ナンヤラカンヤラ
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2003年 11月12月

BOOK
赤坂真理『愛と暴力と戦後とその後』(講談社現代新書)
赤坂真理『愛と暴力と戦後とその後』(講談社現代新書)
Blu-ray
『Wagner: The Ring Without Words』
『Wagner: The Ring Without Words』

令和元年5月1日(水)
新元号の元日を病院の一室で一人で迎える。それもまた乙なものですな…と強がり。昨日より少しは元気になったかなと思いながらもトイレには一人で行けずナースコールで看護師さんを呼び点滴を吊った棒を持ってヨチヨチ歩き。まぁ一人でも行けるんですけどね。倒れたらタイヘンですから。もうこれ以上まわりに迷惑かけれませんからね。朝はミルクを飲んだだけ。昼はお粥を大匙3杯。食欲が湧かないのだから食べられないのは別に苦ではないけど早期復帰を目指して体力をつけるためにも早く食べられるようにならねば。南ア陸上選手の性別問題や女子卓球の誤審問題や新天皇即位のニュースをチェックしてiPadに入れてあるロリン・マゼール指揮ベルリン・フィルのワーグナー『Ring without song』を訊きながら『東京プリズン』ひたすら読書。この作家は『愛と暴力と戦後とその後』(講談社現代新書)を読んで以来是非とも小説を読みたいと思っていたところへ絶好の改元期に読むことになったのは入院の巧妙ですね。夕方から女房が見舞いに来てイロイロ仕事の資料や本などを持ってきてくれる。週末の執筆に向けて資料チェック。今日も食欲ゼロ。自分でも不思議なくらい食べる気にならない。ナンデヤネン?ひたすら読書三昧の令和のオープニングでした。

5月2日(木)
朝5時頃採血の看護師さんに起こされる。「よく眠れてるみたいですね」イヤ明け方まで本を…とも言えないので「エエ」と答えておく。血圧はいつも朝通り140-85。体温が37.3度。微熱が今日も下がらない。ただし食欲は戻ったようで朝食には半分以上手をつける。身体も少しは楽に動かせるようになった。いったいこの身体のだるさ動かしにくさは何処から来ているのか?それがわからないからチョット不快。『東京プリズン』読み進む。アメリカ東北部メイン州への高校時代の留学というのは著者の実体験?だったら著者はこの小説を書くために生まれた人物というほかないですね。日本から最も離れた場所を視点に第二次大戦と天皇を考えるパースペクティヴなんて常人には想像困難ですからね。昼食は完食。チョイと元気を取り戻せている気配。午後から看護師の次女が女房と見舞いに来てくれて慣れた手つきで俺の頭をシャンプーしてくれる。あぁサッパリした。晩飯も完食。胃もたれその他特に異常なし。ウトウトと寝たり起きて読書を続けたり…するうちに爆睡。

BOOK
赤坂真理『東京プリズン』(河出文庫)
赤坂真理『東京プリズン』(河出文庫)

5月3日(金)
憲法記念日 朝5時頃検温で起こされる。体温36,7度。イェーイ!と喜びたくなる。単純だが株価で一喜一憂する輩よりもよほどナチュラルだろう。次女が我が仕事部屋から持ってきてくれたパソコンで入院したまま本欄を書きつないだり原稿も書けるようになった。とはいえまだチョイと疲れますね。長くて1時間かな。すぐ後ろにベッドがあるから疲れたら横になればイイとはいえ仕事はやっぱり慣れた仕事部屋でないとダメかな。椅子の問題かな。体力さえ戻れば良いのかな。憲法記念日。入院前に下村博文元文科大臣が『オプエド』に出演して改憲論を喋ってたのはなかなか面白かった。なるほど参院の選挙区を県単位にできないのも現行憲法の不備のせいなのか。それは改めるべきですね。小生は改憲絶対反対論者でないですからね。しかし現政権かではダメですね。狙いが違うところにあるから。午後からヨメハンが見舞いに来てくれる。ドクターからヤクルト400を飲むことの許可が出てヤッホー!とナチュラルに喜ぶ。『東京プリズン』読了。こーゆー作家が出てくるんだから日本も棄てたんじゃないと思いたいですね。寝る前に看護師さんが点滴を外しに来る。明日からは飲み薬で良いらしい。綱を解かれた。さてどっちへ行こうか?

BOOK
手塚治虫『火の鳥』(朝日新聞出版)
手塚治虫『火の鳥』全12巻(朝日新聞出版)
DVD
『モーツァルト:レクイエム』
『モーツァルト:レクイエム』

5月4日(土)
朝5時起床。看護師さんがやって来て起こされる。これには慣れることができない。せっかく寝ているのだから朝寝をさせてほしい。が仕方ない。検温。37.3度。微熱。ま。上がったり下がったり徐々に良くなっていると勝手に判断。ここの病院の食事はなかなか美味しい。それが救い。昨日も一昨日も完食。新聞3日分ほどマトメ読み。最近まったく面白い記事がないと思っていた朝日の「通わぬ言葉」という連載一回目「スルーされる五輪反対」が若干面白かった。朝日の紙面こそきちんと「反対論」を取りあげて上げればイイのに…。『オプエド』にラグビーの平尾剛さんを招かねば。午後から次女家族が孫3人を連れて見舞いに来訪。小3の男の子は手塚治虫の『火の鳥第1巻』を読んで感激したとか。どこに感激した?えっとー…えっとー…。それを具体的に話せなきゃダメ。最後に壁を登って穴から出るところか?そこそこ!こどもといるとコッチが元気になって良い。次女家族が帰って女房も帰ったところでドクターが抜糸しましょうとやって来て頭部6針縫った糸を取ってもらう。痛みはないけどサッパリ感も別にナシ。原稿の資料をチェック下書きを始める。ニュースを見たあとモーツァルト『レクイエム』を聴きながら爆睡。長かったようで短かった1週間。原稿締め切りヤバいなあ…。

Blu-ray
『ドキュメンタリー/ユジャ・ワン』
『ドキュメンタリー/ユジャ・ワン』
CD
『ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番/プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番』
『ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番/プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番』
BOOK
赤坂真理『箱の中の天皇』(河出書房新社)
赤坂真理『箱の中の天皇』(河出書房新社)

5月5日(日)
端午の節句 今朝も看護師さんの検温と血圧測定で5時半頃起こされる。健康的なのか眠いのかよーわからん。体温36.5度。血圧は忘れた。今日はこどもの日。朝飯に早く良くなって…と書かれた小さな鯉幟の絵が付いていた。端午の節句か。タンゴジューゴ。くだらんギャグしか思いつかない。ドクターから正式に明日退院を告げられる。午前中少し原稿書き。下書き程度。退院が明日に決まったので帰宅してからの勝負ですね。午後から長女がヤッホー!ゲンキィー?と言いながらヨメハンと一緒に来訪。すべてマイペースで他人に気を遣わない長女は早速ピアニストのユジャ・ワンが如何に凄いかをYuTubeを片っ端から見せてくれながら説明。ナルホド「トルコ行進曲」の即興ヴァージョン。面白いね。ね。ね。ね。スゴイッショウ。ま。元気なことはイイことです。靴を持ってきてくれたので院内を歩く練習。長女が帰宅してヨメハンと一緒に一階まで歩行練習。なるほど。直立二足歩行は高度な技だと思いながら一階ロビイに飾ってあるパラアートを鑑賞。障碍者の描く絵はどこか人間の内奥に迫るところがありますね。以前ローザンヌのパラアート専門の美術館を訪れたことがあったけど天井から壁から床から中庭まで全館パラアートで埋め尽くされたそこは異次元空間という以上に全身で別世界に足を踏み込んだ浮遊感に襲われた。それは何時間もその空間に浸っていたいと思うある意味で至福の時でしたね。晩飯のあと赤坂真理『箱の中の天皇』の後半に入っていた『大津波のあと』と題した短編読了。エレキギターと現代文明と大自然と過去。面白いけど幻想に逃げないでもっと小説で現実を抉ってほしいなぁ…。『いだてん』見て寝ようと思ったらドゥダメル指揮LAフィルのジョン・ウィリアムスの演奏会をやってたので見聴きしてしまう。『LAオリンピックのファンファーレ』のあと『ハリー・ポッター』『ジュラシック・パーク』『シンドラーのリスト』『SAYURI』『インディ・ジョーンズ』等々JWサウンド満載。最後は『スターウォーズ』アンコールの最後は『スーパーマン』。ゲップが出るほどJWを聴いて爆睡。

BOOK
『天河伝説殺人事件』
『天河伝説殺人事件』
Blu-ray
『バニシング・ポイント』
『バニシング・ポイント』
『ブルース・ブラザース』
『ブルース・ブラザース』
『フレンチ・コネクション』
『フレンチ・コネクション』
DVD
『コンボイ』
『コンボイ』

5月6日(月)
10連休最終日も当たり前のことながら入院病棟で看護師さんに起こされる。今日は退院の日。体温36.6度血圧128-78。デジタルでは健康。アナログではイマイチかな。人間は所詮アナログで生きてますからね。朝飯完食して最後の抗生物質の点滴30分。その最中にドクターから最終説明。雑菌の正体は大腸菌。一番ポピュラーな奴らしい。階段で転倒する以前から敗血症気味で疲れやすかったのかもしれない。仕事が立て込んでましたからね。疲れを酒で誤魔化して仕事を続けて転倒して頭を打ってすべてが判明というワケか。馬鹿は死ななきゃ治らない。酒呑みは倒れなきゃワカラナイ…というわけか。敗血症の危険は去ったけど退院後も抗生剤を服み続けて1週間後の月曜日に再診。完治か否かの判断が出るとか。酒は?飲んでも良いですが程ほどに…でヨメハンと長女が迎えに来てくれて部屋の整理をして会計を済ませて帰宅。好天であちこちに花が咲きナツカシイ。昼飯は久しぶりにざる蕎麦。旨い。ま。焦らずリビングのマッサージチェアで一休み。テレビでやっていた『天川伝説殺人事件』を見る。この程度の筋書きでも素晴らしい映像にしてしまう市川崑監督はホント映画の職人ですねえ。夕方家族で散歩。ナルホド筋肉の衰えを感じるなぁ。晩飯は『鮨処もり山』へ行って退院祝いで隣家のフランス人夫妻の帰仏フェアウェルをしたかったけどそーすれば酒呑むしナァ…と自重。夕方に軽い散歩をこなしたあと『もり山』の大将が見舞いに持ってきてくれたノンアルコール・ビールとチャーハンに赤ワイン2杯で済ます。久しぶりの晩飯後映画劇場は『バニシング・ポイント』。アメリカン・ニューシネマのなかで何故かきちんと見てないことに気づいて入院中にamazonで衝動買い。早速届いたのできちんと見直したけど…ちょっと世評が高すぎるかな?やっぱり『イージー・ライダー』のほうが映画として数段完成度が高いしカーチェイスなら『ブルース・ブラザース』や『フレンチ・コネクション』や『コンボイ』のほうがスゴイ。ま。こーゆー青春若者大甘え映画もありでしょうけどね。久しぶりに我が家の風呂にじっくり浸かってゴクラクゴクラク&マイベッドで爆睡。

DVD
『やさしい本泥棒』
『やさしい本泥棒』
BOOK
三島由紀夫『豊饒の海第一巻春の雪』(新潮文庫)
三島由紀夫『豊饒の海第一巻春の雪』(新潮文庫)

5月7日(火)
10連休も終わって世の中も仕事再開。小生はまずは黒兵衛と散歩。単独行動を許さないヨメハンが同行。本欄を読んでくれていた御近所さんが退院を祝ってくれる。ありがたいことです。散歩のあと仕事の関係者に次々と電話。「スポーツゴジラ」には少々締め切りを延ばしてもらう。長田渚左さんスンマセン。出版社に電話したりオプエドは上杉隆氏に事情を説明。来週月曜出演の返事を明日まで待ってもらう。体調の回復次第ですね。その先のゲストの手配や来週の講演会の椅子の用意のお願い…等々で通常業務初日は原稿書けず。まぁボチボチやりまひょ。身体が元気になっているのは自覚できているんですからね。夕方散歩のあと晩飯。晩飯後映画劇場は『やさしい本泥棒』。まったく知らなかった映画だが入院中にポルトガル映画を注文しようとしたら横に中古のDVDが出ていて面白そうだったので衝動買い。ナチス時代のドイツ。ワケあって里子に出された字の読めない女の子が優しい継父に字を教えてもらって本を読む中で成長してゆく実話に基づく映画。厳しかった継母がユダヤ人男性を匿うなかで優しくなっていく様子など2時間10分の映画があっという間。素晴らしい映画でした。夜寝るときに読む本がなくなっていることに気づき昼間大量の郵便物を整理しているときに鎌倉文学館から『三島由紀夫豊饒の海のススメ』と題した冊子が送られてきていたことを思い出し全集のなかから『春の雪』を引っ張り出してベッドへ。まだ手をつけていなかった三島の大作。赤坂真理の作品のあとに読み出すのも乙なモノか…な。読み出すと三島のリズムが身体の中へ染み込んでくる。いかんいかん。寝なければ。しかし面白い。

Blu-ray
『カプリコン1』
『カプリコン1』

5月8日(水)
朝起きて黒兵衛と散歩。まだヨメハンの監視付き(笑)。精神的には(頭のなかは)健康状態に復帰したが入院で衰えた足の筋力を回復しなければ。それにはまず歩くこと。股関節(Hip Joint)から脚を出すのを心がける。これは『飛脚走り』の影響ですね。終日デスクワーク。市川崑の映画『東京オリンピック』について『スポーツゴジラ』に書く原稿の下書き。ふうううう。昼間NHK-BSで映画『カプリコン1』を字幕版でやっていたので録画。晩飯映画劇場で見る。火星へ行くはずの宇宙飛行士がTVスタジオへ。国家的フェイクを暴く記者と抹殺から逃げ用とする宇宙飛行士。カーチェスありヘリ飛行機チェイスあり。ガラガラヘビとの闘いまであって最後はやったぜベイビー!のアメリカン娯楽ムービー。昔見たときより笑ったけど嫌いじゃないです。ただウソの宇宙のシーンはもっと多かったのじゃないかなぁ。まぁええわ。夕方の散歩の距離を伸ばしたので脹ら脛の筋肉痛を感じながらベッドへ。『春の雪』読み進みながら爆睡。

EVENT
『スポーツ・インテリジェンス・スクール』
ネットのクラウド・ファウンディングで「スポーツ・インテリジェンス・スクール」を開校します!
『オン・ザ・タウン』
バーンスタインのミュージカル『オン・ザ・タウン』は本当にオモシロイですよ!
『オン・ザ・タウン』鑑賞ツアー
ふるってご参加下さい!
DVD
『リスボンに誘われて』
『リスボンに誘われて』
『太平洋ひとりぼっち』
『太平洋ひとりぼっち』
BOOK
『勝者には何もやるな ヘミングウェー短編集3』
『勝者には何もやるな ヘミングウェー短編集3』

5月9日(木)
朝起きて2週間ぶりにRKB毎日放送『インサイト・アラカルト』電話出演。入院中(10連休中)はコーナーがお休みだったので30年以上続く皆勤賞継続中(^o^)今日のテーマは南アフリカ陸上選手キャスター・セメンヤ選手の「性別問題」。テストステロン(筋肉増強剤にもなる男性ホルモン)の過剰分泌を薬剤などを使って一定以下の(女性的な?)分泌に制限調性しないと女性として大会に出られないとの国際陸連の決定に対して撤回を求めたセメンヤ選手に対してCAS(スポーツ仲裁裁判所)は「差別的決定」としながらも「公平性を守る」ためには仕方ないとしてセメンヤ選手の訴えを退けた。1964年の東京五輪以降検討されて導入された染色体検査のセックス・チェックが非人道的とのことから女性であるか否かは申告制になった。ドーピング検査の発達から人体ホルモン検査が精緻になって新たな問題となったのが今回の問題。突き詰めて考えればホルモン差の問題は身長差体重差視力差聴覚差その他多くの「人体差」の問題につながる。パラリンピックの多くの障害差による規定のようにオリンピックも細かい人体差が必要になる?いやスポーツ(五輪)の勝者を讃えすぎる風潮を否定すれば良いのか?そー言えばヘミングウェイの作品に『勝者には何もやるな』という短編集がありましたね。それがスポーツの基本ですね。市川崑の映画『太平洋ひとりぼっち』のラストシーンなんかそれですよね。

5月9日(木)つづき
ラジオのあとヨメハンの監視付き(笑)で黒兵衛と散歩。終日デスクワーク。メールの整理等でなかなか原稿に取りかかれない。午後からようやく原稿の下書き。引用資料の確認。あっという間に夕方。仕事を続けたいが病みあがりのリハビリ散歩も重要でチョット距離の長い散歩へ。締め切りはなんとか守りますからね。晩飯映画劇場は『リスボンに誘われて』。養老孟司さんの『骸骨考』(新潮社)のなかに出てきたチョット不思議な映画。原作はパスカル・メルシエ『リスボンへの夜行列車』と題した世界的ベストセラーらしい。スイス・ベルンに暮らす初老の高校教師が橋から身を投げて自殺しようとした若いポルトガル人女性を助けたところから物語は始まる。彼女の持っていた本とリスボン行きの列車のチケットからリスボンを訪れた教師は本の著者を訪ね彼の人生を追う。独裁政権の下でレジスタンスに加わり闘って生き残った人々に次々と出逢っていくなかで自分の「生」を見直す。政治的弾圧と命を賭けた反抗とそして革命と恋。素晴らしい映画でした。ピレ・アウグスト監督の他の作品も見たくなりましたね。年老いた神父役でクリストファー・リー(ドラキュラ役で有名な俳優)が出演していたのには驚きましたね。しかしもう一度書きますが本当に素晴らしい映画でした。ポルトガルのアントニオ・サラザール首相による独裁体制の弾圧政治は1974年のカーネーション革命まで続いていたのですね。この歳になって新たに気づくことのなんと多いことか。自分の無知を改めて自覚しなければ。風呂のあと『春の雪』を手にベッドへ。

5月10日(金)
朝起きて黒兵衛と散歩。今日もヨメハンと一緒。病みあがりですからね。でも相当元気になる。寝覚めは良好。小水は綺麗。歯磨きで歯茎に血の滲むこともない。酒を控えるとこれほど健康になるものか。しかも便秘にならずに済んでいるのはヤクルト400のおかげ?ま。健康というものはウレシイものではありますがオモシロイものではありませんね。ワン。終日机の虫。『スポーツゴジラ』の原稿執筆に集中。昼飯もサッサと昨晩の残り物で済ませて途中東京新聞のスポーツの審判とビデオ判定やネットの映像との関係についての取材に30分ほど答えただけで夕方の散歩も止めて一気に400字原稿用紙16枚を書きあげる。テーマは市川崑監督の映画『東京オリンピック』について。BGMは60年代の若きバーンスタイン指揮マーラー交響曲4番・5番・6番・7番・8番に入ったところで完成。ふううううう。完成原稿をメール送稿。午後7時半。原稿書きというのは散歩や運動よりも身体的に疲れるかな。座りっぱなしで大脳を使い続けると全身に疲労が回るのかな。とにかく締め切り守ってブワンザーイ!おまけに我ながらイイ原稿が書けたのでモヒトツぶわんざーい!で映画観る気力はなく晩飯にトマトビールと白ワイン少々で風呂&早々とベッドへ。『春の雪』読み続ける。そうか。綾倉聡子は松枝清顕との不倫の子を宿すのか。映画は観たことないけど2人の間を取り持つ老婆蓼科は白石加代子が適役でしょうね。寝よ。

5月11日(土)
朝起きて黒兵衛と散歩。もう一人と一匹で大丈夫と思うけど今日も監視付き(笑)。ま。イロイロ話しながらも楽しいものです。黒兵衛とも話せるんですけどね。今日も昨日に続いて原稿書き。『ZAITEN』の連載をやっつけておこうと思ったけどソウ簡単にはいかず。テーマは南アのセメンヤ選手の両性具有問題。男性ホルモンの多量分泌が計測される両性具有者が女性として育てられた場合女性選手と認められるかという問題。IAAF(国際陸連)の「指示」した薬剤による男性ホルモンの抑制は人権問題と国連人権委員会が指摘。CAS(スポーツ仲裁裁判所はIAAFの「指示」は「差別的」と認定しながらも「公平性」のためには「仕方ない」と判断。公平性のための差別から女性が認定されるわけ?ボーヴォワールが生きていたら何と言うでしょうねぇ。セメンヤ選手の他にも同様の選手はアフリカやインドから多数出ているが「彼女」たちは誰も女子中距離走の世界記録を出していない。400〜1500の世界記録は最近エチオピアの選手が1500mで世界記録をマークした以外は1980年代のロシア・チェコ・東独の選手が今も世界記録を保持している。時は東欧共産圏の国家をあげてのドーピング全盛時代。1968年に始まった性別検査(セックスチェック)も人権上問題ありとして申告制に変わった時代。ならば今日出てきた両性具有問題も人種差別の赴きも加わるのか?この困難な問題の原稿を書くのに夕方まだかかった。昨日に続いてふううううう。バスケBリーグの優勝決定戦第3/4ピリオド・テレビ観戦。千葉の猛追に東京が逃げ切る。Bリーグの開幕の時にアルバルク東京の選手がチームを「ジャイアンツみたいなリーグの中心チーム」と言ったので千葉を応援していたが残念。夕方大船駅へ行って2週間前に階段転倒事故で救助してもらったことの御礼を伝える。本屋に寄ってルミネの「さぼてん」でロースカツ定食食って帰宅。生ビール1杯だけ。風呂の後は焼酎1杯だけ。ま。しゃーない。男子400mリレーはバトンミスで失格。これもシャーナイ。男女混合リレーはオモシロイですね。しかし両性具有者は出場できるのでしょうか?寝よ。『春の雪』はいよいよ佳境。子供を堕ろした聡子は剃髪で仏門入り?

5月12日(日)
朝起きて黒兵衛と散歩。監視付き(笑)。日曜の散歩なら楽しいものです。病みあがりのリハビリならば早足の必要もないですからね。朝のニュース・バラエティ番組でトランプ大統領になってからのアメリカ経済は絶好調だと知る。ナルホド。経済の営みとは下品なものなんですね。昼前に鳩サブレを持って近所の消防署に御挨拶。2度も救急車を煩わせてしまった御礼。気の良い方ばかりで元気になったことを喜んでいただく。帰り道で栄光学園の学園祭をやっていたので寄ってみる。生物部の展示を見ていると校長先生とバッタリ。昨年12月卒業生のサッカー・ジャーナリスト大住良之さんらとシンポジウムに参加させていただいた御礼を言われる。その後ピタゴラスイッチの部屋や物理部の展示などいろいろ見て帰宅。一休みしようと思ってテレビをつけたらNHK-BSで『スローな武士にしてくれ』なんてドラマをしいたのでナンジャコレハと思って見出すとけっこう面白くて最後まで見てしまう。NHKもなかなか粋なウィットに富んだスラップスティックを作るもんですナァ。夜は大相撲を見たあと世界リレーを見ながら晩飯。貴景勝強い!男子400リレーが失格になったのは残念だけどマイル・リレー5位とか結構頑張っててますね。しかし男女混合リレーとかリレー大会は運動会のようで楽しいですね。『いだてん』チョイと見て風呂。マーラー編曲のベートーヴェンは録画にしてベッドへ。『春の雪』がいよいよ大詰め。剃髪した聡子を病身の清顕が大和の寺へ訪ねる…ところで寝てしまう。

BOOK
三島由紀夫『豊饒の海第二話奔馬』(新潮文庫)
三島由紀夫『豊饒の海第二話奔馬』(新潮文庫)

5月13日(月)
朝起きて黒兵衛と散歩のあと病院へ。退院後の最終チェック。血液検査と尿検査を受けて検査結果が出るまでに1時間待ってその間に『春の雪』読了。ナルホド三島の渾身の大作の美しい導入部でした。『豊饒の海』全4作読み切るほかないですね。検査結果は血液&尿ともにクリヤー。雑菌も消えて敗血症の虞もなくなって全快のお墨付きをもらって飲み過ぎに注意するよう言われて病院通いはピリオド。結局10連休に身体を休めたと言うことですね。午後から東海道線で新橋へ。山手線で浜松町へ。徒歩で芝公園のAVATTA STUDIOへ。『ニューズ・オプエド』アンカー出演。今日のゲストはサッカー・ジャーナリストの大住良之さん。Jリーグの盛りあがりや女子サッカーW杯への期待やコパ・アメリカに参加する日本代表がはたしてどういうメンバーになるか(協会とJリーグが対立してますねえ)等々サッカーの話題満載。途中相撲ジャーナリストの荒井太郎さんが国技館から臨場感溢れるレポート。なるほど。炎鵬人気はスゴイらしい。今場所は小兵力士に注目ですね。いろいろ話題があったがイラストレイターの圓山武弘さんが描いてくれたセメンヤ選手の問題について語る(一昨日の本欄参照)と大住さんが監督を務める女子サッカーチームにもどこにも受け入れてもらえない性同一性障害の選手がいて一緒にサッカーを楽しんでいるという。が試合には出られない。これは将来のスポーツを考えるうえで無視できない大きな問題ですね。他にサニブラウン選手が100m9秒台を出した話題で世界で25か国しかない9秒台選手輩出国に日本が2人もいることを解説。いろいろ楽しく話して終了。スタッフの皆さん小生の病気を心配してくれてありがとうございました。東海道線で帰鎌。大船駅を出ようとしたところで一人のガードマンさんから「お菓子いただきました。ありがとうございます」と声をかけられる。小生が階段から転んで頭を6針縫ったときに助けて下さったガードマンさんで小生の頭から流れでる血をずっと押さえ続けて救急車の手配もして下さった方。「こちらこそご迷惑を掛けて申し訳ありません」と頭を下げたがほんの御礼の品がきちんと届いて「これからも気をつけて下さいね」と声をかけられたのは本当に嬉しかった。大船駅から歩いて『鮨処もり山』へ。入院見舞いをいただいた御礼の御挨拶。お酒はほどほどにして美味しい御鮨をいただいて帰宅。大騒動のGWもこれで終幕。『豊饒の海』第2巻『奔馬』を読みながらベッドへ。

5月14日(火)
夜來風雨聲 知花落多少。夜中から物凄い雷の音。朝も土砂降り。朝飯に大好物のメロンパン食って土砂降りの中を黒兵衛と散歩…と思ったがレインコートの防水機能が失われていることを思い出す。2002年のサッカーW杯でもらったモノも(古いナァ(>_<)子供がディズニーランドで買ったモノもこれほどの土砂降りには要をなさない。しかし玄関の靴箱の棚の上を探してみるとありました!昔名古屋グランパスエイトの取材の時にいただいたレインコート。それを纏って土砂降りの中に飛び出す。この雨合羽も古いからか…それとも土砂降りがキツすぎるのか雨がTシャツまで染みてきて黒兵衛が雲古をしたら早々に引き返す。梅雨が近づいてきたかな。五月雨を集めて激し今日の雨。お粗末。終日デスクワーク。土曜日に書いた『ZAITEN』の連載に手を加えて送稿。『スポーツゴジラ』のホワイティングさんとの対談の校正や『オプエド』ゲストの手配などなど。来週月曜のゲストは大リーグ評論家の福島良一さんに決定!大谷のHR菊池の松ヤニ等々また楽しく野球の話が出来るぞ。うわっ。貴景勝負けた。北勝富士はメッチャ強かったなぁ。御嶽海は弱いときは脆いけど強い時はメッチャ強いなぁ。晩飯食いながら映画『プラハのモーツァルト』…見始めたけど眠くなって中止。寝たいときは寝る。眠たかったら眠りなはれ。起きたかったら起きなはれ…というのは故・桂枝雀師匠が弟弟子のざこば師匠に言った言葉。うん。これからはこれで生きていくか…。うたた寝のあと風呂。そのあと『奔馬』を手にベッドへ。剣道の試合を観た本多が飯沼の息子が清顕の生まれ変わりだと気づく。輪廻転生。三島由紀夫は『剣』もそうだけどトルストイの『アンナ・カレーニナ』の競馬のシーンと同様スポーツライター必読の見事なスポーツ(剣道)の描写ですね。

5月15日(水)
朝起きて黒兵衛と散歩。昨日の雨空から一転。今日は晴天。空が晴れると心も晴れる…かな。ワン。朝『スポーツゴジラ』の校正をやっつけて…と思ったら全8ページのうち1ページ分届いてない。すぐに送ってもらうよう連絡して校了は明日に延期。コラムを1本仕上げて昼飯食って東海道線で東京へ。東北新幹線で新白河へ。東邦銀行の『元気倶楽部』という取引先の皆さん相手に『スポーツって何?』と題した講演会。プロデュースは川島ノリコさん。日本で初めての公園と言われている南湖周辺の美しい景色を見せてもらったあと彼女の司会で講演会。eスポーツやスポーツ界の仮想通貨や両性具有選手問題を話してスポーツとはいったい何か?それは体育とどう違うのか?といったことを話させていただく。皆さん驚きとともに熱心に聴いていただけたようで講演後懇親会に乾杯まで参加させていただいたあと東京へUターン…と思ったら福島に豪雨で東北本線がストップ。幸い新幹線は大丈夫で一眠りしながら東京駅に到着したと思ったら川崎付近の人身事故で東海道線も横須賀線も根岸線もストップしていたらしくホームは大混雑。なんとか湘南ライナーのグリーン車に跳び乗れたと思ったら車内も鮨詰め。しかし洗面所の空間が空いていたので壁にもたれて立っていることができた。ふうううう。東京の混雑はちょっと異常ですね。福島の静かさともう少しバランスが取れないものか。そういえばあるラジオ番組だかテレビ番組で平成の大事件を選んでいたときに原発事故が選ばれなかったことを福島の人達は怒ってましたね。原発事故は今も継続中だということを忘れてはならないですね。

5月16日(木)
朝起きてベッドの中で『豊饒の海第二巻奔馬』読み進む。神風連の乱/五・一五事件…三島の割腹につながってきたかな。それにしても『第一巻春の雪』でもそうだったけどこの歳になって初めて出逢う日本語の多さに驚く。サスガは三島。「神(かむ)さびた」くらいなら何となくわかるが「慨(うれた)む」「畳(たた)なわる」「信倚(しんい)」「瞋恚(しんい)」などという言葉は私にとって初御目見得。瞋恚は広辞苑に出ていたけど信倚は出てない。大辞林には出ていた。「信じること」それだけ?まあエエわ。こんな言葉が10ページに1個は出てくる。楽しい。もちろん物語も興味深く止まらない。もっと早く読むべきだったか?いや還暦を過ぎた今の年齢で読んで良かったのか?三島は40代で自刃しているのだから天才とは人生を濃密に生きた人のことを言うのでしょうね。凡人は水で薄めた人生か。その方が健康的?(笑)黒兵衛と散歩のあと『スポーツゴジラ』の校正を完成させて送稿。少し早い昼食のあと東海道線で品川へ。新幹線で名古屋へ。駅前のホテルの宴会室で昨日に続いて某企業の主催する特別講演会。昨日と同様『スポーツって何?』という話を我々は如何にスポーツを知らないか(体育と混同しているか)という話題から説き起こして1時間半。聴衆の皆さんにも楽しく理解してもらったようです。講演のあと駅前のジュンク堂で『豊饒の海』の『第三巻暁の寺』『第四巻天人五衰』の新潮文庫版を購入。全集を持ち歩くのは重いし書き込みをする(本を汚す)のは気が引けますからね。新幹線でロング缶ビール1本だけ飲んでハイドン『戦時ミサ曲』をiPadで聴きながら帰鎌。最近ハイドンが何もかも面白く感じるようになった。歳とともに趣味は変わるのですね。晩飯食って風呂。寝ようとしたら『ニュース23』で東大駒場七号本館900番教室(だったかな?)で行われた全共闘と三島由紀夫の討論の映像を放送していた。50周年らしい。昔ニュースや特番で何度も見たし全討論を収めた単行本は本棚の奥に今もあるはず。番組に芥正彦が出てきたのは懐かしかったですね。小生は団塊の世代全共闘とは絶対に相容れない一線を画した下の世代だけど駒場で小田島雄志先生の下でチョットは演劇の勉強をした人間ですから芥の名前は昔から知ってましたね。放送で三島が「右翼」全共闘が「左翼」と捉えていたのはいかにもマスコミ的な仕方のないレッテル貼りと言うべきでしょうね。三島が生きていたら現上皇の象徴天皇としての活動をどう評するか?それは興味ありますね。『豊饒の海』読み進まねば。

DVD
『ギャラクシー・クエスト』
『ギャラクシー・クエスト』

5月17日(金)
朝起きて黒兵衛とゆっくり散歩。2日間続けて出張講演だったので今日はチョットゆっくりして英気を養いましょう。ワン。とはいえいろいろ雑用が溜まっていて終日机の虫。校正2本にメールの整理。座談会のスケジュール打ち合わせに来週オプエドの準備などをしていたらあっという間に大相撲。貴景勝が休場なのは残念ですけど炎鵬はいいですねえ。栃ノ心も復活。鶴竜は危なかったけど優勝争いには絡むでしょうね。高安頑張ってほしいなぁ…と思いながら晩飯映画劇場はお昼のBS映画劇場を録画しておいた『ギャラクシー・クエスト』日本語で言えば「銀河探求」なんてタイトルだけど「SFパロディ喜劇映画」という紹介に反応。テレビの大人気SFドラマ・シリーズを見ていた善人の宇宙人が悪の惑星との闘いをTVドラマの船長に依頼。俺たち単なる役者なんだけど…という言い訳が通じないまま悪の宇宙人と闘って勝利して地球に帰還したところがTVドラマのファンに囲まれて大団円というナントも馬鹿馬鹿しいお笑い映画。こーゆー映画大好きです(^o^)。『エイリアン』で大活躍のシガニー・ウェイバーがお色気タップリの女性乗組員で活躍。ちょっとしたTVドラマ批判も胡椒を効かせて休日用映画としては面白かったですね。馬鹿馬鹿パロディ映画としては『フライング・ハイ』が最高ですがコレもまずまず。『カプリコン1』の妙に真面目腐ったあり得ないアメリカン・ヒーロー的SF映画よりはよほどイイですね。風呂入って『奔馬』を読みながらネル。

BOOK
島田裕己『京都がなぜいちばんなのか』(ちくま新書)
島田裕己『京都がなぜいちばんなのか』(ちくま新書)

5月18日(土)
朝起きて黒兵衛と散歩。屋久島で大雨。けどこちらはピーカン。日本は広い。昔親父に連れられて南禅寺付近にある旧華族の豪邸へ電気工事の手伝いで行ったことがある。そのとき「これは屋久杉で作られた能舞台」と言われたのを憶えている。小学生だったので価値はわからなかったが(それが本当なら)昔は無茶をやっていたモノですね。その当時(昭和30年代)は建仁寺も南禅寺も知恩院もボロボロ。寺の壁や国宝の門ににボール当てて野球やってましたからね。京都が美しくなったのは最近のことですよ。ホンマかな?と疑う人は「蔵出しノンジャンル」の「いまも京都はアンダー・コンストラクション」と題した小生の島田裕己『京都がなぜいちばんなのか』(ちくま新書)に対する書評コラムを読んで下さい。ワン。今日も終日デスクワーク。東京五輪に関するチョイと長い原稿書き。しかし書けん。書けないときは書けん。そんなもんやと居直りたいが書けんと焦る。こんな足掻きを20歳の頃から繰り返してきたのですね。我ながらよくやってますね。しかし書けん。相撲観よ。栃ノ心強い。鶴竜も強い。トマトビール呑んで風呂入って…原稿書けん時は早よ寝よ。『奔馬』読み進む。松枝侯爵家の書生で息子清顕の家庭教師だった飯沼の息子勲は神風連に感化されてアナクロ蹶起をするつもりか?それが三島の市ヶ谷自衛隊突入とイコールなのか?まだ半分。早く読まねば。しかし他に読まねばならない資料や本も沢山あるのに困ったもんだ。寝よ。

DVD
『マーラー:交響曲第9番・10番・大地の歌』
『マーラー:交響曲第9番・10番・大地の歌』
CD
『マーラー:交響曲第9番』
『マーラー:交響曲第9番』
『マーラー:交響曲第9番』
『マーラー:交響曲第9番』

5月19日(日)
朝起きてサッサと黒兵衛との散歩を済ませて終日机の虫。イイ天気だったので大船祭りにも足を運んで「リトル・エコー」(小学生のジャズバンド)の演奏も聴きたかったけどソーユーわけにもいかないのでTBS出版『調査情報』のオリンピックに関する原稿を一気に書き続ける。貴景勝も栃ノ心も鶴竜も無視して原稿執筆。なにぃ?3人とも負けた!?まだまだ書き続けて7時のニュース前によーやく400字詰原稿用紙16枚完成。これ以上続けても良いアイデアは浮かばないので明日の朝読み直して訂正することにしてメシ&『いだてん』。なんでこんなに面白くないのかなぁ?今日は疲れたので今度ゆっくり考えよ。原稿書きは身体を使った運動より疲れるものです。NHKバレエの祭典は見ずにバーンスタイン指揮ウィーン・フィルのマーラー『交響曲9番』を見聴きしながら疲れを癒やす。このコンサートはベルリン・フィルハーモニー・ホールで行われたのですね。このあとバーンスタインはベルリン・フィルを指揮して同じマーラー9番の超名演を残すのですよね。そのまたすぐあとにカラヤンがベルリン・フィルを指揮して同じ曲を録音したのでバーンスタインは自分を利用したと激怒したのですよね。しかしバーンスタインのマーラーは凄いです。美しいだけのカラヤン盤とは大違いですね。『奔馬』持ってベッドへ。

Blu-ray
『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』
『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』
BOOK
森喜朗『遺書 東京五輪への覚悟』(幻冬舎)
森喜朗『遺書 東京五輪への覚悟』(幻冬舎)

5月20日(月)
朝起きて今日も黒兵衛との散歩をさっさと済ませて昨日書いた『調査情報』の原稿を再チェック。ノルベルト・エリアスの「スポーツ民主主義論」を加えたり「オリンピックは体育の祭典」と書いた『遺書 東京五輪への覚悟』(森喜朗・著/幻冬舎)を批判した部分を削ったり(レベルの低さに合わせることはないですからね)。いろいろ作業して昼飯時に完成&送稿。午後から東海道線で新橋へ。山手線で浜松町から徒歩でAVATTA STUDIOへ。『ニューズ・オプエド』アンカー出演。今日のゲストはメジャー・リーグ評論家の福島良一さんが2度目の登場。小生がヤンキースタジアムで○○の試合を見た…と言うと「あ。それは1982年ですね」とかサッと答えて下さる。松坂投手がケガで療養中にゴルフをしたことで非難されたら「メジャーならゴルフは野球の練習の一環として薦めているくらいですよ」メジャーで7回裏に歌われるTake me out to the ballgameの話題になると「それは○○が○○年に作詞。△△が△△年に作曲」とすぐに解説。まるでメジャーリーグのウォーキング・ディクショナリー。上原引退や大谷の話など楽しさ連続の会話にあっという間の1時間。福島さん!また来て下さいね。東海道線で大船まで帰ると土砂降りの雨。タクシーを待つうちに少々小降りに。帰宅してテレビをつけるとスピルバーグ監督の映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』をやっていたので2時間最後まで見てしまう。大手航空会社の副操縦士になったり医者になったり検事補になったり…という実在した若き詐欺師(デカプリオ)と彼を捉えようとするFBI職員(トム・ハンクス)の物語。詐欺師になった10代の少年の複雑な家庭事情も描かれFBI職員の優しさも描かれて最後は若き詐欺師はつかまるが偽造小切手の捜査でFBIに協力する。これはひょっとしてスピルバーグの最高傑作映画じゃないかな?明日は暴風雨らしいけど原稿も書きあげて外出もなし。ラッキー。『奔馬』を手にベッドへ。

5月21日(火)
土砂降りの暴風のなか黒兵衛と散歩。こーゆーときは散歩に出なくてもイイヨと言うくらいの気遣いを見せてほしいものですが犬畜生の悲しさかな。ワン。五月雨を集めて速し最上川似たよな坂の雨の激流。下手句付。五月雨とはかつてはこういう豪雨のことだったんですね。ワンワン。終日デスクワーク。外出仕事がなくてラッキー。病みあがりに長い原稿も2本やっつけたのでチョットゆっくりの一日。こーゆーときこそ書き下ろしに向かわねばならないのにサボリ癖…というか休みたい。『奔馬』読み進む。そうか清顕の生まれ変わりの勲らは神風連を真似た蹶起の直前に父親の密告で逮捕か。《自分たちの死が決して理解されず自分たちの起こす擾乱が決して人々の眠りを妨げないことを勲は信じた》三島もそう思って自衛隊に乗り込んだのだろうかな。夜晩飯のあとTBSから電話。久しぶりに『ひるおび』の打ち合わせ。スポーツとVTR判定について。風呂のあと『奔馬』を持ってベッドへ。あと5分の1くらいかな…。

5月22日(水)
朝起きて昨日と一転の好天のなか黒兵衛と散歩。さっさと済ませて東海道線で新橋へ。タクシーで赤坂TBSへ。『ひるおび!』スタジオ出演。市立尼崎高校バレー部の暴力問題について鈴木知幸さん青島健太さんと話す。昨年あれだけ「スポーツにおける体罰問題」が騒がれたのにマダやるか?!スポーツに対する知識認識が皆無。バレーボールVolleyballの意味も知らない体育教師が暴力指導をしているのでしょうね。おまけに学校ぐるみ教育委員会ぐるみの隠蔽工作も(?)これは学校の問題だけでなく日本バレーボール協会やスポーツ庁が前面に出ないとダメですね。続けてスポーツのビデオ判定問題について青島さんといろいろ話す。テニスの微妙な判定は審判も傷つかず上手くやっていますね…とかいろいろいっぱい話してスタジオを飛び出し有楽町のサバティーニ・ディ・フィレンツェへ。『銀座百点』の座談会でスポーツライターの増島みどりさん&元NHKアナウンサーの工藤三郎さん(長野冬季五輪で「原田立ってくれー」の名台詞を口にした方)とスポーツマンの使う言葉について美味しい白アスパラやパスタを食べながらいろいろ座談。遅れてすいませんでした。終わって某出版社から一つ取材を受けたあと山野楽器へ。買いたかったDVDがなかったのでイングリッド・バーグマン&イヴ・モンタン&アンソニー・パーキンスの『さよならをもう一度』を衝動買い。原作はもちろんフランソワーズ・サガンの『ブラームスはお好き?』フランス人はブラームスは嫌いらしいですね。ついでに『ディア・ハンター』も安売りで買って帰宅。うわっ。栃ノ心も高安も豪栄道も鶴竜も負けてしまった。こーなったら朝乃山が優勝しろ!メシ&フロ&ネルで『奔馬』を持ってベッドへ。ナルホド三島由紀夫は自らの自衛隊突入が美的行為として世の中に理解されないことを自覚していたのですねぇ。

Blu-ray
『ディアハンター』
『ディアハンター』
DVD
『ハイドン:戦時のミサ』
『ハイドン:戦時のミサ』
『さよならをもう一度』
『さよならをもう一度』

5月23日(木)
朝起きてRKB毎日放送『インサイト・コラム』電話出演。市立尼崎高校バレー部の暴力指導問題について話す。体育も知育も徳育も含んでいるスポーツという文化に対して体育としか捉えない旧帝国陸軍の「教練」「体練」の歴史をまだ引き摺っている体育教師の存在していることが問題なのですよ。みんなでスポーツの勉強をやり直す必要がありますね。「体育の祭典オリンピック」などと著書に書いている森喜朗オリパラ組織委員会会長も勉強し直してくださいね。終日デスクワーク。週末のオペラ講座の準備。バーンスタインのミュージカルがテーマで『ウェスト・サイド・ストーリー』と『キャンディード』を取りあげる予定ですが手塚治虫の短編漫画『雨のコンダクター』も紹介したいですね。ヴェトナム戦争を推進するニクソン大統領の就任式の前夜祭にぶつけてバーンスタインが「平和のためのコンサート」としてハイドンの『ミサ曲第7番戦時のミサ』をワシントンDCで演奏。土砂降りの雨のなかを大勢の聴衆が集まり会場に入りきれなかった人のためにスピーカーで会場外でも聴けるようにして大勢の人が傘を差して聴いたという。その出来事を手塚治虫さんが漫画化。このとき大統領就任パーティで演奏する予定だったオーマンディ指揮フィラデルフィア管のメンバーのなかにも演奏を拒否する演奏家が出てニクソンが何が起こるか恐れるなか『戦時のミサ曲』は粛々と演奏されたという。いろいろデスクワークで大相撲は炎鵬のみ見る。頑張れ炎鵬。それにしても栃ノ心はどうした?朝日新聞と毎日新聞から電話。トランプ大統領が大相撲を見に来ることについてコメントを求められる。「相撲の邪魔をするな!警備のやりやすい貴賓席で静かに見ろ!それにしても安倍首相はそんなにトランプにゴマをすりたいのか?アメリカ癒着以外に日本の外交はないのか?F35を100機以上も購入する必要があるのか?」晩飯後映画劇場はフランソワーズ・サガン原作『ブラームスはお好き?』の映画化『さよならをもう一度』バツイチ・キャリアウーマンのイングリッド・バーグマンが男としてちゃらんぽらんのイヴ・モンタンに愛想を尽かして若いアンソニー・パーキンスと火遊び。結局元の鞘に収まるがモンタン相手に寂しさの募る結婚生活に…。大人の映画ですね。孤独に耐えられないなら結婚はするな!と行ったのはバーナード・ショウでしたっけ?チェーホフでしたっけ?風呂のあと今夜で読了予定の『奔馬』を持ってベッドへ。

BOOK
三島由紀夫『豊饒の海第三巻暁の寺』(新潮文庫)
三島由紀夫『豊饒の海第三巻暁の寺』(新潮文庫)

5月24日(金)
朝5時起き。ベッドで『奔馬』読了。終決は予想通り清顕が輪廻した勲の割腹。財界人を殺害したあと深夜の浜辺で《正に刀を腹へ突き立てた瞬間日輪は瞼の裏に赫奕と昇った》ナルホド。深夜に日輪。市ヶ谷の三島の脳裏にも日輪は昇ったのか?文学的な余りにも文学的な政治的死。文庫本の解説に村松剛氏が「逆ビルドゥングス・ロマン」と書いている。ナルホドね。年寄り全員に裏切られた若者が美しく死ぬ。この行為が何を産み出すのか?何を創り出すのか?続けて『豊饒の海第三部暁の寺』に手を伸ばして10ページ読んだところでベッドから這い出して朝食&黒兵衛と散歩。今日も暑くなりそうな快晴。まだ梅雨前。ワン。今日も終日デスクワーク。連合通信の連載コラムを書いて送稿。明日のオペラ講座のレジュメを作って送稿したところで大相撲。うわっ。栃ノ心は可哀想ですねえ。足は土俵の上で浮いていましたよねえ。うわっ。鶴竜が苦手高安に負けた。これで朝乃山の平幕優勝かな。晩飯プロ野球は巨人広島戦。広島の攻撃は卒がないですねえ。それに較べて巨人は卒だらけ。でも原監督が「不徳のいたすところ」とコメントしたのは間違いですね。徳で野球をやるわけじゃないですからね。こーゆー間違いはプロ野球に多く誰も間違いを指摘しないのは問題ですね。勝利の方程式という言葉もオカシイですね。方程式は解かねば正解は出てきませんから正しくは勝利の公式と言うべきでしょうねぇ。『ディア・ハンター』見る。ヴェトナムへ行く前にこんなに長い物語があるとは知らなかった。ロシア系アメリカ人たちの物語。多民族国家でアメリカ人とは何か?を考えてしまいますね。続きは明日で風呂のあと『暁の寺』を持ってベッドへ。しっかし俺は映画も小説も音楽も古いモノばかりと接してるなぁ。温故知新。それでイイのだ。

5月25日(土)
朝5時起き。ベッドで『暁の寺』読み進む。インド・ベナレスのガンジスの沐浴の描写は凄いですね。この宗教的豊饒な停滞はインドの高度経済成長と手を取り合っているのだろうか?などと思いながらベッドから出て朝飯済ませて黒兵衛と散歩のあとイロイロ準備して大船駅へ。東海道線品川経由新幹線で名古屋へ。先週訪れた福島県の新白河よりも名古屋の方が遠いなぁよ思いつつ栄中日文化センターでオペラ講座レナード・バーンスタイン第2回はまず手塚治虫の漫画「雨のコンダクター」を紹介。一昨日の本欄参照。そのあと『ウェストサイド物語』。映画では「ストーリー」が「物語」に。何故?それはマァあまり重要なことではないけど指揮者の岩城宏之さんがバーンスタインの作曲したミュージカルを「大衆受けする綺麗なメロディとともに恐ろしいまでの複雑な対位法やフーガなど高度な作曲技術を織り込んでいる」といったことを書かれていたけどホントによく聴くとこの音楽には圧倒されますね。昔ザ・ピーナッツや中尾ミエや伊東ゆかりや木の実ナナが『シャボン玉ホリデー』なんかでやっていたときには気づかなかったけどジャズとラテンとクラシックの融合は凄いですね。それにリリアン・ヘルマンやスティーヴン・ソンドハイムの書いた歌詞も見事ですね。それに振付がジェローム・ロビンス監督がロバート・ワイズですからね。『市民ケーン』『スウィニー・トッド』『サウンド・オヴ・ミュージック』『王様と私』…などを創ったスタッフが全員関係していたのですから『ウェスト・サイド物語』が今も圧倒的に凄いのも納得ですよね。とかイロイロ喋って新幹線で帰鎌。酔っ払って階段から転げ落ちて頭を6針縫って敗血症の疑いで入院して以来1か月か…早いな。新宿でとらじろうだかナンダカの芝居を見てきた娘と孫と駅で待ち合わせて帰宅。『ディア・ハンター』の続きはお休み。朝乃山が優勝か。栃ノ心の判定がちょっとミソつけましたね。彼が跳んだのは抗議の変化?

DVD
『地獄の黙示録』
『地獄の黙示録』
Blu-ray
『フルメタルジャケット』
『フルメタルジャケット』
DVD
『7月4日に生まれて』
『7月4日に生まれて』

5月26日(日)
朝起きて『暁の寺』読み進んだあとベッドから這い出て黒兵衛と散歩。朝から真夏のような暑さ。来年のオリンピックはどーなるのかな?昨晩から次女が末の孫を連れて在宅。赤ん坊と娘と爺婆。これが家族ですね。終日デスクワークは明日の『ニューズ・オプエド』の準備と水曜の『スポーツ・インテリジェンス・スクール(SIS)』の準備。ゲストの島沢優子さんの新刊『世界を獲るノート』を読んだりSISのレジュメを作ったり…。夕方からは大相撲。炎鵬の一番は今場所最高の名勝負でしたね。この一番を見ずに大相撲の邪魔をしただけの首相と大統領は馬鹿ですね。 ま。マリオの装いでオリンピックを穢した政治家(首相)は日本文化の大相撲も穢したということですね。しかしアメリカ大統領杯がナンデ天皇賜杯に似ているのだ!?しかも天皇賜杯よりも大きく天皇賜杯によく似た形のテッペンにアメリカの象徴の鷲(イーグル)が鎮座ましましている。いったいどういうつもりか?こーゆー馬鹿馬鹿しい政治利用は二度と許すべきではないですね。こんなアメリカにゴマをする首相を選んでいることは日本国民として恥ずかしいですね。

5月26日(日)つづき
大相撲の千秋楽を台無しにした首相と大統領両夫妻は六本木の高級炉端焼き店へ。高級炉端焼きというのはどう考えても言葉の矛盾ですね。この首相とこの大統領には常識とか良識とか見識とか素養とか嗜みといった言葉が通じないようですね。晩飯食ったあと次女は孫と自宅へ帰還。『いだてん』はビデオ録画して晩飯後映画劇場は『ディア・ハンター』の後半。ロシア系アメリカ人が悲惨なヴェトナム戦争で捕虜になりロシアン・ルーレットで人格が破壊される。最後は郷里のペンシルヴァニア(アメリカの要石の州=Keystone State)に戻って仲間たちと再会した帰還兵は誰もが放心した様子でGod Bless Americaを口ずさむ)。この強烈な映画をアカデミー作品賞に選んだのもアメリカ。ヴェトナムのあと懲りもせずアフガン・イラクに手を出しイランにも(?)というのもアメリカ。天皇賜杯より大きな大統領杯を持ち込んだのもアメリカ。淀川長治さんが『イージー・ライダー』のテレビ放送のあとに口にした言葉が思い出される。「アメリカって国は怖い国ですねぇ」そう言えばキューブリック監督の創ったヴェトナム戦争映画『フルメタル・ジャケット』でラストシーンに歌われるのは戦場でのミッキー・マウスの歌でしたね。ウォルト・ディズニーはハリウッドで赤狩り(レッドパージ)を推進した人物でしたね。オリバー・ストーン監督の『7月6日に生まれて』の最後は…忘れた。いやニクソン大統領へのヴェトナム帰還兵の反戦演説だったかな。これまたオリバー・ストーン監督の『プラトーン』はアメリカ兵同士の殺し合いでしたよね。『地獄の黙示録』はよく憶えてる。horror(恐怖/恐ろしい)と呟いて死んでいったマーロン・ブランド(カーツ大佐)に代わって密林の奥の王国の王座に就きかける自分に恐怖するマーティン・シーン(ウィラード大尉)がヴェトナムを去って終わる…だったですよね。コンラッドの小説『闇の奥』がベースになっているけどこの小説も面白かった。トランプ大統領と安倍首相はどんな映画を観てどんな小説を読んでいるのか知りたいですねえ。風呂のあと『暁の寺』を持ってベッドへ。右翼なら三島は読んでるのかな?いやトランプ大統領にあれだけ擦り寄る安倍首相は右翼じゃないですよね。

BOOK
島沢優子『世界を獲るノート アスリートのインテリジェンス』(カンゼン)
島沢優子『世界を獲るノート アスリートのインテリジェンス』(カンゼン)

5月27日(月)
朝起きて猛暑のようにジリジリと照りつける太陽のもと黒兵衛と散歩。異常気象が普通の状態になったようですな。ワン。午前中に『暁の寺』第一部読了。そうか。輪廻転生もこの世のすべては阿頼耶識なんですね…と言われてもなかなか理解できない。ただドイツも日本もタイも世界が右傾化し国粋主義に染まっていく時代の三島の表現は面白かった。《人々は永いこと自由と肉欲の過剰を怖れて暮していた。はじめて酒を抜いた翌朝のさわやかさ。自分にはもう水だけしか要らないと感じることの誇らしさ。そういう新しい快楽が人々を犯しはじめていた。そういうものが人々をどこへ連れて行くか(略)純粋なものはしばしば邪悪なものを誘発するのだ》なるほどね。阿頼耶識はまだ理解できないがコノ表現は理解できる。『ディア・ハンター』も『地獄の黙示録』も「純粋なモノが邪悪なモノを誘発した」のでしょうね。5・15も2・26も?『奔馬』のラストの勲のテロも?午後は『ニューズ・オプエド』の準備をして東海道線と山手線で浜松町のAVATTA STUDIOへ。今日のゲストは元日刊スポーツ記者でフリーライターの島沢優子さん。2年前に(もう2年も経ったのか!)『部活があぶない』(講談社現代新書)という「ブラック部活告発本」を出されたとき以来の出演。今回は『世界を獲るノート』(カンゼン)というこれまた最高に素晴らしいスポーツ本を出版されたので出演していただいた。副題が「アスリートのインテリジェンス」。ノートをつけて自分を客観視するアスリートと選手を教えるのではなく気づかせるコーチなどなど16人のアスリートやコーチに取材してまとめられた本。いまだに「体罰」「暴力」をふるうカントクがいるなかで島沢さんは新しいやり方を成功させているケースばかりを紹介。あっという間の1時間。スポーツ関係者は是非ともコノ本を読んで下さい。しかし日本の総理大臣がアメリカ大統領と一緒になって日本文化(大相撲)を破壊したこと(天皇賜杯にそっくりで天皇賜杯よりもでっかいアメリカ大統領杯の授与を認めたこと)をマスメディアは批判しませんねえ。右翼系だと思っていた評論家たちもトランプと握手ですからね。『オプエド』終了後に姿を見せた上杉隆氏は「日本はアメリカの51番目の州になって喜んでるんですよ」情けない。『暁の寺』第2部読み続けよ。

5月28日(火)
朝起きて黒兵衛と散歩。今朝は太陽も穏やかになって少々風が強く過ごしやすい。正常気象?『暁の寺』に澁澤龍彦さん(をモデルにしたという独文学者)が登場。作者がそう言ってるらしい。時間的多神教で美は性的魅力と同義語で性的所有は殺人と人肉嗜食に帰着するという「石榴の国」に遊楽する人物。似てるかどうか龍子さんに聞いてみよ。終日デスクワーク。北國新聞の連載コラムを仕上げて午後から明日のSISの準備。夕方から新聞の整理。今日付朝日の夕刊の「取材考記」に「素晴らしい記事」が出ていた。『真夏のスポーツ大会 熱中症対策と危険な「常識」』と題して東京都少年サッカー連盟が今年から7月8月の公式戦を行わないことにした記事。この記者は高校総体バドミントンで倒れてうわごとを言う選手を見て「熱中症で人が死ぬことがあるのを知らないのか」と言うと「これが当たり前」と言い換えされたのが忘れられず今回の都少年サッカー連盟の決断を契機にそんな「常識」がなくなってほしいと書く。ブラヴォー!次は是非とも真夏の高校野球甲子園大会についても書いてください!できれば旧帝国陸軍の閲兵式現自衛隊の行進のような開会式についても「取材考記」で考えてみてください。これは冗談ではなくお願いです。投手の球数制限すらサッサと決められない取材者(朝日新聞)は内部批判ができない北朝鮮のような組織ではないはずですからね。

5月28日(火)つづき
安倍首相とトランプ大統領が蹂躙した日本 文化(大相撲)で最も象徴的だったのは天皇賜杯にそっくりの天皇賜杯より大きな天辺に白頭鷲を頂いたアメリカ大統領杯だった。それを見た瞬間思い出した文章があった。赤坂真理『箱の中の天皇』(河出書房新社)のなかでマッカーサー(の幻)が語る。《この戦争で無傷で勝ったのはアメリカだけだ。これが神の意志だ。ヨーロッパは疲弊した。日本は焼け野原だ。中国は共産党が跋扈する。アメリカが超大国になる。かつて地球上に存在しなかったような超大国だ。そして超大国が得たひとつのトロフィーが日本なのだよ。(略)傀儡国家を持つというのが超大国の夢だ。植民地と非難されることもいっさいなく独立運動を起こされることもなく言うなりになる国家。幾度首相が代わろうとわれらの人形で……》ちなみにtrophyを英和辞書で引くと「戦利品・戦勝記念品・分捕品・トロフィー・賞品・戦勝記念碑」などと出ている。この小説は「傀儡国家日本」での象徴天皇の存在意義を考える。安倍首相は読まないだろうな。今回の大相撲での白頭鷲(アメリカの国鳥)を頂いた天皇杯そっくりの大統領「賜杯」は中国の世界的台頭に対するアメリカの「傀儡国家」への締め付けか?前天皇(現上皇)の誕生日に東京裁判でのA級戦犯の絞首刑を決行したのと同様の意思表示なのかな?孫崎享『アメリカに潰された政治家たち』(小学館)を読み直そうかな。いやいや今は『豊饒の海』を読み切らねば。

BOOK
カシア・ボディ『ボクシングの文化史』(東洋書林)
カシア・ボディ『ボクシングの文化史』(東洋書林)
DVD
『殴られる男』
『殴られる男』
『チャンプ』
『チャンプ』

5月29日(水)
朝起きて黒兵衛と散歩。夜来の風雨は止んで爽快とまでは言えないまでも普通の五月の朝。何事にも普通がイイですね。ワン。昨日書いた北國新聞の校正をやってSIS(スポーツ・インテリジェンス・スクール)の準備。「スポーツをみる」とはどういう作業か?ということを話す前に来年の東京五輪でボクシングが存続することになったことを受けてボクシングの資料を沢山持って行くことにする。家にあるボクシング関係の書籍の約5分の1。10冊ほどをバッグに詰めると重い。しかしSISの受講生には本を沢山読まなければならないことを視覚で訴えたいから頑張って『ロッキー-・マルシアーノ伝』や『モハメド・アリ写真集』や『ボクシングの文化史』などを持って行くことにする。その点DVDは軽いからイイですね。『チャンプ』や『殴られる男』など。いろいろ資料を揃えて夕方家を出て東京浜松町へ。AVATTA STUDIOで午後8時からSIS第2回講義を開始。今日はアシスタントの川島のりこさん以外に女性の受講生2人が参加。「スポーツは好き?」「ええ。大好きです」と答えた2人に、「嫌いになった方がイイよ。好きなママでは喜んじゃって見落とすことが多いから」と先制パンチ。最初の30分は公開でボクシングの話など。BOXという言葉は殴るって意味があるのですよね。18世紀のジェイムズ・フィグが開発したベアナックルによる打撃からボクシングが政治的競技として発展したことを説明。へえええ…っと驚いてもらえたようで後半の実践講義では「スポーツの見方」を伝授。「オリンピックを見る」ことは可能か?具体的なモノしか見えないなかで抽象的なモノを見ていることを自覚せよ…という話。次回第3回は「インタヴューのやり方」を伝授します。クラウド・ファウンディングですから多くの人の支援をお待ちしますね。オモシロイくてタメになる話は保証しますから。SISを終えて帰宅。メシ&フロ&『暁の寺』を持ってベッドへ。「大孔雀金色明王経」を読んでみたいな…と思いながらZZZZZZ。

5月30日(木)
朝起きてRKB毎日放送『インサイト・コラム』電話出演。来年の東京五輪にボクシングが存続したこととボクシングが如何に政治的に生まれ発展し経済の前に敗れていったか…という話をする。昨日のSISの延長ですね。イギリスで生まれたボクシングが大英帝国の植民地政策とともに発展しアメリカの主導権が移って白人vs黒人の闘いになりアメリカ民主主義の代表としての黒人(ジョー・ルイス)vsナチスの代表(シュメリンク)の闘いとなり悪人(リストン)vs善人(クレイ)の闘いになり善人がイスラム教徒に改宗。イスラム教の黒人(アリ)がキリスト教白人の代表(フォアマン)を打ち破り史上最強と言われた王者(タイソン)がバブル経済絶頂の日本でメッチャ弱い挑戦者(ダグラス)に負けてしまうというお話。以来世界のボクシングは混乱の極み。来年の五輪ではやることになったがいずれロッキー・マルシアーノが予言したようにボクシングは社会から禁止されるかも。ボクサーは「ローマ帝国のグラディエーターのように歴史上の人物として語られるようになる」のか?ボクシングのボックスboxという英語には「殴る」という意味があります。その程度は知っておきましょうね。ラジオのあと黒兵衛と散歩。紫陽花が綺麗に色付き始めた。洋物より和風の方が奥床しく慎ましやかに美しいですね。終日デスクワーク。あっという間に晩飯。じっくり野球観戦。広島の新人投手の無安打無得点はならなかったけど広島は強い。卒がないですね。ヤクルトは開幕直後の強さはどこに消えたのか?村上は魅力的だけど…。阪神も矢野監督の意志が選手に浸透してきましたね。巨人のちぐはぐさは何か原因があるはずですね。探してみよ。風呂のあとサッサとベッドへ。『豊饒の海第三巻暁の寺』今夜で読了なのだ……。

5月31日(日)
朝黒兵衛と散歩。桜七分咲き。ほぼ満開の興趣。今年は長持ちかな。ワン。帰宅したあと少し仕事の整理をして近くの公園へ。町内のお花見会に参加。昼間からビール。酒なくて何の己が桜かな。お年寄りが大勢テーブルを囲んでワイワイガヤガヤ。俺も年寄りの一人か(笑)。しかし近所では最近子供が増えた。実際子供会の登録は20人以上増えたとか。日本全国の少子化はともかく若夫婦も増えて御近所としてはイイことですね。缶ビール2本で桜を愛でて帰宅。軽くおにぎりを食ったあと『ミセス』の短いコラム執筆。3冊の本を選べというので最近目からウロコの落ちた「目ウロコ本」3冊選ぶ。田村雄次『飛脚走り お江戸ランニング読本』(東京図書出版)川島浩平『人種とスポーツ 黒人は本当に「速く」「強い」のか』(中公新書)スティーヴン・ホーキング『ビッグ・クエスチョン〈人類の難問〉に答えよう』(NHK出版)の3冊。最近読み始めてメッチャ面白いと感じてる森田真生『数学する身体』(新潮社)も選びたかったけどキリがないので読んでる途中の本は除外。晩飯テレビ劇場は『ダーウィンが来た!』フロリダ沖の鯔(ボラ)の大群に圧倒される。続けて『いだてん』。ビートたけしと森山未來演じる志ん生(美濃部孝蔵)は物語に必要なのかな?風呂のあと録画しておいたイチローのドキュメンタリー。凄い男ですね。続けて市川崑の未公開没フィルムを扱ったドキュメンタリー。未公開没フィルムはそれなりに面白かったけど逆に市川崑監督が全部で70時間余りのフィルムを3時間にまとめた手腕に驚嘆。やっぱり天才的編集能力の持ち主だったですね。それは映画『吾輩は猫である』の討論シーンを見てもわかりますね。しかし2020五輪の開会式を演出するという人物の話はつまらなかったなぁ。大丈夫かな。

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