ナンヤラカンヤラ
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2003年 11月12月

DVD
『マッケンナの黄金』
『マッケンナの黄金』

5月1日(土)
エエ天気。空は晴れても心は闇よ…という気分をいったん入れ替えて。長女のBFがレンタルして運転してくれるボックスカーに大量のスポーツ関係資料を詰め込んで桐蔭横浜大学へ出発!GWでもっと道が混むかと思たけど意外とスイスイ。学部長のT先生は急用が出来て不在やったけどO先生の他何人かの先生方が待っていてくれて台車を用意して手伝って下さる(大学の場合は教授というのかな?なんせ大学にはそれほど通ったことがないもんで・笑)。連休中やのに申し訳ないこってす。掃除するつもりで付いて来たヨメハンは綺麗な新築学舎の研究室に手持ちぶさた。2人の先生方も手伝って下さってあっという間に片付くと10坪ほどの研究室はガラガラ。もっとつまるで。早くいろんなことをココで始めたいけど通うのは遠いしどーしょーかな…と思いながら学食で昼食。麻婆丼みたいなA定食が美味かった。帰宅したら昨日生じた大問題のICレコーダーが送り返されてきてたのでさっそくパソコンに繋いでみるとフォルダはあるやんかぁ!ナンデこのフォルダが見つからなんだんやろ…と思いながらもホッとしてバックアップをとってDVDに焼いて急いで送ろと思たけど編集者や速記会社とは連絡取れず。連休らしい。トホホ。しゃーないなぁ。晩飯映画劇場はなぜか意味なく西部劇『マッケンナの黄金』。グレゴリー・ペックとテリー・サヴァラスとオマー・シャリフとはいえアメリカ大西部の壮大な自然を見る映画。スタジオ撮影や特殊撮影は少々プア。時代的にシャーナイかな。しかしそれ以上に筋書がプアなのが残念。しかし…あっ。コレがインディ・ジョーンズなんかの原点かも。

CD
『椿姫』
『椿姫』

5月2日(日)
朝佐吉と散歩。小啄木鳥の巣穴と横綱刺亀をチェックしたあと家に帰って終日机の虫。めちゃめちゃエエ天気のゴールデンウィークというのにナンチューコッチャ…と嘆きながら今月末出版予定の単行本『続スポーツ解体新書』(財界展望社)の校正。ふううー。昼飯掻き込んで午後から再び机の虫。やっぱり一日では体力的に無理になったなぁ…とまたまた嘆きながら晩飯野球劇場は阪神巨人戦。何しろ今日も勝ったら3連勝でっさかいな。西村はエエなあ…と思いながら野球嫌いで退屈そうにしてる次女に気を遣て『椿姫』のビデオ。以前NHK教育で放送したメータ指揮イタリアRAI響によるユーロヴィジョン製作の話題を呼んだ映像。おおっと俺の録画DVDには2000年6月と書いてある。もう10年前のことか。豪華なお城の鏡の間にカメラが写らず撮影してるなど見所満載。これがナンデDVDになってへんのやろ。そういや主役のヴィオレッタを歌うたグヴァザーヴァはその後聞かんなぁ。クーラは活躍してるけど…などと思いながら次女も楽しんで1幕終わったところで阪神巨人に戻すとやっとらへん。もう地上波では野球中継やらんでエエで。と思いながらスカパー!チェックせず『椿姫』に戻す。まぁエエか。スポーツニュースで結果をチェック。うわっ。阪神勝っとる。それも関本のホームランで。今年はひょっとして…なんて思たらアカンのやろなぁ…なんて思うホンマモンの阪神ファンが最近は減ったなぁ…。ギョエッ!石川遼スゴイやん!一日で12アンダー!58!やっぱり何か持っとるな。

DVD
『トキワ荘の青春』
『トキワ荘の青春』
BOOK
新田一郎『相撲のひみつ』(朝日出版社)
新田一郎『相撲のひみつ』(朝日出版社)
加藤陽子『戦争の論理-日露戦争から太平洋戦争まで』(勁草書房)
加藤陽子『戦争の論理-日露戦争から太平洋戦争まで』(勁草書房)
井上俊『歴史文化ライブラリー179武道の誕生』(吉川弘文館)
井上俊『歴史文化ライブラリー179武道の誕生』(吉川弘文館)
中村民雄『今、なぜ武道か 文化と伝統を問う』(日本武道館)
中村民雄『今、なぜ武道か 文化と伝統を問う』(日本武道館)
藤堂良明『柔道の歴史と文化』(不昧堂出版)
藤堂良明『柔道の歴史と文化』(不昧堂出版)

5月3日(月)
朝から散歩もパスして机の虫。必死になって200ページ近い校正。おかげで遅い昼飯前に作業完了。ふううー。午後から子供の部屋やらリヴィングの片付けやら整理やら。いろいろやらなあかんことがあるもんや。そうか。この家もモウ20年近くか…。早いもんやなぁ。餓鬼も大きなるはずやなぁ。夕方からヨメハンの買い物に付き合ったついでにTSUTAYAへ。DVD借りるの癖になりそうやな。買うときは安売りDVD以外は絶対見たいモノ欲しいモノ持っていたいモノ何度も見たいモノを厳選したけど借りるときはヒョイヒョイと決める。どっちが「銭失い」かヨウわからん。註文してた本が届いてる連絡をもろたので島森書店にも寄る。加藤陽子『戦争の論理』勁草書房はコノ著者の『それでも日本人は戦争を選んだ』を大いに面白く読んだので第2弾。新田一郎『相撲のひみつ』朝日出版社は朝青龍問題以来の相撲を考えるうえで素晴らしい本が出版されたとの噂を聞いたので。ほかに近々柔道のテレビ番組をつくることになったので勉強し直す資料として井上俊『武道の誕生』吉川弘文館/中村民雄『今、なぜ武道か』日本武道館/藤堂良明『柔道の歴史と文化』不昧堂出版などを購入したあと『鮨処もり山』へ。ヨメハンとは久しぶり。鮃が美味い!おまけに〆張鶴がある!久しぶりに冷やでクイーッ!プッハァー!ヤッパリ美味い!そのうえコノ柔道一家の寿司屋の大将から貴重な情報も得る。そうか。やっぱり岡野功か。東京五輪金メダル。中量級で日本一になった人やもんなぁ。バイタル柔道か…。帰宅したらまだ8時。晩飯後映画劇場は『トキワ荘の青春』。終戦直後の漫画家の有名な実話。本木雅弘主演。市川準の映画を見るのは初めて。ふ〜ん。完璧に日常のまんまを見せて飽きさせない映像は流石。面白いやん。すべてに満足な一日。

DVD
『禅 ZEN』
『禅 ZEN』
BOOK
日高敏隆『猫はどうしてわがままか』(新潮文庫)
日高敏隆『猫はどうしてわがままか』(新潮文庫)
日高敏隆『人間はどこまで動物か』(新潮文庫)
日高敏隆『人間はどこまで動物か』(新潮文庫)
K・ローレンツ『ソロモンの指環〜動物行動学入門』(ハヤカワ文庫NF)
K・ローレンツ『ソロモンの指環〜動物行動学入門』(ハヤカワ文庫NF)
K・ローレンツ『攻撃 悪の自然誌』(みすず書房)
K・ローレンツ『攻撃 悪の自然誌』(みすず書房)

5月4日(火)
朝佐吉と散歩のとき大量に蝟集してた横綱刺亀がたった2匹だけになってるのを発見(昆虫を数えるのって匹でエエのかな?)。みんなドコへ行ったんやろ?誰もが旅立つんやな。小啄木鳥は「GLI」と鳴き真似しても応答なし。しかし巣穴のなかにはいる気配。どうやらツガイ(夫婦)で暮らしてるとの噂あり。噂が立つこと自体地域住民として認知された証拠。表札作ってやらなあかんなぁ。最近鳥やら虫の話ばっかり書いてたら1週間ほど前にAmazon.comから突然日高敏隆の文庫4冊が送られてきた。『猫はどうしてわがままか』『人間はどこまで動物か』『春の数え方』『セミたちと温暖化』。なんで送られてきたのかわからんので気味悪がって箱に戻して放っといたら何日か前にメールで山下洋輔サンからの届け物と判明。もっと早ように読み始めとったら解説を洋輔サンが書いてるのもあったからスグにわかったやろに放っといてソンした。読み出すとさすがオモロイ。日高先生の名前はかなり前に筒井康隆大先生のエッセイで知ったのが最初(のはず)。動物園のバクに向かってウワッと驚かすとバクはヘナヘナと腰を抜かすとかナントカ…。違ったかな?筒井大先生の作り話やったかな。とにかく上野動物園で何度か試したことがあったけどバクは腰を抜かさなかった。あとコンラッド・ローレンツの『ソロモンの指環〜動物行動学入門』早川書房と『攻撃〜悪の自然誌』みすず書房はスポーツライター必読本として紹介したことがあった。どちらも日高先生の訳。やっぱり動物の話はオモロイで。人間もその一部なんやから。あ。洋輔サンはきっとW杯南ア大会開会式に来た招待状の真偽を調べたげた御礼も兼ねて本を送ってくれはったんやろな。ありがとうございました。えっ!!なんやてぇ!?また開会式の出演依頼が来たって!?いったい誰のどんな悪巫山戯やねん!?詐欺か!?そういや1度目は1億円やったギャラが2度目はダウンしたとか。あっ!!これまで事件があったことは書いたけど洋輔サンの名前出したっけ?!いや別に名前を出してもエエといわれてるんでカマヘンやろけど事件の全貌はまだわかりまへんか?

5月4日(火)つづき
今日は一日中音楽の仕事(オペレッタ・ミュージカル講座の準備)。晩飯映画劇場は『禅ZEN』。高橋伴明監督中村勘太郎主演。道元の一生。只管打坐。修証一如。山川草木悉皆成仏。南無阿弥陀仏。悪くない映画やとは思うけど道元の悩みが希薄。悩み悩んでのたうち回っての正法眼蔵やったんとちゃうかなぁ。大昔に見た井上ひさしサンの『道元の冒険』の舞台のほうがオモロカッタ。♪そのとき道元道元道元どげんしたとやー?なんて歌をまだ憶えてる。映画のあとNHK-BSで日本サッカー50年。初めてW杯に出場したときのドキュメンタリー。選手の証言が面白く深かった。そうか。中田英寿はこのときの日本代表が一番良かったんか…。やっぱり上に立っての牽引や指導は苦手みたいやな。全5回。過去2回を見てへんのはイカン。ナントカせねば。

DVD
『蛇にピアス』
『蛇にピアス』

5月5日(水)
朝RKB毎日ラジオ出演。石川遼とZONEについて。佐吉と散歩。横綱刺亀はそして誰もいなくなった状態。あ。離れた場所に2匹発見。昆虫もオモロイもんやなぁ…と思てたら小啄木鳥が巣穴の外の幹にとまってた。まるで啄木鳥のように!当たり前やけど頭部が後方に反った姿勢で幹に対して胴体が15度くらい傾いたウッドペッカー状態でとまってる姿はキツツキ丸出し。うわっと驚きの声を出したら上下にサインカーヴを描く波状飛行で飛び去った。なかなかエエモン見た気持ち。朝ぐわあーっと字ぃ書く仕事して昼からプチ大掃除。けっこう疲れたんか晩飯映画劇場は晩飯食い終わったら途中で寝てしまう。まぁ映画がつまらんかったということもあるんでしょうねぇ。あっ。映画は蜷川幸雄監督『蹴りたい蛇の背中にピアス』じゃなかった『蹴りたい背中』じゃなかった『蛇にピアス』です。

5月6日(木)
朝ゴールデンウィーク期間中に完成しなければならない仕事を忘れていたことに気付きちょいと焦るが昼飯までに大過なく処理。ほっ。午後は青山へ。俺の服で世話になってるコンセプションに寄ったあとJALシニアーズ・アカデミーでミュージカル講座。バーンスタインの『オン・ザ・タウン』を楽しむ。何遍聴いてもスゴイ音楽やなぁ。終了後『リベラルタイム』という雑誌の編集者と打ち合わせたあと永田町の鰻料理屋へ。三枝成彰氏と共に今年2月『忠臣蔵外伝』をスポンサードしてくれた三井住友関係者に御礼の接待。早い話が小生の中学高校時代の大先輩他2名。けっこう楽しかった。なるほどなぁ。エラなるひとはやっぱしどっかちゃうもんやなぁ…と思てまう。この京都弁ふつうに読めまっか?

DVD
『ザ・ストレンジャー』
『ザ・ストレンジャー』

5月7日(金)
朝佐吉と散歩。横綱刺亀は全員完全に消えた。不気味。小啄木鳥は不在。銀行や郵便局やなかったゆうちょ銀行をまわって色々カネの処理。人が溢れて待たされてばっかりでイライラ。こんなことなら昨晩頼んどくんやった。あ。まさか頭取が数万円の処理に口利いてくれんわなぁ(笑)。しっかし老人と主婦集団のなかで疲れるなぁ。合併した結果不便になったなぁ。これがグローバル化ちゅうことかいな。晩飯映画劇場はオーソン・ウェルズ監督主演の『ザ・ストレンジャー』。こんな映画があるのん知らなんだ。アメリカ・コネチカットで復活を企てるナチスの残党と捕まえようとする刑事という設定には少々無理があっても脚本の台詞まわしと役者の演技とウェルズのカメラワークはナカナカ。時計台が映画のポイントになるけど『バック・トゥ・ザ・フューチャー』はこの時計からアイデアをパクッた?

DVD
『野良犬』
『野良犬』

5月8日(土)
朝の散歩はパスして東京へ。六本木ミッドタウンの某所で書家の紫舟さんにインタヴュー。めちゃめちゃオモロイ話を1時間以上。やっぱり並みの人とは違う。けど彼女のほうが普通の人のようにも思える。コンクールで入賞してからでないとデビューできひんなんてソッチのほうがオカシイわなぁ。しっかし『龍馬伝』『美の壺』『沸騰都市』みんな見事な文字です。立体文字もやってるというのでだまし絵の世界の話をして…あっ。福田繁雄さんのことを安野光雅さんと間違えて話してしもた。明日にでもメールで訂正連絡しとかねば。インタヴューを終えてちょいとぶらぶらするとTSUTAYAがあって流石に六本木MIDTOWNのTSUTAYAは中味が全然違てて料理の本やら和装小物やら赤ん坊用の本やらセンスのエエもんがいっぱい。思わず母の日のプレゼント。ついでに娘たちにもプレゼントを買うてしまう。エエ天気やったので帰りにヨメハンや娘と待ち合わせて栄光学園の学園祭に寄ると日本のCG第一人者で東大教授の河口洋一郎さんと会場でバッタリ。久しぶりの再会に積もる話をがやがや。息子さんがココに通てるとか。さすがやな。とはいえ静かな学園祭。優等生ばっかで阿呆する奴はおらへんみたい。近現代史の加藤陽子東大教授が『それでも日本人は「戦争」を選んだ』の講義をしたのがココの歴史研究会やったので部誌かなんかで特集号でも出しとるかと思て寄ったけどナカッタ。ちょっとガッカリ。夕方佐吉と散歩のあと晩飯映画劇場は黒澤明『野良犬』。隅から隅まで知ってるつもりやったけど最近TVで御一緒した浅井慎平さんが終戦直後の街と歌謡曲を結びつけた最高映画と強調されてたので見直しとなった。さすがに名作。新発見は三船の顔。必死の顔とはこういう顔のことやで。最近の俳優はみんな…。

DVD
『酔いどれ天使』
『酔いどれ天使』

5月9日(日)
自宅の外壁を覆ってるジャスミンと黄木香が満開で少々強烈な薫りを放ってる。春の匂い。いや初夏かな。エエ天気にもかかわらず終日机の虫。晩飯映画劇場は昨日に続いて見直しとなった黒澤明シリーズ第2弾『酔いどれ天使』。昔野球評論家の青田昇氏とテレビで一緒になったとき「この映画の主役は俺やった」という話を聞いたことがあった。「黒澤さんにやってみてくれ言われてやる気でいたけど阪急から巨人に移籍した直後に球団からアカン言われてその結果三船がデビューしよった。ホンマは俺やったんや」ホンマカイナと思う話しやけどオモシロイ。もっとも主役は医者の志村喬。ヤクザ役の三船がこのデビュー映画で強烈な個性を発揮。確かにじゃじゃ馬青田のキャスティングはあったかも…。映画は昨日見直した『野良犬』同様終戦直後の日本がよくわかる名作。しっかし青田さんいう人はホンマかどうかわからんけど色々オモロイ話をしてくれたなぁ。「長嶋がいっぺん巨人の監督を解任されたんは読売からの独立を計画したからや」というのが一番オモロかったなぁ。テレビ東京にホワイティングさんも一緒に出演したとき生番組で飛び出した言葉やったけどスポーツ新聞のどこも無視したんは話が強烈すぎたからか?与太やったからか?けど今も天国で喋り続けてはるんかいなぁ。

5月10日(月)
朝佐吉と散歩のあと新幹線で大阪へ。MBS『ちちんぷいぷい』生出演。その前に楽屋でW杯メンバー発表を見る。サプライズなし。(カズを外して中田のチームにしたように)俊輔を外して本田のチームにするくらいの荒療治があるかと思てたけど岡ちゃんも歳とったかな。香川が外れたのは残念。川口がサプライズ?阿呆な。ピッチに出ん選手は関係ないで。岡ちゃん寂しいのかなぁ。番組ではスタジオのゲストに元ガンバGK本並。J1年目に張り切りすぎて腎臓破裂やらなんだら日本代表やったのに今は「浪花のイタリア人」と呼ばれてるらしい(笑)。電話や映像で繋いだゲストは大久保と遠藤。遠藤は司会の角さんが「岡ちゃんなんか無視して暴れてや」に照れなげらも「はい」。大久保はゴールするとタムケンのギャグをかます約束。そうや。この大阪的やんちゃぶりがナンデもっと表に出えへんのや!関東の真面目すぎるメディアの対応こそ日本代表の「癌」とちゃうか…といいとなるなぁ。なにぃ!ヤワラちゃんが民主党から出る?中畑も堀内もタイゾーも体操選手も歌手もプロレスラーも…。何でもエエけど国会議員検定試験でもやってもらわんとアカンで。国家予算を作成する省庁は?保育所を管轄する省庁は?ドイツの首相は誰?サウジアラビアの首長は?ソマリアを地図で示せ…なんてね。美味しい『ぷいぷいキッチン』のあんかけカレーをいただいて帰鎌。往復新幹線でアンリ=ルイ・ド・ラグランジュ『グスタフ・マーラー失われた無限を求めて』読む。面白すぎて眠れへん。帰宅後スポーツニュース見まくり。意外と岡ちゃんへの批判が少ないな。まぁ試合するのは選手やしな。期待は本田と長谷部と矢野やろな。

DVD
『若草の頃』
『若草の頃』

5月11日(火)
朝久しぶりに文化放送吉田照美さんの『ソコダイジナトコ』に電話生出演。W杯日本代表選手について喋る。佐吉と散歩のあとは机の虫。いや。ほんま。机にへばりついて仕事。ふううーっ。気が付けば晩飯。こういう日もある。いや昔はこのまま二晩くらい眠らんかったなぁ…と感慨に耽ってもシャーナイで。晩飯映画劇場はジュディ・ガーランド主演ヴィンセント・ミネリ監督ミュージカル映画『若草のころ』。原題はMeet Me in St.Louis.時代は1904年。セント・ルイスで万国博覧会が催されたとき。そうか。黒人が一人も出てきいひんのか。ニューヨークへ栄転の決まった父親が家族の落胆する姿を見てセント・ルイスに留まるのか。ほんで最後が万博会場でハッピーエンドか。人間個人の選択に長期的視野の入り込む余地などないことがようわかった。それでいいのだ。為政者(政治家)以外は。あ。このときルイジアナ獲得百周年記念セントルイス万博ではオリンピックも開催されたんやけど映画では無視されたみたいやなぁ。

DVD
『若草物語』
『若草物語』

5月12日(水)
朝RKB毎日放送中西イッセイさんの『スタミナラジオ』に電話生出演。昨日に引き続きW杯日本代表選手について。昨日より少々喋る時間が長かったので日本サッカーの「弱点」についても話す。日本はW杯で世界と闘う?世界に挑戦する?ホナ日本は世界の一員と違うんかえ?てな話と日本の弱点は決定力不足なんてウソやで。サッカーが下手なだけやでという話。その後今日も机の虫。とほほ。毎日が締切やがな。いやいや仕事のあることは喜ばなアカン。などと思いながらコラム書きあげると夜。晩飯映画劇場は若きリズ・テイラーやジャネット・リーやロッサノ・ブラッツィなんかも出てる『若草物語』。原題はLittle Women。昨晩に引き続きアメリカの古き良き時代の田舎に住む4姉妹の家庭劇。なるほどモスラ学者でフランケンシュタイン学者でもある小野俊太郎先生から谷崎の『細雪』のモトと教えてもろたけどソノトオリやで。次女はツマンナ〜イとか昨晩も今晩も言うてたけど中味はしっかり見た。やっぱり説得力ある物語は時代を超える骨太の構造をしとるな。

DVD
『荒鷲の要塞』
『荒鷲の要塞』

5月13日(木)
朝グワーッと仕事して午後から東京へ。青山のJAL-NHK文化講座でミュージカル講義は先週に引き続きレナード・バーンスタインの作品。『ワンダフルタウン』はラトル指揮ベルリン・フィルでナンカ佐渡裕サンのベルリン・フィル定期演奏会指揮が発表されたことに合わせたみたい。しかしエエ音楽やで。それと『キャンディード』の宗教裁判のシーンまで。この場面で鳴るファンファーレが『ウェスト・サイド・ストーリー』の冒頭や決闘の場面で響く音と同じということを佐渡さんに教えてもらったことを早速受講生の皆さんに伝える。それくらい自分でも気づかなアカンことやったんやけど(苦笑)。講座のあとNHKのディレクターと柔道に関する4回番組の打合せ。柔術が柔道になってJUDOと変わる過程は面白いけど難しいな。打合せの最中にテレ朝『スーパーモーニング』スタッフから電話。佐渡裕サンとベルリン・フィルに関する取材依頼。なんちゅうタイミングの良いこと…と思いながらテレ朝に立ち寄って佐渡さんの音楽づくりの面白さとヨーロッパでの高評価大人気とベルリン・フィルについて喋ってハイヤーでビール飲みながら帰宅。けっこう疲れた一日。遅い晩飯映画劇場はクリント・イーストウッドがリチャード・バートンと共演した『荒鷲の要塞』。ナチスの真っ只中に潜入するありえない面白さやけどちょうど半分のところで寝る。明日のお楽しみ。

BOOK
『龍馬のことば』(朝日新聞出版)
『龍馬のことば』(朝日新聞出版)

5月14日(金)
朝テレ朝『スーパーモーニング』で佐渡ベルリン・フィル指揮の快挙について…見るけどガッカリ。なんや。これは。音楽の話やのうて嫁さんの話か。昨日一生懸命オモシロイ話してあげたのに全部ボツか。俺はかまへんけど視聴者を馬鹿にしてるで。まぁシャーナイな。これがワイドショウというもんか。とほほ。佐吉の散歩待てしてごめん。あんまり愉快でない気分を転換してくれたのは昨日と一昨日の郵便物を開封したとき。どさっとあった未開封の封筒のなかに『スポーツとは何か』(講談社現代新書)の増刷の知らせ。14刷目!!1999年の初刷以来ロングセラー突入やな。イエーイ!とハシャギながらも終日机の虫。去年の大病からの復帰で少々仕事を引き受けすぎたなぁ。晩飯映画劇場は『荒鷲の要塞』のつづき。あ。この原作はアリステア・マクリーン。『ナバロンの要塞』と同じ。やっぱりな。しかし、ちょっとエスカレートしすぎ。まぁ映画のなかの出来事やからエエけど。クリント・イーストウッドの最後の台詞はオモロカッタ。「次は(アメリカ抜きで)イギリスだけでやってくれ」。これはいろんなヴァリエーション使えるな。対テロ戦争?次はアメリカだけでやってくれ。そしたらアメリカがテロと呼ばれるかも。

DVD
『ムーラン・ルージュ』
『ムーラン・ルージュ』

5月15日(土)
佐吉散歩のほかは朝の6時から机の虫。コラム原稿書いて講座の原稿書いて校正やって…。あっという間に夜の9時。風呂はいって晩飯映画劇場はバズ・ラーマン監督『ムーラン・ルージュ』。前に日本語吹き替えをテレビで少し見てナンヤネンこれは!と退いてしもたけど英語で見直したらナカナカオモロイ。ストーリーは単純。肺病の娼婦に惚れた三文モノカキ。椿姫とボエームの混合。そういや監督のラーマン(昔はルーアマンというてた)はシドニー・オペラの『ラ・ボエーム』の見事な演出が印象的。まだビデオ残してるけど今までのベストのボエーム。その舞台のパリの屋根裏部屋の前にL'Amourと書かれたネオンサインは映画にも登場。しかしミュージカルも『コーラスライン』で舞台裏を表に出してからはこーゆーパロディの時代にはいったんやな。オモロイけどネタ切れ。オペラの死に続いてミュージカルの死。古典の繰り返しの時代に突入。多分あと何年かで著作権の切れる『ウェスト・サイド・ストーリー』なんかのジェローム・ロビンスの振付が新しいモノになって騒がれてミュージカル古典の時代が始まるんやろな。

DVD
『暴走機関車』
『暴走機関車』

5月16日(日)
佐吉散歩のあとは朝6時から夜7時まで机の虫。ふううーっ。原稿長短2本書きあげる。途中仕事場のベランダに出て鎌倉スカイツリーの建設経過を見る。もちろん勝手に名付けたもの。高圧線鉄塔の建て替えが電線の排除旧鉄塔の解体と進みようやく新鉄塔の鋼鉄組み立てとなったところがスカイツリーとそっくり。なかなかオモシロイ。命綱を付けた工事人が鉄塔にしがみついてボルトを締める姿も悪くない。ただし今日は日曜で工事は休み。輝くような青空と緑の里山の上に建設途中の鉄塔が立ち竦んでる。なんか静かでオモロイ。小啄木鳥が鉄塔を突いて巣を作ったりすれば最高なのにと勝手なことを思うのは仕事疲れのせいか。フウウーッ。晩飯映画劇場は黒澤明原案『暴走機関車』。監督はゴンチャロフスキー。1985年作品。暴走機関車に乗り合わせてしまった機関士助手を女性にしたのはいかにもハリウッド的成功。しかし脱獄名人の凶悪犯(ジョン・ボイト)と刑務所長(ジョン・P・ライアン)の確執メロドラマは不要。1960年代に脚本を完成させ撮影寸前までいった黒澤もこの点でアメリカ人プロデューサーと意見が対立。とうとう撮影延期の末ボツになってしまった経緯と事情(キネマ旬報の黒澤本人へのインタヴュー記事)は黒澤明全集第5巻に原本シナリオとともに載せられていてオモシロイ。とはいえコノ映画もまずまずの出来。寒さと痛さが画面からも身に染みて感じられるのは見事。ジョン・ボイトと一緒に脱獄するエリック・ロバーツはジュリア・ロバーツの兄貴らしい。とはいえ黒澤に自由に撮らせたかったなぁ…。黒澤のキャスティングだとジョン・フォードとピーター・フォークだったらしい。見たかった!(この文章は間違ってます。どこが?5月23日の本欄をお読みください)

DVD
『ロミオ+ジュリエット』
『ロミオ+ジュリエット』
『ロミオとジュリエット』
『ロミオとジュリエット』

5月17日(月)
昨日書きあげたコラムをメール送信したあと少々長い原稿と取り組んで机の虫。途中色々仕事の電話。月曜はシャーナイな。一昨日と昨日休んだ人が働き出すんやもんな。ほな昨日も働いてた俺はどないなるねんと一人でツッコミ入れながらアーでもないコーでもないと原稿の校正を組み立てて目途が付いたと思たら晩御飯。ふううーっ。あ。目途はメドと読みます。モクトと読むのは二流の政治家だけ…と思てたら広辞苑には「もくと」の読み方も載ってた。ヤバイヤバイ。ホナ「首長」をクビチョウと読むのはどうかと思て広辞苑を開けると『くびちょう【首帳】戦場で討ち取った敵の首とそれを討ち取った者の氏名を記した帳簿。首(しるし)目録』とあった。ひょっとして政治家の皆さんはその意味で使てるんかいなぁ?数多くの電話のなかに参院選関係の電話あり。しっかし今度の選挙はドッチラケやで。晩飯映画劇場はバズ・ラーマン監督第2弾『ロミオ+ジュリエット』。台詞はシェークスピア。時代は現代。違和感。ゼッフィレッリの映画はオリビア・ハッセーのジュリエットが話題になった。こちらはデカプリオのロミオ。二人とも話題に…ちゅうのんはナンデないんやねん?

5月18日(火)
机の虫。ときたま窓の外を見て鎌倉スカイツリーの工事の進捗状況と出来映えを見てたけどギョギョギョッ。上のほうに送電線を吊す鉄骨のトライアングルがいつの間にか出来ててスカイツリーではなくなった。これは立派な宮沢賢治の歩く電柱のお化けやで…などと思いながら二日がかりの原稿完成。そういやホンモノのスカイツリーを初めて見たのはつい最近。六本木ミッドタウンの高級ホテルの46階で1500円のコーヒー飲みながら某氏に取材したとき高層ビルの建ち並ぶ東京の街のなかでも1本高く聳えながらもまだ工事途中のスカイツリーを初めて見た。バベルの塔にはナンデ胸がときめくのかな?ウワッ。気が付けば夜。晩飯食いに下に降りたらちょうど長女とヨメハンがタランティーノ監督の『イングロリアス・バスターズ』見ながらメシ食うとこ。なんやそれ?と思てメシ食い始めると映画が始まってまたもやナンヤコレ?アラモの音楽。セルジオ・レオーネ流のマカロニ・ウェスタン。しかしナカナカ作りは上手い。さすがはタランティーノ。嘘も上手い。しかし眠い。またの機会にゆっくり見よ。

CD
『歌はあなた〜ジェローム・カーン・ソング・アルバム』
『歌はあなた〜ジェローム・カーン・ソング・アルバム』
『シュア・シング〜ザ・ジェローム・カーン・ソング・ブック』
『シュア・シング〜ザ・ジェローム・カーン・ソング・ブック』
『煙が目にしみる(ジェローム・カーン名作集)』
『煙が目にしみる(ジェローム・カーン名作集)』
『アーヴィング・バーリン』
『アーヴィング・バーリン』
『アンダー・ザ・スターズ』
『アンダー・ザ・スターズ』
『世界のラヴ・ソング/スミ・ヨー』
『世界のラヴ・ソング/スミ・ヨー』
『ジャズ・クラブ〜コール・ポーター・ソングブック』
『ジャズ・クラブ〜コール・ポーター・ソングブック』

5月19日(水)
机にへばりつく毎日のなかでフッと息の抜ける一日。郵送物の整理。あ。送られてきた『CDジャーナル』の連載『山下洋輔の文字化け日記』のなかで南アW杯開会式イベントのギャラ1億円詐欺モドキ出演依頼が届いたことを書いてはる。しかしこのまま一件落着ではオモロナイ。実は依頼は正式なもので日本サッカー協会と南ア実行委員会の確認ミスでお詫びに日本戦の前にヨースケさんが日本・カメルーン・オランダ・デンマークの国歌をフリージャズで演奏することに…ナンテことにナランもんかいな。ヨースケさんの肘打ち拳骨叩きに各国の監督選手はナンジャこれはと仰天目眩。ジャズ・ファンの岡ちゃんは平気。日本選手には事前にフリージャズ音楽隊乱入が知らされていて御玉杓子の狂気乱舞には準備万端抜かりなし。で20分近い両国国歌のあとホイッスルと同時に日本代表が立て続けに2点奪取。そんな得点はハンディみたいなもんじゃ!と動じなかったオランダはナントカ同点に持ち込んだがカメルーンとデンマークのイレヴンは気が動転して同点も程遠く日本2勝1分でグループ・リーグ突破!なんてこと考えてたら週末のオペラ講座(今はミュージカル講座)のレジュメ忘れてて慌てて書く。ジェローム・カーンやらアーヴィング・バーリンやらコール・ポーターやらリチャード・ロジャースやらの作品について。CDはシルヴィア・マクネイルとかキリ・テ・カナワとかトーマス・ハンプソンとかブリン・ターフェルなんてオペラ歌手がけっこう面白いアルバムを出してる。なかでもマクネイルのバックでグルーヴィにジャズ・ピアノを弾いてるアンドレ・プレヴィンはサイコー。なんてうちに晩飯映画劇場。昨日寝てしもたタランティーノをと思てたらWOWOWで『チーム・バチスタの栄光』を始めたので見てしまう。なんじゃコレは?映画と呼ぶには程遠いお気軽お気楽TVドラマ。ヨメハンは同じTVドラマでも『グレイズ・アナトミー』のほうがグッと上やという。それがナンノコッチャ俺にはワカランかったけどアナトミーという言葉からターヘル・アナトミアを連想してそんなテーマのドラマかと想像。オモロナイ映画を見たあとは気分がオモロナイ。麻酔医のお気楽な狂気を女医がソフトボールで気分解消で厚労省のエリート苦笑いやて?。阿呆か!

5月20日(木)
朝佐吉と散歩のあとW杯関連の資料を整理して午後から東京へ。スポーツと音楽の頭を入り変えてJALーNHK講座でミュージカルの講義はバーンスタイン『キャンディード』後半。最後のフィナーレ『Make Our Garden Grow』を聴き終えてエエ音楽やなぁと酔いながら「では皆さん来週が最終回で」と言うと受講生の皆さんから「まだ30分残ってますよ」。そうやろなぁ。エライ早過ぎて短か過ぎておかしい思た。気分入れ直して(感動的な音楽の後ちょうど上手い具合に気分を入れ直すことができて)『ウェスト・サイド・ストーリー』ダイジェスト。ホセ・カレーラスがバーンスタインに怒られてるヤツを見たり聴いたりしてバーンスタインはオシマイ。オペラ・ブッファからオペレッタへ。そしてミュージカルへの旅も来週でオシマイやな。終わってからNHK『歴史は眠らない』のスタッフと打合せ。『柔の道はどこへ行く』と題して4回番組。柔道の歴史のテキストも書かなアカン。W杯始まる中のにエライコッチャで。えっ?佐渡裕さんも同じシリーズの番組で『バーンスタインについて』やるんや。ふ〜ん。何かと縁があるなぁ。帰宅して晩飯映画劇場はゲーリー・クーパー主演フランク・キャプラ監督『オペラ・ハット』。アメリカが余裕を持って「正義」を語れた時代の名作。莫大な遺産の転がり込んだ男を巡る大騒動。キャプラ監督が現代アメリカ社会に生きてたらどんな映画を撮ったやろ?批判の矛先はマスコミ?経済?どっち?

5月21日(金)
昼までに『新潮45』で始まる坂井保之さんの新連載『プロ野球血風録』の序論(というより序曲)としての小生との対談原稿を完成させて毎日新聞の明日朝刊掲載の短いコラム書いて送ってイロイロゴチャゴチャ事務処理して東京渋谷へ。NHK関東甲信越番組審議委員会出席。俺も結構ズバズバ物言う方やけど皆さんもナカナカおっしゃいますなぁ。NHKのガス抜きだけに終わらないよう…と思いながら新幹線で名古屋へ。行きの新幹線でアンリ=ルイ・ド・ラ・グランジュの『グスタフ・マーラー失われた無限を求めて』(草思社)読了。一日一章熟読で10日かかったけどコレは考えさせられることが多かった。とくにマーラーとベルリオーズの共通点にはマイッタナァ。

DVD
『オペラハット』
『オペラハット』

5月22日(土)
朝東海TV『スーパーサタデー』生出演。タレント参院選に口蹄疫に事業仕分けに交流戦にビーチバレー…。世の中タイヘンです。しっかし参院選はどういう選択肢があるんやろ?番組終了後チョイト美味しい昼御飯食べてホテルへ戻って一服。そうか。NHK-BSはW杯モードか。栄中日文化センターで『ミュージカル講座』はブロードウェイ・メロディとダンスの誕生。あ。DVDビデオを間違えて持ってきてしもた!シャーナイので来月やる予定やったボブ・フォッシーの踊りやらオードリー・ヘップバーンやアレサ・フランクリンの歌を先にお聴かせする。東京青山での講座とちょっとゴッチャになったなぁ。注意注意。8月兵庫県立芸術文化センターでの佐渡裕サン指揮『キャンディード』の舞台のツアー参加者の申し込みも受け付ける。人気上々なんは佐渡ベルリン・フィルの話題もあったからかな。帰りの新幹線で井上俊『武道の誕生』読了。黒澤の映画『姿三四郎』も見直さなアカンかな。

DVD
『ガス燈』
『ガス燈』

5月23日(日)
坂井保之さんから戻ってきた『新潮45プロ野球血風録特別対談』の原稿を再チェック。結構時間がかかるけど時間を忘れる仕事は嬉しい。ふううーっと息をついて一休みは大相撲千秋楽。最近の白鵬の強さはそれはそれでエエけど土俵際の駄目押しは不要やで。親方か誰か注意したげて下さい。魁皇千勝。目出度いことです。晩飯映画劇場はイングリッド・バーグマン主演『ガス燈』。シャルル・ボワイエがなかなか怖い。ジョージ・キューカー監督はこの街並みを『マイ・フェア・レディ』でも使たんかな?(笑)ジョゼフ・コットンは『第三の男』と同じ演技(笑)。しかし映画は古いものにかぎるなぁ。俺が歳とったんかなぁ。あ。1週間前の晩飯映画劇場で『暴走機関車』について書いたところで黒澤明が望んだキャスティングは「ジョン・フォードとピーター・フォーク」なんて書いてしもたけどコレは書き間違い。なんぼ何でも名監督(黒澤のライヴァル!)ジョン・フォードは役者をやらん。正しくは「ヘンリー・フォンダと…」です。指摘して下さったyasumuroさん。ありがとうございます。黒澤→ジョン・フォードと自動的に指が動いてしもたんで御容赦。

5月24日(月)
終日机の虫復活。まいったなぁ。けどまぁ今のうちにいろいろ処理しとかんと…と一日中一所懸命仕事したのに何をしたのかすべて忘れるほどのショック。日本0-2韓国。しかも途中からあきらかに手抜きされて。それでも歯が立たんのはどーゆーこっちゃ。日本のサッカーは決定力が…とかいろいろ言われたけど違う。下手糞なだけ。体格で劣り体力で劣り精神力で劣り技術でも劣り層も薄く歴史も浅いのに一寸上手くなって大風尊大驕慢傲岸不遜になった。ドイツW杯で反省すべき点はソレやった。サッカーがまだまだ下手糞未熟な国は謙虚に頑張らねば。え?岡ちゃん進退伺いやって?そらないやろ。今更理屈と筋を通しすぎてもシャーナイで。この時期我武者羅以外ないやろ。なんかあったんかなぁ。マリノスの最後の時みたいに…。

DVD
『めがね』
『めがね』

5月25日(火)
今日も佐吉と散歩以外は終日机の虫…のはずが電話やらメールやらで仕事にならん。という以上に自分からもそれらの電話やメールに積極的に加わったから何とも言えへんねんけどメールや電話のテーマは岡田監督辞任発言。若い記者はうんざり。ヴェテラン記者は唖然。唖然が2種類に分かれてどっちかというと親岡田の人はガッカリ。反岡田の人はヤッパリ。金子達仁さんが週刊朝日に書いてたけど岡田監督の最近の発言や態度は日本のサッカーがマイナーだった時代の人のものやと。そのとおり。ただそれにプラスして体育会系が少々入ってる。「私は○○について語ろうとは思わない。○○をやった人には語らなくてもわかるがやってない人には語ってもわからないから」というのは戦前のロス五輪にボートで出場した経験を持つ作家の田中英光が小説『オリンポスの果実』のなかで書いていること。これは進歩派守旧派左翼系右翼系を問わず旧世代体育会系体育人に共通の考え方。○○はボートでも野球でもサッカーでも当てはまる。小生は駆け出しのころ多くの野球人にこの論理でさんざん虐められた。オマエみたいに野球やってへん奴に何がわかるか!?と怒鳴られた。私に対してではなくファンに向かって話してください。それはプロとしての義務です!などと言い返すとイヤな顔して無視された。さらに相手の痛いところを衝くと笑って誤魔化された。岡ちゃんはそこまでの体育会系人ではないはずや…。ガンバレ!ニッポン!!

5月25日(火)つづき
仕事が少々手につかないまま晩飯食おうとするとWOWOWで『めがね』をやってたので見てしまう。南の島のゆったりした時間。以前なら(去年の大病前なら)苦笑いしてこんな退屈なん俺は耐えられへんななどと思いながら見た映画かもしれへんけど妙に行ってみたいと思う自分を心の奥に強く感じたのは歳のせい?『かもめ食堂』も見なければ。岡ちゃん笑って……ソレはないで……。日本(人)のサッカーがレベルの低いのは歴史的にシャーナイけどそんな日本のサッカー界のなかで一番レベルの低いのは1がクラブ経営者。2が協会運営者。3が監督コーチで4が選手…やな。これは世代論でも語れるな。上の世代は自分たちのレベルが下の世代よりも低いことを認めなアカン。下の世代は不人気時代の日本サッカーを支えた上の世代に敬意を払わんとイカン。けど間違った判断はソレは違うとはっきり言うべきやね。

5月26日(水)
朝大船駅へ向かって歩く途中ほぼ完成した鎌倉スカイツリーを見ながらふと考える。あの高圧線鉄塔に電線を張るとき1本目はどうして張るんやろ?古い鉄塔の解体前に電線の最後の1本を取り除く作業は工事やってる人に聞いて納得した。それはなかなか見事な技です(何日か前の本欄に書きました)。しかしその逆をやるのは無理やろ…と考え始めたらわからんようになってきた。まだ完成してへん鉄塔もあるから電線張るのんはもっと先やろけどソレまでに謎を解明したろ…などと思いながら新幹線で大阪へ。MBS『ちちんぷいぷい』生出演。番組始まるときに小生の新刊『続スポーツ解体新書』を紹介してくれはる。視聴者の皆さん買うて下さい。番組は相撲とヤクザの話も普天間の話も呆れ返る話題ばっかり。前者は関係者の誰もが昔から知ってる話。去年も地方の新聞の記事になってたけどこんなに騒がんかった。今回騒がれて得してるんは野球賭博への飛び火を避けられた人たち。あ〜あ。ハトヤマもオザワもア〜ア。ほんま喋る気なくなるわ。今度の参院選投票率は20%台やで。何とかサッカーだけでも持ち直して…。前評判のよかった(ドイツと練習試合で引き分けた)前回大会と正反対の状況は好材料なんやから…という言い方は正しいのんかいな…。

MOVIE
『告白』
『告白』

5月27日(木)
朝佐吉と散歩してグワアーッと昼過ぎまで仕事して飯カッ喰らって東京へ。JAL-NHK文化講座の『ミュージカル講座』全7回は今回が最終回。コール・ポーター『キス・ミイ、ケイト』の舞台を楽しんで映画版で若きボブ・フォッシーの踊りを見てソノ影響もある『ウェストサイド物語』の「クール」の振付を見てオードリー・ヘップバーン自身の秘蔵歌声による『マイ・フェア・レディ』やら『ブルース・ブラザース』のアレサ・フランクリンの歌声を楽しんで現在ブロードウェイの解説をして最後は『プロデューサーズ』。「春の日のヒットラー」で講義を終わるのは洒落が強すぎるけど楽しかった。もういっぺんオペラからミュージカルの流れをすべて総覧して勉強し直してみたいなぁ…と思いながら日比谷の東宝本社試写室へ。中島哲也監督の新作『告白』の試写会へ。最高の映像脚本構成テクニックを持った監督がこの原作のこのテーマを取りあげたらこうなるか…と感服。1時間40分ちょっとの映画が終わったあと小さな試写室に座った30人弱の観客はグウの音も出ず。ふうーっと溜息をつくだけ。試写が始まる前にストレス緩和のためのピンクのハート型のゴムボールが配られたけど冗談でなくスクリーン見ながらソレを握ってる女性もいた。幼子が殺され母親が殺され同級生が殺され血飛沫が飛び…しかし陰惨にならず『下妻』『松子』『パコ』で素晴らしい映像世界の映画作品を創りあげた天才映画作家がさらなる斬新な虚構の世界を生み出すことに成功したのは確かな現代人観察と現代社会観察の上に立脚しているからだろう……なーんちゃって。映画『告白』の公式サイトはhttp://kokuhaku-shimasu.jp/index.html

DVD
『恋人たち』
『恋人たち』

5月28日(金)
朝佐吉と散歩のあとコラム1本書きあげて昼食後テノール歌手の佐野成宏氏夫妻来宅。再来週7日の鎌倉芸術館でのコンサートの打合せ。とはいえサッカーの話に終始。コンサートのトークも近づくW杯を避けて通れないことで一致。何しろサッカー中にドイツのオペラ座では指揮者が……ところがイタリアでは……面白い話はコンサート当日に…。しかし佐野夫人の阪神城島を日本代表のGKにしろ!という意見には感服。ヨーロッパで活躍してるGKはみんなアノ手の顔らしい。納得!夕方佐吉の散歩のあと晩飯映画劇場はルイ・マル監督ジャンヌ・モロー主演『恋人たち』。久々にフランス映画。単なる不倫映画でなく不倫がが突然変異するところがいかにもフランス。ジャンヌ・モローが可愛い。

DVD
『かもめ食堂』
『かもめ食堂』
CD
『マーラー:交響曲第2番復活』ズービン・メータ指揮ウィーン・フィル
『マーラー:交響曲第2番復活』ズービン・メータ指揮ウィーン・フィル

5月29日(土)
朝鎌倉スカイツリーに異変!仕事部屋から見える何本かの新鉄塔の上に人がいる。新鉄塔の間にある巨大クレーンも首を伸ばし…あっ。ロープのようなものが投げられました。それがクレーンを経てもう1本の新鉄塔へ…あっという間に2本の新鉄塔の間がロープのようなもので結ばれました。そうか。あとはコレを伝わせて電線を張るんやね。見事なもんです。そのあと佐吉と散歩に行くと1本に見えたロープは見事に2本。そうせんと電線を引っ張れへんもんね。見惚れてんと原稿書き。午後から神奈川県民ホールへ。金聖響指揮神奈川フィルのマーラー『交響曲2番復活』を聴きに行く。いやぁ感激。ロマン派の時代の破綻の予兆を乗り越えてひたすらロマンチックな演奏。次時代の予兆と当時代の成熟爛熟のせめぎ合いも美しく響く。以前本欄に佐渡裕さんが大活躍してる兵庫県民を羨ましく思う文章を書いた憶えがあるけど神奈川県民であることをこんなに嬉しく感じたことはない。先月3番今月2番。こんなマーラーを毎月聴ける場所は世界中にもあんましあらへんで。演奏後聖響さんに挨拶したあと音楽評論家のA氏やY氏やレコード会社のN氏と歓談。神奈フィル45周年のパーティがロビーで開かれて県知事がベラベラ演説を始めたので帰る。また新しいホールを造るらしいけどそれよりこの音の響きの最悪な(特に1階)ホールを治したらどないや?あ。コンサートを聴かずに演説だけしてるようではワカランわなぁ。晩飯映画劇場はマーラーの雰囲気を壊さないよう『かもめ食堂』。なるほどエエ映画です。このテンポOKです。語りすぎない脚本もOK。『バーバー吉野』以来の荻上直子監督の一貫性は悪くないですね。『トイレット』も見てみたいけどおんなし「こんせぷと」なんやろか?

DVD
『81/2』
『81/2』
『太陽』
『太陽』

5月30日(日)
朝佐吉と散歩のあと迎えのハイヤーが来てテレ朝へ。『サンデー・スクランブル』生出演。大相撲の砂かぶりのチケットが暴力団に渡った問題について話す。昔からあったこと…というコメントをVTRでもと暴力団の作家が喋ってくれたので喋りやすくなる。けどみんな昔のことは忘れるんやなぁ。田岡ちゅう人が神戸の警察署の一日署長したことなんか大勢の人が忘れてるんやな。いや知らんのか。相撲界は過去のことは過去のこととして未来の方向性を示さんといかん。帰宅して昼飯。毎日短くチャプターを一つずつ見てたフェリーニの『81/2』を見終わる。昔学生の頃名画座で見てさっぱりワカランかったのでもうイッペン勉強と思て見直したけどわかったことはコテコテのイタリア映画やということ。ま。そこに気付いたのは成長か。映像が面白いフェリーニの詩的私的映画です。『新潮45』坂井保之さんとの対談の校正やってNHK『歴史は眠らない』のテキスト原稿の構成考えて晩飯映画劇場は『太陽』。ロシア語原題Солнце。ソクーロフ監督描く昭和天皇像。イッセー尾形大熱演。もっと早く見るべきやったスゴイ映画です。侍従長の佐野史郎も皇后の桃井かおりも熱演。このリアリズムのリズムを作ったんは…やっぱりイッセー尾形やろなぁ。もちろんこの「像」が本当の姿でないにしても見事な天皇像です。現人神から人間へ。両時代を生きた素晴らしく複雑な人物に挑んだ監督と役者陣に大拍手。夕食後一休みしてサッカー。うん。がんばった。次も頑張って…としか言いようがない。けどこーゆー展開の試合は勝たなあきません。GKは川島でいきましょう。俊輔は外しましょう。4-1-4-1でワントップは岡崎→森本で決まり。阿部も決まりですね。遠藤は…?

5月31日(月)
最近鎌倉スカイツリーの鉄塔と電線に見惚れて小啄木鳥への関心が薄まったせいでもないだろうがトンと顔を見なくなった。巣穴には子供生まれてるはずなんやけど…。表札を作ってやろう…などと言いながら何にもしなかったから余所へ飛んでいったかな?ナンヤラカンヤラ雑用をこなして夕方から『鮨処もり山』へ。『新潮45』新連載『プロ野球血風録』の話を元西武・ダイエー球団代表の坂井保之氏から聞く。第1回は「オーナー論」。永田ラッパ大映/大川東映/中村長芳ロッテ・福岡/堤西武/中内ダイエー/堀江ライブドア/三木谷楽天…の流れから見えるプロ野球論。メッチャ面白い。そうなのだ!日本のプロ野球は1970年頃「誕生」したのだ!この意味わかります?

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