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『エリン・ブロコビッチ』 公害企業の策謀と戦った弁護士事務所の女事務員の実話をジュリア・ロバーツが熱演。良心的ハリウッド映画です |
7月1日(火)
ベッドでの読書は筑摩書房のPR誌『ちくま』7月号。愛読している斎藤美奈子さんの連載『世の中ラボ182』は『令和の米騒動の背後に減反政策あり』。3冊の米関係の本ー小川真如『日本の米問題−5つの転換点と迫り来る最大の危機』(中公新書)山下一仁『食料安全保障の研究−襲い来る食料途絶にどう備えるか』(日経出版)平澤昭彦・他『図解・知識ゼロからの食料安全保障入門』(家の光協会)−が紹介されていて結論は政府の減反施策の失敗ですね。《減反は補助金(納税者負担)を出して米価を上げる(消費者負担)という異常な政策である》そのとおりですね。しかし小生が勉強になった『農協の闇(くらやみ)』(窪田新之助・著/講談社現代新書)が選ばれてなかったのはチョット残念。他に山根承子氏が「この本を高校時代に読める若者たちがうらやましい!」と推薦する『経済学者のアタマの中』も面白そうで読んでみたいと思った。小生が常に「サギ師」呼ばわりしている経済学者の話だがコノ本によると《世の中をよくしたい人はぜひ経済学部へ》となるらしい。ホンマカイナ。読んでみまひょ。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。
7月1日(火)つづき
雷がゴロゴロ聞こえる割には雨がチョットしか降らない南関東。北関東や都心でもゲリラ豪雨というのにナンデヤネン。まるで梅雨がぶり返した程度の湿気。気持ちの良い夕立に出逢いたいものですね。ワン。イロイロ仕事したあとジュリア・ロバーツ主演の映画『エリン・ブロコビッチ』を見る。公害を垂れ流した大企業に対して莫大な補償金を支払わせることに成功した弁護士事務所で働く女性の話。面白かった。実話に基づく映画らしいけどハリウッド的正義感と視聴者サービスに富んだジュリア・ロバーツの魅力満載の映画。アカデミー主演女優賞受賞に納得。作品賞を取れなかったことにも納得。虎が巨人に2−1の勝利。今年の虎は強いですね。明日のRKB毎日放送のレギュラーは長嶋茂雄さんの従三位叙位について話すことにしてベッドへ。誰もがナンノコッチャワカラン話題ですからね。

7月2日(水)
ベッドでの読書はピーター・ブルック『なにもない空間』(晶文選書32)。小生が大学時代に日生劇場で見て大感激したロイヤル・シェイクスピア劇団の『真夏の夜の夢』の演出家による演劇論。1971年初版で小生が持っているのは75年6刷。古本屋に売る本を整理していたら出てきて売却を思い留まった一冊。半世紀ぶりに読み直してメッチャ面白い。演劇を「頽廃演劇」「神聖演劇」「野生演劇」「直接演劇」に分類。ブロードウェイその他の商業演劇が如何に「頽廃」しているかを詳述。演劇論はプロスポーツ(見せるスポーツ)にも通底しますから参考になるうえ半世紀前に読んだ内容はすべて忘れてますから(゚o゚;)改めて勉強になりますね。ワン。黒兵衛との散歩は後回しにしてRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。今日のテーマは長嶋茂雄さんの従三位叙位の話。ナンノコッチャと思った人も多かったでしょうが聖徳太子の冠位十二階の制度(603年)以来続いている国家に貢献した人に与える位階制度で現在は死後贈位しかないらしい。昔(平安時代)なら長嶋さんも殿上人(雲上人)に奉られたわけでしょうけど総理大臣クラスが従一位で野球人は何故従三位なんでしょうね?ワカラン。あ。田中角栄はロッキード事件の結果叙位されなかったそうです。ワン。ラジオのあと黒兵衛と散歩。熱帯モドキの太陽が照りつけるなか陽影を求めて歩く。コノ暑サハイツマデツヅクノカ?わん。
7月2日(水)つづき
黒兵衛との散歩の後シャワーを浴びて出てくるとNHK-BSの『海外のドキュメンタリー』で『米議会襲撃が再び起きたら/シミュレーション緊迫の6時間/前編』をやっていたので見てしまう。2021年にアメリカで実際に起きた大統領選挙の結果に不満を抱く(不正があったと怒る)トランプ支持の連中の議会襲撃が未来にも再び起こったとして大統領や補佐官や司法長官や国防長官などを元州知事や元NATO高官や元上院議員や元補佐官などが演じさらに過激派退役軍人組織や過激派軍人などを元軍人などが演じて作られたシミュレーション・ドラマ。まだ前半(後半は明日)なのでどういう結末になるのか(州兵のなかからも暴動を煽る兵隊か出現し全米各地に暴動が広がるなか大統領役の人物が「反乱法」で連邦軍の出動を命じるのかどうか)まだわからないがこういうドキュメンタリーを作るアメリカはなかなかスゴイですね。
7月2日(水)つづきのつづき
原稿書きの仕事をしていたらオモシロイ電話が掛かってきた。電話の主はS急便のお客様相談センターを名乗る。小生が最近札幌に小包を送ったか?と訊く。送ってないと答えると小生の住所と名前で関西や九州の各地から札幌市のある場所に送った小包が複数あり不審物と認定したのでX線検査をすると大量の紙幣が詰まってると言うのだ。小生はそんなものを送った覚えがないと言うと確認のため札幌まで来ることは可能か?と訊く。そんなことは不可能だと答えると…ならば札幌市中央区の警察署に被害届を出してほしいと言う。小生は別に被害に遭ったわけでもないのに被害届を出すのはオカシイだろというと…それなら札幌市警中央署の次の電話番号に電話してほしいと言う。ソレは何という部署だ?と訊くと最近多発している宅配便を使った詐欺事件を担当している部署だと言う。そこで「突然かかってきた電話であんたのほうがサギじゃないのか?」と言うと電話が切れた。シマッタ!もう少しアレコレ聞き出せばよかったのに…と思ったが後の祭り。しかしコノ詐欺モドキの電話はかなり下手糞でしたね。嗚呼。妙な電話に仕事の骨を折られたので気分転換で晩メシ前にハリソン・フォード主演の『パトリオット・ゲーム』を見る。IRA(アイルランド共和軍)から飛び出た過激派の男が弟を殺したCIAのアメリカ人家族に執念深く復讐を試みる映画。トム・クランシーの原作の映画化らしいがタダのB級アクション映画でした。もやもやした気持ちは巨人戦虎の森下の見事な決勝点走塁でようやくスカッと晴れる(^_^)

7月3日(木)
ベッドでピーター・ブルック『なにもない空間』読み続ける。面白い…けれど'70年代の演劇の良き時代の産物と言えるかも。日本でも紅テント黒テント早稲田小劇場に暗黒舞踏などアングラ集団が大活躍。アメリカではオフブロードウエイにオフオフブロードウェイが第一線に進出。その影響は商業演劇やオペラの演出にも影響を与えましたからね。日本のアンダーグラウンドもアングラから表舞台に進出して今は世界の状況も全て生温くなってしまったかな?ワン。生温くなってないのは異常気象かも。モーレツな真夏の陽射しが照りつけるなか黒兵衛と散歩。湿気が少ないので陽影で風があると快適ですね。ワン。以前ラスベガスで気温43度。直射日光下50度近くを経験したけど湿気が少ないと意外に平気でしたからね。しかし日本は記紀の時代から苔の蒸すまでを是としていたので蒸すは生すや産すにもつながる大切な気候とも言えますね。以前ボリビアで湿度5%以下の夜を経験したけど口内が乾燥して舌が上顎にくっついて剥がれず困った覚えがあるので湿気を馬鹿にしてはイケマセンね。ワン。いろいろデスクワークのあと晩メシ前から晩メシ時にクリント・イーストウッド主演『目撃』を見る。大好きなジーン・ハックマンが米大統領を演じて情事の果てに殺人事件。それを目撃したコソ泥の話。前にも見たけど面白かった。原題はAbsolute Power(絶対的な力)イーストウッドの映画は常に政治や権力より家族優先ですね。なのに何故か共和党支持。トランプに対してはどう考えてるのかな?晩メシ後は阪神巨人戦。まさか3連勝はナイやろと思てたらマサカの3タテ。10本以上のヒットを打たれて2点に押さえた阪神投手陣が優秀のか巨人打線が非力なのか?最後まで豊田を使い続けた藤川監督はエライですね。

7月4日(金)
昨日ベランダにある小さな書庫を整理したら吉田洋一『零の発見-数学の生いたち』(岩波新書)を発見。コノ本はいつ買ったのか憶えてないが高校時代の数学の教師に最近数学がオモロなくなったと言うとコレでも読めと言われて推薦してくれた本。それをドコゾの本屋で偶然発見して買ったが読まずに放ったらかしにしておいた。読み始めるとメッチャ面白く楽しいのでベッドまで持ち込んだ。エジプト・ギリシア・ローマで幾何は発達しても代数が発達しなかった理由(記数法の欠陥から零を発見できなかった)がよくわかった。コノ本の初版は戦前の1939年11月。小生の買ったのは3度の改訂と改版増刷を重ねた1998年5月発行の第90刷。漱石ならわかるけど数学の本としては珍しいですね。しかし面白い。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。殺人的暑さ。仕事中にクーラーを使うのが嫌いな小生は強烈な暑さにゲンナリ。先に猛暑で仕事のBGMはベートーヴェンが良いと書きましたがやっぱりロッシーニのほうがイイですね。ただ面白い音楽に耳を奪われて原稿がストップするのはイケマセン。夕方からパリ・オペラ座ガルニエ宮の『アルジェのイタリア娘』を見る。初演では大作家のスタンダールも笑い転げたらしいけど確かに面白い音楽と舞台。晩メシは巨人vs広島戦と横浜vs阪神を見ながら。今年の虎はホンマに強いですなぁ。

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『ミザリー』 ミステリー大嫌いの小生でも、コレと「サイニング」はまずまず楽しめました |
7月5日(土)
ベッドで『零の発見-数学の生いたち』読み続ける。暑い夏には数学の本が涼しさを感じさせてくれるのかな?面白く読み進む。インドの人々が「零」という概念を発見してくれたから今日の科学が存在してるのですね。おまけに何故インドの人々が「零」を発見できたのかはわからない。印度はやはり神秘の国なんですね。最近「三国一」とか「三国無双」という言い方が消えてしまったことが日本が没落した一因かも?ワン。ベッドを出て猛暑のなか黒兵衛と散歩。参議院選挙のポスターの前でしばし止まって見物。右派が増えたのは世界の傾向か?しかし教養ある落ち着いた顔は見当たりませんね。あ。ルッキズムはイケナイのかな?ならば選挙ポスターは全て否定されなければならないはずで…学歴も日本の教育制度(卒業の価値の無さ)では無意味となると何を信じれば良いのか…要は言ってること(言葉)で判断するほかないのでしょうね。あ。「三国一」とは「日本・中国・印度のなかで一番」といことですからね。しかし選挙に出る人が必死なのはそれが就職活動だからなのかも?ワン。
7月5日(土)つづき
糞暑い散歩のあとシャワーを浴びて少しデスクワーク。昼寝のあとラグビーのウェールズ戦を見ようとしたがアンテナの調子が悪くチャンネル1だけ映らない。糞ッ。仕方ないのでBSを見ると『ミザリー』をやっていたので見てしまう。ミステリーは大嫌いだだけどスティーヴン・キングのサイコ・ホラー系だけは『シャイニング』しか知りませんが面白いですね。雪山で大事故に遭って歩けなくなったた人気作家が彼の小説の大ファンの元看護師に助けられるがソレは監禁で自分が好きだった連作小説の結末を思い通りに仕上げさせようとしていることに気付く。マァマァ面白かったですね。晩メシは野球を見ながら。虎は強いですね。巨人・広島・横浜の監督よりも藤川監督が堂々と見えるのは勝っているからかな?それにしてもNHK-BSはJリーグの川崎vs鹿島を中継せずにドン尻争いの横浜ダービーなかを放送するのはナンデヤネン?川崎が試合に勝ったあとトットナムへの移籍の決まった高井がファンに挨拶したことは国立へ見に行っていた長女からの映像メールでわかりました。しかし海外移籍した選手が全員帰ってきたら川崎フロンターレはメッチャ強いでしょうね。

7月6日(日)
『零の発見-アラビア数字の由来』は読了。同じ一冊に収められている『直線を切る-連続の問題』を読み始める。こんな面白く評判の高い名著を今まで読まなかったことを後悔しながら読み進む。学問とは全て歴史なんですよね。温故知新。過去を知って初めて現在がわかり未来を考えることが出来る。しかし数学の発展に紙の製造がこんなに大事なことだとは気付かなかったなぁ。タブレットで字(数字)書かなくなった子供たちはどんな未来を創るのかな?ひょっとして新しい未来を創るのはタブレットを使わなかった子供たちだったりして…ワン。茹だるような暑さ以上の表現のしようもない暑さのなか黒兵衛と散歩。こんな暑さのなか高校野球の地方大会が始まったのですね。新しいJOCの会長は性懲りもなく五輪招致を口にする。日本人は以前から続いていることを変えたり止めたりするのが本当に下手な民族かもしれませんね。いや。コレも利権とか既得権と呼ぶのかな?ワン。猛烈な暑さのなか静かにデスクワーク。フランス人は2か月ほどバカンスを取るのに何故日本人は取れないのかな?今に始まった疑問ではないけど…。広島が巨人に逆転勝ちした瞬間を見たあと横浜vs虎を見ながら晩メシ。猛虎の独走というより他チームの潰し合い?古い話だが巨人の名参謀だった牧野茂コーチは「貯金20になったらノーサイン。全て選手まかせ」と言っていた。そうして選手が一段と成長したと。虎もそろそろ?

7月7日(月)
暑く寝苦しい夜の読書は面白い数学の本がイイですね。数に注目して暑さを忘れます。『直線を切る-連続の問題』読み続ける。ピュタゴラスの定理(三平方の定理)の発見から√2の発見につながり秘密組織ピュタゴラス教団は「万物を創っている数の美しさ」を維持できず瓦解するとは…面白いですね。宗教はそもそも鰯の頭も信心からですからね。しかし無理数も(そして虚数も)美しいと思いますけどね。昔の人(古代ギリシア人)はそうは思えなかったのかな?ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。殺人的猛暑はさらに激化。朝の9時前後に犬の散歩をするのは我が家くらいなものですね。何故かどんなに暑くても時間通りの癖を崩せません。アタマが硬いのかな?ワン。イロイロ準備して夕方から『TAMAKIのスポーツジャーナリズム』録画撮り。今日のゲストはメジャーリーグ評論家の福島良一さん。聞き手にスポーツライターの小林信也さんにも参加していただいて『メジャーとプロ野球の未来を考える』というテーマで3本撮り。『野茂・イチローから大谷へ!メジャーを支えたのは日本人選手だ!』『ニグロ(黒人)リーグのメジャー認定と中東インドプロ野球リーグの未来』『MLBとNPBの未来の関係は?』という話題で話してもらったがどれもメッチャ楽しく面白かった!近々アップされますので是非とも視聴してください。ホント野球の楽しさ満載。その楽しさを十分発揮できない日本野球の未来は…?…ということでイロイロ話しましたので乞う御期待。

7月8日(火)
吉田洋一『零の発見-数学の生いたち』(岩波新書)読了。そのなかに含まれていた『直線を切る-連続の問題』も含めて非常に面白かった。19世紀生まれの数学者による昭和14年初版の本がコレほどオモシロいとは…しかし漱石も明治の人ですから昔の数学者を古く考えてはイケマセンね。数直線を「切る」とどうなるか(無理数πできることは出来るのか?)を考えるだけでコレほどオモシロいとは…と感動してしまうのは小生のアタマがブンカ系だからでしょうか?ワン。ベッドを出て猛暑酷暑激暑のなか黒兵衛と散歩。汗まみれになって帰宅。ワン。シャワーのあとボチボチ仕事。晩メシは日米大学野球を見ながら。この第1回大会で関大の剛速球投手山口高志投手(のちに阪急入り)が完封勝利した試合を小生は神宮球場外野バックスクリーン真横の芝生席で見ていました。すると山口投手が1球投げるごとに左腕の脇の下に彼の顔が逆様になって見えるのに驚いたのを今でも憶えてます。山口投手のフォームはとにかくダイナミックでしたね。そのときのアメリカ・チームの一塁手は確かスタンフォード大学だったことにも驚きました。チャンネルを回してサッカーの東アジア大会日本vs香港戦も見る。フロンターレの大関はイイですねえ。しかし相手が弱すぎますね。嗚呼。

7月9日(水)
本棚の奥に集めてる古書店に売りそびれた文庫本を取り出しそのなかからカート・ヴォネガット・ジュニア『猫のゆりかご』(ハヤカワ文庫)を読み始める。原爆製造に関わった父の元で育ち『世界が終末の日』を書き始める息子の話。「猫のゆりかご Cat's Cradle」とは糸を使っての「あやとり」の英語表現らしい。ヴォネガットの作品は小生の趣味に合うと思って20年ほど前に文庫を何冊か買ったがどーもピンとこないのでどれも「積ん読」になってしまっていた。そこで再挑戦。40ページを過ぎてオモシロソーなんやけおまだピンとこない。ナンデヤロ?ワカラン。ワン。
7月9日(水)つづき
黒兵衛との散歩は後回しにしてRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。今日のテーマはオールスター戦。1933年にシカゴ・トリビューン紙にヤンキース(アメリカン・リーグ)のベーブ・ルースとジャイアンツ(ナショナル・リーグ)のカール・ハッベル投手の対戦を見たいと投書した少年の声を拾った記者の働きかけでちょうど万博を開催していたシカゴでその記念に始まったのがオールスター戦です…とかイロイロ話したあと殺人的猛暑に負けずに黒兵衛と散歩。既に気温30度を軽く超しているなか犬の散歩をする人はゼロ。少数派でいることの喜びを感じる?ワン。
7月9日(水)つづきのつづき
シャワーのあと原稿書きはネットの『スラッガー』連載「ベースボール今昔物語15回」に映画『フィールド・オブ・ドリームス』に使われたアイオワ州の玉蜀黍畑の球場で旧ホワイトソックスのユニフォームを着た連中と野球を楽しんだ話を書く。一本足打法を披露して「サダハル・オー!」とアメリカ人にはウケたけどピッチャーゴロでした。晩メシは巨人vs中日戦やホークスvsバファローズ戦を見ながら。細川の逆転3ランは見事だったけどマルチネスは古巣相手に遠慮したかな?バファローズは早く岡本太郎の猛牛のロゴを復活させてほしいですね。

7月10日(木)
カート・ヴォネガットJr『猫のゆりかご』100ページまで読み進む。英語と英米文学に精通している人が原文で読むならゲラゲラ笑って読み進めるのだろうが翻訳を読む小生にはサッパリわからん。しかしとにかく完読すると誓ったのだから読み進みましょう。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。殺人的暑さとの形容が喩えでなくリアルに感じる暑さ。黒兵衛も相当へばってるけどガンバレガンバレ。ワン。デスクワークは『ZAITEN』の連載執筆のために第二次大戦で戦死した大投手沢村栄治(南伸坊氏のイラスト)が表紙の『スポーツゴジラ67号』の「特集スポーツと戦争V」を読み直す。茶道の千家の元家元で元馬術連盟会長等を歴任された元特攻隊の生き残り千玄室氏&4歳の時に広島で被爆した元サンフレッチェ総監督の今西和男氏&帝拳ジムをマネージャーとして70年以上支えて大場政夫から村田諒太まで10人以上の世界王者を生み出し学徒動員のときは雨中の行進を女学生としてスタンドから見守った長野ハルさん…この3人の「スポーツを通じた反戦の証言」は一読の価値がありますね。いやスポーツに関わってる人や興味を持つ人は絶対に読むべき必読の書です。長野さんが断言したように「平和だからスポーツが栄えている」ならばスポーツ関係者はもっと「平和」のためにコミットすべきですね。晩メシは広島vs猛虎戦を見ながら。タイガース11連勝。強すぎまっせ。長いダメ虎時代を知ってるオールド・トラキチにとっては信じられない事態ですわ(苦笑)。こうなったら14連勝の球団記録更新でも目指したら?

7月11日(金)
カート・ヴォネガット・ジュニア『猫のゆりかご』(ハヤカワ文庫)のベッドでの読書は135ページで放棄。2度目の挑戦にも失敗。とはいえ面白くないのだから仕方ない。綾取りのことを英語では「猫のゆりかご Cat's Cradle」と言うことと「門出の地 Jumping-off Place」に「地の果て」という意味もあることと南米のマヤ人を「マヨネーズ」と呼ぶダジャレがアタマに入ったこと以外これ以上読み続けても小生にとっては価値がありませんでした。残念。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。昨日までの猛暑が嘘のような涼しい朝。南の太平洋高気圧に北のオホーツク海高気圧が押し勝ったおかげらしいがイソップの『北風と太陽』の寓話は21世紀になって完全に反対の物語になりましたね。ワン。シャワーをパスしてデスクワークは『ZAITEN』の連載『今月のスポーツ批評』を執筆。昨日の本欄にも書いた『スポーツゴジラ』の「特集スポーツと戦争」の素晴らしさと新しくJOC会長に選ばれた自民党「裏金疑惑議員」の橋本聖子氏の「五輪招致に全力!」という阿呆臭さの距離の遠さについて書く。最後の仕上げを残して晩メシはロッシーニのオペラ『アルジェのイタリア娘』を見ながら。2013年のイタリア・ペーザロでのロッシーニ・フェスティバルの痛快な舞台。アメリカン・コミックもビキニの美女もふんだんに登場するこの演出の破天荒な面白さとロッシーニの音楽にこちらの目も耳も回りそうになったところでプロ野球にチェンジ。タマに虎が燕に負けて巨人が港星に勝つのも乙なものです。

7月12日(土)
ベッドでの読書はジャレド・ダイアモンド『人間の性はなぜ奇妙に進化したのか』(草思社文庫)。ナルホド。生殖(子作り)でなく快楽で性の営みを行うのはボノボ(チンパンジーの一種)とイルカと人間だけなんですね。以前スポーツ議員連盟の会議に出席したとき当時スポーツ大臣だった鈴木大地氏から「セックスはスポーツか?」と質問され「スポーツは本質的に無償の身体的行為であり子供という具体的成果を生む可能性が少しでも存在する行為はスポーツと言えない。また身体的努力によって身に付けた能力を競ったり満足を得たりするのではなく天賦の資質で満足を得る行為もスポ−つとは呼べない」と答えた。この小生の定義で間違ってないと思うが日本体育大学理事長である松浪健四郎氏は日体大の英語名をNippon College of Sports EducationからSport Science Universityの変更したとき日本名も体育大学からスポーツ(教育)大学に変更すれば良いのに…と言うと「スポーツにはセックスも含まれるからダメだ」と言われた。確かに広義のスポーツには音楽や絵画と同様セックスも含まれるかもしれませんね。ワン。
7月12日(土)つづき
ベッドを出て黒兵衛と散歩。まだ涼しさが続く。汗はかくけど北風がブラヴォーですね。ワン。デスクワークは『ZAITEN』の連載を完成させて夕方からTBS『報道特集』を見る。「日本人ファースト」という言葉の馬鹿さ加減をよく報道してくれました。そんなことを言い出すと隣人の2人のお嬢さんはどうなるの?そもそも「ファースト」当言い方が差別的分断的で為政者(政治家)の口にすべき言葉ではないということがわからないような人物が参院選に立候補すること自体が差別的分断的行為で彼らに世の中を動かしてほしくないと小生は思いますね。日米大学野球を見たりサッカー・アジアE1選手権を見たりしながら晩メシ。中国に2−0の勝利。しかしもう少しゴールが取れたかな。

7月13日(日)
『人間の性はなぜ奇妙に進化したのか』読み続ける。メッチャ面白い。現代社会の同性婚の問題やスポーツ界のジェンダーの問題を考えるうえでもコノ本は必読書と言えますね。第3章「なぜ男は授乳しないのか?」は特に参考になりました。旧約聖書には乳房に母乳が満ちた男性の例(ヨブ記)や70歳を超す義母が授乳した例(ルツ記のナオミという女性)や現実に71歳の祖母が授乳した例もあるそうです。男女や年齢を軽々に区別すべきではないのですね。もちろん民族や国籍も…ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。ちょっと蒸し暑さがぶり返したかな?明日動画収録の「TAMAKIのスポーツジャーナリズム」の準備(ゲストは長田渚左さん)をして夕方からは大相撲名古屋場所初日。会場が新しくなったのはイイですね。若碇改め藤の川は草野相手に惜しかったですね。若元春を下した霧島強いですね。安青錦は琴櫻を師匠譲りの内無双見事ですね。両横綱安泰。大相撲人気が高いのは納得ですね。晩メシはプロ野球を見ながら。虎は燕に勝って貯金19か。昔巨人の参謀牧野茂コーチが言っていた「貯金20になればノーサイン」までアト1勝ですね。

7月14日(月)
全編セックスの本でありながら性的興奮を全く催さず性生活にも性行為にも何の参考にもならない一冊にも関わらずジャレド・ダイアモンドの『人間の性はなぜ奇妙に進化したのか』はメチャメチャ面白い。なるほど。他の動物の全てが大量のエネルギーを消費する性行為を子孫を残すことをだけを目的に出来るだけ省エネで済ませ擁するのになぜ人間(とボノボとイルカ)は何の生産的価値もない快楽だけを目的とした性行為を頻繁に行うようになったのか?「売春説」「マイホームパパ説」「優秀精子探訪獲得説」「アンチ避妊説」「たくさんの父親説」…などなど様々な説があるらしいが定説はないとか。そもそもヒトは乱婚型か一夫一婦型かを定めるのも難しいらしい。人間はホンマに奇妙でオモシロイ存在なんですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。颱風は何処へ消えた?鎌倉は風も吹かなければ雨も降らず。どないなっとるねん!?
7月14日(月)つづき
雨も風もない台風の中でデスクワークしていると講談社現代新書の今月の新刊4冊が送られてくる。8月が近づいたせいか戦争物が2冊。辻田真佐憲『「あの戦争」は何だったのか』。帯に《素朴な「なぜ」に答える現代人のための新・日本現代史》とある。《日本はどこで「間違えた」のか/そもそもいつ始まったのか/掲げた理想はすべて誤りだったのか/「大東亜」は日本をどう見ていたのか》読んでみましょう。貴志俊彦『戦争特派員は見た 知られざる日本軍の現実』帯に《最前線、連絡員の死、検閲…何が写され何が写されなかったのか?兵士からは見えなかった〈もうひとつの戦場〉》読むのはこっちが先かな。他に富永京子『なぜ社会は変わるのか はじめての社会運動論』《世の中はひとりでにかわっていくわけではない/必ず変えた人がいる》そして難波優輝『物語化批判の哲学〈わたしの人生〉を遊びなおすために』《「何者かになりたい」は呪いだ。人生は物語ではない》どっちも面白そう…と思ったら単行本で酒井聡平『死なないと、帰れない島』も送られてきた。硫黄島の話。この著者の一作目『硫黄島上陸 友軍ハ地下ニ在リ』は素晴らしかったので2作目も読まねば。
7月14日(月)つづきのつづき
夕方から『TAMAKIのスポーツジャーナリズム』録画撮り。今回のゲストはノンフィクション作家の長田渚左さんで3本収録のテーマは『日本のスポーツメディアについて考える』第1回は『2006年スポーツゴジラ創刊以来19年現在までの歩み』第2回は『最新67号スポーツゴジラ特集スポーツと戦争を考え直す』第3回は『100号を目指すスポーツゴジラと日本のスポーツの未来』…ということで長田渚左さんに思いっ切り話していただきました。サスガにテレビでスポーツキャスターを10年以上務めた人物は話が上手でわかりやすい。メッチャ面白い内容は来週月曜から順次公開されますので乞御期待!YouTube収録のあとは大相撲録画観戦。大の里は安青錦相手に盤石の強さでしたね。豊昇龍は痛い1敗。若元春が素晴らしかったですね。その後は酒呑みながら吉本新喜劇。すち子さんはチョット爆発力不足で温和しかったかな。

7月15日(火)
『人間の性はなぜ奇妙に進化したのか』読み続ける。ナルホド。生物(人間)の進化というのはいてい方向に進むのではないのですね。「乱婚―ハーレム―一夫一婦制」も左から右へと進んだのではなく生物によっては右から左へもあればジャンプもあったのですね。魚の鰭が爬虫類や哺乳類やヒトの手足に進化する一方手足が鰭に戻った鳥類(ペンギン)や哺乳類(鯨)もいるのですからね。何の役にも立ちそうにないけど面白い。いや。役に立ちそうにないから面白いのかな。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。神奈川県に大雨警報?嘘つけ!鎌倉はチョットだけしか降らんやないか!最近の異常気象は地域の細分化の上に成立しているようですね。ワン。いろいろデスクワークのあと大相撲。安青錦の琴櫻を破った「内無双」に続く豊昇龍相手の「渡し込み」の勝利は見事でしたね。師匠安治川親方(元安美錦)譲りの妙技ですね。次は「徳利投げ」や「素首落とし」も見せてほしいですね。テレ朝「報道ステーション」を見ると朝日新聞の調査では参院選で与党が議席数を落とすらしい。この調査結果がどれだけ正しいのかどうかおわからないのにマスメディアで大々的に発表して良いのかな?まさか朝日やテレ朝の皆さんが「アナウンス効果」を知らないわけがないし…朝日新聞もテレ朝も与党の反攻に期待してるとしか思えないですね。嗚呼。

7月16日(水)
『人間の性は…』は第5章に突入。『男はなんの役に立つのか』というタイトルにまず吹き出す。中味もオモシロイ。《結婚生活を続けている男たちのなかにも妻や子供をかまわず自分のことにしか関心のない者がいるのは知っての通りだ。彼らは法外な時間と金とエネルギーを浮気や身分の誇示や遊びに注ぎ込んでいる。そのような男の関心事で典型的なのがクルマでありスポーツでありアルコールである。(略)愛し合ってる共働きのカップルでさえアメリカの働く女性が義務(仕事+子供の世話+家事)に割く時間は平均して夫の2倍だという。しかも女性は同じ仕事をしても支払われる賃金が平均して少ない。アメリカの男性は自分の貢献度を過大評価し妻を過小評価する傾向にある。私の印象では男性が家事や子供の世話に貢献する度合いはいくつかの工業国ではさらに低いようだ。たとえば私が見知った限りでもオーストラリア・日本・韓国・ドイツ・フランス・ポーランドなどがそうだ。かくして男はなんの役に立つのかという疑問は人類学者はもとより我々の社会でも論じられ続けているのである》ある意味「少子化の問題」は女性の無意識的歴史的反攻(ストライキ)と言えるかもしれませんね。アリストパネスの「女の三部作」=『女の平和』『女だけの祭り』『女の議会』でも読み直しましょう。
7月16日(水)つづき
黒兵衛との散歩は後回しにしてRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。今日のテーマはプロ野球と大相撲。タイガースがもうすぐ貯金20。かつてV9巨人の名参謀と呼ばれた牧野茂氏は貯金20になるとベンチからはノーサインにしたという話をしてその時は選手同士でサインを交わした話をする。そー言えば最近選手同士のサインの交換はすっかり見られなくなったという話をして大相撲でも最近見られなくなったのは「時間前の立ち会い」と「水入り」と「水入り」が続いてあとの「2番後取り直し」だという話をする。スタジオな女性アナウンサーはそれらの出来事をすべて御存知なかったようで…自分の歳を感じましたね。嗚呼。ラジオのあと小止みの雨のなかを黒兵衛と散歩。南関東もようやく日本列島の世間並みに強い雨が降ってきたようです。が短時間ですぐに小止みになるのは喜ぶべきか悲しむべきかヨーワカラン。ワン。
7月16日(水)つづきのつづき
黒兵衛との散歩のあと録画しておいたMLBオールスター戦を見る。かつての南部の「黒人差別の町」ジョージア州アトランタでほとんど黒人ばかりのシンガーやダンサーがアメリカのサマー・クラシック(夏の風物詩)を盛りあげるのも時代の変化と言えますね。そー言えばこの地で開かれた五輪の聖火の最終点火者はモハメド・アリでした。トランプはロス五輪をどーするのかな?『ZAITEN』連載の校正などイロイロ仕事のあと晩メシは大相撲のビデオを見ながら。大の里が王鵬に負けたのは猿も木から落ちるかもしれないけど豊昇龍がマタ阿炎に負けたのは負け過ぎですね。続けてみた天皇杯サッカーは東洋大が柏に続いて新潟も破りJ1キリング2連勝。天皇杯はコレがあるから面白いとは言え。今日の新潟のバックスはレベルが低すぎましたね。

7月17日(木)
ジャレド・ダイアモンド『人間の性はなぜ奇妙の進化したのか』(草思社文庫)読了。ほとんどすべての哺乳類の牝は死ぬ直前まで子供を産む能力が持続するのに何故ヒトの女性に閉経があるのか?ゴリラはわずか3p強でオランウータンが4p弱なのに何故ヒトは13pもあるのか?あ。これは男性の勃起したときのペニスの長さです。それらの回答が極めて面白く全く何の役にも立たない情報ばかりなのにコレほど知的満足を得られる本も珍しいですね。ブラーヴォ!ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。梅雨明けや空梅雨とも言えずケジメなし。やっぱり梅雨の終わりには雷が鳴り夕立が降るとか季節のケジメがほしいですね。ワン。
7月17日(木)つづき
TVK(テレビ神奈川)は高校野球神奈川大会の保土ケ谷球場での試合を毎日放送しているのですね。放送権料は支払ってるのかな?各県の高野連や日本高野連がキチンと放送権料を受け取れば日本の高校教育はかなり改善できるのでは?また高校生にとって「危険な大会」はスポンサーも離れるはずだから高校野球大会の改善にも繋がるのでは?とイロイロ考えて原稿書きながら高校野球の詳しい取材を続けている氏原英明さんにメールで連絡。今月28日収録の「TAMAKIのスポーツジャーナリズム」への出演OKの返事。「高校野球はどうあるべきか?その"現在地"と"未来"を考える」というテーマで@高校野球が"人気"を呼ぶワケは?A夏の甲子園大会と地方大会はこのまま永遠に続くのか?B高校野球はどのように変わるべきか?変わらなくても良いのか?の3回出ていただくことに決定。それにしても氏原さんの「野球の魅力を語るジャーナリスト」という肩書きは良いですね。
7月17日(木)つづのつづき
大相撲は安青錦が霧島相手に今場所2度目の内無双!!ブラヴィッシモですね。技能賞は早くも決定かな?いや。優勝争いにも加わってくるかな?巨人は燕に残念な内容で敗北。それより巨人の選手たちはもう少しピリッとしたユニフォームの着こなしをしてくれませんか。多くの選手がお腹の周りのベルトの上にダラダラと上着を垂らしているのは小生にはだらしなく見えて仕方ないのですが…。

7月18日(金)
ベッドでの読書は酒井順平『死なないと、帰れない島』(講談社)を読み始める。前作『硫黄島上陸 友軍ハ地下ニ在リ』が素晴らしかったので期待して読み始める。まだプロローグ「村が消えた日」と第1章「違憲の島を歩く」を読んだだけですが第2作も期待通りに素晴らしい。大日本帝国の戦争と米軍と戦後の米軍の自衛隊のために硫黄島は現在も「憲法違反の状態(居住・移転の自由を有する=日本国憲法22条)だけでなく世界人権宣言13条(自由に移転及び居住する権利を有する)にも違反している状態が続いているのですね。しかも硫黄島は現在も《戦没者1万人の遺骨が家族の元に帰れず(略)旧島民と子孫がいまだに故郷の島に帰ることを許されていない》しかも《この二つの戦後未処理問題について多くの日本人は知らない》のだ!是非とも多くの人々に読んでもらいたい2冊ですね。ワン。ベッドから出て黒兵衛と散歩。空梅雨や少ない雨でも梅雨明けに。夏は好きで嫌いではない。何故なら嫌いではないと思うと好きになるから。ナンノコッチャ。しかし毎年真夏の陽射しを浴びると京都建仁寺の壁に向かって一人でキャッチボールをしていたことを思い出す。ワン。
7月18日(金)つづき
イロイロ仕事しながらBGMはストコフスキー指揮とバーンスタイン指揮のチャイコフスキーの交響曲。どちらもスゴイ演奏ですね。特に二人の4番5番のアゴ―ギグ(テンポの動かし方)は圧巻ですね。こういう演奏を聴くとカラヤンの美しい演奏が阿呆らしくなりますね。しかし世の中にはカラヤンのほうがウケるのですね。まぁBGMにはカラヤンがイイですけどね。音楽に耳を奪われず仕事に集中できますからね。「徳(得?)は中庸にアリ」かな?夕方から大相撲。京都出身の若碇改め藤ノ川イイですねぇ。ガンバレ!安青錦vs高安は両力士とも見事な一番でしたねえ。高安初優勝ガンバレ!晩メシは「チコちゃん」見ながら。先週土曜見られなかった「探検ファクトリー」の麦藁帽子工場も録画で見る。NHKしか見なくなったのは歳取った証拠?しかし最近の民放は本当に面白くなくなりましたね。政治の討論番組は同じ人が同じことばかりを繰り返してるし…参院選後は是非ともテレビとSNSのアナウンス効果についての検証を行ってほしいですね…と書くのはまだ旧マスメディアに対して大いに期待してるからなんでしょうね。

7月19日(土)
『死なないと、帰れない島』読み続ける。戦前の硫黄島での豊かな暮らしの描写が素晴らしい。化粧まわしを着けての相撲の島内大会があり父島との対抗戦に勝つ強い野球チームのリーグ戦があり全島あげての運動会があり正月の手作りの「為朝凧」を揚げての凧揚げがあり…米以外の作物なら何でも採れる豊穣な土地での農業があり…まさに南国のパラダイスとも言うべき豊かな島に戦争という悲劇が押し寄せる。我々は硫黄島のことを何も知りませんね。コノ本は日本人の必読書ですね。先の戦争を理解するうえでも是非多くの人に読んでほしいですね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。真夏の木陰は本当に爽やかですね。すべてのビルと家が冷房を切れば地球に爽やかな夏が蘇るかな。ワン?午後から長女がやってくる。夕方からスパークリングワインを呑みながら川崎フロンターレのファン感(ファン感謝デーの催し)を見る。1万人近いファンの前で選手たちが借り物競走をしたりカラオケを熱唱したり…鹿島に2-1で勝った翌日の大ファンサービス。このチーむっは本当に良いチームですね。藤ノ川は御嶽海も撃破。スゴイ!虎は巨人との延長戦で11回表に4点獲得の零封。なんでこんなに強いねん。信じられまへんわ。

7月20日(日)
ベッドでの読書は『死なないと、帰れない島』第4章「密室の議事録」に突入。硫黄島という豊かで美しい島を戦争で追い出された住人たちは戦後になると米軍と自衛隊のために故郷に帰れなくなる。そのオカシナ経緯を著者は「小笠原諸島振興審議会」の「硫黄島問題小委員会」の議事録から繙(ひもと)く。戦前は島民が豊かな暮らしを営んでいた島が戦後は《「火山活動による異常現象が著しいこと」及び「産業の成立が厳しいこと」》から《定住困難》との結論が打ち出される。時は1984年中曽根内閣時。ひょっとして彼が口にした「不沈空母」とは硫黄島のことで邪魔な住民を排除したのか?と考えてしまう。読み続けましょう。ワン。
7月20日(日)つづき
ベッドを出て長女とヨメハンと3人で猛暑のなか黒兵衛と散歩。帰宅して順にシャワーを浴びたあと3人揃って選挙へ。投票所は結構混んでいましたね。投票を済ませてホームセンターでイロイロ買い物。帰宅後買ったばかりの高枝切り鋏で庭木の剪定。長女大活躍。再びシャワーのあと大相撲。うわっ。大の里が伯桜鵬に負けた。油断かな?続けてワイン&晩飯食べながらフロンターレvsガンバ戦。うわっ。川崎負けた。高井の抜けた穴は大きいのかな?
7月20日(日)つづきのつづき
続けて酒呑みながら参院選開票速報見る。右派の伸びを与党の過半数切れと報道する旧メディア(TV)は限界ですね。「日本人ファースト」を唱える党首に何故旧メディアのキャスターは「日本人の定義(日本人とは誰のこと?)」を訊かないのかな?「高齢の女性は子供を産まない」と言った党首にも何故「高齢とは何歳以上?」と訊かないのかな?単純な質問から物事の本質は露見するはずなのにお笑い芸人もそれが出来ていなかったのは残念ですね。

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『ジョーズ』 久し振りに見たけどヤッパリ面白い!広島の原爆投下も関係してるのですね |
7月21日(月)
海の日。多くの人がその意味を知らない休日。明治天皇に纏わる休日だという意味は右派が伸張してきた社会でやはり右の人だけでなく左の人も知っておいたほうが良いのかもしれませんね。ベッドで『死なないと、帰れない島』読み続ける。小笠原諸島の父島母島の住民と同様に硫黄島のかつての住民の帰島も本来認められるべきで東京都の関係者はその運動に協力してあげるべきなのにそれと正反対の「定住困難」という「嘘」を容認したばかりか《帰島を断念させること》に力を注いでいたのですね。すべては戦後の硫黄島の島全体を自衛隊が住民の存在に気遣うことなく訓練などに使用出来るようにするためだったのですね。つまり戦前の軍国政府の「命令」と同じ様なことを戦後の政府も行っているのですね。それは《平和条約が締結されて故郷に還れない事には世界戦史上かつて類を見ない新記録である》いう。民主主義(人々優先の)社会になっても国は国を優先する社会を作りたがるようでソレを受け入れたがる人々もいるようですね。「日本人ファースト」という惹句は「人々優先」のように響く言葉でありながら実は「日本人優先」で「日本人と認定する」のは「国」で「国優先社会」を認めることですからね。ワン。
7月21日(月)つづき
ベッドを出て長女の提案で少しでも暑さを避けるため30分早く黒兵衛と散歩。と言っても9時が8時半になっただけで暑さは変わらず。ワン。帰宅後昨日に続いて庭の木を高枝切り鋏で剪定。長女大活躍。俺は袋詰め作業に専念。老いては子に従えですね。午後からヨメハンと長女は買い物へ。NHK-BSでやっていた映画『ジョーズ』を見てしまう。半世紀前からビデオテープやLDで何度も見た映画。鮫専門漁師が第二次大戦中に極秘任務で広島に落とす原子爆弾を運んだ帰りに鮫に襲われる話をするところを見たキッカケから音楽プロデューサーのS氏が生前スピルバーグに日本国憲法が生まれた経緯を映画に撮らせようと言い出して一緒に動いたことがありました。何度か手紙を出したところでS氏が亡くなり立ち消えになったのは残念だったけど今こそ日本国憲法を見直すべき時かもしれませんね。俺は読書&巨紳戦TV観戦。巨人サヨナラ勝ちに優勝したような喜びようはレベルが低いとしか言えませんね。嗚呼。大相撲は藤ノ川&安青錦イイですね。晩メシは吉本新喜劇を見ながら。石破続投に批判の出るのは当然とは言え政局は混沌。かつてヒットラーやムッソリーニやフランコやスターリンや毛沢東や東条英機が擡頭してきた時代もこーゆー時代だったのかもしれませんね。

7月22日(火)
『死なないと、帰れない島』読み続ける。硫黄島という名前から何やら硫黄が吹き出している場所が随所にあって何も知らない(戦前の住民の豊かな暮らしを知らない)我々はつい「定住困難」という言葉を受け入れてしまう。が戦後になって「定住困難」と言い出したのは硫黄島を自分たちが自由に(勝手に)使える自衛隊(国防庁=当時)でありそれにアメリカの存在も加わってきたというのですね。「国」と「軍」が「敵」と闘う以上に「国民」を蔑ろにするのは沖縄戦で明らかになったけど戦後も同じなんですね。ワン。ベッドを出て猛暑激暑のなか黒兵衛と散歩。老犬も頑張って歩く。老犬は死なず。されど去る場所もなし。「老兵は死なず。ただ去り行くのみ」などと言えたマッカーサー将軍はメッチャ恵まれた一生を生きたのですね。ワン。「総理も死なず。ただ居座るのみ」の石破首相に批判の声が高いですね。しかし代われる人材もナシ。「日本は死なず。ただ沈没するのみ」の様相を呈してきましたね。嗚呼。
7月22日(火)つづき
玉鷲40歳が横綱大の里を撃破。最年長金星記録らしい。めっちゃスゴイですね。明日のラジオは同じ40歳で引退した金星8個の「大物喰い」で名を馳せた安美錦=安治川親方の技(わざ)を引き継いでいる安青錦の話にすることにして晩メシはテレビで参院選の結果分析を見ながら。自民党の生き残り方法は公明の他に他党を加えて連立を組みしかないでしょうね。そして…かつて社会党を抱き込んで潰したように国民民主を抱き込んで潰すか?それとも立憲民主を抱き込んで潰すか…。野党連合だけでは右派も左派も多数派になれないから右派と左派が組み直しをするガラガラポンが始まるのか…しかしコレほど期待感(ワクワク感)を持てないガラガラポンとは情けないですね。

7月23日(水)
朝起きてラジオ出演と黒兵衛との散歩をこなしたあとスイカを食ってるとTVのニュースで日米関税交渉が15%で合意したとのニュース。はは〜ん…アメリカ(トランプ)は発表を参院選後まで遅らせて自民の弱体化と右派勢力の伸張を待ったのかな?日本を手玉に取るアメリカならそれくらいのことはやりますよね。
7月23日(水)つづき
ベッドのなかでの読書は『死なないと、帰れない島』。第6章「島民かく多々帰り」第7章「祖国は島民を捨てたのか」と読み進む。太平洋戦争に勝利したアメリカは最大の激戦地でありオマケに有名な星条旗を立てた記念の地である硫黄島(摺鉢山)に戦勝記念碑を残したかったのですね。もちろん日本国に還された島のなかに「アメリカの関係者」が自由に入れる星条旗が翻る場所を提供することなど出来るわけもなく…しかし散々揉めた末に記念碑が出来たわけですね。そして島民の帰還が許されなくなり硫黄島は自衛隊と米軍が軍事的に利用するだけの島として今日に至ったのですね。本書を読みながらクリント・イーストウッド監督の映画『硫黄島からの手紙』を見直さなければと思ったけど二部作のもう一方の作品『父親たちの星条旗』も見直さなきゃ!と思いましたね。摺鉢山に星条旗を立てた米兵たちの有名な写真は新たに撮り直した(ヤラセの)写真だったのですからね。その点末を描いた映画を見直さなければ。ワン。
7月23日(水)つづきのつづき
黒兵衛との散歩は後回しにしてRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。今日のテーマは安青錦快進撃の裏に理論派技巧派大物食い力士だった元・安美錦の安治川親方の存在が大きいという話。内無双や渡し込みの直接指導の他に現役力士時代の親方は対戦相手との取り組みの戦法を付け人に考えさせ付け人に言われるとおりの相撲を取ったという話。自分で取り口を考えるとどうしても「過去の自分」の「我(が)」を捨てられず「無我・無心」になれないという話。安青錦はスゴイ師匠に教えられてるのですね。ワン。ラジオのあと殺人的猛暑のなか黒兵衛と散歩。老犬ガンバレ。ワン。
7月23日(水)つづきのつづきのつづき
糞暑いなかイロイロ仕事をしたあと大相撲。2敗の高安が1敗の一山本を撃破。2敗の霧島は3敗の大の里に惜敗。賜杯争いは混沌としてきましたね。オモシロイ!続けて晩飯食べながらオールスター戦。ナンジャコレは!?プレイ中の選手にマイクとイヤホンをつけさせて話させて「臨場感」だと!?アホか!!キチンとプレイをさせなさい!!長嶋茂雄さんはこう言ってました。オールスター戦は「お遊び」でも「懸命に遊ぶんですよ。どうも最近の選手は遊ぶのが下手でオールスターなんかでも気を抜くでしょ。気を抜くのと懸命に遊ぶのとでは全然違う。遊びの本質を知らないんだな。真剣に勝負するなかで自分も楽しみお客さんの喜ぶサービスもする」(Number228/1989年9月「長嶋茂雄スーパートーク/個人プレイのススメ」での小生にインタヴューより)テレビ朝日のあまりに馬鹿げた演出に…そー言えば以前正月特番の出演依頼受けて断ったことを思い出した。神宮球場のマウンドにコタツを置いてその布団に入って4人で野球を語るというのだが選手たちがプレイする場所にコタツを置いて座ったりするのは選手たちに対して失礼だと小生は出演を断った。そんな馬鹿げた失礼な企画はやるべきでないとも言ったが実行されたようだ。TVマンというのは阿呆なことを考えるものですね。視聴率さえ取れれば野球のプレイがどんなに堕落してもかまわないというのかな?嗚呼阿呆か!!

7月24日(木)
酒井聡平『死なないと、帰れない島』(講談社)読了。素晴らしい一冊でした。最後は今年の4月7日天皇皇后両陛下の硫黄島訪問。その日は雨になったが川のない硫黄島住民にっては飲料水にもなる歓迎すべき「天水」。激戦地硫黄島で軍属になることを命じられて戦死した旧住民も強制疎開のあと未だに帰島できない旧島民の2世3世も「天水」とともに両陛下の来島を歓迎したのだ。しかし戦前は大日本帝国軍隊とアメリカ軍によって追い出され戦後は自衛隊とアメリカ軍によって帰島を許されない硫黄島の島民とその子孫たち。その「還れない理由」の一つに島民たちの帰還運動がイマイチ激しく盛り上がらなかったこともあると著者は書く。《島民の気質。底には硫黄島民の本質が映し出されていた。不当な扱いに対しても声高に抗議するのではなく静かにしかし揺るぎなく真実を訴える姿勢。(略)単なる服従ではなく強靱な精神と尊厳の表れだった》それだけに《自衛隊との共存》をも訴える島民の帰島を認めてあげてほしい…と思った。先の戦争の意味…国という存在…軍隊という存在…等を考えるうえでもすべての日本人に読んでほしい一冊ですね。ワン。
7月24日(木)つづき
ベッドを出て黒兵衛と散歩。朝8時半でも既に殺人的猛暑。殺人的だから(殺犬的じゃないから)犬は大丈夫かな?などと馬鹿なことを思いながら影ばかり見つけて歩く。ワン。帰宅後シャワーを浴びて御近所さんからいただいた西瓜を食べてからイロイロ仕事をしてるとネット『スラッガー』からメール。『連載:ベースボール今昔物語』の第15回『「それを作れば彼らがやってくる」―アメリカ最高の野球映画『フィールド・オブ・ドリームス』の素晴らしさと“聖地”での思い出』がアップされたと連絡。皆さんも御一読を。https://thedigestweb.com/baseball/detail/id=99718#goog_rewarded
7月24日(木)つづきのつづき
晩メシは大相撲12日目の録画を見ながら。高安に勝った琴勝峰頑張ってますね。安青錦は玉鷲も撃破。一山本は金星を落としましたね。しかし大相撲はオモシロイですね。それに較べてプロ野球のオールスター戦は最低ですね。プレイ中の選手にマイクとイヤホンを付けさせてるメディア(テレ朝)も最低だけどそれを喜んで受け入れている選手たちもハッキリ言って阿呆ですね。あまりに馬鹿馬鹿しいからチラチラとしか見なかったけど今日は投手にまでマイクを付けさせていた。9打者連続三振の江夏やそれに挑戦した江川のオールスター戦での意気込みに並ぶ迫力は微塵もなくホームランを打たれてもヘラヘラ笑ってる投手を見てオールスター戦などもう廃止にしろと真剣に思いました。

7月25日(金)
ベッドでの読書は辻田真佐憲『「あの戦争」は何だったのか』(講談社現代新書)期待せず読み始めたが面白い。勉強になります。第1章「あの戦争はいつ始まったのかー幕末までさかのぼるべき?」は左翼的解釈と右翼的解釈を整理して紹介。知っていることばかりとは言えここまで鮮やかに「左」から「右」まで整理して紹介されると所詮は「司令塔が不在だった」という事実がはっきりと呑み込める。第2章「日本はどこで間違ったのかー原因は「米英」か「護憲」か」第3章「日本に正義はなかったのかー八紘一宇を読み替える」まで真夏の夜の暑さも忘れて一気に読み進む。オモシロイ。ナルホド《歴史を記述する以上なんらかの価値観が入り込むことを避けることはできなかった》わけで《歴史は科学でなく客観的な歴史など存在しない》のですね。だから《我々がなすべきことは物語の否定ではない。物語の絶え間な選択》なのですね。そのために多くの「新しいファクト」を紹介してくれている本書はオモシロイ。ワン。ベッドを出て黒兵衛と殺人的猛暑のなかを散歩。たわむれに犬を率いてそのあまり暑さに泣きて散歩歩めず。オソマツ。啄木のパロディと言ってもワッカらないかなあ。ワン。散歩のあと糞暑いなか行き付けの理容室「LAWRENCE」へ。長くなった髪の毛を切ってもらってサッパリ。ヨメハンと一緒に中華の昼飯食って帰宅。昼寝のあとイロイロ仕事して大相撲。琴勝峰に負けた大の里はマダマダ若いですね。金星授与一場所で4人目は新記録?珍記録?「チコちゃん」見ながら酒呑んだあと『あの戦争は……』の第4章「現在の「大東亜」は日本をどう見るかー忘れられた「東条外交」をたどる」を読みながら寝る。

7月26日(土)
辻田真佐憲『「あの戦争」は何だったのか』一気に読み進んでもう少しで読了。第4章『現在の大東亜は日本をどう見るのかー忘れられた東条外交をたどる』では1943年3〜7月に当時の東条英機首相が外遊した「大東亜共栄圏」の国々を著者が廻り現在の国々が「あの戦争」をどのように捉えているのかを紹介する。中国(南京・上海)満州(瀋陽・長春)タイ(バンコク)マレーシア(クチン・ラプアン)シンガポール・インドネシア(パレンバン・ラプアン)フィリピン(マニラ)…著者は旅先で様々な国が語る「国民の(彼らの)物語」を極めて冷静に見つめ聞き取り報告する。《歴史とはやはり単なる事実の羅列ではなく一定の歴史観や価値観に基づいて構成される物語》だとの視点から「彼らの物語」を報告してくれるのだ。そこには当然「大東亜戦争」に対する鋭い批判もあれば日本(の軍隊)に対する激しい(甘受的)非難もある。しかし我々日本人は「彼らの物語」を聞き止め「自分たちの物語」を作る必要があるのだ。そこで著者は第5章(最終章)『あの戦争はいつ「終わる」のかー小さく否定し大きく肯定する』で千葉県佐倉市にある「国立歴史民俗博物館」や千代田区にある「昭和館」や靖国神社の「遊就館」や江東区にある「東京大空襲・戦災資料センター」を見て回りその展示内容を冷静に報告する。ここに全てを紹介することはできないがナルホドこういう冷静な目で様々な「物語」を判断したいものだと思った。サテ最後は「あの戦争」に対して我々はどんあ「物語」を作り共有すべきか…というところで…ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。
7月26日(土)つづき
今日も殺人的猛暑。最近やっと蝉時雨を耳にするようになったのは熱波で蝉も地中から出る気にならなかったからか?ミンミン蝉・油蝉・熊?とともに蜩(ヒグラシ)の声も聞こえる。季節の進み方の順序が乱れてますね。ワン。散歩のあとにシャワーを浴びてイロイロ仕事したあと大相撲。安青錦は草野の上手い相撲にやられましたね。霧島を破った琴勝峰は本当に強いですね!明日は琴勝峰vs安青錦なんですね(本欄を書いているのは日曜ですのでわかりました)。見なければ。晩メシは虎vs横浜を見ながら。虎は強すぎ。2位以下のチームが負け越しでもCSはやるのですかねえ。負け越しチームのクライマックス・シリーズって嗤いますね。

7月27日(日)
辻田真佐憲『「あの戦争」は何だったのか』(講談社現代新書)読了。非常に勉強になりました。《いま必要とされているのは新しい情報を踏まえながらもう一度歴史の大きな流れを構築することではないか(略)この問題は今世紀に始まったばかりである。もちろんそのような包括的な語りを国立の歴史博物館にすべて委ねるわけにはいかない。政府の立場と無縁ではいられない以上そこには完全性を中立性を求めることには限界がある(略)ただそのような限界は民間によって補うことができる。国立の歴史博物館はいわば外壁のようなもの。より多様で深い探求は私立の施設や市民団体による展示活動によって担われるべきだろう。そこにはA級戦犯を讃えるものがいてもよいし青年将校の真心に共感するものがいてもよい。あるいは左翼活動の暴力を肯定的に描こうとする立場があっても構わない。日本は表現の自由を保障する国なのだから。このように公と私がそれぞれの役割を果たし補い合う"二重構造"がこれからの歴史のあるべき姿ではないか》なるほど。この意見はきちんと吟味する価値ある意見に思えますね。ワン。
7月27日(日)つづき
ベッドを出て黒兵衛と猛暑のなか散歩。云ふまいと思へど今日の暑さかな…と漱石が詠んだのは明治時代。当時は地球温暖化などという言葉はなかったはず。地域冷房やクーラーによる熱風が外気を暖めることもなかったはず。現代日本人が明治にタイムスリップすれば「涼しい」と感じるのか?やはり「暑い」と感じるのか?気象予報士さん!ピアノを弾いたりドラえもんの真似なんかしてないでそーゆーことを教えてほしいですね。ワン。NHKが熱中症の危険を報じながら高校野球の埼玉大会千葉大会神奈川大会の決勝戦を中継しているのを少し見てから猛暑のなかエアコン効かせて少々仕事。連合通信の連載にオールスター戦のテレビ中継(プレイ中の選手にマイクを付けて喋らせたこと)のナンセンスを非難する原稿を書いて送稿。夕方から千穐楽の大相撲を楽しむ。琴勝峰は強かったですね。敗れた安青錦が悔しがっていた姿が良かったですね。晩メシは久し振りに日曜見術館を見ながら。アメリカで活躍した国吉という画家は知らなかった。素晴らしい絵ですね。酒呑みながら菊五郎襲名披露の『弁天娘女男白浪』を見る。平均年齢11歳の稲瀬川勢揃いの場も面白かったですね。大相撲と歌舞伎は日本の最高の大衆文化ですね。参政党を支持した人はわかってるのかな?安青錦は日本人ファーストから除外するとかいうのかな?

7月28日(月)
貴志俊彦『戦争特派員の見た知られざる日本軍の現実』(講談社現代新書)読み始める。現場での戦闘の様子の報告はイマイチだった(3度の応召で中国戦線武漢三鎮で戦った父から聞いた話のほうが生々しくリアルだった)けど大毎・東日(1943大阪毎日新聞社に都合)の社長や会長の行動のほうが興味深かった。元は国際派ジャーナリストだったか知らないが「皇軍感謝使節」として(戦闘のない場所を)訪中のあと帰国後の講演で《「神の如き強さで戦う皇軍の将士」「前線に於ける将兵の真剣な気持ち」というフレーズを繰り返しており中国そのものを見る視点が欠落していたことがわかる(略)報道メディアもこのような語りを広める世論操作の道具に化していたのである》なるほど。マスメディアのトップは昔も今もジャーナリスト精神を失うもののようですね。経営(金儲け)のほうが大事になるのかな。ワン。ベッドを出て今日も殺人的猛暑のなか黒兵衛と散歩。
7月28日(月)つづき
夕方からゲストに高校野球のスペシャリスト氏原英明さんとスポーツライターの小林信也さんを迎えて『TAMAKIのスポーツジャーナリズム』の録画撮り。その前に高校野球選手の減少(2014年の17万人から25年の12万5千人へ)とか高野連の予算16億8千万円のほとんど(16億円)が入場料収入で賄われていることなどいろいろ調べるなかで学生野球憲章に面白い一文を見つけた。《学生野球は国や地方自治体または営利団体から独立した組織による管理運営を理念とする》ナルホド。朝日新社も毎日新聞社も《営利団体》ではないということですね?いや《理念とする》というわけで「現実」は違ってもイイという意味かな?それはともかく氏原・小林両氏を迎えて高校野球の現状報告・未来の形・改革案…等をイロイロ話し合ったけど中味がメッチャ面白かった。今週中にはアップされますので是非とも視聴してください。氏原さんの「秋から春の実力ランク別リーグ戦」のアイデアに小林さんが「それを読売新聞社にやらせましょう」と応じたのは現実論として最高に素晴らしい!!傑作ですね。YouTube録画のあと吉本新規液見ながら晩メシ&ベッドへ。

7月29日(火)
『戦争特派員の見た知られざる日本軍…』の読書は一休みして昨日大空出版から送られてきた『杉山アナのアンチ巨人、大鵬、卵焼き』を読み始める。これがメッチャ面白い!副題に「昭和を語ろう」とあるように本書は相撲ジャーナリストの荒井太郎さんが聞き手になり元NHKアナウンサーで「相撲の杉山」と呼ばれた杉山邦博さんが「昭和100年」の今年を期して大相撲を中心に「昭和」を語ったもの。玉錦・双葉山から始まって戦時中も途絶えなかった大相撲を紹介。テレビとともに爆発した栃若(栃錦・若乃花)時代の人気爆発そして高度成長時代の柏鵬(柏戸・大鵬)時代まで一気に読んでしまった。鏡里・吉葉山時代からテレビで大相撲見ていた小生にとっての最初のヒーローは何と言っても栃錦と若乃花。この両横綱の身長が176〜8p体重が100sそこそこで後の舞の海よりはるかに多彩な技(首投げや仏壇返し=呼び戻しなど)を駆使してテレビ時代にマッチしたというのはオモシロイですね。ワン。ベッドを出て死にそうな暑さのなかを黒兵衛と散歩。影を求めて頑張って歩く。ワン。
7月29日(火)つづき
デスクワークは本HPの更新原稿作り。直接的な収入は生まないけど時々"問い合わせ"欄から執筆や取材の依頼が来るのは嬉しいですね。最近は講演の依頼はなくなったなあ…皆さんよろしくね(笑)。スポーツやオリンピックやオペラの話をしましょう!晩メシはヴェルディのオペラ『ドン・カルロ』を見ながら。いつもはムーティ指揮パヴァロッティ主演のスカラ座公演を見ますが久し振りにレヴァイン指揮ドミンゴ主演のメトロポリタン歌劇場公演を見る。この公演はニコライ・ギャウロフのフィリッポ2世の歌唱が抜群ですね。ドミンゴ、パヴァロッティなどを思い出したのでカレーラスを加えて久し振りに3大テナーの第1回カラカラ浴場公演を見直し聴き直してみる。コレはカレーラスが白血病を克服し1990年のイタリアでのサッカーW杯を期して行われたコンサートで35年前の出来事ですが昔はレベルが高かったですねえ。それにクラシックとポップスの垣根が低かったですね。ドミンゴは松田聖子とデュエットしたりパヴァロッティはクラプトンやライザ・ミネリと共演したり。もーあーゆー時代は訪れないのかな?

7月30日(水)
相撲ファン編集部・編/荒井太郎・聞き手/杉山邦博・語り手の『杉山アナのアンチ巨人、大鵬、卵焼き』(大空出版)読了。71年間大相撲を見続けてこられた元NHKアナウンサーのメッチャ面白い話と相撲ジャーナリスト荒井太郎さんの超詳しいツッコミで昭和の相撲の面白さを堪能しました。昭和+白鵬&大の里の話も面白かったけど"土俵の鬼"初代若乃花は何を訊いても「見ての通り」としか答えなかったのは凄いですね。だから「取材者は勉強しなきゃいけない」と言う杉山アナの言葉も見事。その通りですね。「勝って奢らず負けて未練を残さず」「礼に始まって礼に終わる」「抑制の美」を表現している力士たちに「日本人ファースト」なんて言葉は無用で無効ですね。ワン。
7月30日(水)つづき
黒兵衛との散歩は後回しにしてRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。今日のテーマは高校野球。一昨日のYouTube「TAMAKIのスポーツジャーナリズム」にゲスト出演してもらった氏原英明さん&小林信也さんと意見が一致した高校野球改革案『高校をランキング分けして秋から春のリーグ戦を行う。夏の大会だけはトーナメントだがランク上位の高校はシード校としてランク下位の高校とは1〜2回戦で対戦しないようにする」という意見を話す。今のままではランクが下の高校は年間3試合しか公式戦に参加できませんからね。スタジオにいるMCの田畑竜介さんも田中みずきさんも賛成してくださったのでどんどん広めていきましょう。
7月30日(水)つづきのつづき
RKBラジオで喋り出す直前スタジオの田畑アナが突然「津波警報と注意報」を言ったのでナンノコッチャと思いながら高校野球改革案を話したけど番組終了後にテレビでカムチャツカ半島付近での大地震を知る。我が家は一応湘南地域とはいえ海からはかなり遠いうえ坂の上なので津波を心配する必要はない。その代わり東海道線や新宿湘南線が止まったので大船駅や藤沢駅のタクシー乗り場の長い行列と混乱の様子がTVニュースで取り上げられた。幸い小生は近所の駅の混乱とは無縁にデスクワーク。晩メシは近々名古屋のオペラ講座で取り上げるミュージカルをチェックするためコール・ポーター作曲の『キス・ミー・ケイト』のロンドンの舞台を見ながら。シェイクスピアの『じゃじゃ馬ならし』のパロディは面白いけどこーゆーオールドファッションのミュージカルはほとんどオペレッタと呼ぶほうがふさわしいですね。2人組のギャングが歌う♪Brush up your Shakespeareはオモシロイですね。こーゆー古いスタイルのミュージカルをバーンスタインのWest Side Storyがぶち壊したわけですね。なるほど。ミュージカルとも津波とも関係ないけどタイガースは呆れるほど強いですなぁ。

7月31日(木)
昨日送られてきた『ZAIEN』(財界展望新社)9月号をベッドに持ち込み読む。佐高信さんの連載対談『賛否両論』の「右翼の論客」南丘喜八郎氏(『月刊日本』発行人)との対談が興味深かった。産経新聞の記者が生前の安倍晋三首相に日本の首相とアメリカ大統領が揃って靖国神社に参拝すれば日米同盟はさらに強固になると提案し安倍氏は「いいアイデアだけど実現は難しい」と答えたことに対して南丘氏は《こいつら一体何を考えてるんだ。アホじゃないか(略)こんな間抜けな発想ができてしまうのがいかにも長州だよなあ(略)僕はあれを戦没者の慰霊施設だとは認めていない。長州がつくった単なる長州のための政治的な道具としか考えていません》その理由をイロイロ語ってるけど長くなるので略。さらに戦後巣鴨プリズンに収監された岸信介・児玉誉士夫・笹川良一の3人がA級戦犯が処刑された日(当時の皇太子=現上皇の誕生日)の翌日に釈放され《アメリカは戦後日本の支配構造を全部組み立てた。この3人にそれぞれ役割分担させた》と言う南丘氏の指摘は鋭いですね。《自民党なんて始まりからしてアメリカの手先》と断言。本物の右翼が「反米」なのは当然ですね。いや《すべて(の国)が敵になるという前提なしに戦略など立てられるわけない》というわけなんですね。ナルホド。納得。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。
7月31日(木)つづき
デスクワークは『スラッガー』の連載『ベースボール今昔物語』を書こうと思ったけど野球漫画をテーマにした中味がナカナカ纏まらないので『スポーツゴジラ』の連載『走』の方を先に仕上げる。スマホを見ながら自転車や自動車を運転することは目を閉じて運転するのと同じこと…という話。そのあと来週収録の『TAMAKIのスポーツジャーナリズム』の内容をまあとめる。来週は相撲ジャーナリストの荒井太郎さんと日刊スポーツの佐々木一郎さんを迎えて大相撲の未来の話で盛り上がります。参政党とその支持者は「日本人ファースト」で豊昇龍や玉鷲や安青錦や獅師や狼雅の活躍は認めないのでしょうかねえ?

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