ナンヤラカンヤラ
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BOOK
A・ベルクソン/S・フロイト『笑い/不気味なもの』平凡社
A・ベルクソン/S・フロイト『笑い/不気味なもの』平凡社
イロイロ勉強になりました
3D
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』
原作日本人。筒井康隆先生絶賛の作品のハリウッド映画。それを知らずに見てコレは筒井先生のSFだ!と見抜いた小生はエライ!?

10月1日(水)
ベッドのなかでベルクソン『笑い』読み続ける。メッチャ面白い。「形のおかしさ」「動きのおかしさ」「おかしさの伝播力」から「状況のおかしさ」と「言葉のおかしさ」へ。《泣いてばかり笑ってばかりあるいは口笛かトランペットを吹いてばかりいるように見える顔がある。それはあらゆる顔の中で一番おかしい顔である。ここでもまた原因が自然であればあるほど結果はいっそうおかしいという法則が確認される》《特に笑いを催させない演説家の身振りも繰り返されると笑わせる。それというのも本当に活き活きした生は繰り返されるものではないからだ》なるほど。これからは吉本新喜劇もヒットラーの演説も深く細かく観察することにしましょう。ワン。黒兵衛との散歩は後回しにしてRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。今日のテーマはCS(クライマックスシリーズ)は必要か?MCの田端竜介さんも「不要ではないの?」という意見。そですよね。特に今年の巨人のように勝率が5割を切るかもしれないチームが日本シリーズに進めるかもしれないトーナメントに出場するのはシラケますよね。しかしCSのようなプレイオフがオモシロイのも確か。ならば球団数をセ・パ各8球団に増やせばイイ…と話す。球団数を増やせばCSも価値が出る。メジャーは戦後14球団から30球団に増えたのにプロ野球は12球団でほとんど変化なし。戦後80年変化なしはプロ野球と高校野球くらいなもの…という話をする。二軍は来年から1リーグ3地区16球団制にするらしけど一軍(プロ野球)も増やすべきですね。

10月1日(水)つづき
ラジオZOOM出演のあと老犬黒兵衛と散歩していろいろデスクワーク。昼メシのあとチョイと昼寝して目が覚めたらNHK-BSでトム・クルーズ主演の『オール・ユー・ニード・イズ・キル』という興味深い(ビートルズのAll you need is LOVE.のパロディのタイトルの)映画をやっていたので見てしまう。地球を侵略する異星人(エイリアン)と全く弱々しい軍人記者が戦うSF映画だが弱い記者は戦場で死ぬ度に時間を遡行(ループ)し何度も何度も同じ闘いを繰り返す度に強くなっていき最後は一緒に闘っていた女性兵士と…という話。ナンジャコレハ?筒井康隆大先生のSFコピペ小説のハリウッド版じゃないか…と思いながら見てしまうが後で調べたら原作は桜坂洋という東大理学部卒業の日本人作家で発表時(2004年)には筒井康隆大先生が絶賛されたSFライトノベルだとか。こんなケッタイナ(オモシロイという意味です)小説があるとは知らなんだ。ハリウッド映画(2014年)とはシチュエーションや結末が全然違うらしい。原作を日本人がアニメ化した作品もあるとか。見なけりゃ。読まねば。

10月2日(木)
ベルクソン『笑い』読み続ける。オモシロイ。《生は絶えず老いてゆく存在の連続的進行である。すなわち生は決して後に戻らず決して反復されない》昨日『オール・ユー・ニード・イズ・キル』なる主人公が過去に何度も戻る映画を見ながらナンデ今日こんな文章が現れる本を偶然読むのか?こーゆーのを天の配剤とでも言うのかタダの偶然というのか?(笑)とにかく《決して反復しない生》のなかで反復し逆転し人生が交錯するなかで「笑い」が生まれるという。ならばSFとは「笑い」を止揚した作品と言えるのでしょうね。あ。それって筒井大先生の『虚人たち』以降の後期作品群のことではないか!?ワン。「笑い」を止揚すればSFになり純文学に至るのですね。ワン。ベッドを出て老犬黒兵衛と散歩。すっかり秋の気配。湿度が低く爽やか。近所の桜の木は紅葉しないまま落葉になって哀れですね。ワン。お前もキチンと枯れてから落犬になれよと黒兵衛に囁く。ワン。仕事の合間に30年前くらいから中日新聞や東京新聞やJALの文化講座のオペラ講座で使用したビデオテープやLDから録画した大量のDVDの整理を始めた。美空ひばりの『トスカ』やバズ・ラーマン(『ムーラン・ルージュ』の映画監督)の『ラ・ボエーム』は見つかったが五木ひろしのドニゼッティ『愛の妙薬』や原田悠里のプッチーニ『蝶々夫人』が見つからない。資料はキチンと目録を作っておかないとダメですね。晩メシは虎の甲子園最終戦を見ながら。藤川監督が言ったように佐藤テルは40本100打点村上は14勝144奪三振原口は捕手の守備にまでついて引退式。これで日本一にまでなったらデキスギですね。まぁこんなシーズンがあってもよろしやろ。

10月3日(金)
『笑い』読み進む。オモシロイ。《滑稽な場面は何度か反復されるとカテゴリーあるいはモデルに化す。それは面白がらせる理由とは無関係にそれ自体が大白くなるのである》それって吉本新喜劇に登場する間寛平さんのギャグそのものですね。《ぎこちなさあるいは惰性から言うつもりでないことを言ってしまったりするつもりでないことをしてしまうことが滑稽の源泉の一つである》これは吉本新喜劇の得意とするパターンですね。まだ読んでる最中ですがこのベルグソンがいろいろ示している「笑い」のパターンに含まれない「お笑い」を発見すればソレが21世紀の新しい「笑い」と言えそうですね。熟読続けます。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。すっかり秋の爽やかな陽気になったせいか皮膚病が完治したせいか元気になった雰囲気の老犬があちこち歩き回る。空元気や最後の灯火でなければイイけど…ワン。YouTube『TAMAKIのスポーツジャーナリズム』の登録者数が1,000人を超えたのを期してこれまでイロイロお世話になった人+迷惑をかけた人+心配をかけた人+協力をしてくれた人等々100人弱に御礼と第二段ロケット噴射でがんばる決意表明と協力懇請のメールを出す。来週月曜の映像収録はゲストに相撲ジャーナリストの荒井太郎さんと佐々木一郎さんを迎えて抜群に盛りあがった9月秋場所を振り返る。安青錦の横綱昇進はあるか?も話してもらいましょう。晩メシはいろいろなニュースやニュース解説を見ながら。しかし自問党の総裁選の話ばっかり。つまり政局のはなしばっかりで日本の政治の話はナシ。ナサケナイですね。様々な人から返信メール。ありがたいですね。今後とも『TAMAKIのスポーツジャーナリズム』をよろしく!!

DVD
ワーグナー:楽劇『トリスタンとイゾルデ』
ワーグナー:楽劇『トリスタンとイゾルデ』
何度聴いても、よくもマァこんな素晴らしい音楽が生み出されたモノだと思うほかありませんね

10月4日(土)
ベルクソン『笑い』メチャメチャ気に入って読み続ける。《感動というものは基音とともに倍音が与えられると伝わりやすい》ナルホド。スポーツに於ける感動はアスリートの成し遂げた行為(基音)プラス喜ぶ表情や身振りさらには背後にあるドラマ等(倍音)によって増幅されるワケですね。《喜劇はある種のぎこちなさから感動を笑いに変える》要するに笑いは不協和音(ぎこちなさ)から生まれるわけですね。Every music has a sportive element.全ての音楽はスポーツ的な(冗談の)要素を持つ…とはレナード・バーンスタインの師匠でもあったディミトリ・ミトロプーロスの言葉ですがスポーツはそもそも不協和音的とも言えそうかな?ワン。ベッドを出て老犬黒兵衛と散歩。朝チョイと仕事をして昼メシ後には自民党の総裁選の様子をテレビで見る。そうか…高市早苗氏が自民党総裁になったか…彼女とは小生と前田日明さんがMCを務めていた関西テレビの『クロスファイアー』のゲストに出てもらったあとみんなで食事をしたことがあった。話の内容は忘れた。忘れていい程度のものでした。これで自民党はさらに衰退するのでしょうね。それが喜ぶべきとか悲しむべきことなのかはよくわかりません。御近所さんの前衛アーティストのSさんのインスタレーションを住宅街のなかにあるギャラリーへ見物に行く。ピタゴラス音階の純粋倍音を視覚化したモノや機械の動きを人間のイイ加減な動きに近づけた人間化した機械の展示などイロイロ面白かった。ベルグソンと高市総裁とピタゴラス音階の結果晩メシ後はワーグナーの『トリスタンとイゾルデ』を見たく(聴きたく)なる。ナンノコッチャ。

10月4日(土)つづき
昨日いろんな人に送った『TAMAKIのスポーツジャーナリズム』に関するメールの文章をココにも掲載しておきます(本欄の自分で決めたルールに従って読点&行替えは省きますがメールでは読点&行替えを使ってますので御心配なく・笑)。《小生が今年3月より始めた「TAMAKIのスポーツジャーナリズム」は6月の末より(株)フォーラムエイトさんにチャンネル・パートナー(スポンサー)として協力していただき9月下旬にはチャンネル登録者数が1,000人を超えてどうにか連続して軌道に乗せることが出来ました。これからもマスメディアでは表現の難しい内容を様々にアップしていきたいと思っています。そのため御協力をお願いすることもあるかと思いますができれば御協力の程をよろしくお願い申しあげます。お暇な折にでも下記HRLより「TAMAKIのスポーツジャーナリズム」を覗いてみていただければ幸甚です。
https://www.youtube.com/@MTSportsJournalism
https://www.forum8.co.jp/topic/sports151.htm
        玉木正之 拝 & スタッフ・小崎仁久

10月5日(日)
ドジャースvsフィリーズ見てしまいました。佐々木朗希投手よかったですね。

10月5日(日)つづき
ベッドでベルクソン『笑い』は第3章「性格のおかしさ」読み進む。ナルホド。悲劇の主人公は「個性的」(マクベス/ハムレット/リア王…)で喜劇の主人公は「類型的」(ファルスタッフ/ウィンザーの陽気な女房たち…)なんですね。納得。吉本新喜劇の登場人物は誰もが「個性的」に見えますがやってること(演じること)は「類型的」ですね。ワン。ベッドを出て老犬黒兵衛と散歩。近所の桜の木が中途半端な紅葉で次々と落葉。何年か前の颱風による塩害の被害がまだ尾を引いているのか。それとも異常気象のせいか。いずれにせよ近所では残念ながら綺麗な紅葉は消えたかな?ワン。散歩の後ドジャースvsフィリーズを見る。打たれはしたものの大谷の投球は見事でしたね。ドジャースはヤクルトの村上も獲得…という情報は本当かな?チョイと仕事したあと午後から向こう3件両隣の皆さんと一緒に隣家のお婆さんの103歳の誕生祝い。話すこともシッカリした達者な美人のお婆さんです。フランス仕込みの美味しいケーキやパイをイロイロいただいて帰宅すると長男が来宅。酒呑みながら晩メシ&音楽談義で秋の夜更けを楽しむ。

10月6日(月)
ベルクソン『笑い』は少々休止。『週刊現代』『週刊文春』『週刊新潮』を持ち込み自民党総裁選の裏舞台についてイロイロ読む。あらゆる権力争いはコップの中の嵐である。と再認識。前橋市長や伊東市長のグズグズは御猪口の中の嵐ですね。ワン。ベッドを出て老犬黒兵衛と散歩。元気よく歩くけど何故か雲古をしない。帰宅すればすぐにヘタって寝転ぶ。チョイと心配。ワン。終日イロイロ準備して夕方から『TAMAKIのスポーツジャーナリズム』録画撮り4本。まず「緊急提言第3弾」として独りで「体育の日がスポーツの日に変わったわけ」を話す。「スポーツと親しみ…」という文科省とスポーツ庁の提示した定義を「スポーツを楽しみ…」への変更を強く提案したのは小生ですからね。さらに体育からスポーツへの変化は名称変更だけでなく大きな意味があるとして「スポーツにSEXは含まれるか?」「スポーツは民主主義社会からしか生まれない文化」…といったことを話す。これはスポーツの日(13日月曜)にアップされます。そのあと相撲ジャーナリストの荒井太郎さんと日刊スポーツの佐々木一郎さんを迎えて「面白かった9月秋場所から大相撲の未来を占う」と題してトーク。殊勲賞はどのようにして決まるか?とか横綱の歴史とか未来の横綱は誰か?といった話で盛りあがってメッチャ面白かった。乞う御期待。YouTube収録の後ニュースで坂口志文誌のノーベル賞受賞を知る。素晴らしいことですがマタマタ京大系ですね。東大系は権力争いで多忙かな?吉本新喜劇を見ながらベルグソンの『笑い』の例を思い出し『バタフライエフェクト』を録画してベッドへ。

DVD
『枝雀十八番』
『枝雀十八番』
「ちょっと、そこどいてえな」「おっ。犬が喋った!?」「おっちゃん、何をワンワン言うてるのん?」枝雀師匠の創作マクラは天才の証明です

10月7日(火)
ドジャースvsフィリーズは面白かったですね。佐々木朗希投手がモノスゴイ場面に登場したことも凄いですけど打って守っていろんなことが山ほどあってThis is the Baseball!でしたね。

10月7日(火)つづき
アンリ・ベルクソン『笑い』(平凡社ライブラリー)読了。納得できない理屈もあったけどオモシロかった。そして最後の最後にはやはり出てきました「緊張と緩和」。これはスーパー・インテリであると同時に最も庶民的な落語家だった桂枝雀師匠が常に笑いの定義として高座の枕にも使っていた言葉ですよね。ベルクソンはただ《笑いのなかには緊張緩和の動きがある》と書きソレ以前に紹介した事例がそうだと書いてますがソレをさらにわかりやすく示したのが枝雀師匠のマクラですね。今は「緊張と緩和」という言葉しか記憶にないけど『枝雀落語全集』から探して具体例を見つけたら改めて紹介します。ワン。ベッドを出て老犬黒兵衛と散歩。もう猛暑はぶり返さないでしょうが坂道では汗をかきますね。老犬も苦しそう。まるで老老介護の散歩(笑)ワン。散歩の後の野球は面白かった。野球というスポーツは子供から大人まで老若男女を問わず誰がやってるのを見ても面白いですがやっぱりメジャーがオモシロイというのをNPBは悔しがってイロイロ改革に手を付けてほしいですね。Jリーグは世界的に見ても相当面白いサッカーになってきましたからね。NPBは打者の好球の見逃し(ウェイティング)が多すぎますよね。午後からイロイロ仕事のあと晩メシ時にクリント・イーストウッド監督の映画『アメリカン・スナイパー』を見てしまう。テロへの義憤からイラク戦争に参加したテキサス生まれの愛国者が狙撃兵として英雄になる…が心が壊れてゆく話。最後にココを取り戻すが…悲劇が…というイーストウッド監督の見事な戦争映画。彼は共和党支持者らしいけどトランプ支持者ではないですね。

Blu-ray
『テルマ & ルイーズ』
『テルマ & ルイーズ』
アメリカンニューシネマ女性版「明日に向かって撃て」の見事な映画です

10月8日(水)
ベルクソンの『笑い』と一緒に平凡社ライブラリーに収められていたジクムント・フロイトの『不気味なもの』を読み出す。これがまた面白い。ドイツ語で「不気味」はunheimlichでunは否定の接頭語。heimは英語のhome。lichは形容詞にする接辞語。要するに「不気味」は「家庭的でないもの」であり「親しくないもの」「居心地が悪い」とい意味だけど否定の接頭語を除いたheimlich(家庭的・親しい・居心地が良い)にも「秘密・秘部・隠されたモノ・不気味」という正反対の意味が含まれているという。親しい=不気味。わかるような気がしますね。シャンゼリゼのモーツァルトといわれた作曲家ジャック・オッフェンバックが最後に作ったオペラ『ホフマン物語』の原作E・T・Aホフマンの『砂男』に関する解説もメッチャ面白かった。許婚者との愛も自動人形との愛もあらゆる愛が破壊される物語は盲目になった『オイディプス』とも少年の男根去勢に対する恐怖ともつながるのですね。改めてオペラ『ホフマン物語』のDVDを見なければ。ワン。黒兵衛との散歩は後回しにしてRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。今日のテーマは来週月曜の「スポーツの日」について。1964年の東京五輪の開幕日を記念して生まれた「体育の日」が2度目の東京五輪をキッカケに「スポーツの日」に変わった理由やその意味について話す。最初の文科省案ではコノ日を「スポーツと親しむ日」とされてたのを「スポーツを楽しむ日」に変えたのはスポーツ議員連盟の会議に出席していた小生であります。エッヘン。

10月8日(水)つづき
ラジオのあと老犬黒兵衛と散歩。"愛"とは無縁に老いて締まった黒兵衛はホフマンやオイディプスより不幸なのか?それとも知らぬが仏で幸せだったのか?これ…結構深い問題提起ですよね?ワン。イロイロ仕事のあと晩メシは映画『テルマ&ルイーズ Thelma & Louise』を見ながら。数日前に軽い昼寝から目覚めたらNHK-BSの画面にDirected by Ridley Scottという文字を見たので慌てて録画したモノ。サスガはリドリー・スコット監督。素晴らしい映画でした。女性2人が旅に出て女性ならではの事件に巻き込まれて仕方なく反攻と犯罪を重ねる女性版『Bonnie and Clyde(俺たちに明日はない)』あるいは女性版『Butch Cassidy and the Sundance Kid(明日に向かって撃て)』のロード・ムービー。小生が知らなかっただけでアカデミー賞脚本賞を受賞し主演女優賞など6部門にノミネートされたとか。納得の素晴らしい作品でした。

Blu-ray
『チャンス』
『チャンス』
P・セラーズ主演の社会派喜劇。やはり喜劇役者はあまり大きなテーマに挑まないほうがイイですね。S・マクレーンは何をやっても素晴らしい

10月9日(木)
フロイト『不気味なもの』読了。創作では(特に童話では)"死"との関わりや蘇りも不気味にはならないとの指摘は面白かった。当人(読者)の幼時コンプレックスに無関係な事象は不気味に感じられないのですね。《アリストファネス&モリエール&チャップリンといった偉大な喜劇作家の背後には喜劇とはまた別の次元が見いだされる(略)それは笑えるのか笑えないのかという問題である(略)徹底して雄々しい陽気さは笑ったあとで泣かねばならぬ》これは吉本やかつての松竹などの新喜劇にも当てはまることかな?続けてジャン=リュック・ジリボンの『不気味な笑い』へと読み進む。ワン。ベッドを出て老犬黒兵衛と散歩。颱風とは無縁の関東地方はすっかり秋の気配。青い空が高い。イロイロ仕事したあと晩メシは昼間NHK-BSでやっていたピーター・セラーズ主演『チャンス』を観ながら。少々知恵遅れの庭師がひょんなことから大統領の友人の大富豪と出逢って最後に大統領候補にまでなるという話。リアリティに欠けても面白ければイイし最後まで魅せるけど…素晴らしい喜劇役者が"喜劇の大作"に挑むと失敗するという作品かな?シャーリー・マクレーンの演技は大好きです。

BOOK
E.T.A.ホフマン『砂男/クレスペル顧問官』光文社古典新訳文庫
E.T.A.ホフマン『砂男/クレスペル顧問官』光文社古典新訳文庫
オッフェンバックのオペラ『ホフマン物語』の原作だと知って読むとオモシロイ
DVD
『ロイ・ビーン』
『ロイ・ビーン』
サスガはJ・ヒューストン監督!凡百のハリウッド西部劇とは異質の傑作です。ポール・ニューマン&エヴァ・ガードナーも見事!

10月10日(金)
最高に面白いドジャースvsフィリーズ戦を見てしまう。佐々木朗希投手の素晴らしいピッチングと延長2死満塁での誰にも予想できない呆気ないサヨナラの幕切れ!!ドジャースの選手とファンにとっては愉快で痛快で最高の結末。フィリーズの選手とファンにとっては泣くに泣けない悔しさも感じられない哀れ(嗚呼!我!)な最後。This is the Baseball game!こんな結末もあるんですね。

10月10日(金)旧体育の日(笑)
ベッドのなかでE.T.Aホフマン『砂男』(光文社古典新訳文庫)読み切る。フロイトの『不気味なもの』を読んだのをキッカケにオッフェンバックのオペラ『ホフマン物語』の原作でもあるので読む気になったけど面白かった。精巧な機械人形美女のオリンピアに惚れる多感な男の物語。これはスパイク・ジョーンズ監督の映画『her 世界でひとつの彼女』のAI仕掛けのヒューマノイド(人工人間)にまでつながる物語ですね。ワン。ベッドを出て老犬黒兵衛と散歩。そー言えば一時期ロボットの犬が流行って「飼ってる」人(主に若い女性)の交流会をしている様子などがTVのワイドショーなどにも取りあげられたけど今はどーなったのかな?ロボット犬を捨てて黒兵衛のような阿呆犬の雲古や湿古の世話をしていたら『ホフマン物語(砂男)』の作者の意図通りで面白いけど…ワン。散歩のあとはメジャーのポストシーズン(前述)を楽しむ。負けた投手の信じられない失態を「楽しむ」のはスポーツの残酷さを示すのか?あるいはたかがスポーツと笑うのか?デスクワークのあと晩メシ前に実録ピカレスク西部劇『ロイ・ビーン』を楽しむ。数日前に昼寝からら目覚めた瞬間NHK-BSでポール・ニューマン&アンソニー・パーキンス&ジャクリーヌ・ビセット&エヴァ・ガードナーそしてジョン・ヒューストン監督の名前を見て慌てて録画したモノ。強烈に面白い!と思ったが日本代表vsパラグアイのキックオフ時刻になったので映画は中断してサッカー観戦。三苫や久保抜きでも2−2引き分け。少しだれる時間帯もあったけど日本代表は良い選手が大勢いますね。

DVD
オッフェンバック:オペラ『ホフマン物語』
オッフェンバック:オペラ『ホフマン物語』
イタリア・マチェラータ音楽祭の野外大劇場での上演。この作品は大・小どちらの劇場でも面白いですね

10月11日(土)
ベッドでE.T.Aホフマン『クレスペル顧問官』『大晦日の夜の冒険』読了。これでオッフェンバックのオペラ『ホフマン物語』の3つの物語の原作を読んだことになる。だからといってオペラ研究者でもない小生にとっては乱読好きという以上の意味はなかったですね。前者は面白かったけど後者はつまらなかった。以上。ワン。老犬黒兵衛と散歩。その後のシャワーが冷たく感じられる季節になりましたね。春の来ない冬はないという俗諺があるけど異常気象の今は秋の来ない夏はないのほうが格言としては有効ですね。ワン。昼メシ前後に昨日の続きで映画『ロイ・ビーン』を観る。さすがジョン・ヒューストン監督!並の西部劇にはならず。何もなかったテキサスの荒野にならず者たちが手作りの町を誕生させてソレは近代化(石油資本)によって破壊されたがならず者たちが帰ってきて全てを破壊。近代的町は全て炎に包まれて燃え尽きて元の荒野に戻るというお話。アメリカ西部の近代化(時代の流れ)対する古い男(ならず者=ポール・ニューマン)の儚くも美しい抵抗がニューシネマ的に描かれたわけですがワーグナーの『ニーベルンクの指環』と同じテーマですね。最後にならず者の惚れた美女(エヴァ・ガードナー)が登場するけどソレはワーグナーの「愛の復活のテーマ」か?いや「復活しない過去の愛のテーマ」ですね。映画が終わってテレビに変えるとタイガースvsマリナーズの延長15回をやっていた。メジャーのポストシーズンは凄い迫力ですね。続けて日本のプロ野球のセ・パCSを見る。ベイスターズとファイターズの順当勝利ですね。しかし巨人は虚人かと言いたくなるほど弱いですね。晩メシはオペラ『ホフマン物語』(イタリア・マチェラータ音楽祭の巨大野外舞台の素晴らしい演出)を観ながら。♪ホフマンの舟歌は美しいですね。

BOOK
中江兆民/鶴ヶ谷真一・訳『三酔人経綸問答』光文社古典新訳文庫
中江兆民/鶴ヶ谷真一・訳『三酔人経綸問答』光文社古典新訳文庫
ただ一言!面白い!史上初の宰相が生まれた今こそ全日本国民が読むべき一冊かも

10月12日(日)
ベッドでの読書は日本の政治の混迷を受けて(笑)中江兆民『三酔人経綸問答』(光文社古典新訳文庫)。鶴ヶ谷真一氏の現代語訳で読みやすい。初っ端から非武装無抵抗主義の平和論が展開される。そう言えば公明党の支持母体である創価学会は元々多くの戦争未亡人が出発点。高市早苗自民党総裁の右翼的思考とも安倍派麻生派の集団的自衛権容認路線とも合わないのは火を見るより明らかですね。ワン。ベッドを出て老犬黒兵衛と散歩。颱風のせいか陰鬱な曇天。秋空がほしいですね。午前中少し仕事として午後からはテレビでCS観戦。ファイターズはレイエその見事な逆転打。ベイスターズは初回の5失点も延長11回のビハインドも撥ね除けて逆転勝ち。横浜の石上・林・蝦名の各選手の必死のプレイが見事でしたけど巨人の選手の試合に臨む姿勢が最低でしたね。1回裏に5点のリードを守れなかった投手が苦笑いしたことも最低なら11回表に1点取ってリードしたときにベンチの選手たちがまるで勝ったかのように大喜びで大騒ぎした姿を見せたのも最低でしたね。5点差のリードを守れなかった投手は悔しさに唇を噛むのが当然でしょうし延長でリードしたときは「よっし!さぁいくぞっ!」と喜びとともに気合いを入れ直すのが当然ですよね。こういう巨人の選手の姿は間違ったエリート意識の表れと言うべきでしょうね。阿部監督は試合後「野球は怖ろしい」と言ったそうだが怖ろしいのは巨人選手の神経を侵している珍妙なエリート意識でしょうね。メジャーの選手たちのプレイオフでの真剣な姿を見て反省してほしいですね。セのCSが晩メシ時まで長引いたのでそのまま『日曜美術館』で仏画を見て別嬪さんのベートーヴェンVn協を聴いてからベッドへ。

10月12日(日)つづき
セ・リーグCSの追記。この試合後巨人の阿部監督は「すげえ〜試合だった」とも言ったらしい。恥ずかしいほどの逆転負けを喰らった監督の言葉とは思えないですね。「敗戦の責任は僕にある」とも言ったらしいけどこんな意味のない言葉を口にするようでは巨人は来年も勝てませんよ。この為体(テイタラク)にはアンチ巨人の人間でも心配になります。

10月13日(月)スポーツの日
ベッドで『三酔人経綸問答』読み続ける。面白い。《専制制度の下に生きる人たちには失笑噴飯せずにはいられないことが一つあります。上の者に対して媚び諂(へつら)い舌先三寸で謙(へりくだ)っても少しも恥じないかと思うと(略)自分より位の低い人と出会うとどれほど傲慢になれることか》わかりますね。しかし専制国家の住人でなくてもそーゆー人はいますね。誰かが言ってましたね。「人を奴隷扱いする人は自分もすぐに奴隷になる」中江兆民もそーゆー人は専制制度下に限らないと書いてますが専制制度下にそーゆー人が多数生まれることは確かですね。ということは日本の政党とか官僚制度は専制制度と言うことでしょうか?ワン。ベッドから出て老犬黒兵衛と散歩。またまた家の前の道路で工事が始まる。多くのデカい工事車両が停まってガス管工事らしいがこんなに何度も必要なのか?ワン。スポーツの日は各地で楽しいスポーツの催しが開催されてるようですね。かつて反復横跳びとか踏み台昇降で体力年齢を測った体育の日と違ってるのはイイことかもしれないけどスポーツが民主政社会からしか生まれない文化だということも広めてほしいですね。午後から大阪関西万博の閉会式をテレビで見る。入場者2千800万人で黒字?そりゃ建設費を入れなきゃ黒字になるでしょう。黒字だというなら税金使用分は変換すべきでは?1970年の大阪万博の入場者数6千4百万人とは較べ誰が儲けるのでしょうね?誰が儲けるのでしょうね?晩メシは吉本新喜劇を見ながら。笑いのレベルはクリヤーですね。

10月14日(火)
ブリュワーズvsドジャース戦。4回表。ドジャースが1死満塁でマンシー選手が放ったセンターへの大飛球がセンター・ゴロ併殺打になったプレイはベースボール史上空前おそらく絶後と言える珍プレイでしたね。こーゆーときこそ「野球は怖ろしい」「すげえ〜プレイ(試合)」と言うべきなんでしょうね。センターの選手はいったんグラヴに納めた打球を弾いてそれが外野フェンスに当たったのを再捕球で落球扱いでインプレイ中。しかし三塁走者は直接捕球と思ってベースを踏み直しに戻ってからスタート。ボールはセンターから中継されて走者より早くホームプレートを踏んだキャッチャーへ。走者満塁だったのでこれでフォースアウト。キャッチャーはそのままボールを持って三塁へ。二塁走者はセンターフライだと思って走っていなかったのでこれもフォースアウトでダブルプレイ。8-6-2のダブルプレイと併殺打って二度と見られないでしょうね(これは打者に併殺打=grounded into double play=が記録されるのかなぁ?)。ドジャースは勝ったから良かったモノの負けていたら泣くに泣けないプレイでしたね。

10月14日(火)つづき
日本代表がブラジルに3-2で歴史的勝利!!この勝因はブラジルが先の試合で韓国に5-0で勝ったことと日本に前半2-0とリードしたこと。これでブラジル選手が少々緩んだところに日本の選手の前からのプレスが効きましたね。ブラーヴォ!次はW杯で勝ちましょう!ドイツやスペインに勝ったように!

10月14日(火)つづきのつづき
スポーツの日(13日)の翌日に興奮するスポーツ・シーンが朝と晩に連続したけどベッドでの読書『三酔人経綸問答』&老犬黒兵衛と散歩&コツコツ仕事のルーティンは変わらず。『三酔人…』はもうすぐ読了だけど現代語訳だけでなく中江兆民の原文(明治の古文)も読みたいですね。独仏露英の大国と隣国と言える中韓米の間で日本の進むべき道を複数考える中江兆民のような思考は現在の政治にもほしいですね。あ。どんな政党の組み合わせになっても…誰が首相になっても…アメリカの支配からは逃れられないのかな?だったらチョイと面白い暴れ方をする組み合わせに期待したいけど…。野球はアメリカの支配下だけどサッカーはブラジルに勝つ時代だから政治も暴れてほしいですね…って言葉は何の意味もないですね。日韓W杯のとき北方四島返還交渉を有利に運ぶためにも日本はロシアに勝ってほしいと石原慎太郎氏は言ったけど勝っても何も変わらなかったですからね。スポーツと政治は無関係?来週月曜の『TAMAKIのスポーツジャーナリズム』はゲストに大和大学の佐々木正明氏を迎えて『スポーツと安青錦から考えるウクライナ戦争』です。乞御期待!

10月15日(水)
ベッドでの読書中江兆民(鶴ヶ谷真一・現代語訳)『三酔人経綸問答』(光文社古典新訳文庫)読了。非常に面白く考えさせられました。現在のトランプ・アメリカ支配下の世界状況でも日本の政局予想ばかりでなく経綸(ヴィジョン)問答(ディベート)が必要でしょうね。ワン。黒兵衛との散歩は後回しにしてRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。今日のテーマはサッカー日本代表がブラジルを撃破した要因&メジャーのプレイオフで空前絶後の信じられない出来事(センターゴロ併殺打)が起きたこと&日本野球とアメリカ野球の決定的相違点(練習時の集団ランニングの有無)について話す。集団ランニングの意味をキチンと説明してくれたのはかつての西鉄ライオンズの主砲の中西太さんでソレは「前夜の酒を抜くため」だったそうです。そのとき選手全員で走りながら歌った唄は『芸者ワルツ』で「三拍子だから身体の左右均等にバランスが取れた」そうです。陸上競技のコーチにも訊いたことがありますがこの理屈は選曲を除けば結構正しいそうです。ワン。ラジオを済ませて老犬と散歩。四つ足の黒兵衛は三拍子で歩けるのかな?ちょっと速歩になると馬のギャロップと同じ8分の6拍子になって身体的には2拍子と同じかな?競歩の選手は何拍子で歩いてるのかな?いつか訊いてみましょ。ワン。

10月15日(水)つづき
デスクワークは『ZAITEN』の連載執筆。ブラジルに勝った日本がW杯で優勝を狙えるサッカー界の「平等性」とMLB中心(アメリカ・ファースト)の世界の野球界の「不平等性」について書く。「平等性」を欠いている野球(とバスケとアメフト)は「近代スポーツの定義」から外れていると言わざるを得ないでしょうね。かつて「大英帝国ファースト」だったサッカーもFIFAが出来て「平等な国際的スポーツ」となったけど「アメリカ・ファースト」のスポーツが「真の平等性と国際性」を帯びるようになることはあるのかな?晩メシはセ・パCSシリーズをチャンネルを切り替えて見ながら楽しむ。虎と鷹が順当に勝利。どちらもイイ試合でしたがNPBはやっぱり球団数を増やすこととを実行すべきでしょうね。甲子園球場は圧倒的な数の虎ファンで埋まってベイ・ファンは極めて少数。ならば真の虎ファンは横浜を応援すべきでしょうね。それが昔からの少数派支持・弱い者の味方の関西人の心意気でしょうね。神奈川県在住の関西人はどっちが勝っても嬉しいので気楽でしたね。パのCSはラジオの定期出演を30年以上続けている福岡と昔沢山仕事をしていた札幌に元虎の監督がいる北海道の闘いでこれまた楽しく観戦。ベッドへは今日文藝春秋から送られてきた『筒井康隆自伝』を持ち込む。筒井先生いつもありがとうございます。

10月16日(木)
虎は強すぎますね。森下、見事です!横浜、ガンバレ!

10月16日(木)つづき
ベッドでの読書は昨日筒井康隆大先生から文春経由で送られてきた新刊『筒井康隆自伝』にしようと思ったが中江兆民(鶴ヶ谷真一・訳)『三酔人経綸問答』に含まれていた60頁近くに及ぶ解説山田博雄氏(中央大学兼任講師)の解説が読み出したら面白くて止まらなくなった。ヤハリ兆民は酒好きで勉強学問好きで服装など気にせず芝居義太夫好きで洒落のわかる破天荒な人物だったのですね1891年第1回帝国議会の衆議院議員に選ばれものの3か月足らずで辞任。理由は「亜爾格児(アルコール)中毒病相発シ歩行艱難』と時評に書いたそうだが本当は《民権派政党が政府に突き付けた(略)軍事費予算の大幅削減の要請に関していわゆる土佐派が裏切って政府案を通してしまったからである》という。現代の衆議院でも裏切った野党に嫌気がさして辞任する議員が出るかな?イヤ誰もが国会議員に就職して給料や年金がほしい人ばかりだからそんな人はいないかな?ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。最近の涼しさで元気を取り戻したかに見える老犬もヤハリ寄る年波には勝てないのか雄犬のくせに後ろ足を片足上げて御失古することができなくなって歩き出してもなかなか止まらなくなった。しゃーないかな。ワン。来週月曜の『TAMAKIのスポーツジャーナリズム』のテーマ「スポーツから考えるウクライナ戦争」の下調べ。安青錦の出身はヴィーンヌィツャと言うそうですね。アメリカはトマホークを与えてロシアの何処を攻撃させるのかな?それとも脅しの発言だけ?晩メシはプロ野球セ・パCSを見ながら。虎も鷹も強いですね。戦士も海星もちょっと手が届かない実力負けかな?

10月17日(金)
ベッドで『三酔人経綸問答』の山田博雄氏の解説読了。非常に面白く勉強になった解説でした。《普段の雑談ならば奇を衒い珍しさを争って面白がるのもよろしいが国家百年の計とあっては徒に奇抜や新味を求めて喜んでいるわけにもいきません》という引用は確かに的を射てるが残念な気もする。何だか現在の政局のマトメのようにも思えて…ワン。老犬黒兵衛と散歩と散歩のあと『ZAITEN』の校正などイロイロ仕事のあとプロ野球CSは本当に強い虎の日本シリーズ進出を見届ける。CSのMVPは石井大智投手ですよね。

BOOK
筒井康隆『筒井康隆自伝』文藝春秋
筒井康隆『筒井康隆自伝』文藝春秋
91歳の日本最後の文豪が綴った自分史はやっぱりイロイロ奥行きを感じさせます

10月18日(土)
老犬と散歩のあとドジャースvsブリュワーズの第4戦を最初から最後まで見てしまう。大谷翔平という選手は本当に凄いですね。投手として7回途中降板まで0封!!そして打者として3ホーマー!!凄いという以外の形容詞が見つかりませんね。

10月18日(土)つづき
ベッドでの読書は筒井先生の『自伝』。昔先生初の全集が毎月1巻発売されるのを買って興奮して読んだことを思い出す作品が次々と出てきて楽しいけどベッドから出たあとの大谷翔平の信じられない超人的ピッチングとバッティングに呆気にとられてしまい頭の中が空っぽに。頭の中でこんなスゴイ野球選手が日本から生まれたことの整理がつかない。考えても考えてもわからないので午後からはパ・リーグのCSをボケーッと見たり明日の町内での『オペラ講演第3幕オペラの友達ミュージカルの魅力をしましょう』の準備をしたり…。大谷翔平は日本という地域と現代という時代の「何」を象徴してるんでしょうかねえ?いくら考えてもまだワカラン。かつて野茂英雄を日本の最高の輸出品と言ったアメリカ人がいたけどまさかアメリカ帝国主義の最高の芸術品でもあるまいし…遂に…現代スポーツは現代という時代や土地や人間という存在から離れた何も象徴しないスポーツそのものという存在になったのでしょうか?

DVD
『《ウエストサイド・ストーリー》メイキング・オブ・レコーディング』
『《ウエストサイド・ストーリー》メイキング・オブ・レコーディング』
BBC製作の傑作ドキュメンタリー。バーンスタインとカレーラスの格闘がスゴイ!

10月19日(日)
筒井康隆先生の『自伝』(文藝春秋社)ベッドで読了。山下洋輔さんとか坂田明さんも随所に登場してたいへん興味深く読ませていただきました。ワン。ベッドから出て老犬黒兵衛と散歩。今日は昼間からヨメハンと外出なので老犬が無闇に騒いだりしないよう少々長く歩いて無理矢理疲れさす(笑)。そして準備をして午後からは町内の催し自治会館での「ホット・カフェ」でオペラ講座第3幕。今日は『オペラの友達ミュージカルを楽しみましょう!』というテーマで『メリー・ウィドウ』のオペレッタからコール・ポーターの『キス・ミー・ケイト』やフレッド・アステア&ジーン・ケリーなどを経てバーンスタインの『ウェストサイド・ストーリー』までの変化を楽しんでいただく。平均年齢70歳を超える聴衆の皆さんには『ウエストサイド…』は青春の想い出だったようでバーンスタインとホセ・カレーラスが「ケンカ」をしたBBCの録音風景ドキュメンタリーなどがウケたようです。ある御近所さんから「たいへん面白かった」という感想とともに美味しい赤ワインをいただいて恐縮しながら大喜びで晩メシ。夜には明日の「TAMAKIのスポーツジャーナリズム」にゲスト出演してくださる大和大学の佐々木正明教授から安青錦のウクライナの故郷を取材されてきた写真や動画をたくさん送っていただきこれまた大喜び。戦時下で相撲の稽古を日本語でしているウクライナの若者たちなどメッチャ貴重なウクライナの情報です。番組のアップは今週木曜から3回連続の予定。乞御期待!!あ。現在アップされている相撲ジャーナリストの荒井太郎さんと佐々木一郎さんによる安青錦「論」と大相撲の未来の話もメッチャ面白いので是非見てください!!

BOOK
松木武彦『古墳時代の歴史』講談社現代新書
松木武彦『古墳時代の歴史』講談社現代新書
記紀神話から離れた徹底したリアリズム日本古代史。それでもダイナミズム感じられる日本列島は凄い!

10月20日(月)
ベッドでの読書は先週講談社から届いた現代新書の新刊のなかから松井武彦『古墳時代の歴史』を読み始める。考古学資料としての古墳だけから紀元後1〜4世紀の日本を描こうとした一冊で記紀のドラマの面白さはないが日本列島のツクシ・イヅモ・キビ・ヤマト・ミノ・オハリ・コシ・ムサシ…などに古墳が広がり日本列島が活性化してゆく様子を読むのはけっこう面白い。リアルに徹した古代史ですね。ワン。ベッドを出て老犬黒兵衛と散歩。鎌倉でも市長選が始まったが市民の興味は自民維新の国政の方に向いてるのかな。イマイチ盛り上がらないですね。ワン。しかし維新はこれで党の着地到達点を見つけたようで早晩自民に呑まれて解党して維新の代議士たちは新しい就職先に落ちつてバンザイとなるのかな?それではツマラナイけどシカタナイのかな。アメリカ占領下同然の日本では全ては親米保守の自民党に呑み込まれるのかな?ワン。

10月20日(月)つづき
デスクワークは今日の『TAMAKIのスポーツジャーナリズム』の下調べイロイロ。今年3月にウクライナの現地取材をしてきた大和大学の佐々木正明教授がゲストなので小生は聞き手に徹すればイイと思うもののウクライナとロシアの関係や安青錦と獅司の基礎知識は必要ですからね。YouTube収録の本番は夕方。「スポーツと安青錦から考えるウクライナ戦争」というテーマで「安青錦の故郷ヴィーンヌィツャからの現地報告」と「戦時下のウクライナでスポーツ(相撲)に何が可能か?」さらに「世界から排除されたロシアのスポーツの現状は?」という3つのテーマで佐々木さんに話していただく。その中味は素晴らしいものでした!!安青錦の故郷では彼の存在は「日本の大谷翔平みたいなもの」という話からウクライナでは相撲が国の16種の強化スポーツに選ばれているという話題やロシアにとってウクライナのキーウ(キエフ)は東京人にとっての京都みたいなものという話や夜は空襲警報が鳴って安眠できなかったこと(ウクライナの人たちはそんな非日常の状態が4年近く続いてること)など日本のマスメディアでは報道されてない生々しい話題の連続。写真や動画も含めて今週木曜からアップされますので皆さん!是非とも視聴してください!!

Blu-ray
『アルマゲドン』
『アルマゲドン』
同じ監督のSF映画としてはこっちのほうがまだマシですね
Kindle
高橋陽介『シン・関ヶ原』講談社現代新書』
高橋陽介『シン・関ヶ原』講談社現代新書』
少々専門的すぎるかと主思えるけど戦国・関ヶ原マニアは喜ぶ一冊でしょう

10月21日(火)
ベッドでの読書は松木武彦『古墳時代の歴史』(講談社現代新書)読了。少々専門的すぎる説明もあったが古代日本のリアルな姿が面白かった。続けて同じ現代新書の新刊・高橋陽介『シン・関ヶ原』を読み始める。タイトルが流行に乗り過ぎで少々不満だが帯に関ヶ原は《天下分け目の戦いではなかった/石田三成は西軍の首謀者ではなかった/小早川秀秋は開戦中に裏切ってない/東西両軍は開戦前に和睦していた/両軍の合計は(15万ではなく)3万ほどだった/もはや私たちはこの「関ヶ原」を拒むことはできない》とあり司馬遼太郎の小説『関ヶ原』の全否定なので興味深く読み始める。ワン。ベッドを出て老犬黒兵衛と散歩のあとイロイロ仕事のあと晩メシは野球がMLBのPSもNPBのCSも終わったので(って意味わかりますよね)NHK-BSでやっていたSF映画『アイランド』を見ながら。『13日の金曜日』や『アルマゲドン』のマイケル・ベイ監督の作品だが未来社会の割には日産やトヨタのようなクルマのカーチェイスなどツッコミどころ満載の未来の映画。映画の基本であるビックリハウスのような驚きには満ちていてもストーリーはサイテー。ラストシーンには笑ってしまった。ティム・バートン監督の『マーズ・アタック』のようなギャグ・スラップスティック映画にすれば面白い改作になるかも。しかしこんな映画に大金を投じてユアン・マクレガーまで使って製作するとはハリウッドも2005年までは元気でしたね。

kindle
司馬遼太郎『関ヶ原』新潮文庫
司馬遼太郎『関ヶ原』新潮文庫
私は歴史的には嘘でも東風の小説のほうが好きですね。嘘のほうが面白いですからね
Blu-ray
『ポルダーガイスト』
『ポルダーガイスト』
19世紀にフランスで生まれた映画(動く写真)の基本はビックリハウスやお化け屋敷。その伝統を守ってますね(笑)

10月22日(水)
ベッドでの読書『シン・関ヶ原』読み続ける。う〜ん…小生は別に歴史マニアでも関ヶ原マニアでもないのでココまでの詳しい「証拠調べは不要」と思いながらも当時の書簡が現代語訳で紹介されていたり調所に「ノート」として記されている解説を興味深く読む。本書は関ヶ原マニア&戦国マニアにはタマラナイ一冊でしょうね。ワン。黒兵衛との散歩は後回しにしてRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。今日のテーマは大相撲ロンドン公演がバカウケした理由について。スポーツの歴史というのは世界的に古代オリンピックの神々のための競技から皇帝のため…国のため…故郷のため…出身校のため…家族のため…自分のため…と遠いモノの為に行ったモノがだんだん近づいてきた歴史だということを説明して大相撲が今も神事と興業と格闘技が三位一体となった前近代性(古代性)を残していることを説明。長い歴史のなかで生活しているイギリス(ヨーロッパ)の人々はその前近代性を身体(大銀杏の髷や裸体や締め込み等)と儀式で表現している大相撲を理解したはず…と解説。ワン。ラジオのあと老犬黒兵衛と散歩。空気は肌寒く季節はまるで冬。しかし夏の猛暑の記憶がまだ鮮明ですから冬はまた夏がましじゃと言いにけり…との江戸川柳を思い出すことはないでしょうね。ワン。散歩のあと行き付けの医者へ。先月行ったMRIと血液の検査結果を聞く。すべて無問題。特に血液はγGDPも血糖値も何もかも正常。酒に強い体質みたいですね。帰宅してイロイロ仕事のあと晩メシはNHK-BSでやっていた『ポルダーガイスト』を見ながら。映画の原点(ビックリハウス)を再現しただけの映画ですね。昔話題になったので見ておかなきゃと思って(野球中継もないので)見たけど昨日に続いて大袈裟なB級映画でしたね。嗚呼。

Kindle
前田啓介『戦中派 死の淵に立たされた青春とその後』講談社現代新書
前田啓介『戦中派 死の淵に立たされた青春とその後』講談社現代新書
登場した"戦中派"の多くが高学歴エリートだったのは残念。それ以外は素晴らしい一冊です
BOOK
小林信彦『唐獅子株式会社』文藝春秋
小林信彦『唐獅子株式会社』文藝春秋
「株式会社」だけでなく「唐獅子シリーズ」は素晴らしく面白い小説です。日本はヤクザで全てが語れるのかな?

10月23日(木)
高橋陽介『シン・関ヶ原』(講談社現代新書)飛ばし読み読了。司馬遼太郎の小説やNHK大河ドラマの"常識"を覆す主張は面白かったけど"シン結論"のドラマの迫力を欠く面白無さはシロートの歴史好きには面白くなですなぁ(苦笑)。いや本はっ結構楽しんで読んだのですけどね(笑)。次に同じく講談社現代新書の前田啓介『戦中派 死の淵に立たされた青春とその後』読み始める。我が親父も大正7年生まれ帝国陸軍応召3度。中国の最前線の武漢三鎮で銃創3度。最後は軍曹の"戦中派"真っ只中ですからね。総ページ数500頁の大部も読まなきゃ…と思って読み出したけど出てくる"戦中派"はなんだか高学歴のインテリ・エリートばかり…かな?マァ…最後まで読みましょう。イロイロ仕事したあと晩メシは横山やすし主演の映画『唐獅子株式会社』を見ながら。丹波哲郎・杉浦直樹・伊東四朗・桑名正博・甲斐智恵美・佳那晃子・1980年代の俳優女優お笑い芸人が大勢出ていたが映画はリズムも悪く脚本も演出もイマイチで主人公の横山やすしの名演&名関西弁が可哀想でしたね。小林信彦の原作『唐獅子シリーズ』を読むほうがずっと面白いですね。野球が休みの映画は3日連続でB級以下でした。ドラフト会議も虎の大勝利かな。スタンフォードの佐々木麟太郎は「中退するのか」と疑う人が多いけどナンデ野球人を終えたあとの復学というコースがあるのを語らないのかな?

10月23日(木)つづき
「TAMAKIのスポーツジャーナリズム」で大和大学の佐々木正明教授(元産経新聞社)をゲストに迎えて「スポーツと安青錦から考えるウクライナ戦争」の第1回「安青錦の故郷ヴィーンヌィツャからの現地報告」がアップされました。貴重な現地報告とあと2回続くウクライナのリポートです。皆さん!是非ご覧下さい!!(左のバナーかしたのYouTubeからどうぞ)

10月24日(金)
『戦中派 死の淵に立たされた青春とその後』読み続ける。戦中に日記を付けたり戦後に手記を出版したりできたエリートの記録だけなのか?帯に《「なぜ死ぬのか」から「なぜ生きるのか」へ》と書いてあるがそんな疑問を抱けるのはインテリ・エリートの証拠ですね。黙々と"命令"に従った庶民は出てこないのかな?そう言えば天皇も出てこない。うちの"戦中派"真っ只中の親父は正月に東京の我が家に来たとき突然「天皇に会いたい」と言いだして親父とお袋と妊娠中の女房を連れ立って皇居に行った。昭和58年のことだった。そして天皇御一家が現れたとき親父は万歳も行わず「顔を見たからもうええ」と言って踵を返し「あいつのために俺の青春はなかった」と呟いた。ただ皇居の入り口で右翼の人が配っていた紙の日の丸だけは他の人々のように皇居の出口のゴミ箱に投げ捨てることはせず大事に丸めて京都の自宅まで持ち帰り死ぬまで居間に飾っていた。昭和天皇を"見た"あとはみんなで銀座の天麩羅屋へ行って楽しく食事したのだが強烈な想い出ですね。親父の位牌を祀った仏壇には「歩兵操典」と「作戦要務令」の小冊子とともに親父の亡骸の頭蓋骨にめり込んでいた手榴弾の小指頭大の破片が置いてある。『戦中派』の学徒動員されたエリートたちの"手記"をイライラしながら読んだあとに大松博文氏のインパール作戦での体験が出てきたときは何故かホッとした。ワン。ベッドを出て老犬黒兵衛と散歩。俺も老犬も戦争なく過ごせただけでも幸せなんですね。ワン。仕事の合間に多くの人に『スポーツと安青錦から考えるウクライナ戦争』と題したYouTubeの「TAMAKIのスポーツジャーナリズム」を見てほしいというメールを送る。いや。これも俺の仕事かな。

10月25日(土)
最後に石井ガンバレと願ってしまって自分が未だにトラキチであることを再自覚しました。鷹もガンバレ!試合が終わったらチョイと余裕を見せる阿呆なところもトラキチの証拠ですね。おやすみなさい。

10月25日(土)つづき
ベッドで『戦中派』読み続ける。学徒動員で「死」を考えたエリートやインテリの記述が多いとは言え戦時日本で青春を過ごした様子がよくわかる。ただ沖縄特攻に出撃した戦艦大和に乗船して生き残った動員学徒の士官見習が助けられて東京に戻り自分たちの経験よりも《空襲で逃げ回っていた方が経験としては厳しかったんじゃないか》と述懐した言葉にはエリートともインテリとも無縁だった戦中派の親父の下で育った小生としては救わるた思いがしましたね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。氷雨と呼びたくなるほどの寒い雨。老犬の雲古と何度かの小水を見届けて早々に帰宅。ワン。メジャーのワールドシリーズはトロントのバカ勝ち。大谷のホームランは見事でもコレを無駄打ちと言うのかな?昼飯食ったあとはラグビーの日本代表vsオーストラリアを観ながら仕事。結果的には4点差の惜敗でも…惜しかった…強くなった…などと言わずに勝たなければダメ…という厳しい評価ファンからが出ないと…まだ日本のラグビーは甘やかされてますね。サッカーもなかなかその甘さから抜け出せなかったのですから。晩メシは日本シリーズを見ながら。鷹も強いけど虎も強いですね。昔のダメ虎を長く経験した老トラキチには信じられない強さですよ。

BOOK
いしいしんじ『チェロ湖』新潮社
いしいしんじ『チェロ湖』新潮社
7年越しの執筆。900ページの大作。みゅうー爾シャンの名前続出のようで正月休みにジックリ読ませていただきます

10月26日(日)
山本由伸投手の投球は見事でしたね。あの強打のブルージェイズ打線を4安打完投8奪三振ですからね。これで6戦まで進んでまた山本が完投勝利でもしてドジャースが勝ったら彼がシリーズMVPですね。先を読みすぎでしょうが…。ドジャース投手のポストシーズンでの2試合連続完投はハーシュハイザー以来というから凄いレアな快挙ですからね。

10月26日(日)つづき
虎はマァこんなときもあるでしょ。藤川監督は負け試合を創ったかな?7試合のうち3回負けてもイイという考えかな?これが本当に強い虎の考え方やと思いますねんけど…ただの慰めかな?とほほ。

10月26日(日)つづきのつづき
ベッドでの読書『戦中派』は「戦後」に突入。戦時中の死を覚悟した戦争参加(学徒動員)を全否定された"戦中派"は"戦前派"の"学者先生"に怒りをぶつける。《かつて八紘一宇論で青年を戦場へ送り込んだその同一人が今はマルキシズムを唱え平和論をぶっている。学生青年層は概ね過去の彼等の発言内容を知らないから今日言う所のもののみを信じて尊敬したり賛成したりしている。この事態は国家のために危うい》(志垣民郎『学者先生戦前戦後言質集』)《戦前派があの戦争中には国家主義を今日には平和運動を大声で叫ぶとき戦中派はその声のなかに何か同じウソの臭いを嗅いでしまう』(遠藤周作)《民主主義だとか平和憲法だとか言われても国民の思考の質がどれほど変わったかと言えば所詮同じではないかと思えます》(古山高麗雄)そこで"戦前派"や"戦中派"影響を受けない"戦後派"の台頭が重要になるのかな。安倍元首相は岸(戦前派)の影響を色濃く受け高市首相はその安倍首相の後継を自認しているのですね。ナルホド。これは国家のために危ういかもしれませんね。ワン。ベッドを出て黒兵衛と散歩。今読んでる『戦中派』(講談社現代新書)は戦前〜戦後の日本の姿がよくわかって興味深いけど著者が新聞記者なのに三八式歩兵銃を持たされて鉄兜をかぶらされて戦争の最前線に立たされた"戦中派庶民"の声がないのは残念ですね。ワン。ワールドシリーズでの山本投手の圧巻の完投勝利を見てヨメハンと一緒に鎌倉市長選挙に投票に行ってコンビニで買い物してチョイと仕事して夜は日本シリーズでの虎の惨敗を見て途中から酒呑みながら片岡愛之助の大星由良之助の『仮名手本忠臣蔵』七段目(祇園一力茶屋の場)を見て十一段目(吉良邸討ち入り)は録画して寝る。愛之助の大星も巳之助の平右衛門も時蔵のおかるも良かったですね。

10月27日(月)
『戦中派』読み続ける。高度経済成長は「江分利満氏の湯がな生活」から東京オリンピックを経て三島事件へ。すべて戦中派の人々の様々な意識が展開する。岡本喜八の江分利満の映画や平野啓一郎の三島論など解説がわかりやすくてスイスイ読み進む。そして戦中派の次には♪戦争を知らない子供たちが登場するのか…ナルホド戦争で生き残った戦中派のインテリは虚無感イッパイの虚しさはわかるけど戦時中も懸命に生きた戦中派の庶民はそんな理屈を言う以前に懸命に働いたのですよね。本は興味深く読み進むが庶民は戦中派の息子にこそ虚無感が募りますね。ワン。ベッドを出て老犬黒兵衛と散歩。朝も夜も野球のない日は『戦中派』の読書も進みます。新書500頁の大部ももうすぐ読了。

10月27日(月)つづき
夕方からはTAMAKIのスポーツジャーナリズムの録画撮り。テーマは『モータースポーツの魅力を語ろう!』で川島ノリコさんの司会で解説役に名古屋大学工学部を卒業後三菱自動車に就職してWRCとも関わったスポーツライターの小崎仁久さんを解説役に11月6日から始まる「フォーラム8ラリージャパンの見所」を1本目に話してもらう。2本目は「モータースポーツの目的は安全運転!?」と題して小生がかつて結構長くF1の取材をしたときの経験や中嶋悟・佐藤琢磨・井原慶子各氏にインタヴューして聞いたカーレースの面白話を話す。小生は自動車を運転する免許を持ってないけど中学生の時はトラックを運転して…という話も(汗・笑)。それらのアップは来週ですが今日から大和大学の佐々木正明さんをゲストに迎えてのスポーツと安青錦から考えるウクライナ戦争の第2弾がアップされてます。安青錦の生まれ故郷ヴィーンヌィツャの子供たちのメッセージ動画など貴重な現地報告動画もあります。どうぞ御覧下さい。

10月28日(火)
メジャーのワールドシリーズは凄い試合でしたね。延長18回ドジャース・フリーマンのサヨナラホーマーも大谷の2ホーマー2二塁打4打席連続申告敬遠&全9打席出塁も凄かったけど山本のブルペンでのリリーフ準備がMVPですね。

10月28日(火)つづき
虎も鷹もさすがにリーグ優勝チームでいい勝負とは言え虎はチャンスを逃がしすぎましたね。1日にに27イニングも野球を見たのは73歳にして生まれて初めての経験ですね。

10月29日(水)
う〜ん…大谷のゲレーロJr.に投げた1球が悔やまれますね。あの高目への投球は明らかなミスですね。野球はコワイ。

10月29日(水)つづき
虎も弱いセ・リーグの中では強いけど鷹は強いパリーグの中でも日本シリーズでも強いですね。まぁ勝負事というものは強い者が勝つとは限りませんけどね…と言うのは弱い虎を昔から応援し続けてきたトラキチの愛情溢れる嘆き&最後っ屁でしょうね。

10月29日(水)つづきのつづき
前田啓介『戦中派 死の淵に立たされた青春とその後』(講談社現代文庫)読了。500頁の大部だったが興味深く読み通せたのは小生の父親も帝国陸軍から3度の応召を受けた兵隊だったからか?ただ登場した"戦中派"のほとんどが高学歴エリートだったのは最後まで気になった。高学歴エリートの兵隊(学徒動員兵)が戦場に立ったことをイロイロ考えたあとの《こんな戦争に意味などありはしない。命令に従っただけだという地平に立てばそれはインテリではない兵隊の目の位置と同じだった》という著者の記述には最後まで納得が行かなかった。家が貧しくて上の学校に進めず軍隊に入れられて過酷な最前線で懸命に生きた非エリート兵の声やリポートがあまりにも少なかったのは残念だったですね。ワン。黒兵衛との散歩は後回しにしてRKB毎日放送『田畑竜介GrooonUp』の『Catch Up』にZOOM音声出演。今日のテーマはワールドシリーズで延長18回の激闘があったことを取りあげて公式戦の延長戦最長イニング試合は日本のプロ野球の昭和17年戦時中真っ只中の大洋軍vs名古屋軍の試合で「引分け」という柔なことを許さなかった軍部の圧力を受けて生まれた延長28回という話をする。

10月29日(水)つづきのつづきのつづき
ラジオを終えてワールシリーズTV観戦。大谷のピッチングを見る。投手大谷の素晴らしさは十分理解できるけど打者大谷の足を引っ張ったかな?『連合通信』の連載「スポーツ玉手箱」の第172回の原稿を書いて晩メシは虎vs鷹の日本シリーズを見ながら。小久保監督の代打近藤の采配は実に見事でしたね。3項目前の本欄に「1日に27イニングも野球を見たのは初めて」と書いたけどこれは間違いでした。かつて都市対抗野球の見物や取材で1日に4試合36イニングも野球を見たことが2度もありました。後楽園球場の時は問題なかったけど東京ドームでは4試合目には気持ちが悪くなって吐き気を催したのを思い出しました。東京ドームのときは仕事でしたが後楽園は貧乏学生時代。応援団に紛れて応援席入り口に並ぶと弁当と飲み物がもらえて♪ニッサーンその名はい〜ま〜世界のか〜がやき〜…なんて社歌を今でも憶えてます(^_^)新潮社からいしいしんじさんの新刊長編小説『チェロ湖』が届く。910ページもの超大作。パラパラめくるとクラシック・ジャズ・ロック・ポップスetcミュージシャンの名前が散見されて面白そうだがいしいさんが2019年からこんな大作に取り組んでるとは知らなんだ。礼状だけ書いて読むのは正月休みにしよう。

10月30日(木)
日本シリーズはイイ試合でしたね。サトテルのヘルナンデスからのヒットも美事!及川が近藤を三振に切って取った最後の一球も美事!柳田が石井の外角低めの速球をホームランしたのも美事!他にも守備でも打撃でも美事がいっぱいあって鷹が虎より少しばかり上でしたね。本当に素晴らしい延長戦でした。

BOOK
木村元彦『労組日本プロ野球選手会を作った男たち』集英社インターナショナル
木村元彦『労組日本プロ野球選手会を作った男たち』集英社インターナショナル
「TAMAKIのスポーツジャーナリズム」で著者にじっくり語ってもらいます

10月31日(金)
ベッドでの読書は昨日集英社インタナショナルから届いた木村元彦さんの新刊『労組日本プロ野球選手会をつくった男たち』を読む。社団法人で親睦組織だったプロ野球を労働組合にした中畑清をはじめ親会社の圧力で一端労組を脱退したヤクルト選手会を労組に戻した尾花高夫やFAの導入に動いた岡田彰布。プロ野球初のストライキを決行した古田敦也。最下位の戦力しかないのを承知で楽天の監督を引き受けた田尾安志。選手の育成制度の不合理を指摘したり肖像権の獲得に奔走した宮本慎也。東日本大震災でのセ・リーグの開幕戦を遅らせることに成功した新井貴治。そして現在選手会会長として動いている會澤翼。著者が歴代プロ野球労組委員長にインタヴュ−してその活動を記録した素晴らしい一冊でした。小生もストのときはスポーツライターとして結構活動したので少々懐かしく読み切りました。小生にも右翼を名乗る男からストを支持するとお前のためにならないぞと妙な電話がかかってきたりしましたね。著者の木村元彦さんには近々「TAMAKIのスポーツジャーナリズム」に出演してもらってこの素晴らしい出来事「プロ野球選手会が労働組合になったこと!」の詳しい経緯や意義を話してもらいます。乞う御期待!

10月31日(金)つづき
木村元彦さんの最新刊『労組日本プロ野球をつくった男たち』はベッドを出て老犬黒兵衛との散歩を終えて昼メシ前に読了。これはあらゆるプロ野球ファンに読んでいただきたい一冊です。球団経営者側の人間ながら労組創設を陰から助けた元西武ライオンズ球団代表の坂井保之氏も登場。91歳か。お元気そうで何よりです。小生もいろいろ助けられました。しかしプロ野球の組合潰しやスト潰しに親会社のなかでも新聞社が関わっていたのは許せないですね。だから選手会がストライキを決行したときは小生も選手会主催のシンポジウムにパネラーとして出席してプロ野球ファンやメディアを前にして「我々の敵はナベツネです!」と言ったのですけどね(これはフジテレビの「プロ野球ニュース」で放送されました)。著者の木村さんも《読売や中日は言論機関であり社会正義について健筆記者たちが大勢(球団の)フロントにいる。組合活動の何たるかは熟知しているはずであり労働法上の問題も知らないはずがない。それが何故か球界における選手会との交渉となれば長年に渡って見て見ぬふりをしてきたと言える。経営者サイドは事ここに至っても意地でも選手会を労働組合として認めようとしなかった》と書いている。日本のジャーナリズムの最低の部分がコレですがフリーランスのライターのなかにも隠れて経営者側と連絡を取って選手会の情報を流していた輩がいたようなんですからこの時は(それに2020東京五輪のときも)日本のスポーツジャーナリズム(スポーツジャーナリスト)のレベルの低さを感じましたね。晩メシは久し振りに『チコちゃん』を見ながら。野球のない夜も悪くないですね(^_^)

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