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5月24日アメリカ・ラスベガスの「リゾート・ワールド・ラスベガス」というホテルで、「エンハンスト(強化した)ゲームズ」という名称のスポーツ大会(?)が行われた。
これはオリンピックなどで禁止されているドーピング(薬物使用)などの禁止事項を解禁して、人間の記録の限界を試すことを目指した大会で、トランプ大統領の長男らが資金援助して開催された。
競技は、陸上(男女100m走と女子ハードル、110m男子ハードル)、水泳(男女50m・100m自由形とバタフライ)、重量挙げ(男女スナッチとクリーン&ジャーク)の3競技8種目に42人の選手(29人が五輪選手)が参加した。
IOC(国際オリンピック委員会)は、薬物使用を許可する大会は人体実験だと非難。WADA(世界反ドーピング機構)も選手の身体への追跡調査もせず無責任と非難したうえ、USADA(アメリカ反ドーピング機構)が、トランプ大統領の長男の存在に遠慮してか、反対声明を出さなかったことも大批判した。
大会の結果は、水泳男子50m自由形でギリシアのゴロメエフ選手が20秒88の世界記録を上回る20秒81の「非公認世界記録」で優勝。
優勝賞金25万ドルと世界記録を上回ったボーナス100万ドルの合計125万ドル(約2億円)を獲得。
しかし世界記録を上回ったのは彼の1種目だけ。そのうえ、世界選手権2位・パリ五輪5位の実績ある彼が、全身を覆うスイムスーツを着用しての記録で、ドーピングによる人間の「強化」までは証明されたとは言えない結果に終わった。
そしてドーピング以上に注目されたのが巨額の賞金。
アメリカではシルヴェスター・スタローンやアーノルド・シュワルツェネッガーなどのハリウッドのマッチョ系映画スターや、人気プロレスラーのハルク・ホーガンなどが、アナボリック・ステロイドなどの筋肉増強剤を用いていることは周知の事実。
彼らに影響を受けた男の子の筋肉増強剤の使用による副作用に警鐘を鳴らす声も出ている。
今回のエンハンスト・ゲームズが回を重ねれば、いずれ高額の賞金目当てに薬物を使用する若者たちの問題も出てくるだろう。
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