や太平洋戦争の本を読もう…と思ったのだが昨日講談社から送られてきた今月の現代新書も新刊がメッチャ面白く読み出したら止まらなくなった。楊海英『モンゴル帝国 草原のダイナミズムと女たち』。「女たち」というのが肝でモンゴルは完全な女中心社会。母が最も大切にされチンギス・ハーンも強度のマザコン&恐妻家だったらしい。納得。女性がベースで支えていたからこそ空前絶後の大帝国が生まれたわけですね。面白い。読み続けます。モンゴル関係の本は岡田英弘氏の名著『世界史の誕生』以来だけど完全マッチョの世界だと思われていたモンゴル大帝国が実は女権社会だったとは凄いコペルニクス的転回ですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。すぐに熱中症に襲いかかられそうなのでできるだけ短く引き上げる。ワン。デスクワークは週末のオペラツアーの準備などイロイロ。多くの人から日本経済新聞「今を読み解く」に書いた小生の原稿「スポーツが迫る社会改革/五輪観戦多様な視点で」が面白かったとメールをいただいた。嬉しいですね。捨てる神あれば拾う神あり。マスメディア批判はライフワークになりそうですね。

7月17日(水)
ベッドのなかの読書再開。水木しげるの『姑娘(クーニャン)』。タイトルの一編は中国戦線で現地の女性を奪い合い誤って上等兵を殺してしまった分隊長がその女性と結婚して女性に先立たれながらも終戦後も長く中国を放浪して留まった悲劇を描いた短編だが他の数編はミッドウェー海戦の失敗や戦艦大和の沖縄特攻作戦など主に第二次大戦の海軍の悲劇を描いている。戦争に直面した人々が真摯な態度で必死に戦う姿勢に寄り添いながらも無謀な作戦しか実行できなかった大日本帝国大本営を鋭く批判する描き方こそ本物の反戦平和思想と言えるだろう。我が両親も含めて日中戦争から第二次大戦を実際に経験した人たちの大多数が胸に宿した思想だと思います。8月が近づいたので戦記物を読み直すことにしましょう。ワン。ベッドを出て黒兵衛との散歩は後回し。RKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。今日のテーマは大相撲十両の友風が身障者手帳を持ってる話。何度もの膝や足の故障と手術と入院で幕内3枚目から序二段にまで落ち身障者手帳を発行されて土俵に戻ってきて先場所幕内に上がっ再び再び十両に落ちて名古屋場所で初勝利した話をきっかけに身障者と健常者が一緒に闘っているスポーツとして剣道を紹介。隻腕でかなり強かった剣士が何人かいるそうです。また走り幅跳び健常者の世界記録に迫る義足のジャンパーのマルクス・レームや短距離で健常者のレースへの出場を希望したオスカー・ピストリウスなどの話をしてオリンピックとパラリンピックの境目をつけることの難しさを話す。ラジオのあと黒兵衛と散歩。熱は下がったけど足が動かし難いのを何とか歩く練習。筋肉痛は数日前のスクワットが原因かな。まさか老化ではあるまいと思いながら一歩一歩足を踏み締める。ふうう。シャワーを浴びた後デスクワークはコンピューター内の整理。仕事部屋の整理よりも面白くないのは。PCは整理しても綺麗になったという実感がないからか?これを「進化」というなら未来社会は美しさも面白みもない平板でのっぺらぼうのような外見になるのでしょうね。いや未来ではなく現在もそうなりつつあるかな。H.G.ウェルズが『タイム・マシン』で描いた「進化」した未来もそんなモノトーンのつまらない社会ですからね。小生も「進化否定論者」になろうかな。「進化」した回転寿司より「昔のまま」に板前さんが目の前でネタを選んで握ってくれる寿司屋さんのほうがイイですからね。

7月16日(火)
昨日長男が黒兵衛の世話に来てくれて今朝も散歩に連れて行ってくれる。小生の体温は37.1度。まだチョイ本調子でなはないかもしれないが締め切りがあるので起きて机に向かい解熱剤を服んで何とか雑誌『ZAITEN』の連載『今月のスポーツ批評』を書く。テーマはフジテレビと日本テレビが大谷の自宅を映像に映し出したコト。そんなパパラッチ以下の覗き趣味をメディアの仕事だと思っているとは日本のテレビ・メディアは最早ジャーナリズムと呼べないのは当然でどん底まで堕落したと言うほかないですね。首相官邸で首相の馬鹿息子と友人たちが大臣ごっこをして以来日本社会の幼稚化は止まるところを知らないうよですね。原稿書きあげると体温は37.5度。共同通信に書くパリ五輪開会式の記事の打ち合わせと明日のRKBラジオの打ち合わせだけで仕事は終えて昨晩は何年ぶりかで酒を一滴も飲まずに吉本新喜劇で元気をつけたから今夜は少しくらいと白ワインを一杯飲んで晩飯食って寝る。体温36.6度。血圧132−78。マァマァかな。とにかく寝なければ。」

7月15日(月)
ベッドで水木しげる『今昔物語(下)を読んでベッドを出て黒兵衛と散歩のあと体操して筋トレ&スクワットまではよかったけど仕事部屋で急に身体のだるさを感じて体温を測ったら38.9度。ヤバい!仕事は中止。2階の仕事部屋はエアコン嫌いの小生のせいで熱中症気味になったかな(>_<)くそっ。とりあえずエアコンの効いた1階リビングのマッサージチェアでカロナール(熱冷まし)を服んでトラン右暗殺未遂のニュースを見ながら眠ることにする。一日で治さねば。

7月14日(日)
『今昔物語(上)』は芥川龍之介の『鼻』や『羅生門』や『藪の中』に(もちろん黒澤明の映画『羅生門』にも)つながる話もあり芥川や黒澤の改作の手並みの見事さや水木しげるのマンガ化の見事さも感じながら楽しめた。平安の色男・平中(平定文)の話は谷崎潤一郎の『少将滋幹の母』の元ネタですね。ベッドでの読書を楽しみながら孫に推薦するには少々セックスシーンと下ネタが多すぎるかな…と悩む。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。南関東は梅雨明けかな?しかし水木先生は妖怪の絵も見事だけど美人のセックスシーンも見事ですね。ワン。仕事はおやすみしていろいろネットで本漁り。レイチェル・カーソン著(森田真生・訳)『センス・オブ・ワンダー』(筑摩書房)は買わねば。水木しげるの『神秘家列伝全4巻』(角川文庫)も読みたいですね。山我浩『原爆裁判―アメリカの大罪を裁いた三淵嘉子』(毎日ワンズ)も読もうかな…と考えてるうちに大相撲初日が始まったので幕内から見る。ウワッ。大の里が御嶽海に負けた。大関3人も次々と土。これは驚くことではないのかな。昨日の続きでオペラ『ルチア』の狂乱の場と酒を楽しんでいるとお隣さんがヨーロッパ土産にノルウェーのチョコレートとジンを持ってきて下さった。植物性のオルガニック・ジンらしい。酒好きにはタマリマセンね。お返しに昨日発売の日経に書いた小生の書評原稿のコピーをプレゼント。ジンには完全に負けてますね(^0^;)晩メシはニュースを見ながら。トランプが暗殺されかかったらしい。最近のテレビ番組はニュース番組と娯楽番組の区別が付きにくいのでコノ事件の本質もよくわからないですね。自分が狙われても銃規制には(おそらく)賛成しない大統領候補は内戦も視野に入れているのでしょうか?

7月13日(土)
ベッドの読書は水木しげる『今昔物語(上)』(中公新書)いいですねえ。仏教説話の『日本霊異記』よりも「今昔」のほうが異才水木しげるに合ってますね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩の後ちょっと静かな一日を仕事部屋の掃除や整理で過ごす。ワン。ヨメハンが買い物ついでに日本経済新聞を買ってきてくれた。読書面に小生の原稿「スポーツが迫る社会変革/五輪観戦多様な視点で」が掲載されていた。最初に原稿を書いたときから数えればモウ百回近く読んだ(推敲した)原稿なので特に感慨はなし。《パリ五輪の開幕が迫りメディアの報道が喧(かまびす)しい。がそれは世界のスポーツ界の実相とは懸け離れた空騒ぎのように見える》に始まり《パリ五輪を「感動ポルノ」で終わらせないよう心がけたい》で終わる2500字ほどの文章。発行部数から考えると最低200万人くらいの方々は読んでくれるはず。それがどれほどの意味を持つのか?物書き稼業を半世紀以上続けても自分の仕事の価値がよくわからない。ただ自分が正しいと確信していることを書くだけですね。皆さん!感想を聞かせて下さい。夕方からはオペラ&酒。久し振りにDVDのメトの2009年の舞台でドニゼッティ『ランメルモールのルチア』。メアリー・ティンマーマンの演出が秀逸ですね。アルミリアートの指揮もイタリア臭が見事。ネトレプコも一番良いときですね。酒から晩メシに移行してテレビの画面はNHK『新プロジェクトX』。テーマは男子バスケの五輪出場だが…Bリーグ創設の裏事情を少々知ってる身としてはコノ名物番組がどーゆー狙いで作られているのかよくわかった。要は成功譚をお涙ちょうだいのメロドラマ仕立てにしたいわけですね。高い視聴率を獲得したいテレビ番組として何もそれが悪いという気はありませんが1976年モントリオール五輪に出場した男子バスケがその後2024年のパリまで半世紀近く低迷した本当の理由と正しい経緯は誰かノンフィクション(正史)として書き残す必要はありそうですね。

7月12日(金)
ベッドのなかの読書は週刊誌。『週刊文春』は松本人志の裁判で証言をしようとしていた女性を松本氏側の弁護士や関係者が出廷させないように画策していたという記事などを読む。都知事選のわけのわからない騒動やジャニーズ事件の収まらない騒ぎ…等々日本という国はどーなってしまうのか…と思う酷い出来事が多いですね。アメリカ大統領選の老人対決騒動も酷いけど日本の政治も他国を嗤えるような情況ではないですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。少々の雨なら濡れたほうが気持ちイイですね。イロイロ仕事したあと夕方からの『ニューズ・オプエド』はオリンピックをテーマに五輪アナリストの春日良一さんとスポーツライターの小崎仁久さんをゲストに迎えてオリンピックの話題。「パリ五輪特集第4弾!!ロシアがIOCに叛旗!?新組織設立で五輪分裂の危機!?」と題してプーチン大統領がパリ五輪後に画策している「国際規模」の「フレンドシップゲーム」について話し合う。各国NOCはオリンピックに参加する組織だから動くことができずプーチンの企図する大会は自ずと各国政府に働きかける政治的動きにならざるを得ないというわけか。だからIOCは傷つかないというのは理解できる。がIOCはオリンピック各国NOCが使っている「旗」や「歌」は「国旗」や「国歌」でなくは「NOCが選んだ旗や歌」であることなどもっとメッセージを出すべきですね。それとも「国歌や国旗以外の旗や歌を使うこと」をルール化すればややこしくないのに…等々オリンピックに関する話を山ほど話をしてからヨメハンと一緒に『鮨処もり山』へ。パリからオリンピックを避けて隣家へ帰ってきた隣家のMontyさん夫妻と久し振りに食事。と思ったらそこに何故かサッカーの奥寺康彦さん夫妻がいたので仰天。『もり山』の大将のゴルフ仲間だとか。Montyさん夫妻も交えて楽しくサッカー&音楽談義。フルーティストのMontyさんによるとエンパペもフルートが上手いらしい。しかしフランスの下院が右翼に乗っ取られなくてよかった…さすがフランス革命をやった国…等々楽しく話して呑んで食べて…明日発売の日経に書いた原稿の宣伝もして…久々に心の洗濯でした。

7月11日(木)つづき
晩メシはNHK-BSで桑田佳祐の神戸「月世界」での公演ライヴを見ながら。以前短縮編集版を見たが今夜は全編カットなしらしい。相変わらず桑田の歌は楽しかったけど浅川マキの『かもめ』だけはよくなかったなあ。ドラマ仕立てにしたのが悪いというのでなくやっぱり『かもめ』は浅川マキ以外の人が歌うと歌にならないですね…と思うのは小生だけでしょうか?

7月11日(木)
『水木しげるの日本霊異記』読了。面白かったけど水木氏の作品としては少々毒不足かな?鷲に掠われる赤ん坊の話でもギリシア神話のゼウスが鷲に化けて美少年のガニュメデスを誘拐する程の迫力はないですからね。日本の昔話(仏教説話)はそ程度のソフトな感覚でイイのかな。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。九州四国は豪雨らしいけど南関東はしょぼ降る雨。最近全然降ってなくてまるで空梅雨状態ですね。ワン。終日デスクワークは来週のオペラツアー『蝶々夫人』の資料整理。ツアーに参加してくれる方々が名古屋から西宮往復のバス旅行の暇潰しに楽しめるよう作成。BGMはマリア・カラスの『蝶々夫人』。カラスが可憐な蝶々さんの雰囲気を出しているのは見事だけどスカラ座のオケを指揮しているカラヤンのカンタービレが艶っぽくなくて残念。カラヤンが指揮したイタリア・オペラでイイのはカラスの歌ったドニゼッティの『ルチア』だけですね。これはカラスの他にステファノ&ザッカリア&パネライ&ザンピエリ…と並んだイタリアの歌手陣のイタリア臭たっぷりの歌い方に引っ張られたかな?1955年でカラヤンも47歳と若かったですからね。晩メシ近くになって日本経済新聞の編集者から明後日掲載される読書面「今を読み解く」の最終校正が送られてくる。細かい訂正が2カ所。特に問題なし。原稿の見出しは『スポーツ競技が未来を示す/五輪の見方 多様な視点で』皆さん!読んでください!

7月10日(水)
酷暑の夜。ベッドでの読書は『水木しげるの日本霊異記』(角川文庫)。蛇男や髑髏の話を読んでいると暑さが消えてなくなりますね。この髑髏の形状は歌川国芳の絵からパクったものですね。イヤ。別にパクリが悪いと言ってるのではなく逆に素晴らしいパクリは一流の証拠ですよね。ピカソも言ってます。「優れた芸術家は真似る。偉大な芸術家は盗む」ワン。ベッドを出て黒兵衛との散歩は後回し。RKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。今日のテーマはパリ五輪。100年前の2回目のパリ五輪は選手村ができたりマイクロフォンを使ったり…。1900年の1回目のパリ五輪はテニスとゴルフに12人の女子選手が初出場。クーベルタン男爵は女子がスポーツをやるのに大反対で女子は男子の勝者に月桂樹を与えるのが役割だと明記しています。オリンピックは「クーベルタンの原点に戻れ!」という主張は無意味なんですね。他に1900年パリ大会では凧揚げや魚釣りも正式競技として行われたそうです。100年も経てば世の中はガラリと変わるのですね。100年安心の年金なんて大嘘ですね。ワン。ラジオのあと猛暑のなか黒兵衛と散歩。秋の来ない夏はない…とは言え梅雨明けもまだか。ワン。散歩のあとのシャワーは気持ちイイ。悪い出来事は何か良い出来事も生んでくれるものですね。終日デスクワーク。晩メシは来週のオペラ・ツアーの準備も兼ねてプッチーニ『蝶々夫人』を見ながら。ミラノ・スカラ座浅利慶太の演出の舞台も歌舞伎のパクリですね。蝶々さん(林康子)が自死すると辺り一面が血の海になる(四隅にいる黒衣が白い布を取り払って床一面が真っ赤になる)のは『俊寛』のラストシーンで舞台一面が海になる演出のパクリですね。浅利慶太も見事に「盗んでます」が自死する蝶々さんが短刀で切腹(切胸?)するのはオカシイですね。女性の短刀による自死は(舞台の演技では)喉を突くことに決まってますからね。

7月9日(火)
猛暑の夜。今夏初めて少しだけエアコンを入れる。まぁ涼しくはなるが身体は鍛えられない(柔=やわになる)ような気がしてすぐに止める。『小松崎ワールド』の素晴らしい絵を見たり『水木しげるの不思議草子』を読んだりしてると暑さを忘れて寝てしまう。暑さ対策にエアコンばかりを推奨するワイドショーは読書も勧めるべきですね。それと熊の出没に騒いでばかりせずに熊鍋の旨さも伝えるべきでしょうね。ワン。ベッドを出て猛暑のなか黒兵衛と散歩。黒兵衛の首には犬用のアイスノンをヨメハンが巻いてやる。人間年齢90歳の老犬の割には元気ですね。ワン。終日デスクワーク。夕方日経読書欄「今を読み解く」の最終校正が送られてくる。「スポーツが迫る社会変革 五輪観戦多様な視点で」とのタイトル。問題なし。パリ五輪を「感動ポルノ」で終わらせたくないですね。「感動ポルノ」の意味がイマイチ不明の方は土曜日の日本経済新聞をお読みください。

7月8日(月)
昨日映画『ゴジラ−1.0』を見て餓鬼の頃大好きだった帝国海軍の幻の飛行機震電との再会に大興奮した小生はベッドに『図説小松崎茂ワールド』(河出書房新社ふくろうの本)を持ち込む。この異能の戦争画家なら絶対に震電を描いているはずだと思って探すとありました。B29と架空の世界で闘っている震電のモノクロ画。もう一つはカラーでプラモデルの箱の絵。小生が組み立てたプラモデルの震電の箱もこんな絵だったのかなあ…とベッドのなかで懐かしむ。しかし小松崎茂氏の絵は少年たちの心をワクワクさせる本当に素晴らしいものでしたね。何しろ零戦や紫電改がスーパーリアリズムでB29と闘うだけでなく戦艦大和や巡洋艦鳥海が波を切って進む絵を見るだけで感激しましたからね(俺は軍国少年か!?笑)ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。暑いですね。酷暑ですね。小松崎茂の絵を見ているとエアコンのスイッチを入れないベッドでも暑さを感じなかったのは何故かな?きっと絵のほうに熱があったからでしょうね。ワン。終日イロイロ仕事のあとの月曜日はテレビ神奈川で吉本新喜劇を見ながら。なるほどヨシモトは昔から庶民の味方。弱い者の味方ですね。一時安倍首相と仲良くしたりしたのは明らかに間違いでしたね。アベノミクスなんて全然弱い者の味方じゃなかったですからね。しかし映画『ゴジラ−1.0』は最高にイイ映画でしたね。唯一ダメな場所はゴジラが出たときに「避難指示を!」なんて台詞が出たことですね。そんな言葉は昭和にはなかったですね。やっぱり「避難命令」でしょう。

7月7日(日)
暑い夜。『水木しげるの不思議草子』気軽に読み続ける。面白い。「鉢かづき姫」「ものくさ太郎」「うりこ姫」と読んでると原典の『御伽草子』を読み直したくなってきた。入門編としての漫画は有効なのかな?漫画版の『平家物語』と『吾妻鏡』を中一の孫に貸した反応を訊かねば。ワン。昨夜我が家に泊まった長女とヨメハンと一緒に黒兵衛と散歩。思い切り汗をかくのは悪いことではないですね。夏は基本的に好きですね。ワン。長女が会員になっているnetflixで『ゴジラ−1.0』を見る。素晴らしい映画でした!!アカデミー賞の視覚効果賞ばかりが騒がれたけど筋書きもメッセージも超一級。戦時中に特攻隊員として出撃したものの死ぬのが怖くて(イヤで?)機体の故障と偽って不時着した主人公(名前が敷島!!)が戦争生き残りの海軍軍人らとともに放射能を吐き出すゴジラ(ビキニ環礁でのアメリカの水爆実験の結果)と闘う。最初は特攻崩れの主人公が今度はゴジラ(アメリカ)相手にキチンと特攻を成功させるのかと思ったらナント!「国のために命を捨てる」戦前の思想を否定してキチンと「命を大切にして生きる!」という戦後思想の勝利を謳い上げた!お見事!このメッセージをキチンと伝えずに特撮のアカデミー賞ばかりを賞賛したマスメディアは阿呆ですね。おまけに主人公の敷島がゴジラに特攻モドキの体当たりをする飛行機がナント終戦間際に試作された震電と名付けられた名機!!後退翼で後方に6枚羽根のプロペラをつけたスマートな機体はメッチャメチャ格好良く小生は小学5年の時プラモデルで作って大学に入って上京したときも持っていたくらい大好きな飛行機だった。小学生の時プラモデル狂だった小生は飛行機なら零戦も紫電改も隼も雷電も秋水も一式陸攻も…もちろんB29もB17もムスタングもメッサーシュミットもユンカースもスピットファイアーも作ったけど一番好きな飛行機が震電だった。それがゴジラと闘うだけでも興奮したがそんな個人的事情は抜きにして山崎貴監督の『ゴジラ−1.0』は先々の国家主義大日本帝国をキチンと否定した本当にイイ映画でした。夜はバスケットボール見ながら晩メシ。NHKスペシャルで『オリンピック分裂の危機』のドキュメンタリーを見る。IOCは解散すべきですね。解散しないなら現在の国旗国歌を使う国対抗戦を夜得て平和運動に徹するべきですね。

7月6日(土)
酷暑夜。猛暑夜。激暑夜。しかし小生はクーラーを効かせるより暑いなかで本を読むほうが好きですね。寝室の窓もドアも開けて風通しをよくして本を読むうちに眠れます。ベッドに持ち込んだ本は『水木しげるの不思議草子』(角川文庫)原作は「御伽草子」。義経が蝦夷地(北海道)へ渡る島巡りのときに馬の島や女護が島に寄る話もありますね。「御曹司島渡」ですね。これは是非とも茂山逸平さんに狂言にして上演して欲しい一編ですね。何しろガリバー旅行記より面白いですからね。ワン。朝から猛暑のなか黒兵衛と散歩。ルーティンは毎朝9時ですからね。散歩だけは夏時間を作ろうかとも思うけど暑くて汗かくのが好きですからね。ヨメハンは毎日のTシャツ&短パン&パンツの洗濯にタイヘンでしょうけどね(>_<)ワン。いろいろデスクワークをしていると夕方から長女がやって来てDAZNのサッカー番組見ながら冷えたスパークリングワインを飲む。美味い!サッカーの審判の合宿レポートはメッチャ面白かった。取材したのは元日本代表の安田理大(ガンバ)。サッカーの審判のタイヘンさがよくわかった。晩メシは「アジト」から猪と鹿のジビエ料理を長女のオゴリで取ってフロンターレvsジュビロの試合を見ながら。先制されたフロンターレが後半逆伝に成功と思ったら試合終了直前に同点にされる。今年のフロンターレの弱さの象徴のような試合で一緒に仕事をしている長女はガッカリ(>_<)まぁスポーツは勝ったり負けたりです。地元のチームを応援できるだけ幸せですね。それにしてもJの試合は客の入りもノリもイイですね。

7月5日(金)
暑い。夜も暑い。熱帯夜などと呼ぶと熱帯の人に申し訳ないくらい蒸し暑い。ゴーギャンの描く熱帯はもっとカラッと乾燥している暑さに思える。ベッドでの読書は小生も連載している『ZAITEN』(財界展望新社)を読む。佐高信さんの連載対談「賛否両論」の相手は元都民ファーストの会事務総長の小島敏郎氏。タイトルは「小池百合子の"経歴詐称"を野放しにしたマスコミの大罪」。たしかに。「文化としてのスポーツを独占私物化商業利用するマスコミの大罪」という企画もやって欲しいですね。小池百合子氏とは3度ほど会ったことがあるが最初会ったときに同い年だとわかると「団塊の世代同士頑張りましょう」と言われてドン引きしてしまった。昭和27年生まれは団塊世代ではなく団塊の連中に思い切り虐められて恨み骨髄の世代のはず。なるほど多数派に擦り寄る方なのですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。暑い。猛暑。小学生の夏休みに近所の建仁寺で炎天下一人でボールを壁にぶつけてピッチャーの真似事をしていた日々を思い出す。だから猛暑はキライではない。ワン。散歩のあとのシャワーが日常化。イロイロ仕事したあと夕方からは『ニューズ・オプエド』。今日のゲストはスポーツライター2人。小林信也さんと小崎仁久さん。この猛暑では夏の高校野球の実施は無理。何故日程を変えようとしないのか…中学部活のアウトソーシングは全国大会の内申書記述を変えない限り不毛の改革に終わる…ロシアが五輪柔道選手の派遣全面中止…と言ってもそもそも国単位の派遣は禁止されてるわけで…IOCは五輪を国の闘いではなく個人の闘いと憲章に書いてるんだからロシアとベラルーシだけでなく全ての参加者を個人単位にするべき…休戦協定を厳守させることできない五輪は存在価値がなくなった…などなどマスメディアで話すことのできないスポーツの話題をいっぱい話したあと『チコちゃん』見ながら晩メシ。暑いと冷えたビールが美味いですね。「青鬼」という印度のビールにハマってます。

7月4日(木)
素晴らしい本を読んだあとは脳味噌がその余韻に浸ってしまって次の本を読もうとする意欲が湧いてこない。最近では河崎秋子の小説『ともぐい』(新潮社)を読んだあとがそうだったですね。宮下喜久朗『美術の力』(光文社新書)を読んだあとも本の種類は全然違うけど同様の脳味噌空白状態に陥ったらしく新たな本を読む気にならないのでベッドに持ち込んだ本は最近仕事で(株)日本スポーツ企画出版社から送ってもらった『2024MLB選手名鑑』や『メジャーリーグ555人の2023シーズン総決算通信簿+全30球団通信簿』。これがナカナカ気楽に楽しめて面白い。昨年日本のプロ野球からメジャーに移って活躍した選手は吉田や千賀だけでなくコラス(ソフトバンク)マクガフ(ヤクルト)ガルシア(読売)ブレイジャー(広島)メネセス(オリックス)など大勢いたのですね。選手の交流がこれだけ盛んになったのならプロ野球も早く企業野球から脱皮しないといけないですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。暑い。云ふまいと思えど今日の暑さかなーと詠んだのが漱石でしたね。それを英語のギャグにしたのはドンキー・カルテットでしたね。You might think but today's hot fish でしたね。確か…ワン。終日デスクワークは「SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞/スポーツ・芸術部門」の一次審査の評価を纏めて事務局に送る。最近1週間で時間の空いたときにコツコツとやっていた作業を終了。今年はチョット…イヤ評価を書くのはやめます。これから本審査ですからね。晩メシは久し振りに歌舞伎を見ながら。『白浪五人男』や『三人吉座』。〽月も朧に白魚の篝も烟る春の空…くらいは「憶えておかんとアカン」と言ってたオヤジを思い出す。俺は子供に何を伝えられたのかなあ…。

7月3日(水)
昨日『美術の力』読了なんて書いたけど前半のイタリア編を飛ばして読み始めていたことを思い出してイタリア・ルネサンスの「神から人間へ」の美術の歴史を読む。スポーツも最初は(古代ギリシアでは)神々のために行っていたものが中世には王様のためとなり近代には国家のためとなって現在のスポーツは故郷や母校や家族や恋人や自分のためのになってますね。今でも国のためのスポーツと考えている国家や政治家やアスリートはいるようですが…スポーツをスポーツ以外のものに利用するのはよくないですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛との散歩は後回し。RKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。今日のテーマはマスメディアがまったく報じないオリンピックの話題として「文化プログラム」を取りあげる。人間は肉体的存在であると同時に精神的存在であると考えたクーベルタン男爵は1912年のストックホルム大会から芸術競技を開始。絵画・彫刻・音楽…等に金銀銅のメダルを与える。しかし芸術は競うものではないとして1948年のロンドン大会で廃止。それ以降は芸術展示→芸術祭→文化プログラムと名を変え文化的行為を行うことをIOC憲章で義務づけている。東京大会がどんな文化プログラムを行ったのかは知らないが(涙)ロンドン大会でのシェイクスピア連続上演やシドニー大会でのアニメフェスティバル等を紹介(鉄腕アトムやもののけ姫も上映されました)…てな話をして黒兵衛と散歩。暑い。真っ黒い黒兵衛の背中は熱を吸収してほっかほか。13歳の大型犬には夏は酷で可哀想ですね。ワン。あ。パリ五輪の「文化プログラム」パリの至る所でイベントが行われて藤田嗣治の旧アトリエのメゾン・アトリエ・フジタでも彼の絵画展や日本の武術の紹介等が行われるそうです。いろいろデスクワークをしていると東京新聞特報部の記者から電話。谷口源太郎さんが逝去されたとか。小生とは多くの点で意見を異にするスポーツ評論家で喧嘩をしたこともあったがスポーツや五輪の歴史の知識も豊富で最近の勉強不足の輩の少なくないスポーツジャーナリストとは異なる討論のできる人物だった。享年86。合掌。

7月2日(火)
宮下規久朗『美術の力 表現の原点を辿る』(光文社新書)読了。素晴らしい一冊でした。《真に優れた美術はつねに宗教的であり美術と宗教とは実は同じものなのだ》という一文は至言ですね。音楽もそうですね。スポーツは…どうかな?アンディ・ウォーホルのシルクスクリーンで「創った」マリリン・モンローが《キリストの聖顔布》の延長線上にあるという指摘は超驚きですが納得ですね。最後は障碍者などによるアール・ブリュット(生(ナマ)の芸術)を経て死刑囚たちの描いた絵画を紹介。昨日の本欄で小生の美術館巡り書きましたがスゴイ美術館を書き忘れていました。それはNHKの仕事でローザンヌのオリンピック博物館を取材していたときに同行していた画家の日比野克彦さんに教えられて足を運んだ「アール・ブリュット美術館」。精神障害・発達障害・統合失調症等の患者たちが描いた絵や彫刻などの創作物を集めた美術館でソノ迫力の凄まじさに圧倒されたのを憶えてます。死刑囚たちの残した絵画では和歌山カレー事件の林眞須美死刑囚の描いた《国家と殺人》などのたイトルの付いた絵画が《抽象と具象の間にある独自の作風で》《この分野の巨匠と言える存在になってる》そうです。そして津軽の供養人形まで…イロイロ考えさせられた美術の素晴らしい一冊でした。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。林眞須美死刑囚の描いた絵はネットで見ることができるんですね。ワン。終日いろいろデスクワーク。ふううう。

7月1日(月)
ベッドでの読書は『美術の力』第4章「美術家と美術館」に進む。美術館の話が結構面白い。ロシア(ソヴィエト)のエルミタージュ美術館の名画の多くはスターリンが五カ年計画に失敗したことでアメリカの大富豪が買い取ったらしい。デトロイト美術館も自動車不況のとき同様に名画を売って市の負債を小さくすることを考えたらしいが結局名画の世界巡回展覧会で乗り切ったらしい。バブル期に日本の会社が購入した名画も円安の今が売り時?ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。そう言えば小生も若いときにスペインを貧乏旅行してマドリッドのプラドー美術館に行って以来けっこう美術館回りをしてますね。バルセロナとパリのピカソ美術館には感激したけど若くて印象派の良さがわからないときに行ったオルセー美術館は猫に小判状態で何も感じなかったな。ロシアに行ったときのエルミタージュは大きすぎて建物に感激しただけ。ニューヨークのMoMA(近代美術館)で見た横10mくらいのデッカいモネの睡蓮に大感激。印象派の凄さに目覚めましたね。台湾の故宮博物院は時間がなくて青磁を少し見ただけでした。久し振りに上野の西洋美術館の常設展に行きたいな。ワン。デスクワークは日経書評「今を読み解く」の校正。1600字しか入らないのに2000字以上書いてしまってフウフウ言いながら480字もカット。でも…できるもんですね。原稿は短いほうがイイですね。晩メシは吉本新喜劇を見ながら。間寛平爺さんの意味ないギャグの会話に抱腹絶倒。若い芸人さんもみんな寛平さんに合わせて最高の舞台でした。あんまり笑いすぎてNHKの『映像の世紀・ワイマール共和国とナチス』を見落としたままベッドへ。慌てて気付いてベッドを出てTVのスイッチを入れるとレニ・リーフェンシュタールさんが自分はナチと無関係と話していた。市川昆さんと一緒にお会いしたときも同じ話をされていたなあ。百歳でスキューバ・ダイビングをしているスゴイ美人のお婆さんだったなあ。懐かしいなあ。

6月30日(日)
ベッドのなかで『美術の力』第2ー3章「日本美術の粋」「知られざる日本近代美術」読了。第二次大戦中の「戦争画」に対する解説が興味深かった。《軍部の圧力で描くのを強制されたとか戦意高揚のプロパガンダであったというイデオロギー的な観点から戦争画を批判するのはたやすいがそれらは日本で美術がはじめて公共性を獲得した記念碑であり日本の近代美術の到達点といってよい》なるほど。また日本の美術教育に対する意見にも納得。《現在の美術教育において模写はほとんどなされないが書道と同じく手本から入らなければ技術も習得できず自分の様式も確立できない》確かに!!創作の基本は模倣ですよね。小生の文章の手本は恐れ多いけど漱石・潤一郎・康隆です。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。「日本美術の粋」を読んで河鍋曉斎のファンになりました。美術も音楽も大切なのは技術ですからね。「ハートで歌うという歌手がいる。それは技術がないからだ」と言ったのは誰だったかな?服部良一?違うなぁ。ワン。散歩のあと少し休んでゴゴイチから「ほっとCafe玉縄台」でヨメハンと一緒に近所の自治会館へ行って「みんなでオペラ♪を楽しみましょう」の講師を務める。簡単なオペラの発生や歴史を説明してデル・モナコやティト・ゴッビやマリア・カラスの歌声を紹介。ダリオ・フォーやピーター・セラーズやフランコ・ゼッフィレッリの演出や八千草薫主演のクライバーの指揮クライバーの指揮なども紹介していろいろ解説。予定した半分くらいしか紹介できなかったけど東京から駆けつけてくれた長田渚左さんも約50人の町内の参加者の皆さんも満足してくださったようで「第2回オペラを見る会」をやることも決めていただいた。地元の会は楽しいですね。御礼に町内会から美味しいチリ・ワインを1本いただいて帰宅して呑みながら晩メシは紹介できなかったパヴァロッティを見聴きしながら晩メシ。チョイと疲れたけど非常に楽しく充実した日曜日となりました。

6月29日(土)
ベッドのなかの読書は宮下規久朗『美術の力』(光文社新書)。第2章「日本美術の粋」から読み始める。歌麿の春画も月岡芳年もスゴイですね。ワン。ベッドを出て雨が弱まったところで黒兵衛と散歩。線状降水帯の影響はあまりなかったようで昔「晴れ男」と呼ばれた小生のパワーもまだ少し残ってるかな(^0^;)ワン。終日明日の町内会の「オペラの会」の準備。なんだか普通の講演会より近所の寄り合いで話すほうが緊張しますね。これはたぶんイイことですね。ホームページの原稿更新もやって早めの晩メシはTBS『報道特集』を見ながら。関西万博会場がメタンガス爆発を起こさないことを祈りたいですね。

6月28日(金)
ベッドのなかで辻惟雄『奇想の江戸挿絵』(集英社新書ヴィジュアル版)読了。やっぱり妖怪も幽霊も怪物も大爆発も北斎が大活躍ですね。葛飾北斎*南方熊楠*ピカソに共通の溢れ出る強烈なエネルギーの源泉は何なんでしょうね?ワン。ベッドを出てメッチャ土砂降りのなか黒兵衛と散歩。ルーティンもここまで守れば犬でも恩義を感じるかな?ワン。デスクワークは日経読書面「今を読み解く」を完成させてメール送稿。編集部がどう改めるか知らないけど「五輪で身体とスポーツが示す未来」というタイトルをつけてみました。そのあとイロイロ準備して夕方は『ニューズ・オプエド』今日のゲストは大リーグ評論家の福島良一さんとスポーツライターの小崎仁久さん。アメリカでニグロリーグを讃えるメジャーのイベントを見てきた福島さんから写真をいろいろ見せてもらって解説してもらう。これまで数多くのメジャー野球を見てこられた福島さんにとっても最高に素晴らしい感動的なイベントだったと興奮気味に1週間前のアリゾナ州バーミンガムでの出来事を振り返っていただきました。小生もNHKの実況を見たけど美しいアメリカ最古の球場に集まった元ニグロ(黒人)リーグの選手たちへのオマージュのイベントは本当の素晴らしかったようです。ただ福島さんの解説で驚いたのはニグロリーグのチームが1927年と32年にルー・ゲーリッグやベーブ・ルースなどの来日(31・34年)に先駆けて来日して日本の学生チームなどと試合をしていたこと。池井優氏の名著『白球太平洋を渡る 日米野球交流史』(中公新書)の年表にも記されてない。こういう歴史をキチンと残さない(残せない?)のがアメリカのベースボール文化の奥行きの深さに較べて日本の野球文化の浅薄さと言えるんでしょうね。番組を終えて今日は『チコちゃん』がないので陸上日本選手権を見ながら晩メシ。けっこう日本の陸上競技のレベルも上がってるのにイマイチ観客オ少なく盛り上がらないのは何故かな?金儲け…という言葉が下品なら資金集めが下手なのかな?

6月27日(木)つづき
晩メシは『魔改造の夜』を面白く見ながら。小さなワニの水鉄砲3個を「魔改造」して1個に付き10ccの水を飛ばして8m先にある大きなバースデーケーキに立てられた10本の蝋燭を消すというゲーム。3組のエンジニア集団が挑戦。結果はマブチモーターチームが勝ったようだけどコレれは『解体キングダム』『探検ファクトリー』と並ぶ最近のNHKのヒット番組ですね…と思うのは小生だけかな?

6月27日(木)
ベッドのなかの読書は筑摩書房の月刊『ちくま』7月号。蓮實重彦氏の不定期連載「些事にこだわり20」の「日本国憲法という醜い日本語のテクストはどうしても好きになれないがそれでも憲法違反は憲法違反としてあくまで追究されねばならぬと思っている」と題したエッセイを読んでニヤニヤ笑ってしまった。この日本国憲法批判と憲法記念日批判はまるでかつての人生幸朗師匠が鋭く世間の「常識」を批判していたのと同様の見事な「芸風」で「9条の会」を支持している小生も布団のなかで快哉を叫んでしまった。なるほど日本国憲法に書かれている《平和を維持し専制と隷従圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会》など《現実に目にしたこともない》ですからね。蓮實氏は《わたくしが知ってる「国際社会」なるものは朝鮮戦争からヴェトナム戦争そして近くはロシアのウクライナ侵攻さらにはガザ地区への攻撃等々血なまぐさいことばかり》その通り!ここで「責任者出てこーい!」と続けば人生幸朗師匠ですね。お見事!ベッドを出て黒兵衛と散歩。『ちくま7月号』に書かれていた『沖縄戦記の「原点」は語る』と題した吉川由紀氏の短文(本の紹介)はショックでした。沖縄戦では赤ん坊の泣き声で米兵に見つかるから《日本刀や銃剣を突き付けて壕の近くにあった池に「子供を抛り込め」と脅され親たちは仕方なく子供たちを池に抛り込んだ。這い上がろうとする子供は頭を押さえつけて溺死させた》これが「沖縄戦」の実相で《軍隊は住民を守らない》のだ。そんな引用文で紹介された沖縄タイムス編『沖縄戦記 鉄の暴風』(ちくま学芸文庫)を買って読まねば。ワン。デスクワークは日経『今を読み解く』の執筆に取りかかる。何とか纏まったかな…。

6月26日(水)
ベッドのなかで為末大『ぼくたちには「体育」がこう見える』(大修館書店)再完読したあとベッドを出て黒兵衛との散歩は後回しにしてRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。今日のテーマとして為末大さんの本を推薦。副題にあるように『「体育」は学びの宝庫である』というのは事実ですね。どれだけ「VR(ヴァーチャル・リアリティ)」や「アバター」が進歩しても人間の誰にも備わっている「からだ」だけは「リアル」として残るのですからね。その「からだ」を使った「学び(教育)」は素晴らしいものが考えられて為末さんはそれを様々な分野の専門家の先生方と探っているわけですが…ラジオでは話せなかったけれど過去には帝国陸軍が「体育」を「軍事教練」として利用したことも事実でそーゆー「間違った体育」が存在しやすいことも注意したですね。ワン。ラジオのあと黒兵衛と散歩。「春過ぎて夏来にけらし黒犬の背中の熱ははホカロンの如し」黒兵衛にとってはチョイと可哀想な季節ですね。ワン。シャワーのあと終日デスクワークは日経の読書面「今を読み解く」の執筆に取りかかる。締め切りはまだ2日後という余裕は原稿執筆の敵ですね。晩メシはNHK『解体キングダム』を見ながら。百年近く前に建設された静岡県清水市にある木造カトリック教会の解体移築。この番組で解体作業に取り組む解体建設業の人々の姿を見るといつも自分の仕事が恥ずかしくないよう頑張らねばと思いますね。政治家の皆さんにも見せたい番組ですね。

6月25日(火)
ベッドのなかで為末大『ぼくたちには「体育」がこう見える』(大修館書店)傍線部分再読。1964年の東京五輪から2020東京オリパラへの進化は「体育からスポーツへ」の変化だったというのは小生も唱えていた重要なポイント。それに対して為末さんは「(学校の)体育教育」を考え直そうと「体育の逆襲」を試みる。そのため体育教師たちとの討論だけでなく美学者・数学者・遺伝学者・教育学者・システム工学研究者…たちに「体育=身体から得られる学び(教育)」について訊きまくる。素晴らしくオモシロイ視点ですね。「できないからダメ」ではなく「できないから面白い」への意識改革。こういう考えは本当に素晴らしい。全国の体育の先生に読んでもらいたい一冊ですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。蒸し暑い。汗がダラダラ。こーゆー季節の時もあると諦めるほかないですね。我が家の虎太郎は家の床の冷たい箇所を求めて階段に寝そべっている。黒兵衛は散歩から息を切らせて帰ると玄関の小さな土間にへたり込む。俺はシャワーへ一目散。仕事さえなければ何も問題はないのだけれど日経書評の仕事のために猛暑のなかでも仕事をせねば。マァ楽しい仕事だからイイのですけどね。晩飯時は終末の町内でオペラを楽しむ会のためにピーター・セラーズ演出のオペラを楽しみながら。覚醒剤中毒の黒人が腕にヒロポンを打ちながら「シャンパンの歌」を歌うモーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』はは初めてオペラを見る人には少々過激すぎるかな?ドナルド・トランプを主役(伯爵)にしたトランプ・タワーが舞台の『フィガロの結婚』の過激さなら大丈夫かな?…なんて思いながらオペラを選ぶ仕事は楽しいですね。暑さも吹っ飛びますね。

6月24日(月)
ベッドのなかで山本敦久・編著『アスリートたちが変えるスポーツと身体と未来・セクシュアリティ・技術・社会』(岩波書店)読み直す。今マスメディアでスポーツに対してコメントしている人物やスポーツの原稿を書いている人たちのいったい何%がこの名著を読んでいるのだろうかと一瞬考えてしまう。スポーツの世界の最先端の思考に関する書籍にはジャーナリストは絶対に目を通すべきですね。あ。コメンテイターや記者はジャーナリストじゃないのか。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。梅雨がないのかと疑うとあっという間に猛暑。小生の熱中症対策はヤクルトと72%カカオのチョコレートくらいですがマァ気をつけましょう。ワン。終日日経読書欄関連の仕事。途中昼飯時にテレビで『E.T.』をやっていたので少し見てしまう。もう何度も見て子供に見せて孫に見せて数え切れないくらい見たから最後まで見る必要はないですがこの映画はスピルバーグの作品の中では最優秀作品ですね。他にイイのは『激突!』『未知との遭遇』『ターミナル』かな。あ。『E.T.』を「愛犬物語の犬を宇宙人にしただけ」と看破したのは澁澤龍彦さんでしたね。愛犬物語は両親に内緒で捨て犬を隠れて飼うんですよね。八岐大蛇を宇宙版にしたらキングギドラですね。物語のネタは限られてるんですね。一日中本を読んだあとは吉本新喜劇見ながら晩メシ。TVタレントを別にすれば最近のヨシモトは脇悪までレベルが高いですね。

6月23日(日)つづき
昨日の昼飯時はもちろん沖縄の平和の式典(全戦没者追悼式)を見ましたけど知事の平和宣言や高校生の平和の詩「これから」に較べて岸田首相の字を読むだけの挨拶は虚しかったですね。

6月23日(日)
ベッドのなかの読書は辻惟雄『奇想の江戸挿絵』(集英社新書ヴィジュアル版)。2週間ほど前のNHK『日曜美術館』を見ていてこの人の書いたものは面白そうと思って手に入れた本は期待を裏切らない強烈な面白さ!!現代の漫画や劇画のルーツは曲亭馬琴・山東京伝・柳亭種彦・式亭三馬らの物語と葛飾北斎・歌川豊国・岩佐又兵衛らの挿絵による黄表紙や読本にあるんおですね。血潮が飛びまくり生首も飛びピアズリーのサロメの首と争う迫力はスゴイですね。ワン。ベッドを出て雨が小降りになったところを狙って黒兵衛と散歩。歩きだすと雨が止む。昔は晴れ男とよく言われていた小生は最近は雨に降られることが多かったけど今日は久々の晴れ男復活かな。ワン。日経読書欄「今を読み解く」の執筆準備のため為末大『ぼくたちには「体育」がこう見える』(大修館書店)山本敦久・編『アスリートたちが変えるスポーツの身体と未来』(岩波書店)伊藤守『東京オリンピックはどう観られたか』(ミネルヴァ書房)『世界思想第51号特集スポーツ』(世界思想社)の重要な部分(以前傍線を引いたところ)を再読&再チェック&メモ作りを始める。結構時間がかかりますね。ベッドのなかの『奇想の江戸挿絵』の読書も一時停止かな。晩メシ&酒はニュースや『ダーウィンが来た!』の砂漠のキリンやNHKスペシャル「性欲とヴァーチャルセックス」を見ながら。最近はオナニーのことをセルフ・プレジャーと呼ぶのですね。それがAIとのヴァーチャル・プレジャーになるとリアルな勃起不全になる男性が増加するのですね。コレが未来社会ですかね。「報道番組化した娯楽番組」でNHK党の面々が都知事選のポスターの掲示板をジャックしたことを騒いでる。確かに阿呆かと言いたくなる事件だが総理官邸で大臣就任ごっこをした連中やパーティ収入をアヤフヤのまま政治活動費の領収書を頑なに即刻公開しようとしない代議士たちと較べてどっちが阿呆さ加減が劣悪かの判断は難しいですね。

6月22日(土)
ベッドのなかで宮下記久朗『モチーフで読む美術史@A』読了。絵画もイロイロと理屈がわかると面白いですね。ただ文庫本の大きさで絵画や彫刻を理屈とともに味わってるというのはパソコンのCD再生でグランドオペラを聴くようなもので別物と考えたほうがイイでしょうね。最近はCDプレイヤーの調子が悪くてパソコンでパヴァロッティのオペラを聴きながら原稿を書いてるのに充分満足しているのはパヴァロッティの声の力が凄いからでしょうね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。家の近くの空き地の紫陽花がズラリと並んでいるなかで直径50p以上ある真っ白のアナベルがいくつも咲き誇ってるのはそろそろ限界でしょうね。最後には爆発しそうな迫力です。イソップ童話で腹を膨らませて大きさを競ったヒキガエルが最後に腹を爆発させるようなことをアナベルもやっているのかな?最近の研究では植物も会話をしている(情報を交換している)そうですからね。ワン。終日デスクワークは来週末締め切りの日経読書欄に書く本のまとめ読み&ノートづくり。ラグビーのイングランド戦を見る…けど彼我の大きな実力差を無視した中継(アナウンサー&解説)はつまらないですね。もう少し話し方があるはず…と思いながら夕方から野球雑誌『Slugger』編集部のZOOM取材を受ける。送りバントは戦術的に効果がないとデータが出ているのに日本の野球ではまだ重要視されてるのは何故かという問いに明治末以来の日本人打者の非力から始まったバント戦法がV9巨人のドジャース戦法で誤解され監督の自己保身として今日まで続いている歴史を話す。野球選手の話でなく野球というスポーツそのものの妙味を話すのは楽しいですね。おまけにインタヴュアーが小生の『プロ野球大辞典』以来の愛読者で音楽の本や最新刊の『真夏の甲子園はいらない』(岩波書店)まで読んでくれている編集者だったので嬉しくなってイロイロいっぱい楽しく野球の話ができて満足。取材を受けた後TBS『報道特集』を見ながら晩メシ&ビール。続けて吉右衛門の幡随院長兵衛で『鈴ヶ森』を楽しみながら酒。楽しい会話のあとブラジルに勝って男子がフランスを撃破ブラジルに勝って男子がフランスを撃破!!素晴らしいけどパリ五輪に残しておくべきだったのでは?そこまでの余裕はないのかな?

6月21日(金)つづき
書き忘れたことがひとつ。この日の朝NHK-BSでやっていたアラバマ州バーミンガムのかつてのニグロリーグの聖地リックウッド・フィールドで行われたメジャー初の公式戦サンフランシスコ・ジャイアンツvsセントルイス・カージナルスの中継放送は本当に素晴らしかったですね。ニグロリーグ出身の老人たちも車椅子で大勢登場して亡くなったばかりのウィリー・メイズを讃えて…ベースボールをカルチャー(文化)として発展させているアメリカと野球を親会社が金儲けに利用しようとしているだけの日本のプロ野球の違いをマザマザと見せつけられましたね。福島良一さんも記者席にいてイイ仕事をしてましたね。
 
6月21日(金)
ベッドのなかで宮下規久朗『モチーフで読む美術史@A』読み進む。絵画から西洋史や聖書やギリシア・ローマ神話のエピソードを知ることができるのは楽しいですね。オペラやクラシック音楽も西洋史を楽しく教わることは多いし歌舞伎や能は日本史の宝庫。このような「学び」が学校教育にないのは残念ですね。スポーツもヨーロッパ史やアメリカ史の宝庫なのに身体を鍛えること(体育)と娯楽だけにしか利用していないのはもったいないですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と土砂降りのなか散歩。雨が降ろうが槍が降ろうがこの雲古のルーティンだけは外せないのは我ながら不可解。黒兵衛は雨の日くらい雲古を我慢できないのかな?ワン。終日デスクワーク。夕方から『ニューズ・オプエド』。今日のゲストは先週に続いて「おりがみ」理事の都築政憲さんと初登場の日比麻記子さん。日比さんは東京大学大学院に通いながら「おりがみ(オリンピックを・学生と・みんなで」)を通して五輪のヴォランティア活動に参加したり五輪の学習と取り組んでいる。パリ五輪は現地で「おりがみ」の原実季さんと合流してイロイロヴォランティア活動等に携わるという。もう一人のゲストは尚美学園大の佐野慎輔教授。1964年東京五輪の興奮と最近の五輪の問題点を知ってる我々オジサンたちが五輪に関わる若者たちをイジメル構図ですね(笑)。しかし阿呆臭い国会の論戦やマスメディアのスポーツ報道とは異なりパリ五輪の開会式やIOCのeスポーツとの関わりや未来のオリンピック等についてイロイロ討論。オリンピックに真剣に取り組んでいる若者たちに対して我々ジジイどもは過去の出来事をイロイロ伝えるのが義務ですね。1964年東京五輪の閉会式直前には一斗樽がズラリと並べられて国立競技場に入場する選手たちに振る舞われて選手たちは酒を呑んで閉会式に雪崩れ込んだ…とか「正史」に残されてない話は我々ジャーナリストがたくさん知ってますからね。『オプエド』を楽しく終えたあとは『チコちゃん』見ながら晩メシ&酒&寝る。

6月20日(木)
『しぐさで読む美術史』他宮下規久朗氏の美術の本をベッドのなかでイロイロ楽しんだあとベッドを出て梅雨の合間の晴れ間と思しき曇り空の下黒兵衛と散歩。気象庁による梅雨入り宣言はまだのようだけど既に梅雨の気配ですよね。モーニングショーでコメンテイターが短い春のあと梅雨もなくすぐに夏だと嘆いて(?)いたけれどソレは珍しいことではないですよね。持統天皇も「春過ぎて夏来にけらし白妙の衣干すてふ天の香具山」と詠んでますからね。確かに気候変動は大問題でしょうけど正しく捉える必要がありますね。ワン。都知事選のニュースを見ていてウンザリ。日本人はどこまで幼稚化してしまったの?総理大臣の家族と友人たちが首相官邸で「大臣ごっこ」をしても恥じずに総理を辞任しない世の中ですから都知事に立候補した連中が「選挙で遊ぶ」のも当然なのか?こんな世の中に誰がした?!一問一答の記者会見を問題にしないジャーナリズムも問題なら「娯楽番組が報道化」して「報道番組が娯楽化」していることも問題ですね。マスメディアはスポーツを私物化して発展を阻害してスポーツ産業の拡大を阻み…書き出すと政治家も企業も誰もが自分の利益のことしか考えない昨今の日本の世の中にウンザリするのでそのウンザリを連載原稿に書いたあとはロバート・デニーロ主演の映画『ミッドナイト・ラン』を見ながら晩メシ。これは素晴らしい娯楽映画ですね。娯楽映画でも反社会的勢力に対して抵抗する意欲が感じられて爽やかですね。それに較べて日本のマスメディアは…早くジャーナリストとしての矜持を取り戻してほしいですね。世の中を「上善」に導くきっかけはジャーナリズムが声をあげるしかないのですから。
  
6月19日(水)
昨晩はベッドに宮下規久朗の『しぐさで読む美術史』『モチーフで読む美術史@A』(ちくま文庫)を持ち込む。どこかにスポーツに関する記述がいくつかあったはず…と思ってページをめくるとありました。「走る」「踊る」「体育座り」などイロイロ。「走る」はやはりピカソの「海辺を走る二人の女」が圧巻ですね。何かを捕まえるためや何かから逃げるために「走る」のではなくただ「思い切り走る」。こんな「走る」ことの素晴らしさを絵にしたのはピカソだけなんですね。スゴイ!!右腕を斜め上に真っ直ぐ伸ばすローマ式敬礼がスポーツの「宣誓」やファシズム式敬礼やナチス式敬礼に転じたのはナポレオンのお抱え絵師だったダヴィッドが「(古代ローマの)ホラティウス兄弟の誓い」や「(フランス革命の)球戯場の誓い」を絵にしたことがキッカケだったのか。ナルホド。今も1972年の札幌冬季五輪の記録映画(篠田正浩監督)を見ると開会式で日本選手団が右腕を斜め上に伸ばしてナチス式の…いやスポーツ式の敬礼をして行進していたことがわかります。今では絶対に許されませんよね。高校野球(甲子園大会等)で旧帝国陸軍式や自衛隊式の行進が許されているのは何故でしょうね?ワン。黒兵衛との散歩は後回しにしてRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。今日のテーマはバレーボールの日本男女パリ五輪出場を祝ってバレーボールの歴史。1895年にマサチューセッツのYMCAの体育教師ウィリアム・モーガンがバレー・ボールというゲームを創作したときは男性のスポーツとして創られたバスケットボールに対抗して女性や子供や高齢者向けに創られたのですよね。さらにアメリカのトランスジェンダーの水泳選手が女子の国際大会への出場をスポーツ仲裁裁判所によって拒否されたことを取りあげ現代スポーツでは男女の区別が難しくなった話題を話す。ワン。ラジオのあと黒兵衛と散歩して今日のデスクワークは連合通信の連載執筆。晩メシ&酒はいしいしんじさんの『関西弁訳義経千本桜』に触発されて吉右衛門が知盛を演じた『渡海屋・大物浦』と菊五郎が源九郎狐と忠信を演じた『河連法眼館之段』をDVDで楽しみながら。知事選や党首討論の不毛と政治改革法案の茶番のニュースなど見ても仕方ないですからね。吉右衛門と菊五郎はどちらも素晴らしいですね。

6月18日(火)
ベッドのなかで夜と朝にかけて結局『義経千本桜』(いしいしんじ訳/河出文庫)完読してしまう。関西弁のリズムが関西人に人にとってメッチャ心地好いし楽しいので通読してしまった。関東系の人は本書を楽しめるのかな?少々疑問。「赤とんぼ」と口にするとき冒頭の「あ」にアクセントを置くのが関東人。関西人のアクセントは「と」にアクセントが付く。だから♪ゆうや〜けこやけえの〜あかと〜ん〜ぼ〜…の童謡は関東人のアクセントによる歌で関西人が話し言葉のまま歌おうとすると浄瑠璃(義太夫節)になる。子供の頃から♪べんべんべんべん…と「べんべん節」の浄瑠璃ごっこをやっていた関西の子供たちには「赤とんぼ」の童謡が話し言葉を見事にメロディーにした歌だと言われても全然ピンとこないのだ。小生が小学生の時に東京出身の音楽の先生にそう言われてちんぷんかんぷんだった。その先生は「べんべん節」を知らなかったのだろう。えっ!?あなたも知らない?♪べんべんべんべん…パンツのようでパンツでない…ベンベン…ズボンのようでズボンでない…ベンベン…それは何かときかれたら…そりゃステテコステテコステテコステテコ…というような浄瑠璃の歌詞を作る遊びです。昔は笑福亭仁鶴さんが関西のテレビで子供を集めてやってました。ワン。ベッドを出て土砂降りの雨のなかのチョットした小降りを狙って黒兵衛と散歩。すぐに雲古をさせて早々と帰還。警報級の雨かどうかは知らないが最近は線状降水帯を騒ぐ一方で夕立がなくなりましたね。コレも地球温暖化の結果か?ワン。終日デスクワーク。晩メシは『ミラノスカラ座魅惑の神殿』というドキュメンタリーを見ながら。スカラ座の舞台に立った歌手やダンサーや指揮者が次々に出てきて話すのは面白かったけどカラス&ヴィスコンティ&ゼッフィレッリの映像がなかったのが残念。

6月17日(月)
昨日に続いていしいしんじ訳『義経千本桜』の「河連法眼館の段(かわづらほうげんやかたのだん)」読む。全集に続いて文庫では2度目の読書。いしいしんじさんの「関西弁訳」のリズムが読んでいて気持ちよく読み進む。源九郎狐が化けた偽の佐藤忠信と静御前&義経の対決。歌舞伎では先代の市川猿之助が狐の宙乗りで評判を取った演目ですね。いしいさんの関西弁訳は浄瑠璃のリズムだから関西人には読みやすい。浄瑠璃は河内弁が基本で京都弁や大阪弁と微妙に違うと言ってもリズムはどの関西弁もほぼ同じですからね。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。昨日の散歩は近所の少年に犬のリードを持たせて歩くだけの「本物の人間の散歩」だったけど今日は自分で犬のリードを持つ「犬の散歩」。こっちのほうが犬に引っ張られて楽ですね。ということは運動になってないのかな?ワン。終日デスクワークは『ZAITEN』の連載「今月のスポーツ批評」を書く。一昨日の土曜日の昼に何気なく見たテレビ番組でコメンテイターの堤伸輔氏がロスでドジャースのユニフォームを着てはしゃいでいたことを批判。「娯楽番組の報道番組化」と「報道番組の娯楽番組化」が進むなかでスポーツは娯楽の王者としてジャーナリズムで批判的に捉える視点が完全に消え失せましたね。メディアがスポーツ・チームを所有したりスポーツ・イベントを主催したりすることを批判する声がメディア(ジャーナリズム)から完全に出なくなった結果日本のスポーツビジネスは発展の余地が全くなくなったわけですね。これではアメリカ(メジャー)が儲けるばかりですね。嗚呼。晩メシは吉本新喜劇を見ながら。すち子さんが中心になって病院での家族ドラマ。ちょっとアーノル・・ウェスカーの人物の動かし方やハロルド・ピンターのやイオネスコの味わいもあるナンセンス劇(褒めすぎかな・笑)。もちろん関西人情路線は残しつつの新しい試みは面白い。

6月16日(日)
ベッドのなかの読書は一昨日京都在住の作家いしいしんじさんから贈られてきた彼の現代語訳『義経千本桜』(河出文庫)。中味は既に『池澤夏樹=個人編集日本文学全集10』で読んでいたけど改めて「渡海屋の段」を読む。歌舞伎では知盛が最後に巨大な碇(いかり)の太い綱を身体に巻き付けて高い崖から海へ後ろ向きに飛び降りる派手なシーン。そんな歌舞伎の派手さを綺麗なイラストと解説文で紹介したのが橋本治(文)+岡田嘉夫(絵)の絵本『義経千本桜』(ポプラ社)。いしいしんじさんの現代語訳は人形浄瑠璃の浄瑠璃節のリズムをそのまま関西弁に置き換えたヴァージョンで面白い。関西弁をそのまま喋ると浄瑠璃になりますからね。文庫本には児玉竜一氏の「解題」も付いていて壇ノ浦で死んだはずの知盛や安徳天皇(千本桜では屋島で亡くなったことになっている)が生きていて知盛が義経に天皇の行く末を預けることを半村良の『戦国自衛隊』を例に出して「歴史の書き換え」を解説しているのが面白かった。町田康の『宇治拾遺物語』やいとうせいこうの『曽根崎心中』などの現代語訳も全集から文庫版になって出ているらしいので読みたいけど…全集で既に読んでるから「解題」希望で買うのは無駄かな。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩と思ったら昨日我が家に遊びに来た小3の少年が今日もやって来て一緒に散歩。黒兵衛のリードは彼に任す。少年はぐるりと住宅街を一緒に散歩して回って我が家で猫の虎太郎と遊んで帰っていった。ちょっと不思議な少年は面白い存在ですね。ワン。終日デスクワークのあと夕方からチョイと庭仕事。雑草取り。植物が繁茂する力は強烈ですね。我が家のほんのちょっと横の緑地から富士山が見えていたのが今ではすっかり巨木と蔓に隠されてしまった。私有地なので市も手を付けられないらしいけど崖の下は大丈夫かな?シャワーのあとニュースや『ダーウィンが来た』や『日曜美術館』を見ながら酒&晩メシ。エッシェンバッハ指揮N響のシューマンは楽譜通りの演奏でした。

6月15日(土)
池上英洋『官能美術史ヌードで語る名画の謎』(ちくま文庫)熟読完読。ヴィーナスやキューピットで始まった名画とエロス(愛)の物語は最後に「不倫・売春」へと進んで「同性愛・近親相姦」へエスカレートして「心変わりと嫉妬」で「愛の冷めるとき&愛の終わり」を迎える。そして最後の最後に「永遠の愛・愛の昇華」を迎える。そこで紹介されているのがベルリーニの名作彫刻「聖テレジアの法悦」でありムンクの絵画「マドンナ」の受胎告知を受けた法悦の表情ですからね。天上(神)からの「至上の愛」による法悦は最上のエクスタシー。この素晴らしい一冊に「あとがき」がないのは見事ですね。法悦(エクスタシー)のあとには付け加える言葉などないでしょうからね。小さな文庫本なのにまるでマーラーの『千人の交響曲』を聴き終えたような読後感でした。いやスクリャーピンの『交響曲第4番法悦の詩』かな…いやいやジョン・コルトレーンの『至上の愛』か。それはともかくポルノグラフィー(ヌード絵画)に対する助平心から手に取った一冊がメッチャオモシロく勉強になったのは嬉しいですね。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。途中で犬や生きものが大好きという小3の少年が話しかけてきたのでリードを持たせてやると喜んで黒兵衛を引っ張って(引っ張られて?)一緒に散歩。うちには虎太郎という猫もいるよと言うと遠慮なくうちの家まで入ってきて猫を撫でようとする。しかし虎太郎は野良出身で人見知りが激しいから易々とは触らせなかったから少年は少し残念そう。そう言えば小生の子供の頃は近所の家に毎日のようにずけずけと入っていったことを思いだした。キャッチボールをしていたボールが庭先に入ったり…紙飛行機が飛び込んだり…すると化粧中の舞妓さんがいたり…というのは生まれ育った祇園町ならではだったでしょうが子供が家に来るのは悪くないですな。ワン。昼飯時にNHK『探検ファクトリー』を楽しんだほかは終日デスクワークのあとTBS『報道特集』見ながらビール&晩メシ。鹿児島県警「事件」は酷い話ですね。学歴だけで経験(キャリア)のない人物を「キャリア」と呼び現場で経験を積んだ叩き上げの人物をノンキャリと呼ぶ。それは間違った呼称で即刻改めるかやめるべきですね。諫早湾の干拓事業の失敗も漁業や農業のない経験がないくせに「キャリア」と呼ばれる人物たちが犯した間違いですよね。

6月14日(金)
『官能の美術史』は「第5章秘めごとーポルノグラフィー・不倫と売春」へと進む。人間の暗部は人間の本質でもあるわけ
であらゆる画家がポルノグラフィーをものにしている。レンブラント・ルーベンス・アングル・ゴーギャン・シーレ…なかでも凄いのはやはりレオナルド・ダ・ヴィンチで男女の交合が完全な解剖図絵として描かれている。ここまでいけばポルノでも官能性ゼロ。そう言えば大阪のTV番組に出たとき胃カメラの映像を公開して「究極のストリップでしょ」と豪語した女子アナがいた。レオナルドの交合図は知らなかっただろうけど関西以外の女子アナには口にできない言葉でしょうね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。桂ざこば師匠が亡くなった。毎日放送の『ちちんぷいぷい』で何度もご一緒させてもらった。一度楽屋で雑談をしたときに「六代目笑福亭松鶴師匠の跡を継ぐ話が出たときに米朝師匠に止められたという話を聞きましたがやっぱり松鶴師匠の跡を…」と話しかけたら「いやいやいや。それはもう済んだ話。二代目ざこば(雑魚場)で最高でんがな」と言われた。兵庫文化芸術会館の佐渡裕さん指揮のオペレッタ『メリー・ウィドウ』や『こうもり』に出演されたときは公演後にツアーの引率をしていた小生を呼び止めてツアーに参加したおばさま方に話しかけて大サーヴィスをして下さった。京都南座の枝雀師匠の追善興行でも…と書き出したらきりがありません。素晴らしくナチュラルな関西人の上方落語家でした。合掌。ワン。いろいろデスクワークのあと『ニューズ・オプエド』はパリ五輪直前企画第2弾。フランスのリヨンから原実季さんが2度目の出演。それに彼女とNPO法人『おりがみ(オリンピックを学生とみんなで)』の副理事長として活動しパラスポーツを支援している都築政憲さんが初登場。若いオリパラ・スポーツ活動家2人に一橋大学大学院の坂上康博名誉教授が加わってスポーツのジェンダー問題や国歌国旗問題やオリパラの未来等について話し合う。私自身がメチャメチャ勉強になりました。坂上先生に日本の歴代IOC委員の調査を依頼しているフランスの教授は原さんが近々参加するギリシアでの五輪研究会の担当教授だとか。批判も含めて若い人たちがオリンピック・ムーヴメントの勉強をするのは良いことですね。日本のジャーナリストはスポーツの勉強をしないからダメですね。『オプエド』のあと『チコちゃん』見ながら晩メシ&酒&寝るwith読書。

6月13日(木)
『官能の美術史』によれば中世から近世のヨーロッパでは結婚時に女性の家から多額の持参金を渡す慣習が続き(裕福な家で高級車1台分・普通の家でも軽自動車1台分くらいの金額)結婚できない若い男女が多かったという(男性は4人に1人が一生独身)。また女性の死因はペストに次いで産褥熱(出産時の感染症)で金持ちの男は妻が亡くなるたびに新たに若い嫁をもらって子供を産ませたという。だから《レオナルド・ダ・ヴィンチには実母と継母合わせて5人の母がいて最後の継母は実父より40歳年下レオナルドよりも10歳以上若かったという》せやからどないやねん?とも思うが昨今の少子化社会の解決のヒントは…なさそうですかね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。真夏の太陽にも負けず梅雨の気配も関東地方では窺えないなか紫陽花が一段と咲き誇ってる。アナベルはギネス級の大きさに膨らんだ。それも綺麗けどやっぱり洋物よりおしとやかな和物がいいかな。ワン。終日いろいろデスクワーク。晩メシは女子バレーボール日本vsカナダ戦を見ながら。2セットを取ったので大丈夫と思って阪神西投手の快投を見たりしてたらいつの間にかフルセットになって逆転負け。和風の額紫陽花が巨大なアナベルの負けたようで残念。寝ようと思ったら桑田佳祐が昭和の唄ばかりを集めた神戸の月世界(キャバレー?)でのコンサートをやっていたので見て聴いてしまう。桑田は本当に歌がうまくて芸人根性を持った歌手で観客を魅了して喜ばせてくれますねえ。三輪明宏の『ヨイトマケの唄』がよかったですねえ。♪お母ちゃんのためならエンヤコーラ…の部分を歌わないのは見事でしたねえ。この歌は昭和の高度経済成長の歌だったのですね。

6月12日(水)
『官能の美術史』読み進む。ナルホド。キスの起源と歴史を考えるだけでも文化人類学的に非常に興味深い研究になるのですね。クリムトの『接吻』もロダンの『キス』もルーツはアイエスの1859年の作品『接吻』の影響を受けて生まれたものでその影響はハリウッドのクラーク・ゲーブルのキスの仕方にまで永久を与えているのですね。オモシロイ。イタリアン・ロカビリーの『2万4千回のキッス』(日本では藤木孝がヒットさせましたね)も古代ローマ帝国時代の「主体的恋愛詩(自分の愛についての詩)」の流れで生まれたものなんですね。何かの本でキスのことを「口周輪状筋の緊張状態を伴う並列的結合」という「定義」を読んだことがあるけどちょっと違いますよね。ワン。黒兵衛との散歩は後回しにしてRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。今日のテーマはプロ野球のペナントレースについて。5試合で3勝2敗を続けた勝率6割のチームは優勝。2勝3敗のチームは最下位。長丁場のペナントレースもマラソンではなく5試合程度の短距離ダッシュの繰り返しなんですね。そして1ゲーム差を縮めるのには約1週間かかり4ゲーム差は1か月かかるというのが監督の常識。その他メジャーのGM(ゼネラル・マネジャー)と日本の球団代表&総監督の違いなどを話して番組を終えて黒兵衛と散歩。暑い季節が始まりましたね。小生は夏が嫌いでなく毎年炎天下の建仁寺の境内で草野球をやっていた小学生時代を思い出します。そこへ托鉢の修行僧が現れ一発打たせろと言ってバットを取りあげられて思い切りボールを遠くへ飛ばされたので今も雲水には好感が持てません(笑)。ワン。終日いろいろデスクワーク。晩メシは天皇杯サッカー筑波大vs町田ゼルビアの試合を見ながら。1点リードされた筑波大が後半ロスタイムに追いつき延長でPKの危機をキーパーが見事にセーヴ。PK戦で勝利のジャイアントキリング。メッチャ面白かった。Jリーグが誕生してサッカーが注目された時ナベツネと呼ばれた人物が野球にも天皇杯をと言ったのには笑いましたね。硬式野球には天皇杯は既にあるんですよね。東京六大学野球が天皇杯なんですね。それでイイかどうかは話し合われるべきですけど…話し合いを始めると日本の野球界の不都合な真実が露わになるので野球関係者はみんな口を噤んでいるのでしょうね。

6月11日(火)
ベッドのなかでの読書『官能の美術史 ヌードが語る名画の謎』再読を続ける。オモシロい。様々な美しいヌード絵画よりも神話や聖書のエピソードを圧倒的に面白く感じるのは歳のせいかな(^0^;)歳を取るのも悪くはないですな(^_^)。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。紫陽花が一段と多彩な美しさを増してきた。この綺麗な紫陽花以上に桜の花見を愛でたがり注目して大騒ぎするのはどこかで多様性を嫌っている日本人の悪癖かもしれないですね。ワン。終日デスクワーク。椅子に座ってばかりいると足の衰えが気になるがコレが仕事だから仕方ない。今更正座して和机で原稿書くわけにもいかず夕方の庭での黒兵衛との交流時にスクワットを加えるくらいしか手がないかな?歳を取るのはやっぱり困ったもんです。晩メシはサッカーW杯予選シリア戦を見ながら。アンダー23の試合を見慣れていたせいかフル代表の選手の動きはやはり見事ですね。五輪のオーバーエイジにはやはり富安&板倉を加えるべきかな?いや。メダルより育成を重視するなら長友でいいかな?試合結果は5-0で快勝。ま。この程度で喜ぶのはやめましょう。

6月10日(月)
池上英洋『官能美術史』本格的にベッドのなかで再読開始。神話の宝庫。ということは物語の原型(プロトタイプ)の宝庫でもありオペラの原作の宝庫でもある。もちろん西洋絵画のテーマの宝庫でもあるわけでアダムとイヴもプロメテウスもサロメもパンドラもピグマリオンも…続々登場。プロメテウスは「先に考える」という意味で人間を創り文明(火)を与えるが弟のエピメテウス(後で考える)は兄の忠告を無視してゼウスの美女の贈り物に喜んで失敗する。その美女こそ好奇心から災いの箱の蓋を開けてしまうパンドラだったのですね。オルフェオとエウリディーチェの神話と伊弉諾伊弉冉の神話はそっくりなのも四季の存在する温帯地域の世界的広がりのなかでは何も珍しいことではないのですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。紫陽花が見事に其処ら中で咲き誇ってる。蝶蝶はまだのようですね。我眉鳥が綺麗な声でコロラチューラを披露。沢山の蟻と団子虫と蚯蚓はよく出てタマに狸や白鼻芯も出るらしいけど熊や猿は出ない。この程度の自然が良いのかな。ワン。終日デスクワークは日経書評「今を読み解く」のスポーツ本5冊を選択。纏め方を考えながら読み始める。どんな本を選んだかは紙面化されるまで発表しないことにしましょう。晩メシはTVKで吉本新喜劇を見ながら。今日のメインはアキさん。最近の吉本新喜劇はかなりレベルが高いですね。意味のないナンセンスな笑いをとことん繰り返すパワーはマルクス・ブラザースに似てきましたね。大満足。

6月9日(日)
ちょっとピカソについて調べたくなったので池上英洋『官能美術史 ヌードが語る名画の謎』(ちくま学芸文庫)を引っ張り出したら《「90歳になったからそろそろセックスと煙草は控えるつもりだ」と亡くなる前年にピカソは友人に語っている。まさに彼は「英雄色を好む」を地でいくタイプの人間である》なんて文章が出てきた。嫉妬しても仕方ないけど羨ましい人間ですね。ワン。ベッドを出て今日も綺麗に咲いてる大小色とりどりの紫陽花を眺めながら黒兵衛と散歩。犬は花をどんなふうに見てるのかな。以前動物カメラマンの岩合光昭さんが花と戯れる北極熊の風景を映像に収めたことがあったけど黒兵衛は紫陽花に反応しないですなぁ。ワン。デスクワークはまだまだ締め切りは遠いけど日経のスポーツ本選びを始める。8冊くらい読み直さねばならないのでボチボチ楽しみながら始める。楽しい時間はあっという間に過ぎますね。それが仕事というのは喜ぶべきでしょうね。そう言えば朝の散歩で町内の掲示板に月末の日曜に町内の自治会館で小生が行う「オペラ講座」のチラシが張り出されてるのを見るようになった。『ほっとcafeカルチャーみんなで♪オペラを楽しみましょう!オペラは難解?オペラは難しい?オペラは高級?…そんなことはありません!オペラのテーマは男と女の恋物語。オペラは庶民の人気を集めた大衆芸能なんです』お見せするオペラぼちぼちぼちぼち選ばねば。コレも楽しい仕事ですね(^_^)。世の中糞面白くもない政治が横行しているから楽しいことは自分で創らねばシャーナイですね。

6月8日(土)
昨日日本経済新聞社の文化部書評欄の記者からパリ五輪を期してスポーツ本の紹介を依頼される。『今を読み解く』というコーナーで以前も2度書かせていただいたコーナー。以前は川島浩平『人種とスポーツ』(中公新書)小川勝『オリンピックと商業主義』(集英社新書)石坂友司・松林秀樹『一九六四年東京オリンピックは何を生んだか』(青弓社)島沢優子『世界を獲るノート』(カンゼン)…などを選んだが今回は何を選ぶか…と思って最近発行されたスポーツ本を10冊ばかりベッドへ持ち込むみアレかコレか…と楽しく悩む。あ。「あれかこれか」というのはヴェルディのオペラ『リゴレット』の冒頭で好色家のマントーヴァ伯爵がパーティに集まった女性たちを「あれかこれか」と選ぶアリアですね。本は女性名詞かな?心の動き方は全然関係ないようですね(^0^;)ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。紫陽花が本当に綺麗。アナベルという種類の白か薄緑色の花も綺麗けど玉縄紫陽花という小生の住む地名の付いた花も小さく可愛い。そう言えば春の玉縄桜も染井吉野よりも謙虚にで奥床しく咲いていましたね。控えめなのはイイことです。ワン。終日デスクワーク。テーマのある書評で本を何冊か選ぶときは謙虚に自著を選ばないほうがイイのですかね?それがもどかしくて30年前くらいに某新聞社の書評委員を務めたときは1年で辞退させてもらったのでしたが…もう少し続けていたほうが良かったのかな?夕方久し振りに庭いじりをしたあとTBS『報道特集』を見ながら晩メシ。埼玉県に多く住んでいるクルド人にヘイト・スピーチを浴びせる輩がいるらしい。関東大震災の時の朝鮮人虐殺事件を東京大空襲の被害と同列に語って平気な小池都知事と同様どこかオカシイですね。いやオカシイのではなく意図的政治的な発言と行動なのかな?もちろんクルド人を援助&応援したり朝鮮人虐殺を記憶に残す活動をしている日本人が存在するのは救いですね。スウェーデンのサッカーリーグにはクルド人のチーム「ダルクルドFF」が最下位リーグから5年連続昇格して今や1部リーグの上位に定着しているそうです(金井真紀「愛すべき地べたのスポーツ民たち」世界思想51号スポーツ特集より)この情報を《東京都北区のクルド料理店でゲットした》筆者は《世界はぜんぶつながっている》と書いている。That's it!

6月7日(金)
ベッドのなかでちょうど20年前の2004年1月に上梓した自著『天職人』(講談社)を読むことになって我ながら驚いた。と言うのは綾戸智恵・市川亀治郎・岡田武史・林英哲・ジーコ・佐渡裕・五嶋龍・井筒和幸…等々スポーツ芸術芸能関係者19人を取材して纏めた一冊なのだが初っ端の山下洋輔さんの項目の冒頭を読み始めてすぐに自分の文章に愕然としてしまった。《いま日本人は自信を失っている。日本という国も混乱している。経済低迷。政治不信。官僚傲慢。親の子殺し。子の親殺し。コンビニ強盗。教師の破廉恥。プロ野球よりメジャーリーグ。そしてテロは…?不安だらけで誇りうるものが何もない。そう思える昨今である》日本は20年間酷い「低迷と混乱」の状態からから何も脱していないのだ。20年前の自著はそれでも《山下洋輔の演奏は凄い!》と世界に誇れる19人を紹介したのだが…「低迷と混乱」のなかに「マスメディアの商業主義」「ジャーナリズムの不在」を入れてないのは20年前の小生の分析が甘かったせいでしょうね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。突然昔の自著を開いたりしたのは改めてそれを読んでほしい人物が現れたからなのだが如何せん本が古くて臭いや手触りなどが失礼にならないかチェックしようと思ったからだった。1996年発行の初のエッセイ集『わたしが京都を捨てた(好きな)理由(わけ)』(アリアドネ企画)とともに少し汚れていてもマァ大丈夫かと判断。しかし若書きを読んでもらうのは少々躊躇いもありますね。ワン。終日デスクワークのあと『ニューズ・オプエド』。今日のゲストは作家・スポーツライターの小林信也さんと成城大の山本敦久教授。小生の隣人のフランス人と日本人のご夫妻がパリの自宅から五輪騒動の始まったパリの様子をメールで送ってくれたので番組冒頭で紹介。交通規制が始まってどの道路も大渋滞。地下鉄は停まらない駅があって混乱。早く日本に戻りたいとのこと。山本さんがその状態を五輪による「社会的災害」と評されたのは鋭いですね。五輪のようなビッグイベントは自然災害並みの社会的災害をもたらすわけで東京五輪の選手村が投機の対象として本来の目的である子連れ家族のための安価なマンション提供という目的が果たせず東京都の土地(東京都民の財産)が失われたのも社会的災害と言うべきなのですね。その他オリンピックやスポーツベッティングのことを3人で話し合う。凄く勉強になりました。オプエドのあとにNHK『ネタドリ』で選手村後の住宅が投機の対象になっていることを取りあげていた。社会的災害という言葉は出なかったけど…使ってほしかったな。続けて『チコちゃん』見ながら食事&酒…&寝る。あ。日経新聞からパリ五輪企画のスポーツ本の書評に山本さんの本も選ぶことを伝え忘れた…まぁイイか。引用でなく書評だから。

6月6日(木)つづき
サッカーW杯予選対ミャンマーの試合見ました。実力差のある相手に大量得点で勝っても喜んでしまう自分は情けないですね。それよりミャンマー軍事政権の横暴に対して抵抗している民主派勢力を応援しましょう!

6月6日(木)
椹木野衣『感性は感動しない 美術の見方、批評の作法』(世界思想社)読了。読みながらワクワクする本はベッドのなかでは困ったものでワクワクのあと興奮して眠れなくなる。確かに「感性は感動しない」。「興奮する」のですね。何故興奮したのか?どんなふうに興奮したのか?それを考えれば批評ができ評論が生まれるのですね。ワン。ベッドを出て色とりどりの紫陽花に和ませられながら黒兵衛と散歩。何日か前にNHKで見た七代目尾上菊五郎の素晴らしいインタヴューが頭の中に蘇る。歌舞伎の幕が開き(落とされ)客席のざわつきが静まるまでの舞台鵺の意味のない会話を「塵落とし」と言うのですね。幕が動いて舞いあがった塵が塵が静まるまでの間のことですね。粋ですね。次の若い世代に何を言いたいですか?と訊かれた七代目が「そんなこたぁ知っちゃいねぇ」と答えたのは見事でしたね。「次の人たちが考えること」ですからね。「訊かれれば答えるだけ」なんですね。中味がないくせに偉そぶってる年寄りに限っていろいろ口出し(容喙)したり「喝」とか「天晴れ」と言って喜んでるのですよね。ワン。政治資金規正法の改正と政治改革に火の玉で取り組んだはずの首相はあっという間に燃え尽きましたね。維新も10年後の領収書開示なんてバカも休み休み言えですよね。最近の日本の政治はあまりにも情けないので(政治ジャーナリストと自称している政局解説者も酷すぎるので)政治批判は阿呆臭くて直接的は書かないようにしていましたが書いてしまいました。嗚呼。火の玉と言うてたトップがこれかいな…と書いても虚しいので早よ選挙に行きたいですね。しかし田作(ゴマメ)の歯ぎしりの一票か……。

6月5日(水)
椹木野衣氏の『感性は感動しない』もう少しで読了。ここまで意見の合う人物のエッセイ集を読むのは初めて。音楽と絵画の比較芸術論も素晴らしい。エリック・ドルフィの言ったことと同じこと(音楽は瞬時に消えてゆく)を絵画との違いで書かれているが『百年の孤独』(ガルシア・マルケスの小説から名付けられた焼酎)の瓶に書かれた言葉『When you hear music,after it's over.it's gone in the air.You can never capture it again.(今耳にした音楽は空中に消えて再びそれを聴くことはできない)が紹介されていなかったのは少々残念。日本酒党で焼酎は呑まれないからかな?ワン。黒兵衛との散歩は後回しにしてRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。今日のテーマは世界陸連がパリ五輪委賞金を出すこと(金=750万円)と最高賞金総額(15億円)の国際大会=アルティメット大会を始めること。サッカーWハイの賞金総額(616億円)と較べるとまだまだヤスイですがアマチュアの総本山をかつて自認していた国際陸連の完全プロ化は注目ですね。日本のスポーツ界は世界から遅れる?スポーツ界だけでなく…とは昨日書きましたね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。昨日録画で見た『映像の世紀バタフライエフェクト安保闘争』は面白かったですね。団塊の世代のイヤらしさと永六輔の素晴らしさがよくわかりました。団塊ではない唐牛健太郎という人物についてはもっと深く知りたいと思いました。ワン。終日デスクワーク。明日の『オプエド』のゲストは小林信也さんと山本敦久教授に決定。小林さんにはスポーツ賭博につて…山本さんにはIOCオリンピックの「植民地経済支配」について…それぞれ話していただきましょう。晩メシはNHK『解体キングダム』を見ながら。山をトンネルで貫く高速道路の真上の巨大な岩石の解体作業に感激。クレーンや重機を扱う人は素晴らしい。

6月4日(火)
椹木野衣氏の『感性は感動しない』(世界思想社)を大興奮のなかで読み進む。なかでもダリの紹介のなかでウォルト・ディズニーとの関係が出てきたことに大喝采。小生の持っている『ダリ全集全3巻』(講談社)のなかにダリがディズニーのアニメのために描いた野球のデッサン(漫画?)がいくつかあってそれを日本経済新聞の連載『スポーツする身体全10回』(拙著『今こそ「スポーツとは何か?」を考えてみよう!』春陽堂書店に収録)に入れようとしたら使用料がめっちゃ高額なのか条件が合わなかったのか…でダメになったことがあった。その7年後の日経の連載『絵画10選』の「ベースボールとアート」にもダリの描いたバッターの空振りの絵を入れようとしたが残念ながらダメでした。そう言えば一度税務署のメチャメチャ上から目線の係官が確定申告の調査にやって来て小生の仕事場の本棚を見ながら『ダリ全集』を見つけて「こんな本をあなたの仕事の経費に入れちゃダメですよ」と言ったので「何を言っうんですか!ダリも野球に関係があるんですよ!」と言って彼の野球の絵を見せたことがあった。もう30年以上前の話ですけどね。ワン。しかし椹木氏の『感性は感動しない』には興奮の連続です。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。沢山の紫陽花のなかでも薄緑色の紫陽花の清楚な美しさに感激。ワン。終日いろいろデスクワーク&雑務&明日のラジオの準備。世界陸連が五輪に賞金を出すうえ新たに最高賞金額のアルティメット大会を開くことを取りあげることにする。いつまでも低額のスポーツ予算しか出せない日本のスポーツ界は気をつけないと世界の落伍者となるかも。いたスポーツ界だけでなく政界も経済界もジャーナリズム界も日本は危うい状態で奈落へ転げ落ちそうな断崖絶壁に立ってますよね。さらに拙いのはそのことを多くの人が自覚してないことですね。夕方から月刊誌『サイゾー』のライターからパリ五輪についてZOOMで取材を受ける。五輪は確かに多くの問題を抱えてますけど日本のほうが問題は多いですね。ダリがヒッチコックに協力した映画『白い恐怖』を見直さなきゃ…。

6月3日(月)
村上春樹訳の『キャッチャー・イン・ザ・ライ』がまだ手に入らず読む本に困っていたら京都の世界思想社の編集者から椹木野衣(さわらぎのい)という美術批評家の『感性は感動しない 美術の見方・批評の作法』という一冊が送られてきた。グッドタイミング!という以上に中味の素晴らしさに感激。《芸術作品は自分で見るしかない。それは誰にもも肩代わりできないあなただけの体験だ。言い換えれば個が全責任を負って見ることができるのが芸術だ》こんなにも素直に芸術との接し方をストレートに文字化した文章に初めて出逢った!《感性など磨こうとしないことだ》そうだ!そうだ!そうだ!とベッドのなかで叫びながら若い頃に見たルオー展やゴッホ展がまるでつまらなかったことや最近見た若冲展の見物人と作品の多さに辟易としたことを思い出したり若い頃に見たミケランジェロに彫刻のレプリカ展に大感激した自分はまがい物が好きなのかと落ち込んだことやNYのMoMAでモネの横幅10mくらいのドデカイ睡蓮を見て1時間以上立ち尽くしたことが思い出された。この一冊は今まで読んだ美術関係書のなかでイチオシかな。まだ途中ですが。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。美術だけでなく音楽を聴くことやスポーツを観ることもすべて個人的体験ですよね。黒兵衛と散歩に出ることも桜を観るより紫陽花を観ることのほうが素晴らしいと思うことも…あ。最近家庭菜園の春菊が綺麗な小さな花を咲かせることに驚きました。汚く咲く花ってあるのかな?ワン?終日いろいろデスクワークのあと晩メシは吉本新喜劇を見ながら。今日の演し物はメッチャ面白かった。旅館の若旦那が父親の余命が短いというので慌てて3人の女性と見合いをするだけの話。その女性に色んな男がいっぱい付いてきて…筋書はどうでも良いけど役者がすべて自分の売りギャグを全て見せて悪人が人質を取るいつものパターンもこなしながらの笑いの連続は見事でした。『映像の世紀』は録画して『感性は感動しない』を早く読むためベッドへ。

6月2日(日)
南方熊楠『十二支考』は小生の干支の辰の項目を読了したことでいったん小休止。強烈に面白がっている本ばかり読んでいるより少しは自分の勉強になる本を…と考えるうちに昨晩は眠ってしまった。たまにはこーゆー活字抜きの睡眠も健康的でイイかもしれない。ワン。朝早く5時に目覚めて寝直しができず(活字抜きのベッドインのためか)仕方なく机に座ってコンピュータで新しい書き下ろしの資料の整理。ワン。朝の散歩の定時になると黒兵衛が吠える。彼はどんな時計を持っているのか?腹時計か雲古時計か?どちらにしろかなり正確なことは確かだ。ワン。紫陽花の色んな色の花々がが綺麗に映える小雨のなか黒兵衛と散歩。梅雨はまだなのだろうが芭蕉が五月雨を集めて速し最上川と詠った旧暦五月と最近の気象変動による季節の結果は似てきたか?ワン。日曜日だが庭仕事もできずベッドで次に読むべき本を本棚で渉猟。オリンピックの年だからホメロスの『イーリアス』にするか『オデュッセイア』にするか…と思って岩波文庫をパラパラ見たりコンピュータのファイルを整理しているうちに夕方になって晩メシ前にテレビをつけるとNHKで『完全なる問題作キャッチャー・イン・ザ・ライ』をやっていた。『ライ麦畑でつかまえて』の中味と作者サリンジャーを紹介するドキュメント。オモシロかった。『キャッチャー……』が長くアメリカで禁書扱いになり若者の間で大人気になった理由がよくわかった。短い大学時代に訳書を読んでサッパリオモシロくなかったので小田島雄志先生の研究室で「ベケットやイヨネスコやピンターは凄いと思うのですがサリンジャーは何が面白いのかサッパリわかりません」と言うと先生が「原文を読まなきゃダメだよ」と言われたけれどそのまま放っておいて今日まで来てしまった。今更英語を読むのもシンドイから村上春樹氏の新訳の『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を買って読み直すことにします。2006年の発売だから「新」でもないか…。

6月1日(土)
熊楠『十二支考』でまたまた吹き出してしまう文章に遭遇。《拙者本来八岐大蛇の転生(うまれがわり)でとかく四五升呑まぬと好い考えが浮かぬが妻がかれこれ言うから珍しく禁酒中》この文章もまたホンマカイナの一種だが(笑)龍(竜)の面白話の連続のなかで「辰」の項目読了。なるほど「竜巻」は竜が天に昇っていく様を表した「天象(天然現象)」なんですね。小学低学年の時に読んだ松谷みよ子さんの『竜の子太郎』は小生が一番最初に感激した本ですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。色々な色が色鮮やか色取っている紫陽花が綺麗な季節ですね。ワン。昨日のNHKの『フロンティア』という番組で人間が着る「服」と「ファッション」の話題を取りあげていたのは面白かったです。ファッションの大量生産で売れずに破棄された服がチリやアフリカの砂漠に大量に捨てられ自然発火もしているという。オマケに化学繊維は燃えずに残る。フードロスと並ぶファッションロスによる人類の危機。それに対して蛋白質と微生物で作る自然素材の繊維で作る服とファッションを紹介。20年がかりでようやく大量生産に漕ぎ着けた蛋白質素材の服は捨てると土に戻るという。はたしてそれが「救い」になるか?結構大量の電気を消費するのですようですが…。終日デスクワークは請求書を書いたりホームページの更新変更をメールで送ったり。あ。返信がないのは今日は土曜日で世の中は休日なんですね(>_<)フリーランサーは時折曜日の感覚を失います。毎週土曜と日曜はヨメハンが大酒許可の日とでもしてくれると曜日の感覚が生まれるのですけど…ねえ熊楠先生。晩飯前にNHKーBSを録画しておいた映画『シービスケット』を見る。大恐慌時代にアメリカで大活躍した図体(がたい)が小さくポニー(子馬)と呼ばれもした競走馬が大活躍して三冠馬にも挑戦して勝ち大不況に喘(あえ)いでいた労働者たちの大人気を得た話。本当に存在した人気馬でレース中に骨折。しかし落馬して足を骨折したジョッキーとともに大復活するという信じられない実話。映画の美しい風景や迫力あるレースシーンに思わず涙ぐむほどイイ映画でした。

5月31日(金)
熊楠『十二支考』の「辰」読み進む。そうか。龍は蛇と鳥の間で想像された架空の生きものだから足の本数が4本だったり2本だったりなかったりするのですね。熊楠大先生の膨大な知識に引っ張られていろんな龍が山ほど出てくる。オマケに《我が邦で得た二足の蛇の図も全くの嘘蛇(うそじゃ)ないらしい》なんてダジャレも飛び出す。マイッタ。何の役にも立たない知識の山というのは楽しいモノですなぁ。ワン。ベッドを出て黒兵衛と小止みの間隙を突いて雨のなか散歩。颱風の影響はさほどでもなく雨も風も大したことない。この程度がかつての晴れ男の現在の力量か。トホホ。ワン。『Up and Coming』の校正をしたり請求書を書いたり『ニューズ・オプエド』の準備をしたり。今日のゲストは荒井太郎さんと十枝慶二さんの2人の相撲ジャーナリストを迎えて「大の里の優勝で大相撲の迎える地殻変動と世代交代はどうなるか?」というテーマで大相撲のことをイロイロ話してもらう。テニスの全仏オープンで観客のヤジが酷すぎて観客席での飲酒が禁止となったらしいが大相撲見物での飲酒は常識。でもヤジはそれほど酷くないのは大相撲の長い歴史のおかげ?なんて話もオモシロかった。大の里は年内大関昇進もあるうえ近い将来横綱で琴桜や平戸海や尊富士…それに阿武剋などが群雄割拠の大相撲界のカオスをコスモスに整えてゆく…ということで相撲話の楽しい1時間でした。オプエドのあとは『チコちゃん』見ながら晩メシ。大相撲は新ヒーロー中心に新しい建設的な時代が始まりそうだけど政治の世界は最悪のままですね。税金ばかり沢山獲って自分のことしか考えない政治家ばかりで滅び行く日本を救う政治家は現れなさそうですね。嗚呼。ならばせめて最低の変化としての政権交代はどうなる?

5月30日(木)
ベッドのなかで『十二支考』の「辰」読み進む。龍とは何かといった話はメッチャ面白く人間の化身が龍とななるとき淫乱な女人の化身は淫乱な龍となるらしいが仏に救われるといった逸話が山ほど出てくる。熊楠の文章は擬古文的でナカナカ読み進めない。それだけ長く楽しめると言うことか。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。明日は颱風で散歩は無理かもしれないので3つ散歩コースのうち一番長いコースを歩く。上り坂を黒兵衛が引っ張ってくれなくなった。13歳の犬なら仕方ないか。こっちも息が切れるがマァ良い運動か。紫陽花が綺麗。ワン。終日デスクワークはフォーラムエイトの季刊の機関誌「Up and Coming」の連載「スポーツは教えてくれる」の第27回目。スポーツベッティングの話題を取りあげる。さてこの1兆円市場のマーケットの「賭博産業」を日本のスポーツ界はどうするのでしょうか?スポーツを支配しているメディアはどーゆー態度を示すのでしょうか?テレビの「朝ナマ」などでスポーツをテーマに取りあげることは不可能になりましたね。昔は何度も出演したけど今出演したら日本のスポーツはメディア批判にしかつながりませんからね。あ。俺抜きで大谷万歳の「討論会」なら可能ですね。とほほ。晩メシは『魔改造の夜』を見ながら。NHHKの『探検ファクトリー』や『解体キングダム』と並んで大好きな番組。今回は電気按摩機の振動を使って25mを誰が一番速く走る機会に改造できるか?自動車メーカーが優勝したけどマブチモーターは懐かしかったなあ。昔プラモの戦車や零戦に使わせていただきました(笑)。零戦は飛ぶわけではなくプロペラが回るだけでしたが戦車のキャタピラが動くのと同じように嬉しかったですね。

5月29日(水)
熊楠『十二支考』の辰の項目に次のような文章を発見。《行尿(ゆくしし)の流れは臭くしてしかも尋常(もと)の水にあらず。淀みに浮かぶ泡沫(うたかた)はかつ消えかつ結びて暫時(しばし)も停(とど)まる事なし。(略)とうとう一つの小河を成して現存すとは天晴れな吹き降りじゃ》思わずベッドのなかで一人ハハハハと呵呵大笑してしまったがコレはある男が《小便たちまち催して忍ぶべうもあらず庭へ飛び出し》たときの話。それ以外の前後関係は無視して引用記憶したが鴨長明の名文も熊楠大先生の手にかかるとこうなるか…と大笑のあとに唸り感心。ワン。黒兵衛との散歩は後回しにしてRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にのZOOM音声出演。テーマは近づくパリ五輪のセーヌ川を船で渡る壮大な開会式より五輪休戦を実現してほしいという話に「より速く・より高く・より強く」という「五輪のモットー」に東京大会から「Together みんな一緒に」という言葉が加わった話をプラス。さらに100年前の1924年のパリ五輪では初めて選手村が造られたこととマイクロホンが使用されたこと(それまではメガホンの使用だったのですね)などを話す。小生のコーナーの前にアイルランドとケルト文化のオモシロい話があったのでマクドナルドとかマッカーサーなどのマックはケルト系という話を加える。だからロンドンの空の上を飛んでいたピーター・パンもダブリンの空の上ではピーター・マックパンと呼ばれているというジョークも(^0^;)。ラジオのあとに黒兵衛と散歩。昨日の京都小旅行で少し疲れて爆睡したせいか足が軽い。紫陽花もさらに綺麗に…なのに颱風接近か。台風は颱風という漢字のほうが颱風らしいですね。ワン。終日デスクワークはイロイロ仕事して連合通信の連載執筆。パリ五輪と休戦協定のことを書いて送稿。ウクライナ&ガザの五輪停戦は実現するのかな?晩飯時は久し振りに野球観戦。死球か否かはビデオ判定の大笑になるのかな?それにバットを振り出して腕にボールが当たったときも死球と判定されるのかな?まぁそんなこととともに日本の野球は無駄な時間がかかりすぎ。これでは永遠にメジャーのファーム(二軍)のままか?

5月28日(火)
熊楠『十二支考』は小生の干支の「辰」に突入。タイトルは「田原藤太竜宮入りの話」となっているがヒンズー教や仏教の竜も出てくるのでジークフリートも出てくるかな?と読み進む。豪雨とまではいかないが雨のなか黒兵衛との散歩は早めに切り上げて昼前にタクシーで大船駅へ。東海道線品川経由新幹線で京都へ。京都広告協会の依頼で講演会。関西は豪雨警報が出ているとのことで新幹線が止まると困るので早めに出発。新幹線は遅延せず京都に到着するが…ナンジャこれは!?と驚いたのは京都駅の近鉄八条口からJRの出入り口まで長い行列。それもほとんどがドデカいスーツケースを転がしている外国人ばかり。ナルホド京都のオーバーツーリズムとはこのことか…と諦めて土砂降りの雨のなか行列に並ぶこと約40分。やっとのことでタクシーに乗ってホテル・オークラ京都へ。昔の京都ホテルですね。小生がヨメハンと45年前に結婚式の披露宴をしたレストランがあったところですね(笑)。関係ないか(>_<)ロビイで少々休んだあと喫茶店に入ると待ち合わせをしていた世界思想社の編集者M氏がやって来たのでスポーツ特集の『世界思想』に原稿を書かせてもらったことなどの御礼を言う。この原稿(蔵出しノンジャンル参照)に加筆して纏め直すつもりと話すとできれば我が社で…とのお言葉。チクセントミハイの本などを出している出版社で拙著を出せるのは光栄ですね。しかもM氏が拙著『京都祇園遁走曲』を読んでくれていたのも嬉しくイロイロ話したあと講演会の控え室へ。少し休んで打ち合わせをしていると拙著にサインを求められてソノ本がまたもや『京都祇園遁走曲』。嬉しくなって故郷に帰ってきた気分が高揚したところで講演開始。タイトルは『ドジャース大谷とパリ五輪で考える。日本人のスポーツに対する誤解!?』。スポーツ・ベッティングや大谷(MLB)の巨額な年俸の話から何故日本のスポーツ界はそのような発展が出来ないのか?という話をする。要はスポーツをきちんと理解できていないということですね。公演を終えて京都駅へ。東海から関東地方は暴風で京都で一泊することも考えたが昔は晴れ男と言われていたことを信じて新幹線で品川へ。東海道線で帰宅。久し振りの京都日帰り旅行を無事終えました。暴風雨は上手く避けることが出来て講演も終えたけど帰りの新幹線でビールを1本しか飲めなかったことと本を読み進めなかったことが残念でした。

5月27日(月)
熊楠『十二支考』兎の項目読了。最後はイソップで有名な「兎と亀」の逸話だけど世界には「Iと亀」「猪と蛙」「猪と守宮(やもり)」「獅子と亀」など色々な競走のヴァリエーションがあるのですね。よくもマァ熊楠という巨人は世界中からこれだけの与太話を…いや面白話を集めてくるものですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩のあと終日デスクワーク。いろいろ雑務もこなして晩メシは吉本新喜劇を見ながら。これだけ毎週NGK(なんばグランド花月)の新喜劇公演を見ている関東在住人ってあまりいないでしょうね。ニュースのチェックのあと寝ようとしたら北朝鮮がロケット発射。ミサイル?人工衛星?打ち上げは失敗したようだけど…これほど騒ぐことなの?一種の「ロケット・ウォッシング」は誰にプラスなのかな?

5月26日(日)
熊楠『十二支考』は虎に続いて兎に突入。これまた虎以上にオモシロい。鷲に子供を奪われた兎が鷲の巣のある木の根っこを掘り起こし木を倒して巣にいた子鷲を殺した…ってイソップが書いているらしいが《兎は狐以上の狡猾》らしい。兎が不思議の国へアリスを案内するのも納得。時折話は横道に逸れて「酒の止め方」なんてのも出てくる。《私なんかも生来の大酒だったが近年ある人から妻が諫めて泣く時その涙を三粒布片に落しもらいそれを袂に入れ置くとどんな酒呑みも止まる物と承りましてその通り致し候ところ当分めっきり止みました》なんて書いている。ホンマカイナと思ったが「当分」という言葉に納得。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。我が家は夫婦揃って呑み助だから熊楠紹介の禁酒法とは無縁ですね。ワン。そのヨメハンと一緒に行きつけの磯子の美容室『Lorence』へ。ロン毛も悪くないと思っていたが切ってもらってサッパリすると気持ちがイイ。ヨメハンもサッパリして買い物に付き合って帰宅。昼飯&昼寝のあと大相撲。大の里の優勝は見事でしたね。新しい時代の幕開けですね。尊富士にも戻ってきてほしいですね。チョイと仕事のあとEテレで日曜美術館で法然浄土宗の仏教美術を見ながら晩メシ。続けて酒呑みながら『籠釣瓶花街酔醒』を見る。中村勘三郎十三回忌追善公演の舞台。故・勘三郎の当たり役を息子兄弟勘九郎&七之助が初役で追善。イイ舞台でした。我が師匠の故・永竹由幸さんが籠釣瓶の佐野次郎左衛門&八つ橋とオペラ『カルメン』のドン・ホセ&カルメンを比較してどちらも素晴らしい筋立てと役柄と書いておられたエッセイがありましたね。どこにあったかな…探さねば…。

5月25日(土)
オモシロすぎる『十二支考』を読み続け昼間は久し振りに庭の大掃除。草を抜いたり木の枝を切ったり…は気持ちのいい仕事だけれど疲れますね。湘南乃海は得意の気負け。琴桜も得意の取り零(こぼ)し。優勝は大の里でしょう。どんどん強くなってるようですからね。尊富士早く戻ってこい!晩メシは『アイーダ』や『リゴレット』を見ながら。来月に町内でオペラを楽しむ会をやりますからね。

5月24日(金)
南方熊楠はやっぱり異次元の人ですね。『十二支考』オモシロすぎて止まらない。虎に纏わる話だけでも日本の古書だけでなく仏教の経典・聖書・ケルトやメソポタミア・エジプトの伝説・ギリシアローマ神話・中国の古典・東南アジアの古書等々面白話の引用が次々と出てくる。引用したい面白話をここに記せば本一冊丸ごと写し取らねばならぬ。マイッタ。柳田國男もこう書いている。《我が南方先生ばかりはどこの隅を尋ねてみても世間並みというものがちょっと探し出せそうにない》確かにこの人物は世間離れした異次元の人物なのだ。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。紫陽花の色付くテンポはアンダンテ。それだけ長く楽しめるということか。アレグロで散りゆく桜は何故急ぐ?ワン。終日机の虫になって書き物のあと『ニューズ・オプエド』今日のゲストはサッカー・ジャーナリストの大住良之さんと後藤健生さん。サッカー話満載。U23はどんな目標で(金メダルを狙うのか選手の成長を狙うのか)サッカー協会がキチンと目標を宣言すべきなんですね。最終目標はあくまでもワールドカップ優勝なんですからね。と同時に女子にも注目。こっちはスペイン&ナイジェリアなど強豪チームと同じグループに入ったけど相当期待できるらしい…などなど面白サッカー話満載の1時間でした。あ。湘南ボーイはやっぱり予想通り昨日今日と勝てなかったですね。優しすぎますね。人間の性格としては素晴らしいのでしょうが…サザンが化粧まわしを送って気合いを入れてくれないかな?

5月23日(木)
南方熊楠『十二支考』(岩波文庫)読み始める。メッチャ面白い。こんな面白い本を今まで読まなかった自分が腹立たしい。それくらいオモシロい話が次から次へと大博識の熊楠先生の脳髄からあふれ出る。虎(寅)の話から始まるのは熊楠先生が猫好きだから?かどうかはわからないがホンマカイナ?と笑いながら首を傾げる話も山ほどある。虎は子供を襲わない(食わない)らしい。酔っ払いも食わないという。それは自分(虎)を懼(おそ)れないからだという。だから酔っ払いは酔いが覚めてから食うと『物類相感志』という中国の書籍に書いてあるらしい。また《夫人の陰も食わない》とい。ホンマカイナ。また獅子もそうだと『亜非利加紀行(デスクリプチョネ・デル・アフリカ』という本に書かれているという。《婦女子山中で獅子に出会うた時その陰を露(あらわ)せば獅子たちまち目を低うして去るとある》ホンマカイナ。けどオモシロくてベッドのなかで寝不足。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。虎や獅子の前で陰を露にする婦女子なんているのかな?と頭に浮かんで一人北叟笑むと黒兵衛が怪訝な目付きでワン。終日デスクワーク。書き下ろし原稿書き。こんな強烈なマスメディア批判の書き下ろしをどこの出版社が出してくれるのか未定というのが痛快でまた北叟笑む(笑)。うわっ。湘南乃海は(やっぱり)負けてしまったか。大男というのは優しい性格ですからね。

5月22日(水)
南方熊楠『神社合祀に関する意見』(河出書房新社・日本文学全集14)読了。近代明治の日本政府は廃仏毀釈で仏教を弾圧して明治天皇中心の神道国家を目指したくせに神社合祀で神社(神道)の伝統も傷つけたのですね。熊楠はそんな明治政府のやり方に敢然と反対したわけです。その理由を熊楠は次の8点に纏めています。@敬神思想を薄うするA民の和融を妨げるB地方の凋落を来すC人情風俗を害すD愛郷心と愛国心を減じるE治安・民利を損じるF史跡古伝を亡ぼすG学術上貴重の天然記念物を減却する…要するに近代日本は哲学も思想も存在せず経済中心の合理主義で進んできたわけですね。それは何も第二次大戦後に始まったことではなかったのですね。どうして右翼はアベノミクスや神宮外苑再開発に反対しないのかな?ワン。黒兵衛との散歩は後回しにしてRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にのZOOM音声出演。テーマはダルビッシュの日米通算200勝を記念して投手の記録をいろいろ話す。投球数0球勝利や0球セーブやノーヒットアリランや1イニング4奪三振…などなど。その前に福岡ソフトバンク・ホークスが昨日の対楽天戦で21点の大量得点をしたのでその話も。プロ野球の最多得点は32点なんですね。野球の記録は面白いですね。32点を取ったのは1940年の阪急ブレーブスです。ちなみに阪急(現オリックス)というチームはブレーブスを名乗る前に熊のベアーズという名称にしようとしたそですが賃上げ(ベア)につながる言葉だからという理由でやめたそうです。ワン。ラジオのあと黒兵衛と散歩して色付き始めた紫陽花を愛でてデスクワーク。うわっ。湘南乃海が優勝争い単独トップ!!このままいけば…しかし湘南ボーイの優しい性格では…どうかな?豊昇龍は流石に強かったですね。ヒール・キャラ全開。そのヒール根性を湘南乃海桃太郎にも少し分けてあげてほしいですね。

5月21日(火)
南方熊楠『神社合祀に関する意見(白井光太郎宛書簡)』読み始める。明治39年の政府による神社合祀令(一町村に一社とする命令)に反対する文書なのだが植物(特に樹木)や動物(鳥獣)や生物の相互の関係(エコロジー)や日本の歴史(天皇史)に対する驚異的なまでに深く広い博識と鋭い考察に驚かされる。そして過激にして戦闘的な文章。「文は力」とは熊楠の文章のことを言うのだと納得しました。神宮外苑再開発には小生も反対の立場だがここまでの文章を書く力がないことを嘆くほかない。誰か書いてくれる人はいないものか?政権交代に関しても同じですよね。「力のある言葉」で政策を訴える政治家は出ないものか?ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。日に日に紫陽花が色付き始めるのが綺麗で可愛い。桜の木の青葉も見事。桜の花ばかりが鬼の反吐(人だらけ)で過剰報道を招いているのはつまらないことですね。ワン。デスクワークは「日本のマスメディアがスポーツ文化を潰す(仮題)」に手を付ける。途中で雑誌『ZAITEN』から校正が送られてくる。タイトルは『スポーツ賭博を禁止しているから起きた?「水原事件」を日本はどう考えるべきか』。カリフォルニア州はスポーツ賭博を禁止していますからね。もしも解禁していたら水原一平被告もあれほど高額の金銭を非合法賭博業者に奪われることはなかったかも…という原稿です。スポーツベッティング(賭博)に関してこういう考察を議論できない日本のマスメディアは情けないですね。マスメディアがプロ野球チームを所有したりスポーツ大会を主催したりしている当事者なのでスポーツに対する真っ当な言論を展開できないのですね。嗚呼。晩メシは大相撲見ながら。高安見事!優勝候補筆頭は大の里かな?

5月20日(月)
河野一隆『王墓の謎』(講談社現代新書)読了。巨大な王墓が造られなくなって都市が造られるようになり国家が整えられ歴史の編纂が進み世界宗教が生まれ科学思想につながる思考が発展したというわけか…世界各地で同様の動きが現れるというのは興味深いですね。ルネサンス後期のフィレンツェでオペラが始まったのまったく同じ時期に極東の島国にも出雲阿国が現れて歌舞伎が始まったというのも世界史的に何か意味があるのかな?ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。それにしても自民党の政治改革法案は酷いですね。自民党の人たちの大企業大切の「大企業密着内輪意識」も酷いけどそれに甘える企業もそのような癒着で日本の未来社会が切り開けると思っているのでしょうか?裏金問題だけでなくアベノミクスの大失敗の責任を取って政権交代は必要でしょうが…アメリカの言いなりにならず新しい経済政策を打ち出せる若い政治家はいないものですかねえ?ワン。デスクワークは書き下ろし作業をいろいろ。ダルビッシュ投手が日米通算200勝をあげましたね。素晴らしいことですが通算記録よりもオモシロ瞬間記録のほうが笑瀬は好きですね。1イニング4奪三振とか投球数0で勝利投手とかノーヒットアリランとか…あ。明後日のラジオはコレを話すか…。大の里が平戸海の強烈な押しに敗れて大相撲は大混戦。5人の力士による優勝決定戦などもイイかも。高安が豊昇龍を投げ倒したのは見事でしたね。晩飯は吉本新喜劇を見ながら。すち子さんは相変わらずオモシロイですね。

5月19日(日)
『王墓の謎』もう少しで読了。なるほど「王」が「弱い王(民衆が神に捧げたいと思う王)」から「専制君主」へと強くなってしまうと巨大な王墓は造られなくなって国家体制が整うのか…オモシロイ。ドジャースの大谷翔平も「弱い王」の一種と言えるかもしれませんね。ワン。黒兵衛と散歩のあと大船駅周辺で行われている「大船まつり」を見物。鬼の反吐という表現がピッタリの大勢の人出のなか多くの屋台が並びアイドルが踊りロック・バンドが演奏し笛と太鼓のお囃子が響き…よくワカラン祭りだけどみんな楽しそう。知ってる店も屋台を出していたので「flat」で生ビールを買い「アジト」で猪の串焼きを買う。大船駅に着いたとき金網越しに見えたホームにカメラを構えた若者男子がワンサカといてすぐに「撮り鉄」の集団だとわかったが何を待ってるのかわからないのでしばらく見ていると電気機関車が長い客車を引っ張ってきて歓声が上がる。せやからなんやねん…と思ったが蓼食う虫も好き好きなんでしょうね。駅前で昨日に続いて新潟物産展をやっていたのでアルコール度数48度の焼酎のような日本酒とコーヒー豆とブレンドした日本酒を試飲。どっちも美味しかったです。帰宅して大相撲見ながら酒&メシ。大の里強いですね。続けて昨夜の晩酌時と同様メトロポリタン歌劇場のオペラ・ドニゼッティの『連隊の娘』を見ながら酒。つまらないドラマもナタリー・デッセイとペドロ・フローレスの超絶技巧の歌いっぷりとローラン・ペリーのオモシロイ演出でめっちゃ楽しめました。酒とDVDで楽しむオペラは安上がりの豊かな娯楽ですね。『連隊の娘』のなかにメトの宣伝が入っていてジョン・アダムスのオペラ『ドクター・アトミック』なんてのがあった。オッペン・ハイマーが主人公のオペラらしく見てみたいけどフィリップ・グラスのオペラ『浜辺のアインシュタイン』や『中国のニクソン』や『パーフェクト・アメリカン』はわけのワカラン現代音楽だったし…現代音楽のオペラのDVD買うのはビビりますね。

5月18日(土)
『王墓の謎』読み進む。王墓に高価な副葬品が多いのは「威信財経済」を維持するためだという。通貨のように社会に循環し王の下に集まった「威信財」をいったん無にすることによって特定個人(王)に富を集中することをなくす装置だという。亡くなることによって神聖な儀式(祀り=祭り)のよって副葬品(威信財)とともに葬られた王とともに(威信財)経済を蘇るというわけか。日本の総理の国葬とともに国債をすべて棺に入れて燃やしてしまったら日本経済は復活したのかな?そんな阿呆なことはないでしょうがナカナカ面白い古代の巨大王墓の見立てですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。毎朝紫陽花の変化を見るのが楽しみ…というのはまさか老化現象ではあるまい。ワン。そう言えばかなり以前に暁の超特急と呼ばれた陸上選手の吉岡隆徳氏にインタヴューしたときちょうど桜が満開で吉岡氏が「若いときは桜の美しさなんかどうでもいい。自分の目標に邁進するだけ。花の美しさは歳を取ってから味わえばいい」といった言葉を胸に刻んだ覚えがある。もう小生も花の美しさを味わってもいい歳になったでしょうね。ワン。散歩の後はヨメハンと掛かり付けのお医者さんへ。血圧も正常。それでも降圧剤の薬をもらって大船へ。ヨメハンの買い物を『王墓の謎』の読書で待つ。帰りに駅前で新潟県の物産展をやっていて地酒の試飲をしていた。ヨメハンと二人で4杯ずつ試飲する人はあまりいないだろうと思いながら『魚沼』の四合瓶を1本買って帰る。昼飯に冷麺を食べると酔いが回ってきてぐっすり昼寝。起きたら大相撲。これだけ怪我人が出るのはガチンコをやり過ぎるからでしょうね。大谷翔平でも休みを取って体調を整えてるのだから大相撲ももう少し出来山を上手にやる必要があるかもしれませんね。最高の名取り口と言われて歴史に残るほどの拵え相撲を見てみたいものです…と言うと大相撲をスポーツと勘違いしている人たちはどう言うのかな?ワン。黒兵衛との散歩は後回しにしてRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。テーマはス

5月17日(金)
『王墓の謎』オモシロイ。巨大な墓造りは共同体の結束を表す一種の祭儀であり祭典であり一大イベントであり死後の王は神に捧げる神聖な供物だったと考えると莫大なエネルギーの投入も膨大な数の人々の参加も理解できるというわけですね。ハリウッド映画のように絶対権両者の王に仕える役人が奴隷を鞭打っていては巨大墓は造れなかったわけですね。『アイーダ』の演出の多くはていせいしなければ。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。紫陽花が少し色付き始めましたね。青葉が目に染みるどころか今年は山盛りてんこ盛りに生い茂ってます。コレも異常気象かな?ワン。デスクワークのあと今日の『ニューズ・オプエド』はタケ小山さんのMCで小生はゲスト。ちょっと気楽ですね。もう一人のゲストは東大ゴルフ部出身でIT企業を起業している金澤將一さん。少々先輩風を吹かせる(笑)。大谷が去年132億円稼いでスポーツ選手のなかで13位に入った話や子供たちが少子化の上にスポーツをやらなくなった話や築地の跡地の再開発に読売グループが参加していることはジャーナリズムを担うメディアとしてあるまじき行為だという話やゴルフ人口の危機等の話をいろいろ楽しく話したあと『チコちゃん』見ながら晩メシ&酒&『王墓の墓』持ってベッドへ。

5月16日(木)
『王墓の謎』読み進む。マルクスの唯物史観が「王=強大な権力=大規模な墓」という先入観を植え付けたわけですね。マルクスの思想というのは(経済学を除いて)近代思想の典型(進歩主義)とも言えるわけですね。スポーツにおける近代思想(より速く・より高く・より強く)も考え直すべきときが来ているはずですね。古代ギリシアの「真・善・美」のほうがよほど未来志向かもしれません。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。画眉鳥が美しい声を張りあげてヤカマシイほどに鳴いている。鶯も負けじと鳴くが外来種のパワーには負けるのかな?そー言えば黒兵衛も外来種。太い大きなバスの音域の声だけどあまり吠えないのはエラい。大きな犬は声が低くなるのはやはり声帯が長くなるからかな。オペラ歌手のテノールに背の低い人が多くバス歌手は軒並み2メートルと背が高くなるのも長い声帯を得るためなんでしょうね。小生も声は低いです。ワン。原稿書きは月刊『ZAITEN』も連載「今月のスポーツ批評」データをすべて書き並べたところで大相撲となったので入稿は明日にしてもらってTV観戦。4連勝していた湘南乃海は急に弱くなって一山本にあっさり負ける。湘南ボーイの明るく優しい性格なのか…いつも通りですね。霧島は大の里にも負けてちょっと辛いですねえ。晩ご飯は月曜日のNHK『映像の世紀バタフライエフェクト』のビリー・ホリデイを見ながら。「不思議な果実」(黒人が白人のリンチを受けて木につるされる光景を歌った名曲)の解説やボブ・ディランの白人による黒人差別を痛烈に批判した歌の紹介…等々この録画は保存して子供や孫にも見せないといけない番組ですね。しかし「歌の力」は小さくないですね。日本のメディアのスポーツに対する不当な支配を誰か歌で批判してくれないかな…。

5月15日(水)
ベッドで『王墓の謎』読み進む。オモシロイ。そもそも王が何故生まれたのか?灌漑設備など巨大公共工事が必要になったから?他国との交易が差簡易なったから?戦争が始まったから?イロイロ考えるだけでオモシロイ。プーチンや習近平の存在理由にもつながりますね。そしてルカシェンコやカディロフが存在しトランプが生まれる理由にもつながるかもしれない。「謎」は深いほどオモシロイ?でも「昔の王」の謎はオモシロくても「現代の王のように振る舞う政治家」は困ったものですね。ワン。黒兵衛との散歩は後回しにしてRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。テーマはスポーツ・ベッティングについて。昨日の本欄に書いたようなことを話す。あ。結婚も賭け…ということを話し忘れた。一番ウケる話を忘れてはイケマセンね。ワン。黒兵衛と散歩の後デスクワークは単行本書き下ろし。午後から町内会長さんの待つ集会所を訪ねて町内オペラ講座のDVDプレイヤーやプロジェクターのチェックをさせてもらう。ブルーレイは再生負荷だったけどマァいいですね。楽しくオペラを町内の皆さんと楽しみましょう。夕方は大相撲。湘南乃海は4連勝。御嶽海とともにどこまで続くかな?

5月14日(火)
ベッドのなかで河野一隆『王墓の謎』読み始める。オモシロイ。別に考古学に強い興味を持ってるわけではないがあらゆるジャンルで一般に通用している「常識」をキチンと覆す作業はオモシロイ。巨大古墳(墓)は巨大権力の象徴という「常識」にまず疑問を呈しその疑問を解く鍵としてそもそも王墓とは何か?王とは何か?王墓は誰の墓か?なぜ多くの高価な副葬品があるのか?王墓はなぜ衰退したのか?…といった疑問を順に解決していく。この方法論はオモシロイし参考になりますね。読み進めましょ。ワン。ベッドから出ていつも通りに黒兵衛と散歩。この近所へ引っ越してきて30年余。自分も含めて歳取った人が多くなった。亡くなった人も少なくない。引っ越した人も新しく引っ越してきた人もいる。ゆく川の流れは絶えずしてしかも元の流れにあらず…か。若いときには気付かなかった風景ですね。ワン。終日デスクワークはスポーツ・ベッティング(賭博)の資料集め。アメリカではスーパーボウルのベッティングの売上げだけで2兆円…海外のブックメーカーでは日本のJリーグやプロ野球はもちろん大相撲や高校野球も賭けの対象になってますね。日本の国家予算のスポーツ関連予算は約361億円。プラスtotoの収益約200億円。もしもスポーツ・ベッティングを導入すれば7兆円の売上げでスポーツに1兆7千億円が使えるという試算もあるらしい。イギリスの賭博解禁法のようにキチンと合法化してコントロールすれば一部の企業が大儲けするIRよりはよほどイイかもしれません。そもそも英語の「結婚=ウェディングWedding」という言葉もラテン語の「賭けるモノ=ウェディモーニウムWedimonium」から生まれた言葉らしいですから人生すべからく賭けと言う人がいてもおかしくないですし禁止すればアンダーグラウンドや海外だけが儲けるだけだし(禁酒法のおかげでマフィアは大儲けしましたからね)水原某もスポーツベッティングが禁止されているカリフォルニア州でアンダーグラウンドの非合法賭博に手を出したわけだし…早急にオープンな討論を開始するべきですね。そうすれば日本のスポーツのあり方の間違ってる点や矛盾点も浮き彫りになるでしょうからね。夕方から大相撲。賭けの対象としてみなくてもオモシロイですけどね。霧島ガンバレ!

5月13日(月)
昨晩と今朝ベッドのなかの読書で水木しげる『猫楠 南方熊楠の生涯』(角川文庫)読破。若いときのロンドンでの博物館勤めから晩年の昭和天皇への御進講まで430ページの大部をあまりの面白さに一気に読んでしまう。10年前くらいの購入直後に読んだが熟読できてなかったようで驚愕の内容だった。猫とも幽霊とも会話して遊郭で酒浸りで猥談に興じ森林伐採に反対して官憲と喧嘩して逮捕されたうえ子供の発狂に苦しみながらも愛を注いだ熊楠の生涯も見事ならそんな人物に面会を申し入れた昭和天皇も見事でした。今までキチンと読まなかった自分を恥じますがコレは『劇画昭和史全8巻』『劇画ヒットラー』と並ぶ水木氏の傑作ですね。遅まきながらベッドのなかで感服。ワン。ベッドを出て暴風雨が少し小雨に変わった間隙を縫って合羽を着て黒兵衛と散歩。それでもびしょ濡れになった黒兵衛の身体をヨメハンが拭いてやって朝のルーティンは欠かすことなく続く。ワン。デスクワークは最後の単行本「日本のマスメディアがスポーツ文化を殺す(仮題)」に手を付け始める…と講談社から現代新書の新刊3冊が届く。森田邦久『哲学の世界 時間・運命・人生のパラドクス』は面白そう。帯に「人生に意味はあるのか?私たちは自由なのか?死は悪いことか?運命は決まっているのか?時間は流れているのか?」と書かれている。この本と正反対に橋木俊詔『資本主義の宿命 経済学は格差とどう向き合ってきたか』はカネの話ですね。小生が経済学を信用しないのは経済をテーマにした神話が存在しないから(神々はカネに困らないから)なんですね。北欧神話を元にしたワーグナーの楽劇『ニーベルンクの指環』では主神ヴォータンがワルハラの城を巨人族に建てさせてその支払に困るけどそれはワーグナー自身がカネに困った体験の投影で元の神話『ニーベルンゲンの歌』とは無関係すからね。河野一隆『王墓の謎』は面白そう。帯に「なぜ人類は世界各地で王墓を築いたのか?古代史最大のミステリーを覆す!王墓は王を神に捧げるための舞台であり権力や富の集中を防ぐために人類が発明した機構なのだ!」おおーっと!そうなのか?ピラミッドや仁徳陵や始皇帝陵の話。熊楠・柳田・折口に手を付ける前にチョイと読むか。晩飯は2週間ぶりに吉本新喜劇を見ながら。満足。

5月12日(日)
神宮外苑再開発に反対している人たちからメールがよく届きその内容に賛成しているから南方熊楠の『神社合祀に関する意見』(池澤夏樹個人編集日本文学全集14に柳田國男・折口信夫・宮本常一とともに収録)を読み直しておかなければと思ったもののベッドのなかで突如開けるのは少々ヘビーに感じられて水木しげる『猫楠(ねこぐす)南方熊楠の生涯』(角川文庫)から読み直し始める。メッチャ面白い。数年前に一度読んだはずなのに大興奮。酒好き女好き喧嘩好き幽霊好き植物好き猫好き生物好きナンデモ好きの熊楠が神社合祀問題で熊野の森が破壊されることに反対して官憲相手に大暴れして逮捕までされる。そんな熊楠が今生きていたら明治天皇を祀った明治神宮の外苑の再開発で高層ビルを建てることにどーゆー反応を示すでしょうか!?ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。目に青葉短い春の五月晴れ。♪もうすぐな〜つですね〜…ワン。午前中水木しげる『猫楠』読み進む。解説は中沢新一&荒俣宏の両氏。『ヒットラー』とともに水木氏の代表作と言いたいけど有名なのはやはり『ゲゲゲの鬼太郎』になるのでしょうね。バーンスタインの『キャンディード』が如何に素晴らしくても『ウェストサイド・サイド・ストーリー』が一番人気になるのと同じでしょうね。午後にテレ朝でやっていた井上尚弥のドキュメンタリー番組を見る。よくできた素晴らしいドキュメンタリーでした。それもやはり井上尚弥のチカラでしょうね。彼のタイトルマッチがマスメディアで大騒ぎされて実況されずにあることをは井上とボクシングのために喜ぶべきでしょうね。昼寝の最中に週刊誌から仕事の電話が入ったせいか晩飯食って酒飲むとめっちゃ眠くなったのでソソクサと寝る。無理の利かない身体になってきたなあ…。

5月11日(土)
昨日に引き続き赤瀬川源平&山下裕二『日本美術応援団』読み進む。雪舟が「慧可断臂図(えかだんぴず)」なんてラジカル(過激)な水墨画を描いてるなんて知らあんだ。達磨大師への入門を願った弟子(慧可)が自分で腕を切り落としてその腕を大師に見せながら入門の意志の強さを示している示しているのですからね。オマケに雪舟にしてはヘタウマのようなぎこちない絵で迫力を出してますね。風景を描いた雪舟の山水画とはエラい違いです。そう言えば小生が子供時代に住んでいた京都の祇園町の家から雪舟の落款のある絵がでてきたことがありました。近所の骨董屋に持って行くとそこの爺さんが「これはあんたはんのお宝どすよってにあんじょうしもときなはれ」と言う。「偽物なの?」と何度聞いても同じ言葉「あんたはんのお宝どす」を繰り返すだけ。そこで大坂の骨董屋に持って行ったところが「こらニセモンだすわ」のヒトコトでオシマイ。京都と大阪の違いですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩のあと一昨日から続けていた過去に自分が登場したメディア(新聞雑誌その他)の切り抜きの整理を完成。1986年以来の資料でクリアファイルが40冊。グジャグジャになっていた過去の自分に関するする資料を整理できたのは嬉しいけどあんまり意味のあることと思えないところに虚しさを感じる。自分の著作が残ればそれ良いかな…。それより最後の一冊を仕上げなければ…。晩飯はNHK『新プロジェクトX』を見ながら。明石海峡大橋を造った人たちの記録。平尾誠二さんたちがラグビーでがんばっていて小生もその取材に必死だったときに同じ神戸製鋼で大吊り橋と格闘していた人もいたのですね。作曲家の武満徹は『音。沈黙と測り合えるほどに』という言葉を残したけどスポーツは「何」と「測り合えるほどに」ならなければならないのでしょうかねえ…。

5月10日(金)
我が家に広重に関する本が一冊もないことに気付き赤瀬川源平&山下裕二『日本美術応援団』(ちくま文庫)をベッドに持ち込み読み直すが何故かこの本にも広重は取りあげられていなかった。雪舟・等伯・若冲・写楽・北斎・光琳・円空・応挙・蕭白・蘆雪に縄文土器から佐伯祐三らの近代絵画まで取りあげられているのに何故か広重が出てこない。ナンデヤネンと思いながらも赤瀬川氏らのオモシロイ解説を拾い読み。せやけどナンデヤネン?広重は絵画というよりデザイン的すぎるのかな?ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。13歳になった黒兵衛は最近上り坂がちょっと苦しそう。こっちも苦しいのに引っ張ってくれない。まぁお互い助け合ってがんばるか。ワン。今日の『ニューズ・オプエド』のゲストは五輪アナリストの春日良一さん&千葉大大学院生でオリンピックの研究をしている都築則彦さんと原実季さん。原さんはギリシアのペロポネソス大学に留学してオリンピックに関する研究をした経歴の持ち主でIOCへの就職を希望しているとか。フランスのリヨンからのリモート出演でパリのオリパラまでずっとフランスで過ごすとか。リヨンはまだイマイチ盛りあがっていないみたいだけど8月まで何度か現地レポートを送ってもらいましょう。春日さん&小生のような年寄りは若者の活躍を支える側に回りたいですね。『オプエド』でいろいろオリンピックのことを話して(ついでに1970年の万博にも触れて…五輪と万博は関係が深いですからね)スポーツ・ベッティング(賭博)の話もして番組が終わったら『チコちゃん』見ながら晩飯&酒。オプエドではオリンピックが平和運動であることを強調して話せて習近平が議論停戦を主張したことを評価したけど日本の政治家もメディアもメダルの話しかしないのは情けないというか…もう阿呆としか言い様がないですね。

5月9日(木)
本棚の整理をするといろんな本が出てくるもので(笑)『劇画続・家畜人ヤプー「悪夢の日本史」編』(辰巳出版1984年刊)なんてのも出てきた。原作はもちろん沼正三。石森章太郎監修で作画は石森プロのシュガー佐藤という人物。「悪夢の日本史」ということで《古事記・日本書紀の記述を覆す驚くべき想像力》とオビに記述があり手塚治氏も推薦文を寄せているがどうもエロ色が強すぎてイマイチだった。原作の沼氏も少々不満のようで《増補・改訂を加え(略)年内に愛蔵用豪華本を出す》と書かれている。それを読まねば…と思うけど生憎本棚の奥から出てきそうにない。仕方ないのでネットで探すか…ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。雨が…という予報はそれほどでもないがここ数日の暖かさが消えてトレーナーを見て散歩。まだ5月。昨日までのTシャツ1枚のほうがおかしかったのですよね。ワン。デスクワークは中日文化センターの9月のオペラ講座を考えて企画書を作る。マリア・カラス&デル・モナコ…パヴァロッティ&ドミンゴ…などの名歌手オンパレードでもやりますか…小生の住んでる町内でも以前やったスポーツ講座に続いてオペラ講座をやってほしいと言われたので「みんなでオペラを楽しみましょう」という企画を考える。こーゆー作業は楽しいですね。他に『スポーツゴジラ』の校正や明日の『オプエド』の準備。明日はIOCに就職を希望している(予定している?)治私大生が登場します。春日良一さんにアドバイスをもらいましょう。

5月8日(水)
野坂昭如&滝田ゆう『怨歌劇場』(講談社)読了。もちろん以前に(30年以上前に)読んだはずだが非常に新鮮でした。随所にある野坂氏の文章の関西弁七五調の何やら近松のようなリズムと滝田氏のほのぼのとした漫画が見事に調和して戦後の日本の切なさも侘しさも悲しさもそしてエネルギーも感じられてベッドのなかで興奮してしまいました。続けて石森章太郎の『家畜人ヤプー』も読み始めたけど原作のSFマゾヒズム小説の構図には古さを感じましたね。三島由紀夫も絶賛したSFマゾヒズムらしいけどやはりどこか地に足のついていない虚しさを感じてしまいました。時代が変わったのかな?第三次世界大戦核戦争を経た後の2千年後の世界を楽しむ余裕が読者(小生)になくなったのかな?ワン。黒兵衛との散歩は後回しにしてRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。テーマは井上尚弥と大谷翔平の大活躍を取りあげて二人が同じ「ゆとり世代」であることに着目。しかしスポーツの能力というのは先天的なものでなく後天的に身に付ける能力だから「○○世代」(松坂世代やハンカチ世代等)という言い方にはあまり意味がないと解説。唯一翁意味があったのは1966年の丙午(ひのえうま)のあと数年間に生まれた「ポスト丙午世代」で丙午で人口が100万人以上激減した都市の連中を後輩たちが次々と追い抜き体育界系的上下関係をぶち壊した。桑田・清原・佐々木・野茂・カズ・松岡…等々ですね。次の丙午は2年後の2026年。サテ何が起こるかな…とかラジオで話したあと黒兵衛と散歩。デスクワークは一昨日に続いて1970年の万博について調べる。これは正式名称が日本万国博覧会でそれだけでも来年の大阪関西万博も正式名称は「2025年日本国際博覧会」らしいけど公式略称は「大阪・関西万博」。英語は「Expo2025Osaka,Kansai,Japan」。66年の公式ガイドには日本の文字はあっても大坂の文字はどこにもないですね。名誉総裁は当時の皇太子(現・上皇)なんですね。来年は…今のところ一昨日の本欄に書いたような世界一流オーケストラやオペラ座の連続演奏会はないようですね…。

5月7日(火)
昨日の本棚整理で新たな発見本が3冊あった。野坂昭如&滝田ゆう『怨歌劇場』(講談社1980年刊)夏目房之助『粋なトラブル』(東京三世社1984年刊)沼正三&石森章太郎『The Domestic YAPOO 劇画家畜人ヤプー』(都市出版社1971年刊)をベッドに持ち込み『怨歌劇場』から読み始める。野坂氏の「火垂るの墓」「エロ事師たち」「とむらい師たち」「娼婦焼身」「軍歌」「あ丶日本大疥癬」など12の短編の素晴らしい漫画化。野坂氏の戦後ワールドと戦争観が滝田氏の画と見事にマッチして独特の雰囲気を化もしている。スッペのオペレッタ『ボッカチオ』のアリア「ベアトリーチェ」を浅草オペラにした「ベアトリ姐ちゃん」をさらにパロった題名の「ベトナム姐ちゃん」が最高に秀逸な一編でしたね。ベトナムで闘うなんにんもの米兵の相手をする娼婦が「死なないで」祈る物語です。単なる「反戦」よりメッセージは深いですね。夏目房之助さんの団塊青春モノは登場する女性が美人。石森章太郎氏の(まだ石ノ森になる前の)YAPOOの劇画家も見事。これから何日かのベッドでの読書が楽しみです。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩のあとデスクワークは『スポーツゴジラ』の連載『走』第8回を書いて送稿。トラック&フィールドのアスレチックス(運動競技)が何故『陸(の)上(の)競技』と呼ばれるようになったかを書く。月曜の晩飯はテレビ神奈川で吉本新喜劇を見ながらと決めていたが今日は横浜ベイスターズの試合。まぁ筒香が帰ってきたからヨシとしましょう。チコちゃんも喜んでるでしょ。。

5月6日(月)さかのぼって……
終日本棚と資料の整理。GWというのはそういう作業のためにあるのかもしれませんね。おかげで疲れて夜は爆睡の毎日。肉体労働のために読書量が減るのは歳のせいですね。本棚の奥の奥から『日本万国博覧会Expo'70公式ガイド』を発見。高校3年の時に会場には3度足を運んでチェコスロヴァキア館のラテルナマジカ(映像と音響と実演の融合演劇)などを見たのを憶えてますが中之島のフェスティバルホールでレナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルの生演奏を初めて聴いた衝撃が大きかったですね。ベートーヴェンの4番と5番でしたがバーンスタインが足を踏みならす音がフェスティバルホール2階の最後列まで響いて驚きました。NYフィルは小澤征爾指揮で武満徹の『ノヴェンバー・ステップ』や『展覧会の絵』も聴き二期会の『ラインの黄金』も見ました。すべて万博の催しの一環で他に万博公式ガイドにはベルリン・ドイツ・オペラ&ボリショイオペラ&ローマ室内歌劇場&カラヤン指揮ベルリン・フィル&プレートル指揮パリ管弦楽団&ジョージ・セル&ピエール・ブーレーズ指揮クリーヴランド管弦楽団&ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィル&バルビローリ指揮ニューフィルハーモニア管弦楽団…等々世界の有名オケが日本のオケともにズラリと並びソリストもピアニストのリヒテルやワイセンベルクそれにパントマイムのマルセル・マルソーの名前もありました。それのコンサートやオペラやが3月から9月までぎっしり。来年の大阪関西万博の芸術展の催しについては何も情報を聞きませんが何かやるのかな?何も考えてないのかな?(失笑)夜は井上尚弥などのボクシングを楽しみながら晩飯。感想は前項目に。

5月6日(月)
井上尚弥はヤッパリ強かったですねえ。左フックをもらってしまってダウンしたけど同じ左フックでしかも倍以上の威力のあるパンチが2度決まって6RTKO。2度とも綺麗な教科書通りのフックでした。スポーツの技術が喧嘩のパワーを上まっていることを証明しましたね。もちろんスポーツという土俵の上での話です。それを間違えるボクサーは井上の試合を見ていればもう出てこないようにも思えますね。彼の試合がマスメディア(テレビ)で放送されなくてよかったですね。妙にヒーローとしてのドラマを煽られずにスポーツとして存在することができますからね。

5月5日(日)つづき
唐十郎氏が亡くなりましたね。小生も学生時代にはよく赤テントに足を運びました。けど状況劇場より黒テントのほうが好きでした。赤テントなら歌舞伎のほうが面白いと思ったものです。だから小田島雄志先生の紹介で大学在学中に始めた東京新聞の最初の仕事もインタヴューの相手は黒テントの佐藤信氏でした。2人目は浅川マキさん。それが今日まで続く仕事の出発点となりました。赤テントもその後毎回のように見ましたけどそのうち早稲田小劇場のファンになりましたね。その後少しカネを持つようになると中学生以来の歌舞伎とオペラの世界へ入り込んでしまいましたね。懐かしい日々です。しかしそれらは収入につながらないのでやがてスポーツライターに。その経緯は蔵出し原稿ノンジャンル編をお読みください。

5月5日(日)端午の節句
昨日ヨメハンの買い物に付き合っただけで歩き疲れて夜は爆睡。本を読めず。本を読めないと言うことは生きている意味がないということなのかなと首を傾げながらベッドから出て黒兵衛と散歩。五月晴れ。最近は春が短くその言葉もあまり聞かなくなったなぁと思いながら好天の下を歩く。近所には坂道が多く12歳になった黒兵衛は最近小生を引っ張ってくれなくなった。まぁ年寄り同士助け合って歩きまひょ。ワン。散歩のあと庭で体操モドキに体を動かせていると窓にへばりついた家守を発見。エッシャーの騙し絵のヤモリのように身体を丸く捩っている。その手足の空間を仲間のヤモリが埋めればエッシャーの騙し絵になるのだがそんなに多くのヤモリがいるとも思えず騙し絵は芸術家の人工の所産と納得。しかしヤモリの姿形が面白いので嫁はんに連絡すると塵紙を手にしたヨメハンがその紙で丁寧にヤモリを捕まえて「家を守ってくれてますよってに…」と言いながら庭に放してやる。今日の家守は大きくて何日か前にいた小さな家守の親に違いないと言う。まぁ有り難いことと思っておくことにしましょう。今日は終日仕事部屋と2階の部屋の本棚の整理。積み上げていた本を汗だくになって一日がかりで何とか本棚に仕舞い込んだが何日か後に1階の本棚と格闘する必要があることにウンザリ。まぁシャーナイですね。晩飯はDVDでヴェローナ野外劇場のドキュメンタリー・ビデオを見ながら。ヴェローナはヨメハンと一緒に一度は行きたいと思っていたけどコロナがすべてをダメにしてまいしましたね。これもシャーナイか。人生はシャーナイことだらけですなぁ。まぁ家を守ってくれる家守がいることに感謝しなければいけないですなぁ。歳取って家守と過ごす黄金週間。ハハハハハ。

5月4日(土)
ベッドのなかで自分の書いた文春文庫『一瞬の輝き!』読み続ける。42歳で書いた文章だから「若書き」とは言えないがチョイと気取った文章が多い。《スポーツの輝きは一瞬のものである。一瞬であるからこそ美しい。たぶん人生も…》もっとも各章の冒頭に引用している文章のほうが素晴らしいですね。《スポーツは遊びである。遊びだから贅沢である。それは歌舞音曲や贅沢な料理や男女の交情と同じように人生の飾りである。一期の夢なのである》虫明亜呂無氏の素晴らしい言葉だがスポーツや歌舞音曲や料理まではわかるが男女の交情までも人生の飾りと言い切るところが凄い。きっといろんな物事を見透えてしまって淋しい人だったに違いない。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。良い天気のGWの住宅街はひっそり静かで気持ちがイイ。目に青葉山不如帰初鰹。午後からヨメハンと一緒に近所のアーティストが製作したインスタレーションを住宅街にあるオビ・ギャラリーまで見に行く。佐藤実・作Oxygen and Iron, and Color for Planet – Land of Corrosion 2024。『酸素、鉄。そして遊星の色彩』というものらしいが正直言ってよーワカランかった。ただ不思議な展示に接したあとの周囲の住宅街の家並みが不気味な美しさに見えたのが面白かった。ギャラリーを出て久し振りにヨメハンの買い物に付き合う。巨大マーケットは鬼の反吐(人だらけ)。GWを旅行などに出なかった人々でいっぱい。結構疲れて帰宅後の冷えたビールが美味い。ノーベル賞作家のダリオ・フォーの演出によるロッシーニのオペラ『セビリャの理髪師』の見事な舞台を楽しみながら晩飯&酒。旅になど出なくても満足のいく休日を過ごせるのは歳を取った証拠かな?

5月3日(金)遡って…
憲法記念日。憲法「改悪」反対!!9条死守!!変えなければいけない条項もあるようですからキチンとした憲法改正を考えるべきでしょうね。アメリカの言うことばっかり聞いて防衛費ばかり増やして憲法「改悪」を企んだうえにアホノミクスと呼んだ人もいる馬鹿な金融政策で経済政策に失敗して円安などとごまかせない日本経済「円弱」状況に導いた自民党には衆院補選3連敗以上の鉄槌を下すときが来ているようですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩のあと終日仕事部屋その他の掃除。俗称コロコロという粘着テープの掃除道具はめっちゃスグレモノですね。蠅取りテープから発想して作られたそうですがナカナカおもろい掃除道具だと初めて知りました。終日掃除のBGMはロッシーニのオペラ3連発。『セヴィリャの理髪師』『アルジェのイタリア女』『チェネレントラ(シンデレラ)』。マリア・カラスもチェチリア・バルトリも見事な歌唱ですね。たしか村上春樹の小説『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』にスパゲッティを茹でるのにはロッシーニの音楽が合うという表現があったけどロッシーニのリズムやクレッシェンドは掃除にも向いてますね。夜は掃除で疲れて晩飯のあと爆睡。サッカーの時間に起きられず。翌朝にビデオ観戦。結果は前項目を読んでください。

5月4日(土)
昨晩(3日の夜)早く寝て12時に起きてU-23アジア選手権の決勝のウズベキスタン戦を見ようとしたけど朝まで爆睡。仕方ないので録画を見たらナント(!)素晴らしい1-0勝利!!それも後半延長アディッショナル・に見事な決勝点!!その後相手のPK(味方の仕方ないハンド)をキーパー小久保が神セーヴ!!いやはやGW期間中に最高に興奮してしまうイイ試合でした!!しかし相手キーパーとぶつかって脳震盪を起こした荒木は大丈夫かな。決勝ゴールのアシスト・ヒールパスは見事だったけど…。 

5月2日(木)
昨日はメーデーだったけど最近は誰も何も言わなくなったようですね。アメリカの大学では学生がイスラエルのパレスチナ(ガザ)振興に対してかなり激しい抗議行動をしているようです。日本学生は何をしているのか?ベッドのなかで小生が42歳の時に上梓した文庫書き下ろし『一瞬の輝き!Numberスポーツ写真傑作選』(文春文庫)の自分の文章を読み直す。誰だか忘れたけど高名な作家が残した言葉に「人間は40歳頃に成長を終えて全ての表現は終わる。その後は訂正や脚注を加えるだけだ」といった内容の文章があったように記憶している。確かにそうかもしれない。しかし註釈を加えてブラッシュアップして読みやすく解りやすくする作業も大切なはずですからね。ワン。ベッドを出て朝食のあと桜の青葉が繁るなか黒兵衛と散歩。桜の花は綺麗な花が自己主張をするが青葉は心を安らかに別のことを考えさせてくれる。『一瞬の輝き!』のなかで「人間の闘争本能」と「スポーツの勝負」を結ぶ記述があったけどコレは詳しい脚注が必要ですね。コンラッド・ローレンツが当たり前のように主張した人間の「闘争本能」は今では否定されるようですからね。昼飯後のNHK-BSでは映画『ティファニーで朝食を』をやっていた。ヘップバーンのファッションの魅力ばかりが喧伝された映画ですがトルーマン・カポーティ原作のこの作品は女性のアイデンティティを軸にした見事な反戦小説ですよね。村上春樹の新訳をまだ読んでないから読まねば。明日からGW後半が始まるというのにプロ野球はお休み。スケジュールの組み方が下手ですね。

5月1日(水)
世の中に変革が起きるときは妖霊星(ようれいぼし)という星が現れると確か『太平記』に記されていて楠木正成が妖霊星として暴れまくったという。立憲民主党に楠木正成は現れるのか?しかし中公文庫の『マンガ日本の古典』シリーズのさいとうたかをさんの『太平記』は『ゴルゴ13』シリーズを上回る名作ですね。中1の孫は横山光輝の『平家物語』と石ノ森章太郎の『古事記』は読んだみたいだけど『太平記』はまだ早いかな?ワン。黒兵衛との散歩は後回しにしてRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にのZOOM音声出演。テーマは日本サッカーU-23の見事な活躍を少し話したあと12日から始まる大相撲夏場所の話題。大の里が小結になったことも期待ですが錣山部屋の序二段の力士に翔太夢(ショータイム)という四股名がついたことを取りあげて力士は昔から巷間の流行に敏感な人気商売であることを解説。明治時代には文明開化・電気塔光之助・自転車早吉・自動車早太郎・軽気球友吉…ナンテ四股名もあったそうです。ちなみに「い」という四股名は「かながしら」と読むそうです。いろはにほへと…の最初ですかね。「討ち入りやいろはにほまで雪の中」という川柳があったくらいで小生が餓鬼の頃の京都南座の座席番号はいろは順でした。あ。凸凹山(でこぼこやま)という四股名があったことを喋り忘れました。またの機会に。ラジオのあと黒兵衛と小雨のなか散歩してデスクワークは新刊の目次作りなどイロイロ。NHK-BSの昼の映画はティム・バートン監督の『ビッグ・フィッシュ』。この名画は中味を全部知ってるほど何度も観たのでパス。ホントにイイ映画ですね。この映画でビッグ・フィッシュという言葉が大法螺吹きのことだと知りました。晩飯はニュース見ながら。日本に妖霊星は現れるのかな?

4月30日(火)
U-23サッカー日本がイラクに勝ったのを見届けてベッドで寝直したため起きるのが9時近くになる。慌てて朝食摂って黒兵衛と散歩。まぁ日本がイイ勝ち方をしたので気分はイイ。ワン。昨日届いた月刊誌『ZAITEN』(財界展望社)の佐高信対談『賛否両論』を読む。テーマは「自民党劣化の元凶は世襲政治にあり」対談相手は元毎日新聞政治部長の倉重篤郎氏。「世襲と老害はセット」と佐高氏。なるほど森・二階・麻生(MNS)はすべてover80なんですね。「安倍の国会答弁を聞いていると「悪夢のような政権」と切り捨てるだけでリスペクトが微塵もない(倉重)」「国民がそれを望んだからということをわかっていません(佐高)」民主主義の基本は「少数意見の尊重」。これをどう実践すれば良いのかわかっている政治家はいないようですね。時間制限などせずに徹底的に話し合わなければ(討論しなければ)ならないはずですよね。それが今や記者会見すら一人一問で討論拒否ですからね。我が国の民主政は既に地に堕ちてますね。晩飯映画劇場はNHK-BSが放送していたのを録画再生。小生がジャック・ニコルソンと並んで大好きなジーン・ハックマンが叩き上げ潜水艦長を演じた『クリムゾン・タイド』。ロシアにクーデターが起こりアメリカと日本が現実的な核の脅威にさらされるなか核で反撃しようとする彼を意見の対立したエリート副館長のデンゼル・ワシントンがすんでの所で押しとどめるハリウッド映画。核搭載原潜のなかでのベテラン艦長と高学歴(ハーバード出身)副館長の闘い。最後はどちらも傷つかずハリウッド的ハッピーエンドだったけど面白かった。これが実際の戦争シミュレーションではないでしょうけど広島長崎にアメリカが原爆を落としたことに対する是非の討論等ハリウッドなりにがんばってるところはバカにできませんね。日本人も徹底的に論争をしなければ。国会の質疑や新聞記者の会見も討論とは呼べない程度の会話ですからね。

4月29日(月)
「昭和の日」と言うらしい。昭和天皇誕生日だからと言って右翼が喜ぶわけでもなければ左翼が反対運動を唱えるわけでもなし。むしろ戦後の平和運動に尽力されてA級戦犯の合祀以来靖国神社にも詣でられなくなった皇室は右翼よりも左翼に好かれるようになったようですね。ワン。ベッドを出て長女とヨメハンと黒兵衛と散歩。子供が我が家を訪れるとメシが朝昼晩とも豪華になって良いですなぁ。まぁ二人だけのときも美味しいですけどね。ワン。昼間テレビで柔道や野球を見るうちにウトウト。本を読んでもウトウト。寝正月ならぬ寝GWか…と思いながら夜は吉本新喜劇で笑ってソソクサとベッドへ。これならサッカーに起きられるな…と思った通り目が覚めてテレビの前に座ると前半に見事な2ゴール!!イラクにもチャンスはあったけど最後の詰めが甘くてノーゴール。こういうイラクのような試合運びのときはゴールは生まれないものですね。もちろん日本のバックスががんばったんだけど好守ともに良い内容の試合でした。グループリーグから決勝トーナメントへ…さらに準々から準決勝へと調子を上げてゆく戦い方はW杯などで勝ち進む強いチームの戦法ですよね。お見事!!という評価は褒めすぎかな?

4月30日(火)午前5時前
U-23日本はイラクに2-0で見事な勝利!!本当に強かったですね。素晴らしい試合!!見事な試合運び!!鮮やかなコンビネーション!!綺麗なゴール!!泥臭くても勝利を…と言ってたくせに美しいサッカーでしたね。夜中に起きて見た価値がありました(笑)。

4月28日(日)
ベッドの読書は難しい本をやめて水木しげる『ヒットラー』を再々々読。この劇画はヒットラーを知るのに最適と言えるほどよくできてますね。ベッドから出てヨメハンと長女と3人で黒兵衛と散歩。初夏の陽気に湿度の低い風が爽やかですね。ワン。仕事はせずに『ヒットラー』を読み直したり昨日の映画のつづき『ブロンド』の後半をNetflixで見る。少々後半長すぎるキライはあったけどジョー・ディマジオ&アーサー・ミラー&J・F・ケネディとの描き方など精神病的会話もポルノ的描写も見事でした。最後のクレジットを見るとジョイス・キャロル・オーツの小説の映画化だとか。ヤッパリ女性の視点だと納得すると同時に彼女の作家としての力量を再評価。彼女がボクシングを描いた『オン・ボクシング』(中央公論社)はボクシング・ファン&スポーツライター必読の名著ですからね。「何故ボクサーになったのか?」「詩人なれなかったから」なんて表現の出てくる本です。午後から川崎フロンターレvsサンフレッチェ広島の試合をDAZNで観戦。2-2の引き分け。イイ試合でした。晩飯は昨日のジビエの残りと王将の餃子。NetflixとDAZNで映画とサッカーとトリノ歌劇場のオペラ『ラ・ボエーム』の現代演出版を見ながら(指揮はノセダ)ウーバーイーツで晩飯。長女がいるとライフスタイルが近未来型になるのかな?おおーっとNetflixではジュディ・ガーランド&フランク・シナトラ&ディーン・マーチンのコンサートなんてのもやっていた。近未来も所詮は過去の延長ですね。

4月27日(土)
今日からゴールデンウィーク。本を読むか…原稿書くか…庭の雑草抜きをするか…部屋の掃除をするか…オペラを見まくるか…ワン。とりあえずは黒兵衛と散歩。午後から長女がやって来て一緒に映画『ブロンド』ーマリリン・モンローの生涯を見る。痛々しすぎる短い一生ですね。アメリカ映画にしてはちょっと娯楽離れしたカメラワークや脚本(物語)の創り方がハリウッド離れしてましたね。可哀想なモンローを使い捨てたことに対するアメリカ人としての謝罪の映画かな?前半だけ見る。イイ映画です。晩飯はウーバーイーツでジビエ料理を頼む。安くて美味しい鹿や猪を食べながらフランク・シナトラのマジソン・スクエア・ガーデン・コンサートを見聴きしながら。サスガの歌唱力ですね。客席はマーロン・ブランドも!悪くないGWのスタートでした。

4月26日(金)
ちょっと気になったので水木しげるの『コミック版昭和史第8巻(最終巻)』をベッドに持ち込んで読み直す。「戦争の続いた戦前」と「平和の続いた戦後」を描いた水木氏の「昭和史」の結論は絶対に戦争をやってはいけないということ。最後のページは2本の銃の銃身をクルリと曲げて結び合わせてあった。やはり戦争を体験した人の(小生の両親も含めて)戦争絶対反対派の意見は尊重すべきですね。ワン。黒兵衛と散歩のあと連合通信の連載執筆。大谷選手の通訳の賭博依存症のためにすっかり悪者扱いとなったスポーツ・ベッティングですがソレを取り入れることで日本のプロ野球の親会社依存が解消されるはず(JリーグやBリーグや欧米のスポーツのチームのようにスポーツが親会社の所有から離れて独立できるはず)という原稿を書く。スポーツ・チームを親会社の所有物にして利用しようとする企業(メディア)は反対するでしょうがスポーツ・ベッティングによるスポーツの財源は1兆円以上の増加が見込まれるのですからね。現在のスポーツ庁の予算は361億円ですからスポーツ・ベッティングの賛否を問う討論を始めるべきですね。夕方からは『ニューズ・オプエド』スポーツライターの小林信也さんと小崎仁久さんをゲストに迎えてスポ体(旧・国体=国民体育大会)の存続問題や築地魚市場の跡地に屋内総合スタジアム(巨人の本拠地?)を建設する問題を話し合う。費用が嵩むからスポ体をやめようという意見に対してこんな素晴らしい大会に変えますよという意見がスポーツ界から全然出ないのは淋しい…とか…20年後のスタジアムがまだ巨人中心なの?…といったマスメディアではナカナカ喋れない意見をワイワイ。日本のスポーツ界はいつになったら「利用されるスポーツ」から「独立したスポーツ」になれるのか?という結論。そのほうが日本の経済のためにもプラスになるのにね…というこれまたマスメディアでは絶対に口にできない話題を3人で話し合うったあと『チコちゃん』見ながら晩飯。

4月25日(木)
今夜はサッカーU-23の対カタール戦があったのに寝てしまいました。自分の仕事(最後の一冊『日本の新聞・テレビが日本のスポーツを殺す(課題)』に力を込め始めると(頭の中が奪われると)他のことを考えられなくなるようですね。でも日本の若者たちが4-2で勝ってよかったですね。相手のキーパーがレッドカードで退場か…韓国に負けたことが奮起につながったかな…そういう精神論はいけないのかな…あ。韓国はインドネシアにPK戦で負けたのですね。インドネシアはオーストラリアにも勝ったし…いつの間に強くなったのかな?そういえばACL(アジア・チャンピオンズ・リーグ)では横浜Fマリノスが韓国の蔚山を破って決勝に進出か…日本のテレビは自分の放送しないスポーツについては無視するようですね。昼間は本ホームページの更新原稿を纏めたり…書き下ろしの目次を纏めたり…明日の『オプエド』の手配をしたり(ゲストは小林信也さんと小崎仁久さんです。小林信也さんから『道 DOU』という季刊雑誌が届く。宇城憲治氏という武道家と巻頭で対談。なかなか面白い。武道をスポーツに生かす試みは様々な人が提唱しているが東洋の身体細胞生成論が西洋の身体筋肉支配論を早くぶち破ってほしいですね。

4月24日(水)
ベッドのなかの読書は筑摩書房の月刊PR誌『ちくま5月号』。蓮實重彦『些事にこだわり19』保阪正康『中江丑吉伝4』森田真生『センス・オブ・ワンダー』斎藤真理子『読んで出会ったすごい人4』などの連載を楽しんだあと168回目の斎藤美奈子の連載『世の中ラボ』の書籍紹介をじっくり拝読。今回は『アイヌ民族差別の背景には何がある?』と題して3冊の本ー北原モコットゥナシ『アイヌもやもや』303ブックス/岡和田晃&マーク・ウィンチェスター『アイヌ民族否定論に抗する』河出書房新社/的場光昭『改訂増補版アイヌ先住民族その不都合な真実20』展転社ーの3冊が紹介されていた。前の2冊がアイヌ民族に対する不当な差別の実情批判。後の1冊が不当な差別の《偏見を助長する恐れ大》の本。日本は《国連女性差別撤廃委員会について「チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場。完全に品格に問題があります》などとSNSに書き込む酷い国会議員が存在する社会だから3冊とも読んで勉強せねば。ワン。黒兵衛との散歩は後回しにしてRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にのZOOM音声出演。テーマは一昨日の本欄に書いたスポーツにおける意味不明の言葉の解説。「決定力不足」「身体能力」「体幹を鍛える」「勝利の方程式」「(選手やチームや技術の)進化」などについて解説。方程式は解かないといけないのでよく使われているリリーフ投手の順序等を表現する数学用語を使うなら「勝利の公式」と言うべきでしょうね。それに「進化」は「退化」と思える場合もあるので良い意味で使うなら「進歩」でしょうね。寿司屋が進化すると全部回転寿司になるのでしょうけどソレは良いこと(進歩)とは思えませんからね…とかイロイロ話してラジオのあと黒兵衛との散歩は雨のなかチョットだけ。終日原稿書き。もうすぐGWか…孫も来ないようだし上野の近代美術館の常設展へでも行くか。桜も終わったし常設展は少ない見物人のなかでいろんな名画をゆっくり見られますからね。晩飯はベイスターズvsタイガース雨中のドタバタ試合を観ながら。結構な強い雨のなか有利不利が転変。最近はナカナカ雨で中止がないですね。ケーシー・ステンゲル監督のように傘を差して審判に抗議するようなパフォーマンスが見たいですね。

4月23日(火)
『たそがれやくざブルース』の「突撃する女」読む。巨人に入団しようとする女性投手の《ワインドアップのときの球の握りの隠し方が見事》と結構専門的な表現が多くて楽しい。が《杉下茂のフォークボール》《小山正明のパームボール》《バッキーのナックル》《若林忠志のシンカー》という表現はもう通じないかな。それ以上に《純血を誇っていた巨人軍》なんて表現のほうが無理がありますね。しかし巨人は昔は(と言ってもほんの半世紀前までは)堂々と「純血主義」(「外人」選手は入れない方針)を堂々と公言してメディアもその表現を使っていたのですよね。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。そう言えばかつて巨人にロイ・ホワイトという選手が入団したときは記者会見でオーナーが「白だか黒だかわからない選手」と発言したことを憶えている。こんな酷い発言が存在していたことは憶えておいたほうがイイですね。この国では今も酷い民族差別人種差別を平気で口にする国会議員までいますからね。ワン。イロイロ仕事。昼飯時に観たバイエルン歌劇場のヨハン・シュトラウスのオペレッタ『こうもり』(数日前の深夜にNHK-BSの放送を録画)は見事な舞台だった。舞台と衣裳の色彩がすばらしくバレエや合唱の登場人物はモノセックスが基調。歌劇場管弦楽団500周年記念講演らしいが海外の歌劇場の演出の「進化」は凄いものですね。晩飯はベイスターズvsタイガースのプロ野球を観ながら。両チームともリリーフ投手陣が良くて好ゲームの延長引き分けでしたね。関西出身の神奈川県人としては満足の試合でした。

4月22日(月)
ベッドの読書は井上ひさしさんの『たそがれやくざブルース』(講談社文庫)。その短編集のなかに入っていた女子野球のことを読んでおきたいと思ったのだが『メンデルスゾーン七世を愛す』や『パガニーニはつむじ風』などの音楽小説の面白さに捕まってしまって女子野球選手が巨人に入団する『突撃する女』までは辿り着かず。まぁ井上娯楽小説を楽しみましょう。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩のあとデスクワーク。生涯最後の書き下ろしに徐々に気合いが入ってくる。まぁ焦らず急がず…午後のNHK-BSで映画『プリティ・リーグ』をやっていたので半分観て仕事して残り半分を晩飯時に観る。これは何度も観たけどイイ映画ですね。戦時中の実話を元にしたアメリカ女子メジャーリーグの選手たちが野球殿堂に入ることを入り口と出口のサンドイッチにして真ん中の女子野球ワールドシリーズの姉妹対決もオモシロイ。女性問題も男の情けなさも描かれていてイイ映画ですね。トム・ハンクスとマドンナもがんばってる。そう言えば今日は竹内通夫さんという金城大学名誉教授の方から『女學生たちのプレイボール 戦前期わが国女子野球小史』(あるむ)という本も送られてきた。子規と野球の話など面白そうなので読まねば。井上ひさしさんの文庫本に手を出したのをきっかけに女子野球の連鎖。偶然とは言え面白いものですね。夜は前項にも書いたけど日韓サッカーU-23。残念ながら負けましたけど試合後のインタヴューで「決定力不足」という言葉をうちにした選手がいた。懐かしい言葉ですね。正直言って意味不明の言葉ですね。どうすれば「決定力」が生まれるのかを語っていないわけですからね。「体幹を鍛える」「勝利の方程式」「進化した」などと同じ意味不明の言葉ですね。体幹って何?方程式って解くものでしょ。進化って退化も含む言葉ですよね。言葉は丁寧に使わなければ…。

4月22日(月)
日韓サッカーU-23。日本負けちゃいましたね。こーゆー負け方をすると根性論を口にしたくなりますが本当は戦略と戦術と技術の問題なんですよね。間違えちゃいけないですよね。

4月21日(日)
昨日東京で地下鉄の乗り換えや早大構内を歩き回ったせいで疲れたせいかベッドでは爆睡。本を読めず。結局小生にとっての書物は睡眠導入剤なのか?本欄はどんな催眠導入剤が有効で精神的健康に良かったかを書き記しているのかもしれない。運動(歩行)は書物と同じ睡眠効果があるけど肉体的健康以外に心(精神)には何も残らないのが残念ですね。ワン。ベッドを出てくる兵衛と散歩。黒兵衛はいつもよく寝ますね。書物は必要ないですね。頭の中で自分で何か物語を紡いでいるのかな?ワン。朝仕事をちょっぴりして昼飯のあと昼寝。よく寝る一日。タマにはイイでしょう。目が覚めるとNHKが歌川広重の江戸百の謎解きをやっていた。面白かった。小生はダイナミックな北斎派でしたが広重の大胆な構図も見事ですね。絵に隠された「暗号」の解説も面白かった。タイガースも勝ったことで精神的にも健康(笑)。晩飯は『ダーウィンが来た』でゴンドワナ大陸の恐竜の新説を楽しんだあと久し振りにDVDで『勧進帳』。幸四郎&吉右衛門&染五郎(全部先代)で歌舞伎座さよなら公演の記録。これが一番見事な舞台ですね。昔の松禄の見事な舞をビデオに残していたけどベータで見ることができなくなったのは残念。最新技術の記録は消えてゆくのですね。パソコンもスマホも消えてDVDもCDも未来には粉になって未来まで残るのは紙媒体だけですね。嗚呼。

4月20日(土)
ベッドに正岡子規の『松蘿玉液』(岩波文庫)を持ち込む。目指す文章はすぐに見つかる。《今最も盛んに行わるるを端艇競漕(ボオトレエス)とす。(略)しかして普通に陸上運動会または陸上競技会と称するものは競走を主とし高飛・棹飛・幅飛・槌投・クリケット球・鉄丸投等の種類これに属す。この一文が(クリケット球というのはよくわからないが)AthleticsやTrack & Fieldを「陸上競技」と訳すようになったきっかけになったのですね。子規の文章は「陸上競技」としてさらに競馬・ローンテニス・ベースボールの紹介へと続くがこれらはTrack & Fieldとは別に独立した競技と捉えられるようになって日本語としてはチョイと不思議な「陸上競技」というスポーツ競技の訳語が誕生したわけですね。それはともかく子規のスポーツ紹介文は面白い。それに較べて子規が近松の『曽根崎心中』の〽此世の名残夜も名残…七ツの時が六ツ鳴りて残る一ツが今生の……の名文を「抱腹絶倒」「瑕瑾多く」「悪句のかたまり」とボロクソに批判しているのもオモシロイですね。彼は関西人の粋がわからなかったのかな。柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺…ってのもザッハリッヒに過ぎて関西的情緒じゃないですからね。ワン。サッサと黒兵衛の散歩を済ませて東海道線で東京駅へ。大手町駅まで歩いて東西線で早稲田へ。早大で行われた日本スポーツ学会の総会とスポーツを語り合う会に参加。語り合う会ではスポーツ学会が初めて卓球を取りあげてゲストスピーカーとして元日本女子卓球チーム監督の西村卓二さんと福原愛さんが参加。二人の話がメッチャ面白かった。特に幼い頃から卓球有名人になっていた福原愛さんが大坂の高校に入学したとき自分は周囲の人全員を全然知らないのに周囲の人ががみんな自分のことを知っていて注目される不思議さを「初めて地球に連れてこられた宇宙人」と表現したのは素晴らしと思いながら爆笑してしまった。進行役の長田渚左さんに当てられたので「スポーツの世界に遺伝はない」という話をさせていただいたり西村さんやヨーコ・ゼッターランドさん初めいろんな人と再会して(卓球の関係で来ておられた浅葉克巳さんとも再会)挨拶したり『世界思想』を渡したり…で二次会に出ると帰りが遅くなるので遠慮して帰宅。『報道特集』見ながら晩飯(民放で見る価値のある番組はこの番組だけと吉本新喜劇だけですね)。食後は久し振りに『リゴレット』『トゥーランドット』『ばらの騎士』などのオペラをDVDでダイジェストで楽しみながら酒。有意義な一日でした。

4月19日(金)
朝読む本がないときは漱石『草枕』。冒頭の哲学的エッセイをチョイと読んで最終章の日露戦争で戦地へ赴く青年を送るシーンへと跳んでみる。この観念から現実への融合は凄いものですね。漱石はそれを美術(絵画)を軸にやってのけたのか…なるほど絵画とは目に見えないものを描く行為なんですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。芸術が感情の直接的伝達(トルストイ)とするなら芸術は黒兵衛にも通じるはずですね。そう言えば昔叔父さんの家にいたムツというなの雑種の犬はトランペットに反応してムソルグスキー(ラヴェル編曲)の『展覧会の絵』の冒頭を流すとワオ〜ンワオ〜ンと吠えまくっていた。が、リロイ・アンダーソンの『トランペット吹きの休日』には反応しなかった。何故か?犬の心(感情)はわからない。ワン。いろいろデスクワークのあと夕方から『ニューズ・オプエド』はMCがタケ小山さんで小生はゲスト。高野連が夏の甲子園の暑さ対策を打ち出したとか。まったくショーモナイことでメディア(朝日新聞社)が主催者から手を引いてジャーナリズムに徹することにならないと真の高校野球改革など不可能でしょうね。もう一人のゲストのゴルフ・ジャーナリストの小川朗さんも賛成してくださる。さらに若者代表の早大大学院の畠山祥さんがゲスト出演。若者の参加は大歓迎ですけどスポーツを語るには知識が必要ですから勉強してくださいね。番組を終えて『チコちゃん』見ながら晩飯。最近は小生も答えられる疑問が増えたかな?

4月18日(木)
森田真生『数学する身体』(新潮社)何度目かの読了。読み終えたと言うより考えるきっかけをもらって考え続けたという方が正しいですね。しかし数学とか音楽と格闘している人はある意味羨ましいですね。俗世間から超然としていられるから。トルストイは文学者として音楽に嫉妬して『クロイツェル・ソナタ』を書きヴァイオリニストとピアニストの二重奏を聴いて自分の妻と男の不倫関係を見抜く物語を書いたのですよね。それだけ音楽はまだ俗世間に浸かってると言うことかな?ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。桜一色の季節は短く終わって蒲公英や躑躅や五月や黄木香薔薇など花いっぱいの季節が始まる。もうすぐ紫陽花も咲き誇るのでしょうね。ワン。サァそろそろ小生も人生最後の一冊に取り掛かることにするか…タイトルは『新聞とテレビが日本のスポーツ文化とスポーツ経済を破壊する(課題)』…これは売れない本になりそうかな(苦笑)。晩飯はデンゼル・ワシントン主演の映画『アンストッパブル』を見ながら。監督は『トップガン』のトニー・スコット。長さ1q近い爆発燃料を積んだ爆発燃料を積んだ貨物列車が無人で暴走するのを飛び乗って止めるアメリカン・ヒーローの話。阿呆みたいなハリウッド映画だけど良くできてる「人間ドラマ」ですね。ペキンパーの『コンボイ』や黒澤明原案の『暴走機関車』は巨大トラック集団や機関車がただ暴走するだけのことが見事に面白い作品に仕上げられているけど一般の観客は「人間ドラマ」のほうが好きかな?俺は後者のほうが好きだけど…というような話をスポーツの世界でも書きました。それが『世界思想』に書いた「スポーツそのものの魅力を求めて」です。多くの人が感想を寄せてくださって嬉しいです。コレを軸に最後の一冊を書く予定です。

4月17日(水)
『数学する身体』は本当に面白い。人間の脳(猿の脳にも)には他人の行動を見るだけで自分も同じ行動をしているように働く細胞があるらしい。「ミラーニューロン(鏡神経細胞)」と呼ばれている細胞がソレだが他人が重い物を持ち上げている動作を見ると自分も同じ動作をしているように脳細胞は働くらしい。要するに人間は他人の心(喜怒哀楽)を共有できる(わかる)のだ。こんないい話が数学の本に書かれているのは素敵ですね。また人間の脳は足し算をするときに物が左から右へ動くのを追う眼球の動きと同じ反応をするらしい。だから数直線は左から右へ数が大きくなり陸上競技のトラックは人が左から右へ走る(足し算の)姿を近くで見えるように左回りに作られているわけですね。何度読んでもオモシロイ。ワン。黒兵衛との散歩は後回しにしてRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にのZOOM音声出演。テーマは大谷が松井のメジャー本塁打数に並んだことを取りあげてスポーツと記録の話。古代ギリシアのオリンポスの祭典では誰が勝ったかという名前だけが残っていて何回勝ったかとかどれだけの長さを跳んだかとか投げたかとかどれだけ速く走ったか…というような「記録」は一切残っていない。要するに誰が素晴らしかったか(神々と並ぶ活躍をしたか)が重要なのであり「記録」はスポーツ競技から神々(宗教)の存在が消えた近代になってから取り入れられたものなんですね。つまり現在のスポーツの記録は「神」であり大谷が記録を残したボールに高値がつくというのは神々で商売をする経済行為=宗教というわけですね…なんて話をしてから朝食のあと黒兵衛と散歩。昨日の夜がサッカー見物でベッドに入るのが遅かったせいか昼寝ぐっすり。歳を取るということは無理の利かない身体になると言うことですね。いや無理をしてはいけない身体になることかな。衆院補選が始まったらしい。皆さん力を込めて真っ当なことに見えることを力説されてるけど所詮は就職活動に思えたりするのは悲しいですね。誰か一人でも国会議員を減らそうと言わないモノか?

4月16日(火)つづき
夜はサッカーU-23パリ五輪アジア予選。前半早く先制点。直後に1人レッドカードで退場。何やっとんねん。しかしまぁ10人でよく1点を守り切ったと褒めるべきなのかどうかはよーわからん。キーパーがんばりましたね。評価はそれだけ。眠い。

4月16日(火)
『数学する身体』のなかにも数学者の奇行(面白い行動)がいくつか紹介されているが我が高校の数学教師のなかにも毎日壁に直面して足踏みランニングをしている数学の教師がいた。そういう人が存在している方が世の中豊かですね。小生の同級生で中学時代に分厚い英語の本を読んでいたので「何の本?」と訊くと「集合論」と答えた大天才がいた。大人になってから我が家に泊まりに来たことがあって夜に風呂をすすめるとナカナカ出てこない。心配になって見に行くと風呂に入らず真っ裸で大きな鏡に向かって積分記号やlimや∞やsinたcosが並んだ数式らしきものを石鹸を使って書いていた。「いやまぁ今チョット思いついたもので。失礼」と言って彼は風呂に入っていったが後でその数式らしきものを「消していいよ」と言われて拭き消してしまったことを今も後悔している。せめて写真を撮っておくべきだった。数年前に数学者の秋山仁先生と出会ったときに彼の話をすると「えっ!?Mさんと同級生!凄いですね」と言われた。京大理学部の入試に数学満点で合格した友人とはその後何度も飲み会で会ってるが「フィールズ賞取れなかったのか?」と訊くと「それ以外の数学の賞は全部一応もらったよ」と答えたので5人ほどの仲間たちと拍手した。数学者というのはどーも憎めないですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。黄木香薔薇の花が真っ黄色に美しく満開。紫陽花の緑の葉がいっぱい出てきた。もうすぐ梅雨ですね。ワン。『ZAITEN』の連載「今月のスポーツ批評」を書く。水原一平の「事件」は賭博禁止のカリフォルニア州ならではの出来事か?という原稿を書く。賭博(スポーツベッティング)を禁止すれば禁酒法と同じで裏社会が喜ぶわけでコレは難しい問題ですがマスメディア(ジャーナリズム)でキチンと是非を討論するためにもメディアのスポーツ支配をまず自ら禁止するべきでしょうね。晩飯時にNHK『クローズアップ現代』が「水原事件」と「賭博依存症」を取りあげていたけど…メディアのスポーツ支配の是非は取りあげませんねえ。先ず隗より始めよという言葉をメディアの関係者は知らないのかな?否。知っていても自分たちの不利益になることは無視するのかな?

4月15日(月)
ベッドのなかで『数学する身体』読み続ける。小生が数学を放棄したのは高校2年数Vの授業のテーラー展開からだったが数Ubで虚数が登場したまでは面白さに小躍りしていた。imaginary numberという魅力的な言葉が宇宙物理の計算にも登場すると聞いてナルホド現実宇宙は虚構の塊かもしれないと興奮した。空即是色色即是空の世界で数学はオモロイなぁと感激していたら数Vで挫折。しかしヒルベルト&デデキント&ゲーデル&チューリング…の話はオモロイですなあ。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。葉桜七分咲き。満開だった桜の花弁は掛け合ってマイナスの虚数になって落ちていき地面で集まる場所と吹き飛ばされる場所に分かれて宇宙の銀河のような塊をアチコチに作る。桜の花弁の集まりも宇宙の星の集まりも同じimajinary numberの集合体なんですなぁ。ナンマイダーナンマイダー南無阿弥陀仏…ナンテほざくのが好きな男は数学者にはなれないですなぁ。ワン。終日原稿書きは水原一平事件とギャンブルスポーツを考え直す。日本が英国のように「賭博解禁の大人の国」になれるのはいつのことでしょう?IRは現在の公営賭博と同様「一部公認一部黙認」の状況を後押しして「公認された連中」が金儲けをするだけ…ですよね。晩飯は吉本新喜劇を見ながら。安部公房ばりの不条理なドタバタの展開はイイですね。その後のNHK『映像の世紀バタフライエフェクト』はノルマンディー上陸作戦。なるほどハリウッド映画の『史上最大の作戦』が如何に綺麗事の虚構だったのかよくわかった。作家のサリンジャーは上陸作戦からベルリン攻略まで参戦して戦後PTSDを発症。田舎に籠もるわけですね。上陸作戦前の爆撃では大勢のフランス人も犠牲になってソレが戦争なんですね。だから絶対にやってはいけないのですね。

4月14日(日)
ベッドのなかの読書は小生の師匠永竹由幸氏の『蝶々夫人』に関する記述イロイロ。日本の真珠湾攻撃はアメリカ人海軍将校に弄ばれて自刃した蝶々夫人の菩提を弔う復讐劇だったという永竹氏の説は面白いですね。一読突拍子もない暴論に読めますが蝶々夫人を近代日本(東洋)の西洋に近づいた象徴と捉えるとナカナカ面白味が感じられますね。ワン。ベッドを出て朝食と黒兵衛との散歩を早めに済ませて大船駅へ。東海道線で品川経由新幹線で名古屋へ。新築なってグランドオープン間近の新中日ビルで15人ほどのおば様&おじ様を相手に栄中日文化センター「オペラ講座」で『蝶々夫人』を解説。7月の兵庫県立芸術文化センターの佐渡裕プロデュース『蝶々夫人』の鑑賞ツアーの宣伝も兼ねて浅利慶太演出の舞台や八千草薫主演の映画を見ながら解説。皆さんに楽しんでいただいて新幹線で帰鎌。その足でヨメハンと待ち合わせた『鮨処もり山』へ。久し振りに美味しいお寿司を味わいながらカウンターを共にしたお客さん方と水原一平事件を話したりイロイロ楽しいひとときを過ごして足洗い。帰宅してNHK-BS『クラシック音楽館』を見聴きしながらワインとチーズで呑み直し。先日亡くなったポリーニの特集はよかったけど日本の音楽評論家のエライさんはどーしてあんな上から目線のエラそうな発言を素晴らしい演奏家に対してできるのかな?面白い音楽評論を書いてないくせになぜか「高い評価」を得ているのは政治力があったからか?それにしてもポリーニのベートーヴェン最後のソナタ32番は人類の遺産と言えるほどの名演ですね。

4月13日(土)
『数学する身体』読み続ける。何度読んでもオモシロイ。確か数学者で著者の森田真生氏も尊敬している岡潔氏はアポロ11号が人類初の月面着陸に成功したときテレビに出てコメントされたように記憶している。「目を閉じれば誰でも月に行けるに何をわざわざロケットで…」と話されたと記憶しているがアレは小生の幻想だったのか…ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。今年の桜も幻想だったのか…青葉茂れる。ワン。土曜昼飯の定番はNHK『探検ファクトリー』を見ながら。耐熱ガラスの加工工場は面白かったですね。総ガラスの楽器は1千万。スーパーカミオカンデの光電子倍増管もここで創られたんですね。ここで?ってどこや?忘れた。それがテレビ知識の限界。嗚呼(>_<)明日の中日オペラ講座『蝶々夫人』の準備イロイロ。早く寝る。

4月12日(金)
ベッドのなかで森田真生『数学する身体』(新潮社)を何度目かの再々読。今夕の『ニューズ・オプエド』でスポーツ特集の『世界思想51号』を紹介すると同時に為末大さんの対談集『ぼくたちには「体育」がこう見える』(大修館書店)も紹介しようと思い対談相手の一人の森田真生さんの本をもう一度…と思ったのだが…マイッタ。これは何度読んでも凄い名著ですね。広さを測ったり数を足したり引いたりする「行為」が自ずと「思考」となり数がそれ自体が文化となる話やマグロが環境(海水)と一体化して時速80キロで泳ぐ話や建築家荒川修作氏の《「天命反転」の壮大な企て》の建築物の話や「数学mathematics」がギリシア語の「マテマータ(学ばれるべきもの)」に由来する言葉で「定理theorem」がギリシア語の「よく見る」という言葉から生まれたこと…などなどマイッタとしか言い様がない「目鱗」の連続ですね。パゾリーニの映画『テオレマ(定理)』を見直したくなりましたね。ナンノコッチャ!ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。桜は五分葉桜。もうすぐ青葉茂れるの季節ですね。ワン。大谷翔平は水原一平のギャンブルと一切無関係だったことが証明されてよかったですね。小生はギャンブル解禁大賛成。IR大反対です。だから関西万博にも大反対しています。そもそも万博推進している人が1970年の大坂フェスティバル・ホールでどんなコンサートが万博の一環として行われたか…知らないでしょう。私はバーンスタインと小澤征爾が指揮したニューヨーク・フィルのコンサートにも二期会の『ラインの黄金』にも行きましたが今年の万博ではそんな文化事業はトンと聞きませんよね。夕方から『ニューズ・オプエド』はスポーツとギャンブルの話やパリ五輪&オリンピック休戦の話。オリンピック休戦を実現させるためにどうすればいのか…難しい話だけど五輪アナリストの春日良一さんやNPO法人おりがみでオリンピックの「有効活用」を企てている都築則彦さんの話は非常に勉強になりました。パリ五輪はどうなる?を考えるよりパリ五輪が終わったとはどうなる?を考えるべきなんですね。BS-TBSで五輪や万博の「イベント資本主義」「お祭り資本主義」を取りあげていたけど…今頃になって…とも思いますよね。今になって取りあげるべきは万博の終わったあとのことですよね。


4月11日(木)
昨日のマンガ版『カラマーゾフの兄弟』に続いてベッドのなかでジェームズ・ジョイスの『ユリシーズ』をマンガ版で読む。『カラマーゾフ』や『罪と罰』は高校時代に一応日本語訳を読んだけど(役者の名前が江川卓だったのでよく憶えている・笑)『ユリシーズ』は未読。マンガだけで読んだ気になるのはイケマセンね。けど概要をつかめるのは面白い。ジョイスはプッチーニのオペラ『蝶々夫人』を見に行こうと妻を誘ったが女性蔑視の酷い話は見たくないと断られたという話をシーポリ指揮フレーニが蝶々夫人のCDの解説書で読んだ。ジョイスが綺麗なメロディを聴きに行こうと誘ってもダメだったらしい。そう言えばウチのヨメハンも蝶々夫人のストーリーは女にとって最悪と言ってる。我が師匠である永竹由幸さんは現地妻の蝶々さんが夫がアメリカから帰ってこないからといって待ち続けたり捨てられて自害するのはありえないと書いている。次の旦那を見つけるのが普通だと。当時(明治代初期)の米軍人は日本人女性を妻にして中国料理を食べてスイスに住むのが理想だったとか。その日本人妻の理想型が物語になったのが蝶々夫人なのでしょうね。演出家のハリー・クプファーはプッチーニの『トゥーランドット』は女性差別が酷いから演出しないと言っていたらしい。納得するが音楽は美しいですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。桜はまだピンク色。もうすぐ葉桜だけの青葉になるともっと美しいと思うのは少数派?ワン。終日デスクワークは終末オペラ講座『蝶々夫人』の再勉強&明日の『ニューズ・オプエド』の準備。久し振りに五輪アナリストの春日良一さんに登場してもらう。サッカー欧州選手権に対するイスラム国のテロ予告は大事に到らなかったようだけどパリ五輪は大丈夫かな?晩飯映画劇場はソ連映画の大作『カラマーゾフの兄弟』を観ながら。しかし4時間以上のロシア語字幕映画を飯食いながら観るのは不可能とわかりプロ野球に変更(笑)。あの歌いっぱなしの応援はどうにかならないものか?

4月10日(水)
昨晩息子の部屋の本棚から『マンガで読む名作カラマーゾフの兄弟』を発見。ドストエフスキーをマンガでなんか読むなよと呟きながらベッドに持ち込んで昨晩と今朝ベッドで読破。そう言えば手塚治虫も『罪と罰』を漫画化していたなと思いながら読んだが親殺しの罪を着せられてシベリアへ送られる長男も彼を囲む恋人も弟たちもこんなに明るい心でハッピーエンドだったかなあ…と高校生の時の読んだ重苦しい感想と較べて不思議な気持ちに陥る。これがマンガのチカラ?ワン。黒兵衛との散歩は後回しにしてRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にのZOOM音声出演。テーマは大谷がクリケットのバットでバッティングの調子を取り戻したことを取りあげて「丸い物=ボール=太陽の象徴」の奪い合い(フットボール)は古代メソポタミアが起源だが棒(王の錫杖=地上権力の象徴)でボール(太陽の象徴)を打つゲームは古代エジプトが起源という話をする。クフ王のピラミッドにはまるで王がノックをしているような絵が残されているんですよね…と書いたのは詩人の平出隆さん(『ベースボールの詩学』講談社学術文庫)でしたね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。桜の絨毯を踏み締めながら。桜の花弁が散ったのは春の嵐のせいではなく寿命だと聞いたことがある。花弁は少々の風では散らないらしい。ということはサヨナラダケガ人生ダという別離も寿命の結果なんでしょうね。ワン。終日デスクワークは終末のオペラ講座『蝶々夫人』のレジュメづくり。八千草薫主演の1955年製作イタリア映画『マダム・バタフライ』はよくできてますね。増村保造が助監督をしてますね。1986年ミラノ・スカラ座の浅利慶太演出『蝶々夫人』もイイ演出ですね。カラヤン指揮ウィーン・フィルでジャン・ピエール・ポネル演出の映画は日本人が日本の描き方がチョットオカシイ。西洋人のゲテモノ日本観が垣間見えて馬鹿馬鹿しく面白いけど…。

4月9日(火)
朝ベッドで昨日に続いて為末大さんの対談集『ぼくたちには「体育」が…』読み続ける。面白い。素晴らしい!《からだを使いつつ「できる/できない」の優劣をつけるのとは違う技術を高める。そういう体育もあるのかな》という伊藤亜紗東京工大教授の意見など新しい体育観が満載。小生は昨日も書いたが「体育キライ」でその「軍隊的上意下達的命令的やり方」を改めるべく「体育→スポーツ」への変化を求めてきたが為末さんの主張は体育を弁証法的に止揚して「新しい体育」に生まれ変わらせることと理解した。これには大賛成だけど現教育体制で実現可能かな?アカデミズムの理想的体育と現実の体育教師の乖離を埋めることが可能か?体育学会や体育教師の勉強会に都合3度講師として呼ばれたことがあるがそのうち1度は聴衆のジャージャー姿の体育教師の携帯電話が3度も鳴って腹が立って講演をやめたことがありました。今から約20年前の話だから現在は変わったかな?為末さんの本を全体育教師が読めば変わるはずだけど…ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩しようとしたら猛烈な春の嵐。花ニ嵐のタトエモアルゾ。サヨナラダケガ人生ダ。その井伏鱒二の訳詞ばかりを思い出す。その詩が川島雄三監督の映画『貸間あり』では見事に使われていましたね。あ。原作は井伏鱒二の小説か。ワン。終日デスクワーク。昼には春の嵐も止んだので黒兵衛を庭に出してやると山盛りの雲古。はっはっは。元気な証拠。昼飯後にNHK-BSが『ア・フュー・グッドメン』という映画をやっていたので観てしまう。米軍のグァンタナモで起きた「殺人事件」で有罪を疑われた2人の軍人をトム・クルーズ&デミ・ムーアなどの弁護人が救う話。ジャック・ニコルソンが出ているので観ていたらナカナカ出てこないけどケヴィン・ベーコンの検事との法廷闘争が興味深くて見続けたたら最後の最後にニコルソン御大が登場。実は軍の規律を守るための殺人で命令を下したのがニコルソンだったことが暴かれる。昨日観た『エアフォース・ワン』とはまた別の種類のアメリカン・ナショナリズム映画。アメリカ(ハリウッド)の奥深さか?NHKは総理の訪米に合わせて上映映画を選んでるのかな?

4月8日(月)
朝ベッドでの読書は為末大さんの新刊『ぼくたちには「体育」がこう見える 「体育」は学びの宝庫である』(大修館書店)。先週この本が届いたときは「体育キライ」で「体育」の名称を「スポーツ」に変えることに尽力してきた小生としてはナンジャコレ!?と思えるタイトルだったが中味はナカナカ面白い。『体育科教育』(同)という月刊誌に連載された対談を纏めたものだが数学者(独立研究者)で名著『数学する身体』(新潮社)の著者である森田真生氏も登場。《すればするほど人間以外の生きものがハッピーになるスポーツもあり得るかもしれない》なんて言葉はナカナカ聞ける表現ではないですね。森田氏の写真を初めて見たが85年生まれでこんなに若い方だとは想像できなかった。10歳までアメリカで育ったバスケ少年はマイケル・ジョーダンに憧れていたとか。やはり身体は若い頃から動かしたほうが良いようですね。しかし常にジャージ姿でホイッスルを首からぶら下げて怒鳴ってる体育教師にこそこの為末さんの対談集を読んでいただきたいですね。ついでに小生の拙著も。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。ガビチョウ(画眉鳥)の啼き声が美しいけど五月蠅すぎる。やはり外来種なんですね。ワン。黒兵衛も外来種。外来種差別はイケマセンね。仕事の合間に子供部屋の本棚にある資料を漁ったら手塚治虫『火の鳥 少女クラブ版』(講談社)なんてのを見つけた。「エジプト編」「ギリシア編」「ローマ編」の三部作で昭和31〜2年の『少女クラブ』に連載されたものだとか。この頃から「火の鳥」は手塚氏のテーマだったのですね。仕事の合間に読んでしまう。晩飯は吉本新喜劇を見ながら。面白い!!晩飯の前後には昼間NHK-BSでやっていた『エアフォースワン』を観る。キチンと観たのは初めて。ハリウッド・スペクタクル・アメリカン・ナショナリズム編。アメリカ人は何故にこうもエンタメの創り方が上手いのでしょうねえ?

4月7日(日)
朝のベッドのなかでの読書は手塚治虫『メトロポリス』。手塚氏の1949年の作品。昨日読んだ『ロストワールド』が1948年。小生の生まれる前の作品。アトムも生まれる前だけど空飛ぶ少年はアトムの飛び方をしている。文明批判もこの頃から最晩年まで続くわけですね。ミキマウス・ウォルトディズニーニという巨大鼠も登場するけどディズニーが『ライオンキング』で手塚作品『ジャングル大帝』をパクったのをあまり問題にしなかったのはコレがあったからかな?しかし長谷川町子に国民栄誉賞が与えられて手塚治虫に与えられなかったのは国民栄誉賞が自民党総理の思惑で動いてる証左ですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。満々開の桜並木の下。桜の花の下には死体が埋まっていて桜はその血を吸い上げるから美しいと誰かが書いたけど最近の桜にそんなおどろおどろした美しさを感じなくなったのはテレビの報道過多のでしかもしれないですね。ワン。終日仕事部屋の整理。手の空いたときにチョコチョコとテレビを観るが野球ばかりでサッカーのないのは何故?町田vs川崎を観たかったのに…。アメリカでは水原−大谷ギャンブル借金事件の続報が続いてるのに日本で報じないのは何故かな?晩飯のあとに観たNHK-Eテレの『クラシック音楽館』で初めて聴いたシチェドリン編曲のバレエ音楽『カルメン組曲』は面白かったですね。弦と打楽器だけの組み合わせが秀逸でした。

4月6日(土)つづく
晩飯のあとにNHK『新プロジェクトX』を観る。スカイツリーの建設。がんばった工事関係者はみんな素晴らしかったと思うけどヤッパリ「人間ドラマ」なんですね。スポーツを「人間ドラマ」で描けば「スポーツの面白さ・素晴らしさが消える」。建築物の場合は何が消えるのかな?

4月6日(土)
誕生日冥土の旅への一里塚めでたくもありめでたくもなし。ベッドのなかでの読書は手塚治虫の文庫全集から『ロストワールド』。昨日から遊びに来ていた孫が本棚の奥から引っ張り出したもののようで思わず読み出す。この荒唐無稽のオモシロイ作品を手塚氏は中学時代に思いついたとか。地球より遅れて進化し恐竜などの跋扈しているママンゴ星を探検して取り残された男と女(植物人間)がママンゴ星のアダムとイヴになる結末は晩年の『火の鳥』にも通じますね。栴檀は双葉より芳し…または三つ子の魂百まで…かな?ワン。昨夜我が家に泊まった次女と2人の孫と一緒に黒兵衛と散歩。途中ヨメハンも合流して満開の桜の下で記念撮影。染井吉野も山桜も見事に今年も花開きました。ワン。最近『エイリアン』を見て感激した中1の孫は昨晩『エイリアン2』を見て今朝は『エイリアン3』。横からイロイロ話すとネタバレやめろと叱られる(笑)。しかし宇宙船やエイリアンのデザインがスイスの画家ギーガーの作品でリドリー・スコットの監督した『1』のあとはジェームズ・キャメロン監督の2以降3→4…とレベルが落ちる…とかワイワイしているとお隣さんが小生とヨメハンの誕生祝いにシャンパンと花束のプレゼントを持ってきてくれる。ありがたいことです。昼飯をみんなで楽しんだあと一昨日からのパーティつづきで疲れて昼寝。みんな自分たちの家に帰って行ったあとヨメハンと二人で『報道特集』見ながらいただいたロゼのシャンパン飲みながら静かに晩飯。シャンパンめっちゃ美味しかった。

4月5日(金)つづき
昼間イロイロ準備して夕方から『ニューズ・オプエド』。ゲストは尚美学園大学教授の佐野慎輔さんと相撲ジャーナリストの荒井太郎さん。まずはセンバツ大会が海外のスポーツベッティング・サイトに10種類以上日本語でアップされていたことと日本でもスポーツベッティングの合法化によるスポーツ振興財源獲得の話題。高校野球を高校の部活動とするなら賭けの対象になどできないがはたして今の高校野球は高校の部活動と言えるのか…という点で佐野さんも苦慮。賭博に対して日本は「刑法で禁止」しながら「一部公認(公営)一部(パチンコ等)黙認」の状態。いつまでこの曖昧な状態を続けるのか…大々的な討論が必要ということで意見が一致。でないとスポーツベッティングのカネ(掛け金)が海外に流れるだけで日本のスポーツ界には何のプラスにもなりませんからね。しかし討論を大々的に始めるにはメディアの中立性が必要ですからメディアがプロ野球や高校野球の主催者側に立つことを止めなければならないですね。そこが日本のスポーツベッティングを考えるうえでの元凶かな。それと…大相撲界の白鵬イジメを荒井さんにキチンと解説してもらう…とイジメでも何でもなくて処分は正当とのこと。彼が宮城野の親方を襲名するときに書いた誓約書にそもそも違反して協会の聞き取りの時のも虚偽の発言をしたとのこと。その解説に小生も佐野さんも納得。ただし相撲協会の説明不足を批判。番組終了後我々夫婦の甥っ子に第2子が誕生したことで京都から出てきた義姉夫婦と長男&我が家の次女&2人の孫とともに近所のイタリア料理店で会食。小生とヨメハンの誕生祝いも兼ねてワイワイガヤガヤ。

4月5日(金)
『世界思想51号特集スポーツ』に掲載された小生の記事が世界思想社のホームページで公開されました。『スポーツとは何か−「スポーツそのもの」の魅力を求めて』と題した原稿です。御一読ください。読んでいただければ最近小生がマスメディアに登場できなくなった理由がわかりますから(笑)https://web.sekaishisosha.jp/posts/7960

4月4日(木)
物凄い雷鳴で目を覚ました。近くに落ちたのかと思ったら夢だった。昨日の大地震のせいか。それとも宮崎で起きた落雷事件の記憶のせいなのか。とにかく天変地異はテレビのニュースで知っただけでも脳細胞に刻み込まれて夢となって爆発するらしい。あるいは昨晩と夜中に読んだ最近の野球小説があまりにもつまらなかったので脳裏の雷神が怒ったのかな?ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩してイロイロ準備してヨメハンと一緒に東海道線で新橋へ。時間的に余裕があったので10分ほど歩いて帝国ホテルへ。音楽プロデューサーとして活躍した佐野光徳さんが昨年末死去した。そのお別れ会に参加。小生と同い年の堺生まれの関西人で気が合った人物を送る会は辛い。出逢いは札幌でのパシフィック・ミュージック・フェスティヴァル(PMF)。北海道テレビでそのドキュメンタリーを撮る仕事に招かれて佐野さんや彼がマネージメントをしていた佐渡裕さんと出逢う。以来30年以上のお付き合いで仕事もいっぱいしたしいろんな相談にも乗ったし一番最近ではスピルバーグに日本国憲法が生まれた日本の戦後の経緯を映画化させる話や福島原発事故の映画化の相談に乗っていた。小生がPMFに関わったのは2回目の1991年からでレナード・バーンスタンに直接会えなかったのは残念だったけど佐渡さんとともにレニーに纏わるいろんな話を聞かせてもらった。会場に行くと娘さんと久しぶりに会って佐野さんの最後の様子を聞いたり佐渡さんやプロデューサーの小栗哲家さんと話してると平尾誠二さんが亡くなったあとに佐野さんがいろいろ世話した関係で奥さんの恵子さんが来られていたので久し振りにご挨拶。佐野さんの創設したプロダクションのクリスタルアーツのスタッフの皆さんにも挨拶して会場内に設置されていた多くの写真のなかに小生が一緒に写ってる写真も何枚か会ってあって…昔を思い出してマイッタ。お別れの会では佐渡さんの挨拶や関係者の弔辞のあと献花。終わって飲み物が振る舞われていたので白ワインを1杯いただいてavexの社長や山下洋輔さんのマネジャーや元N響の茂木大輔さんやソプラノ歌手の田村麻子さんや元毎日放送プロデューサーの武田さんなどなど…まるで久し振りの同窓会のように話したあと帰宅。しかし小生がとメッチャ気の合った友人は何でみんな先に亡くなってしまうのか…野村万之丞…平尾誠二…佐野光徳…まだまだ一緒に面白いことができたはずなのに…嗚呼。合掌。

4月3日(水)
朝起きて黒兵衛との散歩は後回しにしてRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にのZOOM音声出演。テーマはプロ野球とメジャーの開幕で野球の話題。プロ野球や日本の野球には応援団が存在するのにメジャーやアメリカの野球には応援団が存在しないのは何故?アメリカのスポーツでもアメフットやバスケには応援団(チアリーダー)が存在するのにベースボー津に存在強いないのは何故?韓国の野球に応援団(チアガール)が存在するのは何故?大相撲に応援団が存在史なのは何故?…という話をする。要は前近代(飛び入りの自由があった時代)から続いているスポーツには応援団が存在せず近代以降(飛び入りの自由がない時代)に輸入されたり創作されたスポーツには応援団が生まれるのですよね。これは我が師匠中村敏雄先生の見事な分析です。メジャーの話題が出たときにアメリカへメジャーを見に行ってメジャーリーグと口に出しても通じませんよと付け加える。メイジャ・リーグMajor Leagueと言わないとメジャーMeasure(計測器)と間違えられますよと言って番組を終了。黒兵衛と散歩と思ったらテレビに緊急地震速報。沖縄地方にかなり大きな地震が起こったらしい。心配しながら黒兵衛と散歩して帰ってきたら台湾で震度6強とか。最近はよく揺れますね。チョット怖いですね…と思いながら仕事。昼飯時に再度TV。津波はそれほどでもななかった。NHK-BSはフレッド・ジンンネマン監督の名作戦争映画『地上より永遠に』をやっていた。バート・ランカスター&モンゴメリー・クリフト&フランク・シナトラ。デボラ・カーが綺麗ですね。恋や不倫やパーティのある米軍の軍隊生活。不条理な上下関係もあるがハワイの駐屯地は穏やかな日々が流れる。そこへ日本軍の真珠湾攻撃。政治的背景はさて措き突然の日常破壊は戦争も地震も同じですね。ならば天災に備えて人災は止めなければ!晩飯は昨日の続き『欲望という名の電車』を見ながら。ヴィヴィアン・リーの熱演はわかってもテーマは古くなったかな?肉体労働者の描き方が舌禍事件を起こした川勝静岡県知事の感覚に似てるかな。要は一時代前の古い考え方だということですね。

4月2日(火)
ベッドで新たに読む本がなくなったのでベッドの横の棚に手を伸ばすと『ウンベルト・エーコの世界文明講義』(河出書房新社)があった。この本はどこを開いても面白い。特にオモシロイものはないが今日はオスカー・ワイルドのアフォリズムをひっくり返す練習。《モダンなものだけが時代遅れになる=時代遅れになるものだけがモダンになり得る》この負多雨の文章の例となる事象を頭に次々に思い浮かべているといつの間にか寝てしまう。不眠症治療の特効薬。ワン。ベッドを出て黒へエイト散歩。昨日の『オプエド』で日本のスポーツ庁などが考えてるスポーツベッティングの話をして高校野球だけは対象にしないほうがイイと話したけど海外サイトには既にセンバツを対象にしたかけの日本語サイトなどが10以上存在するらしい。「禁止すれば犯罪が増えるからコントロールを」というのが英政府の賭博に対する見解らしいけど難しい問題ですね。ワン。いろいろ準備して午後からRKB毎日放送テレビの九州限定『まじもん!』という番組のZOOM収録。野球は何故9イニングなのか?バックスクリーンに何故観客が入れないのか?ピッチャーのマウンドは何故高いのか?なぜ7回をラッキーセヴンと言うのか?…などいろんな疑問に答える。こーゆー番組は面白く楽しいですね。スポーツはわからないことだらけで学校の体育の授業では何も教えてくれなかったですからね。10年くらい前に全国から集まった千人くらいの体育の先生を相手に講演したときにサッカーってどう意味か知っている人手を上げてくださいと言うと10人くらいしか上がらなかったですからね。嗚呼。小生の拙著を読んでください(笑)。晩飯は久し振りにヴィヴィアン・リーとマーロン・ブランド主演エリア・カザン監督テネシー・ウイリアムス原作『欲望という名の電車』を見ながら。半分だけで半分は明日。感想も明日。

4月1日(月)
最近は誰も「エイプリル・フール(四月馬鹿)」を話題にしなくなった。昔はラジオなんかでも思い切り嘘の話をして逆に政治批判や世の中批判につなげたものだけど最近は裏金やSNSなど嘘と忖度とフェイクニュースが蔓延しすぎて本物の嘘(ジョーク)を笑えなくなってしまったようですね。それだけ社会に余裕がなくなったということかな?ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。突然俄雨が降ったりして変な天気。昨日は3月なのに7月の陽気なったりして昔の人が天候(天変地異)と世の中の出来事を結びつけていた理由がわかるような気がしますね。世の中がオカシイとお天道様もオカシクなる。きっとお天道様も怒っているのでしょうね。ワン。『世界思想スポーツ特集』を読んでほしい人に郵送するため終日スマートレターに宛名書き。何年か前から年賀状を失礼するようになって久し振りの大量住所書き。ふううう。晩飯は吉本新喜劇創立65周年記念公演のお笑いスター総出演の見事にオモロイ舞台を見ながら。そう言えば『週刊現代』の今週号のモノクログラビアでも特集してましたね。吉本が奇妙に安倍政権と癒着して万博の仕事を請け負ったりして責任者出てこーい!と言わなくなって…しかし新喜劇の舞台だけはヤバイネエ!とエネルギッシュに見事にボケをかましてますね。ブラーヴォ!

3月31日(日)
昨夜見たNHKスペシャルの『下山事件』が気になってベッドに孫崎享氏の『戦後史の正体』(創元社)や『アメリカに潰された政治家たち』(河出文庫)を持ち込むが再読して虚しさを感じますね。アメリカに護摩擦って長期政権となった元総理の著書でどんな詭弁を弄しているかを知るほうが勉強になるかな?ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。天気が良いと心も晴れる。けど世の中は晴れないですね。日本経済はグジャグジャ国の借金は天井知らず。国会議員は議会で議論モドキの討論ゴッコ。嗚呼。ワン。今日は近くの公園で町内のお花見会。好天につられてヨメハンと一緒に参加。桜はまだ蕾が膨らむ程度。まだ3月ですからね。この程度の季節感が正しいのかな。桜の満開は学校の入学式時と昔は決まってましたからね。それがずれてきたと言うことは9月新入学に変更しろいうグローバリズムの圧力でしょうか?これもアメリカの圧力?まさか水原通訳も?…と阿呆な妄想が広がる。花見にお隣さんフランス人夫妻も来て近所の人たちとワイワイガヤガヤ。若いときに外国旅行とかしているお婆さんや海外で働いた経験のあるお爺さんが御近所さんには多いのですね。そこでギャグを一発。2カ国語話せる人はバイリンガル。3カ国語話せる人はトリリンガル。では1カ国語しか話せない人は?…の問いにモノリンガルと答えたお婆さんは流石でしたが正解はアメリカン。このギャグに皆さん笑ってくださったのも嬉しかったですね。昼間っから缶ビール2本あけたので帰宅して昼寝。目を覚ますとタイガースがやっと勝ってくれたのでホッ。チョット仕事して久し振りにダニー・ケイ指揮ニューヨーク・フィルのビデオなんぞを見ながら晩飯。ナルホド。韓国人や日本人のヴァイオリニストが『アリラン』や『証城寺の狸囃子』とともに紹介されていたけどニューヨーク・フィルも世界各国から演奏家が集まってますね。アメリカは奥が深い。いや奥が不可解?

3月30日(土)つづき
NHKスペシャル『下山事件 戦後最大の謎に迫る』第1部第2部ともに見る。全部アメリカのやったことなんですね。トンキン湾事件もロッキード事件もイラクの大量破壊兵器も日本の原発建設も辺野古新基地建設問題も皆同じですね。そしてアメリカの言うとおりにする総理大臣が長期政権となる。白井聡氏の永続敗戦論がよくわかります。嗚呼。

3月30日(土)
ベッドへ持ち込んだのは『週刊文春』&『ZAITEN』。ロス総力取材12ページのなかの「高額掛け金に合法なし」と記事には納得。でもイギリスの賭博解禁法成立時の声明「賭博は禁止すれば犯罪が増える」まで書いてほしかったな。佐高信氏の連載対談「賛否両論」の相手は映画監督の森達也氏。映画『福田村事件』を見なければ。この連載対談の単行本化はまだなのかな?ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。昨日の春の嵐が嘘のように好転&好天。今日は終日本ホームページの更新原稿を作ってメール送稿。ふうう。返信がないなぁと思っていたら今日は土曜日なんですね。世の中は休日か。ならばと夕方からビールを飲み始めて『報道特集』を見る。自民裏金問題。二階俊博元幹事長はGNPを大事にしているのですね。G(現金)N(人情)P(プレゼント=賄賂?)。嗚呼。古墳時代の蛇行剣の話は面白かったですね。テレビがみんなこういう番組ばかりになればいいのに…。水原ギャンブル問題はいつ取りあげてくれるのかな?

3月29日(金)つづき
京都の出版社世界思想社から『世界思想51号2024春』(4月10日発行)が少しまとまって送られてくる。読んでいただきたい人に送らねば。無料配布の冊子(約90頁)で全国の大型書店(紀伊國屋やジュンク堂)や独立系書店・地方のチェーン店(有隣堂や丸善など)や大学生協などで手に入るそうですが冒頭に書かせていただいた小生の原稿『スポーツとは何か?-「スポーツそのもの』の魅力を求めて』は近く世界思想社のホームページにも「スポーツ特集」の総目次とともに読めるようのなるそうです。その時は改めて本欄で発表させていただきます。https://sekaishisosha.jp/book/b644844.html

3月29日(金)
ベッドのなかでの読書は久し振りに「水原大谷ギャンブル事件」から離れて富永虔一郎『小説 啄木と牧水 覚えず君が家に到る』(言視舎)を読み出す。昔世話になった編集者が新刊を送ってくれたもの。明治の若い歌人の出逢いと交際と恋…の物語。途中歌が紹介されている《白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけれ》小生は作為の際立つ石川啄木よりも若山牧水のほうが好きですね。ワン。ベッドを出て春の嵐のなか黒兵衛と散歩。相当の風の強さに「春の嵐」という言葉の持つ浪漫はなかったですね。ワン。終日ホームページの更新原稿作りの仕事をする一方「水原大谷ギャンブル事件その後」を少し調べるが小生の情報網のなかでは「その後の水原氏の動向」を知る人はいなかったですね。どこに消えたのかな?夕方から『ニューズ・オプエド』はゲストに高校野球に関する素晴らしい著書のあるスポーツジャーナリストの氏原英明さんとスポーツライターの小林信也さんを迎えて「高校野球の飛ばないバット」や「水原大谷ギャンブル事件のその日本のスポーツベッティング」日本のスポーツベッティング」などについていろいろ話す。氏原さんの「飛ばないバットという言い方は間違い。これが普通のバット」という指摘は鋭かった。その通りですね。宮城野部屋の力士が全員伊勢浜部屋に移ったことで強い力士の多くが同部屋対決ナシになってしまって「大相撲の魅力が半減。大の里が可哀想」という小林氏の意見にも賛成。ギャンブル疑惑の心理的影響で「大谷の怪我が心配」という小林氏の意見にも納得。頑張り過ぎる影響が出ないかな?ほかにも面白話満載。今も見聞きすることができます。https://op-ed.jp/

3月28日(木)
再々度ベッドのなかで谷岡一郎『ギャンブルフィーヴァー』読み返す。日本でサイコの賭博禁止令を打ち出したのは持統天皇。それは先帝で夫だった天武が無類のギャンブル(双六)好きでその反動だったらしい。私怨ですね。江戸時代に賭博を厳しく禁じたのが享保の改革で庶民に質素な生活を押し付けた八代将軍徳川吉宗。しかし同時期のライヴァル尾張の徳川宗春は庶民には娯楽が必要だと反発して賭博を取り締まらなかった。賭博解禁論者の著者は「宗春が正しいと思う」と書いているが著者の意見とともに当時の江戸と尾張の庶民の生活がどのように違ったのかを書いてほしかったですね。どっちのほうが犯罪が多かったのでしょうね?ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩のあと北國新聞連載最終回の校正をしたり本ホームページの原稿作りをしたり…メディアは誰も一平の直近の動向には触れないまま祥平の話題に終始し始めましたね。これでイイのかな?

3月27日(水)
『世界思想51号スポーツ特集』を隅から隅まで読むなかで1967年夏に書かれた「創刊の言葉(抜粋)」に感激。《一つの歴史的事実がある。原爆をおとしたその後原爆はどの国によっても実際使用されていないという実績である。戦争それ自身は現実に行われているという大きい事実はある。ただ一つの事実として原爆だけは用いていないというあまりにも小さな事実をいったのである。この事実は非常に大きな意味をもつ。この20年あまり原爆を使わなかった小さな歴史から戦争を全面否定する大きな歴史へと導く必要があろう……世界思想とはこれを理想としてすすむ考え方をいう》ナルホド。小生の原稿でスポーツが民主主義社会(暴力=戦争の否定)から生まれたというノルベルト・エリアスの説を取りあげたのも本誌がスポーツを特集に取りあげたのも出版編集方針に叶っていたのですね。ワン。黒兵衛との散歩は後回しにしてRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にのZOOM音声出演。テーマはギャンブルについて。それが神々の意向を伺うことから生じて…神々の美しい身体に近づこうとするスポーツ&神々を讃える芸術(アート)とはルーツが同じ兄弟文化と言え…禁止せずにコントロールしなければかえって犯罪が増えると断定したイギリスの賭博解禁法の話などをする。ワン。ラジオのあと黒兵衛と散歩。その前に読んだ今朝の東京新聞に斎藤美奈子さんが「祥平と一平」と題したエッセイを書いていた。《「嘘つき」のレッテルを貼られた水原氏に当面弁明の機会は与えられず再起への道も険しいように思われる。大谷にも賭博の胴元とされるボイヤー氏にも優秀な弁護士がついている。ひとりで放り出された水原氏にこそ弁護人が必要だと思うのは理不尽だろうか》いいえ。それが正論ですね。仕事の合間の昼飯時にテレビを見ると小島克典という元メジャーの通訳の人物が出ていて「水原一平さんがギャンブル依存症から更生して再び大谷との仕事に戻れるように…」といったことを語っていた。これも正論ですね。依存症は一種の病気で水原氏はその病気に付け込まれた被害者とも言えますからね。それに…ギャンブル依存症から抜け出すことのできた人もいますからね。連合通信の連載にギャンブル・スポーツのことを書いてメールで送稿。明後日の『オプエド』でもギャンブル・スポーツとスポーツ・ベッティングのことを取りあげます。

3月26日(火)つづき
朝ベッドでの読書は『世界思想51号スポーツ特集』を隅から隅までジックリ読む。為末大さんの「自我の発見」と自分の「肉体の発見」の歴史的考察も面白かったし稲見昌彦東大先端科学技術センター教授の「超人スポーツの実践」もメッチャ興味深かった。平尾剛さんの日本のスポーツが軍隊的志向を離れて全体的に強くなったという考察も町田樹國學院大学准教授のフィギュアスケート実況解説の話も磯野真穂さんの実践的ボクシング論も実に興味深く読んだ。他にも昨日の本欄に少し書いたが小生の日本のマスメディア批判の論考も含めて全14編すべて熟読の価値ありのスポーツ論が並んでいる。全国大手有名出版社で無料配布されるらしいが近々ネットでの公開もあるらしいのでソレが始まったら本欄でも紹介させていただきます。朝起きて大谷翔平選手の記者発表をワイドショウなどの録画で見る。小生の感想は前項に書いたけどジャーナリスト全体が「大谷善人」のバイアスが強すぎるのも気になりますね。もちろん大谷選手は人間的にも素晴らしい野球選手に違いないし活躍してほしいと思うけど事実の追求は別問題のはずですね。それに水原一平氏はどこに行ったのかな?彼の代理人(弁護士)による発表はないのかな?メディアは何故それを問題にしないのかな?ワン。土砂降りの雨のなか黒兵衛と散歩。昨日神奈川テレビの吉本新喜劇を見忘れたのを今頃気付く。仕方ないですねサッカーU23のウクライナ戦を見ていましたからね。終日原稿書きは北國新聞の「スポーツを考える」を書きあげる。スポーツとギャンブルと民主主義の関係について。足掛け7年続いたこの連載は今回は最終回。どこかからヨコヤリが入ったかな(笑)。誰か北國新聞に代わる小生が原稿を書けるメディアを紹介してください(爆)。映画『ナチュラル』を昼間BS-NHKでやっていたので録画を晩飯後に見る。以前映画館での封切りを見て最低の失敗作映画だなと思ったので野球映画なのにDVDを買わなかった。再度見直してもリアリティのない脚本も映像も構成も野球の描写も評価できない映画だと再確認しました。

3月26日(火)
大谷翔平選手の記者発表を見る。アレは会見じゃないですよね。あの席に(若いときの)小生がいたら手を上げて大声で「一つだけ質問!」と叫んで「何故水原氏はあなたの銀行口座に入り込めたのか!?」と大声で訊いたでしょうね。そんな質問ばかりしたから長嶋さんにも王さんにも怒鳴られて怒られたのですが(>_<)歳取った今となっては良い想い出です(^_^)大谷とドジャースはどんな反応をするかな?

3月25日(月)
谷岡一郎『ギャンブルフィーヴァー』(中公新書)再読。読了。《禁酒法時代のアル・カポネなどを見ても判るとおりモラルを前面に打ち出す宗教グループの主張といわゆるギャングの利害とは一致することが多い。人間の本能的とも言える「必要悪」を禁止することは闇ビジネスの隆盛に繋がるからである》確かにそうとも思うがかつてコンラッド・ローレンツなどが唱えていた「人間には攻撃本能がある」という説の「攻撃本能」は今日ではそんなモノは存在しないとされているらしい。と言うことは酒や賭博も「本能的とも言える必要悪」という断定は再考の余地があるかもしれませんね。何人かの言葉として聞いたことのある「常日頃勝負をしてるスポーツ選手はギャンブルに走ることが多い」と言う「説」も納得のいく証拠は聞いたことがないですからね。小生は賭博は×酒は◎ですが「本能で必要悪」として酒を呑んでいるとは思わないですからね。ビールも日本酒も焼酎もワインもウィスキーも…舌と心の底から美味いと感じて呑んでいるわけです。賭博も小生は×(やりません・ラスベガスでやったことはあるけど別に楽しくなかった)ですが楽しんでる人もいるのでしょうね。「禁止するよりコントロールすべき」との結論を出して1960年に賭博解禁法が施行されたイギリスでは暴利を貪るギャング系の闇賭け屋(ブックメーカー)が消えたらしいですから水原一平の一件はやはり賭博が禁止されているカリフォルニア州ならではの事件と言えるのかもしれないですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。以前NHKの『ダーウィンが来た!』などで「餌の昆虫を川に入れて魚を捕る鳥や恐竜」や「木の枝を加工した道具を作ってそれで餌の蟻を取るチンパンジー」などを見たことがあるが「ギャンブル(賭博的行為)を行う動物」はいるのかな?聞いたことがないけどこの観察は面白そうですね。「遊び(スポーツ)をする動物」は猫や犬が「遊んでる(じゃれている)」とホイジンガも書いてますがギャンブルは?ワン。京都の世界思想社から『世界思想51号2024春』が送られてくる。「特集スポーツ」のトップの原稿を小生の「スポーツとは何か?「スポーツそのもの」の魅力を求めて」が飾らせていただいてるが他にも為末大さん平尾剛さん町田樹さんなど12人の論客のスポーツ論が並ぶ。パラパラ見て金井真紀さんの「愛すべき地べたのスポーツ民たち」に襲撃。クルド人だけのサッカーチーム「ダルクルドFF」がスウェーデン1部リーグで大活躍しているらしい。知らなんだ。他にも興味深い記事満載。読まねば。

3月24日(日)
谷岡一郎『ギャンブルフィーヴァー』再読。1960年にイギリスでギャンブル解禁法が国会に提出されたときの大臣の説明が冴えている。《ギャンブルはコントロールすべきではあるが禁ずべきではないという結論に達した。国家は社会的に問題とならない限り一般国民の楽しみを阻害してはならない(略)禁止したためにかえって犯罪を生むものである(略)ギャンブルは適正な範囲で行われる限り人の性格や家庭及び社会一般に対して大きな害毒を成すものとは考えられない》しかし日本ではギャンブルは原則禁止されていて公営ギャンブルは存在しパチンコの換金等見逃されているものもあり《一部公認一部黙認》の状態にある。なぜイギリスのように解禁されないのかというと《文化水準が低いから》と言う人もいる。日本人は酒には文化水準が「高く」で賭博には「低い」のか?それとも国が胴元として独占して儲けたいから禁止しているのか?いずれにしろ今回の「水原大谷の一件」はスポーツベッティングが禁止されている州だから起きた「裏社会の事件」と言えそうですね。スポーツベッティングは基本金銭前払いですからね。それだけに大谷の「関わり方」が心配です。著者の谷岡一郎氏は小生と一緒に衆院文教委員会でtoto賛参考参考人発言をした人物で委員会のあと新橋の飲み屋で酒を酌み交わしながら無線で好きな目を出せる東南アジア製のサイコロを見せられたりしながらメッチャ面白い賭博の話を聞かせていただいた。著書は1996年発行で少々古くなった(スポーツベッティングの話はない)が天武持統文武時代の賭博の話や『新猿楽記』に書かれたギャンブラーの心得や家康の賭博禁止令など面白話満載です。ワン。終日仕事部屋の大片付け。ふうううう。捜し物(過去に書いた原稿のある出版物)は見つからず。くそっ。夕方から大相撲。尊富士は本当に素晴らしかったですね。大の里も見事でしたね。

3月23日(土)
ベッドのなかで谷岡一郎『ギャンブルフィーヴァー 依存症と合法化論争』(中公新書)を再読しながら水原一平氏の「事件」について考える。ギャンブル・スポーツを解禁(合法化)しているアメリカの州でギャンブル依存症の治療施設が開設されてないことには驚いた。1960年にBetting & Gambling bill(賭博解禁法)が施行されたイギリスではブックメーカーの利益に対して法人税等の税金の他に依存症患者の治療施設の建設と運営のために特別目的税が課せられていると聞いている。それと掛け金や借入金の上限&ブックメーカーの貸金業の禁止等のルールが整って初めてスポーツ・ベッティングの収入がスポーツの運営にプラスに作用する方法論が確立できるはずだ。さらにスポーツ・ベッティングは利害関係の生じる親会社の存在する企業スポーツを対象にするのが不可能なはずで(スポーツの公平な勝負が親会社の利害関係で妨げられる可能性がありますからね)その意味で小生はtotoが法制化されるときに衆院文教委員会でtoto法制化賛成の参考人として発言させていただきました。だからスポーツの「正しいギャンブル化」には今も賛成なです。水原一平さんの悲劇も「ギャンブル非合法社会」のなかで生じた悲劇とも言えますからね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。以前文化庁長官時代の河合隼雄先生と対談したときに小生が古代ギリシアに始まったスポーツは神々の美しい肉体の近づこうとする行為。芸術は神々を讃える行為。賭博(ギャンブル)は神々の意向を伺う行為…と3者の近似性を説明したら河合先生が「もう一つあるよ」と言われた。「神々で金儲けするのが宗教や」ナルホド。ワン。終日仕事部屋の整理。本棚の大整理。くそっ。探してる資料が見つからん。晩飯は録画した大相撲を観ながら。尊富士はどうした?アキレス腱に損傷がなければイイけど…夜寝る前に黒兵衛を庭に出してやったら満月に近い月が明るく輝いて小生と黒兵衛の月影が出ているのに気付く。昔ボリビアの4千メートル級の高原に行き深夜の満天の星の下で星影が出ているのを観たことを思い出した。空気が澄むと美しいモノが現れますね。世の中の空気は澄んでないですね…特に永田町周辺は…。

3月22日(金)
もう一つ。小生と関係の浅くなかったギャンブル依存症の人物2人に共通点があったのは英語を話せること。だから外国のカジノでギャンブルをしたりネットで(横文字を理解して)ギャンブルやそれに類する金融商品に手を出していたようです。あ。二人にはまだ共通点があって一人はベンツ。もう一人はアルファロメオに乗っていました。もちろん窮地に陥ったあとに売り払ったようですが…。今日の『ニューズ・オプエド』はゲストに元日本代表ラガーマンで神戸親和大学教授の平尾剛さんと成城大学教授の山本敦久さんを迎えて『メディアの大谷フィーバーで「スポーツウォッシング」を考える』というテーマを話し合いました。スポーツで大騒ぎして「大切なこと」が揉み消される「スポーツウォッシング」はよくあることですが「スポーツの大騒ぎ」も実はスター選手の犬や夫人が騒がれているだけ…といった話やアメリカ・メジャーの「野球帝国主義」について話し合いました。しかし大谷選手と深い関係にあった水原一平通訳の取り返しのつかない酷い不祥事は今後どのような展開になるのか?LAタイムズが疑問を発したように「大谷がピート・ローズ(メジャー通算最多安打記録保持者でシンシナティ・レッズの監督就任後ギャンブルでメジャー永久のようになってしまうのか?」なんてことのないように願いたい。それには同じ立場にあって同じような「罪」を犯してしまった人物の真摯なコメントも聞きたい気もしていますが…それが大谷氏を助けることにはつながらないか…?さぁ若元春も撃破した尊富士が明日優勝を決めるのかな?

3月21日(木)つづき
小生の出逢ったギャンブル依存症に陥った人物はスポーツ界に一人と他の業種に一人の2人だったがどちらにも共通していたのはすぐ傍に多額のお金を工面できる人物が存在していたことだった。要するにギャンブル依存症に陥る人物はすぐ傍の人物に頼る(依存する)性癖もあるようだ。ギャンブル依存症の「患者」を治療するのはギャンブルが「合法化」されている社会でないとやりづらいというのも難しい問題ですね。ギャンブルが非合法の社会ではギャンブル依存症で失敗した「患者」は「罪」を冒したとして処罰されるだけですからね。またギャンブルが非合法化の社会では反社会的組織が裏社会で賭博を取り仕切りますから…禁酒法の存在したおかげででアル・カポネなどシカゴのギャングが密造酒や密売酒で大儲けしたようなモノですね。詳しくは拙著『スポーツとは何か』(講談社現代新書)の「ギャンブル・スポーツ」の章をお読み下さい。2大関が新鋭2力士を退けましたね。お見事。メジャー野球とサッカー日本vs北朝鮮をあっち観たりこっち観たり。日本代表はもっと点を取らねば…と思ったけどまずは勝って良かったですね。次の対北朝鮮はどこでやるのかな?スポーツは民主政の社会からしか生まれないというノルベルト・エリアスの正論を北朝鮮の人々にも教えたいですね。誰か拙著の朝鮮語訳を作ってくれないかな?

3月21日(木)
大谷翔平選手の通訳だった水原一平氏のギャンブル・アディクション(依存症)に関するニューズには本当に心底驚いた。というのはまったく同じ立場にいた人物がまったく同じ依存症の「病」に陥りそこから抜け出すための告白集会に付き合ったことがあったからだ。その集会にはギャンブルのほか煙草・酒・買い物…等々の依存症に陥った人々が集まりそれぞれに自分の「陥った罠」を告白し合って二度とそのような「罠」に手を出さないということを誓い合う集会だった。それを見届けてほしいとギャンブル依存症に陥った人物に頼まれたので快諾して集会の「告白見届け人」になったのだったが…その人物はそれから半年後くらいに再びギャンブルに手を出してしまい借金を言ってきたのでバカヤロー!自分で始末しろ!と怒鳴り返してそれっきりにになった。水原氏ほど高額ではなかったがそれでも相当の借財だったらしいが…ギャンブルも依存症(アディクション)も怖ろしい「病」だと小生も学ばせてもらった一件だった。

3月20日(水)春分の日
ベッドでこの日も白井聡氏の『国体論』『永続敗戦論』『対談/新しい戦前』自分で傍線を引いた部分を読み直す。たしか宮澤喜一氏をはじめ何人かの古い政治家が言っていたけど「戦争には負けてはいけない」ということですね。けど昔のことを振り返ってばかりはいられないのでこれからどーするか?経済では一度成功してこれからどこまで落ち込むかかわからないけどせめて文化帝国主義には巻き込まれたくないですね。メジャー(MLB)帝国主義にどう対処するべきか…ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩のあと部屋の整理。以前岩波の月刊誌『世界』で2002年頃に山本英一郎氏と対談して野球の真のワールドチャンピオンを決めるサッカーのワールドカップのような大会の開催にMLBも賛同していた話をされたことを思い出し切り抜きを探すが見つからない。どこにやったのかなあ…探し出さねば。夕方から大相撲を楽しむ。ウワッ。尊富士と大の里の強さはホンモノですね。琴ノ若と貴景勝をぶっ飛ばしましたからね。晩飯はMLBのソウルシリーズを見ながら。中継はNHK地上波が7時のニュースも横にやるほどの熱の入れよう。アメリカ野球は面白い。けどソコマデヤルカ?ナンデヤネン?誰も文化(スポーツ)帝国主義について語りませんね。考えませんね。明日の『ニューズ・オプエド』で文化帝国主義とスポーツウォッシングについて神戸親和大の平尾剛教授と成城大の山本敦久教授にいろいろ語っていただきましょう。

3月19日(火)
ベッドのなかで白井聡『国体論 菊と星条旗』(集英社新書)と『永続敗戦論 戦後日本の核心』を持ち込み傍線を引いた部分を読み直して「戦前の天皇」が「戦後のアメリカ」に取って代わった事情を再確認。日本のプロ野球界が「高度成長時代の読売中心」から「低成長時代(現在)のメジャー中心」へと変化した経緯と同定できる要素を確認。さらに白井聡×内田樹の対談『新しい戦前』(朝日新書)を再々読するがここでの白井氏の発言は少々事実認識を間違えてますね。昨年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が《イデオロギー的に物足りなかった(略)日本のレゾン・デートル(存在理由)がかかってるとは言わない》というのは素直で正しい感想と言える。が《2004年に孫正義さんがダイエーホークスを買収したとき(略)初めて出席したオーナー会議で(略)「何がワールドシリーズだ。ただの北米一決定戦じゃないか。アメリカのチャンピオンと日本のチャンピオンが太平洋決戦をやって真のワールドチャンピオンを決めねばならない」と熱弁を振るったところが他の球団オーナーたちは「そんなことできるわけがないだろう」とまったく白けていたそうです》これは白けるのが当たり前で2000年に日本の社会人野球のドンと言われ野球のオリンピック正式競技採用にも尽力した山本英一郎氏がメジャー球界を説き伏せてアジア(日本)のチャンピオンとメジャーのチャンピオンが対戦するスーパー・ワールド・カップの開催に合意した事実があったからだ。ところがその計画がアメリカで起きた9・11同時多発テロで消えてしまい山本英一郎氏も日本球界もまったく知らない(知らされない)うちにメジャーとメジャーの選手会が突然WBCの開催を発表したというわけですね。孫氏も白井氏もスーパー・ワールドシリーズの計画があったことを知らなかったようだが《孫さんの熱弁についてメディアからコメントを求められたナベツネさん(渡邊恒雄氏)は「その意気やよし。我々の世代には思いつかなかったがぜひやってほしい」と答えます。前向きの発言をしたのはナベツネさんだけだったのです》と渡邊恒雄氏を評価しているのもオカシイ。ジャイアンツを創設した正力松太郎は「巨人軍のモットー」として「巨人軍は紳士たれ」と並んで「巨人軍はアメリカ野球に追いつき追い越せ」と唱えていたし現在もプロ野球の憲法とされる野球協約第3条には《世界選手権を争うに資するべくこの組織の構成運営の細則を定める》と書かれている(改訂される前の2008年度までは《わが国におけるプロフェッショナル野球を飛躍的に発展させ世界選手権を争う》と明記されていた)ということはナベツネ氏があまりに日本野球(歴史)に無知だったということだろう。そして孫氏も白井氏も日本野球の動向を知らなかった。まぁ日本のメディア(スポーツ・ジャーナリズム)が日本球界の動向をキチンと報じないからこんな間違った認識が蔓延ったのだろうけど…あっ。ナベツネさんはメデイアのトップで巨人のオーナーだったんですよね。ならば知ってなきゃ!アッ。メジャーと組むほうが儲かると思ったのかな?しかしこんな認識と態度ではこれはアメリカ・メジャーに(試合で勝っても組織で)勝てるわけないですよね。ワン。チョット長く書きすぎたけどこの日は大相撲おもしろかったですね。ワン。

3月18日(月)
ベッドのなかでは週刊新潮と週刊文春に目を通す。政治家の裏金の話のあまりの馬鹿馬鹿しさに睡魔が襲ってきて爆睡。ワン。心地よい眠りはもちろん週刊誌や政治家のおかげではなく昨夜の赤ワインとジビエ(鹿肉)のおかげですね。日本の食糧事情も牛や鶏ばかりに頼らず鹿や熊やキョンなどにも広げるべきですね。行きつけのジビエ料理店AGITOではハクビシンも出してましたね。ワン。デスクワークは昨日に続いて『LUNA'S MAGIC FLUTE』の第8章「魔法の笛を手にしたルナがこの世で最も恐ろしい竜(ドラゴン)と出逢うお話」を完成させる。童話の翻訳は楽しい作業ですね。夕方から大相撲。碧富士の肩すかしは実に美事でしたね。敗れた豊昇龍もあまりに綺麗に決められて苦笑いするほかなかったですね。阿炎に勝った尊富士も若元治に勝った大の里も強いですね。明日の直接対決が楽しみ。ドジャースの韓国シリーズを見ながら晩飯。投打の対決も試合運びも応援風景もあまり面白くないので吉本新喜劇へ。こっちは相変わらず面白かった。

3月17日(日)
ベッドのなかでの夜と朝の読書に小生の翻訳した『LUNA'S MAGIC FLUTE』の第7章「魔法の笛を手にしたルナが悲しい眼をした大きな虎にバッタリ出逢うお話」のプリントアウトと赤ボールペンを持ち込んで読み直す。つまり推敲作業。本を読んだり勉強するには冬は布団のなか。夏はごろ寝。それが一番だと確信したのは中学生の頃からですね。何故か横になったほうが小生の脳細胞は働く。そのうち眠くなって寝るときもあるけど本や勉強が面白いときは脳細胞が激しく活性化する。さすがに原稿は書けないがアーティスティック・スイミング銀メダリストの奥野史子さんは水のなかに入ったほうが脳細胞が活性化するからと言って原稿用紙をプールサイドに置いて原稿を書いたとか。人それぞれですね。ただ布団のなかでの校正作業で問題は掛け布団の上部に赤い落書きがけっこうついてしまってヨメハンに怒られることかな。シャーナイ。ワン。布団を出て黒兵衛と散歩。暖かい日が続くのはイイですね。童話の翻訳は第8章「魔法の笛を手にしたルナがこの世で最も恐ろしい竜(ドラゴン)と出逢うお話」に進む。楽しい仕事ですね。途中サッカー見たり大相撲見たり。昨日の本欄はポリーニ親子に興奮して長友のゴールを見たのを書き忘れました。尊富士は素晴らしいですね。夜はお隣さんのフランス人ご夫妻が静岡で鹿肉を買ってきたからというのでイタリアの赤ワインでジビエ・パーティ。ワイワイガヤガヤ気心の知れ合った年寄りが集まって話をしながら食事をするのは楽しいですね。

3月16日(土)
ベッドのなかでの読書は「読む本がなければいつも草枕」なんだけど今日は横山光輝が描いた『マンガ平家物語』をチェック。歴史好きの孫に読ませるのに竹宮恵子の『吾妻鏡』とさいとうたかをの『太平記』などと較べてパラパラ読み直してこの順番にすべて読むべしとの結論。この中公文庫の『マンガ日本の古典全32巻』はナカナカ素晴らしいシリーズですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。暖かい春の陽射しでパーカーは着ずにセーターでOK。しかし再び寒さがやってくるらしい。三寒四温は毎春のことですね。デスクワークは楽しく『LUNA'S MAGIC FLUTE』の翻訳に手を付け始める。久し振りの翻訳。過去に5冊やったけど翻訳というもは日本語をいじる作業ですね。原文の持ってる雰囲気を生かすように如何に読みやすくするか日本語をいじるわけですね。ある意味楽しい作業ですね。オマケに今回は Farytale ですからね。楽しくやりましょう。What's up はナンデヤネン? かな? どないしたっちゅうねん?のほうがいいかな?なんて考えてたら先に進みまへんがな。夕方から平塚でバレーボールの試合の飾り付けの仕事があったという長女がやって来たので一緒に晩飯&酒&音楽。長女のビデオ配信装置をテレビに繋いでグールドやグルダやツィンマーマンのベートーヴェンの『皇帝』の聞き較べを楽しんでいたらケッコウ歳とったマウリツィオ・ポリーニの演奏があっって少々ミスタッチもあるけど音色がやっぱり美しく演奏も堂々と素晴らしくしかもメッチャメチャ気合いが入っていて見事な演奏に聴き惚れてしまった。いったい指揮者は誰だ?と調べたら何とダニエレ・ポリーニで息子だとか。オーケストラはスペインのガルシア交響楽団とかで全員気合いの入ったスバラシイ演奏で参りました。ヤッパリ親子の力とか家族の力は大きいのかな?二世議員だけはカンベンしてほしいけど。

3月15日(金)
ベッドのなかでBlaz Pucihar作の童話 a farytale for flute and piano『LUNA'S MAGIC FLUTE』を読む。英語を読むのは久し振り。童話だけにメッチャ簡単な英語で辞書はほぼ不要。「魔法の笛(フルート)」を手にした女の子Lunaが汽車で旅に出て子馬や亀やイルカや小鳥などと出会っていろんな冒険をする11のお話。小生が翻訳を頼まれたのは虎(シベリアン・タイガー)と竜(ドラゴン)と出会う2つの話だけど全体を知っておかねばと思って短編全11話を読破。竜にフルートを取りあげられて暗い洞穴に閉じ込められた少女が途中で出会った動物たちみんなの力で助けられるというお話。たまにはこんな童話を読むのもいいですね。ワン。虎は関西弁・竜は名古屋弁で訳そうかな。タイガースとドラゴンズですからね。ヤリスギかな。ワン。英語の不明瞭なところを調べ直したりイロイロ仕事するうちに夕方の『ニューズ・オプエド』はタケ小山さんがMCを務める月に一度の「オプエド・ゴルフ会議」にゲスト出演。日本のゴルフ界も野球界(スポーツ界)と似ていてゴルフ界(野球界やスポーツ界)の発展よりもゴルフ(スポーツ)を利用して金儲けをしようとする人たち(広告代理店やメディア)の力が強くてその結果ゴルフ界(スポーツ)界が発展できずに結局海外のスポーツ界の発展に引き離されてしまっているのですね。嗚呼。晩飯はビデオに録画した大相撲を見ながら。尊富士&大の里は強い。湘南乃海は今場所好調ですね。照しないですよね?しないですよね?

3月14日(木)
昨晩ベッドに持ち込んだ本は塩野七生『ギリシア人の物語T民主政のはじまり』(新潮社)。スポーツという文化が古代ギリシア(アテネ)と近代イギリスという民主政社会のなかで生まれたというノルベルト・エリアスの説は選挙や議会で暴力を否定する社会で暴力的な力比べがゲーム化されてスポーツになったという論理で理解できるのだがそもそも民主主義でわからないことがあった。それは「多数決」と「少数意見の尊重」。これは両立するのか?自民党(多数派)が共産党や令和新撰組(少数派)の意見を尊重したことがあるのか?確か塩野氏の本に書いてあったはずと思いページの端を折ったり赤線を引いたりした部分を探したらありました。しかし古代ギリシアの資料には「少数意見の尊重」については「棄権」とともにまったく記述がないという。つまり問題にしていない。そこで塩野氏は考える。《市民には投票する権利は与えた。その権利を行使するか否かは市民一人一人の自由である》が《棄権せずに投票した人々が決めたことには従う義務が市民全員にある》だから《アテネ人は棄権という現象を問題視する必要を感じなかったし少数意見も議場内で行われる白熱した討議が認められているのだからそれで充分だと考えていたのではないだろうか》なるほど。日本の国会の問題点は「白熱した討議」の有無にあるのですね。事前に提出された質問に対して官僚の書いた原稿を棒読みするだけの大臣連中も問題ですが「少数派」に短時間の「討議」しか与えていないことも問題ですね。「多数決」は採決の時の手段ではあっても民主主義で重要な「少数意見の尊重」を実行して民主政を正しく実行するには「多数決」を「討議の時間(の割合)」にまで持ち込むのは疑問ですね。アテネと日本では直接民主主義と間接代議制民主主義の違いはあるけど時間無制限の「白熱した討議」を行えば本当に正しい意見(政策)や正しいけど今は実行不可能な意見(政策)や少々おかしいけど選択せざるを得ない意見(政策)などが炙り出されるのではないかな?ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩のあと『ZAITEN』連載『今月のスポーツ批評』執筆。大谷フィーバーとスポーツ・ウォッシングについて書く。大谷に責任はないけど大谷騒ぎで日本のプロ野球界の間違った構造が覆い隠されているという原稿を書く。問題はジャーナリズム不在のメディアですね。晩飯前にネットで大相撲の勝敗確認。尊富士&大の里は強いですね。晩飯はBSフジ『プライム・ニュース』を見ながら。セイリンシンなんて記憶力のないセイジヤのバカッ噺に嗤っちゃいますね。

3月13日(水)
小野俊太郎『ゴジラの精神史』読み直す。面白い。1954年の第1作についての様々な感想が載っている。《海で死んでいった兵士たちへの鎮魂歌(略)天皇制の「暗い」呪縛力のせいでゴジラはついに皇居だけは破壊できない》(川本三郎『今ひとたびの戦後日本映画』)ゴジラは《太平洋戦争の帰還兵士の亡霊(略)靖国神社を破壊するためにゴジラが進むべきだった》(加藤典洋『さようならゴジラたち』)そして著者が書く。《太平洋戦争の記憶が映画の制作者と当時の観客のあいだに共有されていてゴジラのなかに英霊を読みこむのがはっきりしていたわけだ》だから三島由紀夫がゴジラを評価するのも当然なわけですね。ただの怪獣映画ではないわけですから。『ゴジラ-1』はどうかな?見なければ。そう言えばゴジラがオキシジェン・デストロイヤーで死滅して穏やかな海が戻ったあと山根博士(志村喬)の有名な台詞で第1作目の『ゴジラ』は終わる。「あのゴジラが最後の一匹だとは思えない」この台詞を著者は《平和に見える海の恐怖について語っている》と書く。アカデミー賞で騒いでるすべての人に読んでほしい一冊。そう言えばこの本の表紙になっている能登半島珠洲市の海中から突き出たゴジラ岩は地震の土地隆起で地続きなったらしいけどゴジラの姿は残ったとか。ゴジラは強い。ワン。黒兵衛との散歩は後回しでRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にのZOOM音声出演。テーマは大谷・山本で大騒ぎのドジャースについて。チーム名の意味や巨人V9との関係やアイク生原さんの話などイロイロ。しかしスタジオの誰も『ライフルマン』のチャック・コナーズを知らないのはショックでした。彼はプロのバスケ選手や野球選手でドジャースにも所属してたんですよね。『ララミー牧場』『ローハイド』『ボナンザ』と並んで『ライフルマン』も昭和30年代には有名西部劇西部劇だったのに…昭和は遠くなりにけり。昼間仕事を一休みするとNHK-BSで『タクシードライバー』をやっていた。懐かしい!!マーチン・スコセッシ監督ロバート・デニーロ主演。ジョディ・フォスターが12歳の娼婦役。サクスの音楽も含めて20代の時に最高の映画と唸った作品です。今見直すと…時代を感じますね。うわっ。霧島4連敗。大の里は強いなぁ。昨晩も今晩もBSフジ『プライムニュース』でウクライナ戦争や外交についての発言を聞いたけど政治評論はやはりどこか虚しいですね…これも一種のINFOTAINMENT?しかし昨晩の佐藤優氏の外交論は面白かったなぁ。

3月12日(火)
読む本のないときいつも草枕。昔「無人島に持って行きたい1冊の本」という企画がよく行われていて西洋人は圧倒的に聖書が多くてつまらないと思った記憶がある。その点日本人の回答は百花繚乱。記紀万葉から漱石ドストエフスキーまで。良いことか悪いことかはわからないけど面白いことは確か。この企画を真似て「無人島に持って行きたい1枚のレコード」というのも『レコード芸術』などで紹介されていた。カザルスのバッハやコルトーのショパンやフルトヴェングラーのベートーヴェンが選ばれるなかでソプラノ歌手のシュワルツコップがライナー指揮シカゴ響のウィンナ・ワルツ集を選んでいたことを何故か今も憶えている。ウィーンの本場のウィンナ・ワルツではなくハンガリー系指揮者のアメリカのオケとの演奏を選んでいることに個性と自由さとインテリジェンスを感じましたね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。小雨のなか雲古が澄んだらソソクサと帰宅。テレビでは日本の作品が2本『ゴジラ-1』と『君はどう生きるか』がアメリカのアカデミー賞に選ばれたことが盛んに報じられたけど受賞の喜びばかりが騒がれて作品について-原水爆のことや戦争のことがあまり語られなのは不思議ですね。昼飯後の映画として1954年版『ゴジラ』第1作を見る。水爆実験で放射能怪獣として蘇った恐竜ゴジラが戦争から復興した東京を破壊し尽くす。それを止めることのできる新科学兵器オキシジェン・デストロイヤーを発明した科学者はそれが兵器として使用されることを拒みあらゆる使用を拒否するが最後にはゴジラ退治に乗り出し…という粗筋は明らかに反原水爆・反核反戦映画。『ゴジラ-1』も『君はどう生きるか』もまだ見てないけどアカデミー作品賞が『オッペンハイマー』だったことも含めて「日本人の受賞」のことを喜ぶとともに反戦反核を語りましょうよ…と思っていたらNHK『クローズアップ現代』で『オッペンハイマー』のクリストファー・ノーラン監督へのインタヴューをやっていた。ハッピーエンド・ハリウッド映画ではないロンドン生まれのイギリス人監督の反核映画。見なければ。夜はベッドへ小野俊太郎『ゴジラの精神史』(彩流社)や同じ作者の『モスラの精神史』(講談社現代新書)を持ち込む。たしかゴジラと『七人のサムライ』や『潮騒』との関係が書かれていたはず。読み直しましょう。

3月11日(月)
田口善弘『学び直し高校物理』読了。高校の授業のオモシロ再現とは言えもう少し原子素粒子量子力学の話がほしかったかな。でも夜と朝にベッドのなかで楽しめました。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。13年目の3・11。あの日以来石巻で10年連続「武道の街石巻」の仕事をさせてもらったけど石巻専修大学や石巻スポーツ協会の皆さんはどうされてるかな?いろいろお話を聞かせていただいてありがとうございました。原発のことを考えると戦後の経済優先社会の行き過ぎとアメリカとの関係の行き過ぎと政治家の堕落しすぎを頭に思い浮かべざるを得ませんね。熊本地震・能登北陸地震と続いて千葉群発地震はどうなる?と思うなかで自民党の政治家たちがまたもや阿呆なことをやってるのに政権交代もできない日本はどうなるのでしょう?ワン。スポーツネットワークジャパンから『スポーツゴジラ62号』が送られてくる。小生の連載『走』は第9回『「走る」とは悪いことを意味する言葉か?』と題したコラムを書きました。「悪に走る」「虫唾が走る」「利に走る」なんて「走る」の善い表現はないですからね。しかしソクラテスは「速く動く」ことの美しさを讃えてるのですよね…というコラムです。他にも国枝慎吾vs村田諒太の対談や日本人最初のメジャー投手村上雅則氏の講演や山口香さんの講演収録などオモシロ記事満載。100号までガンバレ。季刊ペースだからあと9年半ですね。イケルヤレル!荒れる春場所はホンマに荒れますね。霧島連敗。貴景勝も琴乃若も土。この先どーなるか楽しみ。昼間NHK-BSで『犬神家の一族』をやっていたので前半見ると市川崑監督の映画作りの面白さに改めて感激。台詞回しもカット割りもオモシロイ。そこで大相撲のあと後半をDVDで見直したけどヤッパリ小生にはミステリーは小説も映画もダメですね。犯罪にリアリティが感じられない。趣味の問題かな。感覚に合わない。戦争も戦後の日本社会の描き方もイマイチ。その後TVKで見た吉本新喜劇のほうがよほどオモシロからったすね。較べるモンじゃないでしょうけどね。

3月10日(日)
田口善弘『学び直し高校物理 挫折者のための超入門』(講談社現代新書)読み始める。自分の仕事にまったく関係のない本は完璧な娯楽書ですから100%気楽で楽しいですね。「飛行機は何故飛ぶのか」「実はよくわかっていない摩擦の仕組み」「テスラ(交流)とエジソン(直流)の電流戦争の死闘」などチコちゃんを少々上回るレベルにふ〜んと感心しながら夜はさっさと眠りにつけ朝はトイレのあとも二度寝がスムースです。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。真っ青な冬空に雪を熱分厚く被った富士山がくっきりと輪郭を表しているのが綺麗ですね。近くでホーホケ・ケキョと今年もシンコペイテッド鶯が現れて啼き始めた。静かな日曜ですね。ワン。部屋の整理をしているとミュージシャンのお隣さんからメールが届く。以前お寿司屋さんで話を聞いたフルートの楽譜付き絵本『LUNA'S MAGIC FLUTE』が添付されている。可愛いイラスト付きの11のfairytale物語。そのうち「The Sad Siberian Tiger」を訳して…とのことだが全訳したいくらいオモシロソウ。早速「寂しい眼をしたデッカいシベリア虎のオッサンとルナの出逢い」なんて訳文が頭に浮かぶ。仕事はやはり面白くなければ行けませんよね。夕方から大相撲大阪場所。荒れる春場所。豊昇龍に勝った宇良も寄り切った錦木も素晴らしかったですね。晩飯は『日曜美術館』で倉俣史朗氏のデザインを堪能しながら。小生はデザインというのをあまりオモシロイとは思っていなかったけど倉俣氏の作品は凄いですね。「ミス・ブランチ」でデザインというジャンルの奥深さを初めて知りました。ヴィヴィアン・リーがブランチを演じたエリア・カザン監督のテネシー・ウィリアムス『欲望という名の電車』を見直さねば。

3月9日(土)
虫明亜呂無『肉体への憎しみ』読み続ける。と言うかベッドに持ち込んで読み直したら止まらなくなった。スポーツという人間の営みについてここまで細かく深く知的に分析しきった文章は他にあり得ないだろう。彼のスポーツ論を知らずにスポーツを語る人は不幸としか言い様がないですね。いやシアワセなのかな?ノーテンキでいられるから。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。静かな終末。小生が暮らす住宅地も高齢化が進み空き家も空き地も目立ち始めた。全国がこうなのかな?おまけに能登に続いて千葉でも不穏な群発地震。裏金と万博で騒いでる政治家はシアワセですね。ワン。終活と言うつもりはないけど仕事部屋と本棚の整理。こりゃタイヘンだ。昼飯のあと昨日途中まで見た西部劇の続きを見る。『限りなき追跡』ロック・ハドソン主演。南北戦争(敗戦)後の西部のマッチョマンの南部(南軍)への思い入れはわかりました(以前ラスベガスで南軍の旗を振り回すショウを見たこともありました)。しかし映画としてはC級でしたね。午後も部屋の整理のあとTBS『報道特集』で3.11のその後や能登半島の珠洲市に原発を作ろうとしていたレポートを見る。地震のあと珠洲に原発ができなくて本当に良かった…という声があるがが原発に賛成していた人はどう思っているのだろう?一部取材させない場所の残る志賀原発は本当に大丈夫なのかな?晩飯のあと映画『羊たちの沈黙』を見直す。評判の高かった映画でアカデミー賞・作品賞・監督賞・主演男優賞・主演女優賞・脚色賞他多くの賞を受賞したけどDVDで見て面白くないので途中で見るのを辞めた映画。同じ監督(ジョナサン・デミ)の『フィラデルフィア』が秀逸だったので見直さねばと思って見たけどヤッパリ面白くなかった。単なるハリウッド・ホラー・ミステリー・サスペンス映画でしたね。ジョディ・フォスターが続編に出なかったのも納得。アンソニー・ホプキンスは『ニクソン』などもっと他に素晴らしい映画と演技が沢山ありますよね。今日は酷い映画を2本も見て『ブラタモリ』最終回を見落とした。アジャパー(>_<)

3月8日(金)
虫明亜呂無『肉体への憎しみ』(ちくま文庫)をベッドに持ち込む。小生自身が企画編集した3巻本の選集『L'arome d'aromu』の第1巻で虫明氏のスポーツ小説6編とスポーツ論2編そして井上ひさしさんとの対談「スポーツ・人間・風土」を収めている。他に解説として虫明氏と交流のあった石川喬司さんの解説「消えてゆくものだけを求めて」も。そして編者として小生が「"スポーツそのもの"と"人間ドラマ"」と題したあとがきを書いている。本書は1991年7月に筑摩書房から発行された単行本が1996年10月に文庫化されたもの。何故今自分が編集した本を引っ張り出したかというと3日前に校了した『世界思想』に寄稿した小生の文章「スポーツとは何か?スポーツそのものの魅力を求めて」がやはり虫明氏の影響を色濃く受けたものであると再認識したからだ。『世界思想』の「スポーツ特集号」(今月末発行)の末尾に書いた小生推薦のスポーツ・ブックリストにも先に選んでいたロジェ・カイヨワの『遊びと人間』(講談社学術文庫)に代わって本書を加えてもらった。他に第2巻の『野を駈ける光』と第3巻の『時さえ忘れて』も入れてほしかったけれど冊数が多くなりすぎるので諦めた。しかし改めて35年ほど前に書いた自分の文章を読み直して自分がチョットしか成長してないことに苦笑い。以前から「人間ドラマ」より「スポーツそのものの魅力」を…と唱えてたのですね。誰の言葉かは忘れたけど(フィリップ・ロスだったかな?)人間は40歳で成長を止めて後は過去に書いたものの註釈作業をするだけ…という言葉を覚えてるけど註釈作業も大切なんですよね。ワン。ベッドを出て相変わらず元気な黒兵衛と散歩。大リーグ評論家の福島良一さんを迎えての『ニューズ・オプエド』は大谷・佐々木・ドジャース・スタンフォードの話題でメッチャ楽しかった( ^o^)ノ今も少しは見れますから覗いてみてください。https://op-ed.jp/

3月7日(木)
塩田純『9条誕生 平和国家はこうして生まれた』(岩波書店)読了。素晴らし一冊でした。《日本国憲法は敗戦後の数年間で制定されたがそれ以前の多くの人々の思想的格闘の上に成立しいたことが分かる》とりわけ《吉野作造の軍部批判がアメリカの対日政策にい影響を及ぼした》ことは銘記すべきですね。《吉野は「官制改革による統帥権独立の禁止・軍備縮小・軍制改革による平和的日本の建設」を主張》していたわけでそれは大正デモクラシーから昭和初期に支持されたが軍部の台頭と幣原外交が軟弱外交と非難され満州事変へと突き進みなかで忘れられたことが戦後民主主義arômeのなかで復活したわけでうからね。憲法9条のGHQ草案のなかには「平和」の文字がなかったのを日本の議会の討論の結果付け加えられたことも頭に入れておくべきですね。2018年4月に出版された本ですが多くの人に読んでほしいですねと恥ずかしながら今頃言います。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩のあと仕事部屋の整理。サテいろいろため込んだ蔵書をどう処分するか?子供も孫も読みそうにないなあ…と思いながらリストを作るのは「終活」の一種?晩飯のあとDVDで映画『フィラデルフィア』をきちんと見直す。と言うのは昨日NHK-BSでちらっと見てキチンと見直したくなったから。エイズは過去のものなったかな…と昨日書いたけどそーゆー時代の問題と関係なくこの映画はアメリカのけっこう奥深い正義感を考えるうえで改めてイイ映画だと思いました。こーゆーアメリカ社会の現状を正しく描いてあらゆる差別を真正面から否定する映画を作るアメリカのパワーは凄いですね。ジョナサン・デミ監督の『羊たちの沈黙』も見直そうかな。トランプはこ−ゆーハリウッド映画をどう評価しているのかな?明日の『ニューズ・オプエド』は大リーグ評論家の福島良一さんと大谷翔平&佐々木麟太郎と日米の野球について思いっきり語り合います。乞御期待。

3月6日(水)
『9条誕生』読了間近。新憲法に対するマッカーサーとGHQの独断関与を嫌うFEC(極東委員会)がGHQ案に対する帝国議会による改訂を指示。このときの帝国議会での論争は見事。また「帝国憲法改正案特別委員小委員会」での論争も見事。とくにワイマール憲法から学んだ生存権の記述を採用した人権条項を加えたことは素晴らしかった。また閣僚は「文民でなければならない」との文民条項(シビリアンコントロール)が加えたことも評価できる。最後に済し崩し的に自衛の軍隊を保有できるよう文言の細かい修正を誰にも気付かれないように処理したのは時代背景から仕方なかったのかもしれないがこのときの議会での論争はもっと多くの人に知られるべきだろう。そうすれば「押し付け憲法」とか「みっともない憲法」などと言う人も出ないはずだ。しかし自衛隊員出身の国会議員は大臣になれるのか(文民なのか)な?元帝国軍人も国会議員になった人がいるから「元」ならイイのかな?ワン。黒兵衛との散歩は後回しにしてRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にのZOOM音声出演。テーマは「佐々木麟太郎さんのスタンフォード大学入学の意味するところ」について。そう言えば1972年の日米学生野球でもアメリカ代表の一塁手がスタンフォード大で友達と神宮球場へ見に行って「やるなぁ」と唸ったことを思い出しました。アメリカではルー・ゲーリッグというコロンビア大学出身のメジャーリーガーがいましたから文武両道が浸透したのかな?日本では六大学野球出身の戦前の職業野球(プロ野球)選手は三田倶楽部や駿台倶楽部や稲門会の大学OB組織から排除されましたから学問(大学)とスポーツは切り離されたようですね。日本の大学もアスリートも佐々木麟太郎さんの行動をきっかけにスポーツ推薦で大学に入ることができて勉強しなくても卒業できるようなシステムを廃止しなければダメですね。ラジオのあと黒兵衛と散歩。仕事部屋の整理の合間にNHK-BSで映画『フィラデルフィア』。トム・ハンクスとデンゼル・ワシントンが若いですね。イイ映画だけどエイズは過去のものになったかな。ブルース・スプリングスティーンやニール・ヤングの歌と並んでマリア・カラスの歌うジョルダーノのオペラ『アンドレア・シェニエ』のアリア『母が死んだ』は見事な迫力で映画を引き立ててますね。

3月5日(火)
『9条誕生』読み進む。天皇制を守りたい日本政府とGHQ。それに反対するソ連・オーストラリアらを含む極東委員会の活動がワシントンで始まる。東京裁判の開廷も間近。そんななかでGHQ案を日本的な案(文章)に修正する作業が徹夜で始まる。そして政府案としてメディアで発表。その経緯を辿ると日本国憲法は決して「押し付け」とばかりは言えない事情がわかります。白洲次郎は《コノ敗戦最露出ノ憲法案ハ生ル。「今に見ていろ」ト云フ気持抑ヘ切レス。ヒソカニ涙ス》と手記に記したそうだが「敗戦最露出」でない憲法ならどんな憲法を作るつもりだったのかチョット想像がつかないので聞いてみたい気がしますね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩のあとデスクワーク。昨日本欄に書いた台湾企業TSMCの熊本進出について少々調べる。台湾で大量の水を確保しにくくなった結果の日本進出のようですね。廃液にどのような危険物質が含まれるのか調査と結果の公表と規制が必要でしょうね。それ以上にメディアの正確な報道が必要でしょうね。ITビジネスアナリストで『光と影のTSMC誘致』(かや書房)の著者である深田萌絵さんも《政治的な圧力がかかっているようです。私も過去にある雑誌でTSMCに批判的な記事を削除されたことがある》と雑誌『ZAIEN』に書いている。日本の新聞・テレビ・雑誌は世界報道自由度ランキングで68位と下位に低迷していることを恥じてジャーナリスト精神を取り戻すべきですね。世界思想社から『世界思想』の『スポーツ特集』最終校正を処理する。小生の原稿『スポーツとな何か?-「スポーツそのもの」の魅力を求めて』の末尾に書いた結論は読売が巨人や箱根駅伝の運営から手を引き朝日毎日が高校野球から手を引いてスポーツにおけるジャーナリズム精神を取り戻せば日本のスポーツはさらに豊かに楽しく有意義な形になるというもの。もちろん本文ではもっと詳しく丁寧に書いてます。今月末発行予定だそうです乞御期待。

3月4日(月)
ベッドで頭の中にスピルバーグの映画を思い浮かべながら『9条誕生』読み続ける。と言うのは昨年暮れに他界した同い年の朋友であり音楽プロデューサーのSさんに突然「日本国憲法誕生の映画化をスピルバーグに依頼しようと思うのだけどどう思う?」と聞かれたことがあったからだ。あまりの突然の電話での提案ですぐには返答できなかったけれど常にいろんなアイデアを思いつき過去には突然アメリカへレナード・バーンスタインを訪ねていってヴァイオリニストの五島みどりさんのデビューを彼に任せ彼から佐渡裕のプロデュースを依頼されたような人物であるS氏はマッカーサーとGHQと日本の政治家が憲法9条と天皇をどう考えていたのかハリウッド映画に残させるべきだから…と滔滔と語った。私はスピルバーグよりもオリヴァー・ストーンやマーティン・スコセッシのほうが…とも思ったがソレは口にせず「スピルバーグが創る日本国憲法の映画ができるなら大賛成」と答えた。すると何日か後にスピルバーグへの映画製作依頼の手紙の草稿が送られてきた…がその作業を進めるウチにS氏にいろんな出来事が起こってこの動きを進めることが不可能になってしまったのは残念だった。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩のあと原稿書き等の仕事の合間に雑誌『ZAITEN』をパラパラめくるとITビジネスアナリストという肩書きの深田萌絵という人物の衝撃的な記事に遭遇。タイトルは『台湾で隠蔽される健康被害TSMC誘致は第二の水俣病問題になりうる』半導体を製造するには大量の水が必要で使った後は汚染水となりTSMCは汚染水を垂れ流して安価な半導体を大量に作り世界一のシェアとなったが《台湾は人口密度あたりの人工透析患者数が世界一です。そのこととTSMCが台湾で最大の半導体工場を持っていることは関係していると私は考えます》と筆者は書く。おまけに熊本で《年間400万トン》もの地下水を使うとなると《菊陽町の水は干上がっていまいます》と水不足も懸念。さらに政治家とTSMCの癒着や日本の半導体政策の誤りに対する指摘…等知らなかったことのオンパレード。深田萌絵さんには『光と影のTSMC誘致』(かや書房)という著作もある。読まねば。

3月3日(日)
ベッドのなかの読書『9条誕生』読み続ける。《日本国憲法より前に不戦条約の規定を取り入れていたのが1931年のスペイン憲法と1935年のフィリピン憲法である。フィリピン憲法第2章第3条には次のように記されていた。「フィリピンは国策遂行の手段としての戦争を放棄し一般に確立された国際法の諸原則を国家の法の一部として採用する」。日本駐留以前マッカーサーが駐留していたのがフィリピンである。1935年にフィリピン国民軍創設のためにマニラに赴き軍事顧問となったマッカーサーがパリ不戦条約とともにフィリピン憲法を目にしていた可能性は高い》ナルホド。《国民軍》の保有と《戦争の放棄》は両立するのですね。しかしマァ日本の「自衛隊(国軍)」はアメリカと共同作戦を強いられるのでしょうし平和憲法の下でもそれが可能とわかった時点で自民党右派は憲法改定などという邪魔臭いことはやらなくても良いと判断したのでしょうね。「平和憲法9条」の下でも兵力保持も海外派兵も集団的自衛権の行使も集団軍事作戦も武器輸出も…済し崩しに可能に…すべて哲理なくナシクズシのニッポン…嗚呼。ワン。ベッドを出てイロイロ準備してRKB毎日放送『サンデーウォッチ』ZOOM出演のためのリハーサル。そのあと黒兵衛と散歩をして本番ZOOM出演。大谷選手の結婚をネタにしてプロ野球選手の結婚と成績の相関関係についていろいろ選手の例を挙げて話す。「成績が落ちる」というのは言わば都市伝説なんですよね。番組の後チョイと仕事して午後からヨメハンの買い物に付き合う。小生もコピー用紙やらいろいろ買って帰宅するとNHK『探検ファクトリー』をやっていたので見てしまう。昨日の造幣局の紙幣の印刷工場も面白かったけど今日の伊賀焼の土鍋工場も面白かったですね。晩飯はワーグナーの『さまよえるオランダ人』のオランダでの舞台を見ながら酒&ヨメハンが桃の節句で作ってくれたくれたバラ寿司を食う。『さまよえるオランダ人』の新演出ゼンタの恋人(エリック)が最後にゼンタとオランダ人をライフルで撃ち殺すというのはナカナカ面白かったですね

3月2日(土)
『9条誕生』読み続ける。マッカーサー3原則のなかの「戦争放棄」は《突然出てマッカーサーが中心になってとんでもないものを作ったというイメージが強かったと思います。けれどもよく調べてみますと日本側にも陸軍を中心に軍条項を残しておくと天皇制そのものが危うくなる。連合国は認めない。だったらそれをはずしてしまおうという案があり松本委員会とよばれる憲法問題調査委員会の中にもその意見があり閣議でも軍条項は削ってもいいと言っている。マッカーサーはこうした事実を知った上で陸海空軍その他の戦力はこれを保持しないという今でいう憲法九条第二項を考えたのではないか》という獨協大古関教授の推理に加えて著者の塩田純は《「戦争の放棄」は(略)幣原がマッカーサーに提案しておりこれが戦争放棄条項とつながったことは間違いない》と書く。なるほど。現憲法をアメリカ(GHQ・マッカーサー元帥)の「押し付け」と断じるのは違うのですね。また天皇制を守るための「平和憲法」なら天皇(皇室)が平和を唱えるのは理に合ってるわけですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。人間年齢90歳近くで髭の白さが目立つ黒兵衛は相変わらず元気ですね。ワン。チョイと仕事部屋の整理等をして午後からは湘南鎌倉病院へ。そこでお隣さんのフランス人ご夫妻がフルートとピアノのコンサート。100人以上の入院患者の方や外来患者の方や看護師さんなどとともにプーランクやラヴェルのフルート・ソナタを40分以上に渡って聴かせてもらう。病院のロビーに補びくフルートとピアノのの響きは実に良いものですね。ラムルー管弦楽団のピッコロ&フルートの首席奏者とパリの音楽院でピアノの教師をしている夫人の演奏ですからね。演奏会を終えてお隣さん夫妻とウチのヨメハンと4人で『鮨処もり山』へ。美味しいお寿司で打ち上げ足洗い。いい終末の一日でした。平和憲法を創るために格闘した終戦直後の政治家に較べて裏金保身意味不明の弁明を繰り返す政治家はホンマに情けない阿呆な限りですね。

3月1日(金)
ベッドの読書は『9条誕生』読み続ける。戦後は官民含めて多数の憲法改正案が生まれたのですね。そのうちほとんどが「平和国家建設」「文化国家建設」を謳い「文化国家」とはもちろん「文治国家」のことで明治以来の「武化(武断)国家」を否定した反対語ですね。時の皇太子(現上皇)も終戦の翌年正月の学習院小学校6年の書き初めで「平和國家建設」と書いたのですね。それら平和の声が渦巻くなかで幣原喜重郎が「非武装」「恒久平和」をマッカーサーに提案したわけですが異論もあるらしい。読み進まねば。現国会のダラダラした意味のない裏金議論を聞いても仕方ないですからね。現政治家ってホンマに情けないけどソレは有権者の責任?ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩のあと『世界思想』や『Up and Coming』の最終校正をやって夕方からは『ニューズ・オプエド』リモートMC出演。今日のゲストはスポーツライターの小林信也さんと成城大学の山本敦久教授。山本さんが台湾へ行ってこられて高雄大学の教授方と台湾と日本の野球文化について話し合ってこられた報告が素晴らしかった。1931年嘉義農林学校が台湾代表として夏の甲子園大会に出場。決勝まで進む大活躍をしたところから台湾の野球文化は始まったという。最近映画にもなったが嘉義市にはエース呉投手の大きな銅像が繁華街の中央にあり誰もが嘉義農林の活躍は知っているが日本の植民地統治時代の日本人監督に率いられた出来事で台湾でも否定的に捉える人もいるとか。イングランド発祥のスポーツが世界に広がったのもイギリスの植民地市は日の広がりと密接な関係があるわけで小林信也さんはコレも映画になったバンクーバー朝日の例を引き合いに出し非常に質の高い討論ができました。大谷のメジャーでの活躍がアメリカの文化帝国主義の支配下にあるのは日本のプロ野球組織の情けなさに尽きるようですね。『オプエド』の後『チコちゃん』見ながら晩飯。醍醐味の醍醐って最高の乳製品のことなんですね。
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ナンデモカンデモ
BOOK
辻 惟雄『奇想の江戸挿絵』集英社ヴィジュアル新書
辻 惟雄『奇想の江戸挿絵』集英社ヴィジュアル新書
日本の劇画文化は、江戸時代に既に確立されていたのですね。北斎などスゴイ絵がいっぱいで驚きです
【6/23,28】
Blu-ray
『E.T.』
『E.T.』
スピルバーグの映画のなかで,一番素直でイイ映画ですね。原案は「愛犬物語」だと看破したのは澁澤龍彦氏でした。
4K ULTRA HD
『激突!』
『激突!』
これも好きな映画です。スピルバーグの映画は理屈がない方がイイですね。
DVD
『未知との遭遇製作30周年アニバーサリーアルティメット・エディション』
『未知との遭遇製作30周年アニバーサリーアルティメット・エディション』
宇宙人のカタチが気に入らない他は,イイ映画ですね。
『ターミナル』
『ターミナル』
スピルバーグの宇宙もの以外では、これが一番好きです
【以上6/24】
BOOK
為末大[編著]『ぼくたちには「体育」がこう見える:「体育」は学びの宝庫である』大修館書店
為末大[編著]『ぼくたちには「体育」がこう見える:「体育」は学びの宝庫である』大修館書店
「体育からスポーツへ」は小生も主張。しかし本書の「体育の逆襲」も見事!
【6/25ー26】
山本敦久『アスリートたちが変えるスポーツと身体の未来 セクシュアリティ・技術・社会』岩波書店
山本敦久『アスリートたちが変えるスポーツと身体の未来 セクシュアリティ・技術・社会』岩波書店
2年前に出版された名著ですが,現代スポーツの課題・問題点はここに全て記されてます
【6/23-24】
伊藤守[編著]『東京オリンピックはどう観られたか:マスメディアの報道とソーシャルメディアの声』
伊藤守[編著]『東京オリンピックはどう観られたか:マスメディアの報道とソーシャルメディアの声』
メディア関係者・スポーツ報道関係者は全て読むべき一冊!
【6/23】
『歌舞伎座さよなら公演九月大歌舞伎/芸術祭十月大歌舞伎』
『歌舞伎座さよなら公演九月大歌舞伎/芸術祭十月大歌舞伎』
全8巻はどれも素晴らしい。この巻も『義経千本桜』『勧進帳』『鈴ヶ森』『心中天網島』等圧巻です
【6/19,22】
DVD
『ミッドナイトラン』
『ミッドナイトラン』
マフィアに職を奪われた警官崩れの賞金稼ぎとマフィアから金を奪った男のメッチャ面白いロード・コメディ。主演はロバート・デニーロ。イイねえ
【6/20】
BOOK
宮下規久朗『しぐさで読む美術史』ちくま文庫
宮下規久朗『しぐさで読む美術史』ちくま文庫
「走る」「踊る」「体育座り」それに「宣誓」などスポーツに関係のある仕草を西洋絵画で調べるのも面白いですね。
宮下喜久朗『モチーフで読む美術史A』ちくま文庫
宮下喜久朗『モチーフで読む美術史A』ちくま文庫
知ってると知ってない…では全然「見え方」が違ってくる西洋絵画の基本。知ってると面白いです。
宮下喜久朗『モチーフで読む美術史』ちくま文庫
宮下喜久朗『モチーフで読む美術史』ちくま文庫
知識と言うほど大袈裟なものでなく、ほんのちょっとしたキッカケ(モチーフ)を知ってると面白いですね
【以上6/19-22】
DVD
『義経千本桜』
『義経千本桜』
小生の持ってる歌舞伎のDVDは吉右衛門や菊五郎ですが、この猿之助&玉三郎も昔NHKで見て喝采しました。
Blu-ray
『超歌舞伎 今昔饗宴千本桜』
『超歌舞伎 今昔饗宴千本桜』
「千本桜」の別ヴァージョンとして、この中村獅童&初音ミクのものもオススメです。ナカナカ面白いですよ
【以上6/19】
DVD
『スカラ座 魅惑の神殿』
『スカラ座 魅惑の神殿』
カラスやヴィスコンティやゼッフィレッリの映像がないのは残念だけどナカナカ面白いドキュメンタリーです
【6/18】
BOOK
いしいしんじ[訳]『義経千本桜』河出文庫
いしいしんじ[訳]『義経千本桜』河出文庫
これは関西弁訳の浄瑠璃リズムの現代語訳。小生のような関西人にはメッチャ読みやすいリズムです
【6/16ー18】
橋本治[文]岡田嘉夫[絵]『義経千本桜』ポプラ社
橋本治[文]岡田嘉夫[絵]『義経千本桜』ポプラ社
この現代語解説付き歌舞伎絵本。江戸時代の読み本(絵双紙)の現代版ですね。
Kindle
半村良『戦国自衛隊』角川文庫
半村良『戦国自衛隊』角川文庫
スイマセン。小生は映画を見ただけで読んでません。映画より歴史認識の問題がキチンと書かれているそうです。読まねば。
DVD
『戦国自衛隊』
『戦国自衛隊』
「千本桜」的歴史の書き換え(平家は壇ノ浦で亡びてなかった!)は、この映画でもけっこう面白いですけど、さらに鋭い原作を読まねば。
BOOK
町田康[訳]『宇治拾遺物語』河出文庫
町田康[訳]『宇治拾遺物語』河出文庫
これは現代若者会話言葉訳の古典コテン。「ダメじゃん」「やばいやばい」「マジマジマジ」なんて言葉の連発です。面白すぎます!
【以上6/16】
池上英洋『官能美術史 ヌードが語る名画の謎』ちくま文庫
池上英洋『官能美術史 ヌードが語る名画の謎』ちくま文庫
ヴィーナスの美しいヌードや様々な妖艶華麗な裸婦像以上に興味を惹かれる解説が見事です
【6/9-15】
CD
『至上の愛』
『至上の愛』
ジョン・コルトレーンのテナー・サックスが語る・囁く・泣く・吠える…ジャズと現代音楽(クラシック)の境界など吹っ飛ぶ作品ですね。
DVD
マーラー:交響曲第7番/8番千人の交響曲』
マーラー:交響曲第7番/8番千人の交響曲』
バーンスタイン指揮ウィーン・フィルの名演。こんな深い感動がDVDで手軽に聴ける現代とは不思議な時代ですね。
CD
『ストラヴィンスキー:バレエ春の祭典/スクリャービン:交響曲第4番法悦の詩』
『ストラヴィンスキー:バレエ春の祭典/スクリャービン:交響曲第4番法悦の詩』
ゲルギエフ指揮の見事な演奏ですがウクライナ戦争以来彼は西側音楽界から消えた?
【以上6/15】
DVD
J・シュトラウス:オペレッタ『こうもり』
J・シュトラウス:オペレッタ『こうもり』
見聴きするといつも幸せになれるおぺれったですね。かなり昔のウィーン国立歌劇場に本公演は酷い手抜きで腹が立ったけど…。
J・シュトラウス:オペレッタ『こうもり』
J・シュトラウス:オペレッタ『こうもり』
こんな楽曲を喜々として指揮するC・クライバーはけっして堅物ではなかったということですね
【以上6/14】
CD
美輪明宏『ヨイトマケの唄』
美輪明宏『ヨイトマケの唄』
イイ歌です。これは高度経済成長期の昭和の明治or大正生まれの大人たちを讃えた歌なんですね。
Blu-ray
『お互い元気に頑張りましょう!! -Live at TOKYO DOME』
『お互い元気に頑張りましょう!! -Live at TOKYO DOME』
桑田はホントウに歌謡曲を歌うのがうまいですねえ
【以上6/13】
DVD
『マルクス・ブラザースDVDコレクション』
『マルクス・ブラザースDVDコレクション』
大好きなドタバタ・スラップスティック喜劇映画。最近の吉本新喜劇もチョイと近づいてきたかな
【6/10】
Blu-ray
『ミステリアス・ピカソ 天才の秘密』
『ミステリアス・ピカソ 天才の秘密』
ピカソが絵を描いてるシーンを見るだけでも興奮するドキュメンタリーです
【6/9】
BOOK
『天職人』講談社
『天職人』講談社
山下洋輔・岡田武史・市川亀治郎・城ノ内ミサ・グッチ裕三・五嶋龍…らの皆さんのことを書きました。全員のお名前は写真を大きくしてご覧ください。
『私が京都を(捨てた)好きな理由』アリアドネ出版
『私が京都を(捨てた)好きな理由』アリアドネ出版
自著のなかで一番売れなかったけど一番好きな一冊です。そーゆーモンですね
【以上6/7】
WEB
『映像の世紀バタフライエフェクト安保闘争・燃え盛った政治の季節』
『映像の世紀バタフライエフェクト安保闘争・燃え盛った政治の季節』
唐牛健太郎の晩年は北海道で漁師か…。彼が右翼から資金を得ていたのはある意味正しかったかも?
CD
坂本九『上を向いて歩こう』
坂本九『上を向いて歩こう』
これは永六輔が60年安保闘争の挫折を歌った詩をもとに創られた中村八代作曲の歌謡曲なですね。
焼酎
焼酎『百年の孤独』
焼酎『百年の孤独』
E・ドルフィーの言葉When you hear music,after it's over,it's gonein the air.You can never capture it again.とG・マルケスのタイトルの美味しい焼酎です。
CD
『エリック・ドルフィー/アット・ザ・ファイヴ・スポットvol.1+1』
『エリック・ドルフィー/アット・ザ・ファイヴ・スポットvol.1+1』
ナルホド。彼の音楽は一音一音空中に消えてゆく感じがします。
BOOK
ガルシア・マルケス『百年の孤独』新潮文庫
ガルシア・マルケス『百年の孤独』新潮文庫
これを読み切ったときは夢野久作の『ドグラマグラ』を読んだとき以来の興奮でした
【以上6/5】
『ダリ全集1』
『ダリ全集1』
ダリの絵は若いとき大好きで興奮しました。今は冷静の鑑賞しています。ダリは青春の画家ですね
BOOK
椹木野衣『感性は感動しない美術の見方、批評の作法』教養みらい選書03世界思想社
椹木野衣『感性は感動しない美術の見方、批評の作法』教養みらい選書03世界思想社
これはお世辞抜きに美術鑑賞する方へのイチオシ本です
【6/3】
南方熊楠『十二支考』
南方熊楠『十二支考』
ホンマカイナ?と思いたくなるほどオモシロい話題の連続。熊楠先生のような人物を真の奇人…イヤ天才というのでしょう
【5/23-6/2】
松谷みよ子『竜の子太郎』講談社青い鳥文庫
松谷みよ子『竜の子太郎』講談社青い鳥文庫
今から60年以上前。小学生の時に読んで感激した一冊です。小生の本好きの出発点かな。
DVD
『シービスケット』
『シービスケット』
小さな馬が大活躍する1920年代アメリカに実在した競走馬とジョッキーの映画。涙が出そうになるほど感動的で爽やかな作品でした
【以上6/1】
Blu-ray
ビゼー:オペラ『カルメン』
ビゼー:オペラ『カルメン』
フランチェスコ・ロージー監督のオペラ映画。オペラ映画の素晴らしさを最大限示した傑作ですね。ジュリア・ミゲネスも素晴らしい!
DVD
ビゼー:オペラ『カルメン』
ビゼー:オペラ『カルメン』
クライバーの指揮も凄いけどゼッフィレッリの演出が素晴らしい。馬もがんばって10頭も登場します!
【以上5/26】
BOOK
『南方熊楠/柳田國男/折口信夫/宮本常一/池澤夏樹=個人編集日本文学全集14』
『南方熊楠/柳田國男/折口信夫/宮本常一/池澤夏樹=個人編集日本文学全集14』
日本文学史上の4人の巨人のなかでも熊楠先生の神社合祀反対の檄文が凄い!
【5/12,21-22】
河野一隆『王墓の謎』講談社現代新書
河野一隆『王墓の謎』講談社現代新書
ピラミッドも仁徳陵も巨大墓は皆祭りのなかで造られたという説明に超納得です。鞭打たれて出来る物じゃないですよ
【5/13-20】
Blu-ray
ドニゼッティ:オペラ『連隊の娘』
ドニゼッティ:オペラ『連隊の娘』
ナタリー・デッセイ&ペドロ・フローレスの超絶技巧のソプラノ&テナーは素晴らしいけど演技も見事。インテリジェンスの勝利ですね。
ジョン・アダムス:オペラ『ドクター・アトミック』
ジョン・アダムス:オペラ『ドクター・アトミック』
映画の前にオペラがあったのだ!見なけりゃ。
CD
ジョン・アダムス:オペラ『中国のニクソン』
ジョン・アダムス:オペラ『中国のニクソン』
これは興味深く見ましたが現代音楽はわかりません。
DVD
フィリップ・グラス:オペラ『パーフェクト・アメリカン』
フィリップ・グラス:オペラ『パーフェクト・アメリカン』
ナカナカ面白いオペラですが…何度もは見たいとは思わないのがクラシック音楽との違いでしょうか?
Blu-ray
フィリプ・グラス:オペラ『浜辺のアインシュタイン』
フィリプ・グラス:オペラ『浜辺のアインシュタイン』
題名はオモシロいのですが……。
DVD
バーンスタイン:オペラ『タヒチの騒動』
バーンスタイン:オペラ『タヒチの騒動』
これはオモシロい。夫婦(男女)の危機はオペラの永遠のテーマ。しかもレニーの音楽は調性が整ってますからわかりやすい
【以上5/19】
WEB
『映像の世紀バタフライエフェクト/奇妙な果実/怒りと悲しみのバトン』
『映像の世紀バタフライエフェクト/奇妙な果実/怒りと悲しみのバトン』
ビリー・ホリデイという歌手の凄さ、奇妙な果実という歌の凄さをキチンと伝えてくれました。
DVD
『ザ・ユナイテッド・ステイツvsビリー・ホリデイ』
『ザ・ユナイテッド・ステイツvsビリー・ホリデイ』
これ、まだ見てません。絶対見なければ!
【以上5/16】
BOOK
水木しげる『猫楠南方熊楠の生涯』
水木しげる『猫楠南方熊楠の生涯』
水木氏の『昭和史』『ヒットラー』と並ぶ三大傑作の一つです
【5/12-13】
以下は自著の宣伝です。
よろしく!
BOOK
『世界思想51号2024春』世界思想社
『世界思想51号2024春』世界思想社
年刊冊子51年目にして初のスポーツ特集。14人の筆者の先陣を切って小生が巻頭原稿を書かせていただきました
【3/25-29】
『真夏の甲子園はいらない問題だらけの高校野球』
『真夏の甲子園はいらない問題だらけの高校野球』
絶賛発売中!メディア主導の甲子園大会を根本的に考え直してみましょう!すると日本のスポーツが素晴らしくなるはずです!
拙著『今こそ「スポーツとは何か?」を考えてみよう!』(春陽堂書店)
拙著『今こそ「スポーツとは何か?」を考えてみよう!』(春陽堂書店)
クリックするとRakutenブックスへ跳びます。amazonよりもこっちの評価のほうが正しいですね(笑)。どうぞ、お買い求めを!
拙著『今こそ「スポーツとは何か?」を考えてみよう!』(春陽堂書店)
拙著『今こそ「スポーツとは何か?」を考えてみよう!』(春陽堂書店)
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虫明亜呂無『肉体への憎しみ』玉木正之=編・ちくま文庫
虫明亜呂無『肉体への憎しみ』玉木正之=編・ちくま文庫
凄いとしか言いようのないスポーツ小説満載。井上ひさしさんとのスポーツ論対談も凄い!微力ながら小生の解説も。
虫明亜呂無『野を駈ける光』玉木正之=編・ちくま文庫
虫明亜呂無『野を駈ける光』玉木正之=編・ちくま文庫
寺山修司氏との競馬論対談は最高です。
虫明亜呂無『時さえ忘れて』玉木正之=編・ちくま文庫
虫明亜呂無『時さえ忘れて』玉木正之=編・ちくま文庫
この著者が筆写した表現以上のスポーツ表現は、金輪際出現しないでしょう
【以上3/8,9】
拙著『タイガースへの鎮魂歌(レクイエム)〜あの問い虎は美しかった』朝日新聞社
拙著『タイガースへの鎮魂歌(レクイエム)〜あの問い虎は美しかった』朝日新聞社
小生の大ケッサクと今も自負する一冊。"アレ"に満足できない人はお読みください(笑)
『タイガースへの鎮魂歌(レクイエム)〜あのとき虎は美しかった』河出文庫
『タイガースへの鎮魂歌(レクイエム)〜あのとき虎は美しかった』河出文庫
文庫版もあります。中味はほぼ同じです。
『プロ野球大事典』(新潮文庫)3
『プロ野球大事典』(新潮文庫)
小生の実質的デビュー作。パロディ満載だけどよく売れました。我ながら良く書きましたね。
ロバート・ホワイティング著/玉木正之・訳『ふたつのオリンピック東京1964/2020』(KADOKAWA)
ロバート・ホワイティング著/玉木正之・訳『ふたつのオリンピック東京1964/2020』(KADOKAWA)
2400円と少々値段が高いですが全編約600頁。面白さは保証します(訳者)
拙著『京都祇園遁走曲』(文藝春秋)
拙著『京都祇園遁走曲』(文藝春秋)
まだ読んでない人はアマゾンで1円で買えるそうですから読んでね
『大相撲「八百長批判」を嗤う』(飛鳥新社)
『大相撲「八百長批判」を嗤う』(飛鳥新社)
八百長が騒がれた時期(2011年6月)に緊急出版した本です。宮崎学(作家)根岸敦生(朝日新聞記者/元相撲担当)鵜飼克郎(週刊ポスト記者)荒井太郎(相撲ジャーナリスト)らと相撲の本質論を語ってます。
『野球アンソロジー9回裏2死満塁 素晴らしき日本野球』(新潮文庫)
『野球アンソロジー9回裏2死満塁素晴らしき日本野球』(新潮文庫)
大好評発売中。正岡子規、夏目漱石、埴谷雄高、大下弘、桑田真澄、伊集院静…などが並んでます。買ってください!読んでください!
『彼らの奇蹟:傑作スポーツアンソロジー』(新潮文庫)
『彼らの奇蹟:傑作スポーツアンソロジー』(新潮文庫)
三島由紀夫、澁澤龍彦、小林秀雄、石原慎太郎、大江健三郎、沢木耕太郎、村上春樹…などが並んでます。こちらもよろしく。
『スポーツとは何か』(講談社現代新書)
『スポーツとは何か』(講談社現代新書)
「運動会」の文章は中学3年国語の教科書に採用され、他の文章も、今も大学や高校の入試や予備校の模試によく使われています。
『スポーツ解体新書』(朝日文庫)
『スポーツ解体新書』(朝日文庫)
これも大学入試の論文問題によく使われます。文庫版解説の文章は乙武洋匡さんです。
『続スポーツ解体新書』(Zaiten books)
『続スポーツ解体新書』(Zaitenbooks)
もっと著書の宣伝をしなさいよ…と友人に言われたので…
(以上、スポーツ本の拙著の宣伝でした)
『図説・指揮者列伝 世界の指揮者100人』(河出書房新社ふくろうの本)
『図説・指揮者列伝世界の指揮者100人』(河出書房新社ふくろうの本)
平林直哉さんとの共著です。
『クラシック道場入門』(小学館)
『クラシック道場入門』(小学館)
中古ならあるようです。20年前に上梓した音楽本です。
『オペラ道場入門』(小学館)
『オペラ道場入門』(小学館)
クラシック…の本は5刷増刷。さらに面白くと出したオペラの本は増刷ナシ。やはり日本ではオペラはマダマダ…なのかな。以上、音楽関係拙著の宣伝でした。
タマキのナンデモカンデモごちゃまぜ総集編
タマキのナンデモカンデモごちゃまぜ総集編
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