コラム「ノンジャンル編」
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掲載日2011-04-27

この原稿は、今年3月に閉校になってしまった我が母校・京都市立新道小学校の『創立141周年閉校記念誌 「永久(永久)に茂らん新道校・新道」』に寄稿したものです。小生が宮川町歌舞練場で講演をしたり、女房と一緒に旧京都ホテルのパーティに出たり…という閉校記念式典の様子はナンヤラカンヤラの3月6日(大震災のちょっと前でした)を読んでいただくことにして、大きく時代の変わったことを実感しつつ“蔵出し”します。

「新道」という名前が消える寂しさ

「思い出」と呼ぶにはあまりに幼い頃の出来事のためか、思い出すと懐かしさよりも恥ずかしさを伴い、思わず失笑してしまう。

 授業中に無駄口を叩いて先生に叱られたこと、運動会でリレーの選手に選ばれながらバトンを落としてしまったこと、鉄棒の逆上がりができなくて恥ずかしかったこと……。なかには50メートル走のタイム測定で、狭い校庭でなく学校裏の宮川町の道路上を走り、二階の木窓の手摺に寄りかかった和服姿(長襦袢姿?)の女性から「ぼん、おきばりぃ」などと声をかけられたことも、夢のなかの出来事のように淡い記憶に残っている。

 忘れられないのは六年生のときの東京オリンピックで、二週間にわたり連日視聴覚教室のテレビで、フェンシング、重量挙げ……など初めて目にするスポーツに興奮したことは、のちにスポーツライターとなった私にとって、まさに原点というべき出来事だった。

 しかし、「新道小学校の思い出は?」と久々に訊かれてまず頭に浮かんだのは、その名称の「呼ばれ方」のことだった。

 新道小学校と縁のない人たちは、必ず「シンドーショーガッコー」と呼んだ。たしかに「しんみち」というのは重箱読みで、音読みだけの「シンドー」が正しいのかも知れない。が、「しんみち」という響きに何処か新しい美しさを感じていた私は、「シンドー」と呼ばれるたびに、子供心に不快感を抱いたものだった。

 これは最近気付いたことだが、朱雀、醍醐、嵯峨、桃山、花園、土御門……等々、京都の小学校は歴代天皇の諡(おくりな)と同じ名前のものが多い。それらは単に地域名として採用されたもので、六原(六波羅)、清水などと同類なのだろう。

 が、京都の古い歴史を感じさせるそれらの名称とは異なり、「新道」という名前の小学校が、京都でも(日本でも)最も古く創立された小学校の一つだという事実は、改めて新鮮な驚きを与えてくれる。

 その名前が消えるのは、やはりちょっと寂しい気がしてならない。

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・ 脳出血から復活できた理由(わけ)

・ 「何か」を表現しようとする究極の本能

・ 天職人〜あとがき

・ そばは京都にかぎる

・ 総選挙の行方とスポーツ界

・ 小泉首相の「趣味」と「文化政策」

・ 行きつけの店は恋人に似てる?

・ アイ・ラヴ・サッポロ!アイ・ラヴ・ホッカイドウ!

・ 日本文化の「型」と「カタヤブリ」と「カタナシ」の関係を横綱・朝青龍の「カタチ」から読み解く。

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・ 「文化」の持つ本当の力

・ あけましておめでとうございます

・ 煩悩の世界史〜『要約世界文学全集』(木原武一・著/新潮社)

・ 「夢かうつつか…」逝った者へ…、残された者は…

・ オリンピックはスポーツではない

・ 「天才」の多くなった世の中

・ 『二十五時』との数奇な出逢い

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・ 紅旗征戎不有吾事 金は天下の周りの持ちもの…

・ アメリカ珍道中〜This is American Way

・ 仕事人間の弁明

・ 変わらないことの素晴らしさ

・ <二人袴>

・ 女人狂言『茶壺 de Hermes』

・ 私の行きつけの店・好きな店

・ 島田雅彦vs玉木正之 ドイツW杯特別対談「選手を自由にさせたら高校生になっちゃった」

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・ ゴシック・万博・ストリップ・吉本…を読む

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・ 300万ヒット記念特集・蔵出しの蔵出しコラム第3弾!

・ 300万ヒット記念特集・蔵出しの蔵出しコラム第2弾!

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・ 現代日本人必読の一冊

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・ 「ある女の一生」

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・ スポーツ・ジャーナリストにはスポーツよりも大事なものがある?

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・ 日本人は元気だ――24人の元気な日本人

・ 美しい最後の素晴らしさ

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・ 京都人の溜息

・ 経済には倫理が必要である

・ オススメ脳味噌のマッサージ

・ 吉本興業は匈奴である『わらわしたい――竹中版正調よしもと林正之助伝』竹中功・著/河出書房新社

・ 虚実の皮膜――『イッセー尾形の都市カタログPART2』イッセー尾形/森田祐三・共著 早川書房・刊

・ 胡散臭さ礼賛――竹内久美子『賭博と国家と男と女』(日本経済新聞社)

・ 衝撃的な笑劇――レイ・クーニー『笑劇集』劇書房

・ 翻訳って何?――『翻訳史のプロムナード』(辻由美・著/みすず書房・刊)

・ 脳細胞の組み替え――『世界史の誕生』岡田英弘・著/筑摩書房(現・ちくま文庫)

・ 長老の話――堀田善衛・著『めぐりあいし人びと』を読んで

・ 古典の楽しさ

・ ドリトル先生 不思議な本

・ 京都が消える

・ 嬉しいこと――喜びは常に過去のもの

・ 野村万之丞 ラジカルな伝統継承者(2)

・ 野村万之丞 ラジカルな伝統継承者(1)

・ 事典・辞典・字典・ジテンする楽しみ(第5回=最終回)

・ 事典・辞典・字典・ジテンする楽しみ(第4回)

・ 事典・辞典・字典・ジテンする楽しみ(第3回)

・ 事典・辞典・字典・ジテンする楽しみ(第2回)

・ 事典・辞典・字典・ジテンする楽しみ(第1回)

・ 先達はあらまほしきか?

・ 旅の衣は篠懸(すずかけ)の

・ パチンコと飢餓海峡

・ 最近の映画はつまらない?いや、やっぱり、映画はおもしろい?

・ 神道、天皇、韓国・・・を読む。

・ はかなく、素晴らしい、味わい

・ 京の祇園の極私的元服之儀

・ コースケ(野村万之丞)の遺言

・ ミレニアム歳末読書日記 楽しい世紀末

・ お金と勉強

・ 親父ゆずりの数学好き

・ わたしの本棚(4) スポーツを読む

・ わたしの本棚(3) 祭りの原型

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・ 夏休み読書日記/スポーツ・身体・ジャーナリズム

・ 銀行は痰壺処理会社

・ 親父の隠したエロ小説

・ 野村万之丞――伝統と格闘するパワー

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・ 二十五時――わたしの好きな世界文学

・ 「私の京都」

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・ 感銘した一冊の本〜鈴木隆『けんかえれじい』

・ 「情報過多時代」の楽しみ方

・ 内面より外面

・ 不味いものが食いたい!

・ ああ、肩が凝る。

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・ 祇園町の電器屋の初荷

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