ナンヤラカンヤラ
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タマキのナンヤラカンヤラ バックナンバー 2017年12月
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2003年 11月12月

12月1日(金)
朝起きて黒兵衛と散歩。今日から師走か…日馬富士問題は師走だから師匠(大隅潔さん)に走っていただいて俺は翻訳作業に専念したほうが良さそうかな…と思いながら帰宅。終日デスクワーク。しかし翻訳に手がつけられず。メール・封書・電話等の処理だけで夕方まで過ぎてしまう。ま。仕方ない。そうか。貴乃花巡業部長の下では巡業に参加できないと言いだしたのは白鵬か。これは最悪ですね。九州場所で取り組みに物言いをつけて土俵に上らなかったり千秋楽に日馬富士と貴ノ岩を土俵に戻したいと言ったり万歳をしたり…と並ぶほどかそれ以上の厳罰相当の妄言ですね。こういう発言を処罰できない相撲協会現執行部の弱腰は確かに最悪ですね。雑用が夜までかかって苛立ちのなか晩飯映画劇場はノーベル賞作家カズオ・イシグロの代表作が原作の『日の名残り』。これは素晴らしい映画。第二次大戦前のイギリス貴族に仕えた執事の物語。アンソニー・ホプキンスの演技はさすが!家族の問題・恋愛の問題・組織(執事として仕える上司)の問題・政治(ナチスと人種差別)の問題・エリートと大衆の問題…等々現代社会のすべての問題に繋がる問題をすべて網羅して複雑な人間社会のなかでの真摯な人間の生き方を描いて素晴らしい。エマ・トンプソンの存在感も見事。アカデミー賞8部門にノミネートされたのは流石。今まで見なかったのが残念。この年のアカデミー賞は『シンドラーのリスト』『ピアノ・レッスン』『フィラデルフィア』…か。どれもレベル高いけど…『日の名残り』が何も取れなかったのは今更ながらに残念。ナチスのことは関係ないですよね。原作を読みたくなった。読まなきゃ。こんな物語を長崎生まれの日本人が書いたというのは同じ日本人として誇らしい気持ちにもなりますね。仕事は進まなかったけど気分は上々。明日からがんばろ。プロとして。

CD
『バーンスタインへのトリビュート』
『バーンスタインへのトリビュート』
Blu-ray
『波止場』
『波止場』
DVD
『評決』
『評決』
『十二人の怒れる男』
『十二人の怒れる男』

12月2日(土)
朝起きて黒兵衛と散歩。終日デスクワーク。やっと翻訳作業に戻ることができた…と思ったらいろいろ大相撲の件で電話。頭の切り替えが難しい。音楽とスポーツの切り替えのほうが簡単かな。テレビで取りあげるときの話題は「モンゴル互助会」まで進むのかな?かつては「大関互助会」なんてのもあったし「互助会」のルーツがモンゴルというわけではけっしてないけど現理事長のもとでは「互助会」の存在までは踏み込めないでしょうね。そういえばアメリカのメジャーリーグ・ベースボールのコミッショナーが設けられたきっかけは「ブラック・ソックス事件」というワールドシリーズでの八百長事件だった。裁判では無罪になった選手たちが新たに設けられたコミッショナー制度とそこに就任した鬼検事ランディスの手によって「クロ」と判定されて8人の選手が永久追放になりメジャーは自浄能力を確立させた。つまり大相撲も内輪でやってる限り自浄能力は生まれないでしょうね。泥棒に縄を綯わせているようなもの…というのは言い過ぎでしょうが所詮はスポーツと同時に(プロレス的)興行要素も持ち合わせている大相撲はモンゴル勢も乗っ取りやすいでしょうね。けっして日本女性と思えない女性がミスユニヴァースの日本代表になる世の中ですから大相撲も非日本的方向に進むのかな?日本人の多くが万歳のやり方もわからなくなったのですから…てな話を次々とかかってきたテレビ局やラジオ局の担当者にするがどこまで通じたか…?avex classicsから佐渡裕指揮トーンキュンストラー管弦楽団の新譜CDが届く。「バーンスタインへのトリビュート」と題して「キャンディード序曲」「ウェストサイド組曲」もいいけど「波止場」と「ファンシー・フリー」が素晴らしかった。このブルースの歌声はバーンスタイン本人!?だそうです。晩飯時は柔道を楽しむ。もっとも話題の選手だけの焦点を当てたテレ東の放送の仕方は疑問。風呂のあと翻訳作業に戻る気になれずポール・ニューマン主演シドニー・ルメット監督の映画『評決』を見る。以前から見たいと思いながら見逃していた映画だったが…う〜ん…テーマが大病院の医者の麻酔使用ミスという現代的な問題だけど…ちょっと浅薄な内容…アメリカ的正義を振り回しただけ…で少々残念。この監督は『十二人の怒れる男』だけかな。『狼たちの午後』『セルピコ』も…まぁまぁやったし…。

12月3日(日)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと終日デスクワーク。とはいえ昨日(ここに書かなかったけれど)川崎や鹿島の試合をちらちら見たのと同様今日も福岡マラソンをちらちら見て翻訳はナカナカ進まず。川崎のJ初優勝は嬉しいですね。マラソンもようやく復活の兆し?そんななかで翻訳作業も結構集中して第6章のブラッシュアップが進む。ふうううう。夜は漫才M1。うん。レベル高かったですねえ。誰が優勝しても良かったですねえ。俺は和牛とミキの争いでミキが良かったと思ったけどトロサーモンが優勝。ま。ええか。その直後にNHKーEテレにチャンネルをまわすとブラームスの交響曲1番2楽章でウィーン・フィルのコンサートマスターのキュッヒルさんがソロヴァイオリンを弾くところ。綺麗なあ。素晴らしい響き。でも堅いなあ。これがドイツ的演奏かな?エッシェンバッハの指揮も見事!でも堅かったなあ。昔北海道札幌のPMFに参加したビオラ弾きでブラームスはドイツ人にしかわからないと言っていた女性がいたけどそうかもしれないですねえ。バーンスタインとウィーンフィルのブラームスはもっとロマンチックでしたけどね。ブラームスとドイツ人のように大相撲の良さは日本人にしかわからない?…という日本人にはなりたくないですけどねえ。キュッヒルさんとは俺が新潟へ行く仕事の時に東京駅のホームで出逢って金沢で仕事と言っておられたけどN響でもやってはるんですね。この人は日本語ぺらぺら。ゲスト・コンサートマスターにぴったりかな。N響のブラームスを聴いて風呂のあとさらに翻訳作業でベッドへ。テレビ出演のお誘いは翻訳作業がもう少し進んで貴乃花親方の民事訴訟(!)の行方がもう少しわかってからにお願いしたいですけど…その事情がよくわからんのですよねえ。日本人としてはせめて万歳の手の動かし方(日本人的所作)くらいは身に付けたうえで大相撲を語りたいですね。

12月4日(月)
朝起きて黒兵衛と散歩。いくら考えても日馬富士事件の落としどころがわからない。こういうときはかつての横綱審議委員会会長だった稲葉修氏のような相撲に精通した人物の鶴の一声が必要か?しかし難しい。日馬富士の暴行はまだはっきりとは処分されていない。共犯者はいなかったのか?白鵬&鶴竜は現場で何をしていたのか?難しいなぁ。帰宅してボブ・ホワイティングさんに翻訳のわからないところを長電話で教えてもらって「TWO OLYMPICS」第6章の翻訳完成。ふううううう。昼飯食って仮眠してイロイロ仕事したあと東海道線で浜松町へ。AVATTA STUDIOで『ニューズ・オプエド』MC出演。今日のゲストは相撲ジャーナリストの荒井太郎さん。その前に電話で大住良之さんにサッカーW杯の日本の闘い方について訊く。そうですよねえ。ラッキーなグループに入れたなんて口が裂けても言えませんよねえ。ま。日本代表に予選でのオーストラリア戦のような闘い方で頑張ってもらいましょう。荒井太郎さんとは白鵬の最近の相撲が汚すぎるという点で意見が一致。嘉風との一番に負けて判定にイチャモンをつけた一件では即刻出場停止にしなければ…でも意見が一致。遠藤との一番での張り手と肘打ちも明らかに反則ですよね。そもそも痛めているからサポーターをしている右肘で相手を「かちあげる」なんて納得できませんよね。あのサポーターは凶器?とまでは言わないけど検査の必要ありですね。そんな横綱が“犯行現場”にいたわけですよね…困った話ですねえ。帰宅して明日のテレビの打ち合わせなどをしておやすみ。テレビだけでなく翻訳は第7章…がんばらねば。

Blu-ray
『アバウト・シュミット』
『アバウト・シュミット』
DVD
『黙秘』
『黙秘』
Blu-ray
『シャイニング』
『シャイニング』

12月5日(火)
朝起きて黒兵衛と散歩。テレビ番組の作り方というのは単純で視聴率が高ければOKというのが基本。と言うことは大相撲の話題が続くのは視聴率が高いと言うことなのだろう。その割には大相撲のことをわかっていない人が多くなったなぁ…子供の頃に遊びで相撲を取ってない人が増えたからかな…野球も同じか…などと思いながら帰宅して着替えて東京赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。テーマはもちろん大相撲。一緒に出たのは大相撲記者会会友の山崎正さん。白鵬の最近の相撲(特に九州場所での遠藤との一番)の「肘打ち(エルボー・スマッシュ)」は反則負けにしても良い見苦しい闘い方という小生の意見に山崎さんも同意。つづけて春日の親方が巡業の挨拶で背広姿で土俵に立ったことや白鵬が風呂上がりにジャージ姿でファンの前に姿を現したことを批判。やはり挨拶は紋付き袴。風呂上がりは浴衣。そうでないと日本の相撲文化にならない。モンゴルのモンゴル(日本)相撲協会がMongolian teamと背中にネームを入れたジャージを作ったらしいけど日本の相撲を普及しようとするなら浴衣を作って配るべきでしょうね。テレビ局の用意してくれたクルマで帰宅。『アサ芸』連載原稿でも白鵬批判を書いて送る。晩飯映画劇場はスティーヴン・キングが女優のキャシー・ベイツのために原作を書き下ろした『黙秘』。田舎の小島で起きた二つの殺人事件の容疑者となった女性の話。夫殺しと家政婦としての主人殺しの疑いをかけられた母親を母娘の軋轢と愛憎を超えて島を出て新聞記者として成功した娘が救う。どーも私はミステリーが苦手でスティーヴン・キングも『シャイニング』以外はピンと来ない。この作品も現代的話題が満載で日蝕の日の事件と舞台も整っているがどうも人工的作為が強すぎて…あ。キャシー・ベイツの太った身体に見覚えがあると思ったら『アバウト・シュミット』でジャック・ニコルソンのヨメサンの役ですよね。先に亡くなってしまう(と書いたのは私の間違いでニコルソンの娘の結婚相手のお母さんでした。失礼しました)。役者としては素晴らしい演技なんでしょうがミステリーは小生にはどうも…。

12月6日(水)
朝起きてRKB毎日放送『インサイト・アラカルト』電話出演。あ。昨日(火曜)の朝も大阪朝日放送のラジオに電話出演していたのを書き忘れた。もちろんテーマは「日馬富士暴行問題」でパーソナリティの道上洋三さんが大相撲の「仕組み」をわかったうえでいろいろ聞いてくださったので話しやすかったです。丸く収めることのできなくなった角界は密室での出来事を漏れなく詳細に相撲ファンに公開する必要がありますね。RKBのほうはテーマがロシアの「国ぐるみ」のドーピング問題。かつてのKGBまで加わってのドーピング。元KGBトップのプーチン大統領が知らなかったわけがないと思われるのですが…とかいろいろ話して黒兵衛と散歩のあと翻訳作業。全12章のうち第7章。半分は超えたな。午後から神奈川大学へ。年内最後の授業3回は市川崑監督の映画『東京オリンピック』の徹底解説。谷川俊太郎さんなどと協力して大会開幕前に書いた「ドキュメンタリー映画」のシナリオ(!)などを紹介しながら聖火リレーの背景の富士山に(9月にもかかわらず)大量の雪が積もっていることの理由などを解説。市川さんから直接聞いた言葉「ボクは映画を創ったんだよ」などを紹介。一場面一場面を詳しく解説。開会式から砲丸投げまで説明したからその続きは来週。授業を終えて市ヶ谷のワック出版へ。元朝日新聞編集委員で「週刊朝日」元編集長の川村二郎さんと大相撲について対談。掲載は雑誌『WiLL』2月号。川村さんが小生の編著『「大相撲八百長批判」を嗤う』を絶賛してくださる。「この『嗤う』というのがいいねえ。今回の事件も本来なら『嗤い』飛ばさなきゃ。そもそも大相撲に記録や数字を持ち込んじゃいかん」「その通りですね。40回優勝なんてあまり価値はないですね。年間最多勝なんてくだらない数字を誉めるのでなく年間優秀取組十傑を選ぶべし。それに多く選ばれる最優秀力士は安美錦とか嘉風だったりして」とかいろいろ話してTBSへ。明日の『あさチャン!』用にロシアのドーピングとIOCの評価についてVTR解説のあと帰宅。メシ&フロ&サケ&ネル。長い一日。明日朝のテレビ出演断ってすいません。翻訳ができなくなるので…。

12月7日(木)
朝起きてテレビをつけるとモーニングショーに長田渚左さんが出演。ロシアのドーピング問題について。オリンピックで使われる国旗も国歌も選手団の選んだ旗であり歌であり国旗や国歌ではないということをよくわかっている人がロシアのドーピング問題について語るのはいいことですね。しかしすべては朝日新聞記者のT某なる人物の稚拙な正義に消されるのは片腹痛いですね。大相撲の問題でもドーピングの問題でも自分の意見を言う前に訊け!幕下のクダラン拵え相撲に腹を立てて稚拙な正義を振り回して見もしない幕下の拵え相撲にギャアギャア言った鹿児島県知事の後釜を狙ってるならシャーナイですけどね。今日は終日翻訳作業。第7章を相当進めて疲れた。晩飯のあとドニゼッティのオペラ『ピーア・デ・トロメイ(トロメイ家のピーア)』。物語の筋書きはさておき音楽は綺麗ですねえ。素晴らしいオペラです。ヴェルディが『椿姫』のメロディにパクったところは笑いますねえ。でも上手くパクるほうが凄いんですよね。何事も。白鵬も朝青龍のやり方を「上手く」「綺麗に」パクったわけですから。最悪なのはそのやり方を黙認してスルーしている相撲協会幹部などの日本人ですね。いや「拵え相撲」が悪だと言ってるのではないのですよ。それによってモンゴル人力士が我が物顔に大相撲という日本の文化を曲げ始めているのを悲しんでいるのですよ。しかし大相撲の良さを見極める日本人も少なくなりましたね、オリンピックのマスコットもガキどもが好きなジバニャンみたいなのになってしまいそうですし…もう勝手にせい…と言いたくなりますね。しかし…一番の心配は神鋼や日産など現場の最先端の人々が不正に加担していたことですね。どんなに上がアホでもワルでも下は真面目に仕事をした。それで日本を支えていたのに下も崩れ始めた。これはヤバイです。政治のトップや経済のトップはどんなに阿呆でも馬鹿でも糞ったれの阿呆でも俺たちは頑張ってきたというのが上から下まで崩れ始めたのですからねえ。ヤバいなあ。どうしたらええのんやろなあ。とりあえず神鋼の労働者ガンバレ!日産の労働者ガンバレ!大相撲ガンバレ!全労働者ガンバレ!日本文化ガンバレ!としか言い様がないですね。俺も頑張りますから。

12月8日(金)
朝起きて少し早めに黒兵衛と散歩のあと新横浜から新幹線に乗って新大阪へ。毎日放送へ行く前に丸善ジュンク堂でカズオ・イシグロ『日の名残り』(ハヤカワ文庫)購入。映画が素晴らしかったので原作も読まねば。ついでにゴジラ・シリーズのビオランテとキングギドラとスペースゴジラ購入してから毎日放送『ちちんぷいぷい』生出演。富岡八幡宮の事件や貴乃花親方の考えなどをいろいろ話してお先に失礼…と控え室に引きあげたら廊下で城田優さんとバッタリ。ドラマで共演したときは女装していたけど素顔は超長身190センチ近くのイケメン男前。久しぶりに握手して撮影でお世話になったお礼を言ったあと角淳一さんとバッタリ。実は城田さんとWOWOWのドラマに出たんですよ。伊坂幸太郎原作の『バイバイブラックバード』に映画監督の役として…というと角さんが「似おてるやん」と言ってくださる。放送は来年2月です。毎日放送を出て読売テレビ近くのホテルへ。明日の『ウェークアップ!ぷらす』の打ち合わせをしてホテルの部屋でサッカー東アジア選手権見ながら晩飯。なでしこvs韓国戦。韓国も粘ったけどナデシコはよく突き放した。3-2で勝利は誉められるけど課題はディフェンスとパスの精度ですね。続けて『スター・ウォーズYジェダイの復讐』をテレビでやってたので見てしまう。日本語吹き替えは何やら不自然ですが『Y』はスターウォーズ・シリーズのうちの最高傑作ですね。寝ようとして少しチャンネルを回したらNHK-Eテレの古典芸能番組で日本舞踊をやっていて寺門の両脇にある仁王像が動き出して相撲を取るという設定。三味線と長唄も相撲の取り口の歌詞で押して突いて上手投げやら二丁投げ…土俵際のうっちゃり…と面白く最後に仁王像は寺門の入り口に戻って終わる。解説に舞の海さんが出てきた。こういう周辺文化もすべて含めて大相撲と言えるわけでそこのところ白鵬はわかっとるのかいなあ。

BOOK
カズオ・イシグロ『日の名残り』(ハヤカワ文庫)
カズオ・イシグロ『日の名残り』(ハヤカワ文庫)
DVD
『ゴジラ全映画DVDコレクターズBOX(24)ゴジラvsビオランテ』(講談社)
『ゴジラ全映画DVDコレクターズBOX(24)ゴジラvsビオランテ』(講談社)

12月9日(土)
朝大阪のホテルで目覚めて髭剃って出かける準備。すぐ隣の読売テレビへ。『ウェークアップ!ぷらす』生出演。ロシアのドーピング問題について話す。「国ぐるみ」(とWADA=世界アンチドーピング機構は)認定したが「組織ぐるみ」(とIOC=国際オリンピック委員会のバッハ会長)は表現を緩めてプーチンを助けたわけですね。さすがはプーチンのポチと言われてソチ五輪を後押しした人物だけのことはありますね。あ。ロシアは個人出場でも国旗と国歌を使えなくなったわけですが五輪憲章によると五輪は個人やチームの闘いで国歌は関係なく五輪で使われている旗と歌は国旗と国歌ではなく各NOC(国内オリンピック委員会)が選んで使用する「団体の旗」ですからね…ということを長田渚左さんも春日良一さんもテレビで言ってたから俺も言っておかねばと発言。加えてドーピング廃絶にはスポーツの「相対化」が必要で(つまり「より速い・より高い・より強い」がそれほど立派なことかと思う感覚が必要で)「より美しい・より人間らしい」という見方が必要。それにはパラリンピックへの注目が有効かもしれない…といったことを話して局のクルマで新大阪へ。新幹線でイシグロの『日の名残り』1章を読む。なるほど。こーゆー書き方(独白)か。面白い。そのあと爆睡。あっという間に新横浜へ。帰宅前に磯子の行きつけの美容室『ローレンス』へ行って久しぶりに散髪整髪。年齢とともに薄くなっていくのはシャーナイか。親父の若い頃からの薄さを考えるとよく持ったほうかな。帰宅してイロイロ仕事。晩飯映画劇場は『ゴジラvsビオランテ』大森一樹監督・脚本。なるほど。最新のバイオ知識を交えたオモロイ筋書き。一般募集したストーリーを書いて採用されたのは大船の歯科医師の小林先生ですね。小生もインプラントをしてもらったことがあります。ゴジラの歯を監修している先生にはをつけてもらったのだ。ワッハッハ。最近はすぐ近くにできた歯医者さんに行ってますが昔に較べて歯の治療は痛くなくなりましたねぇ。これこそ科学の進歩の最大の恩恵かな。

DVD
『ゴジラ全映画DVDコレクターズBOX(27)ゴジラvsキングギドラ』(講談社)
『ゴジラ全映画DVDコレクターズBOX(27)ゴジラvsキングギドラ』(講談社)

12月10日(日)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと終日デスクワーク。ロシアのドーピング問題やら大相撲の問題やらの資料整理して頭をクリヤーにする。でないと阿呆になりますからね。大事なのは本質を見失わないこと。それだけですね。テレビは所詮赤提灯での酒呑み話。でもその内容のレベルが上がれば面白い。それだけのこと。いくつか校正をやって晩飯映画劇場は『ゴジラVSキングギドラ』。大森一樹監督はやっぱり面白いですねえ。風呂のあとEテレでヤノフスキ指揮N響のベートーヴェン『英雄』を聴いて(まあ最近の演奏はこんなもんですね。切れ味鋭くチョイとだけ古楽器風)風呂。何日か前やったか…はしだのりひこさんが亡くなったですね。R・ホワイティングの一番好きな日本の歌が『風』でしたね。人は誰も旅に出て…。まあ。ええわ。その前に亀淵友香さんも亡くなりましたね。笠置シズ子の『買い物ブギ』を彼女が歌うと最高でしたね。合掌。寝よ。

12月11日(月)
朝黒兵衛と散歩。落ち葉がピーク。道路や家の庭は葉っぱの山。桜の木は裸。いよいよ冬か。雑誌『WiLL』の相撲対談の校正をして午前中に『ZAITEN』のコラム。一昨昨日(これで「さきおとつい」と読むのですね)大阪のホテルで見た日本舞踊『阿吽(あうん)』の再放送がNHK-Eテレであったので録画。東大寺南大門の金剛力士像が動き出して相撲を取るという舞踊。昭和40年の創作舞踊で新しいのですね。解説は舞の海さん。午後からは『フォーラム8』の新連載原稿「スポーツは教えてくれる」執筆。第1回に大相撲を選ぶ。純粋なスポーツではないですけどスポーツ(格闘技)の要素もありますからね。晩飯食べながら月末の「オペラ講座」の勉強。ドニゼッティ『ピーア・デ・トロメイ』。物語はダンテの『神曲』にも出てるというので寿岳文章・訳『神曲・煉獄篇』を取り出して該当場所を見つけ出すが話の中味はよーわからん。音楽はヴェルディが『椿姫』にパクった旋律なんかが出てきて美しい。昼寝をしなかったせいかモーレツに眠くなってきたので超早めに10時頃ベッドへ。ノーベル平和賞を獲得したICANのサーロー節子さんの受賞演説全文が東京新聞に載っていた。素晴らしい!ノーベル文学賞受賞のカズオ・イシグロさんも長崎での母親の被爆体験を受賞演説の取り入れそもそもノーベル賞は平和のための賞と発言。現在世界が自国民族さえ良ければ…という分裂の方向に進んでいることに警鐘。トランプ・アメリカ阿呆政権とべったりの日本の政治家たちに対して諦めるのはまだ早いですね。寝よ。

12月12日(火)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと終日デスクワーク。雑誌原稿の校正やらアサヒ芸能の連載やらいろいろ処理するうちにあっという間に晩ご飯。まぁ。こういう日があっても良いでしょう。昨日のなでしこ(本欄には書かなかったけど対中国1-0で勝ったのは見ています)に続いて今日は男子が中国戦。そうか。中国の監督はリッピなのか。凄いな。年俸はどれくらいかな。選手は背が高いな。その割に動きは良くないかな。イイ攻撃がいくつか見えてこれから強くなりそう。結果は後半40分見事な小林悠の粘りの反転ゴール。つづけてバックス昌子の美しいロングシュート。2選手の代表初ゴールのあとPKを取られたのはレフェリーの中国へのごますり?ま。勝てばいいです。このなかで代表に残れるのは誰かな?今野・井手口・昌子・小林悠……にキーパー…大島のケガは?それにしてそろそろ貴乃花親方には態度と発言をハッキリ表明してもらわないと…。双葉山(時津風理事長)は璽光尊事件のあと名理事長になりましたからね。

DVD
『ゴジラ全映画DVDコレクターズBOX(34)ゴジラvsスペースゴジラ』( 講談社)
『ゴジラ全映画DVDコレクターズBOX(34)ゴジラvsスペースゴジラ』(講談社)

12月13日(水)
朝起きてRKB毎日放送『インサイト・アラカルト』電話出演。大相撲はスポーツか?という問題点に立ってスポーツも古代ギリシアのオリンポスの祭典ではゼウスの神や参加選手の各都市国家の守護神を祭る「神事の祭典」だったことを話し近代オリンピックでは「神」が消えて「記録」や「数字」が「崇められる」ようになったという話しをする。このネタはアメリカのスポーツ学者アレン・グットマンの受け売りですが大相撲はまだ「神事」を残しそれを司る力士の髷を残し日本の神々を中心とした日本文化を継承しているのですからMonngorian Teamの皆さんもそこをわかってほしいですナァ…とかいろいろ話したあと黒兵衛と散歩。朝のうちに細々とした雑務の仕事を片付けて神奈川大学横浜キャンパスへ。授業は先週に続いて市川崑の『東京オリンピック』について。オリンピックやスポーツを絶対に素晴らしいとするのではなく相対化した映像と編集で表現してユーモアや選手の悲哀を示しスポーツの真の素晴らしさを表現していると解説。陸上競技から体操水泳などの競技とチャド共和国からやって来た3人の選手のうちの一人のミニ・ドキュメンタリーの場面を見る。うん。市川崑の視点は本当に見事!

12月13日(水)つづき
神奈川大学の授業を終えて大急ぎで正門へ。テレビ朝日の用意してくれたタクシーに乗って局へ。車中でディレクターと打ち合わせをして『タケシのTVタックル』VTR撮り。テーマは大相撲。前半に出演した財団法人日本相撲協会評議員長の池坊保子さんに代わって後半に出演。他に出演者は元スポニチ(小生の師匠の)大隅潔さん・元テレ朝アナの銅谷志朗さん・デーモン閣下・大至さん・岸博幸さん。それにレギュラーの大竹まことさん・阿川佐和子さん・ビートたけしさん。日本文化としての大相撲の神事や興行としてのファジーな側面を潰してスポーツ化してしまってはいけないことを「万歳の正しいやり方」などを例にとって話す。それでも「横綱の品格」についてきちんと定義(文章化)したほうがイイという意見が岸さんから出たので明治時代に新渡戸稲造が『武士道』を書いたように誰かが『相撲道』という本を著したほうがイイかもしれないと答えるなどイロイロ話してVTR収録終わり。放送は次の日曜正午(東京以外の地方も同じかな?)。みんながイロイロ沢山喋ったのでどこまでカットされるかわかりませんがもしよければ見てください。テレビ局の用意してくれたタクシーで帰鎌。晩飯映画劇場は『ゴジラVSスペースゴジラ』ゴジラを血液凝固剤で眠らせる?それは『シン・ゴジラ』のヤシオリ作戦と同じですね…と小野俊太郎さんも書いておられますよね。最後の博多での決戦がチョイと長いけどマァ面白かった。こうなりゃゴジラ・シリーズ全部見るか。うわっ。小野さんの本『新ゴジラ論』によると『シン・ゴジラ』を除いて28作もあるのか。マイッタナ。あ。来週月曜の『ニューズ・オプエド』のゲストはスポーツからチョイと離れて小野俊太郎さんです。いや。文芸・文化評論家の小野さんなら「スポーツ文化」についても語ってもらえるかな?御期待下さい。

DVD
ドニゼッティ『オペラ:ピーア・デ・トロメイ』
ドニゼッティ『オペラ:ピーア・デ・トロメイ』

12月14日(木)
朝黒兵衛と散歩。昨日のテレ朝『たけしのTVタックル』VTR収録後に大隅潔大先輩と少々話したときの言葉が思い出される。「鳥取城北だけじゃないんだよ。今全国の高校の相撲部にモンゴルからの留学生が100人以上いて大相撲に入りたがってるんだよ。それを束ねてるのが白鵬だ。何をするつもりなのか…」モンゴル周辺の中央アジアで生まれたから中国朝鮮半島を経由して日本に伝わって形を整えた日本文化としての大相撲はMongoriaに征服されてしまうのか?その後押しをする日本人が大勢いることも事実ですね。サアどう考えればいいのか?どうすればいいのか?それが時代の流れなのか?日本文化を守るためには…。終日デスクワーク。メール・手紙・校正…その他いろいろ原稿執筆外の仕事を整理。昼も晩飯後の仮眠もしたのに眠い。風呂のあとウィスキー呑みながら来週のオペラ講座の予習。ドニゼッティ『ピーア・デ・トロメイ』。女房の浮気を疑う男の物語。昔も今も西も東も人間は同じ?変わらないものなんですね。人間は変わらないけど文化は変わるのか?…寝よ。

Blu-ray
『肉弾』
『肉弾』
『日本のいちばん長い日』
『日本のいちばん長い日』
『激動の昭和史 沖縄決戦』
『激動の昭和史 沖縄決戦』

12月15日(金)
朝黒兵衛と散歩。今朝早くベッドのなかで小野俊太郎さんの『新ゴジラ論』をパラパラ読み直して岡本喜八の『肉弾』をキチンと見ていないことに気づく。見なければ…と思いながら『沖縄決戦』の決戦のなかにもユーモア溢れるシーンや『日本でいちばん長い日』で天本英世が横浜警備隊隊長として皇居突入の必死の演説をする怪演技などを思い出す。そう言えば阿南惟幾陸軍大将の切腹シーンは役所広司も味わい深かったけどやっぱり三船敏郎は凄かったですね…などと思いながら散歩から帰宅。そういえばご近所の明るいお婆さんは若いときに阿南陸軍大将の秘書をやっていたそうです。凄いですね。終日デスクワーク。ボブ・ホワイティングの『TWO OLYMPICS』第7章の翻訳をかなり進める。頑張らねば。そうか。ボブさんは以前リキ・マンションに住んでいたのですね。これも凄いな。何しろヤクザがウロチョロしていたみたいですからね。あ。ボブさんの上の部屋はジャイアント馬場でマンションの隣の店で一緒にインベーダー・ゲームをやったと言うんですからコレマタ凄いですね。翻訳に集中してあっという間に晩飯。来週の『オプエド』のゲストに小野俊太郎さんを迎えるので『シン・ゴジラ』を見直しながらビールと餃子。なるほど冒頭の東京湾に漂うプレジャーボートは岡本喜八の『肉弾』でなかには宮沢賢治の初版本と折り鶴があるんですね。コレまた凄い…と思ってたら次女と孫がやって来て一緒に夕飯。孫が「ゴジラの映画見たよ。電車が突っ込んでいくんだ」はい。いろいろな楽しみ方がありますね。

DVD
『ハムレット』
『ハムレット』
Blu-ray
『ハムレット』
『ハムレット』
DVD
『ジュリアス・シーザー』
『ジュリアス・シーザー』

12月16日(土の早朝)
朝早く目覚めてベッドのなかで『週刊新潮』の矢作俊彦氏の「長期不定期連載4豚は太るか死ぬしかない」を読んで大興奮。ベッドのなかで一人ケタケタ大笑いしてしまった。週刊誌を読んでコレだけ興奮するのは珍しい。題して「沈黙の相撲の皇子」というコラム。そう。貴乃花親方のことが書かれているのだ。前半は「裏社会」に精通している男の話としてモンゴル力士たちの日本人より日本的な「星の回し合い」(和をもって貴しとする大人の対応)とそれを嫌う「ガチンコ」の貴乃花のことが書かれている。この部分には興奮などしません。今回の事件では「関係者」なら誰もが知ってるけど証拠がなく名誉毀損にもなりかねないのでテレビなどでは話せないだけの「常識」です(週刊誌だけは書くが以前は一般紙も書いていた…という話は拙著『大相撲八百長批判を嗤う』に出ています)。小生が大興奮したのはコラムの後半で今回の角界の一件が『どすこいハムレット』と題したシェイクスピア『ハムレット』のパロディに擬(なぞら)えられていることだ。〈異教徒の大横綱ではなく蛮王(ハーン)クローディアスに簒奪された「冬」の王国〉〈文武を重んじ騎士道を尊ぶ(略)王子ハムレット〉〈異教徒に乗っ取られた宮廷で右往左往する理事ではなく廷臣たち〉〈右顧左眄する理事長ではなく内大臣ポローニアス〉それらの登場人物がグローブ座と同じ円形劇場(土俵)で芝居を演じる。「この身の黒星は忘れるな」という「ガチンコ父王の亡霊」の言葉を聞いた貴乃花いやハムレットは「あとは沈黙。先ずは沈黙」と語るのを止めて狂人を装い悩む。最後に蛮王は力水(ちからみず)に毒を盛られて…ハムレットもその毒で…血塗られ王統…人影の絶えた王宮(国技館?)でハムレットに心酔して改宗(入門?)した〈ホレーシオ(貴ノ岩?)の悲嘆が谺(こだま)する「砕けて散ったぞ。二つの裂かれた気高い心が!」〉その他ハムレットがオフィーリアに「芸界へ行け」と叫んだり〈悲嘆のあまり狂ったオフィーリアが(略)「おつむにつけたる大銀杏」〉と歌ったり…。いやあ面白い。思わず長々と書いてしまったが以前『不思議の国のベースボール』(文春文庫)などというパロディ小説を書いた小生としては大興奮。いや…ヤラレタァ(笑)という感じ。そういえば以前長嶋茂雄さんが巨人の監督を解任されたときは『週刊朝日』に(いや『サンデー毎日』だったかな)シェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』のパロディが掲載されたこともあった。カワカミス(川上哲治)の支配する元老院のなかでフジータス(ブルータス=藤田元司)がシゲザー(シーザー=長嶋茂雄)を殺してローマ市民(プロ野球ファン)が大騒ぎするなかワントニウス(アントニウス=王貞治)が現れて見事な大演説で市民の騒ぎを鎮める(映画ではチャールトン・ヘストンやマーロン・ブランドが演じましたね)…なんて面白い記事があったのを思いだした。確かに今回の「角界某重大事件」での貴乃花親方はハムレットに見立てることができますね。ならばto be or not to be…という彼の悩みは日本語ではどう訳せばいいのでしょうね?矢作氏は「(土俵に)上がるべきか上がらざるべきか」とパロディにしましたが「生か死かそれが疑問だ」(福田恆存)「このままでいいのかいけないのかそれが問題だ」(小田島雄志)「このままこうしているべきかそれともそれをやめるべきか」(岡田利規)…どれも貴乃花親方の心境に思えますね。いやいや。ハムレット様は本当はもっとお強い性根の持ち主かもしれませぬぞ。

12月16日(つづき)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと翻訳に集中。ザ・デストロイヤーVSホワイティングさんの4の字固めの死闘。訳しながら笑ってしまった。孫は長女の家へ。『TWO OLYMPICS』翻訳第7章ほぼ完成!

12月17日(日)
朝起きて黒兵衛と散歩。午前中に『TWO OLYMPICS』第7章完成。何カ所かのわからないところは明日ホワイティングさんに聞くことにして午後から第8章に突入。その前に昼飯のラーメンを啜りながら『たけしのTVタックル』を見る。小生の発言はカットせずに結構沢山使われていたなあ。まぁ暴力事件の行方や処理…なんてことよりも相撲文化論を喋れるほうがいいですね。午後から第8章。夕方から長女が孫を連れて帰ってきて次女も仕事から帰ってきて鴨鍋パーティ。メシが終わると次女は孫を連れて自分の家に帰還。長女と二人でNHK-Eテレのワーグナー『ワルキューレ』第1幕を見ながらワイン飲みまくり。ま。安物とは言え4本の瓶を空にしたのは呑みすぎでしょうね(^0^;)

BOOK
小野俊太郎『新ゴジラ論』(彩流社)
小野俊太郎『新ゴジラ論』(彩流社)
ルシオ・デ・ソウザ『大航海時代の日本人奴隷』(中公叢書)
ルシオ・デ・ソウザ『大航海時代の日本人奴隷』(中公叢書)

12月18日(月)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと地方局の某テレビ番組の電話取材を受ける。貴乃花親方vs白鵬の「争い」の本質について「ガチンコ相撲」を取っていた力士は「拵え相撲」がやっぱり嫌いで…と話すと「ガチンコとかコシラエという言葉ではない言葉を使って下さい」と言われたので「相撲道に対する考え方の違い」と言い直す。これで通じるかな?俺はガチンコとコシラエのどっちがイイとかどっちがワルイとかは言ってないからマァいいか。東海道線で新橋へ。タクシーで赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。やはり大相撲について。異界の異形の力士を語りたい小生と一般社会の法律を語る八代さん。ま。衝突するのは仕方ないですね(^o^)。ボケたりツッコんだりでテレビ的には面白いのかな。最後に来年正月の幸四郎など松本家の襲名披露の話でまとめる。演し物の一つが『双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)』の「相撲場」。これって拵え相撲が話の中心にあるんですよね…てことで小生の言いたいことが通じたかな。大相撲は日本の大きな文化であるということが…。テレビ局の手配してくれたタクシーでいったん帰宅したあとゴジラのでっかいフィギュアやスペースゴジラの人形やゴジラ関係の本やDVDをたくさん袋に入れて浜松町のAVATTA STUDIOへ。山手線で大きな袋からゴジラの尻尾が出ているのをじろじろ見つめられる。コイツ何を持ってるんだ?って感じ。はっはっは。ゴジラです…で『ニューズ・オプエド』MC出演。今日のゲストは『新ゴジラ論』(彩流社)の著者・小野俊太郎さん。前半スポーツの話を少ししたあと「ゴジラ論」「新ゴジラ論」を楽しく展開してもらう。一度小野さんには出てほしかったけどやっぱり面白い。番組後はスタジオの向かいにある蕎麦屋「昌平」で二人で酒呑みながらワイワイガヤガヤ。映画論からスポーツ論まで。いやあ。楽しく有意義なヒトトキ。小野俊太郎さんありがとうございました。

12月18日(月)つづき
下欄の『ニューズ・オプエド』がどんなんだったのかなあ…と興味のある方はココを見てください→http://no-border.asia/news/archives/2305

X月X日
本欄の更新が滞っているのに多数の方が訪れてくださり感謝すると同時に恐縮しております。日曜日(24日)の夕刻頃にはドゥオッバーと最近の出来事について(また大相撲のことについて)書くつもりですので乞御期待。土曜日朝(23日)は読売テレビ(日テレ系)の『ウェイクアップ!ぷらす』に出演する予定です。

BOOK
筒井康隆『虚人たち』(中公文庫)
筒井康隆『虚人たち』(中公文庫)
谷崎潤一郎『乱菊物語』(中公文庫)
谷崎潤一郎『乱菊物語』(中公文庫)

12月19日(火)
朝黒兵衛と散歩。どんな散歩だったのか…天候も含めて思い出せない。晴れていたのか曇っていたのか(雨ではない)筒井康隆大先生の『虚人たち』の心境か?物語が始まる前と忘れられた過去は同等なのか?大好きな小説を一つあげろと言われれば『虚人たち』と谷崎の『乱菊物語』ですね。あ。一つというのに二つあげてしまった。大好きなものを一つなんて無理ですよね。この日は『北國新聞』と『アサヒ芸能』の連載を書きましたね。そして週末のオペラ講座の準備。たしか…デスクワークの一日でした。

DVD
『東京オリンピック』
『東京オリンピック』

12月20日(水)
朝起きてRKBラジオ『インサイト・アラカルト』電話出演。以前はインサイト・カルチャーだったのがいつの間にかインサイト・アラカルトに変わってる。何でかな。ま。いいか。話の内容は大相撲の基本的なこと。大相撲が騒がれてますけど誰も基本的知識が欠如してますからね。相撲の神話的起源は天照大神が高天原から葦原の中つ国へ使わして出雲国の国譲りの交渉にあたった建雷之神と大国主命の息子の建御名方神の力比べ。建雷之神が圧倒的に勝つわけですが渡来系の天孫族が土着系出雲族を倒したわけですね。神々の神話から人間(天皇)の神話の話に移って垂仁天皇7年出雲の野見宿禰が大和の当麻蹶速を天皇の前で蹴殺したという書記の節会相撲の起源の話も出雲からの客人(マレビト)が力を発揮する。遠来の蒙古人が勝つのも当然と言えば当然ですね。しかし客人互助会はだめですね。ラジオのあと黒兵衛と散歩してから東京赤坂TBSへ。『ひるおび』生出演。マレビト集団の相撲協会を法律で語っちゃぁダメですよ。ねえ。八代さん。こーゆー問題は時津風理事長(双葉山)のような大人物がバカモン!と一喝すれば済む問題だったのですから。大相撲問題イロイロ喋ったあと局の手配してくれたタクシーで神奈川大学横浜キャンパスへ。今年最後の授業。市川崑『東京オリンピック』の柔道からあとマラソンや閉会式の最後まで見て「もしも世界平和というものがあるのならそれはこのような光景…」という言葉を解説後帰宅。メシ&フロ&ネル。

DVD
『シエナ・ウインド・オーケストラ結成20周年記念コンサートLIVE』
『シエナ・ウインド・オーケストラ結成20周年記念コンサートLIVE』
CD
『ブルックナー:交響曲第9番/武満徹:セレモニアル』
『ブルックナー:交響曲第9番/武満徹:セレモニアル』

12月21日(木)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと今日も東京赤坂TBSへ。今日も『ひるおび!』で日馬富士暴行問題。いや問題の中心は貴乃花親方vs横綱白鵬に移ったか?ふ〜ん。横綱白鵬や鶴竜の月給を支給しないというのは法律違反になるのですね。八代さんの説明で初めて知る。けど所詮は「化外の民」の話ですから法律の枠外の話のはずなんですけどね。そーゆーわけいはいかんのかな。『ひるおび!』のあと同じTBSのビル内にあるCBC東京支社から『ゴゴスマ!』出演。貴乃花親方は改革派と言われてるけどそもそも「稽古」という言葉が「古き」を「稽(かんが)える」ことであるように相撲は日本の伝統文化を守る保守でいいんですよ…と言うとMCの石井アナが「ガチンコの貴乃花親方が大相撲の保守本来の姿に戻したいわけですね」と言ったので「いや。大相撲の保守本来の姿というのはガチンコではないかもしれませんよ」と答える。わかりにくかったかな?コメンテイター席に座っていた男性タレント陣は結構ニヤニヤ笑っていたから理解してもらったようだけど…と番組のあと帰宅。昨日買っておいた豊島屋の鳩サブレの大きな缶を2個持って鎌倉芸術館へ。佐渡裕指揮シエナ・ウインド・オーケストラのコンサートへの差し入れを届けていったん帰宅。TBS『ビビット!』の電話取材に答えたり雑用を済ませて再度鎌倉芸術館へ。次女の家族や孫と合流してコンサート。久しぶりのシエナの音。『ジングルベル』も『キャンディード』も『アルメニアン・ダンス』も上手いなあ。ゲストのバリトン歌手キュウ・ウォン・ハンさんの歌声にはブラヴォー!『闘牛士の歌』も良かったけど『見上げて御覧夜の星を』に感激。最後は例によって『星条旗よ永遠なれ』のアンコールに大勢の小中高校大学生などが楽器を持って舞台上へ。小生も孫の手を引いて舞台へ連れて行ってやると佐渡さんが迎えてくる。「お孫さん?それじゃあお爺さんの果たせなかった夢を果たそう」という佐渡さんの言葉には思わず吹き出した。けど一生懸命手を振って指揮した小1の孫には少々感激。終わって楽屋へ行くと孫が佐渡さんに向かって「小学校で指揮者に立候補したけど落ちたんです」というと佐渡さんが「ボクも指揮者になろうとして何度も落ちたよ」とは見事な答え。そのあと佐渡さんやバリトンのキューちゃんやS社長やスタッフなどと『鮨処もり山』で食事。コンサートにも来ていたもり山さんは一足先に帰って鮨の準備をしてくれた。鮑が絶品でした。

BOOK
『昭和の名横綱シリーズ1双葉山定次』(ベースボールマガジン社)
『昭和の名横綱シリーズ1双葉山定次』(ベースボールマガジン社)
工藤美代子『一人さびしき双葉山』(ちくま文庫)
工藤美代子『一人さびしき双葉山』(ちくま文庫)

12月22日(金)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと今日も東京赤坂TBSへ。いつもネットTV『ニューズ・オプエド』にゲストとして招いている荒井太郎さんと御一緒。来年の初場所後の『オプエド』出演を依頼。もう一人のゲストは銅谷志朗さん。貴乃花親方の頑なな態度を大横綱双葉山も頑なでしたと解説(あんまり通じなかったな)。番組後八代さんに双葉山の璽光尊事件を説明。警察と銃撃戦寸前の大捕物…と言うと「そんな人でも理事長に慣れる組織なんですねえ」…いや…まあ…法律家に化外の民の説明をするのは難しいなあ。帰宅後明日の名古屋栄中日文化センターでのオペラ講座のレジュメを作ったり準備をしたあと新幹線で新大阪へ。タクシーで大阪城横のホテルへ。読売テレビのスタッフと明朝の『ウェイクアップ!ぷらす』の打ち合わせをしたあと爆睡。

BOOK
内田樹『街場の天皇論』(東洋経済新報社)
内田樹『街場の天皇論』(東洋経済新報社)

12月23日(土)
朝大阪のホテルで目覚めたあと準備をして読売テレビへ。『ウェイクアップ!ぷらす』生出演。大相撲問題をイロイロ喋ったあと相撲協会は格闘技としてスポーツ庁の管轄下に入ったり公益財団法人として内閣府の管轄下に入ったりするよりはむしろ宮内庁の管轄下に入って節会相撲として…と話すがあっさりスルーされてしまう(苦笑)。国技大相撲が天皇の国事行為となれば力士全員の心構えも違ってくるし第二次大戦の戦没者や災害の被災者などの「民と共苦する」の存在があれば横綱の品格についてもお手本ができるからわかりやすくなるはずだが…。築地から豊洲への移転についてやっと東京オリパラに準備が進むんですけど…どないなオリパラにするのか全然見えてこない。そこのところ組織委は事務的官僚的に作業をこなしているだけ。それでいいんでしょうかねえ?番組のあとホテルに戻って少し仮眠してから新幹線で名古屋へ。栄中日文化センターでオペラ講座。「ドニゼッティの知られざるオペラ」第3回は『ピーア・デ・トロメイ』。政略結婚で敵の家の妻となったピーアが不倫を疑われて最後は無実がわかるが時既に遅く毒殺されるという話。ヴェルディが『椿姫』にパクったメロディなどが出てくる美しい音楽。タイトルさえもう少し馴染みやすければ人気オペラになるのに…と残念なオペラを楽しんで今年のオペラ講座は終了。今年も押し詰まりましたねえ。

BOOK
宮脇淳子『モンゴル人力士はなぜ嫌われるのか―日本人のためのモンゴル学』(ワック)
宮脇淳子『モンゴル人力士はなぜ嫌われるのか―日本人のためのモンゴル学』(ワック)
岡田英弘『世界史の誕生―モンゴルの発展と伝統』(ちくま文庫)
岡田英弘『世界史の誕生―モンゴルの発展と伝統』(ちくま文庫)

12月24日(日)
朝起きて黒兵衛と散歩。年の瀬も押し詰まりましたクリスマス…イヴ。字余り。久々に自宅で過ごすクリスマス…イヴ。字余りアゲイン。阿呆なこと思い浮かべるクリスマス…イヴ。もうええわ。帰宅して今年最後の原稿締め切り。『アサ芸』コラムに手を付けるが資料として読み出した文章が最高に面白かった。ワック出版の“右寄り”月刊誌『WiLL』2月号(この号では小生も「見苦しいぞバンザイ白鵬」というタイトルで週刊朝日元編集長の川村二郎氏と対談をしています)に掲載されていた「モンゴル力士はなぜ嫌われるか」。著者は東洋史家の宮脇淳子さん。この方はナント小生が最高の歴史著述かと思って片っ端から著作を読んでいる岡田英弘氏の奥方。しかも小生と同い年(コレは関係ないか(^0^;)。《貴乃花親方は「モンゴル互助会」が大嫌いなそうだ。しかしモンゴルにはもともと仲間をつくってつるむというような習慣はない。日本人にくらべたらはるかに個人主義であり実力主義である。貴乃花の好きな「ガチンコ」は本来モンゴル人の特質だったのではないかと思う》ナルホド。《日本の相撲界でモンゴル力士の互助会が存在するとしたらそれは日本社会が彼らモンゴル人の文化をそのままフランクに受け入れないから閉鎖的な日本社会に対抗するためやむを得ずまとまる必要があったぁらではないかとも私には思える》ナルホド×2。この人の著書『モンゴル人力士はなぜ嫌われるのか−日本人のためのモンゴル学』(ワック)もさっそく読んでみなければ。御主人岡田英弘氏の『世界史の誕生』(ちくま文庫)も読み直さねば。世界史はモンゴル帝国から始まったのですからね。それに大相撲の遠いルーツもブフ(モンゴル相撲)ですからね。出雲神話の国譲りに出てくる大相撲の神話的ルーツの建雷之神も天孫族の客人(マレビト)として土着の支配者大国主命の息子の建御名方神を破ったわけで節会相撲のルーツである垂仁天皇7年の埆力(相撲)も出雲出身の力士・野見宿禰が客人として大和の当麻蹶速を倒したわけで…この先百年も経てばモンゴル人力士も日本化するのかなあ。それとも浴衣がジャージに変わるのかなあ。まぁ相撲甚句でなく石原裕次郎を歌ったりレイバンのサングラスをかけたり紋付き袴でなく背広姿で土俵に上がる現代っ子日本人親方もさほど変わりはないですけどね。さぁ日本文化としての大相撲の未来はどーなる?

BOOK
平尾誠二『生きつづける言葉』(PHP研究所)
平尾誠二『生きつづける言葉』(PHP研究所)

12月25日(月)
朝起きて黒兵衛と散歩。イマイチ年の瀬の感じがしないのは今年はいろいろゴチャゴチャあって年賀状をやめて年が明けてからの寒中見舞いにしたからか。ホント。年賀状(の宛名書き)というのは相当の労力を要しますからね。だからと言ってパソコンで印刷というのも味気ないですからね。散歩から帰って今年最後の原稿を送稿。ふうううう。午後からは部屋の整理&掃除。全然片付かん(>_<)おまけになぜかモーレツに眠い。1年間の蓄積した疲れが出始めたかな。しかし大相撲はどこまで迷走を続けるのか?危機管理委員会が提出した報告書も暴行の現場での出来事を本当に正しく聴取したのか疑問が出てきた。ビール瓶とアイスピックは本当になかったのか?白鵬は本当はどんな止め方をしたのか?それとも止めていないのか?まだまだ長引きそうですね。裁判まで行くかな?

12月26日(火)
朝起きてテレ朝のモーニングショーを見て驚いた。玉川某という人物が相撲協会のことを「会社にたとえるのは間違いで町内会のようなもの」と発言している。それって俺が番組に出演したとき最初に言った言葉ですよね。まぁ俺も野村万之丞に教えてもらった万歳の仕方を「出典」を明らかにせず喋ったりもしてますから別にかまいませんけどね。それにしてもこの人物は人の話を何も聞いてないようですね。相撲を好きでもないならもう少し遠慮深く話してくれればいいのにね(>_<)黒兵衛と散歩のあと準備して東京赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。本番では喋らなかったけど明日発売の『週刊文春』『週刊新潮』の早刷りコピーが手に入って白鵬が貴ノ岩に「星の話」で電話をかけてきたことなどが書かれている。星の話?見上げてごらん夜の星を?「貴ノ岩の寝返りにかけていた相撲協会の誤算」(文春)「最凶の横綱白鵬の正体」(新潮)さぁ落としどころは奈辺にある?貴乃花親方の「逆襲」が始まりましたね。来年初場所の天覧相撲はどうなるのかな?帰りに銀座に寄って(歌舞伎座=来年1月の高麗屋襲名披露のチケット購入と山野楽器=正月用のオペラと映画DVD購入)帰宅。翻訳作業と取り組んでメシ&フロ&サケ&ネル。

12月27日(水)
朝起きてRKB毎日放送「インサイト・アラカルト」電話出演。日本の相撲とは何か?ということについて話す。中国の漢の時代には埆力(角力)と呼ばれるぶつかり合う格闘技と相撲という組み合う格闘技の2種類があり前漢の終わり頃の中国の壁画には現在の日本の相撲と同じような恰好をした力士(丁髷に下がりをつけたまわしを締めた恰好の力士)が闘っている絵があるそうな。それが日本に伝わって節会相撲→武士の格闘技→大名相撲→勧進相撲→大相撲と発展したようだ。だから相撲界には角界という呼び方も残っているのですね。ラジオのあと黒兵衛と散歩。そのあと東海道線で東京新橋へ。タクシーで赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演。貴乃花親方への処分を明日控えていろいろ予想。4人の元検事(弁護士)の意見もバラバラ。そーゆーもんなんですね。ただ相撲協会のリスク管理規定によれば「協会員(親方や力士など)はリスク発生後速やかに主幹事の兆または主事に必要な報告をするとともにその後の処理については関係部署と協議を行い主管部の長又は筋の指示に従う」とある。ということは貴乃花親方が報告義務を怠ったことで処罰を科するだけでなく白鵬日馬富士鶴竜照ノ富士石浦にも「処罰」が科されないとダメなんですね。白鵬と鶴竜の減俸は「暴行を止め(られ?)なかった」という理由だけで報告義務違反は問われてないのはオカシイですね。いろいろ難しいけど貴乃花親方に付いている弁護団はかなり強力な陣容らしいから…さて今後どーなるのか?帰宅後仕事をイロイロしたあと夜は「鮨処もり山」へ。Bリーグのチェマンで高校時代の後輩にあたる大河氏が一度逢いたいと言ってきたので会食。美味しい御鮨をつつきながらJリーグやBリーグの話。席を駅前のバー「Krocks」に移してワイワイ。ま。イロイロ話しました。元銀行マンとしてスポーツの仕事はたいへんだろうけどマァ頑張って。帰宅して明日のTBS『ひるおび!』打ち合わせ。さて貴乃花親方にどんな処分が下るのか…フロ&サケ&ネル。

DVD
ワーグナー:オペラ『ローエングリン』
ワーグナー:オペラ『ローエングリン』
Blu-ray
『ルートヴィヒ』
『ルートヴィヒ』
DVD
ワーグナー:オペラ『ローエングリン』
ワーグナー:オペラ『ローエングリン』

12月28日(木)
朝起きて黒兵衛と散歩。今日が貴乃花親方への理事会の処分の出る日。問題を大きくしないため小さな罰で終わるのではないか…というのが小生の見立て…だったが…散歩のあと準備して東海道線で東京新橋へ。タクシーで赤坂TBSへ。『ひるおび!』3日連続生出演。番組中に情報が入って貴乃花親方への処分が「理事解任」となる。最終決定は評議員会らしいが(コレもおかしな話だが公益財団法人の規則らしい)相撲協会の理事の皆さんは暴行現場にいた横綱や関取に「報告義務」はないと考えているのか?チョットおかしな話ではある。貴乃花親方vs現理事会のバトルの幕が開けた…というワケか?局の用意してくれたクルマで自宅へ帰りながら共同通信の取材を受ける。処分はオカシイという小生の説明に受話器から「?」。協会員(力士)にも報告義務があるって誰も知りませんからね(小生も知らなかったですからね)。自宅で文化放送『ニュース先取り』電話出演。相撲協会が公益財団法人の規則に縛られることのオカシサについて説明。いっそ宮内庁の管轄にすれば?と話す。先週土曜のウェイクアップ!ぷらす」以来マスコミでコレを発言するのは2度目。ただし何年か前の八百長事件のときはテレ朝の番組で話したことがある。夕方から翻訳作業に没頭したあとメシ&フロ&サケ&オペラはカウフマンが主演するバイエルン歌劇場の『ローエングリン』。指揮のケント・ナガノは素晴らしいけど現代演出が…???。エルザがつなぎのジーンズでローエングリンが白鳥を抱いてTシャツ姿。やっぱり白鳥の騎士は騎士らしく…がいいと思うけどなぁ。ノイシュヴァンシュタイン城の主フリードリヒU世が見たら激怒するでしょうね。しかしこのオペラはヴェルディが言ったようにとにかく長い。長すぎる。2幕途中でおやすみ。

DVD
『刑事』
『刑事』
『鉄道員』
『鉄道員』

12月29日(金)
朝起きて黒兵衛と散歩。今年も今日を入れてあと3日。電波の仕事を全部断って帰宅してから机にへばりついて翻訳の仕事。R・ホワイティング『TWO OLYMPICS』第7章を晩飯までによーやく完成する。ふううううう。ホワイティングさんとデストロイヤーの4の字固め決戦。おもしろい!晩飯と風呂のあとピエトロ・ジェルミ監督・主演『刑事』を見る。これは♪アモーレ・アモーレ・アモーレ・アモーレ・ミオという主題歌が有名。俺が小学校のときに手にした『朝日ソノラマ』のソノシート(わかります?)にも入っていた。バックの写真は若きクラウディア・カルディナーレ。初めて映画を見たけれどやっぱり綺麗ですね。それ以上に1960年頃のイタリアの「格差社会」が殺人事件というミステリーのなかに鮮明に描かれていた。ジェルミ監督の『鉄道員』とともに名作ですね。しかし…この時代感覚が今ではわからなくなったかな。♪アリーベデールチ・ロ〜マ〜の歌も1960年のローマ・オリンピックが終わったときに流行った歌ですよね。

DVD
『ヘッドライト』
『ヘッドライト』

12月30日(土)
朝起きて黒兵衛と散歩。歳末&迎春モードに入って掃除とかイロイロ。今年は年賀状を書く暇がなくて新年を迎えたあと寒中見舞いを出させていただきます。乞御容赦。ベランダの落ち葉の掃除で腰が悲鳴を上げました。まぁ毎年のことですけどね。

12月30日(土)つづき
悲鳴をあげてる腰を引きずりながら買い物。新年用の清酒「萬壽」と麦焼酎「五代」を購入。孫のお年玉用の本やら何やらイッパイ買い込んで帰宅。晩飯食いながら見る気もなかったレコード大賞を何気なく見てたらエリック宮城さんを発見。氷川きよしのバックのトランペットはサスガ。他の演歌歌手でもペットの高音が鳴り響くかと思って見続けたら結局目立ったのは氷川きよしの1曲だけ。もったいないなあ。風呂のあとテレビがツマラナイのでジャン・ギャバン主演の『ヘッドライト』を見る。長距離トラック運転手と田舎で不満を抱えていた女の父と娘ほど離れた不倫劇。アンリ・ベルヌイユ監督のカメラワークには感服したものの筋書きはイマイチ。古さを感じる。原作の小説は主人公が女房殺しの殺人容疑をかけられる。その無実を不倫相手の娘は知っているというストーリー。それを映画は取り除いた。なんでかな?原作のほうが面白そう。原題は原題『Des Gens Sans Importance』。直訳は『重要性のない人々』。そんな人々の不倫と殺人事件。面白そうではないか。今年も残すところ1日か…。

DVD
『愛すべき女女(めめ)たち』
『愛すべき女女(めめ)たち』

12月31日大晦日
朝黒兵衛と散歩のあと部屋の掃除。その他掃除機をかけたり窓ガラスを拭いたり。腰が痛くなる。そして買い物。女房に付き合わされてあれやこれや。ま。年に1回のことだから我慢もするけど…まぁいろいろ新年の準備…の手伝い。夕方からビール。映画『愛すべき女女(めめ)たち』を見ながら。ケッタイナ映画でジャンヌ・モロウやラクウェル・ウェルチが出ていたりゴダールが監督していたりのオムニバス。先史時代から宇宙時代の未来までの「女」の話。まぁ。面白かった。酒を呑み続けながら紅白歌合戦。桑田佳祐は面白いけど安室の歌のあたりから日本の歌のレベルは下がっていたようですね。椎名林檎はやっぱり面白い。紅白のあと東京フィルのニューイヤー・カウントダウン・コンサート。うわっ。ヴァイオリンのレーピンが出てるんや。凄い!

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