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4月1日(月)
鎌倉にはいくつも洞窟がある。そのなかに天井から桜の木が下に向かって生えている洞窟がありソノ桜は「逆さ桜」または「頼朝桜」と呼ばれている。平氏に追われた源頼朝が子供のときに隠れた洞窟らしく後に平氏をやっつけて源氏の天下に逆転した意味もあるのが「逆さ桜」で…と以前文化放送で話したら吉田照美サンがへえええ…と信じてくれて逆に慌てた。エイプリルフール。文化放送の番組もなくなった。ちょいと寂しい。新幹線で新大阪へ。毎日放送『ちちんぷいぷい』生出演。1階で『春のキャラ祭』なんて催しをやっていてごった返すなかを通り抜けて楽屋へ。桂ざこば師匠もなるみさんもタムケンも久しぶり。月曜出演が久しぶりですからね。ざこば師匠が仲良くしてる蒼国来が裁判に勝って良かったですねえ…と控室で話したあとスタジオでは阪神の藤浪について喋ったあと春に新調したもの…で靴の話題。偶然何日か前に買った靴を履いていったので披露。ヘリコプターから桜の中継なんかがあって(京都平野神社の桜があんなに綺麗なんて知らなんだ)イロイロ話してキッチンぷいぷいで鶏の手羽元を食べさせてもろて…番組中に長嶋茂雄さんと松井秀樹に国民栄誉賞というニュースが飛び込む。小生の出演中には取りあげられなかったけどCM中に全員がナンデ今頃?と首を傾げる。毎日放送を出て新大阪で朝日放送のスタッフと打合せ。その最中も新聞3紙から国民栄誉賞についてコメント依頼。長嶋さんも松井も賞に値するけど何故今…の疑問は湧く。王さんや衣笠さんが日本のプロ野球でメジャーの記録を上回ることによって与えられた国民栄誉賞が松井によってメジャーで活躍したことによって与えられるようになった。野球選手はメジャーを目指せってこと?日本のプロ野球はMLBの下部組織(マイナーリーグ)になったってこと?これって…TPP後の日本社会の先取り?いやいや長嶋さんも登場する松井の引退セレモニーを盛りあげようとしたY新聞社の根回しの結果か…。

4月2日(火)
最近困るのは夜中に目が覚めてトイレに行ったあと本を読み出すと止まらなくなって眠れなくなること。高野秀行『謎の独立国家ソマリランド』が面白すぎて読み出すと止まらない。500頁の大部のようやく半分を超えたがソマリア=正確にはソマリアと呼ばれてる国の中のプントランドという自称独立国家が海賊で国を支える「海賊国家」だという。自衛隊の艦船も派遣した紅海海域の海賊だが「想像していた海賊」は「現実の海賊」と相当違う。《てっきり身代金とは人質に支払われるものと思っていたが実は積み荷に払われる》《船を乗っ取ったほうも乗っ取られたほうも実にビジネスライク》《海賊は人質を傷つけることはまずない》《言うことを聞かない奴がいたら見せしめに平手でちょっと叩くくらい》《ソマリの掟で捕虜に暴力をふるうことが禁止されているから》…って日本の体育教師の体罰よりも平和的ではないか。そして1億円の身代金を得るために海賊を雇う経費の計算まで出ている。海賊への根回し代40万円+ボート代と海賊の日当180万円+アタック期間中の諸経費40万円+武器レンタル代…140万円(バズーカ砲2000ドル×3台&マシンガン5000ドル等)+カメラマン代100万円(海賊の様子を撮影してメディアに売るため)=500万円(以上が事前にかかる初期経費)。通訳代800万円(船主や人質との交渉:売上げ=身代金の8%と決まってる)+コーディネイト代500万円+氏族の長老や有力者の取り分4000万円=5300万円(以上が成功報酬)。合計の経費が5800万円で売上げ(身代金)が1億円だから4200万円の利益(1ドル=100円の計算)…なんてのを読んでいて思わずハッハッハと笑ってしまった。結果睡眠不足。News-Logに長嶋&松井の国民栄誉賞受賞に関する原稿を送ってから迎えのクルマに乗って車中爆睡で赤坂TBSへ。『ひるおび!』生出演でやはり長嶋&松井の受賞について元巨人投手の槙原さんと喋る。受賞に関するナベツネ+自民党の政治的背景はともかく長嶋さんのエピソードについて話すのは楽しい。まだまだネタは100倍ほどある。が…最後に大谷昭宏さんが読売新聞の記事を紹介されたことでソノ内容に愕然。なんと長嶋さんを題材に広告コピーを募ったら「長嶋茂雄なんて、いなかった」が最優秀作になったという。だからすべては幻のような存在…ってコレって小生が編集した『定本長嶋茂雄』に糸井重里さんが寄稿してくれた文章とまったく同じ。ちょうど司会の恵さんにプレゼントするつもりで『定本長嶋茂雄』の文庫本を持参していたので糸井さんの書いた部分を大谷さんにも見せる。大谷さんもウワッとビックリ。う〜ん…盗作かどうかはわからんけど…ちょっと引っ掛かる。番組のあと『Nスタ』の取材を受けていったん帰宅。夕方再び田町へ。ハイカラな(古い言葉やなぁ・汗)レストランで山本真司さんと広瀬一郎さんの共著『ビジネスで大事なことはマンチェスター・ユナイテッドが教えてくれる』(近代セールス社)の出版パーティ。サッカー・サポーターとして名を馳せた上田朝日さんや元読売のNPB職員や横浜フットボール映画祭の事項委員長やら…いろんな人と歓談。楽しく面白く有意義なヒトトキ。酔った酔った…。

DVD
『ライオン・キング』
『ライオン・キング』

4月3日(水)
うわあああああああああああああああああ…ダルビッシュ!!完全試合まであと1人というとこでヒット打たれてしまたああああああああああああああああああ。パーフェクトゲームがああああああああああああああ…しっかしコレもまた凄いなあアアアアアアアアアアアアアア……。

4月3日(水)つづき
ダルビッシュの「完全試合あと1人」の大記録を先に書いてしまったけどその前に朝起きてRKB毎日放送『中西一清スタミナラジオ』電話出演。長嶋&松井国民栄誉賞について喉に小骨の引っ掛かったような気持ち悪さについて喋ったあとダルビッシュの1回のピッチングを見て黒兵衛と散歩へ。セットポジションで丁寧な投球でしたね。散歩から帰って机に座り原稿を書いてたら某新聞社より電話。完全試合の号外用コメントが欲しいというのでビックリしてテレビをつける。8回裏も3者凡退でいよいよ9回裏。その前にコレほど凄い記録は他にない。調子はそれほどよくなかったのか初回から丁寧なピッチングが大記録につながる…とコメント。9回裏先頭打者の初球は見逃してストライクやったけどあのタマは打たれるでぇ…と思ってたらそのタマをあと一人の時の初球に打たれた。しかし…野球は面白い。完全試合をあと1人で逃した記録の最高に面白いケースは巨人の別所投手。あと1人で大記録というときに代打でヒット(それもピッチャー前の内野安打!)を打った打者のプロ生涯記録は1打数1安打!野球は面白いスポーツなんですよ!その後仕事に集中できず。マイッタナァ。なんでやねん…と言う言葉はダルビッシュもツイッターに書いた。野球のおかげで仕事を離れて心身共にリフレッシュの1日。ワイン飲みながら晩飯食い始めてると娘と孫が職場から帰ってきて『ライオンキング』が見たいとか。手塚治虫をパクッタようなアニメ映画なんか見るな…と言うこともなくテレビを孫に譲る。ダルビッシュの素晴らしい記録(完全試合あと1人を逃した投手は完全試合を達成した投手よりも少ないはず)でナンカ心が豊かに大らかになった気分。はっはっは…しかしアト1人…惜しいなぁ。しかし『ライオン・キング』はつまらんなぁ…。

CD
『BERNSTEIN ORIGINAL JACKET COLLECTION』
『BERNSTEIN ORIGINAL JACKET COLLECTION』
『ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲集(ラヴェル、ヘンデル、コダーイ、バッハ)』
『ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲集(ラヴェル、ヘンデル、コダーイ、バッハ)』
『ブルーノート・セッションズ』
『ブルーノート・セッションズ』
BOOK
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ『フルトヴェングラーと私 ユピテルとの邂逅』(河出書房新社)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ『フルトヴェングラーと私 ユピテルとの邂逅』(河出書房新社)

4月4日(木)
完全試合の途切れた翌日は何もやる気が出なくて(ってオマエがプレイしたわけやないのに!)音楽を聴いて本を読み耽る。高野秀行『謎の独立国家ソマリランド』もう少しで読了。そうか。カートというソマリアの合法「麻薬」はそんなに効くのかぁ…BGMにナイジェル・ケネディのヴァイオリンとリン・ハレルのチェロによるラヴェルやコダーイのソナタを聴いていたらコレがまた凄い演奏でトリップしそうになる。本に集中できないのでBGMをニューヨーク・フィル時代の若きバーンスタインのハイドンの交響曲『熊』『雌鶏』なんてのに変えるとコレがまた凄い演奏で聴き惚れる。いやあ若きレニーは凄いもんです。原稿を書かなければならないのを思い出し来週テンプル大学でのパネル・ディスカッションの冒頭スピーチ用の原稿を仕上げる。午後からは読む本を変更。フィッシャー=ディースカウが書いた『フルトヴェングラーと私』(河出書房新社)。カラヤンのことがK氏という匿名で否定的に書かれているのは当然?副題に「ユピテルとの邂逅」とあったのはジュピター(ゼウス=フルトヴェングラー)のことでクラシック映像レーベルのことではなかったのですね(汗)。夕方から次女は徹夜勤務で孫はお泊まり保育だというのでヨメハンと晩飯&酒に行く。浅尾慶一郎サンのパーティで弁当の仕出しを作った店『新海』が美味そうなので地図を頼りの足を運ぶとナ〜ンヤ以前共同通信の友人S氏が連れて行ってくれた店だった(小生は店の名前も人の顔もワインや酒の銘柄も覚えるのがホントに下手だと自覚しています)。その美味しい魚に舌鼓。満足満足。

4月5日(金)
早朝5時半に起きて新横浜へ。新幹線で京都へ。地下鉄の終点宝ヶ池の国際会議場前まで乗って同志社中学へ。桜が見事に満開で綺麗。ここまで来れば観光客も少ない。しばし桜に見惚れたあと同志社中の先生方相手に図書室で日本では何故スポーツで体罰が起こってしまうか…という話。スポーツとは何か…という根本論に加えて質疑応答を30分以上。いろいろ意見を聞かせていただいて小生にとっても凄く勉強になった。その凄く参考になったことは同志社の関係者のなかには不快に思う人もいるかもしれないのでココには書きませんがマタいずれ…。正午に同志社中を出て(先生方の皆さんありがとうございました)母校の洛星中高校へ。ここの校舎前に並ぶ桜も見事。特に枝垂れが綺麗。素晴らしい天気も関係してるとはいえスゴイ美しさ。クラブ活動にやってきた生徒たちがその花の下でワイワイ喋ってる。小生はこんな桜があったことすら記憶に残ってないけどコーユー環境はサブリミナル効果があるはずで何物にも代え難い…などと思いながら同期生で事務局長をしてるSクンと久しぶりに会って歓談。最近の教育現場の事情についていろいろ教えてもらう。その話の中味もまた関係者のなかには不快に思う人がいるでしょうから書きませんが同志社と共通してるところがイロイロあって昔(我々が中高生だった時代)と今の差を考えさせられイッパイ勉強させてもらって(S君サンキューです)。母校(と呼べる唯一の学校…小学校は廃校になりましたからね)を出てもう一度桜に見惚れて京都駅へ。新幹線の車中は往復とも爆睡で本は読めず。とほほ。

CD
『フレンチ・リサイタル』
『フレンチ・リサイタル』
『ホルン作品集(ベートーヴェン、シューマン、ブラームス他) 』
『ホルン作品集(ベートーヴェン、シューマン、ブラームス他) 』
BOOK
本城雅人『嗤うエース』(幻冬舎文庫)
本城雅人『嗤うエース』(幻冬舎文庫)
高野秀行『アジア新聞屋台村』(集英社文庫)
高野秀行『アジア新聞屋台村』(集英社文庫)
高野秀行『異国トーキョー漂流記』(集英社文庫)
高野秀行『異国トーキョー漂流記』(集英社文庫)

4月6日(土)
61回目の誕生日…だからといって…感慨はナシ。本の書き下ろしが3冊ほど溜まっているのを早く書きあげないとイカンなぁ…と思いながら仕事の整理。BGMはサビーネ・マイヤーのクラリネット。かつてカラヤンがベルリン・フィルに入れようとして楽団員に反対された美女。ソロのほうが良かったようでサン=サーンスやプーランクやミヨーの面白いソナタを聴かせてくれる。ドヴィエンヌなんて作曲家は知らんかったけど面白い。続けてマリー=ルイーゼ・ノイネッカーという名前の女流ホルニスト。ヒンデミットのホルン・ソナタなんてケッタイナ(これは誉め言葉です)にホホウと感心してると頭のなかにビビビビッと電気が走る。本の書き下ろしがナカナカ進まん理由とその解決策がワカッタ!!『スポーツとは何か』と『スポーツ解体新書』の続編として『スポーツ・ジャーナリズム』を書いて三部作完結にしようと思いながらスポーツ・ジャーナリズム論とスポーツ・ジャーナリスト入門では読者対象が狭すぎて面白くない…と思っていたところが…その方法論を一般化すればいいことに気付いた!!題して『スポーツを身に付けよう!』虫明亜呂無氏が「日常生活はスポーツのようにあらねばならない」と書いておられた意味がようやく判明!これだけではワカリニクイと思いますが今年中に書きあげる本を読んで下さい。昼前に娘のクルマに乗って藤沢の丸善ジュンク堂書店へ。娘が医学の専門書も置いてあるデカイ本屋を発見したと喜んでたけど大阪茶屋町店よりはずっと小さい。高野秀行『異国トーキョー漂流記』『アジア新聞屋台村』(集英社文庫)や八百長野球ミステリー小説本城雅人『嗤うエース』(幻冬舎文庫)なんてのを棚で発見して購入。午後からは久しぶりにDVD-HDにたまってる映画『最高の人生のはじめ方』…う〜ん…デンゼル・ワシントンが出てるからもっと面白いかと思ったけど…女房に死なれて落ち込んだ元野球選手の小説家が新しい女性と家族に出会って立ち直るだけのお話。『最高の人生』には『見つけ方』やら『選び方』やらイロイロあるけど『始め方』はないのかもしれないですね。始めりゃええだけのことですから。夕方から久しぶりに家族で『鮨処もり山』へ。自分でカネ出して自分の誕生パーティ。トホホ。久しぶりに家族全員出揃って美味い寿司に舌鼓。ちょいと長男に説教でも垂れる気分になって『213』へ誘うと長女も来るとかで孫が泣きだして外は土砂降りで…モリヤマさんお騒がせしてスンマセンでした。

DVD
『フィッシュストーリー』
『フィッシュストーリー』
BOOK
伊坂幸太郎『フィッシュストーリー』(新潮文庫)
伊坂幸太郎『フィッシュストーリー』(新潮文庫)
DVD
『ビッグ・フィッシュ』
『ビッグ・フィッシュ』
『素敵な人生のはじめ方』
『素敵な人生のはじめ方』
『最高の人生の見つけ方』
『最高の人生の見つけ方』
『最高の人生の選び方』
『最高の人生の選び方』
『最高の人生の終わり方』
『最高の人生の終わり方』
『青い塩』
『青い塩』

4月7日(日)
朝からゆっくりテレビ。喝!天晴れ!でダルビッシュとメジャーについての話を聞いて愚者は経験で語り賢者は歴史で語るというビスマルクの言葉(だったかな?)を思い出す。挟間美帆さんの出てる『題名のない音楽会』にチャンネルを変えて黒兵衛の散歩に行って朝から映画劇場は『最高の人生のはじめ方』デンゼル・ワシントンが出てるから見たけど…別に…という映画。メジャーリーグを目指していながら交通事故で車椅子生活になり作家としてある程度成功した男が最愛の妻を亡くして自暴自棄になっていたが新しい女性とその家族と出逢い…それだけの話?昼飯時には『フィッシュストーリー』…コレもマイッタナァ…ツマラン映画やでぇ…と思いながら見ていたらラストになってオオオオオオ流石は原作伊坂孝太郎!!と思える映画。しかし何も映画化せずに小説のままでエエのでは?と思ってしまいますね。夕方からは本日三本立ての三本目で韓国映画『青い塩』うんんん…私には韓流映画韓流ドラマの面白さはわかりません。2時間映画の残り1時間を残してOFF。昨晩の酒が残ってるようなパッとせん日曜日の一日。とほほ。仕事すりゃ良かった…。晩飯はボクシングとともに。亀田大毅はフォームもコンビネーションも良くなった。体重が前足に乗ってパンチがスムースに無理なく出るようになった。興毅は…まぁ…勝ってよかったですね。しかしそれ以上にリングサイドに座ったレンジャースの帽子を被った「ダルビッシュ」が気になってしゃーなかった。アレ誰?弟?国生さゆりさんの横に座ってた男やけど…まぁドーデモエエか。

4月8日(月)
月曜日の朝ゆっくり寝られるというのは悪いことではないけどラジオのレギュラーがなくなったのはちょっと寂しい気もしますね。黒兵衛と散歩に行ったあとメールの返事や手紙の整理など雑務処理。午後からは今夕のテンプル大学でのパネル・ディスカッションに備えて冒頭スピーチの原稿のチェック。メールで送られてきたボブ・ホワイティングさんの英文原稿にも目を通してイザ東京へ。渋谷で日経文化部の記者と書評原稿の打合せをしたあとテンプル大学日本校麻布学舎へ。少し早く着くとスタンフォード大学の准教授で京都大学白眉プロジェクトの助教として日本の「体罰」について「研究」してるアーロン・ミラーさんとボブさんと小生のために通訳をしてくれる堀口佐知子さんが寿司を食ってたので小生も御相伴。ミラーさんはもっと歳を取った人かと思ったけどボブさんをリチャード・ギアとするなら昔のチャーリー・シーンのような若くイイ男でビックリ。時間通り7時から40人くらいの学生や大学関係者(日本人らしい人は10人くらい)を相手にパネルは始まってまずボブさんが相撲や野球での日本の体罰について喋ったあと小生が「日本体罰論」の冒頭スピーチ。中味はNews-Logにアップしましたので読んで下さい。最後のアーロンさんが喋ったあと質疑応答。みなさん日本のスポーツ界に体罰が根強く存在していること…そして今まで止めようとする動きがなかったことに強い疑問をお持ちのようで…小生らの話などでソノ疑問が少しは氷解したと思うけど…だからといって日本のスポーツ界が浄化されるわけではないのがツライ。しかしマア理解が第一歩ですからね。堀口さんの通訳の助けを借りながら必死になって英語の討論に耳を傾けた結果かなり疲れる。英語はキチンと喋れるようにならないとダメですね…って今ごろ言っても遅いか…とほほ。パネルが終わって麻布のバーでアーロンさんやボブさんたちとビールを少し飲んで小生は失礼。京大のアーロンさんとは今度祇園の『酒肆G』で一緒に飲むことを約束(メールで紹介したら既に足を運んで一見さん立入禁止の店の雰囲気に大満足されたとか)。ボブさんも一緒にね。帰りの電車に娘どもがボブさん宛に孫の写真を送ってくれていたことに気付く。英語で緊張して気付かんかったので明日パソコンから送ることにしまひょ。心地良い疲れで帰宅後バタングーZZZZZZZZZZZZ。

4月9日(火)
朝黒兵衛の散歩に行ってから大船へ。宮城県の在京東松島会の人と今夏の石巻でのコンサートについて打合せ。佐渡裕指揮スーパーキッズ・オケが今年も被災地を回るけど石巻ではスポーツ&音楽をテーマに東京五輪招致ともシンクロしたいとか。いろいろアイデアを話し合ったあと別れて昼飯はラーメン屋へ。ラーメン食うのは何ヶ月ぶりかなぁ。健康のため塩分控えめにスープは半分くらい残す。嗚呼もったいない。この我慢がどれくらい健康に寄与するのかはよくわからんけど…。午後は雑務イロイロ…あっという間に晩飯前映画劇場。韓国映画『青い塩』の残り1時間を見る。一応見ておかなければ…と見たけど…塩の弾丸ねえ…ちょっと無理がありますねえ。昨日アーロンさんからいただいたシングル・モルトのアイリッシュ・ウィスキーをロックでダブル。美味い!おまけにこのハードな酒なら女房も娘も欲しがらないのでゆっくり気持ちよく飲める。おまけに能見が巨人を完封。しかし日本のプロ野球からリーグを改革しようという人は現れないのか!?プロ野球から読売が手を引き高校野球から朝日毎日が手を引きメディアはジャーナリズムの徹しないと日本の野球は滅びる…と言う人がもっと現れないものか…。並木裕太『日本プロ野球改造論 日本プロ野球は日本産業の縮図である』(ディスカヴァー携書)はプロ野球ビジネスの要諦が書いてあるけど…まだ半分しか読んでないけど残り半分でメディア批判は出てくるか…?

BOOK
並木裕太『日本プロ野球改造論 日本プロ野球は、日本産業の縮図である!』(ディスカヴァー携書)
並木裕太『日本プロ野球改造論 日本プロ野球は、日本産業の縮図である!』(ディスカヴァー携書)
鳥越規央『本当は強い阪神タイガース』(ちくま書房)
鳥越規央『本当は強い阪神タイガース』(ちくま書房)

4月10日(水)
朝RKB毎日放送『中西一清スタミナラジオ』電話出演。体罰問題について先週京都の同志社中学で話したことや今週月曜テンプル大学で話したことを話す。最近またPL学園や熊本の高校剣道部で「体罰問題」が「表沙汰」になった。「裏」にはどれだけあることやら…。おおーっと朋友の広瀬一郎氏から驚くべきメール。静岡県知事選に出るらしい。うむむむむむ…。高校の先輩で一緒に何度かしごとしたこともある川勝氏が現知事。広瀬氏も小生の立場に理解を示してくれたようでココは他県の出来事として両者どちらも応援することなく静観させていただきます。横須賀線と江ノ電に乗って鎌高前の病院へ定期検診。ほんのちょいと血圧上がり気味は酒と体重が戻ったせい?まぁ気をつけます…ということで帰宅。往復と病院の待合室で書評執筆のために並木裕太『日本プロ野球改造論』(ディスカヴァー携書)読破。これまで同様の題名のプロ野球本は数え切れないほど出版されたけどコレが最も建設的。《特定チームのオーナー批判(略)をしてみてもそれは変化へのプラスのエネルギーにはならないのではないか》との一文だけは気に入らんけど(笑・批判は批判として行わなけらばいけません!)ビジネスに軸を置いた野球(スポーツ)運営論の正しさに納得(最近紹介した山本・広瀬両氏のマンUに関する本と同じ考えですね)。ほんまに「喝」とか「天晴れ」とか言うてる場合とちゃうでぇ。帰宅すると鳥越規央さんから『本当は強い阪神タイガース−戦力・戦略データ徹底文政』(ちうま新書)が送られてきてた。一緒にTV出演したときはセイバーメトリクスの「非人間的性格」を少々批判させていただいたけどテーマがタイガースならばそうはならないはず。ウワッ。代打通算打率トップ(起用300回以上)はヤッパリ川藤やないか!!と読み出すと…アカン…仕事にナラン。いやコレが仕事か…で晩飯野球劇場は阪神巨人戦。0-0の引き分け試合を見たのは何年前のコッチャろ?しかし…ピッチャーが頑張ってるホームゲームなんやから持て行きようによっては勝てる試合…本当は強いタイガース…ほな何がアカンネン?鳥越先生の本を読んだら書いてあるかなあ…?

BOOK
猫宮黒埜『フィギュアスケート疑惑の高得点』(東京図書出版)
猫宮黒埜『フィギュアスケート疑惑の高得点』(東京図書出版)

4月11日(木)
黒兵衛との散歩に行ったあと資料調べ。吉本興行の社史のなかにプロ野球興行との関わりを加えるとかでそろそろ原稿を書かねば…その前に資料を読まねば…。かつてお笑い軽演劇にもプロレスにもプロ野球にも興行と名が付けば何にでも手を出した興行会社が総合エンターテインメント会社に変身した結果将来的にはスポーツ・ビジネスにも乗り出すかどうか…。親会社が自分の利益のためにプロスポーツ・クラブやリーグを運営するのが興行ならスポーツのためにスポーツ・クラブやリーグを運営するのがスポーツビジネス。親会社がスポーツを所有するのではなくスポーツ・クラブやリーグが自立する。場合によってはスポーツ・クラブがスポーツ事業の運営のためにメディアや鉄道会社や銀行を所有したり経営したりするのがスポーツ・ビジネス。総合エンターテインメント会社ならそれができるはずだが…なんて考えながら戦前の吉本興行が中学野球OB選手を結成して九州をドサ廻りしてたり大日本野球倶楽部にも出資してたなどという資料を読みまくる。昼飯はドニゼッティ『ドン・パスクワーレ』のDVDを見ながら。今月から名古屋でのオペラ講座のテーマが「ブッファ(喜劇)」。ちょいと復習…しかし北朝鮮も気になる。西欧世界を知ってる金正恩は未来のない北朝鮮を自爆させたいのでは…?夕方から大船へ買い物。『フィギュア・スケート疑惑の高得点』という本が出たという情報が美人諜報員から報告が入ったので(笑)買いに行くが大船の本屋にはナシ。amazonにするしかないか。眼鏡屋へ寄って新しいメガネを作って晩飯は共同通信のO氏S氏とイロイロ話しながらワイワイ。格闘技関係の方々はギャンブルもお好きですねえ…という話や売れる作家と中味の室は無関係ですねえ…といった話で盛りあがる。駅前バーの『213』にもちょいと寄って次回の原稿は…という仕事の話もして…いつの間にか…ZZZZZZZZZZZ…酒に弱なってしもたなぁ…ZZZZZZZ。

DVD
『摩天楼を夢見て』
『摩天楼を夢見て』
『グレート・レース』
『グレート・レース』

4月12日(金)
黒兵衛と散歩に行ったあと資料調べ。つまり昨日と同じ。戦前のプロ野球を創りあげようとする動きは面白い…と思いながらも気分転換と書評のために桑田真澄+平田竹男『新野球を学問する』(新潮文庫)を読み出すと…これもナカナカ面白い。とりわけ桑田氏の飛田穂洲論がナカナカ面白い(ナカナカばっかり・笑)。軍国主義から野球を守るためというのはチョット早稲田的我田引水のバイアスがかかってるか否か検討が必要だけど(笑)その精神論猛練習を戦後も引き継いだことが戦後日本野球の失敗…というのはそのとおりですねえ…と思いながら本棚を見ると飛田穂洲全集がない。あれ?某氏に貸しっぱなしかな…。昼飯食いながら昨日に続いてオペラ『ドン・パスクワーレ』を見てると…あ!!『ゴッド・ファーザー』のテーマに激似してるメロディが出てきた!!ニーノ・ロータは『太陽がいっぱい』でも『ランメルモールのルチア』の二重唱をパクッてるし…さすがイタリアの伝統に生きてますなあ…。仕事に疲れて野球の本を読むのにも疲れて頭の転換に中野京子『ハプスブルク家12の物語』を手に取ると…そうか!!…ホークスの内村(前ベイスターズ)はハプスブルクの血を引いてるのか…とまた頭のなかが野球になる。ナンノコッチャワカラン人は中野京子さんの本を読んでハプスブルク家の王の肖像画を見てみて下さい。晩飯野球劇場は…とも思たけど一日中野球もシンドイので映画劇場に変更。ジャック・レモン&アル・パチーノ&エド・ハリス&アラン・アーキン&ケヴィン・スペーシー&アレック・ボールドウィン…という豪華すぎる出演者たちの名前を見てWOWOWを録画しておいた『摩天楼を夢見て』。マンハッタンの不動産屋の一晩の物語。面白い映画ですねえ。女性が一人も出てこない!!年老いたセールスマンのジャック・レモンの机の上に娘の写真があるだけ。あとはすべて男同士の台詞台詞台詞…これは演劇の映画化に違いないと思たらやっぱりピューリッツァ賞受賞戯曲の映画化だった。原作はデヴィッド・マメットの『Glengarry Glen Ross』(どーゆー意味かな?)。この人は『郵便配達は二度ベルを鳴らす』や『アンタッチャブル』の脚本も書いてる。しっかし男達のハードな会話のなかに老ジャック・レモンの名演技が光る。絶対に日本では当たらん映画でしょうね。

4月13日(土)
朝黒兵衛と散歩に行って帰ってくると仕事休みの次女が子供(孫)を連れてクルマでエノスイ(新江ノ島水族館)へ行くというので同行。最近のエノスイはCRM(Customer Relationship Management)を頑張ってる。1回の入場料2000円で年間パスは4000円。これで同行者1人1500円稼ぐ方が頭イイですよね。それはともかく入学式始業式のシーズンは穴場という次女の目論見通り土曜にもかかわらず入場者は少なくイワシボールも頭の上を泳ぐエイも間近の鮫もエノスイ自慢のクラゲ館も堪能。最後にアシカとイルカのショウを観客席まで出てくるアシカの真横の水カブリ席だ楽しむ(大相撲の砂カブリ席みたいなものでイルカがジャンプすると水が飛んでくる)。さらに深海調査船「深海Uしんかい2000」の実物展示は見応えがあった。道路もさほど混まず午後イチには帰宅。少々仕事してから桐蔭横浜大学で不当解雇されて復帰を横浜地裁に訴えた2教授のための陳述書を書く。このワケのワカラン事件は最近『東京新聞』や『週刊金曜日』でも取りあげられたらしいけど早くキチンと収拾して大学を正常化しないと桐蔭横浜大学や日本のスポーツ界や柔道界にとっても新たな汚点を残すことになる可能性が大きい。晩飯はフィギュアスケートの国別対抗戦を見ながら。選手全員演技にキレがないですね。マァ世界選手権のあとの試合だから仕方ないかもしれないけれど各国の控室で繰り広げられた幼稚な馬鹿騒ぎは非難して廃止すべきですね。もしもメディアが煽動してるとしたら論外。フィギュアスケートの価値やスポーツ選手の価値を貶めてるだけですね。しかしマァ採点競技のナンセンスさを表してる馬鹿騒ぎとするならば理解できないこともないですけどね。

DVD
『ワイルド・エンジェル』
『ワイルド・エンジェル』
『イージー・ライダー』
『イージー・ライダー』
『ペーパー・ムーン』
『ペーパー・ムーン』
『ラスト・ショー』
『ラスト・ショー』

4月14日(日)
朝黒兵衛の散歩のあと少しずつ部屋の整理を進めた結果の本を2階の仕事場から1階へと運ぶ。これが並大抵の作業ではない。不要な本が合計500冊くらいかな。文庫や新書も含めての数だが少々デカイ本や1組だけ全集もある。家のキャパシティも脳味噌のキャパシティも限られているのでそのキャパシティ以上に増えた本は古本屋に処分する以外ない。脳味噌に入ったからもうイイ…と処分する本…買ったけどコレは脳味噌に入れなくてイイ…と処分する本…などイロイロ。午後イチで古本屋さんに来てもらって雑談しながら買い取ってもらう。わざわざ来てもらう古本屋さんが来た甲斐があったと思っていただけたかどうか…まあBook Offよりは高値で引き取ってもらう。本を運んだ結果肩と腕の筋肉痛。午後少し仕事の資料読み…で晩飯映画劇場はWOWOWが特集したB級映画の帝王ロジャー・コーマン監督作品のなかから代表作とも言うべきピーター・フォンダ主演『ワイルド・エンジェル』。『イージー・ライダー』などバイクもの映画の先駆けとなった1966年作品。爆発する若者不満をバイクで発散…ヤクはやめろ!!と60年代は底流に真面目なトーンが流れる。リーダー(P・フォンダ)の真面目な顔。うわっ。フランク・シナトラの娘も出てるんや。助監督がピーター・ボグダノビッチ。『ラスト・ショー』より『ペーパー・ムーン』のほうが好きです。しかしコーマン作品をドカドカ録画したのでコレから楽しみ。長時間録画のDVD様々ですね。

DVD
『白昼の幻想』
『白昼の幻想』
BOOK
桑田真澄+平田竹男『新野球を学問する』(新潮文庫)
桑田真澄+平田竹男『新野球を学問する』(新潮文庫)

4月15日(月)
朝黒兵衛と散歩。昨日から黒兵衛の首輪を新しいものに変える。かなりゆるい首輪だが一部がチェーンになっていて急に走り出したり暴れたりすると首が絞まるようになっている。言わば体罰首輪。ま。犬には有効ですね。黒兵衛も温和しく気持ちよく散歩。人間は犬扱いしてはいけませんね。終わってせっせせっせと原稿書き。ふうう。昼飯映画劇場はロジャー・コーマン&ピーター・フォンダ第2弾『白昼の幻想』。原題は『The Trip』。サイケデリックという言葉を流行らせた映画らしい。コーマンへのWOWOWのインタヴューが面白く「LSDに詳しいジャック・ニコルソンに意見を求めた」とか。売れる前のニコルソンは何しとったんやねん(笑)。サイケな色調に時代を感じていたら…あ。別の原稿の締切が…と思い出して慌てて仕事に戻る。アブナイアブナイ。原稿送って大船へ。T新聞社会部都庁付きの記者の取材を受けて五輪招致と猪瀬都知事の話。晩飯時になったので『213』で生ビール。そのあと仕事が休みの次女とヨメハンから電話があったので孫も一緒に近くの中華料理店で上海料理。昨日古本を売って入ったカネが狙われた(笑)。ま。タマにはエエやろ。しかし原稿が進まんなぁ…。寝る前に中野京子『ブルボン王朝12の物語』読了。先に読んだ『ハプスブルク家…』と同じく中世から絶対王制時代のヨーロッパ史は国別に学んでもわからないんですよね。家別・王朝別でないと…。続けて桑田真澄・平田竹男『新野球を学問する』新潮文庫を読み継ぐ。プロ野球史はプロ野球だけでは語れないんですよね。プロ的なアマ野球と海女的なプロ野球も一緒に語らないと…と思いながらZZZZZZZZZZZZZZZZZ。

DVD
『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』
『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』
BOOK
臼杵陽『世界史の中のパレスチナ問題』(講談社現代新書)
臼杵陽『世界史の中のパレスチナ問題』(講談社現代新書)

4月16日(火)
早朝某新聞社からの電話で叩き起こされる。ボストン・マラソンのゴール付近で大爆発。死者も出てテロの可能性もアリとか。注目しておいて欲しい…といわれるが情報源が限られて事情がよくわからん。しかしマラソンが狙われたのは大きな衝撃。まさかマラトンの闘いで敗れた末裔が…ではないだろうが喩え卑劣な似而非オタク系爆発物愉快犯だとしても42.195キロは警備不能と言うべきだろう。犯行声明もなく負傷者のアラブ系人物を拘束との情報も言ってみればいつも通り。最近チョットばかりイスラムの本をまとめて読み今も臼杵陽『世界史の中野パレスチナ問題』(講談社現代新書)を興味深く読み始めてブッシュ元大統領よりはイスラムを理解してるつもりの小生はキリスト教文化圏の根強いイスラム差別(とユダヤ差別)が少しは理解できるようになった。それだけに話は飛ぶがNYへ渡ってる猪瀬都知事の五輪招致=トルコの闘いをどう展開するのか興味深いし…心配な面もある。昨日T新聞記者と話したことは9月前には発表できないし…さてボストン事件の真相は…?というわけで仕事にならず。いくつかの原稿締切日を再調整してもらって晩飯映画劇場はアニメ『手塚治虫のブッダ』。う〜ん…途中でニュースに変更。妙な立て籠もり事件&ボストンはワケのワカランまま風呂入ってパレスチナ問題の続き読みながらZZZZZZZZZZZZZ。

4月17日(水)
朝RKB毎日放送『中西一清スタミナラジオ』電話出演。落合博満氏のプロ野球改革案=3リーグ制(日本スポーツ学会大賞受賞講演での発言)を紹介。いろいろ新しいアイデアが出てくるのは悪いことではないけれどビジネスの視点は…?MLBもプレミアもすべてはビジネスで成功。スポーツ・ビジネスとはスポーツを健全に発展させるために必要なコストを稼ぐ作業のこと。ラジオのあとは黒兵衛と散歩&ゴミ出し。鎌倉市議選の選挙カーが五月蠅い。若い人の立候補が多いのはイイコト?ワルイコト?どうも政治家という職業への就職活動にも見えてしまうのは小生の眼が藪を睨んでるから?終日日本野球史の資料読み&雑務。昼飯映画劇場で『手塚治虫のブッダ』のつづき。う〜ん…印象に残らん。これなら『千夜一夜物語』『クレオパトラ』『哀しみのベラドンナ』などの虫プロ大人用アニメのほうがイイですね。夕方から大船へ。教育ジャーナリストの小林哲夫さんと食事。『週刊朝日進学MOOK大学ランキング』の編集を終えられて一息とか。最近の教育界の話イロイロ。夜『週刊SPA!』から電話。5/5の長嶋&松井国民栄誉賞授賞式@東京ドームについて。天覧試合で始まった日本のプロ野球のラスト・ショウですね。マス・メディアが皇室&政治&野球(スポーツ)を利用して利益を得る…というような利用されるスポーツのあり方はコレでオシマイにしてほしいですね。ま。来年ナベツネがワルハラの城(新社屋)へ入場して神々の黄昏…となるのでしょうが…。

Blu-ray
『残虐全裸女収容所』
『残虐全裸女収容所』
『ダーク・シャドウ』
『ダーク・シャドウ』
BOOK
本城雅人『球界消滅』(文藝春秋)
本城雅人『球界消滅』(文藝春秋)
マイケル・ルイス『マネー・ボール完全版』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
マイケル・ルイス『マネー・ボール完全版』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(文藝春秋)
村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(文藝春秋)

4月18日(木)
日経書評担当者からマイケル・ルイス『マネーボール完全版』(ハヤカワ文庫)と本城雅人『球界消滅』(文藝春秋)が送られてくる。どちらも野球本書評用に小生が選択したもの。早速読む。前者は単行本には収録されていなかった「出版後日談ベースボール宗教戦争」と丸谷才一氏の解説「思考と行き方のためのマニュアル」。どちらも面白かった。特に丸谷氏の文章は初っ端から「見巧者」なんて言葉が飛び出す。江戸の歌舞伎の見巧者は批評(劇評)を書くためにたった一つの規則を守った…ということを確か丸谷氏が以前書いておられた。その規則とは「楽屋に入らぬこと」つまり「役者と付き合わないこと」。これはスポーツ評論家にもある程度当てはまりますね。ある程度と書いたのはやはりインタヴューをしなければならないときはありますからね。そのときは楽屋へ。しかし深い付き合いはダメですね。ノンフィクション作家や小説家は別でしょうが評論家やジャーナリストは行けないでしょうね。『球界消滅』は日本のプロ野球が大リーグの一部になる話。500頁の大部のうちの150頁まで一気に読んだけど小説としての出来はともかくプロ野球の裏話としてはなかなか面白い。感想は完読後に後日まとめて。昼飯映画劇場は『残虐全裸女収容所』。日本語タイトルほどエロくない作品。フィリピンのようなアジアのジャングルの奥にある女刑務所に革命軍が突入。2倍速で見てロジャー・コーマン監督のお手並みを見れば十分。晩飯映画劇場はティム・バートン『ダーク・シャドウ』。200年の時空を超えた魔女とドラキュラの闘い。これも2倍速で…とちょっと言いたくなりましたね。虚構がエスカレートすると技巧ばかりが際立つ。村上春樹の新作は読むか読むまいか…どーしょかなー…『1Q84』技巧ばかりにウンザリさせられた者としては誰か信頼できる人から読後評を聞きたいなあ…。

DVD
『侵入者』
『侵入者』
BOOK
赤瀬川隼『球は転々宇宙間』(文春文庫)
赤瀬川隼『球は転々宇宙間』(文春文庫)

4月19日(金)
コラム2本。毎日新聞と連合通信。どちらもテーマは5月5日の長嶋&松井国民栄誉賞表彰式について。戦後日本のプロ野球の歴史の全ての場面で主役を演じてきた長嶋茂雄氏の去ったあとは…?という視点と未来のプロ野球ビジネスはどうなる…?という視点で書き分ける。ふううう。いずれにしてもMLBとの関係は無視できないわけで国民栄誉賞を与える政権がTPPを押し進めているのは象徴的?日本のプロ野球がメジャーに加わる(呑み込まれる?)小説『球界消滅』読み進む。面白い。かつて日本のプロ野球12球団が完全地域密着型になったら…?という視点で書かれた赤瀬川隼氏の『球は転々宇宙間』という面白い(近未来?)小説があった。その「理想」は実現しないまま時代が変わってNPBがMLBに…という(近未来?)小説に引き継がれたわけか…。それが新しい「理想」かどうかはさて措きフィクションがリアルになるかどうか…。晩飯映画劇場はロジャー・コーマン監督の『侵入者』。B級映画の帝王と呼ばれた監督がアメリカ南部の人種問題を1962年という時期にキチンと低予算(オールロケ)で見事に創りあげた名作。コーマン監督唯一の赤字作品らしいけど一見の価値あり。

DVD
『コーマン帝国』
『コーマン帝国』

4月20日(土)
朝黒兵衛と散歩。雑務処理の後昼飯映画劇場はB級映画の帝王ロジャー・コーマンのドキュメンタリー『コーマン帝国』。出演者がJ・ニコルソン/R・デ・ニーロ/D・ホッパー/P・フォンダ/M・スコセッシ/Q・タランティーノ/P・ボグダノヴィッチ…と半端ではない。内容も面白い。なるほど。『金星人地球を征服』『原子怪獣と裸女』などの低予算B級SFコーマン映画は『ジョーズ』や『スター・ウォーズ』によって抹殺されたのですね。「映画に何百何千万ドルもかけるのはナンセンス。そんなカネはスラム街の一掃などに使うべし」というコーマン語録は傾聴に値する。おまけにベルイマンの映画の配給までやってたとは!午後から上野の東京文化会館へ。佐渡裕指揮BBCフィルのコンサート。同行は『ミセス』編集長のO氏。このコンサートは3年前の3月に行われたが3.11のために中断されたものの再現。BBCフィルのメンバーは横浜ベイブリッジの上で大震災に遭遇した。その様子が今回のプログラムに『回想BBCフィル・メンバーが語る3.11』と遺体トルで収録されている。このレポートが秀逸。英国放送協会(BBC)のマーク・リカーズというシニア・プロデューサーがBBCフィルのメンバーに取材してまとめたものだがコンサートに来なかった人(プログラムを買わなかった人)にも是非とも読んでもらいたいのでネットなどでの別の発表の機会を模索してみます。コンサートは佐渡サンの3.11とBBCフィルに関するショート・スピーチとエルガー『エニグマ変奏曲』から祈りを込めた「ニムロッド」の演奏で幕を開けたあとブリテン『4つの海の間奏曲』。これは響きの綺麗な音楽ですね。しかもチョイトばかりバーンスタインの音楽のテイストを感じさせる。そしてピアニストのノブ君…ではなく辻井伸行氏を迎えてのチャイコフスキーP協。これが素晴らしい演奏で第1楽章が終わったところで満員の聴衆からブラヴォーと大拍手。3楽章全曲が終わったところで大大大拍手。いやあ辻井伸行というピアニストは聴くたびに大きく成長してますね。インターミッションの時に佐渡サンの事務所の人に声をかけられてロビーでBBCのラジオのインタヴューを受ける。震災から3年後のBBCフィル再来日に感謝し復興への音楽の力の大きさをチョイト喋る。外国メディアにインタヴューされるのはCNN・NBC・ABCに次いでコレで4度目。エッヘン(って別に威張ることないか・苦笑)。コンサート後半はドボルザーク『新世界硬球曲』。迫力満点の演奏にマタマタ大大大拍手とブラヴォー。アンコールは『スラヴ舞曲』。マタマタマタ大大大拍手。そして聴衆全員が笑顔。これが音楽の力ですね。笑顔=生きてることの肯定ですね。コンサート終了後楽屋へ。ノブ君と三枝成彰さんが話してるところへチョイト割り込まさせてもらって挨拶。三枝さんから新しいオペラ企画の話を聞いたり『ミセス』のO編集長と一緒にノブ君のお母さんやカメラマンの木之下晃サンらと談笑しているとロビーで3.11復興の募金活動をしていた佐渡サンが帰ってきて握手。7月の兵庫のオペラ・ツアーの御挨拶などをして失礼。上野駅公園口にあるレストランでO編集長とビールを飲みながら新しい企画の話をしてると佐渡サンの文庫本を持ってる女性にサインをせがまれる。その解説は我ながら上手く書けてるので自分の名前の横にサイン。「佐渡サン痩せすぎじゃないですかぁ…?」とその女性に言われて「私もそう思うので今度会ったときにもうちょっと太れと言うときます」とはいえ木之下晃サンによると痩せて引き締まって佐渡サンは凄くイイ身体になったとか。ま。体重が大病前の数値に徐々に近づきつつある小生が口出しすることと違うわなあ…と思いながら帰宅。それにしても素晴らしいコンサートでした。

DVD
『ドン・パスクァーレ』
『ドン・パスクァーレ』
CD
『ドン・パスクワーレ』
『ドン・パスクワーレ』
Blu-ray
『トゥーランドット』
『トゥーランドット』
CD
『ラフマニノフ:ピアノ協奏曲全集』
『ラフマニノフ:ピアノ協奏曲全集』

4月21日(日)
イロイロ雑務処理の一日。原稿にナカナカ専念でけん。とほほ…と思いながら時間が空けば読書。コレも当然仕事のウチ。本城雅人『球界消滅』読了。面白かった。メジャーリーグ(MLB)に加わり切った張ったのマネー・ゲームに参入することになったプロ野球(NPB)の話。オーナー・選手・審判・マスコミ…の混乱と困惑が具体的かつ鮮明に描かれていて野球ファンにはたまらない面白さとともに関係者にとっては必読本かも。去年7月の発行。もっと早よ読んどくべきと反省。要はGDPやGNPの世界に対してGNHの対比…とはいえアメリカの田舎の社会やマイナーや独立リーグにもHappinessは十分にあるんですよね…ならばヤッパリNPBはMLBに呑み込まれたほうがイイのか…?しかしマスメディアが球団の筆頭株主になれるのかな?なれないのがMLBでは不文律と聞いたことがあるけど…今度著者に確認してみたいですね。BGMはティム・バートンの映画に出てきそうな容貌の女流ピアニストによるラフマニノフ協奏曲集。読書の邪魔にならない演奏でした。あ。これは誉め言葉です。晩飯オペラ劇場はメトロポリタン歌劇場の『トゥーランドット』。タイトルロールのお姫様はグレギーナ。相手役の王子はマルチェッロ・ジョルダーニ。2人とも文句なしの熱演。指揮のネルソンスも北欧(ラトビア)人にもかかわらずねちっこいイタリアン・テイストで熱演。舞台はもちろんゼッフィレッリの残した大傑作演出。以前ドミンゴ&マントンのメトの舞台のDVDを荒川静香さんに勧めたことがあったけど(それにマイケル・ボルトンの「誰も寝てはならぬ」の歌唱も)最近のメトはカメラワークが一段と凝っていて(真上からや舞台の縁からのショットがミモノ)この演目は永遠にこの演出でイイですね。ちょいとNewsーLogに原稿を送ってZZZZZZZZZZZZ…。

4月22日(月)
朝から原稿書き…むむむむむ…書けん…などというのは「古い人間」だからでしょうか?ネットで原稿を書いてるライターたちはカチャカチャカチャ…とキイボードを叩いてサッサッサッと原稿を仕上げてる気がする。苦悩の跡は感じられない。しかし2Bのステッツラーの鉛筆→BICボールペン→モンブラン万年筆→ワープロ→パソコン…という「進化」を体験してきた者としてはなかなかサッサッサッと仕上げることができない。とりわけ少々長い原稿を書くときは「書けない…」という壁にぶつかるときがある。今日も電話である若者から「昭和の人ですね」などと言われてしまった(苦笑)。こーゆーときは本を読む。某作家が昔「原稿の書けないときは手紙の切手を剥がしたり本棚の整理をしたり…」とエッセイに書いていたことがあった。今の若いライターたちも同じに違いない…と思いながら鳥越規央『本当は強い阪神タイガース』(ちくま新書)の未読部分(元阪神球団社長の野崎勝義氏との対談)を読了。これがデータ分析より面白かった…と言っては鳥越さんに失礼だろうが「球団の成績は経営力に左右される」という野崎氏の言葉は至言ですね。一日の終わるのが早いときは仕事に熱中してる証拠…?机の前に長く座る技術だけは認める一日か…。まぁ書けんときは書けん…。スランプか…。そーゆーときは「待つ以外ない」というのはかつての西鉄ライオンズの野武士の一人豊田泰光氏が小林秀雄氏と対談したときの至言だが…吾輩はそんな高レベルやないし…寝よ。ZZZZZZZZZZZZ。

4月23日(火)
朝から原稿書き…むむむむむ…書けん…などとは言っとれん。とにかく締切日を過ぎた…とにかく書かねば…書きあげねば…せっせせっせせっせせっせ…で…とにかく書きあげる。ブアンザーイ!…考えてみれば昔からこのパターンでナントカカントカ仕事をこなしてきたような気もする。あ。ナンヤラカンヤラ…ナンデモカンデモ…に続くナントカカントカという「ナンカン語」を発見。原稿をナントカントカ書きあげたことよりコノ発見のほうが嬉しいとはどーゆーコッチャ。とほほ…で気付いたら晩飯。巨人vsDeNAを観戦しながら。ブランコの5試合連続連続ホームランは凄いなあ…しかも2打席連続!どっちも投手の失投ではない。低めの素晴らしい投球。それをガッツーン。ボールを叩き割るような打ち方。バットに乗せて運ぶ打ち方よりずっと迫力ある。7対8の1点ビハインド9回表2死1塁で3打席連続逆転アーチを狙うブランコの打席。巨人は敬遠。とほほ。まぁしゃーないか。しかし横浜は若いイイ選手も出て来てるなぁ…。フロントの努力のおかげか…中畑監督の方針のおかげか…。今度久しぶりにぶらりと横浜球場へ行ってみるか…と思わせてくれますね。

DVD
『フィガロの結婚』
『フィガロの結婚』
『ドン・ジョヴァンニ』
『ドン・ジョヴァンニ』
『コジ・ファン・トゥッテ』
『コジ・ファン・トゥッテ』
『モーツァルト三部作BOX』
『モーツァルト三部作BOX』
『愛の妙薬』
『愛の妙薬』
CD
『諏訪根自子の芸術』
『諏訪根自子の芸術』
『リスト:ヴェルディ、ワーグナー・トランスクリプション全集』
『リスト:ヴェルディ、ワーグナー・トランスクリプション全集』

4月24日(水)
朝RKB毎日放送『中西一清スタミナラジオ』電話出演。最近発売された野球本を取りあげ『球界消滅』を絶賛(ナンデモカンデモ参照)。いろんな面白い野球本が沢山出版されてるということは野球界が限界まで来てるということ?いや臨界まで達してるということ?もうすぐバクハツ?5.5のあと…?昨日書きあげた原稿を送って都心へ。渋谷タワレコに寄って何かオモロイモンがないか探す。輸入盤でピーター・セラーズ演出モーツァルト・オペラ現代演出三部作(フィガロ=マンハッタン・ドンファン=サウスブロンクス・コジ=ニュージャージー)があったので迷った末に買う。LDで見まくったものだけどマァDVDでも持っておくことにするか…。ついでにパヴァロッティの『愛の妙薬』のメトの舞台のも安かったので購入。他にリスト編曲のベルディとワーグナーのオペラのピアノ演奏CD3枚組1500円なんてのもあったので購入。それにレジの横に戦前からの美人ヴァイオリニスト諏訪根自子の1933-36年(13-16歳)に録音したCDが置いてあったので思わず買ってしまう。彼女は虫明亜呂無氏の選集を出版した時に氏の残されていた資料を整理していたら新聞や雑誌の切り抜きがいっぱい出てきて驚いた記憶があったが演奏は聴いたことがなかったので…。久しぶりに満足して南青山のNOBODER(ノーボーダー)の本部へ。スポーツカルチャー研究所の小島氏と合流して村上隆保さんや上杉隆さんと近々ネットでスタートするNOBRDER SPORTSについて打合せ。NOBORDERは現在News-Logを運営しているがネットTVのスタジオもできてコレまでのスポーツ新聞やスポーツ雑誌とは全く違う面白いスポーツ情報を発信することができそう。途中元NHKの大貫康雄さんもこられていたので御挨拶。大貫さんは現在News-Logでウィーン・フィルが第二次大戦中のナチスとの関係を再検証し始めたという面白い情報を流された。俺も小島氏とともにキョーレツにケッタイナコトを始めてみるか。ケッタイナコト…というのはもちろんモノスゴクスバラシイコトという意味です。南青山から外苑前のコジャレタ喫茶店へ。テレビ東京の『BSニュース日経プラス10』打合せ。テーマは卓球。もう少し時間のほしいところだけどロンドン五輪女子卓球の村上恭和監督とお会いできるのは楽しみ。帰宅して早速DVD見ながら晩飯。ピーター・セラーズの演出は隅々まで記憶してるほど見てるから驚きはナシ。それより久しぶりに聴いたパヴァロッティの声にヨメハンも娘も俺も驚嘆。やっぱりスゴイ歌手やったんや。俺もヨメハンもその声を間近で聴いたことがあるんや。それだけでも素晴らしい人生といえそう。寝る前にメールの整理しながら諏訪根自子さんの若い時(戦前)のヴァイオリンを聴いてみる。録音は古くても素直な伸びやかな音が素晴らしい。素晴らしい子守歌…虫明さんはこの音に包み込まれていたのか…いつの間にか寝てしまうZZZZZZZZZZZ。

4月25日(木)
朝からNews-Logにアップする原稿の整理。というのは今月20日に東京文化会館で聴いたBBCフィルの素晴らしいコンサート(指揮:佐渡裕・ピアノ:辻井伸行)のプログラムに素晴らしい記事が載っていたのでコレは是非とも一人でも多くの人々に読んでほしいと思ったから。その記事とは『衝撃のレポート!!英国BBCフィルのメンバーが語る3.11体験』英国放送協会(BBC)のシニア・プロデューサーであるマーク・リカーズ氏がBBCフィルのメンバーや佐渡裕に取材をして2年前の来日コンサートで遭遇した(しかも横浜ベイブリッジの上のバスの中で!)3.11東日本大震災につい記したもの。地震当日の様子に加えて帰国後楽器から規定値を超える放射能が検出されて空港で押収された話や何故彼らが2年後の今年に再来日したのかといった話が見事にまとめられている。そこでコンサートの企画招聘元のクリスタルアーツの頼んで転載をお願いしたところがさっそく動いてくださってリカーズ氏の許可もいただき写真の使用もOKとなった。ソンナコンナのナンヤラカンヤラで…(ソンコンナンカン…って結構面白いですね)あっという間に1日が終わる。今日は次女が夜勤で孫はお泊まり保育。ヨメハンと俺は大船へ出て最近気に入ってる『新海』という店で夕食&酒。ウイッ。チョイト駅前のバー『213』に寄って帰宅するとNews-Logに『衝撃のレポート!!英国BBCフィルのメンバーが語る3.11体験』がアップされていた。皆さんも御一読下さい。http://news-log.jp/

DVD
『スノー・ホワイト』
『スノー・ホワイト』

4月26日(金)
朝起きてパソコン&ネットを開くと…うわっ…News-Logにアップされた『衝撃のレポート!!英国BBCフィルのメンバーが語る3.11体験』が24時間人気記事ランキングで1位になってる!!このサイトの中ではちょっと長い記事やけどやっぱり内容が充実してると読んでもらえる。皆さんもどうぞ。http://news-log.jp/

4月26日(金)つづき
朝のうちに明日から新しく始める中日栄文化センターのオペラ講座『オペラは喜劇だ!喜劇が基本!笑って笑ってオペラ・ブッファの世界!!』の第1回レジュメを作って送稿。昼飯食って東京へ。News-Logに『BBCフィルのメンバーが語る3.11体験』の原稿をアップするのに協力してもらったクリスタルアーツに寄って御礼を言って鳩サブレー渡して(最近御礼はコレばっかりです・苦笑)S社長とちょっと雑談。News-Logから新しく始めるビデオ・コンテンツも含むNoborder-Sportsの話をすると予想通りかなりノッテこられる。ネット放送でいろんな人といろいろスポーツの話をする…ということは…そうですよね…音楽や演劇やコンサートや展覧会やイロイロのイベントの話もできるわけでモチロン評論原稿も可能でNorbrder-ArtsもNoborder-Musicもできますよね。今度の編集会議で提案してみよ。イロイロ話したあと原宿へ。パラリンピックの素晴らしい写真をたくさん撮ってるカメラマンの越智貴雄さんが「義足の女性の美しさ」をテーマに写真展をしてるので見に行く。ちょうど個展の最終日だったので越智さんも会場におられたのでNobrder-Sportsへの協力を要請。パラリンピアンへのネットTVインタヴューなどいろいろアイデアに乗ってくださる。さぁ来月からイッチョ頑張ってみっかぁ…。帰宅後黒兵衛と散歩。晩飯映画劇場は『スノー・ホワイト』…ビミョーですね。CG映像は面白いけどストーリー展開がタルイ。七人の小人が出てくるあたりからウトウト。目覚めると終わってた。ヨメハンも次女も感想はビミョー…。風呂入って寝る前にNews-Logを開くと『衝撃のレポート!!英国BBCフィルのメンバーが語る3.11体験』が人気ランキング1位。オペラ演出家のコンヴィチュニーへのインタヴューが2位。3位は鳩山元総理インタヴュー。ふむふむNoborder-Artは可能ですね。News-LogのURLは…http://news-log.jp/です。あ。越智貴雄さんのホームページはhttp://www.ochitakao.com/ 素晴らしい写真がイッパイ紹介されてます。是非とも一度どうぞ。

DVD
『白雪姫』
『白雪姫』
『トスカ』
『トスカ』

4月27日(土)
朝黒兵衛と散歩したあとチョイッとイロイロ仕事の整理をしてから昼飯食って新横浜へ。新幹線で名古屋へ。うわっ。久しぶりの新幹線。今月1日に大阪へ行って以来…ちゅうことは26日ぶり…ちゅうことになる。3週間以上も新幹線に乗らんかったのは2009年4月に大病して入院した時以来ではないか!あのときは1か月半の入院のあとMBS『ちちんぷいぷい』の出演でヨメハン同行で杖突ながら新幹線に乗った。今回は病気とは関係ありません。大阪朝日放送の仕事が延期にならなかったらこうはならなかっただけ。まぁどーでもえーこっちゃ…で名古屋の中日栄文化センターへ。うわっ。ちょっと様子が違うと思たら高野孟さんの企画で鳩山由紀夫元総理がトークをするとかでSPも来るとか。どれだけの人が興味を持つのはよーワカランけどこっちは裏番組で通算22期目11年目のオペラ講座。冒頭「徹子の部屋並みのロングラン」と笑いをとってテーマは『オペラは喜劇だ!笑って笑ってオペラ・ブッファの世界!!』。モーツァルト『フィガロの結婚』ロッシーニ『アルジェのイタリア女』『ランスへの旅』など吉本新喜劇よりよっぽど激しい(吉本にエロはないですからね)ドタバタ・スラップスティック不倫ブッファオペラを約30人くらいの受講生の皆さんとダイジェストで楽しむ。元総理の去った余韻が漂うなか名古屋駅へ。久しぶりにウナギパイ買って帰宅。うわっ。News-Logの人気ランキングで『衝撃のレポート!!英国BBCフィルのメンバーが語る3.11体験』がまだ1位!!ヤッパリ面白いと思ったものは広く読まれる機会さえあれば読まれますよねえ…。

4月27日(土)つづき
晩飯映画劇場は『スノーホワイト』の続きを…と思ったところがヨメハンも次女も声を揃えて「見なくてイイ!白雪姫が最後にジャンヌ・ダルクになって大活躍するだけだから」というのでWOWOWで蜷川美花&沢尻エリカの『ヘルタースケルター』に…と思ったところがWOWOW別チャンネルでメトの『トスカ』をやってたので見てしまう。タイトル・ロールはカリタ・マッティラ。どう見ても恋人(革命家の画家カヴァラドッシ)のお母さんにしか見えないがアリアはサスガ。カヴァラドッシのマルセロ・アルバレスも悪くない。スカルピアはナポレオンに髪型の似ているゲオルゲ・ガグニーゼ。彼は素晴らしかった。演出はメトの定番ゼッフィレッリに変わるリュック・ボンディ。メトの大舞台を有効活用。しかし一番素晴らしかったのはジョゼフ・コラネリの指揮。たっぷりとユトリのあるテンポで歌いあげたのはさすがイタリア人。夕方のオペラ講座に続きオペラ三昧の一日…。

DVD
『ビッグ』
『ビッグ』
『デュダメル/ロス・フィル就任コンサート』
『デュダメル/ロス・フィル就任コンサート』

4月28日(日)
朝黒兵衛と散歩。『題名のない音楽会』でエリック宮城さんのトランペットを堪能して何気なくチャンネルを回すとWOWOWでトム・ハンクス主演の『ビッグ』という映画をやってたので見てしまう。これが面白い。遊園地にあったペルシア人の魔法使いの願い事が叶うという玩具に13歳の少年が5セントを入れて「大きくなりたい」と願い事を言うと願いが叶って大人の身体に。そして玩具メーカーに就職して次々とアイデアをヒットさせ…同僚の恋人もできて…しかし心は子どものままで…という役柄をトム・ハンクスが好演。1988年の作品らしくコンピュータや電話機が古臭いのも面白かったが玩具はまったく古臭く見えなかったことも面白い。そーいえばトム・ハンクスはロサンゼルス・フィルの常任指揮者に就任したデュダメルのコンサート(マーラー『巨人』)のDVDの客席に映ってたなぁ。別に関係ありませんが…。午後からヘアカット。トラキチ一家の御主人は横浜球場へ立浪晋太郎ショーを見に行ったとか。カットしてもらって帰宅後BSでベイスターズvsタイガースを見ると立浪ナカナカ好投。阪神久々の一人で客を呼べるスターの出現ですね。あの素晴らしいカーヴの連投が肘の故障につながらなければ…。夕方大船へ。同志社大学大学院でスポーツの勉強をしてるMという青年から友人を介して一度会って話をしたい…とメールをもらったりしていたので会いに行く…とナント彼は平尾さんがジャパンの監督をしていたときの身長190センチ近い日本代表ラガーマン。そういえば平尾さんがオモロイ男がおるねんと話してたことを思い出した。同志社大学院にはもう一人Tというラグビー関係者がいるのでゴッチャになってたけどな〜んやアンタがMさんかいなぁ…というわけで『との山』へ。焼き鳥とビールでスポーツの話をイロイロ。ついでに初めて『ミジンコ食堂』という面白い店にも寄ってワインを一杯。Mさんマタ飲みましょ…で帰宅して平尾さんにMさんと酒飲んだでぇ…とTEL。人の輪はオモロイもんで…類は友を呼ぶ…?

4月29日(月)
昭和の日。昨日は主権回復の日?沖縄切り捨て屈辱の日?61周年(還暦)とはいえ今なぜコレなのか意味がようワカラン。アベノミクスとアベノポリティクスの関係は…?昨日全柔連関係で様々なメディアから電話があってイロイロ情報交換して今朝の各局ワイドショウには結構注目したけどアノ話題について触れる局はナシ。アノ話題がナンの話題かということについては少々お待ちを。全柔連は強化費の「上納金」をいったい何に使ったのか?上村会長は何故辞めないのか?第三者委員会だけではわからないことも多い?!卓球に関する資料読み。以前から感じてましたが福原・石川平野の・ロンドン女子チームを率いた村上恭和監督はナカナカの人物ですね。彼の『勝利はすべてミッションから始まる』(WAVE出版)は面白い柔道日本選手権もテレビでチェック。100s超級や100s級より軽いクラスの選手が活躍するのは見ていて痛快ではあるけど日本の重量級はアカンなあ…とも言いたくなる。しかも優勝は引退宣言選手。これでイイのかな…?以前会場へ行った時も感じたことだけれど選手が試合場へ出てくる時にトイレのスリッパのような履き物を履いて出てくるのはやめたほうがイイですね。テレビにも映ってました。最初から裸足で出てください。そのあたりに気遣える全柔連になってほしいものです。夜テレビ東京へ。『BSニュース日経プラス10』にコメンテイターとして生出演。MCの政井マヤさんからフジテレビ時代に取材でお会いしたことが…と言われてエッ!?美人と会ったことを忘れるのはトシとったの証拠やで(汗)。スポーツニュースで100mに高校生が好記録。黒人は速いというウソを指摘。日本人でも9秒台は可能という話をしたが素晴らしい高校生スプリンターが京都洛南高校の生徒か…。番組後半で卓球女子監督の村上氏といろいろトーク。あまりテレビ慣れされてないので少々堅かったけど最後に是非とも「卓球(スポーツ)ビジネスを!」と提言するとすぐに食いついて来られたのは予想通りとはいえ流石!アベノミクスでスポーツ・ビジネスに触れないのが日本のスポーツ界の限界(マーケットが広がらない=スポーツが発展しない)ですからね。短い時間だったけど村上監督との再会を約して帰宅。あ。テレ東では以前(1990年に)青田昇氏やホワイティング氏と一緒に出演したスポーツ番組のプロデューサー氏と再会。つい最近その番組での話を吉本興業の社史の原稿に書いたばかり。縁というのは不思議なものですね。しかもプロデューサー氏とはオペラの企画の話で盛りあがる。それはさておき23年前の生番組のなかで青田昇氏が突然「長嶋が巨人を解任されたのは巨人を読売から独立させようとしたからや!」と「爆弾発言」されたことを今も憶えてる。当時その発言をすべてのマスコミが一切取りあげなかったのはナンデや!?

4月30日(火)
今日も朝からイロイロ電話。今度は猪瀬都知事の「失言」について。これにはマイッタ。マスメディアは“Islamic countries, the only thing they share in common is Allah and they are fighting with each other, and they have classes.”の部分すなわち猪瀬都知事のイスラム諸国への批判発言ばかり取りあげているが(もちろんそれも大問題だが)そもそも東京をイスタンブールと比較したことや立候補都市の関係者が他の立候補都市について語ったことそのものがルール違反。“I’m sure people in Turkey want to live long,” he added. “And if they want to live long, they should create a culture like what we have in Japan. There might be a lot of young people, but if they die young, it doesn’t mean much.”この部分も問題ですよね…ライバル立候補都市のイスタンブールとトルコの人々に対するリスペクトのない上から目線は…ちょっと…。とはいえやはり大問題はイスラム批判でキリスト教国も仏教国もfighting with each otherにもかかわらずあたかもイスラム諸国だけがfighting with each otherのように語るのはイスラム蔑視と取られても仕方ない。東京五輪招致を大賛成してきた者としてはマイッタナ…というほかなく「真意は違ったのかもしれないが…」と断りながらも「大事な時期だから発言は慎重に」という程度のコメントを口にすると猪瀬都知事が発言を認めて謝罪との情報。これは…正直に言うと…大ピンチですね…。小生の公式コメントは招致にマイナスかどうかはわからない…という程度に留めますが…本音を言えば余程の起死回生の「外交」を展開できないと挽回は…。そういえば猪谷千春氏の『IOC』という本のなかに冬季五輪招致で大本命だったシオン(スイス)が投票前に祝勝会のようなパーティを開いてトリノに敗れたことが書かれていた。ちょっとしたことが命取りに…そう言えば…佐藤優サンが『新潮45』で尖閣問題に関連して猪瀬外交を「素人」と批判していた文章が思い出される…てなことを言っていても仕方ない。起死回生の一打は…それにしてもNY TIMESの2人のインタヴュアーのうちの一人が日本人だったことが招致賛成派としては残念と言えば残念ですね。日本人として猪瀬発言を止めることはできなかったものか…。まぁ日本人の全てが五輪招致に積極的ではないことそのものが問題なんですよね。アッという間に夕方で黒兵衛を連れて獣医さんへ。狂犬病の予防注射を打ってもらう。前に飼っていた雑種の佐吉は注射に大暴れしたが娘の買ってきた純粋種の黒兵衛は温和しく注射を受ける。政治家が純粋種ばかりでは面白くないのも確かだが外交は……。特に欧州貴族中心のIOC相手の外交となると…。皇太子御夫妻はオランダか…IOC委員には欧州皇族も名を連ねてるのですけれど…。

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