ナンヤラカンヤラ
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タマキのナンヤラカンヤラ バックナンバー 2019年03月
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3月1日(金)
朝起きて黒兵衛と散歩。そうか。来年の東京五輪は会場が全面禁煙か。20年ほど前に猪谷千春さんと初めてお会いしたときは小生はまだヘビースモーカーで猪谷さんからIOCでは働けませんねと言われた。煙草を吸わなくなった今では働けるのかな?あ。英語も仏語も話せまへんからアカンか。ワン。今日もいろいろデスクワークのあと夕方から衆議院第一議員会館へ。スポーツ立国推進塾聴講出席。予算委や厚労大臣不信任等で議員さん連中が多忙のなかまずは馳浩さんが1時間近く講演。これが本音でJOCに関する話とか面白かった。馳さんが「ここで喋ったことを外で話してもそんなこと話してませんとしか言いませんからよろしく(笑)」と断って話された本音ですからここで披露するのは止めます。おいおい機会を見つけて書かせていただきます。続けてNHKサンデースポーツの大越健介キャスターと青学陸上部監督の原晋さんによるトークでテーマは「メディアリレーションズ〜メディアと付き合う方法」司会は産経新聞の佐野慎輔さん。これもいろいろ示唆に富む話だった。最後に質疑応答で馳浩さんが「JOC会長には誰がイイと思うか?」と鋭い質問。具体名は出なかったが産経新聞はJOCの定年延長に反対する社説を発表するとか。塾生からいろいろ質問が出たあと小生も手を挙げて大越さんに質問。「私は読売新聞が巨人を手放し箱根駅伝の主催を辞め朝日新聞や毎日新聞が高校野球の主催を辞めNHKがフィギュアスケートのNHK杯を辞め高校野球の中継を辞めればスポーツジャーナリズムが真っ当になり高校野球の球数制限などもメディアの話題に積極的に取りあげられるようになり日本のスポーツも発展すると思うがこの意見をどう思うか?」大越さんは小生の質問をきちんと理解していただいた上に現実問題として不可能と極めて真っ当な意見。「自分がNHK会長になっても辞められない。紅白歌合戦を辞めるのと同じくらい不可能でしょうね」最後に小生の質問直前に駆けつけられた遠藤塾長がマトメの挨拶。そうですよね。高校野球はいろいろ考え直すべきですよね。そのあと塾生に修了証書授与。その間に大越さんに御挨拶。「ど真ん中高目の直球の質問でしたねえ」原さんや馳さんにも挨拶して一足早めにフジテレビ「プライムニュース」のパーティへ。ところが議員会館の外国会周辺は反原発のデモ。小生も「すべての原発再稼働反対!」と一声叫んでからタクシーを止めようとしたけどデモ周辺は柵だらけで道路を渡れず。タクシーも止められず。マイッタナア…で結局地下鉄で東京駅へ。パーティは断念してそのまま帰宅。

BOOK
田村雄次『飛脚走り そうか、こんな走りがあった』(東京図書出版)
田村雄次『飛脚走り そうか、こんな走りがあった』(東京図書出版)

3月2日(土)
朝黒兵衛と散歩。昨晩から新しく読み始めた『飛脚走り』(東京図書出版)という本がメッチャ面白く昨晩も今朝早朝もベッドのなかで読み進む。副題が『そうかこんな走りがあった』帯に『お江戸ランニング読本 抱腹絶倒書福絶叫 伝説の走りが時を超えてここに降臨』とある。著者の田村雄次さんは60歳で群馬大学リウマチ腎臓内科のお医者さん。ドクター爺とか江戸時代のNHK(日本飛脚業協会)とかオヤジギャグに最初はチョイと鼻白んだけど人間はハイハイが基本で肩甲骨と尾てい骨で背骨を吊り内臓を吊っている姿勢から直立二足歩行となった無理を正すために飛脚棒を担ぐ…という発想はリーズナブルで凄い。わかりやすい。腕や脚はどこからが腕や脚で足の裏にはいくつの山があって股関節を英語ではhip jointと言う…といったことを教えていただいただけでもコノ本は価値がある。最近テニスの錦織選手が尻を痛めてという外電があったがアレは股関節のことでは?本はまだ半分。楽しみがいっぱい残ってると喜べる本。ワン。東海道線で東京駅へ。中央線お茶の水で総武線に乗り換えて飯田橋へ。神楽坂の中華料理店で高校時代の同窓生7人とミニ同窓会。なかなか美味しい中華料理と昼から飲み放題のビールや紹興酒でワイワイ。フィールズ賞を逃した数学者やノーベル賞を逃した化学者やいつの間にか病院業界専門になった経営コンサルタントや元文科相の役人や元大企業のコンピュータ研究所長や元銀行マンとガヤガヤ。中華料理店を出て神楽坂を散策したあとビアバーで二次会。ビールとワインでワイワイガヤガヤ。1年に1度の楽しい一時でした。

DVD
『ウォリスとエドワード英国王冠をかけた恋』
『ウォリスとエドワード英国王冠をかけた恋』
Blu-ray
『英国王のスピーチ』
『英国王のスピーチ』

3月3日(日)
朝ベッドのなかで『飛脚走り』読み進む。そうか。歳取って足腰が弱くなってスポーツなどやったことのない女性が和服と草履で生活を始めてシャキッと歩けるようになり歩くのが好きになったのか。俺も一張羅の雪駄を持ってるのを普段履きにしようかな。祇園町の『内藤』で父の形見に作ってもらったものだからもったいないかな…などと思いながらベッドから抜け出して黒兵衛と散歩。桃の節句。桃は近所で見たことがないなあ。梅と桜は結構多いけど。散歩から帰宅して東京マラソンTV見物。なるほどエチオピアやケニアのランナーは重心が前にありますね。足裏の親指や他の指の付け根のクッションを利用している。草履や下駄を履いたり飛脚棒を担ぐとそういう歩き方(走り方)になると『飛脚走り』に書いてありましたね。日テレは日本のマラソンと箱根駅伝を結びつけすぎですね。これは関東以外の大学生ランナーに対する露骨な差別で日本の若者人口を関東に片寄らせる意味で犯罪的ですね。終日デスクワーク。『スポーツジャーナリズム論』の概要を組み立て直す。ふううう。『いだてん』をBSで午後6時からやってたので見てしまう。明治時代にこれほどスポーツという言葉が使われていたのか少々疑問。戦国武将などと較べてドラマとして迫力不足はスポーツが平和的な証拠かな。しかしこのドラマは普通の人は見ませんね。晩飯"後"映画劇場はマドンナ監督第2作『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』最初は現代と過去を行ったり来たりする筋書きの運び方に少々戸惑ったが途中から納得。女性監督ならではの描き方でエドワード8世の視点よりもシンプソン夫人をクローズアップ。その恋が現代にも続く普遍的なものだということをマドンナは見事に描き出しましたね。なかなかの才能です。過去と現代を行ったり来たり…宮藤官九郎よりマドンナが上かな。このエドワード8世の弟が『英国王のスピーチ』のジョージ6世なんですね。マドンナのほうがイイ映画かな。風呂のあとN響コンサート。友人で我が家の蓄音機購入にも協力してくれた湯布院で蓄音機屋さんをやっている梅屋さんがレスピーギの『ローマの松』で鳥の鳴き声のSPレコードを提供。作曲者の指定通りに蓄音機で綺麗な鳥のナマの啼き声を披露。オーケストラのなかでも実力を発揮する蓄音機は凄いですね。この音はCD録音では無理ですね。しかしこの鳥の声のSPレコードを持ってる梅屋さんはサスガですね。

3月4日(月)
昨晩も今朝もベッドのなかで『飛脚走り』読み進む。どこかで絶対に出てくると思った脚の三里のツボの話がやっぱり出てきた。小生が幼稚園児の時に運動会で着物と草履のほうがスカートよりも速く走れると言って見事な走りを披露してくれた母親も三里によく灸を据えていましたね。あ。広い舞台で振り袖に草履姿で全力疾走していた都はるみさんの話はまだ出てこないなぁ。ベッドから這い出して朝飯のあと黒兵衛と散歩。足裏重心を意識するのは『飛脚走り』の影響か。終日デスクワーク。請求書書いたり新しい本の構成を考えたり。午後から東海道線で品川へ。山手線で浜松町へ。徒歩でAVATTA STUDIOへ。『ニューズ・オプエド』アンカー出演。今日のゲストは元JOC職員で「ゲンキなアトリエ」代表の春日良一さん。『いだてん』をオモシロイモシロイと絶賛している人に初めて出逢う。視聴者からのツイッターでも2~3人いた。そーいう人もいるもんですねえ。しかし「明治時代にあれほどスポーツという言葉が使われたかなあ」という疑問には「使われなかったでしょうねえ」でもせっかく日本のスポーツの話しが大河ドラマになったのだから批判的な人も含めて一人でも多くの人に見てもらいましょうよという春日さんの意見には小生も大賛成。春日さんにはJOCの定年延長問題をきっかけに嘉納治五郎が大日本軆育協会(のちの日本体育協会=体協/現在の日本スポーツ協会=JSPO)を作って以来のJOC(日本オリンピック委員会)の歴史を語ってもらう。モスクワ五輪で政治の介入を受けたJOCが当時の体協から独立。各国のNOC(国内オリンピック委員会)の一つであるJOCはIOCの下部組織に過ぎないのではないかという小生の意見に対して春日さんはNOCはIOCの理念(平和運動)を各国ごとで行う組織でNOCとIF(各国際スポーツ団体)とIOCは上下関係でなく三位一体となってスポーツ(平和運動)の発展に尽くすという。ならばJOCの仕事を徐々に移しているJSC(Japan Sports Council=日本スポーツ振興センター)など不要のはずだが…それこそ政治のスポーツへの介入の準備段階だという春日さんの意見はメディアやジャーナリストやスポーツ議連で討論する価値がありますね。小生も勉強し直してみます。春日さんの意見が読める「ゲンキなアトリエ」のHPはhttp://genkina-atelier.com/

Blu-ray
『アメリカン・ギャングスタ―』
『アメリカン・ギャングスタ―』

3月5日(火)
今朝もベッドのなかで『飛脚走り』の続きを読んだあと(こんなに面白い本は久しぶりに出逢いました)黒兵衛と散歩する前にパンを食べながらテレビを見ているとテレ朝『モーニングショー』で小池都知事の「公約違反」を取りあげていて「築地市場あとをMICE」にしようという動きがあるというのでギョッと驚いて見てしまった。MICEとはMeeting(会議)Incentive Travel(奨励旅行)Convention(国際会議)Exhibition(展示会)の頭文字を取ったものらしいけどMICEは本来MOUSEの複数形ですよね。築地の後利用に「たくさんの鼠」とは洒落がキツすぎるのではないでしょうか。テレビでは誰も指摘しなかったけれど(>_<)。

3月5日(火)つづき
テレビのモーニングショーをチョット長い間見過ぎて黒兵衛との散歩の出発が遅くなった。すると黒兵衛の朝のお通じが少々下痢気味。テレビの見過ぎに注意しましょうって今はもうテレビを朝からそんなに見る人もいなくなったかな?新聞を読む人が減って今はパソコンiPadスマホでのネット情報の時代ですね。本は誰がいつ読むのでしょう?ワン。終日デスクワーク。晩飯映画劇場はリドリー・スコット監督『アメリカン・ギャングスタ―』1960年代にニューヨーク・ハーレムを支配した黒人(デンゼル・ワシントン)がイタリア系マフィアの家族(ファミリー)を大事にするやり方を真似てマフィアをを差し置いて東南アジアの麻薬(ヘロイン)の密輸で大儲けする話。輸送の手段はヴェトナム戦争での米軍の輸送機。ニューヨークの警察はマフィアとグルになって上前をハネようとする。最後はニュージャージーの麻薬担当刑事(ラッセル・クロウ)が執念で黒人の元締めを逮捕してギャングや悪徳警察官を大量にゲロさせてニューヨークの治安は戻っていったという実話に基づく映画。2時間半の映画を飽きさせずに見せるスコット監督の手腕もなかなかのものですね。2007年の映画。そう言えば1970〜80年代のニューヨークは治安が最低で怖かったですね。ヤンキー・スタジアムで1階席に座るときは2階席から見られない席に座れと言われました。2階席から遊びでスナイパー(狙撃銃)を打つ奴がいるから…なんて本気で言われましたよ。ヤンキー・スタジアムへ行くサウス・ブロンクスの地下鉄の駅周辺もメッチャ怖かったですねえ。その話はマタいずれ。いやモウ何度も書いたか。

BOOK
スティーヴン・ホーキング『ビッグ・クエスチョン〈人類の難問〉に答えよう』(NHK出版)
スティーヴン・ホーキング『ビッグ・クエスチョン〈人類の難問〉に答えよう』(NHK出版)
DVD
『エターナル・サンシャイン』
『エターナル・サンシャイン』
『マルコヴィッチの穴』
『マルコヴィッチの穴』

3月6日(水)
朝ベッドのなかで『飛脚走り』読み続ける。癌の話から食と栄養の話まで出てきて圧倒的に面白い。ベッドから抜け出してRKB毎日放送『インサイト・アラカルト』電話出演。先の東京マラソンにひっかけて『飛脚走り』の話をさせていただく。股関節が英語ではhip jointと教えられるだけでも価値のある本。お尻hipを「他力」で押し出される感覚で前足重心で足裏の前方の山を地面について走るのがお江戸走法の基本。厚底シューズ全盛時代ですが人間の身体的には草履や下駄が良さそうですねというお話。ラジオのあと少々仕事をして湘南新宿ラインで渋谷へ。秩父宮競技場付近にある佐渡裕さんの事務所へ御挨拶。貴重なLDのDVD化を頼んだり(ダニー・ケイ指揮NYフィルとかレナード・バーンスタインの日本公演とかフランス国歌とか原作者登場の『オン・ザ・タウン』とかグルダ弾き振りのベートーヴェン『皇帝』とか…)4月に決定した佐渡裕さんとの名古屋でのトーク・ショウの打ち合わせとか夏の兵庫へのオペラ・ツアーの打ち合わせを担当者と話していると引退したS社長に変わって新社長になったTさん(といってもモウだいぶ経ったけど)が現れてイロイロ楽しく音楽話。そうか。去年のバーンスタイン生誕100周年ではヨーロッパではバースタイン作曲の音楽がベートーヴェンやマーラーに次いで数多く演奏されたらしい。ライプチヒ歌劇場でも『オン・ザ・タウン』を上演したとか。バーンスタインの人気は凄いですね…と話していたら「いつもお世話になってるから」とSONY CLASSICALから発売された『LEONARD BERNSTEIN THE PIANIST』という11枚組のCDをプレゼントされた。「いえいえ。お世話になってるのはこっちのほうです」と恐縮しながら喜んでCD BOXを鞄に入れる。凄い。若きレニーのピアニストとしての演奏にはラヴェルやモーツァルトやベートーヴェンの他にショスタコのP協からシューマンの室内楽もあるのか。マーラーの歌曲伴奏はルートヴィヒとかベリーは持ってたけどF=ディースカウの伴奏もあるのは知らなんだ。ありがとうございました。さっそく聴かせていただきます。

3月6日(水)つづき
東京から帰宅してチョイとイロイロ仕事してるとNHK出版から新刊スティーヴン・ホーキングの『ビッグ・クエスチョン〈人類の難問〉に答えよう』が届く。ブラーヴォ!以前書評の連載をしていたときに宇宙論や数学論の科学本を積極的に取りあげたおかげ?まぁ好きですからね…というのはスポーツも音楽も科学も同じ。早速読まねば。晩飯後映画劇場は娘が置いていったDVD『エターナル・サンシャイン』。記憶除去手術を受けた男女の恋愛物語。消してしまいたい過去の記憶って誰にもありますからね。それを能医学的に可能にした未来のSF物語ですが中味は普通の恋愛映画。「所詮世の中男と女」(高橋和巳の小説『邪宗門』に出てくる台詞)ですからね。医学や科学がどれほど発達しようが男と女の葛藤は変わらないですね。映画は物語が脳の中に入ったり過去に遡ったり現在に戻ったり。2004年アカデミー脚本賞をとったチャーリー・カウフマンは『マルコヴィッチの穴』の脚本も。監督のミシェル・ゴンドリーはフランス人。何となくすべて納得。あ。この映画も日曜に見たマドンナ監督の『英国王冠をかけた恋』も過去と現在がごっちゃになって…これらに『いだてん』も影響を受けたのかな?

3月6日(水)つづきのつづき
風呂からあがってクローズアップ現代を見たらホーキングの本『Big Qestion』を特集していた。まぁ翻訳はNHK出版ですからね。当たり前か。と思ったら日本版の紹介はなし。放送と出版は仲が悪い?いや売れる地震があるのかな?『飛脚走り』を読み終えたあとなので夜ベッドで早速読み始める。うん。面白い。寝られへん。

BOOK
『Leonard Bernstein at Work:His Final Years,1984-1990』(AMADEUS)
『Leonard Bernstein at Work:His Final Years,1984-1990』(AMADEUS)
ドナルド・ヘナハン『写真集 レナード・バーンスタイン』(ペーパーバック)
ドナルド・ヘナハン『写真集 レナード・バーンスタイン』(ペーパーバック)
『栄光のバーンスタイン(木下晃音楽写真叢書)』(響文社)
『栄光のバーンスタイン(木下晃音楽写真叢書)』(響文社)
CD
『マーラー:さすらう若人の歌:リュッケルト歌曲集&若き日の歌』
『マーラー:さすらう若人の歌:リュッケルト歌曲集&若き日の歌』
『Leonard Bernstein The pianist』
『Leonard Bernstein The pianist』
DVD
『博士と彼女のセオリー』
『博士と彼女のセオリー』

3月7日(木)
朝ベッドでホーキングの『ビッグ・クエスチョン』読み進む。若い頃成績が悪かった…と言っても学校が優秀な生徒の集まりでしたからねえ…と思いながらも面白く読み進む。ホーキングを描いた映画『彼女と博士のセオリー』を見ていたせいか学生時代の彼が想像できる。しかし映画にはイラン旅行はなかったよなぁ。ベッドから這い出して黒兵衛と散歩。終日デスクワーク。春陽堂のネット連載『スポーツって何だ?』第17回を書いて送稿。スポーツは民主主義社会から生まれたというノルベルト・エリアスの説を紹介。そろそろ最終回の20回目か。単行本にするときはすべて『ですます調』に書き換えることにしようと決意。BGMは『LEONARD BERNSTEIN THE PIANIST』ラヴェルもショスタコも凄いけどフィッシャー=ディースカウの歌うマーラー歌曲集にはマイッタ。バーンスタインのピアノ伴奏がオーケストラのように豊かに響いて弾けてる。初めて聴いたけどブッ飛びました。凄い!特に『さすらう若人の歌』にはシビレました。フルトヴェングラー指揮でディースカウが歌った名演奏もあるけどソレを上まわるピアノ伴奏と熱の籠もった歌。凄いですねえ。この演奏を聴いたあと晩飯映画劇場は…と思いながらダイニングのテーブルに着いたけど今日は映画館は休館日にすることにする。一日に感激がいくつもあったらたまりませんからね。たまには休まないと。風呂のあと早々にベッドへ。ホーキング読み進む。

3月7日(木)つづき
あ。書き忘れ。この日は佐渡裕さんの事務所からバーンスタインの死ぬ直前までの写真集『LEONARD BERNSTEIN AT WORK HIS FINAL YEARS,1984-1990』(AMADEUS PRESS)が届いてソレを見るだけで晩飯映画劇場どころではなくなったのだ。これまた凄い写真集。何しろ一緒に写っている人物がルチャーノ・パヴァロッティとかギドン・クレーメルとかアイザック・スターンといったクラシック界の大物だけでなくフランク・シナトラ&シャーリー・マクレーン&トニー・ベネット&ウォルター・クロンカイトなんて人々がステージに並んでる。おまけにいろんな人がメッセージを寄せているなかにはジャクリーン・ケネディなんて名前もあった。しかしソレ以上に凄いのはバーンスタインの指揮する姿やバックステージでの姿のカッコ良さですね。このカッコ良さのために音楽の凄い業績が忘れられたくらいですけどイヤハヤこの人はホンマに凄い人です。俺が小学5年生の時に初めて買ったLPレコードが彼がNYフィルを指揮したドヴォルザークの『新世界交響曲』。以来ずっと彼の仕事と付き合って大阪万博での来日公演や彼の最後の来日公演もナマで聴いたけどホンマ彼のファンになって良かったですね。マーラーの交響曲やヴェルディのオペラから現代音楽やジャズやベートーヴェンの分析やチョムスキーの言語論まで…この人の後を追いかけていったらあらゆる勉強ができたのですから。おまけに東京の歌舞伎座で彼が見た『勧進帳』の弁慶が先代の松緑だったというのも嬉しいですねえ。書き出したら止まりまへんわ。仕事せな。

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『オン・ザ・タウン』
『オン・ザ・タウン』
DVD
『ヴェルディ:レクイエム』
『ヴェルディ:レクイエム』
『ヴェルディ:レクイエム』
『ヴェルディ:レクイエム』

3月8日(金)
朝ベッドのなかでホーキング『ビッグ・クエスチョン』読み進む。そうか。なるほど。神が存在しないことは科学的に説明できるんですね。ベッドから抜け出して朝飯のあと黒兵衛と散歩。今日も終日デスクワーク。VR(ヴァーチャル・リアリティ)の会社『フォーラム8』の機関紙の連載原稿を書く。オリンピックの未来と仮想通貨について。未来のことを書くには現在の問題を書かねばならず(それが未来の原因ですからね)現在の問題を書くには過去の出来事に触れねばならず(それが現在の原因ですからね)文章は長くなる。いったん書ききって午後から文章を短くする作業。宇宙は時間も空間も(神も)存在しないところからポッと出現したらしい。量子力学では不思議なことではないのですね。そういう文章を(ホーキング的に?)書けたらエエなあ…と思いながら夕方やっと完成。ふううううう。晩飯コンサート劇場はバーンスタインがロンドン響を指揮してウェストミンスター寺院で演奏したヴェルディ『レクイエム』。凄い。何度見直して聴き直してもスゴイ。1970年の記録で高校時代にテレビで見て1週間ほど興奮し続けたことを思い出した。それほどのスゴイ印象は今も変わらない。レニー52歳。音楽の魂そのものを爆発させた演奏とはこのことだろう。29歳のドミンゴとライモンディも熱唱。みんな若いなぁ。小生も18歳やったんですからね。風呂のあとカラヤン指揮ミラノ・スカラ座の同じ曲を見聴きしてみる。1968年のスカラ座での観客ナシの演奏。若いパヴァロッティやギャウロフやコッソットが歌ってる。なるほど。ウィーン・フィルのメンバーの誰かが(フィッシャー=ディースカウだったかな?)カラヤンは音楽を作るのが素晴らしく上手い!と言っていたのを思い出す。同じ人物がバーンスタインのことはこう言っていた。バーンスタインは音楽そのものだった。

3月8日(金)つづき
デストロイヤーが亡くなった。本名リチャード・ベイヤー。彼のプロレスラーとしてタレントとしての詳しい日本での活躍ぶりはロバート・ホワイティングさんの『ふたつのオリンピック』に書かれている。何しろホワイティングさんは彼にインタヴューして足四の字固めをかけられたのだから。インタヴューというのはそこまでやるべきなんですよね。またそれに(手加減しながら?)応じたベイヤーさんも素晴らしいインテリジェンスの持ち主だった。合掌。

CD
『なごやか寄席シリーズ/二代目桂小南 ぜんざい公社/三十石』
『なごやか寄席シリーズ/二代目桂小南 ぜんざい公社/三十石』

3月9日(土)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと部屋を少々掃除。今日はNTT東日本の工事の人がやってきてADSL回線を光ファイバーに変える工事をする。そこで机の下の電話回線やジョイント部分を掃除しておかなければ。埃が溜まっているのは恥ずかしいですからね。海での合戦中に弦の弱い弓を流しそうになった義経が必死になってその弓を取り返そうとした心境か?敵の手に渡って大将がこんな弱い弓を引いていると思われるのはイヤですからね…って全然関係ない話か。しかしこの義経のエピソードを口絵とともに憶えているのは小学校のときに読んだ子供用日本の歴史の本から。子供の時の記憶というのは根強いものですね。他に蘇我馬子が厩戸皇子(聖徳太子)が物部守屋と戦った口絵なども脳の記憶細胞に残されているなあ…などと思いながら掃除機を使っていると作業の人が現れて工事開始。娘たちが隣の部屋を使っていたときに引いた光回線が残っていてそれを延長してエアコンの穴から仕事部屋に引いて作業は終わり。あっけないほど簡単。だがプロバイダーに電話して回線変更の連絡をするのがタイヘン。「この電話はサービス向上のために録音を…」なんてコンピュータの声を聞いて「○○の方は1を…○○の方は2を…それ以外の方は3を…」という声を聞いて3を押すとまた「○○の方は1を…○○の方は…」でよーやくトゥルルルル…とつながったかと思うと「ただいま電話が混み合っておりましてあとでかけ直して…」馬鹿にするのもエエかげんにしろ!と怒鳴りたい気持ちを抑えて待っているとメッチャクチャ丁寧な言葉遣いをする相手の人が出てきて「お名前をフルネームで苗字から…」とか「ご住所を県名から…」「お使いの電話番号を…」とか…こういうのを慇懃無礼と言うのんじゃあ!という気持ちを抑えて当人確認が済むと新たなIDとパスワードを教えてくれてホッとしたがつながらない。IDの聞き間違えか…でまた電話して「○○の方は1を…」からやり直し。うんざりしながらも間違えた箇所がわかり(聞き間違え?言い間違え?)新たな光通信工事は終わったのでした。なるほどYouTubeの映像も速いのでコンピュータ音声と慇懃無礼にムシャクシャした気持ちは鎮まる。

3月9日(土)つづき
光回線への工事が終わって午後のデスクワークをしながら桂文珍さんの「ITそば屋」という落語を思い出す。電話でソバの出前を注文しようすると「ご注文がソバの方は1を…ウドンの方は2を…それ以外の方は3を…」から始まって「キツネの方は1を…かき揚げの方は2を…エビ天の方は3を…」「鰹ダシの方は1を…醤油ダシの方は2を…その他の方は3を…」とつづく。それでよーやく注文を終えたところがなかなかソバの出前が届かないので再び電話して「それ以外の方は3を…」を何度か繰り返したあとよーやく「ご注文に関するお問い合わせ」に辿り着くと「この電話はサービス向上のために録音を…」の声が響きやっとのことでソバがまだ来ないんですが…と訴えることができるとコンピュータが「イマデマシタ」とのオチ。考えてみればコレは落語の『善哉公社』の発展系ですね。公社(お役所)で善哉の販売を始めたというので食べに行くと申込書に捺印署名して餅は○番窓口へ…箸は○番窓口へ…とたらい回しにされるという話。ということはIT化によってすべてのサービス業(企業?)は公社化(お役所化)するということか?などということを思い浮かべて仕事にならず。晩飯野球劇場は日本の若手プロ選手VSメキシコ戦。相当にタルイ試合でタイクツしたけど随所に好プレイ(野球ってソーユーモンですね)。なかでもメキシコの4番ヒメネスは良いバッターですねえ。バットコントロールが抜群でテクニックもパワーも目を見張りましたね。去年AAAリーグでMVP。今年はブルーウェーブ入り。うん。今年の青波はオモシロイかも。

DVD
『シェーンブルン宮殿 夏の夜のコンサート 2011』
『シェーンブルン宮殿 夏の夜のコンサート 2011』
CD
『シャンソンの悲劇女優ダミア』
『シャンソンの悲劇女優ダミア』

3月10日(日)
朝起きてベッドのなかでホーキング『ビッグ・クエスチョン』読み進む。この本の続編がユヴァル・ノア・ハラリの『ホモ・デウス』ということになるのかな?違うかな?ベッドから抜け出して朝飯のあと黒兵衛と散歩。雨の日曜日。そんな歌があったなぁ。誰の歌だたか歌詞もメロディも忘れたがどんな歌かはわかる。暗い歌ですよね。そー言えば暗い日曜日という歌もあった。ダミアの歌ったシャンソン『Sombre Dimanche』。日曜に恋人が自殺したから自分も自殺しようとかいう歌。この歌を聴いて自殺者が出たので各国で放送禁止になったとか。何故か陽気な親父がよく話してたな。こーゆーことを話す人は自殺しませんね。最近自殺のことを自死と言うようになったのは何故?自殺と自死はどー違うのか?よーわからん。ワン。犬は自殺しませんね。しかし前の佐吉は死ぬ前日に家の階段を上がってきて仕事中の小生の部屋に現れた。驚いたが翌日亡くなったときはもっと驚いた。人間は犬よりさほど進化しているわけではないのですね。そーいえばホーキングの本にこんな一節があった。「地球以外のどこかに知的生命がいるか?」という問いに対するホーキングの答え。「そもそも地球上に知的生命なんているのでしょうか?」素晴らしい回答ですね。本人も「これは冗談として」と断ってますが大事なのはジョークを忘れないことですね。終日デスクワーク。

3月10日(日)つづき
夜日本vsメキシコ戦の野球は録画して『いだてん』を見る。久しぶりの録画でなくオンタイムの視聴。五輪出場でストックホルム到着。いろんなエピソードが事実かドラマかよーワカラン。まぁドラマとしてみればいいのでしょうね。しかし日本人の誰ひとりとして明治人に思えないのが残念。まぁ小生も明治人がどんなだったかはよくわからないけど小生が餓鬼の時に生きていた近所の爺さん婆さんとか徳島の田舎の爺さん婆さんなどとはエライ違いに違和感。明治のエリートがこーゆーものとも思えないのだが…。風呂のあとは酒呑みながらウィーン・フィルのシェーンブルン宮殿での野外コンサート。指揮はゲルギエフ。いつもは指揮棒を持たないゲルギエフがなぜか爪楊枝のように短い(オーバーな表現ですが)指揮棒を振ってる。棒とは関係なく出てくる音楽は素晴らしいですね。ソプラノのネトレプコは今や大家ですね。チレーアのアドリアーナもプッチーニのトスカも堂々たる歌いっぷり。『私のお父さん』はもっと可愛く…と思ってしまいました。昔はもっと可愛かったのに…とも思ってしまう。それでもマァ素晴らしい歌声ですね。

3月11日(月)
東日本大震災から8年目の日。朝起きて小雨のなか黒兵衛と散歩。あの日の天候は…憶えてない。雨は降っていなかった。東北地方は確か雪がぱらついたか。2階の仕事部屋が大揺れに揺れて古いワープロが机から滑り落ちて壊れて慌ててベランダの窓を開けると次女の悲鳴。生まれたばかりの長男を抱きしめて床にうずくまっていたらしい。ヨメハンは京都に帰っていていくつかのモノが棚から落ちたが実害は古いワープロだけ。何時間かあとに気づいたがぎゅうぎゅう詰めにしていた1階と2階の本が全部今にも本棚から飛び出そうとしている直前で止まっていた。散歩のあと4月からクラウド・ファンディングで始める予定のネット番組「スポーツ・インテリジェンス・スクール」の概要を創って午後からピーカンの空の暖かさのなか東海道線で新橋へ。山手線で浜松町へ。AVATTA STUDIOでネット番組のディレクターやプロデュ-サーと打ち合わせ。途中からノーボーダー・プロデューサーの上杉隆さんも参加。そうか。4月からはAVATTA STUDIOを離れて青山の青学大が運営するスタジオに移る予定なのか。オモシロイ。打ち合わせのあと『ニューズ・オプエド』。ゲストはバディ・スポーツ幼児園園長の鈴木威さん&スポーツ・ライターの上野直彦さん。鈴木園長はJリーグの東京ヴェルディとBリーグの横浜ビー・コルセアーズの会長(筆頭株主)でもあり幼児から大人までのあらゆる人の(選手だけでなく指導者や経営者としての)スポーツとの関わりを実践。有明に新たに開園したスポーツ・ショッピングモール(水泳・サッカー・卓球・バスケ…等々の教室)と幼児園のコラボの話(スポーツ教室のテナント料で幼児園の建設費や借地代をすべて賄ったとか)の話や新たに開設するスポーツ&英語のインターナショナル幼児園の話やDNA検査を利用して幼児の教育を進める話など非常に興味深い話の連続。英語を喋る幼児には将来源氏物語も読むように…と言う小生の茶々には笑顔で頷いておられました。

3月11日(月)つづき
帰宅して晩飯&風呂&震災特番を見る。小学6年の時に被災して20歳の自分に宛てた手紙を書いてタイムカプセルに入れた東北の子供たち。みんな小学生のときに大きくしっかりした字を書き成人したあと立派に生きてることに感激。先生がエライのかな。あの日の夜の満天の星空を見上げた人々の話にも感激。満天の星にはパワーがありますよね。小生も小学生の時に徳島の山奥で見た満天の星空を今も憶えてます。あとスペインのバルセロナからグラナダへ向かう夜行列車のなかから見た向日葵畑の上に広がっていた満天の星。ハワイ島で見た満天の星。ボリビアの高度4000mの砂漠地帯で深夜に見上げた満天の星。どれも忘れられません。星空を見えなくしてしまうことが文明とするならホーキング博士の冗談を思い出しますね。そもそも地球上に知的生命なんているのでしょうか?

DVD
『同棲時代 今日子と次郎』
『同棲時代 今日子と次郎』
『バーンスタイン/音楽の喜び〜オムニバス』
『バーンスタイン/音楽の喜び〜オムニバス』

3月12日(火)
朝起きて黒兵衛と散歩。花粉症とは無縁の小生は平気だがヨメハンは目や鼻がぐじゅぐじゅらしい。しかし花粉症はいつ頃から騒がれるようになったのかな?確か上村一夫の漫画『同棲時代』の女性が「私花粉症だから結婚できないの」という台詞があったはず。一般化しなかったときは難病だった?ワン?終日デスクワーク。新たな単行本に向かって午前も午後も少々集中したせいか貴景勝vs御嶽海を見損じる。ま。いっぱいVTRが流れたので問題なかったですけど御嶽海の強いときは本当に強いですね。貴景勝の苦手意識が強いのかな?晩飯レニー劇場は若い頃のレナード・バーンスタインが解説するOMNIBUSと題したテレビ番組。6枚組DVD『OMNIBUS〜音楽のよろこび』を持っていてどれも驚嘆するほどオモシロイ。本欄には書かなかったけれど数日前に『アメリカ・ミュージカルの歴史を見て』改めて感激。素晴らしい勉強になりました(前にも見て2度目なんですけどね)。オペラ→オペレッタ→ミュージカルの歴史を生演奏と自らのピアノで解説。今日は『何がオペラを大きく(grandに)しているのか?』シェイクスピアの『オセロー』からイヤーゴの台詞とヴェルディのイヤーゴの歌を較べたりプッチーニ『ラ・ボエーム』第三幕を演劇化したモノと実際のオペラを較べて解説したり。最後は『トリスタンとイゾルデ』の最終幕の演奏。こんな鋭い分析とわかりやすい解説を30代(36〜38歳)で自らピアノを弾きながらやっていたレニーという人物は本当に天才でしたね。

DVD
『007は2度死ぬ』
『007は2度死ぬ』
『歩け走るな!』
『歩け走るな!』
『日本一のホラ吹き男』
『日本一のホラ吹き男』
『東京五輪音頭』
『東京五輪音頭』
『東京オリンピック』
『東京オリンピック』

3月13日(水)
朝起きてRKB毎日放送『インサイト・カルチャー』電話出演。東京五輪開幕まで500日で聖火のコースが福島Jヴィレッジを出発点にすることが決定。その前に東北被災地各地をまわり復興の火として展示されることを話す。復興五輪がテーマになるのは悪くないですけどマダ復興していないこと(特に原発被害)は忘れたくないですね。古代ギリシア五輪ではポリスの守護神への捧げ物の羊の肉なんかを聖火で焼いていたとか近代五輪ではアムステルダム大会で聖火が現れベルリン大会でナチスに利用され1964と東京大会の映画で雪のかぶった富士山の前を聖火が走るのは大会後に撮影されたとか(市川崑さんは生前映画を作ってるんだから雪のない富士山はオカシイだろと話されてました)…とかイロイロ聖火の話をしてから黒兵衛と散歩。帰ってきて段ボールや雑誌のゴミ出しのあとコンピュータを開くと読者から本欄の何日か前にオリックスをブルーウェーブ青波と書いたのはバファローズ猛牛の間違いでは?それともワザと?とのメール。どなたかから「間違い」を指摘されたら書こうと思ってましたが…ハイ。ワザとです。オリックスが近鉄バファローズを飲み込んでしまったことに対するささやかな抗議です。猛牛というニックネームの元巨人千葉茂さんが監督となって近鉄パールズ(志摩半島の真珠ですね)という球団名を近鉄バファローズと変えたとき千葉さんのために友人の岡本太郎が創作した素晴らしいマークも止めてしまいましたからね。現バファローズのチームや選手が嫌いなわけではありません。

3月13日(水)つづき
終日デスクワーク。来週月曜の『ニューズ・オプエド』ゲストのホワイティングさんの資料を整理。1964年の東京五輪当時の日本(東京)の様子を集めた写真がオモシロイ。道路の脇に積みあげられた肥桶やヤクザの闊歩や空をすっぽりと覆うスモッグ…等々。4月13日(土)の『スポーツを語る会』でも使う方向で100枚以上ある写真を整理。こーゆー東京の雰囲気は007の日本を舞台にした映画『007は二度死ぬ』やケーリー・グラント主演の東京五輪を舞台にした映画『歩け走るな!Walk don't run!』や三波春夫&十朱幸代主演の映画『東京五輪音頭』や植木等主演の『日本一のホラ吹き男』にも描かれてますよね。もちろん市川崑監督の『東京オリンピック』でもゴチャゴチャと汚い東京の街の様子(タイトルアック)やスモッグ(マラソンの空撮)にも出てきます。イロイロ仕事して大相撲チラッと見る。錦木はどないしたのかな?妙義龍はアト一歩でしたね。晩飯食いながらの音楽教育劇場はレナード・バーンスタインによる現代音楽の解説。ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』からシェーンベルク&ベルクによる無調音楽の流れとドビュッシーからストラヴィンスキーによる新しい和音や不協和音やリズムの解説。なるほど。何が「コンテンポラリー」なのかがよくわかった。スゴイ知性の持ち主ですね。風呂のあとホーキング『ビッグ・クエスチョン』読み切るため早々にベッドへ。

3月14日(木)
朝起きて黒兵衛と散歩。陽気はすっかり春めいてきたけれど東北地方以北はまだまだ雪の季節か。日本列島は縦に長いですね。ワン。今日も終日デスクワーク。春陽堂のネット連載執筆。「スポーツってなんだ?」でついにeスポーツ(コンピューター・ゲーム)に触れる。公開は来週かな。世界のスポーツ界も結局はスポンサーと金の力で動いてるのですね。スポーツのラテン語の原義や英語の意味から考えるともちろんコンピューター・ゲームもスポーツの一種。チェスやダーツやトランプ・ゲームのブリッジやビリヤードや囲碁やシャンチー(中国象棋)がオリンピックの正式競技に立候補したりアジア大会の正式競技に選ばれたこともあることを思えばeゲームがスポーツであることは確か。だがeゲームで殺人事件が起きたことは注目すべきですね。過去にスウポーツで殺人事件(負けた選手が多の選手を実際に殺すこと)は起きていないのですからeスポーツの特殊性を改めて考えたうえで21世紀のスポーツ競技を新たに定義すべきですね。貴景勝は玉鷲に負けたか…。晩飯バーンスタイン劇場は「指揮法」についての講義。複雑な指揮者の仕事をブラームスの交響曲1番のリハーサルを公開してわかりやすく解説。凄いなぁ。こーゆー人を頭のイイ人と言うんですね。クイズに答えられる人に感心などしていてはイケマセンね。

3月15日(金)
朝起きて黒兵衛と散歩の前にテレビを見ていたらeスポーツを取りあげていたので見てしまう。eスポーツはスポーツと言えるのか?で侃々諤々の議論。しかし…司会者もコメンテイターも誰も「スポーツとは何か?」という問いに対する答えを持たず囲碁やトランプのブリッジがアジア大会の正式競技(official sports)だったことも知らずワイワイガヤガヤ。これでは議論になりませんよね。せめて殺人事件(昨日の本欄参照)には触れてもらわないと…あ。テレビ番組はこれでいいのかも?ワイワイガヤガヤ…IT担当大臣もワイワイガヤガヤ…反知性主義大衆文化万歳!でなければ視聴率が取れないモノなのかなぁ?散歩に出ようとすると朝早くから夕刊フジから電話。竹田恆存JOC会長が辞任寸前。窮地に立たされているとか。フランス検察当局と予審判事の動きから国外に出れば逮捕は免れずIOCやAOCの会議にも出席していない。日本の政治家たちの圧力を指摘する人や日産ゴーン氏逮捕への意趣返しを指摘する人もいるけど来年に迫った東京五輪のためにも定年で退任するのが最善でしょうねえとコメント。やっと黒兵衛と散歩へ。

3月15日(金)つづき
終日デスクワーク。コンピューターの回線をADSLから光通信に変更してインターネットやメールのつながりが良くなった(ように思える)。おまけにFAXの回線も光電話につないだため文字に変な乱れがなくなった。文明の進化とはこの程度の当たり前のことをやれるようになることなんですね。それにはカネがかかるというワケか。夕方大船へ。娘の要請で孫の世話に行っていたヨメハンと待ち合わせして久しぶりに『鮨処もり山』へ。平目の縁側海胆巻き白長須鯨の刺身…美味でした。夏の佐渡裕指揮の『オン・ザ・タウン』に常連のお客さんなどみんなと行くスケジュールを決めて帰宅。風呂&ベッドへ。ホーキング『ビッグ・クエスチョン』読了。そうか。近々シンギュラリティ(技術的特異点)を迎えるAIと共存する現代社会は我々より優れた地球外生命から「数十年後にそちらに到着する」というメッセージを送られているようなモノなのか。それに対して我々は「了解。到着したら連絡を」とは返事しないはず。起こりうる問題を予防する方法を考え制御可能なAIを作らねば…というしかないでしょうね。今やロボットに電子人格としての法的権利の付与が検討されている世の中ですからね。しかし一番怖いのはAIを組み込んだ自律兵器システムの軍拡競争でしょうね。世界の4人に1人が中国人となる世界はどんな世の中になるんでしょうね。小生はもう生きてはいないからいいけど少々心配です。

3月16日(土)
朝起きて黒兵衛と散歩。JOCの竹田恒和会長は別に悪いコトをやったという認識もなかったはず。リオ五輪の招致委会長で組織委会長でもあったヌズマン氏がまったく同様のカネの流れで逮捕されたようにソレが招致の常套手段でIOC委員の多くもそれくらいのコトはわかってたはず。シンガポールの幽霊会社(?)への送金にサインしたのは確かだから(誰が送金しろと言ったのでしょうね?)竹田会長辞任は避けがたいが様々な招致コンサル会社(元IOC委員とかも関わってるんですよね)を野放しにしていたIOCの責任はないのかな?ワン。そして五輪招致立候補都市がパリとロスしかなくなって2028年より先の開催が見えなくなったのを救うのは五輪仮想通貨?ワン?午前中いろいろデスクワーク。昼食後からビデオに溜め込んでいた五輪関係録画を片っ端から見る。12年前の2007年の『そのとき歴史は動いた』で1964東京五輪招致に尽力し聖火リレーのルートを決めた田畑政治氏のドキュメンタリー(解説は池井優さん)の再放送などイロイロ面白かったがなかでも市川崑監督映画『東京オリンピック』でカメラを回した若き映画ニュース・カメラマンたちのドキュメンタリーが秀逸。若者たちが思い切り仕事のできる時代だったのですね。市川監督もこのとき49歳。日本中に若さが漲ってましたね(解説は保阪正康さん)。夕方になって今さら仕事でもないので磯子のヘアサロンへ。11月から伸ばしっぱなしだった髪の毛をサッパリしてもらう。次は早めに来ることを約束して帰宅。晩飯音楽劇場は若き(39歳だったかな?)バーンスタインの解説で「ジャズの世界」。シンコペーションからモダン・ディキシー・ビーバップなど(まだモードはなかったのですね)いやぁいつもながら見事な解説でした。

3月17日(日)
朝起きて黒兵衛と散歩。イイ天気。春ですね。庭の杏は満開で家の近くの桜並木の蕾はかなり膨らんできましたね。ワン。午前中に『ZAITEN』の連載執筆。午後からマリナーズvsアスレチックス戦TV観戦。しかし観客は入りますねえ。世相が暗くなるとイベントが活況に…というのは今も当てはまるのかな?イチロー3打席ノーヒット。明らかに何かがオカシイですね。歳による衰えとも思えないけど…もう少しだけ太った(脂肪を付けた)ほうがイイのではないかな…なんて思ってしまいます。イチローに関する興味深い記述はホワイティング『ふたつのオリンピック』にも載っています。どんな記述かって?買って読んでください\(__ )貴景勝強い!白鵬は負けない。晩飯TV劇場は『ダーウィンが来た』北極熊vsセイウチの闘い@夏。この番組大好きでオモシロイですけどタイトルの意味がよくわからないですね。ヒゲジイがダーウィンでもないし…。続けて『いだてん』。タイトルからピエール瀧の名前が消えた。ビデオデッキに残っている過去の映像は貴重になるのかな?という邪念(?)が湧くけどストックホルム五輪に出場した三島弥彦と金栗四三の会話や嘉納治五郎の言葉に明治のリアリティが感じられないのは喋り口調の問題?スポーツ論の問題?続けてNスペ『スペース・スペクタクルはやぶさ2』。小惑星リュウグウにはほとんど着陸地点がなかったのによくタッチダウンできましたね。若い人の活躍ですね。風呂のあと録画しておいたギドン・クレーメル(ヴァイオリニスト)のベートーヴェンVn協奏曲を見聴きしてベッドへ。こんな凄い演奏を何故1楽章しかやってくれないのでしょうね?

3月18日(月)
朝起きて黒兵衛と散歩。今日も良い天気ですね。日曜でなくてもイイ天気になるんですね。当たり前か。ワン。JOC竹田会長辞任後の会長には山下泰裕氏が有力とマスコミ各紙が報道。そういえば先月1日スポーツ・インテグリティのアドバイザリーボード解散お疲れさん会のしゃぶしゃぶをつついた席でもこの話題が出て竹田会長は辞任せざるを得ないという意見がスポーツ議連でもアドバイザーのなかでも大勢を占めているなかで山下泰裕さんがやるしかないと本人を前にして誰かが言うと山下さんは任期途中の交代では私が追い出したと思われるじゃないですか…と困惑した表情を見せたので貴方のことをそんな目で見る人は誰もいないよ…と私が言うとその場にいた10人くらいもみんな頷いてくれた…なんてことがありましたね。山下さんは東海大副学長と全柔連の仕事に専念したいのでは?と言う人も多いですね。しかし目的遂行のためにあらゆる手段を正当化する気はないですが東京の五輪招致委からコンサル会社へのカネの動きはどの国の立候補都市の招致委もやっていたことですからね。フランス検察庁に目を付けられた竹田会長は不運としか言い様がないのかもしれませんが辞任は仕方ないですね。夕方から『ニューズ・オプエド』のため東京芝公園のAVATTA STUDIOへ。ゲストはロバート・ホワイティングさん。イチローのバッティング不振は目の衰え?というのがアメリカの野球記者の見方だそうな。また昨日の大谷翔平を囲むパーティでホワイティングさんが聞いた情報としてはイチローのメジャー引退試合は5月25日対パドレス戦?らしい。FAKE NEWSカモシレナイケドネ。番組後半は1964年の東京をホワイティングさん秘蔵の写真で解説。工事だと大気汚染だらけの東京の舗道の脇に積みあげられている木製の樽の意味をオプエドの若いスタッフは誰もわからなかった。正解は肥樽。汲み取ったトイレの汚物を運ぶトラックを待って積みあげられた樽。その横を日蓮宗の信者が法華の太鼓をドンツクドンドンツクと叩きながら歩いている。それが1964年の東京の光景。4/13のスポーツを語り合う会(右の写真コーナー参照)ではさらにオモシロイ写真さらにオモシロイ話を披露します。ふるってご参加下さい。番組のあとは美味しいアジフライを食べながら長田渚左さんや日本スポーツ学会のHクンらも加わり4/13の打ち合わせ。いろいろオモシロイことやりましょう。ワン。黒兵衛はオモクロイ。

3月19日(火)
朝黒兵衛と散歩のあとボブさん(ロバート・ホワイティングさん)から電話。昨日のイチローにの引退試合の情報(5月25日)は間違いで3月25日が正しいとのこと。メジャー各チームがアメリカでの開幕(3/28)の前にロースターを発表。そこでメンバーから落ちるイチローの引退試合が最後のオープン戦(?)であるとのことです。

3月19日(火)つづき
竹田JOC会長は辞任ではなく任期満了退任を選びましたね。それは小生が16日付夕刊フジでコメントしていた「美しいやり方」です。その退任までの約3か月に何も起こらないことを祈りましょう。しかし「何が起こったのか」すべてを知っているIOCが一番汚いですね。そのことについてはいずれどこかにジックリ書きましょう。

3月19日(火)つづきのつづき
夕方文化放送『斉藤一美ニュースワイドさきどり』電話出演。これは竹田JOC会長の記者会見前の出演でオリンピックの開催都市招致合戦での「賄賂合戦」の歴史を少し話す。だからといって竹田会長が「無罪」とも言えないでしょうがバッハ会長をはじめIOC委員の大多数や招致委の幹部は誰もが知っていること。ある意味で竹田会長は可哀想ですね。任期満了退任の記者会見では若いリーダーへの交代を強調。それは正しい姿勢ですね。もっと交代してほしい年寄りは政財界スポーツ界にも存在しますね。大相撲は白鵬がサーカス相撲で負けませんねえ。貴景勝が鶴竜を破る。強い。某雑誌社から電話。「竹田会長の疑惑が晴れたと思いますか?」と訊かれたのでそういう問題ではないと答える。ニュースいろいろ見て風呂入って早々にベッドへ。

DVD
『ドュダメル/ロサンジェルス・フィル就任コンサート/マーラー交響曲第1番巨人他』
『ドュダメル/ロサンジェルス・フィル就任コンサート/マーラー交響曲第1番巨人他』

3月20日(水)
朝4時半に起きて『ZAITEN』の連載「今月のスポーツ批評」を校正。テーマはもちろん竹田会長。予定稿で入稿していた「辞任」を「退任」に書き換える。続けて北國新聞の連載「スポーツを考える」の原稿書き。テーマは同じ。タイトルは黒澤明の映画をパクらせてもらって『悪い奴ほどよく眠る』。これって確か『ハムレット』が下敷きになってるんですよね。7時半に原稿を書きあげて送稿。8時過ぎRKB毎日放送『インサイト・アラカルト』電話出演。誰もがやっているからと言って「悪い手段」が正当化されるわけではないけれど竹田会長は一種の蜥蜴の尻尾切りですね。ねえバッハ会長。ラジオのあと黒兵衛と散歩。エエ天気ですねえ。帰宅後おやすみなさい。

3月20日(水)つづき
朝の寝直しがあと昼飯食って『北國新聞』と『ZAITEN』のゲラを校正。FAXで送り返したあと夕方ヨメハンを伴って東海道線で新橋へ。タクシーでサントリーホールへ。タクシーを降りる寸前に貴景勝が白鵬に負けたラジオ中継を聴く。う〜んと思いながら長女が女房の誕生祝いにグスターボ・ドゥダメル指揮ロサンジェルス・フィルのチケットをプレゼントしてくれたので会場前で待ち合わせしてホール内へ。久しぶりのライヴ・コンサート。1曲目は今回のロス・フィル100周年ツアー委嘱作品のジョン・アダムス作曲ピアノ協奏曲《Must the Devil Have All the Good Tunes?(悪魔は全ての名曲を手にしなければならないのか?)》。ピアノはユジャ・ワン。エレキ・ベースやホンキートンク・ピアノも使われた世界初演らしいけどマァ現代音楽ですねえ。所々キレイとかオモシロイと思う程度でした。2曲目のマーラーの前の休憩でワインを飲んでいると弁護士の倉持麟太郎さんがやって来て4/1の『ニューズ・オプエド』で御一緒するので初対面の挨拶。「今日の狙いはマーラー?ドゥダメル?どっち?」と訊くと「どっちもですね」そのあとavex CLASSICのN社長と久しぶりにバッタリ。オルフェウス管弦楽団と辻井伸行さんのラヴェルが近々あるので来てよねと言われたので是非ともと返事。すると久しぶりに以前鎌倉芸術館で仕事していた音楽評論家のAクンともバッタリ。旧交を温めているところへ『ニューズ・オプエド』にも出演してもらったことのあるソプラノ歌手の田中彩子さんとも御挨拶。ドゥダメルのコンサートはいろんな人に逢うなあ…と思いながら客席へ。2曲目はマーラー交響曲第1番巨人。

3月20日(水)つづきのつづき
ドゥダメルの「巨人」は最初バーンスタインとウィーン・フィルで聴き慣れた演奏や音色と相当に異なるテンポ設定やアゴーギグ(テンポやリズムを自在に揺らせ変えること)やLAフィルの明るい音色に少々戸惑いながらも徐々に面白さが感じられるようになり4楽章の大爆発とカンタービレには大感激。やっぱりドゥダメルは天才ですね。前にベネズエラのシモン・ボリバル・オーケストラの若者たちとの来日公演も聴いたけど大成長。すっかり大家の演奏になりましたね。しかしベネズエラの国内情勢は大丈夫かな?聴衆総立ちの大拍手に満足しながらヨメハンと長女と一緒に隣の全日空ホテルからタクシーで東京へ。サントリーホールで我々の席の後ろに座っていたのは椎名林檎だったのかな…ちがうかな…隣の男性はイエス…キリストのような髪の毛と髭と風貌だったな…とか話ながら東海道線グリーンでビール呑みながら帰ろうとしたら席が空いてず座れない。明日が休みだから?とも思ったが乗客の多くが明らかに仕事帰りではないおばさんたち。あ。埼玉アリーナ帰りなんですね。川崎から席が空いたので座って帰宅。女房と長女は早速世界フィギュアの録画を見る。紀平が逆転するのは今回ばかりは難しいですね。

DVD
『清須会議』
『清須会議』

3月21日(木)
朝起きて黒兵衛と散歩。長女はまだ夢のなか。黒兵衛は自分で手に入れた犬やからタマには散歩でもしてやらんけえ。ワン。春分の日。ヨメハンの誕生日。今日から2週間ほどヨメハンが年上になる。ワンワン。そう言えば三谷幸喜の『清須会議』のなかに年上の女は年下のように…年下の女は年上のように…あつかえというような言葉があった。ほな同い年はどーあつかえばいいのか?答えのない疑問。ワン。午前中に週末のオペラ講座のレジュメを仕上げて送稿。午後から長女と白ワインを飲み始めるところへ母親の誕生祝いに次女家族5人が来宅。我が家が光通信になったことでもあり誕生祝いにテレビでYuTubeが見られる機会を取り付けてくれる。それでベーシストの長男の画像や演奏が見られるようになった。映画も見られる…らしいがそもそも見る時間が内のをどーするかが問題。昼から寿司パーティ。孫の掛け算の九九の宿題テストを手伝ってやったりワイワイガヤガヤで晩飯頃に次女家族は帰宅。マリナーズのイチローの打席と世界フィギュア男子を交互に見てると共同通信からイチロー引退に対するコメントを求める電話。いろいろ話すが第3打席の見逃し三振はボール球ですよね。最後の打席のショートゴロもセーフで内野安打(にするべき)ですよね。しかしイチローにとっては素晴らしい幕切れになりましたね。記者会見を見ようとしていると日テレは開始直後にプツンとオシマイ。フジテレビにまわして素晴らしい記者会見を一部見聞きするがこれも途中でプツン。最近のテレビは融通が効かなくなりましたね。風呂入って寝る。

3月22日(金)
朝起きて黒兵衛と散歩。染井吉野の蕾はかなりふくらんでる様子。白い山桜は三分咲き。春ですね。ワン。新聞やテレビの昔の開花速報ではツボミカタシやツボミフクラムとかチラホラなんて表現もあったのに最近は標準木の花が5輪見つかれば「開花宣言」で4輪ならマダだとか。デジタルに判断するだけでなくチラホラも使ってほしいなぁ。ワン。日本経済新聞からイチロー引退に対するコメントを求める電話。昨日の共同のコメントに加えて昭和の長嶋茂雄の引退劇と平成のイチローの引退劇の違いを話す。泣いた長嶋/泣かなかったイチロー。宣言文を披露した長嶋/1時間20分の記者会見に応じて自分の言葉で語ったイチロー。これで平成という時代も幕を閉じたわけですね。

3月22日(金)つづき
午後からネット連載原稿第19回書きあげる。eスポーツはスポーツか?というテーマに解決を付けるためイロイロ考える。株式会社が法人として人格を持たされている現代社会でロボットは人間に次ぐ準人格を持たされるようになるのか?そのときヴァーチャル空間での暴力や殺人はヴァーチャル犯罪となるのか?ヴァーチャルな暴力やヴァーチャルな殺人(戦争ゲーム)が容認されている現在のeゲームは非暴力反暴力反戦の民主主義社会から生まれたスポーツの一種と言えるのか?「暴力の世界→反暴力の世界(スポーツ)」を人間の「進化」とするなら「ヴァーチャルな暴力」=「ヴァーチャル世界での人間の退化」を楽しむのがeスポーツか?イロイロ考えながら1500字程度の原稿を書くのに4時間ほどかかる。ふううう。大相撲見ながらビール。幕下優勝は美の海。ちゅらのうみ。綺麗な名前ですね。今度は十両から落ちないように。逸ノ城強いなぁ。白鵬とはやらないの?高安に勝った貴景勝は大関昇進か?北の冨士さんは賛成派のようですね。イイと思いますよ。続けてサッカー。コロンビア戦。中島イイですねえ。ハンドでPKの0-1で負けたけどコパアメリカでの活躍は期待できそうですね。フィギュアスケートは紀平逆転ならず。ザギトワ相手にそら無理ですよ。うん。ロシア勢と目の色(根性)が違いましたね。女子も4回転時代突入?若いときだけ?私は後者だと思いますね。

BOOK
杢代哲雄『評伝 田畑政治: オリンピックに生涯をささげた男』(国書刊行会)
杢代哲雄『評伝 田畑政治: オリンピックに生涯をささげた男』(国書刊行会)
DVD
ヴェルディ:オペラ『アイーダ』
ヴェルディ:オペラ『アイーダ』
ヴェルディ『レクイエム』
ヴェルディ『レクイエム』
ヴェルディ:オペラ『アイーダ』
ヴェルディ:オペラ『アイーダ』
Blu-ray
フィリップ・グラス:オペラ『浜辺のアインシュタイン』
フィリップ・グラス:オペラ『浜辺のアインシュタイン』

3月23日(土)
朝起きて雨のなか黒兵衛と散歩。雨でも散歩に行きたがるクロは元気な証拠?ワン。暖かかった日々が突然寒くなる。三寒四温の春の陽気の幕開けか。散歩のあとイロイロ準備して横浜経由新横浜へ。新幹線で名古屋へ。栄中日文化センターでオペラ講座。『アイーダ』の最終回。初っ端はベルギー・モネ劇場少々奇妙な舞台を解説。演出は現代音楽フィリップ・グラスのオペラ『浜辺のアインシュタイン』で高い評価を得た(らしい)ロバート・ウィルソンで登場人物が全て人形か死者(ミイラ?)のような舞台(指揮は大野和士)。こんなのもありますと紹介したあとゼッフィレッリが若い歌手を集めて『アイーダ』を演出したドキュメンタリーを解説。ゼッフィレッリの解釈と解説を聞くと前衛的な演出が青く感じられますね。そのあとパヴァロッティがアイーダ・デビューしたときのアリアやドミンゴ&アラーニャのラダメスやウルマーナ&ルイスのアイーダを楽しんで最後にヴェルディが『アイーダ』のあとに創った『レクイエム』から「怒りの日」指揮はもちろんバーンスタイン。4月からはバーンスタインのすべて(作曲家・指揮者・ピアニスト・教育者)を解説しますから予告編も兼ねて若きバーンスタインのダイナミックな演奏を紹介(蔵出しコラム音楽編や右欄のナンデモカンデモ参照)。いろいろ話して栄中日文化センターの外へ出ると空が明るい。午後6時前。先々月は真っ暗。先月も暗かったのに季節は動いてますね。いや地球が動いてるのか。新幹線でビール呑みながら帰鎌。晩飯食べながら羽生結弦の演技に興奮。リンクに投げ入れられたプーさん人形の数の多さに仰天。しかしネイサン・チェンの完璧さの前に羽生は2位。5位までが東洋系(中国と日本)。何故?

3月23日(土)つづき
貴景勝は負けたのか…。明日の7勝7敗栃ノ心との一番は注目ですね。風呂入ってNHKの満蒙開拓団のドキュメンタリーを見る。満州から引きあげて日本の山のなかの不毛地帯で新たな開拓に携わった人々はスキー場建設や原発建設で振り回されたのか…。原発事故という到達点は満蒙殖民開拓政策以来の一本の線でつながっているのですね。経済を追い求めた結果幸せでなくなった我々はいつ目覚めてどのように変革すればいいのでしょう?

3月24日(日)
朝起きて昨日の氷雨とは一転ポカポカ天気の陽気のなか黒兵衛と散歩。春ですね。山桜は早くも五分。染井吉野はちらほら。ワンワン。帰宅後終日デスクワーク。調べ物&通信社の短い連載コラムを書いて夕方から大相撲。貴景勝は栃ノ心に完璧な押し相撲勝利。お見事。しかし十両のときから贔屓にしていた栃ノ心は少々可哀想。すぐに大関に戻ってきてください。白鵬と鶴竜は熱戦でしたね。上位の一番というのはこーゆー勝負を見たいですね。白鵬のケガは大丈夫か?晩飯食いながら『ダーウィン』の蟻地獄を見てるとウチの虎太郎がテレビ画面に飛びついた。手を伸ばして成虫となったウスバカゲロウを捕まえようと必死になってテレビ画面を爪で掻き毟る。ハハハハハ。なかなかオモシロイ。フロからあがって録画した『いだてん』。あ。最初のクレジットで「作 宮藤官九郎」と出た。なるほど。脚色でもなければ脚本でも台本でもなく「作」なんですね。納得。ストックホルム五輪での金栗のマラソン。徐々に少しは面白くなっているようにも思えますがバクハツはしませんねえ。もうすぐするのかな。しかし田畑政治が自民党の川島正次郎に組織委員会事務局長の座を追われるのとかドラマ化できるのかな?山崎豊子『二つの祖国』のドラマを少し見るけどこれも小生は文庫本で原作を読むことにします。あ。『いだてん』には原作がないのか…。杢代哲雄の『評伝田畑政治オリンピックに生涯をささげた男』(国書刊行会)は凄く面白かったけどそのまま原作には無理でしょうね。

BOOK
『芥川龍之介選 英米怪異・幻想譚』(岩波書店)
『芥川龍之介選 英米怪異・幻想譚』(岩波書店)

3月25日(月)
朝起きると黒兵衛がいない。そうか。昨日トレーナーさんが迎えに来て一泊外泊だったのだ。今日は準備をして関西へ遠征。姫路で時事通信社主催の「内外情勢調査会」で講演のため東海道線で東京へ。新幹線ひかりでで姫路へ直行。ひかりは三島豊橋にも停車。久しぶりに綺麗な富士山を見て一眠り。名古屋を過ぎて講演の準備のメモを作っているで京都で満員だった外国人の乗客がゴソッと下車。そうか。富士山を見て三島から乗ってきた観光客が次は京都見物なのですね。新大阪ではビジネスマンが下車。新神戸では数人が下車して残った乗客は小生を入れて3人。西明石駅で停車中の上りホームを見ても人影はゼロ。大都市とそうでないところの人口格差を感じる。姫路で降りても人影が少ないことを感じた。迎えに来てくれた時事通信の姫路支局長さんが「昔は7〜80マンの都市でしたが今は4〜50万ですからね」姫路城見物の外国人も(小生の目には)見当たらなかった。

3月25日(月)つづき
クルマで商工会議所へ。「電機記念日」で電気関係の仕事の方相手の特別講演会とやらで京都祇園町の電器屋で育ってカラーテレビで1964年の東京五輪を見た話をしたらウケた。そこから話題は「スポーツとは何か?」で仮想通貨とスポーツイベントやeスポーツの話から明治以来の日本のスポーツの歴史を経て最後は体育会系高度経済成長社会からスポーツ・インテリジェンス社会への変化へ。皆さん熱心に聞いてくださったが椅子に座らせてもらって話したのがよかったのかな。脳出血の後遺症なのか最近右足を引き摺り始めたとは言え1時間半立って喋ることもできなくはないけど座った方が話しやすいことを最近発見。立って話すと上から目線になるけど座ると同じ目線で話しかけることになる。このほうがいいですね。講演を終えて姫路からこだまで新神戸へ。神戸のビフカツ弁当を買ってのぞみに乗り換えて東京へ。『芥川龍之介・選 英米怪奇幻想譚』(岩波書店)読み進む。ポーとかイロイロ面白いけどゴシック・ロマンかと思える古さは感じますね。役者のなかに若島正の名前を発見。役者紹介に「詰め将棋やチェスの著作でも知られる」とあった。彼は高校時代の同級生ですね。帰宅してメシ&フロ&ネル。

Blu-ray
『わらの犬』
『わらの犬』

3月26日(火)
朝起きて雨のなか黒兵衛と散歩。久しぶりの(といっても1日休んだだけだが)散歩なのに雨とは残念。さほど強くはない雨だけど早めに引き返す。終日デスクワーク。来月から始めるSIS(スポーツ・インテリジェンス・スクール)の概要を考える。やはりスポーツライターを目指す人のためだけの講座にしないほうがイイですね。そのあたりをスタッフと再確認しなければ。スポーツの見方を通してあらゆるモノゴトの考え方・勉学・ビジネスに通じるモノの見方を学ぶスクール。う〜ん。もうちょい簡潔な言い回し・表現がほしいですナァ。「スポーツ・ビジネス・スクール」とか「スポーツ・ライター・スクール」とか「スポーツ・ジャーナリスト・スクール」などという狭いものにしたくないですからね。以前は「塾」という言葉を使って2002年から合計8年間くらいやりましたが「塾」もそこいら中で使われて流行語になってしまいましたからね。スクールという言葉を使って間口を広げて「スポーツ・インテリジェンス・スクール(SIS)」タイトルはこれでいいと思うんだけど概要の説明が難しいなぁ。

3月26日(火)つづき
夕方晩飯前映画劇場でビール呑みながらサム・ペキンパー監督の『わらの犬』を40年ぶりくらいに見てやっぱり凄いなぁ…と思っていたらフジテレビ『めざましテレビ』から電話。センバツ高校野球で敗れた横浜高校が試合後の握手を(一人しか)しなかったことについて非難の声があることについて訊かれる。小生は高校野球については原則としてマスメディアで話さないことにしている。単なる高校生の課外活動を見世物にしたり高校生をスター扱いしたり指導者を名将扱いしてはいけませんからね。しかし球数制限が話題になったりしている折にイロイロ話したり書いたりすることも必要と思って電話取材を受ける。そもそも野球に試合前後の挨拶という規則はなく高校野球の試合前後の挨拶は明治末期に東京朝日新聞が「野球害毒論」を展開して野球が教育を阻害していると1か月以上にわたって主張したのに4年後に大阪朝日新聞が全国中等学校野球選手権大会を主催。今度は野球がいかに教育的かということを主張するため大阪朝日新聞社が試合の前後に選手がホームプレートと審判を挟んで整列挨拶することを決定。そのうち試合後に自然発生的に選手が互いに礼のあと歩み寄って握手するようになったのを高野連が禁止(時間がかかる?高校生らしくない?)。それが79年簑島vs星陵18回の激闘のあと審判団が両チームの握手を許しそれをきっかけに握手が広まる。93年Jリーグの開幕でサッカーでは試合前後に握手をすることが一般にも知れわたり野球の国際試合にも試合前の挨拶と試合後の握手が取り入れられるようにもなり高校野球にも再度広がる。元々は朝日新聞社が「野球害毒論」の罪滅ぼしに作った規則なのだから高野連が握手についてもきちんと明確にルール化するべきですね。でないと別にルール違反でもなく悪いコトもしていないのに非難される高校生が可哀想ですね。高野連の作るルールがケッタイナものだったら我々ジャーナリストが非難しますから。それにしても球数制限を話し合うのにこんなに時間がかかるのでしょうか?

3月26日(火)つづきのつづき
フジテレビの高校野球電話取材に応じたあとサッカー日本vsボリビア戦。ボリビアへはコロンブスのアメリカ大陸発見500周年で馬鈴薯の故郷を訪ねるテレビ番組のレポーターとして10日間間ほど訪れたことがある。チチカカ湖へもラパスへも高度4千mを超すところにあったサッカー場やオペラハウスにも行って深夜の満天の星は絶景だったので親近感があり応援しようかと思ったけど強くなかったですねえ。残念。その強くないチーム相手に先発した日本代表Bチーム(?)は攻めきれず。後半の後半に堂安・中島・南野・柴崎(Aチーム?)が出てきてガラリと局面が変わって1-0で勝利。先発メンバーでよかったと思えるのは橋本と西くらいだったかな。試合後フロのあと『わらの犬』の続き…は少々ヘビーなので明日に持ち越し。

BOOK
池内了『宇宙は卵から生まれた』(大修館書店)
池内了『宇宙は卵から生まれた』(大修館書店)
DVD
『死刑台のエレベーター』
『死刑台のエレベーター』

3月27日(水)
朝起きてRKB毎日放送『インサイト・アラカルト』電話出演。昨日のサッカー日本vsボリビア戦に少し触れたあとイチローの記者会見について。長い時間応じた素晴らしい記者会見だったけれど(なかにはつまらない質問もあったけれど)誰からも出なかった質問として私が聞いてみたかったのはやりたかったけどできなかった記録。記録は結局ちっぽけなモノというようなことをイチローは口にしたけれどジョー・ディマジオの56試合連続安打は破ってみたかったのではないかな?というのが小生の意見。記者会見では私はこう思うが貴方はどう思うか?という訊き方がなかったですね。そのあたりのことも4月下旬から始める「SIS(スポーツ・インテリジェンス・スクール」では受講者に教えたいですね。黒兵衛と散歩のあと今日も終日デスクワーク。昼飯食いながら『わらの犬』の続き。イギリス人美人女性と結婚した若いアメリカ人数学者がイギリスの女性の故郷で古いコミュニティに暮らす若者たちから暴行を受けるという構図は様々に考える要素がありますね。さすがペキンパー。しかし昔話になったかな。貴景勝の大関昇進挨拶を見る。武士道か…葉隠れか新渡戸稲造か…?現代語訳はどの本かな?晩飯映画劇場は『死刑台のエレベーター』。なぜか見たくなったから。白黒映像がキレイ。ジャンヌ・モローもキレイ。しかしそれ以上に台本が良くできてますね。短い時間にいろんな要素が詰まってますね。フロのあとベッドで読書。池内了『宇宙は卵から生まれた』(大修館書店)。かなり前に送られてきた本だったか読み出したら面白くて雑ネタもイロイロあってオモシロイ。そうか。ヘリウムはギリシア神話のヘリオスか。天王星(ウラヌス)はウランにもつながるのか。現在の宇宙に対する知識は伊能忠敬の地球に対する知識程度なのか。

3月28日(木)
朝起きて黒兵衛と散歩の前に東京新聞の「こちら特報部」の記事を読んで衝撃。IOCライセンス活動は「違法」というタイトル。営利と公益性矛盾が表面化。「祝・夢の祭典」「TOKYO2020」普通の単語も使えず?厳しい規制。行き過ぎに懸念も。非営利公益団体などの名称と公益に関する活動を表す表彰で著名なもの商標登録できないと規定…とはいえ団体自身が出願した場合は認めるとしてJOCの「オリンピック」という文言の商標登録は認められた…が商標法では商標権者になった団体に他人への「通常使用権」の許諾を認めていない。つまりライセンス契約を禁じている…。まぁIOCもJOCも営利と公益性を「上手く」使い分けてきたことが問題なのだろうけど「みんなのオリンピック」であることを考えるなら企業はライセンス契約などと貧乏臭く小賢しいことをいわずど〜んと寄付すりゃええのに…と思ってしまう。あ。『宇宙は卵から生まれた』に書いてあったけど宇宙観察に大きく寄与したパロマ山天文台もウィルソン山望遠鏡もハワイ島のケック望遠鏡もすべて民間の100億円単位の寄付なんですね。天文学というような儲けとは関係ない文化にのみ寄与するような分野は民間の寄付が支えているんですね。スポーツ(オリンピック)は金儲け?東京新聞は次のようにまとめている。〈(オリンピックの)スポンサーには大手報道機関も名を連ねているがこの「不都合事実」を報道するだろうか〉

3月28日(木)つづき
黒兵衛と散歩のあと今日も終日デスクワーク。春陽堂のネット・コラム〈スポーツって何だ?」の最終回が書けない。最終回だからチョット構えすぎかな?某テレビ局から白鵬の三三七拍子について問い合わせ。土俵祭りも終えてないときに横綱のやるべきことではない…協会はもっときちんと指導を…と答えると「白鵬を指示する人を探してますので…」????メールで大阪からのテレビ出演依頼は他の仕事とバッティング。ま。そんなときもこんなときもあるでしょう。晩飯映画劇場はリドリー・スコット監督『ブレードランナー』…しかし…う〜ん…見続けられない…。原作は話題になったフィリップ・ディックのSF小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』。読んでないけど読みたいと思わせる凄いタイトルだけど…映画は…30分以上見られず。体調のいいときに見直しましょう。ベッドで読む『宇宙は卵から生まれた』がオモシロイ。そうか。潮汐現象の潮は「あさしお」汐は「ゆうしお」なんですね。かつて先代横綱の朝潮が朝汐と名を変えたのはオカシイことだったのですね。そうか。空に輝く「すばる」は「統ばる(集まる)」という意味か。だからカタカナで書いていけないのですね。こーゆー本が好きです。

DVD
坂口安吾『桜の森の満開の下・白痴 他』(岩波文庫)
坂口安吾『桜の森の満開の下・白痴 他』(岩波文庫)
『西行全歌集』(岩波文庫)
『西行全歌集』(岩波文庫)

3月29日(金)
朝起きて黒兵衛と散歩。桜が綺麗。咲き誇る光景が自宅の傍に3箇所も4箇所もあるのは嬉しい。最近桜の花を見ても以前感じた不気味さを感じなくなった。以前は坂口安吾の『桜の森の満開の下』を思い出して桜を見るたびに少しはゾッとする気配も感じたものだけどモウ筋書きも詳しくは忘れたので何も思わなくなった(確か山賊に襲われた女が生首を集めて遊ぶのですよね。桜の花の色は殺された人の血を吸った色だとか…だたかな?)。願わくは花の下にて春死なむその如月の望月の頃。酒なくて何の己が桜かな。ワン。終日デスクワーク。春陽堂ネット連載の原稿を送ってイロイロ書いたコラムをコピー。それを持って夕方久しぶりに焼き鳥の『との山』へ。春陽堂のO氏と美味しい牛タン串を食べながら美味しい『野兎の走り』を呑みながら仕事の打ち合わせ。そのあとコレまた久しぶりにクロちゃんのバー『クロックス』でアイリッシュ・ウィスキー。春陽堂というのは昔明治時代に漱石や龍之介とも関係の深かった出版社なんですよね。サテどんな仕事になるか…。しこたまウィスキーを飲んで帰宅。ウイッ。好き−。

3月30日(土)
朝起きて黒兵衛と散歩。桜が綺麗。桜の大木で下のほうで3本に分かれその3本が2本ずつに分かれて太い幹が6本あるような染井吉野が近くにあるが何故か下から開花して下のほうは満開上は3分咲き。まるで吉野山の桜を1本で体現しているようですね。そういえば20年ほど前にMBSの『近畿は美しく』という番組で春の吉野山を訪れて満開の桜の下で花見をしたことがありました。吉野山の桜を見て初めて「霞か雲か」という桜の歌の歌詞の意味がわかりましたね。本当に霞か雲か…の様相でした。ワン。昼前から東海道線で新橋へ。地下鉄銀座線で表参道へ。東京ウィメンズプラザでの女性スポーツ勉強会を聴講。去年は参加しなかったけどこの催しは男にとって勉強になります。

3月30日(土)つづき
東京ウィメンズプラザでの女性スポーツ勉強会に参加。秋山エリカさんの講演「女子選手指導を思い切って変えてみた!」と益子直美さんの講演「怒らない指導〜監督が怒らない子供バレーボール試合・益子直美カップ」がメチャクチャ素晴らしかった。大拍手。そのあと塚原千恵子さんの講演「女子体操指導の歴史と難しさ」を聞いて去年の騒動のなかで塚原一家がいかに苦労されたかということがよくわかった。メディアのバッシングがいかに過酷なものかということもわかった。しかし問題の原因はよくわからなかった。という以上に問題の本質に気づいておられないのが(司会の宮嶋泰子さんも含めて)残念だった。朝日生命体操クラブという民間の一体操クラブが日本女子体操界のなかで突出した「力」を持ったことがすべての元凶だったわけで塚原さんがいかに素晴らしい活動をしても歪な構造からはじき出される選手やコーチが不満を持つのは当然。その構造をこそ是正しなければならないのにメディアも味方するメディアと反発するメディアが生まれると問題の本質はおかしくなりますよね。読売巨人軍のプロ野球での強い地位と同じですね。こういう組織は本当の発展はしないし発展したと見えるときもいつか歪な構造は露呈しますよね。かつての水泳のイトマン・スイミングクラブもそうだったですね。プロ野球は残念ながらメジャーへの選手供給源の位置を脱することはできないですよね。メディアと結びついた高校野球も多くの故障者(犠牲者)を出しながらメディアの垂れ流す美談に覆われて(次々と忘れられていくなかで)何が高校生のためのスポーツなのかわからないまま続いていくのでしょうね。女性スポーツ勉強会のスポンサー(?)のニッスイのスケトウダラ・ソーセージをもらってビールのツマミにしながら帰宅。旨かった。あ。勉強会では婦人科スポーツドクターの高尾美穂さんの睡眠の話も歯科医の藤巻弘太郎さんの「歯とスポーツ」の話も勉強になりました。歳取って奥歯を失うと転倒しやすくなるのですね。

 

BOOK
森田真生『数学する身体』(新潮文庫)
森田真生『数学する身体』(新潮文庫)
DVD
『吾輩は猫である』
『吾輩は猫である』
BOOK
スティーヴン・ホーキング『ビッグ・クエスチョン〈人類の難問〉に答えよう』(NHK出版)
スティーヴン・ホーキング『ビッグ・クエスチョン〈人類の難問〉に答えよう』(NHK出版)
田村雄次『飛脚走り そうか、こんな走りがあった』(東京図書出版)
田村雄次『飛脚走り そうか、こんな走りがあった』(東京図書出版)
川島浩平『人種とスポーツ 黒人は本当に「早く」「強い」のか』(中公新書)
川島浩平『人種とスポーツ 黒人は本当に「早く」「強い」のか』(中公新書)

3月31日(日)
朝黒兵衛と散歩。桜七分咲き。ほぼ満開の興趣。今年は長持ちかな。ワン。帰宅したあと少し仕事の整理をして近くの公園へ。町内のお花見会に参加。昼間からビール。酒なくて何の己が桜かな。お年寄りが大勢テーブルを囲んでワイワイガヤガヤ。俺も年寄りの一人か(笑)。しかし近所では最近子供が増えた。実際子供会の登録は20人以上増えたとか。日本全国の少子化はともかく若夫婦も増えて御近所としてはイイことですね。缶ビール2本で桜を愛でて帰宅。軽くおにぎりを食ったあと『ミセス』の短いコラム執筆。3冊の本を選べというので最近目からウロコの落ちた「目ウロコ本」3冊選ぶ。田村雄次『飛脚走り お江戸ランニング読本』(東京図書出版)川島浩平『人種とスポーツ 黒人は本当に「速く」「強い」のか』(中公新書)スティーヴン・ホーキング『ビッグ・クエスチョン〈人類の難問〉に答えよう』(NHK出版)の3冊。最近読み始めてメッチャ面白いと感じてる森田真生『数学する身体』(新潮社)も選びたかったけどキリがないので読んでる途中の本は除外。晩飯テレビ劇場は『ダーウィンが来た!』フロリダ沖の鯔(ボラ)の大群に圧倒される。続けて『いだてん』。ビートたけしと森山未來演じる志ん生(美濃部孝蔵)は物語に必要なのかな?風呂のあと録画しておいたイチローのドキュメンタリー。凄い男ですね。続けて市川崑の未公開没フィルムを扱ったドキュメンタリー。未公開没フィルムはそれなりに面白かったけど逆に市川崑監督が全部で70時間余りのフィルムを3時間にまとめた手腕に驚嘆。やっぱり天才的編集能力の持ち主だったですね。それは映画『吾輩は猫である』の討論シーンを見てもわかりますね。しかし2020五輪の開会式を演出するという人物の話はつまらなかったなぁ。大丈夫かな。

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