ナンヤラカンヤラ
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タマキのナンヤラカンヤラ バックナンバー 2008年10月
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2003年 11月12月
CD
『J・S・バッハ:チェンバロ協奏曲集』
『J・S・バッハ:チェンバロ協奏曲集』
ポリーニ『ショパン・リサイタル』
ポリーニ『ショパン・リサイタル』
ポリーニ『ショパン:12の練習曲』
ポリーニ『ショパン:12の練習曲』
ポリーニ『ストラヴィンスキー:ペトルーシュカからの3楽章』
ポリーニ『ストラヴィンスキー:ペトルーシュカからの3楽章』
ファジル・サイ『ストラヴィンスキー:春の祭典』
ファジル・サイ『ストラヴィンスキー:春の祭典』

10月1日(水)
朝ラジオ2本。マラソン2時間4分を切ったことについて。北京五輪での欽ちゃん走り100メートル世界新記録も同じやけどコレらはけっして超人の出現でなく人間の可能性の発見であるはず。原稿進まんのでBGMを新しいものに変える。オッターヴィオ・ダントーネの指揮と独奏によるバッハの『チェンバロ協奏曲集』オケはアッカーデーミア・ビザンティーナ。そのピッチ奏法とチェンバロの音色がぴったり。斬新鮮烈なバロック。聴き惚れて仕事にならん。続けて久しぶりのポリーニのショパンにもマイッタ。『エチュード』でデビューしたときはショパンを100%完璧に弾きこなすピアニストの出現に彼の指は機械か!?と仰天したけどソレから約30年。円熟とはこういうものかと惚れ惚れする演奏。最近のウィーン・フィルとのモーツァルトもエエけどやっぱりポリーニのショパンは見事。好きなのはストラヴィンスキーの『ペトルーシュカ』ですけどね。感心しきって仕事進まず。こういうときは『213』へ。その前に島森書店に寄って前から欲しかった『世界映画大事典』(日本図書センター)を買う。2万8千円也。『213』のマスターに「仕入れだね」と言われる。その通りやな。

DVD
『エル・マリアッチ』
『エル・マリアッチ』

10月2日(木)
天高く馬肥ゆる秋。エエ天気や。天気がエエと何もする気がなくなる。佐吉と散歩以外は資料調べと本読みの1日。コレも仕事ですけどね。晩飯映画劇場は娘がレンタルしてきたブラッド・ピット製作アンジェリーナ・ジョリー主演の『マイティ・ハート』にしょうと思てたところがWOWOWで『シン・シティ』のロバート・ロドリゲス監督の『エル・マリアッチ』なんて映画をやっとって見だしたらケッコウ面白うて見てしまう。7千ドルの予算で2週間で撮ったとか。『シン・シティ』よりよっぽどオモロイで。映画はカネかけりゃあエエなんてもんとちゃうな。当たり前のこっちゃけど。

10月3日(金)
朝佐吉の散歩から帰ってくると電話がジャンジャン。朝青龍が法廷に出るという。その感想を…といわれても相撲界の全貌を短いコメントで喋るのは無理やで。せめてこのHPの蔵出しコラム・スポーツ編『八百長vs出来山の大一番〜大相撲に「八百長」は存在するのか?』くらい読んでから電話をしてきてください。夕方から名古屋へ。一人寂しく名古屋泊。

DVD
『ウォール街』
『ウォール街』

10月4日(土)
東海TV『スーパーサタデー』生出演。打合せの会議室から外を見下ろすと秋空の下で幼稚園の運動会。綺麗な風景に司会の峰竜太さんもレギュラーの大谷昭宏さんもゲストの須田慎一郎さんも感激。どんな最高のオリンピック競技も幼稚園の運動会のリレーの感動には勝てんもんな。それはともかくドラゴンズがクライマックスシリーズ出場を決めたのはタイガースとジャイアンツにとって冷汗モンの最悪の出来事ですな。2年連続日本一もあるな。敵はオリックス?夕方に帰鎌。晩飯映画劇場は『ウォール街』。企業乗っ取りというテーマが既に古臭くなるほど金融界のスピードは異常。いまは不良債権詐欺が主流やモンな。しかし人間の本質は変わってへん。オリバー・ストーンはそこを狙いたかったんやろけど少々教育的すぎて浅くなったのは残念。しかしサブプライムで株価が暴落してアメリカ政府の救済策で上昇して…なんてウソでっせ。秒単位で博打しとるだけやで。

DVD
『マイティハート/愛と絆』
『マイティハート/愛と絆』

10月5日(日)
朝7時前起床。新浦安へ。ディズニーランドへ向かう若い阿呆ども(いや失礼)を横目に了徳寺大学へ。千葉県理学療法士会主催の研究会で講演。皆さん熱心に聞いてくださったのでついつい話が横道に逸れたうえ最後の質疑応答でちょっとエエカッコしすぎる。「スポーツライターとしてのポリシーは?」「嘘をつかないこと」「成功の秘訣は?」「人生の目標は成功を目指すか安定を目指すかしかないので成功を目指したけど成功しても安定はないという覚悟をしておくこと」拙著をきちんと読んでくださってる人たちに招かれての講演会は嬉しい。了徳寺大学にある「モネの池」を見学して横浜へ。打合せをこなして美容院で髪切ってもろて帰宅。原稿が書けん。一日に二つ以上の仕事は無理なんかな。晩飯映画劇場は『マイティハート/愛と絆』。妊娠中のアンジェリーナ・ジョリーが熱演。映画としてよくできてるけど背景にある「政治」という存在をもう少し浮かびあがらせてほしかった。ヴェルディのオペラにはソレがあるな。

10月6日(月)
朝5時半起床。昨日書けへんかった原稿を1本仕上げてTBSへ。『ピンポン!』生出演。杉山邦博さんと一緒に大相撲「八百長問題」を語る。東京のTVとしては喋る時間があったほうやけどコノ微妙な問題を「コーナー」で喋るのは難しい。「八百長のことでなく先場所の白鵬と琴欧州の素晴らしい一番なんかを語りたい」とおっしゃった杉山さんの意見に大賛成。楽屋で杉山さんと雑談。「最近は初っ切りの上手い力士がいなくなりましたね」「そうですね。昔の栃錦と出羽錦なんか上手かったですよ。最近はすぐにボクシングの真似なんかをする。初っ切りは相撲の規則と技術を解説するもので組み手と頭の位置の違いなんかも昔の力士は上手く面白く表現してましたけどね」「外国籍の力士で初っ切りをする力士はいるんですか?」「いませんね」それや!外国人力士に初っ切りをさせよう!それが外国人力士教育の最善策やで。やくみつるさんにも言うたげよ。帰宅して仮眠…したいけど明るいと寝られへん体質。眠たいのに。シャーナイし読書。近々某TV番組で取りあげる『けんかえれじい』を読み直しだしたらやっぱり面白うてとまらへん。晩飯映画劇場は大好きな歌手ベット・ミドラー主演の『ジンクス』。おいおい最低の脚本の最低の映画やないか!ドタバタにもカルトにもなってへん。最高に芸達者な歌手兼女優を使てコラアカンで。おまけにベット・ミドラーの歌も少ない。『ダーティ・ハリー』のドン・シーゲル監督がなんでこんな失敗したんやろ?朝早かったし眠たいし屁ぇこいて寝よ。

10月7日(火)
朝佐吉の散歩で谷戸を埋める工事のダンプの交通整理をしてる人から「御苦労様」といわれ恐縮。そら逆やで。ラグビーに関する短い原稿を書いたあと夕方から横浜球場へ。トラキチのヘアデザイナーから阪神横浜戦の内野席入場券をもらったのだ!ところが大船では一滴も降ってなかった雨が関内では土砂降り。雨のなか新井のタイムリーを見たところで中断。大混雑のスタンド裏をビール飲みながら取材。タイガースファンは熱心やなぁ。そこで小生が『タイガースへの鎮魂歌』を出版したときの編集者とバッタリ。十何年ぶりかな。懐かしいなぁ。試合が中止になって野毛の鯨専門店で痛飲。雨はすっかりあがって「やれたやないけえ」とボヤキながらも久しぶりのタイガース談義も楽しかったけど野毛はオモロイとこやなぁ。日本で最初に餃子を作って売ったという店にも入ってビールと美味しい焼き餃子と水餃子を堪能。編集者によると東京方面から横浜球場に来た人は試合後中華街に行くけど地元の人は野毛で呑むらしい。帰宅してニュースで緒方拳さん逝去を知る。一度謦咳に接したかった。『復讐するは我にあり』の殺人鬼も良かったけど好きな主演映画は『女衒』と『社葬』。合掌。

10月8日(水)
朝ラジオ2本のあと佐吉の散歩。資料調べと校正と勉強の一日。夜はもちろんテレビでジャイアンツvsタイガース大決戦。指揮者のS・K氏は見に行っとるらしいな。なんで俺の周りはトラキチばっかりなんやろな。関西人が多いし当たり前か。NHKの『クローズアップ現代』の王さんの特集をこんなときにやったらアカンで。おまけにBS-hiではメトの『マクベス』までやっとる。野球に集中でけへんがな。それにしてもタイガースもあかんな。タイガースらしいな。昔に戻ったかな?可愛いとこあるで。クライマックスシリーズはドラゴンズとオリックスかな。オリックスのことをバファローズとは書きにくいな。岡本太郎の素晴らしいバファロー・マークをなくしよったもんな。

DVD
『幻想交響曲』
『幻想交響曲』

10月9日(木)
朝雑務処理のあと銀座山野楽器へ。いろいろスコアを仕入れて序でにDVDも買うて音羽へ。金聖響さんにインタヴュー。大好評だった講談社新書の共著『ベートーヴェンの交響曲』に続けて近々発売の『ロマン派の交響曲〜未完成から悲愴まで』の仕事開始!いやぁ聖響さんの『幻想交響曲』の解説はメッチャメッチャおもろい。そうか。断頭台で斬られた首がゴロンゴロンと転がり落ちる音までベルリオーズは音符に書いとるんか!久々の講談社で他に逢いたい人もいたけどサッカーがあるので急いで帰宅。きちんとフィニッシュを決めんかい!なんでワンチャンスで同点にされるねん?練習試合やしマァええけど。本番では頼んまっせ岡ちゃん。

10月10日(金)
いやぁ昨日聖響さんの話を聞いて俄然『幻想交響曲』がオモロなった。シューベルトの『悲劇的』も聴いてみよかな。午後から大阪へ。NHK大阪特番『かんさい特集ファンが見つめた大激戦〜阪神・オリックス2008』に解説者の与田剛さんと一緒に生出演。ホンマは猛虎優勝特番になるはずやったのに…おまけに番組中の速報で虎は逆転され巨人はリード。番組終わってスタジオ外のテレビで巨人優勝の瞬間を見る。とほほ。しかし番組の中味はなかなか面白くT型糖尿病の岩田投手が同じ病気で野球にガンバッテル中学生を励ましてる場面があったりタイガースファンの奥さんを癌で亡くした旦那が応援し続けてたり…「奇蹟」に騒いでる東京のチームでは作れん内容になってたな。番組以外で与田さんと日本野球の未来も話し合えたし充実。番組後MBSのスタッフと酒&沖縄料理。ちょっと飲み過ぎたかな。大阪泊。

10月11日(土)
朝阪神デパートへ。タイガースグッズ売り場を取材。優勝を逃した翌日でもお客さんはマアマア。みんないろんなモンを買いあさってる。俺もタイガース・スリッパを一足。新幹線で『けんかえれじい』読みながら新横浜経由で横浜球場へ。4日前に雨で中止になったチケットを払い戻してもろて阪神横浜戦観戦。前日優勝を逃して凡打ボーンヘッドの連続で最下位争いのような試合でオマケに逆転負けでも七分の入りの三塁側客席は大いに盛りあがる。阪神ファンはありがたいで。しかしヤッパリ球場でビール飲みながら野球見るとオモロイし楽しい。帰宅してPCを開けると中高時代の友人で母校の野球部の監督してる男からメール。なんと昨日のNHK大阪の番組でT型糖尿病と闘いながら岩田投手に励まされて野球を続けてる少年は母校の野球部員やった。みんなガンバッテルなぁ。俺もガンバラな。晩飯映画劇場は追悼緒方拳で『社葬』。大新聞社の「編集=社長派」対「営業=会長派」の対立。一度見て中味はよう知っててもオモロカッた。脚本がよく出来てる。この映画を日本の大新聞がすべて無視したのはケツの穴が小さいで。

DVD
『女衒』
『女衒』
『復讐するは我にあり』
『復讐するは我にあり』

10月12日(日)
クソッ。季節の変わり目か何か知らんけど水洟が出る。風邪か?阿呆な。しかし身体が熱っぽうて原稿書くどころか本にも集中でけん。シャーナイし昼からクスリ服んで映画。こういうときは何も考えんでエエ阿呆な映画がエエ…というわけで『地上最大の脱出作戦』。『ピンク・パンサー』のプロデューサーが作った戦争映画。イヤ反戦映画。原題は『What did you do in the war, Daddy?』。高校時代に映画館で見て呵々大笑のうえ感激。ジェームズ・コバーンがどうのという以上にこの映画でイタリアとイタリア人が好きになった。見直しても納得。機関銃の上に鳩がさりげなくとまってるシーンなんか最高。ついでにNHKのHV特集『狩野一信の五百羅漢』も見て(こんな凄い絵があるなんて知らなんだ)晩飯映画劇場は緒方拳追悼第2弾『女衒』。今村昌平の映画という以上に富国強兵南方進出時代の主人公・伊兵衛の心情と人生がオモロカッタ。緒方拳渾身の演技。長崎弁の倍賞美津子も素敵でした。NHK教育TVでETV特集『竹中彰元の生涯』も見る。第二次大戦中に「戦争は罪悪である」と発言した真宗僧侶の名誉回復のドキュメンタリー。真宗も頑張ってるな。感激して風邪治る。その後MBS(TBS)「情熱大陸」で小米朝の米團治襲名のドキュメンタリー。インテリ噺家は難しいな。しかしお父さんもおんなじで。松鶴のほうがずっとオモロカッタ。味が出てきたのは歳を重ねたあと。慌ていでエエで。

DVD
『楢山節考』
『楢山節考』

10月13日(月)
朝佐吉の散歩。雑用のあと午後からグリーンホール相模大野へ。佐野成宏さんと木下美穂子さんの『ヴェルディ・ガラ・コンサート』。初っ端の『雪の降る街を』じゃなかった(このギャグわかるかな?)『マクベス』のなかのマクダフのアリアから佐野さん絶好調。美しい声と美しいイタリア語によるオール・ヴェルディ・プログラムで大満足。木下美穂子さんのヴィオレッタやデズデーモナもよかったな。以前佐野さんとトークショウをしたあと「今度はコンサートのなかで一緒にトークを」といわれたけど客席で聴くほうがエエで。帰宅して真っ暗闇のなかで佐吉の散歩のあと晩飯映画劇場は『楢山節考』。緒方拳追悼第3弾のつもりやったけど演技以上に作品の力に感服。今日の高齢化社会を再考させる今村昌平渾身の一作。坂本スミ子の演技が話題になったときは深沢七郎の原作も『東北の神武たち』も読んでるしパスしたけど見ておくべき映画やった。美事な映像と動物も含む村社会の描き方は原作を圧倒凌駕してる。死の直前に見舞いに行ったら「帰れ。仕事せい」と言い放った両親を思い出す。NYで株価反発やって?阿呆か。最高の上げ幅は常に最大の暴落時に起きる。それだけのこっちゃ。秒単位で博打しとる阿呆どもの頭のなかはナントカナランのか。カネの亡者に付ける薬はないのか。いずれ羅漢さんのバチが当たるで。

10月14日(火)
昨日の両親の月命日に京都の姉から松茸が届く。京都は俺にとって愛憎相半ばする故郷ではあるが春秋の筍と松茸だけは格別。思い切り原稿書いたあと今夜は暴れ食いじゃあ…と思てたら次女がBFを連れて帰ってくる。なんでこないなときだけ鼻が効くのか。まぁトスカーナの『Ne Sun Dorma(誰も寝てはならぬ)』という赤ワインを持ってきたのでカンニンしたろ。しかし松茸には白ワインのほうが合うな。ウマイウマイ。満足。

BOOK
鈴木隆『けんかえれじい』上下巻(岩波現代文庫)
鈴木隆『けんかえれじい』上下巻(岩波現代文庫)

10月15日(水)
早朝ラジオ2本こなしたあと大阪へ。MBS『ちちんぷいぷい』生出演。大相撲の「八百長疑惑」が喧しい。関西の番組では「八百長はない」「出来山と盆中と気負けはある」「それが外国人横綱を軸にシステム化してしまったのが今回の疑惑の発端」「目に余る行為は非難されてしかるべし」と以前から解説してたけどこの前(6日)の『ピンポン!』で杉山さんと話し合うたカンジでは東京のテレビでもこのセンで押せそうやな。番組終了後大急ぎで新幹線に飛び乗る。往復新幹線で鈴木隆『けんかえれじい』上巻読了。ヤッパリめちゃくちゃオモロイ。新横浜からタクシーでサッカーをラジオで聴く。ウズベキスタンは必死やな。帰宅して後半をテレビで。日本の選手はサッカーの仕方は上手いけど喧嘩が下手。『けんかえれじい』読めよ。引き分けか。カンナヴァッロみたいな奴が出て来んもんかなぁ。

BOOK
『Mario Testino Portraits』
『Mario Testino Portraits』

10月16日(木)
朝佐吉の散歩のあと迎えのハイヤーでTBSへ。『ピンポン!』生出演。大相撲『八百長』問題について話す。大急ぎで帰宅して原稿書き。テレビに出たあとは原稿が書けんな。労働対収入の問題が頭を過ぎるわけやないけどテレビは放電。原稿は放電と同時に充電も出来る。それだけに原稿のほうが難しい。昔黒澤明の『乱』に出演したピーターが「この国ではいい仕事をすると収入が低くなる」と言うてたのを思い出す。テレビのライト灼けしたらあかんでと思いつつ原稿と格闘。しっかし今日は書けん。そんなときは『213』で生ビール。嫁はんも長女も来てさんざん呑んだあと帰宅して飲み直し。馬鹿娘の青臭い芸術論に付き合わされる。しかし彼女の持ってたマリオ・テスティーノの写真集は抜群にエエなぁ。こんなエエモン早よ見せんかい。おかげで午前3時頃まで呑む。

CD
『恋人たち/パトリシア・プティボン』
『恋人たち/パトリシア・プティボン』

10月17日(金)
朝佐吉の散歩のあと今日もハイヤーでTBSへ。2日連続『ピンポン!』生出演で大相撲問題。視聴率が悪くないらしい。野球はテーマとしてアカンらしい。番組終了後渋谷へ。タワーレコードでグルダのバッハやモーツァルトを買うたあとNHK関東甲信越番組審議会出席。色々NHKの番組について話す。他の委員の方々の意見を聞くのも面白い。会議終了後六本木のホテルの中華料理店へ。『論スポ』の仕事で金子達仁さんと対談。その仕事とは別に金子さんからコラボレーション企画を持ち込まれる。メチャクチャ面白そうな仕事!まだ詳細は発表でけへんけど喜んで一緒にやりましょう!勇んで沖縄へ行きましょう!若者たちを鍛えましょう!近くの金子さん行きつけのバーで呑み直し。久しぶりに禁酒の戒を破ってウィスキーを浴びる。品川から最終電車で帰宅したら長男がGF連れて帰ってて弘田三枝子やらザ・ピーナッツやらガキどもの最新のライヴ録音やら最近気に入ってるパトリシア・プティボンやらを聴きながら昨晩の写真論に続き今宵は音楽論で午前3時まで呑み直し。連日の酒量でさすがに少々グロッキー。そういや最近グロッキーという言葉は使われんようなったなぁ。広辞苑ひいたらgroggyが正しい言葉らしい。

CD
ベートーヴェン『ピアノ協奏曲全集』
ベートーヴェン『ピアノ協奏曲全集』
チャイコフスキー『ヴァイオリン協奏曲』
チャイコフスキー『ヴァイオリン協奏曲』
DVD
『けんかえれじい』
『けんかえれじい』
鈴木清順監督の名作とはいえ少々不満が…。
BOOK
鈴木隆『けんかえれじい』上下巻(岩波現代文庫)
鈴木隆『けんかえれじい』上下巻(岩波現代文庫)

10月18日(土)
朝佐吉の散歩のあと終日原稿書き。BGMには昨日タワーレコードで買うたグルダのベートーヴェンP協全集がゴキゲン。V協のピアノ版なんて珍しいモンまで入ってグルダの粋なウィーン調で(バックハウスやギレリスみたいに重くなく)気持ちエエ。これでCD3枚組1995円(輸入盤は1690円)はメチャ安!ジャニーヌ・ヤンセン/ハーディングのチャイコフスキーV協もじつに素晴らしい。レーピン/ゲルギエフの演奏と並ぶ愛聴版になりそう。おかげで原稿ススム。今日出演依頼されてたテレビを電話出演だけにしたことも好影響?晩飯映画劇場は鈴木清順監督『けんかえれじい』。学生時代に見て感激したけど今回は不満。北一輝を出したこととジャンヌダルクが主人公と別れて修道院に入る「理由」という原作にない2点が大いに不満で不快。原作のほうがはるかに面白い!けど喧嘩のシーンはやっぱり面白かった。夜寝るときに重大なことに気づく。経済は睡眠に似たり。借金(徹夜)はできるが貯金(寝溜め)はでけん。今後10年間世界は徹夜した反動で眠り込む時期に入るに違いない。

BOOK
ミチオ・カク『パラレル・ワールド―11次元の宇宙から超空間へ』(NHK出版)
ミチオ・カク『パラレル・ワールド―11次元の宇宙から超空間へ』(NHK出版)
都筑卓司『四次元の世界』(講談社ブルーバックス)
都筑卓司『四次元の世界』(講談社ブルーバックス)

10月19日(日)
朝迎えのハイヤーでテレビ朝日へ。『サンデー・スクランブル!』生出演。またまた大相撲「八百長」問題。黒鉄ヒロシさんの「八百長のどこが悪いのか」発言に納得。つかこうへい氏によると大相撲の八百長と呼ばれる行為は「愛」だとか。これも納得。ここ数日ハイヤーに乗ることが多くて少々ウンザリ。東京まで片道1時間往復2時間。クルマの揺れは読書に不向き。乱視が強まる怖れ。電車のほうがずっといい。毎日ハイヤーを使てる人はドンドン阿呆になるで。それで博打(資本主義)に走るのか?帰宅して部屋の整理。いろいろ送られてきた本の中にミチオ・カク『サイエンス・インポッシブル』を発見。この人の科学モノはオモロイ。昔は都筑卓司のブルーバックス。いまはこの人やな。夜は『鮨処もり山』へ。カワハギと戻り鰹に舌鼓。疲れが溜まったかな。くそっ。膝と肩の関節がおかしい。歳かな。久しぶりに虎が最高の試合で勝利!

10月20日(月)
新幹線で大阪へ。MBS『ちちんぷいぷい』生出演。司会の角さんに「大相撲八百長問題を全国ネットのテレビで喋られたのを見ましたがぷいぷいを御覧の皆様は既に知ってることで…」と紹介される。その通りや。『ぷいぷい」が一番最初に本音を喋り易い。東京のテレビ局のなかには「今日のXXテレビのXXで話されたのと同じことを明日のウチの番組XXで話していただけませんか?」などと平気で言うディレクターがいるのにはウンザリやで。大急ぎで帰宅。やっぱり虎は勝てんかったなぁ。シーズン5割ちょっとのチームが日本一になるのかなぁ。レイズの優勝は岩村もファンも嬉しいやろけど元ウォール街の投資家のオーナーとベアスターンズのコンサルタントやったGMはどう思とるんやろ?シカゴの投資家がオーナーで売却予定のカブスに値ぇがつかんかたもんあぁ。転売して数年で何百億円も儲けるのは不可能になったで。メジャー・バブルも崩壊?

DVD
『ウッディ・アレンの重罪と軽罪』
『ウッディ・アレンの重罪と軽罪』

10月21日(火)
朝佐吉の散歩。どうも膝の調子がおかしい。歳かな。バドミントンの古傷かな。仕事用の椅子のボルトが外れたせいかな。午後から講談社へ。TVレポーターは張ってへん(笑)。金聖響さんにロマン派の交響曲についてインタヴュー。まずはメンデルスゾーン。金持ち喧嘩せんちゅうこっちゃな。そしてシューマン。ええ嫁はんもろても満身創痍。真面目なんやな。そしてブラームスをちょっと。品格とは彼のこっちゃで。そんな話の前に旧友の編集者が顔を出す。みんな歳とったな。そうか。おれは歳とってへんように見えるんか。喜んでええのか悪いのか。帰宅して晩飯映画劇場はウッディ・アレンの『重罪と軽罪』。脚本がようでけてるなぁ。思わず「リアルやなぁ」と呟くとヨメハンに「リアルなん?」と言われて汗。浮気した男の台詞の時には慎むべき言葉でしたな。しかしよくできたイイ映画でした。

DVD
『激動の昭和史沖縄決戦』
『激動の昭和史沖縄決戦』

10月22日(水)
朝ラジオ2本。世界株安でアメリカMLBバブル崩壊?シカゴとマドリッドの資金難で06年東京五輪実現?てな話。一日ちょっとゆっくりできるはずが雑用に追いまくられ仕事部屋は混乱のまま。仕事の仕方が下手なんかな。段取りが悪いんかな?そういや秘書も助手も弟子も使用人も使いこなせへんしな。自分でやらな気が済まんしな。会社にもでけへんしな。しゃーないな。まぁコツコツと。そうか。竜が勝ったか。それでエエ。テレビ局主導のCSなんて来年から廃止や。視聴率はどのくらいやろ?遅い晩飯映画劇場は岡本喜八監督『激動の昭和史沖縄決戦』。イイ映画でした。この複雑な中味をきちんと整理して商業映画にしたうえ主張もある。事実に基づくユーモアもある。脚本新藤兼人。さすがやね。瑕瑾は仕方ない。石原慎太郎の最低の特攻脚本とは較べもんにならんほど素晴らしいで。沖縄で若い連中と何かやるときはコレをまず上映して見せようかな。

10月23日(木)
一日中勉強。土曜日のオペラ講座のためにギリシア神話を復習。しっかしギリシア神話はオモロイなあ。ゼウスを中心にオルペウスもオイディプスもメディアもオデュッセウスも皆関係あるんやもんな。古事記もオモロイ。神話は全部スバラシイ。ところが経済の話は神話に微塵も出てきやへん。親子や男女や支配被支配の話ばっかり。神々は金に困ることないからやろけど要するに神話と無縁な経済なんて人間が手をつけるべきモンやないちゅうこっちゃな。CSは巨人の勝利が見えたので晩飯映画劇場。ナチスと闘ったユダヤ人女性とレジスタンスを描いたオランダ映画『ブラック・ブック』。はっきり言ってもっとマシな映画かと思てたけど史実を相当歪曲したアメリカン・アクションTVドラマ程度の御都合主義脚本の最低の映画。出演者たちの顔も激烈な歴史を生き抜いた人々とは思えない。映像にも力がない。こういうテーマでこういう作り方には少々腹が立つ。『氷の微笑』をつくってればエエだけの監督やな。こういう映画に「感動」する人はハリウッドに毒されたか。ホンモノのエエ映画を見てないのか。

10月24日(金)
今日もギリシア神話の勉強。ホンマに勉強は面白い。生まれ変わったら歴史学者になろ。いや宇宙物理のほうがオモロイかな。いやいや大学の人間関係がイヤになってアカンやろな。いまが一番エエな。夕飯は『鮨処もり山』へ。元プロ野球関係者のS氏とK君と3人でWBCやMLBやNPBに関する極秘情報交換(笑)。いやぁ滅茶滅茶面白かった。勉強になった。詳しくは書けんけど問題は日本代表の監督がどうのちゅうようなモンとちゃうのんや。エエ酒を満喫。ボブさんも呼んだげたらよかったと後悔。そうか。CSは巨人が王手か。

10月25日(土)
朝6時半起きで迎えのハイヤーに乗ってテレ朝へ。『サタデー!スクランブル』生出演。メディア関係者によればWBCの日本代表監督は重大問題らしい。NPBの将来も考えずソレはないやろ…というのはジャーナリズムの意見でメディアがジャーナリズムではなくビジネスをするためには日本野球のことを考えるより監督問題を騒ぐほうがエエのんやね。大相撲八百長問題も同じ。さぁジャーナリズムとしてどこまで闘えるか。やれるとこまでやるだけやな。番組終了後新幹線で名古屋へ。中日文化センターでオペラ講座。テーマはギリシア神話。2日間くらいの勉強では上手く喋れへんなぁ。当たり前やな。講座終了後中日ビルの1階ロビーに降りると大きな画面の前に大勢のドラゴンズ・ファン。俺のオペラ講座を聴きに来てくれてる某マスコミ人がボソッと「今日は敗戦記念日になりますな」。そうやな。シーズン勝率5割ちょっとで日本シリーズに出るのは落合監督も竜ナインも気が引けるやろしな。帰りの新幹線と根岸線で『けんかえれじい』下巻読了。涙が出そうになる。この中国戦線の話は親父に読ましたかったなぁ。親父から聞いた話とそっくりやもんな。あ。そうか。主人公の麒六ちゅう名前は記録にひっかけてあるんや!これは絶対そうやで!涙を引っ込めるためと興奮を冷ますために『213』で生ビール。ふうう。

DVD
『エンロン/巨大企業はいかにして崩壊したのか?』
『エンロン/巨大企業はいかにして崩壊したのか?』
BOOK
『ナニワ金融道』
『ナニワ金融道』

10月26日(日)
朝佐吉の散歩のあとチョコチョコッと仕事。どうも乗らんので昼飯きしめん食ったあと同じく昨日名古屋で見つけて買うたDVD映画『俺たちニュースキャスター』。TVアンカーマンの徹底的な馬鹿にされ方に抱腹絶倒。スポーツキャスターのあまりの阿呆扱いには笑いながらも少々ガックリ。サイテーの阿呆映画やけどオモロイもんはオモロイ。『俺たちフィギュアスケーター』と並んでオススメ。ただし真面目な人は見んほうがエエやろな。あんまり阿呆な映画を見たので晩飯映画劇場は少々真面目に『エンロン』。ドキュメンタリーで実際のエンロン会長やCEOの記者会見や上院での公聴会映像なんかを集めたもの。メイキングも含めて映画としてよくできてるけどソレにしても呆れ返るのはエンロン幹部や銀行やトレイダーのやった悪事!やっぱり資本主義(とりわけ全ての規制緩和を求める新自由主義)はアカンで。個人の欲望は残念ながら幸福な社会の建設につながらん。性善説に立つふりして自分の性悪さを隠蔽する連中が跋扈する世の中よりも性悪説に立って規制を設けて性善な連中が表に出る社会を目指すべきやな。資本主義に求める倫理とはそういうコッチャと思うけど。『エンロン』見てたら途中でヨメハンと娘にフィギュアスケートに変えられたけど中断して続けて見ても腹にドンとくるドキュメンタリーでした。そうか小塚選手優勝か。ミキティは根性が座ったかな?中野はコスチュームを考えんと…。

DVD
『キャッチ22』
『キャッチ22』
BOOK
ジョーゼフ・ヘラー『キャッチ22』(ハヤカワ文庫)
ジョーゼフ・ヘラー『キャッチ22』(ハヤカワ文庫)
DVD
『麻雀放浪記』
『麻雀放浪記』
BOOK
阿佐田哲也『麻雀放浪記』 (角川文庫)
阿佐田哲也『麻雀放浪記』 (角川文庫)

10月27日(月)
1か月くらい前から愛用のドイツ製の仕事椅子の調子がおかしい。どっかの螺旋が破損したのか高い位置で固定できない。しかも一番低い位置でもグラグラ揺れる。最初のうちは背筋が伸びてエエと思てたけど膝を深く曲げ続けた結果が膝関節痛を招いたみたい。体重100キロが苦悶呻吟して身体を捩らせながら原稿を書き続けるために約15年以上使用した椅子やからシャーナイかな。寿命かな。前の安モンの椅子は3年でアカンようなったしな。よう持ったほうかな。買い換えが難しいな。身体にフィットした椅子ほど見つけるのが難しいモンはない。とりあえず座布団で高うしてゆっくり見つけるか…と思いながらメールの整理。電話の処理で一日潰れる。そうか。WBCは原監督か。アジア予選主催団体の社内人事やな。ほな大正力の遺訓通り巨人が出場したらどないや。晩飯映画劇場は『キャッチ22』。アメリカン・ニュー・シネマの大傑作。中学か高校の時に本読んでヨウわからんかったんで映画もパスしてた。歳はとるもんでコノ素晴らしい反戦映画に今出逢えたことの幸福を噛みしめる。凄い映像。凄い展開。アラン・アーキンやらアート・ガーファンクルやらジョン・ヴォイトやらアンソニー・パーキンスやらオーソン・ウェルズやらの超豪華俳優陣も実力発揮。戦争も軍隊も『けんかえれじい』に描かれた中国戦線と変わらんな。悲惨の一語。それをブラックにコメディ化した点は『兵隊やくざ』にも通じる。友人の某君から『けんかえれじい』を見て読んで大感激したので類似の痛快物語を紹介しろとのメール。阿佐田哲也の『麻雀放浪記』(映画は和田誠監督)を返事に書く。

10月28日(火)
朝佐吉の散歩のあと講談社へ。『ロマン派の交響曲』について午後1時から5時までたっぷり金聖響さんにインタヴュー。そうか。絶対音楽のブラームスの交響曲を言葉にするのは難しいなぁ。しかし聖響さんの話はオモロイなぁ。二人の本でブラームス・ファンを増やしてみせるぞぉ。仕事終わって大船で本とか文房具とかいろいろ買い物があったのでついでに『213』で晩飯。編集者のAクンも誘たったらよかったなぁ。

10月29日(水)
朝佐吉の散歩のあと東品川の某TVスタジオへ。『久米宏のテレビってヤツは』VTR収録。久米さんの番組への出演は初めて。久米さんによると俺が彼より年下だと気づいたのが物凄いショックだったとか。そうか。俺が久米さんのTBS時代にラジオの放送原稿書いてたのを忘れたはるみたいやな。俺の初海外旅行のときスペインからラジオに出させてもろたんやけど…。久しぶりに綾戸智絵さんと逢えてニコニコ。「You,getting younger」と言うと「阿呆なこといいなはんな。もう歳でっせ」。政治評論家の上杉隆さんと初対面。作家の冷泉彰彦さんとも初対面。今後ともよろしく。江本孟紀さんとは久しぶり。しかしMBSの番組とはいえ東京色やな。ハイヤー出してもろたんで一旦帰宅して仕事。夜再び都内某所へ。東京五輪招致について関係者と秘密会談(笑)。石原の手柄にするのは不本意やけど昨今の経済情勢では実現しそうやで。ほんでサテどうするか…という戦略会議。1964年の東京五輪が原点でスポーツライターになった男が2016年の東京五輪で引退という個人的事情はさておいて中身の濃い話し合いでした。しかし築地の市場の人たちにも賛成してもらわにゃアカンな。

DVD
『ビリー・ザ・キッド21才の生涯』
『ビリー・ザ・キッド21才の生涯』

10月30日(木)
久しぶりに机に向かってじっくりコラム1本仕上げる。ヤッパリ字を書く仕事のほうが充実感はあるな。文字を選ぶ作業は自分を磨く作業に思える。晩飯映画劇場は『ビリー・ザ・キッド/21才の生涯』。ハードボイルドだぜ。あまりにもわかりやすい男の生き様。サム・ペキンパー節炸裂。原題は『Pat Garrrett & Billy the kid』。主役は明らかにジェームズ・コバーン演じるパットのほうやね。コバーンはよかったけど脚本にもう少し深みが…まぁペキンパーやしエエか。ハードボイドゥドだどぉ…やもんな(このギャグも通じんようなったんやろな)。ボブ・ディランの歌もよかった。存在感の薄い演技もよかった。好きな映画です。これも若いウチに見たかったのに見逃した映画やけど歳とってから見たほうがよかったな。そうか。アルゼンチン・サッカーの監督はマラドーナか。どの国も監督選びには苦労するんやな。ブラジルのドゥンガもシンドイもんな。

10月31日(金)
朝佐吉の散歩のあと新幹線で大阪へ。MBS『ちちんぷいぷい』生出演。麻生の経済政策がどうの消費刺激策がどうの…なんちゅう前にカネが全ての世の中でなくす話をせにゃ。そういや昔某TV番組で誰もがあんまりカネの話ばっかりするもんやからゲストが腹を立てて「カネなんてどうでもええんじゃ」と言いながら1万円札にライターで火をつけて問題になったことがあった。そのゲストは確か柴田錬三郎氏。そこまでやる勇気はないけどやってみとうもなるで。昔は「貯金せい」と言われたのに今は「使え」「株買え」やもんな。道徳倫理人格形成上的には前者が正しいな。ということは国を挙げてのモラルハザードを推進してるちゅうこっちゃ。もちろん大阪の番組は東京よりずっとマシですけどね。「人間は市場で合理的に行動する」と断じたフリードマンは今の状況をなんちゅうのんやろ?

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