ナンヤラカンヤラ
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2003年 11月12月

DVD
『トニー滝谷』
『トニー滝谷』
BOOK
林秀彦『「みだら」の構造』(草思社)
林秀彦『「みだら」の構造』(草思社)
植島啓司『性愛奥義 官能の『カーマスートラ』解読』(講談社現代新書)
植島啓司『性愛奥義 官能の『カーマスートラ』解読』(講談社現代新書)

7月1日(木)
朝柔道原稿のこと考えずゆっくりと佐吉と散歩。頭のなかが少々解放された自分に気付く。昨日書きあげた原稿をちょっと手直しして送稿。林秀彦『「みだら」の構造』(草思社)なんて本を読み出す。オモロイ!そうだ!日本の女性のXXXXは世界一なのだ。ベスト16のサッカーよりも上なのだ。昼からフィガロのことを思い出しながら『ねこ新聞』なんてメディアの原稿を書いて送稿。そうか。もう三回忌か。仕事はゆっくりするもんですね。連載『新潮45』の「プロ野球血風録」校正。いろいろ問題も新たに出るけど仕事やしシャーナイな。晩飯映画劇場は…市川準監督村上春樹原作『トニー滝谷』。映像もストーリーも興味深いけど文学的ダンディズムはもうドーデモエエと思わせる作品。『1Q84』も同じですな。文学は死んだ…ですよ。ねえ。島田雅彦さん。そうですよねえ。あ。『悪貨』なんて新作が送られて来てたんやった。ダマされたつもりで読んでみるか。あ!小説とはダマされたい人が読むもんなんや!

7月2日(金)
午前中に毎日新聞のコラム書いて午後から校正。長い原稿仕上げてもコレが必ず残ってるんやね。気分だけは元気になったけどなかなか区切りがつかん。あ。原稿1本頼まれてたん忘れてた。カネにならん仕事やけど(失礼)こーゆー野球の真面目な研究団体の原稿とはこちらも真面目に取り組まなければ…。その他いろいろ雑用に追われ仕事が手につかんところへ夕方音楽業界のS社長から電話。ヨッシャ。すぐ行きまっせえと『鮨処もり山』へ。さんざん飲んで食べて話して夜はブラジルvsオランダ戦。うわっ。ブラジル凄い。うわっ。オランダも凄い。ナンチュー凄い試合や!なるほどなぁ…見事な肉体と素晴らしい技量で圧倒的な球技を展開してる世界最高水準の連中も若者やったというこっちゃなぁ。精神的に若すぎる。そーゆーもんやろな。夜中世界的指揮者からメールが来てた。へええええ。世界的指揮者は東京五輪柔道金メダルのヘーシンクを育てた異端の日本人柔道家と知り合いやったのか。面白いつながりやなぁ。

DVD
『マラドーナ ザ・ゴールデン・キッド〜天才マラドーナの光と影』
『マラドーナ ザ・ゴールデン・キッド〜天才マラドーナの光と影』
『マラドーナ』
『マラドーナ』

7月3日(土)
朝から『歴史は眠らない』柔道原稿の1章2章を校正。ふうううう。ちょっと気分転換に床屋へ…いや美容室へ。阪神ファン兼サッカー・ファンのマスターとさんざんW杯談議。そういやコノ美容室は従業員全員がサムライ・ブルーのユニフォーム。いや良く見リャドイツもブラジルもオランダもいた。サッカー日本社会に浸透やね。夕方から九段へ。サッカー・マネージメント評論家の(こんな肩書きでエエのんかな?)H氏とビヤガーデンで岡ちゃんのチーム作りを魚に生ビールをグイッ。今夜のドイツとアルゼンチンは…と言いながら別れて帰宅。うわっ。4−0や。なんちゅーこっちゃ。ドイツ凄過ぎるで。何年か前にTVの仕事で岡ちゃんとドイツ・イタリアを回ったときのことを思い出す。ハンブルクでHSVの素晴らしい施設(サッカー場4面!テニス・コート32面。体育館2棟。食堂とバー各2件)をさらに整備してるGMに「ナンデそんなにサッカーに力を入れるのか?」と訊ねると「ムス」という言葉しか返ってこなかった。英語のmust。「サッカーだぜ。やらなきゃならないじゃないか」というわけ。何故サッカーにそんなに力を?という質問の答えにはならずサッカーだからやらねばならないのがドイツ人。そんなところからこんな凄いチームが生まれたのか?しっかし昨日のブラジルに続いてアルゼンチンもどうしたの?南米はそろそろヨーロッパから監督を迎えねばならない時代に…?とはいえマラドーナという人物の「凄さ」をサッカー以外の意味で再認識。

7月4日(日)
朝からスペイン対パラグアイの再放送を見たけど試合がオモロ過ぎまっせ。しっかしスペインはドイツに勝てんやろなぁ。ということはオランダvsドイツの決勝か。オモロないな。ウルグアイとスペインに期待しょ。意外とパラグアイ戦で苦労したスペインがドイツに勝ったりして…。アカン。仕事せにゃ。日曜やちゅうのにトホホ。

7月4日(日)つづき
日本野球学会の機関誌に記録の神様宇佐美哲徹也氏への追悼文を書いて共同通信から依頼された大相撲野球賭博についての原稿書いて…。せやけどなんで白鵬まで謝らなあかんねん。仲間内の花札賭博の何処が悪いねん?そこらへん相撲協会の感覚オカシイデ。あ。所詮は派閥争いか?しっかし伊藤整の子供たらちゅう大学教授もおっかしいで。誰があんな人を座長に選んだんや?原稿書きまくりでフウウー。

BOOK
鹿島茂『SとM』(幻冬舎新書)
鹿島茂『SとM』(幻冬舎新書)
DVD
『ヘンゼルとグレーテル』
『ヘンゼルとグレーテル』

7月5日(月)
朝新幹線で大阪へ。MBS『ちちんぷいぷい』生出演。ヤッパリ相撲界の問題が取りあげられる。東京のスタジオに元NHKの杉山邦博氏。「白鵬が謝ることなんかないでしょ?」と訊くと「そうですよ。昔は相撲記者も場所中に麻雀してましたよ」こういう話は東京では出えへんなぁ。往復の新幹線で『みだらの構造』読了。おもしろかったけど日本人のみだらさをもっと例証してほしかったなぁ。続けて鹿島茂『SとM』(幻冬舎文庫)。なぜ日本は縄でヨーロッパは鞭か?なるほど。よっしゃ。ちょっといやらし文化論路線に突っ走ったろ。帰宅後メトロポリタン・オペラ『ヘンゼルとグレーテル』見ながら晩飯。子供用英語版で客席は子供だらけやけど演出はなかなかコワイ。最後はヘンゼルとグレーテルが丸焼けになった魔女を食べるんやからね。しかしそれ以上にウラディミール・ユロフスキの指揮が秀逸。フンパーディンクのワーグナー性がよくわかる。

7月6日(火)
久しぶりにマーラー聴き直して頭のなか整理して午後から講談社へ。金聖響さんに『巨人』『復活』『3番』の話を聞く。なるほど。指揮者として総合芸術オペラの限界を知ったマーラーの総合芸術が交響曲に結実したちゅうわけやね。オモロイオモロイ。夕方東京駅内の喫茶で生ビール飲みながらNHK『歴史は眠らない・柔(やわら)の道』の最終校正を担当編集者に渡す。これで一区切りブワンザーイ!しっかし柔道界もいろいろありまんなぁ。9月の東京での世界選手権が色んな意味で楽しみやなぁ。

7月7日(水)
朝4時過ぎにトイレで目が覚めたのでそのままオランダvsウルグアイの準決勝見る。結果は3−2。けどウルグアイ惜しかった。オランダはサッカー上手いけど少々いやらしすぎるで。ブラジルの選手が足踏んづけた気持ちもワカランでもないで。

7月7日(水)つづき
ちょいと仮眠を取ったあと佐吉と散歩。ラジオ1本大相撲名古屋場所について話したあと資料にざあーっと目を通して昼過ぎ世田谷の東宝スタジオへ。映画のスタジオは足を踏み入れるだけでワクワクする。ヤッパリ松竹の大船撮影所も残すべきやったで。ということはさておき黒澤和子さんにインタヴュー。一目見ただけでで「あっ」と声を出してしまいそうになるくらい黒澤明監督にそっくり。サッカーのオランダ・ウルグアイ戦の話から始まって黒澤明監督が家の中で後ろ向きに歩いてた話(!)まで楽しい2時間。黒澤作品が一段と好きになったで。帰りの途中でS社長の某音楽事務所に立ち寄って先週金曜に『鮨処もり山』で貸すのを約束した男の裸も女の裸もモロに映ってる『ばらの騎士』と『サロメ』のオペラのDVDを届ける。もちろんボカシ無し。桜田門もここまでは気付かんのやろなぁ。帰りに久しぶりに『213』に寄って長女と二人で生ビール&ワイン&食事。明朝のために早く寝る。

7月8日(木)
早朝。うわっ。ドイツが全然アカン。スペイン上手い!強い!よっしゃ!気合のヘディングシュート!1−0それにしても蛸は凄いなぁ。

7月8日(木)つづき
相撲のことで電話がジャンジャン。おまけにドキュメンタリー番組製作スケジュールがわかって7月は原稿書く暇なし。そんな阿呆な。スペイン勝って喜んだのも束の間。少しの時間も惜しんで原稿書きまくり。おまけに私的ナンヤラカンヤラも加わってテンヤワンヤ。朝夕の佐吉との散歩も俺一人。とほほ。それはともかく7日付朝日新聞の小沢昭一さんの相撲論は抜群。相撲は負けてもけがさえなけりゃ晩に私が負けてやる…ちゅう相撲甚句はサイコーやな。夜はCSのMETオペラ紹介番組VTR収録に備えてグノー『ロメオとジュリエット』。こんなときに見とかんと時間ないしねぇ。ネトレプコとアラーニャもエエけどドミンゴの指揮は抜群やな。それにルネ・フレミングの舞台裏レポート・インタヴューも秀逸……と思てるところへ仕事とは無縁の個人的朗報。コノ忙しいときに…ってナンノコッチャわかりまへんやろけど御容赦。

7月9日(金)
ちょっと早いけど来週締切の原稿2本を先に書いてフウーッと溜息ついて東京駅で『歴史は眠らない〜柔の道』の取材スケジュール打合せ。こういうスケジュールは若いときはこなしたかもしれんけど今はちょいとキツイで。シャーナイなぁ…と思いながら新幹線で名古屋へ。グーバタンとホテル泊。

7月10日(土)
東海テレビ『スパサタ』生出演。やくみつるさんと一緒でやくさんは愛知県体育館の名古屋場所土俵祭を現地レポート。賭博で謹慎させた力士たちをこういう神事に参加させない理由がワカラン。単なるイベントと違て土俵に向かって全員で詫びてるんやから不祥事を犯したと認定された力士こそ参加させるべし。やくさんもこの意見に賛成してくれはった。理事長代行が外部の人でよかった。良い場所にしろ!という命令も有効。やくさんが校長先生のような訓辞と言うたのには笑ったけど。白鵬は足をだらしなく伸ばさんときちんと胡座をかかんかい。しかしこの行事は今後親方関取全員参加にして今回の事件を常に思い出すべきやな。帰宅する前に鎌倉の産院に寄る。この忙しいときに…。まぁええわ。みんな元気で良かった。

7月11日(日)
ウルグアイ惜しかったなぁ。勝たせたかったなぁ。ドイツの3位を確認して国民の義務と権利を果たしてから今日も名古屋へ。名古屋場所見るのは10何年ぶりかなあ。長田渚左さんとバッタリ。何年ぶりかなあ。いろいろ心配したけど愛知県体育館は盛りあがってる。ちょいと空席は目立ったけれどそれを上回る声援。やっぱり相撲はやらなあかん。日常社会の不祥事は日常で処理して非日常の日本的空間は維持せんとあかん。敗戦直前の東京空襲直後にも屋根に穴の空いた国技館で観客ゼロで本場所は開かれた。二人の横綱がハワイからピストルをそれぞれ買って帰ったときも彼らは土俵に立った。非日常空間はそれでええ。日常社会は日常社会で味善うやればええ。角を矯めて牛を殺すことのないよう願いたい。それにしても外国人の客が多いなぁ。話訊いてみたらアメリカ人フランス人ドイツ人ロシア人グルジア人チェコ人ブラジル人スペイン人…ワールドカップ並やで。そのなかの一人が会場がチープやと嘆いていた。そのとおりや。あの鉄パイプの狭い桟敷席はなんとかせい。日馬富士の元気がないのが心配。ケガを無理して土俵に出てるのかな。俺の体調もちょっとオカシイ。熱っぽいのは相撲のせい?新幹線で悪寒。やばい。いややで。夏風邪なんて…。

7月12日(月)
朝から高輪プリンスホテルの一室で松竹CS衛星劇場のMETライブビューイング3本ビデオ撮り。2007〜08シーズンの案内と『ロメオとジュリエット』『ヘンゼルとグレーテル』について。去年大病から復帰直後の喋りよりは少しはマシになったけどまだまだ満足でけんなぁ。病気の前に立て板に水のごとく喋れた自分には戻ってない。まだ脳味噌のシナプスが戻ってへんのかなぁ。歳やしシャーナイのかなあ。そしたら喋り方を変えるか…。夕方仕事を終えて打合せ一つこなしてNHKへ。ラジオ第1放送『私も一言!夕方ニュース』生出演。大相撲について。NHKの態度(放送中止)については喋れへんかったけど相撲界の改革について喋るのも難しい。大相撲とやくざ(反社会勢力)の関係を絶つというても関係の有無がどうのこうのと言うよりやくざが大相撲と一体化してた過去の長い歴史があるんやからね。それを止めるのなら警視庁も文科省も相撲協会も新しいカタチの青写真を描く必要がある。それを誰も描いてないのが問題…というのが非日常的社会の問題で日常社会の問題としては(途中の議論は省きますが)ギャンブル解禁法の成立が不可欠ですよ。それをせずに国が公的賭博の利益を独占して闇でやくざが儲ける構造のままでは国がやくざを育ててるようなもんですからね。夜結構疲れて帰宅。大阪から次女の旦那が戻ってた。そうか。忙しいか。子供見たか?カワイイやないか。休み一日だけか。よう帰ってきた。めでたいコッチャ。長女と長女のBFも加わってW杯決勝見ながら遅い晩飯。エエ試合やなぁ。日本もいつか…。それにしてもめでたいコッチャで。めでたいのはエエけど俺は仕事でクタクタやで。ナンノコッチャ。

7月13日(火)
朝から原稿書き。少々長い連載原稿1本とコラム1本。1日2本はキツイ。とはいえ今日しか時間ないしなぁ。とほほ。必死になって書いて早く寝る。オモロナイ1日。こんなんメシ食うて糞ヒネッて字ぃ書いて寝るだけやないか。しかし疲れた。そうか。野球賭博。これから本命の元力士が出てくるか…。

7月14日(水)
朝5時前起床。5時半に迎えのハイヤー。NHKへ。ロケバスでNHKを7時出発。東京湾アクアラインを通って一路勝浦へ。こういうコースなら横浜あたりで拾ってくれたらもっと寝られるのに…と思うけど文句は言いません。雇われている身ですからね。房総半島に入ったところでクルマ止めてもらってRKB毎日放送電話出演。名古屋場所初日レポート(観客が暖かかったこと&非日常空間は維持しなければならないと実感したこと)と千代大海野球賭博疑惑の週刊誌報道について。再びクルマを走らせて勝浦の国際武道大学へ。少々時間が空いたので構内見学。最近の大学は皆そうやけど綺麗な大学やね。図書館もチェック。自分の本が並んでるのに一瞬満足。しかし少ないなぁ。この大学は松前重義と縁が深いのか。そやから原辰徳のWBC監督ユニフォームなんかが展示されてるんやな。と見学するうちに約束の時刻が来て日本柔道界の今や重鎮・山下康裕さん(東海大学体育学部長)にインタヴュー。そのおもしろい内容はNHK教育テレビ9月放送『歴史は眠らない』で。じつは山下さんとは東海大学の学生時代に月刊PLAYBOYの取材で一度お会いしている。相手も忘れたはったけどソラ30年くらい前のことやもんなぁ。しかし懐かしかった。変わったあらへん。インタヴュー終えて勝浦の魚料理食って帰宅。ロケバスは疲れますなぁ。家に帰ると鮨処の『もり山』さん夫妻が鯛の尾頭付きを持ってきてくれてて恐縮。風呂入ってメシ食ってコテンと寝る。マイッタナ。ちょっと熱っぽいな。気合で治さなシャーナイな。

7月15日(木)
あ。そういやスペインvsオランダの決勝のこと何にも書いてへんやん…ということに気付きました。オン・タイムではなかったけど味善う見てます。小生の開幕前の予想通りスペイン優勝。とはいえ時間がたってから思い出して書くとシラケルもんやね。何もかもが次々と猛烈なスピードで過去へ向かって走っていく…ちゅうのが現代やね。この日も(というのは翌日これを書いてますからね)朝6時半起き。NHKへ。ロケバスで早稲田大の東伏見学舎へ。柔道の志々田文明先生にインタヴュー。満州での武道教育について話を聞かせてもらう。午後からは後楽園の講道館へ。資料部の村田直樹先生に柔道の国際化について伺ったあと講道館の資料室にある古い資料や稽古を背景にTV番組用コメント。うわっ。こういうの懐かしいなぁ。何年ぶりやろ。昔は北海道やら沖縄やら関西やらでこーゆー番組作りはいっぱいやったけど東京では初めてやね。ナンカ新鮮。とはいえ舌がまわらんようなってきたな。歳かな。しっかし朝から晩まで疲れた。近頃「疲れた」が多すぎるとマエストロに怒られたけどシンドイもんはシンドイでぇ。ああシンド。ま。口癖みたいなもんで孫の顔見たら疲れは取れますな。あ。孫と書いてしもた。ソフトバンクの方ではないですよ(笑)。

BOOK
YEO・エイドリアン『πとeの話―数の不思議』(青土社)
YEO・エイドリアン『πとeの話―数の不思議』(青土社)
エドワード・B・バーガー&マイケル・スターバード『カオスとアクシデントを操る数学−難解なテーマがサラリとわかるガイドブック』(早川書房)
エドワード・B・バーガー&マイケル・スターバード『カオスとアクシデントを操る数学−難解なテーマがサラリとわかるガイドブック』(早川書房)
風間孝・河口和也『同性愛と異性愛』(岩波新書)
風間孝・河口和也『同性愛と異性愛』(岩波新書)
松本徹『三島由紀夫エロスの劇』(作品社)
松本徹『三島由紀夫エロスの劇』(作品社)
さいとうたかを『俺の後ろに立つな−さいとうたかを劇画一代』(新潮社)
さいとうたかを『俺の後ろに立つな−さいとうたかを劇画一代』(新潮社)
さいとうたかを『ゴルゴ13』(リイド社)
さいとうたかを『ゴルゴ13』(リイド社)

7月16日(金)
最悪の一日!朝から原稿必死になって1本書いて既に書いてたのを超特急で1本書き直して編集部へそれぞれ送って午後から渋谷へ。梅雨明け真夏を思わせる暑いなか汗をかきかき渋谷駅からNHKまで歩き関東甲信越地方番組審議委員会…のはずが会議室には誰もいない。そのうち埼玉県代表の委員の方が来られて(小生は神奈川県代表)二人でおかしいなぁと思いながら書類を見ると日付が23日になってる!いつも第3金曜やからそのつもりでいたら今月だけ第4金曜や。変更するなら変更しますと一言欲しいで。でないと俺みたいにそそっかしい人間が二人も無駄足運んでしもた。しかもコノ糞忙しいときに!アッタマ来たから本屋でほんのヤケ買い。YEO・エイドリアン『πとeの話 数の不思議』(青土社)E・B・バーガー&M・スターバード『カオスとアクシデントを操る数学』(早川書房)松本徹『三島由紀夫エロスの劇』(作品社)風間孝・河口和也『同性愛と異性愛』(岩波新書)…帰宅して検討。近々依頼されていた書評原稿は『さいとう・たかを 俺の後ろに立つな』(新潮社)に決定。しっかし今日はマイッタナァ。大失敗の一日やなぁ。今週以上に忙しなる来週はどうしょうかいなぁ…。

7月17日(土)
今日も朝早よから講道館へ。柔術(古流武道)天神真揚流の技を見せていただく。師範の老先生に相手を倒す簡単な技と防御術を教わるがナルホド身体の構造を非常に合理的にとらえている点に少々驚嘆。柔道でも合理的に技をかける人と力で倒す人がいることに納得。しっかし撮影にとにかく時間がかかる。ま。江戸時代の時間で過ごしてる老人相手の仕事やからシャーナイか(笑)。夜は鎌倉長谷の日本料理店『田茂戸』へ。坂井保之さんに教えてもらった美味しい店で朋友Sクンと食事。忙中有閑。政治家にならんでホンマに良かったなぁ…ちょっと日本はドーショーもないでぇ…という話に終始。最近の疲れを少しばかりトル。

7月18日(日)
朝東北新幹線で福島へ。福島大学の中村民雄先生(名著『今、なぜ武道か』の著者)にビデオを見ながらシドニー五輪ドゥイエvs篠原の「世紀の大誤審」について解説していただく。ナルホド「後の先(ゴのセン)」というのはこういうことをいうのかと改めて目ウロコ。しっかし福島は暑いで。まいったな。日本中猛暑やな。おまけに福島大学は広うて緑に囲まれて環境よすぎる。田舎の学問より京の昼寝…という言葉を考え直してみとなる。まぁ若いうちに4年間くらいエエのんかな。しかしジャーナリズム(京)にも問題あるけどアカデミズム(田舎)にももうちょいジャーナリズム(京)に近づいてほしいな。福島名物「ゆべし」と「薄皮餅」を買うて鎌倉に帰ったあと『鮨処もり山』へ。お隣のフルーティストPierre Montyさんが日本での仕事を終えて明日フランスに帰るというので一緒に食事。大病をした者同士。気をつけまひょ。

7月19日(月)
久しぶりに佐吉と朝の散歩。健康一番仕事は二番にせんとあかんで。いやほんま。朝から原稿書きまくり。仕事のメールいろいろ発信するのに返事がほとんどない。あ。今日は休日!?クソッ!!俺は机の虫じゃ。夕方から今日も『鮨処もり山』へ。『新潮45』の『プロ野球血風録』で坂井保之さんに取材。そうか。やくざと野球賭博はそんなふうに…。

7月20日(火)
朝新幹線で姫路へ。フランス柔道の父といわれる川石酒造之助の出身地の武道館にほんのちょっとだけ飾られている記念展示を見てNHK『歴史は眠らない〜柔の道』VTR撮り。外国では超有名なのに日本では無名という人物が柔道界には酒造之助以外にも道上伯や前田光世など結構存在する。そこらへんが島国根性的日本の権威主義的伝統武道の特徴か?あ。詳しいことは日本放送出版協会から発売されましたテキスト『知楽遊学シリーズ8−9月NHK歴史は眠らない』(690円)を読んでください。しっかし関西は暑いで。ロケバスで次の目的地京都へ移動。夕飯時に京都に到着。まずはホテルのチェックインのあと久しぶりに祇園の『酒肆G』へ。ママとお母さんとちょいと話をしたあとNHKスタッフから電話がかかってきたので河原町六角のちょいと粋な店で食事と酒のあとホテルへ。熟睡。やっぱり疲れたで。あ。あかんあかん。これ書かんことにしてたんや。

7月21日(水)
朝京都のホテルからRKB毎日ラジオ電話出演。朝やっちゅうのに窓の外はギラギラ。なんぼ東京が暑いいうても京都や関西の暑さは尋常やないで。ラジオにプロ野球のこと喋ったあとロケバスで平安神宮裏の武徳殿へ。京都の人間でも武道をやってへんとこんな建物があるのは知らんで。寝技が得意で講道館と時にぶつかった高専柔道の碑も建ってる。正力松太郎もここで高専柔道全国大会に出たのかな。武専(武道専門学校)の碑も建ってる。戦前国家に利用された日本武道の残念な一面やね。午後からロケバスで名古屋へ。クルマのなかでうつらうつら。さすがに疲れたで。あ。イカンイカン。また書いてしもた。名古屋の武道館で愛知県警の柔道の稽古を見ながらコメント。畳の色が日本的やないねぇ。まぁしゃーないわな。VTR撮りが終わってから武道館のなかを見学させてもらう。常道剣道だけでなく薙刀の道場もある。弓道も近的だけやのうて遠的の稽古場もある。なかなか立派。ゆっくり名古屋に一泊してもよかったけど新幹線で帰鎌。帰ってドカッとメールとFAXの処理。校正の処理。まいったな。爆睡。

BOOK
吉川蕉仙『上がる下がる−京のわらべうた』(二玄社)
吉川蕉仙『上がる下がる−京のわらべうた』(二玄社)
笹間良彦『性と宗教−タントラ・密教・立川流』(柏書房)
笹間良彦『性と宗教−タントラ・密教・立川流』(柏書房)
藤巻一保『真言立川流−謎の邪教と鬼神ダキニ崇拝』(学習研究社)
藤巻一保『真言立川流−謎の邪教と鬼神ダキニ崇拝』(学習研究社)
真鍋俊照『邪教・立川流』(ちくま学芸文庫)
真鍋俊照『邪教・立川流』(ちくま学芸文庫)
『性愛術の本−房中術と秘密のヨーガ』(学研)
『性愛術の本−房中術と秘密のヨーガ』(学研)
桜井進『面白くて眠れなくなる数学』(PHP研究所)
桜井進『面白くて眠れなくなる数学』(PHP研究所)

7月22日(木)
朝新幹線で大阪へ。途中フジテレビから電話が入って夕方のニュース用に携帯から2022年W杯招致について話す。そら招致できれば嬉しいけど知らん人が多すぎるで。それにスペインやイタリアは絶対にソコでの開催はイヤというてる韓国も立候補してる。となると韓国は日本の単独開催が不愉快やろし…やっぱりオーストラリアかアメリカかな…。大阪の梅田に8万人収容のスタジアム作るつもりらしいけど…さぁどないでっしゃろ。MBS『ちちんぷいぷい』生出演。久しぶりに御一緒のピーコさんや堀ちえみさんや名越康文さんと歓談。そうか。NHKの『熱中人』は今春で終わったんか。おもろい番組やったのに。ナニィ。京都の住所がコンピュータで検索でけへんやと?「上がる」「下がる」「東入る」「西入る」がNGで「△△町○丁目X番地」でないと地図が出てきいひんやと?阿呆か。阿呆のコンピュータに合わせて平安時代からの伝統を変えろちゅうんか。どついたろか。怒るで。ほんまに。往復の新幹線で笹間良彦『性の宗教−真言立川流とは何か−』第一書房読み始めたけどこれは机の上できちんと読まな理解が難しい。なんせ「淫欲即是道」で「歓喜天」やら「女菩薩」やらが出てきて「男女陰陽交合即身成仏」とはいうても「以諸法無衍淫欲是道恚痴亦然即身成仏」の世界やからね。気合い入れて読まなわかりまへん。というわけで桜井進『おもしろくて眠れなくなる数学』(PHP)を読み出す。「交合快感極致至誠至死成仏」よりξ(s)=cosχ+isinXのほうが簡単やでぇ。帰宅してからまた校正。気がつきゃ晩飯午後11時。どこまで続く泥濘ぞ。まぁ仕事ができるのは嬉しいコッチャで。

7月23日(金)
朝またまた久しぶりに佐吉と散歩してダンベル体操して郵便物とメールの整理して午後から渋谷へ。出直しNHK関東甲信越地方番組審議会出席。「みなさまのNHK」が「視聴者の声」を重視して大相撲中継を中止したことを一つの見識として評価。ただしTVジャーナリズムが希薄なことを懸念。するとNHK側から「けっして視聴者の声だけで決めたのではない」と軽く反論。しかしソレなら相撲界の暴力団との関係が切れたと判明しないと中継再開はなく問題が長引き……というところで時間切れ。非日常社会的存在の大相撲を社会の側で糾弾し断罪するのは必要だがせっかくの非日常的ハレの時空間をも潰すことになりかねないことを懸念。角を矯めて牛を殺すことになりかねない…。ま。NHKが中継しなくてもマツリは続くはずだが…。会議後の会食も慌ただしく抜けてお台場のフジテレビへ。BSフジ『プライム・ニュース』2時間生出演。テーマはもちろん大相撲と暴力団。元藤の川という以上に同志社時代学生最強横綱だった服部祐兒さんとプロ野球外野自由席からの暴力団排除に尽力した弁護士の猪狩俊郎さんも出演。そうか。甲子園の外野席の問題を音楽著作権ガラミで解決したのは猪狩さんやらやったのか。服部さんとは一度ゆっくり喋りたかったから嬉しかった。相撲界の個々の親方に対するメディアの評価と内部評価が正反対なことに納得。あの親方って改革案なんてナ〜ンモない勝手な人物なのにナ〜ンデ評価が高いんですかねぇ?番組中「今回の事件は美空ひばりと田岡一雄の事件と同じ構図」と発言すると女子アナに「どーゆーことですか?」と訊かれたので芸能人と暴力団と神戸芸能社について喋る。そうか。説明せんとワカラン時代になったんや。猪狩さんからプロ野球界の貴重な情報もいただいて深夜帰宅。ふうううううーっ。仕事や仕事や。ZZZZZZZZZZZZZZZ……

DVD
『シェーンブルン宮殿夏の夜のコンサート2010』
『シェーンブルン宮殿夏の夜のコンサート2010』
CD
『ワーグナー:管弦楽曲集、ヴェーゼンドンクの5つの詩』
『ワーグナー:管弦楽曲集、ヴェーゼンドンクの5つの詩』
『CANDIDE』
『CANDIDE』
『Candide』
『Candide』
『ブラームス:交響曲第2番他』
『ブラームス:交響曲第2番他』

7月24日(土)
朝佐吉と散歩できるのが嬉しい。カンカン照りでも関係ないモンね。昔はこんな太陽の下でも建仁寺の境内で草野球やってたもんね。いつの話や!?(一人ツッコミボケです)午前中校正の山を整理。原稿を書くと校正が増える。仕事をすると指数関数的に仕事が増える。そういうこっちゃな。ふうー。午後から新幹線で名古屋へ。栄中日文化センターでミュージカル講座。次週日曜の兵庫県への団体ツアー鑑賞に備えてバーンスタイン『キャンディード』徹底見まくり聴きまくり。新しい編集でバーンスタイン指揮のコンサート形式ライヴを見ながら筋書説明。しっかしなんべん聴いてもこれは最高級の音楽やでぇ。西宮の兵庫県芸術文化センターでは佐渡裕さん指揮ロバート・カーセン演出の舞台が既に始まったはず。どんな舞台かなぁ。どんな演奏かなぁ。ワクワクやなぁ。佐渡さん!次の次の日曜は30人の団体で押し寄せますのでヨロシクゥー!往復の新幹線で日本民間放送連盟賞教養番組部門近畿地区審査のマトメ。こーゆー仕事は面白いTV番組がまとめて見られて悪くない。帰宅後晩飯はウィーン・フィルの今夏6月のシェーンブルン宮殿野外コンサートを見ながら。そうか。指揮はウェルザー=メストか。ホンマは小澤征爾さんの予定が病気で代わったんか。残念やな。ジョン・ウィリアムスの『スター・ウォーズ』のテーマに寝てた赤ん坊がビックリして手も足を引き付け起こしたみたいに延ばしよったでぇ(笑)。しっかしこーゆー夏の野外コンサートはどこの一流オケもやるようになったなぁ。やらへんのはN響くらいかなぁ。やってるのかなぁ。増上寺あたりでやりゃエエのに。くだらんプライドが高すぎるで。たかが世界的に名前の通じひん放送交響楽団のくせに…と悪口を書いてしまったのは他人には話せへんちょいと不愉快なことがあったからでN響のメンバーの人には何の恨み辛みもござんせん。疲れた…とは口にせず屁ぇこいて寝よ。

7月25日(日)
昨夜から今朝にかけて大相撲名古屋場所の千秋楽を見に行きませんか…というお誘いの電話が新聞社とテレビ局から合計2本。そら行きたいところやけど原稿も書かなアカンので泣く泣く断念。全勝優勝の白鵬も涙。終日原稿と取り組むつもりが雑用に追われる。おまけに読売朝日毎日から大相撲に関するコメントを求められる。こういうケースはかつて『正論』『世界』『文春』の同年同月号に原稿書いたのと同じようなモンかなぁ。ちょっと違うかなぁ。とはいえ俺は終日机の虫。なかなか区切りがつかんなあ…ふうううー。

7月26日(月)
朝から東京へ。北の丸公園の日本武道館の建物を背景にしてNHK教育テレビ『歴史は眠らない〜柔の道』のVTR収録。1964年東京オリンピックでヘーシンクが神永を破った場所すなわち国際化したJUDOのスタート地点ですからね。しかし神永という柔道家はほんとうに素晴らしい人だったと調べれば調べるほどわかりますねえ。クソ暑いけど9月の放送なのでブレザーを羽織る。汗だく。アッツウー。昼過ぎに大急ぎで帰宅して机の虫。ウンウン唸りながら原稿書き。夜晩飯頃に女房の姉夫婦がクルマで信州に仕事の途中お祝い持参で「子誉め」に寄ってくれる。一緒に寿司食って歓談。しかし原稿がまだ書けん。まいったなぁ…。ふうううー。

7月27日(火)
終日原稿書き…のつもりが昼過ぎには完成。ヨッシャ!昼飯食って読み直して書き直して編集部に送稿。ぷふううー。ひっさしぶりに晩飯映画劇場はWOWOWでミッキー・ロークの『ジョニー・ハンサム』。醜悪な顔で犯罪を繰り返した男が整形手術して生まれ変わるが…。途中までは面白かった。最後はハリウッド映画らしいアクションで結末。この刑事ってデータの名前は違ってたけどやっぱりモーガン・フリーマンですよね。あ。今年は柔道やら相撲やらマーラーやらの忙しさにかまけてオールスター戦のことすっかり忘れてた。選手投票もしてへんし…プロ野球ファンとして失格やな。タイガース首位やというのに…。

7月28日(水)
毎週午前8時過ぎのRKB毎日放送ラジオ『中西一清のスタミナラジオ』の「スポーツ・エンターテインメント」電話出演のコーナーを午前6時に録音撮りしてもらって新幹線で新大阪へ。日本民間放送連盟賞教育番組部門近畿地区審査に参加。事前ビデオ審査で点数を付けた書類を提出。5人の審査員で話し合った結果MBSの『映像'10きほとみずき〜大人の階段 車いすで駆けのぼる〜』に決定。ただし男性審査員3人(俺・崔洋一さん・茂山宗彦さん)は高評価だったが女性審査員(見城美枝子さん・奥野史子さん)の評価が少々低かった。男女の審査員の割合が逆やったら別の番組が選ばれてたかな。ほかにサンテレビの『スペース2010二度と帰れないふるさと〜仮設住民の震災15年』に審査員特別賞。あとで審査員で昼食を食いながら全般的にウウウウ〜ン…マイッタアア…と唸らされるような力作がなかったのが残念…という意見で一致。関西のTV局のスタッフは何か迷ってるかな…?往復の新幹線で『ゴルゴ13』『無用乃介』の作者さいとうたかをさんの自伝的劇画論『俺の後ろに立つな』(新潮社)熟読。面白い。そうか。ゴルゴは映画手法の劇画やけどそれだけに映画化は本来無理やったんやな。大船で長女と待ち合わせて赤ん坊用にビデオカメラを買おうと思ったけど迷って中止。デジタルはようワカラン。久しぶりに『213』で長女とデート。生ビールが旨い!

7月29日(木)
午前中大急ぎでコラム1本仕上げて午後から音羽の講談社へ。指揮者の金聖響さんとのベートーヴェン&ロマン派に続く共著第3弾『マーラーの交響曲』のお話し。今日のテーマは4番5番6番。そして7番を少々。ふ〜ん。指揮者にとって5番の3楽章ってそんなに難しいのか…。初めて教えてもろた話やらオモロイハナシやら満載。今度の本は分厚うなりそうな気配。そもそもマーラーの本って一般の読者にどれくらい売れるんやろ?なんとか売れるようにわかりやすう書かなアカンなぁ。せやないと俺が書く価値ないもんな。帰宅後晩飯オペラ劇場はメトロポリタン歌劇場の『ラ・ボエーム』3・4幕。とにかく何も考えんで気楽に楽しめるんでないと仕事ばっかでシンドイで。しかしメトのシリーズの舞台裏ドキュメンタリーはメチャメチャ面白い。ルネ・フレミングのインタヴューは最高やで。

DVD
ドニゼッティ『連隊の娘』
ドニゼッティ『連隊の娘』

7月30日(金)
朝佐吉と散歩のあとコラム1本書いて午後から明日の取材相手の勉強。ふ〜ん。写真の芥川賞といわれる木村伊兵衛賞をとったカメラマンか。ほほお。ポロックの抽象画みたいな作品もあれば日常の犬猫もあるんやなぁ。25歳の女性か…。若いな。楽しみやなぁ。夕方から大量に校正。ふうう。もうチョイ頑張れば少しは休めるはず。今年の夏休みは三島由紀夫読むぞお!というのは松本徹『三島由紀夫エロスの劇』(作品社)読んで三島のエロスの描き方に目覚めたから。夏目・谷崎・川端・三島・澁澤・筒井。これで小説は十分やもんな。晩飯オペラ劇場はメトロポリタンのドニゼッティ『連隊の娘』。演出はなんとミンコフスキとコンビを組むことの多いローラン・ペリー。最高にスマートなミュージカル調演出にナタリー・デッセーとファン・ディエゴ・フローレスの声と歌が絶品。しかも超絶技巧の歌い方+最高の美声+最高の演技!いやぁコレは最高のオペラですよ。満足してZZZZZZZZ…。

7月31日(土)
早朝佐吉と散歩のあと新宿へ。東京工芸学校で写真家の高木こずえさんにインタヴュー。若干25歳とはいえやっぱりクリエーターの見事な感性は知性と人間性につながってるなぁ。彼女の作品はhttp://cozuetakagi.com/で見ることができます。いったん帰宅してメールやら手紙をチェックして荷物を整えたあと新幹線で名古屋へ。晩飯は名古屋で行きつけとなった寿司屋のええっと…ええっと…名前が思い出せへん。あ。『貴寿司』やった。そこの小さなカウンターで旨い寿司食ってると佐野成宏さんにそっくりの人がいて御本人も「間違えられたことがある」とか。ホンマは能の笛(能管)を吹いてる藤田六郎兵衛という有名な人。しかも芸大で声楽やってたとかでデル・モナコやらティト・ゴッビやらベルゴンツィやらカラスやら楽しくオペラ談議プラス能狂言談議。明日我々が兵庫の芸文センターへ佐渡裕サンの『キャンディード』を見に行くと言うと六郎兵衛さんは同じ中ホールで公演とか。何という偶然。また機会があったら是非とも…で別れて名古屋泊。絶対再会アリやな。

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