ナンヤラカンヤラ
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8月1日(水)
朝早よ起きて7時半にホテルの隣のRKB毎日放送へ。『中西一清スタミナラジオ』生出演。1週間のオリンピック・シリーズ3回目は「ロンドン・ボーダーレス五輪」「昔の政治五輪」に続いて「ロス五輪以来の経済五輪」について解説。レギュラーのスポーツ・コーナーは柔道の判定とジュリーについて。スタッフの皆さんと一緒に朝飯。ビル上階の食堂から見える博多湾が綺麗。海の中道も金印の志賀島も見える(当たり前か)。海の中道を走るマラソンは復活するべきですね。虫明亜呂無さんの小説『海の中道』は最高ですからね。朝食あとオリンピック・シリーズ後半を収録。5回目はロンドン五輪が「環境五輪になりきれなかったこと」。最終回は「新東京五輪の目指す環境五輪について」。話したあとホテルへ帰って仮眠のあと午後からRKB毎日放送の看板番組『今日感テレビ』生出演。もう一人のゲストは長田渚左さん。オリンピックと大濠公園花火大会と台風接近と美味しい素麺料理と…話題満載の3時間番組をこなして飛行機は飛ぶかな…飛ばなかったら博多に戻って長田さんと晩飯デートの約束遂行や…と思いながら空港へ行くと飛行機は飛ぶ。博多ラーメン食って乗り込むと尋常ではない揺れ方。気合いを入れてぐっすり寝て帰鎌。さぁ明日からは立教大学で夏休み集中講義。その準備をしながら卓球の石川佳純は…残念…負けたかぁ。しかしみんな頑張ってる。電話がかかってきた某週刊誌に金メダルは少なくても選手は頑張ってるとコメント。同じく某新聞社から電話で…なにぃ!!…バドミントンの決勝トーナメントで有利な相手と試合をしようとグループリーグをわざと負けた選手が失格やて!?それはルールの不備でしょう。そもそもワザと…て誰が証明するねん?裁定を下したバド連盟の幹部の国籍のほうがアヤシイで。詳細はまだようわからんけど…ビデオを見るとかなり汚い「負け合い」の試合やっとるようやなぁ…。

8月1日(水)つづき=深夜
日本vsホンジュラスは0-0引き分け。よっしゃよっしゃ。ディフェンスがんばった。内村航平ブワンザーイ!!金メダル!しっかしさすがやなぁ。起きて見てた甲斐があったなぁ。やっぱりスポーツはどの競技でもゼネラリストが最も尊敬を集める。種目別のスペシャリストを合わせて団体金メダルの中国よりも誇らしい気持ちになれるのは素晴らしいことです。田中選手がメダル逃したのは惜しかったけど皆がんばってる。

8月2日(木)
朝6時起きで6時半のバスに乗って大船へ。湘南新宿ラインで池袋へ。東武東上線で志木へ。タクシーで立教大学新座キャンパスへ。昨晩が遅かったからサスガに眠い…ところを微塵も見せずに30人弱の学生相手に夏期集中講座。スポーツジャーナリズム論。授業の途中に新聞社やテレビ局から次々と電話。バドミントン選手の戦意喪失故意敗退失格事件について。昨日話した内容を繰り返す。学生相手にはスポーツとは何か?ジャーナリズムとは何か?スポーツジャーナリズムとは何か?スポーツジャーナリストの仕事とはどういうものか?…について午前中話したあと午後からはNYメッツのプロモーション・ビデオを見ながらスポーツの見方を解説。具象を見て抽象を思考…ということ。その逆の作業=抽象の思考を具象で表す=表現作業…ということ。さらにドキュメンタリー映画『東京オリンピック』を抜粋で見てスポーツという具体的事象を通してオリンピックという抽象概念を市川崑監督はどのように描いたか…という講義。ふうううう。疲れた。帰宅すると長女のBFがいてみんなでロンドン五輪開会式見直し…東京オリンピック1964のシンプルな開会式のほうがエエかな…でも進んだ時間は戻せへんな。時間は進んだけど人間は進んだのかどうか…!?

8月3日(金)
昨日と同様朝早よから電車乗って埼玉新座で立教大学スポーツジャーナリズム論集中講義。しかし池袋まで行くと…うわっ!!人身事故で東武東上線が止まってる。去年も同じことを何度か経験。まいったなあ。ギュウギュウ詰めの車両に乗って長い間待ってようやく動き出した電車で志木駅に着くと今度はバス乗り場もタクシー乗り場も長い行列。仕方がないのでジリジリと輝きを増す太陽の下20分間歩け歩け。汗だくになってようやく大学にたどりつき早速授業で学生に「田舎の学問より都会の昼寝」という諺を教える。それはさておき授業の予定を大幅に変更。朝は日本スポーツジャーナリズム史の講義。昼からはインタヴューの仕方&原稿の書き方…を長々と講義。ビデオは昼休みに『民族の祭典』を流しただけで延々と講義。これで最後の月曜日の講義は一日中いろんなビデオを見ることができる!!ワーイ!!と喜んでるのは俺だけ?(笑)授業の間も短い休みや昼休みの間は新聞社やTV局からひっきりなしの電話。出演以来は有難いけど自分でチョット調べりゃわかることまで小生に訊かないで…とチョット言いたくなる。グターッと疲れて午後6時帰宅。少し休んでメールをチェックして鎌倉の地元選出の代議士浅尾慶一郎さんの「そろばん塾」へ。講演を依頼されたので快く引き受ける…が大船の会場の場所がわからず延々と歩き回って15分遅刻。今日はよう歩く一日やで。浅尾さんや20人くらいの支持者の皆さんに謝って「ロンドン・ボーダーレス五輪」と日本のスポーツの「国際的後進国ぶり」について話す。二次会でも浅尾さんやいろんな人(御近所さんもいた!!)と話をしてひとまずお先に失礼。仮眠のあとなでしこvsブラジル。押されたけどきっちり勝って見事!!しかし南アと引き分けたことを非難してる人がいるって…誰のことや?佐々木監督は喋らんでもエエことを喋ったとしても非難される筋合いはないで。サッカーなんやから。ルールがそうなってるんやから。バドミントンも(チョット見苦しかったけど)選手は非難とか処分されんでエエはず。悪いのはルール。まぁ日本人選手に金メダルの可能性が出たのは大拍手ですけど…(汗)。

8月4日(土)
朝六本木のミッドタウンへ。NOTTV(ノッティーヴィ)『倉敷保雄と○○○がオリンピックをしゃべり倒す!!』生出演。MCの倉敷サンとは以前日大芸術学部の学園祭シンポジウムで仕事して以来2度目。そのときは元プロ野球投手の与田さんを交えてサッカーvs野球の討論会やった。今回はスマートフォン向けTVで途中に見てる人からのツイッター情報なんかが入る。五輪動画は使えないとはいえロンドン・ボーダーレス五輪についてしゃべり倒させていただく。終わると同時にミッドタウンからヒルズのテレ朝へ。『報道ステーションサンデー』VTR撮り。ロンドン五輪の審判問題と無気力試合問題について話す。終わるとお台場のフジテレビへ。『報道2001』VTR撮り。政府の五輪選手強化メダル獲得作戦について。それと同時に裾野を広げることが大切…と喋ったけどこれはカットされるな。メダル獲得とスポーツ立国の成功例としてオーストラリアのスポーツ政策について喋ったけどこれもカットかな…。テレビ局を走り回ってチョット虚しいけどディレクターなどテレビのスタッフにスポーツの考え方を伝えるだけでも無意味ではないと思えば…などと自分を慰めながら新幹線で新神戸へ。タクシーで三宮の神戸国際会館へ。神戸製鋼の平尾誠二さんが中心になって運営しているSCIX(Sports Community & Intelligence Complex)主催の第6回スポーツ・インテリジェンス講座で講演。http://www.scix.org/kouza_index.html
ロンドン五輪の話から入って地域密着と日本のスポーツ・ジャーナリズムの問題点などを40人弱の聴衆の前で話す。質疑応答のときある人が「富山から聞きに来た甲斐があった」といってくださったのは本当に嬉しかった。終わってSCIXのスタッフと生田神社近くの焼鳥屋で打ちあげ。メールでサッカー日本五輪代表がエジプトを圧勝とか。楽しく飲んで喋ってホテルに入ってニュースでサッカーの試合を見たりバドミントンの試合を見たり…。長い一日やった…ZZZZZZZZ。

8月5日(日)
朝新神戸から新幹線で来鎌。昨晩少々飲み過ぎたせいか新幹線のなかでは爆睡。自宅に戻って今日締め切りの『新潮45』の原稿を書く…けどウンウン唸るばかりで書けず…。腰の落ち着かん時は字も落ち着かん…というわけか。テーマがオリンピックやなくて高校野球で頭のキリカエがでけんのか。それでもエイヤァ!!とねじ伏せる。ふううううう…と気付いたら…うわっ女子マラソンの時間や!!間に合うた!!と喜んだのはエエけどコマーシャル見るために原稿を急いだのか…と思うとガックリ。おまけに(予想できたこととはいえ)日本の女子選手はケニヤ&エチオピア勢のスピードについていけず。曲がりくねった狭い道も有利に働かず。さて今後どーすれば東アフリカ選手に勝てるのか…有森さんに訊かねば…。女子マラソンは残念やったけどフェンシング男子団体の太田選手の大逆転にはしびれました!残り6秒2ポイント・ビハインドからの同点&延長逆転ですからね。途中で諦めかけた我が身を反省。明日早いので早く寝なければ…女子卓球団体もメダル確定…ムニャムニャ…ZZZZZZZZZZZ……。

8月6日(月)
朝4時半起き。5時に迎えのクルマに乗ってJOQR文化放送へ。『吉田照美ソコダイジナトコ』生出演。広島原爆の日ということで原爆と原発は同時に語るべし…ということや「核」が新エネルギーと騒がれたときは「原子力飛行機」なんてのも設計されたけど危険性が大きすぎるので生産はされなかった…ならば地震大国の揺れる土地の上に原発を作ってもいいのか…という話。それにオリンピック前半のモロモロの話をして埼玉県志木へ。立教大学新座キャンパスで夏期集中講義最終日。講義で話すべきことは先週の2日間でブワーッと話しまくったので今日は「スポーツとは何か」を考える授業。例によって山下洋輔さんと林英哲さんのラベルの『ボレロ』や『ザッツ・エンターテインメント』のDVDを見て身体表現を考える。午後からは『ブルース・ブラザース』や『ウエスト・サイド物語』それにオッフェンバックの『天国と地獄』(ナタリー・デッセイ主演ローラン・ペリー演出ミンコフスキ指揮リヨン国立歌劇場)やアナニヤシヴィリのバレエ(1991年来日公演)などを見てスポーツ&芸術&身体表現について考える。しっかし最近の若いモンはオモロイ映画やら舞台やらをな〜んにも見てへんのやなぁ。可哀想に…。それでも今日の授業に感激したのか(ではないですね。音楽や映画に感激したのでしょうね)授業が終わってから数人の学生が「もっとイロイロ映画を見たい」「どんな映画が面白いですか?」と言ってきたのでとりあえず「ティム・バートンでも見たら?」と答えておいた。ラクな授業になると予想していたのがさにあらず。イロイロ喋って結構疲れた。おまけに休み時間にイロイロ電話。五輪の始まる前は忙しくても始まれば意外と暇…という予想は有難くハズレ。ナンヤラカンヤラ問い合わせがあるのは嬉しいけど某テレビ局の女性アシスタント・ディレクターのように「柔道はいつからオリンピック種目になったんですか?」などとチョイト調べりゃわかることで電話してくるのはやめてください。お願いします。

8月7日(火)
なでしこジャパンvsフランス前半1-0でリード。この調子!しかし男子はオールド・トラッフォードで女子はウェンブリーか。すごいなぁ。俺が三大テナーのインタヴューでウェンブリーに行ったときのスタジアムとは全然違うなぁ。そらもう15年前くらいの話やもんなぁ。あのときは昔のロンドン五輪で造られたスタジアムがボロボロになってドッグレースなんかをしていたところへマイケル・ジャクソンやらマドンナやら三大テナーのコンサートで息を吹き返したとこやったもんなぁ。芝生を痛めず観客席をつくるノウハウを学びに国立競技場の人とかも出張してきてたもんなぁ…とクダランこと思い出してんと後半応援しよ。……いやあ……後半は……大苦戦……というか完全にフランスのペース……というか力の差というか……なでしこホンマによく勝ちました。よかった。よかった。PKもはずしてくれたし……いろいろ書きたいことあるけど…それは明日の『ちちんぷいぷい』で……関西地方だけですけど今夜は寝ます。アメリカvsカナダは……まぁ明朝ビデオで……ということで……ZZZZZZZZZZZZZZ……。

8月7日(火)つづき
カナダは強いぞ!!グループ・リーグでは調子のあがらないうちに日本と初戦であたったのが不幸だっただけでひょっとしたらアメリカを倒すかも…と思いながら寝たらヤッパリ…。大激戦の末にアメリカに負けたとはいえカナダが先制してリードして追いつかれて延長で…4-3でアメリカ薄氷の勝利!両チーム渾身のプレイで力を出し尽くしてフラフラ状態。それでも勝ったアメリカは凄い。接戦をものにした日本も凄かったけど勝てるチームと勝てないチームの差が出た?日本の女子も昔は勝てないチームだったけど、勝てるチームに変身した?さぁ日米決戦はどうなるか…!?

8月7日(火)つづき
新幹線車中爆睡しながら大阪へ。毎日放送『ちちんぷいぷい』生出演。本番前にスタジオに何故かバドミントンのラケットとシャトルが置いてあったので(司会の西サンが時々やってるらしい)出演者の沢松奈生子さんとチョイト冗談で羽根を打ち合う。ウィンブルドン出場者とバドミントンをやる喜び(笑)。しかし俺の身体は動かんようなったなぁ…とほほ。本番でなでしこの強さやらオリンピックのことイロイロ喋る。本番の五輪前に負けたフランス相手に本番できっちり勝った女子に較べて男子はメキシコに本番前に勝って本番ではサテ…。ロンドンに行ってる河田アナのレポートがオモロイ。というより『ぷいぷい』の五輪レポートはいつもオモロイ。競技場内に入れんことを前提に競技場外で五輪の雰囲気をレポートするのはいつも秀逸。アーチェリー女子団体で銅メダルを獲得した蟹江さんがゲスト出演。アーチェリーの道具を手にイロイロ話を聞く。メダリスト級となるとどんなスポーツのどんなスポーツマンの話もいつも面白い。番組のあと毎日放送のスポーツ関係スタッフと食事。今夜は大阪泊でホテルでサッカー観戦。ウワッ。最初の美しすぎるシュートのあとは逆転負け…。やっぱりメキシコは強かった。それ以上にバレーボール女子がフルセットで中国に勝ったのは見事。

8月8日(水)
朝大阪のホテルからRKB毎日放送『中西一清スタミナラジオ』生電話出演。五輪メダル獲得と日本のスポーツ政策について。なんで「金メダル数5位」を目指すのかさっぱりワカランという話。昨晩サッカー観戦で遅かったのでラジオ出演のあと仮眠。昼前に阪神デパートへ。「タイガース健康サンダル」がボロボロになったので買いに行く。1足980円の安さで十年以上前からの愛用品。1年に2足はきつぶしてるので1年分購入。レジの女性たちが小生の顔を見てプッと笑ったような気がしたのは2足も買ったから?それとも『ちちんぷいぷい』見たから?近くの天麩羅屋さんで毎日放送の『1万人の第九』の関係者と昼食。今年の年末『第九』の計画(まだ発表できませんので悪しからず)の話をして昨日に引き続き連チャンで『ちちんぷいぷい』生出演。初出演のダニエル・カールさんとは昔TVで一緒になったことが…思い出せへん。またオリンピックのことイロイロ喋って女子レスリングに期待する話を山本聖子さんに聞いて…しっかし五輪の裏で国会内の政局はモウ無茶苦茶やな…と思いながら新幹線でまたまた車中爆睡帰宅。女子レスリングは…伊調も小原もメチャメチャ強いで…決勝進出やぁ!!…と喜びながら校正などのイロイロ仕事。チョイ疲れ気味かな…でZZZZZZZZZZZZZZ。

8月9日(木)
伊調の五輪3連覇!!凄いなぁ。おまけに小原とのダブル金メダル!!…2人とも強い!!…敗戦での涙は言い訳じみて見苦しいけど勝利の涙は美しいなぁ…というのを昨晩見られなかったので(寝てしもたので)朝TVで見て喜んで感心してから羽田空港へ。先週に続いて福岡へ。

8月9日(木)つづき
RKB毎日放送『今日感テレビ』生出演。午後2時〜5時の3時間番組。長さは『ぷいぷい』に似てるけど『ぷいぷい』よりもマジメかな…と感じながらゲストの矢野寛治さん(博報堂を定年退職されたコピーライターで中洲次郎のペンネームでエッセイなどを書いておられる在博多のエッセイスト)と一緒に五輪談義。日本のスポーツ・ウーマンは強いですねえ…などと話してたら肉食女子のグルメレポートなんてコーナーがあってステーキ並みの焼肉の持ち帰り弁当をいただく。旨い。オペラとポップスを組み合わせて歌うことでメジャー・デビューした藤澤ノリマサさんもゲスト出演。私はフィリッパ・ジョルダーノさんにキスしてもらいましたよ…などとイロイロ話したかったけど短いコーナーだけで話せず。変わりにマネージャーの方から9月5日発売のCD『Sing for You』のPR盤をいただく。興味津々…などイロイロあって山陽新幹線で爆睡のうちに大阪へ。大阪のホテルで吉田沙保里の強さを再々々確認。しかしメチャメチャ強いなぁ。クレバーな闘い方です。女子バレーがブラジルに完敗したのはシャーナイですね。大阪泊。

8月10日(金)
早朝なでしこジャパンvsアメリカ。大阪のホテルで一人でテレビを見ても興奮。いい試合でしたねえ。なでしこはグ〜ンと成長してますねえ。日本の女子は強いですねえ。岩淵のシュート失敗は日本女子サッカーの未来をさらに発展させる最高の礎ですねえ。それに素晴らしい表彰式でしたねえ。いいですねえ…なんてことを文化放送の電話出演して『ソコダイジナトコ』で吉田照美さんに話してベッドに入って爆睡…ZZZZZZZZZZZZZZ。

8月10日(金)つづき
昼前に目覚めて五輪テレビ・チェック。ボルトは凄いなぁ…と思いながらホテルのインターネットでいろいろチェック。そのあと毎日放送へ。『ちちんぷいぷい』生出演。ボルトの話が出たので黒人のなかでも同じ民族のドミニカの短距離記録よりも日本記録のほうが速いことを話す。日本人が現在のドミニカ人とばかり短距離走を繰り返せば黒人って足が遅いなぁ…って感想が常識になるかも…というモチロン『人種とスポーツ』(川島浩平・著/中公新書)からのウケウリ。東京支社のゲストの山本聖子さんの「レスリングの家族は皆肌の触れ合いが濃密」という話は面白かった。もちろん浜口京子サンの家族の話から派生。聖子さんはフィアンセを家族に紹介したあとお兄さんに殴られたとか。「婚約者を殴りたかったんでしょうけどそういうわけにもいかないので私を…」という説明にスタジオ大笑い&感心。ネット・スポーツ(テニスやバドミントンや卓球)をしてる人には絶対に生じない感覚ですね。水泳選手は水の中のほうが頭が回転しコミュニケーションできるという話をする。これは奥野史子さんから聞いたウケウリ。河田アナのロンドン・レポートは周辺取材ばっかりやったけど面白かった。最後はウェンブリーでなでしこ観戦か…。古いウェンブリーしか知らん人間としては羨ましい…で番組のあとMBSのN氏とK氏と共に焼き肉屋へ。旨い焼き肉屋さんのマネージャー氏から握手を求められて少々困惑。本を出してもなかなかこうはならんのにテレビに出るとこうなるなぁ…と苦笑いしながら別の大阪のホテルへ。今日も大阪泊。ボクシング・ミドル級の村田は上手い闘い方するなぁ。金メダル行けるでぇ…と思いながら明日のテレビ大阪の台本をチェックしてZZZZZZZZZZ…日韓問題か…。

8月11日(土)
早朝。目覚まし時計で目覚めて五輪サッカー日韓3位決定戦。う〜ん。気魄の差が出ましたね。今の日本五輪代表には気魄で韓国に負けてしまう程度の技術と戦術しかなかったですね…と思いながら再度寝ようと思たけどやっぱり寝られず。日本男子は女子の強さを見習わんけえ…試合後グランドに座り込むほどの試合をしたのかなぁ…と脳味噌がイライラしながらホテルのヴァイキングの朝飯をヤケ食いして(こういうときは本も読めませんからね)テレビ大阪へ。『たかじんNOマネー』生出演。本番前に楽屋が隣の桂ざこば師匠に挨拶されて恐縮。大谷昭宏さんとは久しぶり。たかじんさんはモチロンまだお休み。変わって青山繁晴さんと眞鍋かをりさんがMC。韓国大統領の竹島上陸問題や日韓サッカーについて話すが番組中に水道橋博士が韓国サッカー選手がウェンブリーで試合後に「独島は我が領土」というプラカードを掲げたというので仰天。これは大事件!!日本の領土に対する不当な主張という以前にオリンピックに対する冒涜!五輪会場で政治的主張をすることは一種のテロ行為。たしか五輪会場では応援国旗の大きさも定められていて(巨大国旗は禁止)かつて井上康生は表彰式での亡き母親の写真にもクレームを付けられたくらい(人物によっては政治的宗教的様々なPRになりますからね)。これは絶対に許されない行為でJOCは不正行為があったことをIOCに確認し日本政府は韓国政府と韓国選手団を非難してIOCに厳正な処分を要求すべきですね。しかし韓国選手団は試合に勝って調子に乗りすぎたのかオリンピックに対する冒涜という絶対にやってはならないことをやってしまいましたね。おまけに李大統領の竹島訪問に合わせて…という計画的行為ならオリンピックの政治利用という最悪の事態。日本政府も断固たる態度をとってほしいけど番組に出演した経済評論家の三橋貴明さんや元経産官僚の岸博幸さんによると日韓の金融交流(銀行による短期貸付)を止めるだけで韓国経済はすぐに破綻するからそれをやるべしという。なるほど。しかしスポーツに対する韓国の姿勢は間違ってますね。それを日本のジャーナリズムはきちんと指摘するべきでしょう。

8月11日(土)つづき
大阪から帰宅すると新聞社やテレビ局から電話。韓国のサッカー会場での政治アピールについて。本欄に書いたことを話す。産経新聞とスポニチとフジテレビ。いつも電話をかけてくる朝日新聞からの電話取材はナシ…というのは別に意味のないことか?日本女子バレーは韓国を3-0で撃破。日本は女性が強い。日韓球技1勝1敗で少々溜飲を下げる。日本はモチロン五輪会場に竹島のプラカードを出したりはしません。常識も良識もある国民ですから。しかし明治時代に竹島を島根県に編入しサンフランシスコ講和条約で改めて日本領と確認されたという日本の主張に対して韓国はどんな根拠で自国領と主張してるのかな?国際司法裁判所で聞いてみたいですね。

CD
『カルメン』
『カルメン』
『タルカス』
『タルカス』
『タルカス』
『タルカス』
『Emerson Lake & Palmer』
『Emerson Lake & Palmer』
『クリムゾン・キングの宮殿』
『クリムゾン・キングの宮殿』
『IT'S TOO LATE ザ・ピーナッツ・オン・ステージ 昭和フォーティーズ』
『IT'S TOO LATE ザ・ピーナッツ・オン・ステージ 昭和フォーティーズ』
『ベートーヴェン:交響曲第7番』
『ベートーヴェン:交響曲第7番』

8月12日(日)
日曜日。久しぶりに自宅にいる。そういえば先週は毎日出張やった。いや先月末(31日)から毎日外出。まぁこの程度は通常自宅で仕事をすることの多い人間にとっては驚くべき事態でも毎日会社に出勤したり出張のあるサラリーマンには珍しくないこと。今日は一日休んで明日から…と思たけど郵便物の整理やらメールの整理やらメディアからの電話やらナンヤラカンヤラで忙殺される。シャーナイな。そんななかで。おっ。郵便物のなかに佐渡裕サン指揮シエナ・ウインド・オーケストラの『タルカス』発見。ELP(エマーソン・レイク&パーマー)の名作。今年4月のコンサートのライヴ盤。聴きながら仕事。迫力あるなあ。ほかに佐渡サン指揮ベルリン・ドイツ交響楽団のベートーヴェン『交響曲第7番』もあった。これも迫力満点の演奏。というより聴いてて楽しくなってくる演奏。おっ。サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルの『カルメン』なんてのもあった。ドン・ホセはフローレスか。これはゆっくり聴き直そう…と思いながらも聴いてしまう。斬新で新鮮な演奏やなぁ。仕事の電話がガンガンかかってきてゆっくり聴けないままあっという間に男子マラソン。う〜ん……藤原……あかんなぁ…あっ。中本が頑張って6位!大学実業団駅伝優先の日本マラソン界ではこの程度が限界かなぁ…。明日朝早いので早よ寝よ。

DVD
『DVDオペラ・コレクション/ラ・チェネレントラ』
『DVDオペラ・コレクション/ラ・チェネレントラ』
『チャールダーシュの女王』
『チャールダーシュの女王』
BOOK
アレックス・ベロス『素晴らしき数学世界』(早川書房)
アレックス・ベロス『素晴らしき数学世界』(早川書房)
『常識として知っておきたい「美」の概念60』(パイインターナショナル)
『常識として知っておきたい「美」の概念60』(パイインターナショナル)

8月13日(月)
朝3時半起床。朝やなくてまだ夜やで…と思いながらバナナ食って準備して迎えのクルマに乗って文化放送へ。テレビ付のハイヤーが確保できないというので五輪閉会式を見るため放送局に5時入り…までしたのに…これは閉会式やなくてロックフェスか。こんな演出をせんとアカンのんかなぁ…The WhoもQueenも歳取ったなぁ…と思いながら『吉田照美ソコダイジナトコ』でロンドン五輪総括&韓国サッカー選手の「五輪政治利用竹島不当宣伝の暴挙」について思いっきり話す。照美サンもこの韓国サッカー選手の暴挙と韓国メディアの姿勢と日本政府の弱腰には怒り心頭。この問題については昨日仕事でバタバタしながらもNews Logに書き下ろし原稿を入れましたので興味のある方はお読み下さい。
http://news-log.jp/

8月13日(月)つづき
文化放送を終えて東京駅へ。早朝にもかかわらず盆帰省ラッシュで人だらけ。新大阪行きののぞみは満員残席僅少…とかで時間もあるのでこだまでゆっくり寝ていくことにする。これが大正解。ほとんど客のいないグリーン席で爆睡。しかも新大阪止まりだから寝過ごす心配なし。見事小田原付近から京都まで熟睡して新大阪に着くとまだ時間があったので毎日放送隣のジュンク堂丸善書店へ。DVDオペラ・コレクションなんて本を眺めていると持ってなくて面白そうな2冊を発見。ロッシーニ『チェネレントラ』はフローレスとディドナート共演のリセウ歌劇場。カールマンのオペレッタ『チャルダーシュの女王』はメルビッシュ湖上音楽祭ライヴ。この音楽祭の『メリー・ウィドウ』は最高の舞台なので期待を込めて購入。各1990円は期待が裏切られても納得価格。ほかにアレックス・ベロス『素晴らしき数学世界』早川書房と『「美」の概念60』パイインターナショナルを衝動買いして毎日放送へ。『ちちんぷいぷい』生出演。オリンピックのことをアレコレなんやらかんやら喋ってレギュラー・ゲストの元神鋼ラガーマン大畑大介サンにアマチュア・レスリングに転向して五輪を目指すことを唆す(笑)。「いやぁアノ練習は半端やないですよ」と言ってたけど彼の身体能力ならマジでヤレるんとちゃうかなぁ。そんなに甘ないかなぁ…などと思いながら面白いロンドン五輪周辺取材をこなした河田アナに最後にシェイクスピア・フェスティバルの取材を頼んで五輪特別出演週間もオシマイ。ナンヤラカンヤラ忙しかったなぁ…と思いながら新幹線でビールを飲むと爆睡。長い1日短い2週間…オリンピックってそんなもんかも。さぁ…ロンドンとイギリスの経済はこのアトどうなる?……シリア情勢とイスタンブールは……東京は……ZZZZZZZZZZZZZZ。

DVD
『マリリン7日間の恋』
『マリリン7日間の恋』
『王子と踊り子』
『王子と踊り子』
『卒業』
『卒業』
『ヤング・フランケンシュタイン』
『ヤング・フランケンシュタイン』
『ノックは無用』
『ノックは無用

8月14日(火)
久しぶりに外出なし。自宅で過ごす一日。いくつかのメディアからアンケートのような電話がかかってくる。ロンドン五輪で一番感激した日本人選手の活躍シーンは?女子レスリングは強すぎて論外として(多くの人が選ぶでしょうから)男子フェンシング団体銀メダルと陸上男子4×100リレー5位と女子バレー銅メダルと答える。一番残念だったのは…隣国の五輪冒涜反歴史的事実政治宣伝行為。それについてイロイロ情報が入る。IOCロゲ会長が韓国メディアの取材に答えてアノ行為は五輪が否定している政治行為と断じたらしい。当然ですね。しかし平昌冬季五輪はどんな大会になるのか今から心配。新聞&資料&手紙&メール&机の上の整理&電話取材だけで晩飯の時間。久しぶりに五輪スポーツを離れて晩飯映画劇場は『マリリン7日間の恋』。モンローが大シェイクスピア俳優のローレンス・オリヴィエのプロデュース&監督&共演した『王子と踊り子』を下敷きにしてハリウッド的に浅く描いたウブな男性の青春映画。ウブな若者の大人になるきっかけが年上の女性(女教師や恋人の母親や伯母さん)でなくマリリン・モンローというところがミソ。愛犬物語の犬を宇宙人に置き換えた『E.T.』や『エディプス王』の父親殺しに宇宙戦争を加えた『スター・ウォーズ』などと同じパターンの古典の書き換え。基本は古典だから面白くないわけがない。モンローの苦悩やオリヴィエの心理をもっと深く…というのは八百屋で魚を求めるようなモノ。これはハリウッド映画。しかも最近のハリウッドには珍しく1時間40分程度の長さに仕上がったのは見事。それはともかく原稿を書かねば…。とりあえず今日は寝よ。

8月15日(水)
朝RKB毎日生電話出演。『中西一清スタミナラジオ』でロンドン五輪総括。過去の五輪で“失敗”と断定された大会は存在しない。1936年のナチス五輪も1972年のテロル五輪も1980&84年の半分五輪もそこに何らかの開催価値が語られる。即ち五輪は歴史そのものである。今回のロンドン五輪は…2年後くらいに価値が語られ始めるに違いない。経済的な失敗はなかったのか…都市再開発は成功したのか…韓国選手の五輪冒涜はどういうふうに歴史に刻まれるのか…なんて話をして地方新聞(通信社配信)原稿執筆。やはりテーマはロンドン五輪。「ボーダーレス五輪」の最終目標は国境・男女・障害者・メディア(交流サイト)…等のボーダーレスに加えてアスリート(スポーツをやる人)とファン(見る人)のボーダーがなくなること。つまりすべての人がスポーツマンになれる環境が整備されること。それがスポーツ基本法の基本精神でありそれが東京五輪招致の目標であること…等々苦労しながら書きあげる。ふうううう。晩飯サッカー劇場はA代表ベネズエラ戦。シモン・ボリバル・オーケストラが日本公演のときアンコールで客席に向けて投げ入れたベネズエラ国旗模様のジャンパーを着ているチーム・スタッフがいて何故か感激。ベネズエラ国歌を歌った歌手も絶品(歌はチョット長かったけど)。アメリカに嫌われてチャベス独裁国家と非難されてきた国がクラシック音楽界でもスポーツ界でも躍進してるのは何故…?結果は1-1引き分け。まあ本番以外の練習試合では問題点が出たほうがエエから結果はドーデモエエけど我々日本人はもう少しベネズエラ(ベニスのように美しい国)のことを知ったほうがいい。ブータンを理解しようとしたのと同じように…。

DVD
『生きる』
『生きる』
『ピラニア』
『ピラニア』

8月16日(木)
朝起きて部屋の整理。一日で済む仕事やないな…と思いながら中断。『連合通信』の短い原稿を書き始めるがなかなか上手く書けない。日韓サッカー試合後の韓国選手の愚行と竹島問題を短くまとめるのは難しい。昼飯で中断。昼飯オペラ劇場はリセウ歌劇場のロッシーニ『チェネレントラ』第1幕。いやぁ最高に素晴らしい演出と演奏で元気が出て『連合通信』の原稿を書きあげて桐蔭横浜大学の学生たちのレポート採点を開始。あんまり面白いのはないなぁ…と思いながら採点してると教務課からメール。ぎょえ。採点締切は20日やと思てたらソレは立教大学の採点で桐蔭は15日締め切りとか。スンマセンなんとか明日には…とメドを付けて晩飯ドキュメンタリー劇場は昨日録画した終戦特集NHKスペシャル…と思たけど重そうなので(当たり前ですね)BSでBBCの超古代生物ドキュメンタリー(アノマロカリスのカンブリア紀より古い話に感激!)を見たあと尖閣問題のニュース番組をいろいろ見る。竹島問題もそうやけど東京のTVは窮屈みたい。大阪のTVのほうが自由に喋れるのは何故?そういえば今日某TV局の日中韓でスポーツを語る…という番組に出演すると返事をしていたのが企画が変わったとかで出演依頼が消えた連絡がメールで届いた。過激な発言…いや当たり前の発言はダメなのかなぁ。そー言えば昨日在日の教授がTVで当たり障りのないことを話してたけど彼は竹島や尖閣はどっちのもんやと思てるのかなぁ…と思いながらチャンネルをまわすとWOWOWで黒澤明の『生きる』をやってたので見てしまう。昔26歳のとき初めてヒッチハイクのような海外旅行でスペイン一周をしてバルセロナからグラナダへ夜行列車に乗ったとき同じコンパートメントに乗ってきたベルギー人の学生4人が日本人ではイサオ・トミタ&ケンジ・サワダ(フランス語でシャンソンを歌ってましたからねえ)&アキラ・クロサワが好きだと言いだして『生きる』の最後の歌を歌ってくれといわれたので♪い〜のちいみじいかし〜…と歌い出して拍手喝采を浴びたのを思い出した。青春でしたね。高校生のとき『生きる』を初めて名画座で見たときは最後のシーンがカラーで真っ赤な夕焼けだったように記憶してるけどDVDで見てモノクロのままだったのでガッカリした。あれはカラーのはず…と念を入れて見たけど今日もモノクロでした。がっかり。俺の目に今も焼き付いてるあの真っ赤なカラーの夕焼けは幻だった…?そのあとWOWOWは超B級映画『ピラニア』…はっはっは。ツッコミドコロ満載のB級どころかC級D級EF級映画。あ。体操競技ではレベルが高くなっていくのや…寝よ。

8月17日(金)
朝早くから仕事始めて午前中で桐蔭横浜大学で小生の授業を受けた学生たちのレポートの採点完了。今年はちょっとレベルが低いなぁ…A(80点以上90点未満)は4人いたけどS(90点以上)はゼロ。点数はどーでもエエけど思わずギャハハハハと興奮できる内容がなかった。レポートのテーマは毎年同じ。興味のあるスポーツマンorスポーツウーマンorスポーツ関係者にインタビューすると仮定してテーマのタイトルと20の質問を書け…というもの。選ばれたスポーツマン1位はイチロー7人。以下田臥勇太6…中村俊輔4…香川真司・錦織圭・内村航平・宮崎大輔各3…競技別ではサッカー28野球20バスケ11テニス8陸上7女子バレー5水泳3。バスケの人気が粘り強く田臥以外に波多野・バルボサ・並里・ジョーダン・大神雄子…なんて有名選手のなかにあまり知られてない選手が並ぶ。テニスは錦織以外全員外国人選手(フェデラー・ジョコビッチ・ロディック・ガスケ・ヒューイット)。五輪イヤーで陸上選手が多かったのも特徴(ボルト2・イシンバエワ・室伏・朝原・為末・山崎=競歩)。ちなみに野球20のうち巨人選手3(由伸・杉内・亀井)は史上最低?他はイチロー以外ダルビッシュ2新庄・工藤・松井秀喜・藤川・田澤・宮本・中村剛也・斎藤佑樹。外国人選手ゼロも珍しい?サッカーの内訳は俊輔・香川以外にヒデ2ベッカム2カズ・川島・川口・長谷部・長友・憲剛・本田・遠藤・石川・梶山・豊田・澤2・近藤(フットサル)…バラケるのが今年の特徴?女子バレーは木村沙織2竹下・栗原・高橋。水泳は北島・入江・フェルプス。ギョッと驚いたのはKARAとATSUSHI(EXILE)。広義のスポーツマンとして大いに面白いけどインタヴュー内容は平凡でレベル低く残念。JoseRajas(ラケットボール)栗城史多(登山家)なんて珍しい人選も。そー言えば毎年常連の浅田・安藤・高橋…等が消えて中野友加里一人だったのはフィギュア界の将来が心配?そんななかでハーバート康を選んだ学生(しかも女子!)には大ギョーテン!!シブイ人選やなぁ!!御存知ですよね。柴田国明と死闘を演じた超ファイター・タイプのボクサー。なぜ彼を選んだのか…インタヴューの質問項目からはよくわからない…父親の影響としか考えられないが…。いろいろ考えさせられて面白い。しかし授業には30人程度しか来なかったのにレポートはなんで130人もおるねん!?採点をコンピュータ入力して午後からは立教大学のレポート採点。こっちは40人程度やから…しかしこっちも今年はレベルが低いなぁ。夜までかかってAなしB5人か…。インタヴューの仕方の教え方を反省すべきかも…。立教学生がインタヴューに選んだトップ選手はイチロー2松井秀喜2田臥勇太2北島康介2…。母集団が少ないけどバラケてるのはいいこと?競技別では野球11(前記以外金本・清原・新庄・由規・増渕・田中将大・斎藤佑樹)で巨人選手はゼロ。サッカー6(永井・石川・俊輔・本田・インザーギ・ポポヴィッチ)…とこれまたバラケてる。珍しいところでは皆川賢太郎・法華津寛・佐々木翔(バドミントン)・須黒祥子(バスケ審判)…さらに珍しいところでは広瀬一郎・玉木正之なんてのもあった。広瀬さんも立教で教えてますからね。しかしこの人選は失敗かな。採点者が当人たちを熟知しすぎているだけに質問内容はよほど踏み込まないと評価できないから…。広瀬さんへの質問はまずまずだったけど俺への質問は甘かったなぁ…とイロイロ楽しませていただきました。とはいえ久々の長時間デスクワーク…それもノーエアコンで汗まみれになりながら…は疲れたなぁ。

DVD
『カーズ2』
『カーズ2』

8月18日(土)
本欄以外の更新が滞ってますけどお盆休みなので失礼。今月は1回だけ来週22日更新予定です。

8月18日(土)つづき
暑いですねえ。世の中はまだお盆休み?小生はようやく五輪騒動と大学採点騒動が一区切り。4年後のリオのときも同様の騒動を繰り返すのか…ウン引退にはまだ早いし繰り返すのでしょうね。生涯一スポーツライターというのも悪くないですね…などと思いながら大学の採点に間違いがないかチェック。俺自身は大学の試験なんて受けたこともないしドーデモエエと思てるけどソーユーわけにもいかんやろと(成績を真剣に考えてる人もいるでしょうから)雑誌や新聞の原稿を書くときと同様かそれ以上に真面目にチェックしてるとあっという間に夕方。少し涼しくなって秋風を感じながら黒兵衛と散歩したあと久しぶりにヨメハンと『鮨処もり山』へ。久しぶりのもり山さんの肴は美味いなあ…とつくづく感激しながらカウンターに座ったお客さん(妙齢の御夫婦)と話したりしてると2組目のお客さんは小生のホームページ(ココ!!)を見て来られたとか。大将!マージンよこせ!(笑)。おまけに小生の『京都祇園遁走曲』を読んで京都祇園を旅行されたこともあるとか。感激したので六道珍皇寺の携帯ストラップを自分の携帯からはずしてプレゼントする。数珠と小野篁のミニフィギュアというレアものです。そのあと『213』へハシゴ。常連の原発技師と久しぶりに歓談してると長女が仕事から帰宅。久しぶりにウィスキーのロックなんてのを飲んでるところへ衆議院議員の浅尾慶一郎さんが友人と登場。2週間前彼の支持者との集まり「そろばん塾」で講演させてもらった御礼を喋ってると一緒におられたハーフのような人物を紹介されてその彼がホーキング博士の友人とか。ギョエ。宇宙の始まりをほとんど知ってる人類最高の知性。メールで美女について書いたりする女好き人間でもあるらしい。そーゆーもんか。浅尾さんにキャスティングボートを握るだけではつまらんですよ…云々と話して微酔い帰宅。久しぶりにゆっくりした一日。次女は餓鬼を連れて東京の友人宅で多摩川花火見物でお泊まりとか。毎日少しは見せられた『カーズ2』のビデオを今日はまったく見ないままベッドへ。

CD
『シェーンブルン宮殿夏の夜のコンサート2012』
『シェーンブルン宮殿夏の夜のコンサート2012』
『モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番&21番』
『モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番&21番』

8月19日(日)
毎日暑いですねえ。今日で世の中もお盆休みが終わり。こちとら汗をぶりぶりかきながら部屋の整理。汗をかくだけではツマランのでBGMを…ウィーン・フィル毎年夏の夜恒例のシェーンブルン宮殿での野外コンサート。今年の指揮はドゥダメル。この天才指揮者はどこまで驀進を続けるのか。しかし見事に歯切れのイイ演奏に仕上げる指揮っぷりは素晴らしいとしかいいようがない。続けて内田光子のピアノ弾き振りでモーツァルトのP協9&21番。涼しい演奏は夏向きですね。ホームページの原稿もまとめてイロイロぐちゃぐちゃやってるうちに一日が終わる。暑さのせいかボンヤリ。まさか五輪疲れではないやろけど…明日朝早いし早よ寝よ。

8月20日(月)
朝迎えのクルマに乗って文化放送へ。日本周辺の国境問題(なんで中国が韓国とロシアの主張を無条件で支持するねん!?)やら五輪メダル獲得者のパレードやらについて。それは首相の表彰も含めてパラリンピック後に一緒にするべきですよね。それが世界の常識なのに2020年五輪招致に動いてる国が情けないことです。ラジオが終わって銀座へ。うわっ。パレードの3時間以上前やというのにモウ場所取りで鬼の反吐(人だらけ)。近くの喫茶店でとりあえず朝食撮りながら読書は半藤一利『日露戦争史1』なるほど昔の人は頑張ってたけどここらあたりが現在の国境問題にもつながってますね。パレードが近づいたので外へ出ると人だらけで身動き取れず。何人かの人に取材ですか?と話しかけられるけど取材どころでなくただの見物。最近はただの見物もマスコミ関係者として現場にいれば取材という言葉を使う悪弊をTVが広めてしもたなぁ…と思いながら周囲の人と話。茨城や千葉から来た人が多い。新潟から来た人も。上から紙吹雪が落ちると警官がメガホンで上に向かって大声で「紙吹雪は禁止されてます!」そのうちパレード開始。ブラスバンドくらい傭えば…という声もありながらみんな手を振って大興奮。コレだけ多くの人が応援してたことを選手に知ってもらうにはいい機会。しかし繰り返しますがパラリンピックが済んでからどっちのメダリストも一緒にやるべき催しでしたね。ついでに山野楽器でDVD購入。パッパーノ指揮コヴェントガーデン歌劇場のプッチーニ三部作。面白そうなので衝動買い。山野楽器の中も階段から手を振る人でイッパイ。コレだけ多くの人が集まった割には演出も何もナシでチョイト不満の声も。帰宅して部屋の掃除&家の整理と掃除…いろいろやるべきことは山積み…とはいえ暑い。少し早いけど週末のオペラ講座のレジュメ作り。晩飯オペラ劇場は山野楽器で買った三部作から『ジャンニ・スキッキ』。現代版演出が面白かった。イタリアの家族やかましさがよく出ていた。いろいろ電話がかかってきて明朝も朝からテレビに出ることになったので早よ寝る。

DVD
『はやぶさ』
『はやぶさ』
『神様のカルテ』
『神様のカルテ』
『坂の上の雲13日本海海戦』
『坂の上の雲13日本海海戦』

8月21日(火)
朝迎えのクルマに乗ってテレビ朝日へ。『モーニングバード』生出演。その直前に『やじうまテレビ!』に出演してた中尾彬サンと涌井雅之サンに控室でバッタリ。いやぁ大阪で逢わなくなりましたねぇ…などイロイロわいわい話してスタジオへ。テーマは2020年東京五輪招致について。昨日のメダリストのパレードで招致賛成派が増えたとの見方に増えたあとにまた減るようでは何にもならないので何故五輪を招致するのか…賛成派は反対派をきちんと説得出来なければならないこと…約3兆円の経済効果は(ギリシアの現状を見ると)意味があるとは思えないこと…昨日のパレードも本来はパラリンピックが終わってからやるべきこと…文科省と厚労省でスポーツ行政と障害者スポーツ行政が縦割りになっていること…スポーツ庁が設置されてもたとえば高野連はスポーツ庁の管轄にならない(教育重視で文科省に留まる)可能性があること…そんな日本の遅れたスポーツ行政を正す方が根拠薄弱の経済効果などよりよほど経済的にも効果があるはず…といったことを話す。もっと有意義な五輪招致にするための話し合いがプロ野球や高校野球を主催してるマスメディアでどこまで話せるのか…が問題でしょうね。ハイヤーで帰宅せず大船のTSUTAYAに寄って明後日の辻井伸行クンへのインタヴューに備えて彼が映画音楽を手がけたDVDを2枚借りる。ついでにプラス3枚。5枚で1000円ですからね…ってTSUTAYAの戦略にハマッテルのかも。それはさておき帰宅して昼飯映画劇場は『坂の上の雲13日本海海戦』。この最終回だけ見てへんかったので見直す。NHKが力を入れたことはわかったけど創世記の描き方の違和感。『趣味の遺伝』で「陽気の所為で神も気違いになる」と日露戦争の騒ぎを批判した作家にしては態度が弱いのでは?午後週末オペラ講座のレジュメを完成させて晩飯前の映画劇場は『神様のカルテ』。看護師をしてる次女から何度も聞いたような医者と患者の物語。娘の話は看護師と患者の話やったけど同じようなモンか。辻井君のピアノが美しい。続けて晩飯映画劇場は『はやぶさ』。竹内結子大活躍。宇宙物理学がキライでない俺には悪くない映画でしたね。しかし音楽に辻井クンの名前がなくぴあのもそれほど活躍せず…と思ってるとナニィ!!はやぶさ関連の映画は3作あって辻井クンが音楽をやったのは『はやぶさ はるかなる帰還』だとか。うわぁ。TSUTAYAで借り直さねば。映画の途中で大阪毎日放送のラジオ『たねまきジャーナル』電話出演。かなり詳しく東京五輪招致の素晴らしい点と問題点をゆっくり喋ることが出来る。東京のメディアではナンデこーゆー喋り方が出来んのやろ?時間の短さだけの問題ではないはずやけど…。

8月22日(水)
朝RKB毎日放送『中西一清スタミナラジオ』生電話。五輪メダリストのパレードについて。昨日TVで喋ったようなことを繰り返す。午前中に七里ヶ浜に近い病院へ。久々の定期検診。特に異常はなくかかりつけの先生とマスメディアに関する話。オリンピック以上に日本のマスメディアこそ商業主義に走っていて政治経済どころか日本のスポーツ界についてもマトモに喋れない。ジャーナリズムが機能していない…という話。帰宅後明日の河口湖音楽祭での辻井伸行クンのトークショウに備えて聞き手として改めて資料に目を通しているとTBSの『ひるおび』から電話取材。五輪で獲得できる日本のメダル数について。日本の人口とGDPを考えるならメダルなんて国がカネさえ使えば現在の倍くらいは取れる。しかしスポーツの目標はソンナコトではない。誰もがスポーツのできる豊かな社会環境を作って幸福な社会を築くことが目標。その結果メダル獲得数も増える…というのでなければ意味がない…という話を電話でしたあと東京MXテレビから電話。今週末の猪瀬直樹副都知事の番組の対談出演依頼。前の2016年の五輪招致の時は石原都知事と対談したけど今度は副知事か(笑)。実質的になったということですね。猪瀬氏とはエンジン01や三枝氏のオペラ会場などで何度も会って話してるけど仕事は始めてか…と思いながら喜んで引き受ける。あとは辻井クンの新しいCDを聴きながら明日の準備。辻井クンのモーツァルトはやさしいなぁ。明日はやっぱりロンドン五輪の話から入ろうかな…以前インタヴューしたとき水泳でパラリンピックに出たい…と言うてたくらいやから…と思いながら晩飯サッカー劇場はヤングなでしこvsニュージーランド。メキシコ戦を見たとき強いなぁ…と思たけどTVつけたら前半15分でナニィ!!0-2で負けてるやん。その後はヤングなでしこが攻撃しまくり。もう少し組み立てを上手くすれば…しかしU-20やしなぁ…などと思いながら結局同点引き分け。まぁグループリーグとしてはイイ薬になりましたね。あとシリアで亡くなった女性ジャーナリストに関する報道をいくつか見てベッドへ。スポーツ・ジャーナリズムもこの素晴らしいジャーナリストに恥じないような報道をしなければ…と思いながら眠っていると深夜にTBSから電話。日本は今回の倍の70個くらいのメダル数は取れる…という部分をもう一度喋ってほしいという。そこだけ使うことはイヤですよ…といいながら相手の要求に応じる。明日はどんな番組が作られるのかちょっと心配。

8月23日(木)
朝起きてすぐに辻井伸行クンの資料を読み直す。ちょっと落ち着かん感じはなんでかな?去年は映画音楽を手がけたりカーネギーホールにデビューしたりで今年もアシュケナージ指揮でロンドン・デビュー&サンクトペテルブルクの白夜祭にゲルギエフの指揮で参加…という今や世界的大ピアニストと言っても決して過言ではない人物の初のトークショウの聞き手兼案内役を務めるというのは光栄とはいえチョイとプレッシャーを感じる。まぁガンバロウ!と気合いを入れて家を出て湘南新宿ラインで新宿へ。そこから「かいじ」に乗って大月へ。大月からタクシーで河口湖のステラシアターへ。残念ながら雲が多くて富士山は見えず。何年か前にココで初めて河口湖音楽祭の佐渡裕指揮シエナの演奏を聴いたときは野外劇場だったのが今は屋根が付いてる。キャパ3000くらいのけっこう大きいギリシア野外劇場風シアターは聴衆や観客としては楽しいやろけど舞台に立つものとしては…まぁ何とかなるわい…と思いながらスタッフの人に案内してもらってるところへ辻井クン到着。お母さんのいつ子さんやavex classicのN社長も一緒。久しぶり〜よろしく〜と挨拶すると「トークなんて初めてなんでコンサートよりも緊張します」ってそれはこっちの台詞やがなぁ…と思いながら「ドーモナイドーモナイ!!カーネギーに出た男が何を言うてるねん」…で軽く打合せのあと辻井クン一行は一旦ホテルへ。小生は仮眠。そして資料見直して日が落ちたところで1000人くらいの聴衆相手にトークショウ開始。いやぁ楽しかった。辻井クンのオモシロイ話に完全に助けられました。オリンピックで北島選手を応援したり内村選手に拍手したり…という話から…水泳でパラリンピックに出たい…映画音楽に挑戦した話…カーネギーに出たときの話…ピアノを始めたとき以来のピアノとのお付き合いの話…ピアノを辞めたいと思ったことは一度もない…そして…ショパンやベートーヴェンやドビュッシーやモーツァルトの話…さらに…恋をしたい…意中の人は…???…という話までアッという間の1時間。途中に映画『はやぶさ はるかなる帰還』から1曲演奏してもらい最後はモーツァルトの『トルコ行進曲』…選曲もニクイけどステージの上で聴いた小生は最高に幸福。終わってチョイト疲れを感じたけどお母さんから感謝されて聴きに来てくれてた文化放送スタッフのKクンも面白かったと言ってくれて何故か夏休み中の佐渡サンの大ファンのTBSアナウンサーも駆けつけてくれててスタッフにノブ君との記念写真を撮ってもらってK君のクルマで一路鎌倉の自宅へ。いやぁ終わってみれば楽しい一日でした。ノブ君ホントにありがとう。

8月24日(金)
結構朝寝。歳を取ると目が早く覚めるというのは体験的に実感してるけど身体がドッと疲れるほどの仕事をすれば朝寝につながるものらしい。朝起きて部屋の整理。整理が追いつかないのは本やモノが増えすぎたから。早く売って処分せねば。昼飯の時に映画でも見ようとしたら次女が仕事休みで孫がTVとDVDを占拠。またまた『カーズ』を見せられる。いや『カーズ2』だった。チャギントンやトーマスよりもクルマがイイらしい。まぁ電車や機関車よりも自由が効きますからね。午後から毎日新聞のコラム執筆。ここでもオリンピックを総括&東京五輪招致の根本的問題に触れる。つまりマスメディアがスポーツを支配してはいけないということ。音楽もいけませんね。読売ジャイアンツ・朝日高野連・NHK交響楽団…。短いコラムなので音楽は今回は除くとしてメディア・スポーツ批判は小生のライフワークになるかな…。晩飯は『鮨処もり山』へ。CA音楽事務所のS社長と歓談。同い年やけど元気やなぁ。昨日の辻井クンのトークの話のあとこの先66歳までの6年計画の話を聞く。イロイロ協力しまっせえ。やっぱり酒は飲まんほうが元気なんかなぁ…。

DVD
『プッチーニ歌劇:つばめ』
『プッチーニ歌劇:つばめ』
『時計じかけのオレンジ』
『時計じかけのオレンジ』
CD
『ロッシーニ歌劇:チェネレントラ』
『ロッシーニ歌劇:チェネレントラ』
『ロッシーニ序曲集』
『ロッシーニ序曲集』
BOOK
村上春樹『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』(新潮文庫)
村上春樹『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』(新潮文庫)

8月25日(土)
朝仕事部屋の整理。仕事部屋というのは乱れて片付けて乱れて片付けて…の繰り返し。いや仕事部屋に限らずあらゆる部屋&家の中がそうかもしれん。いやいや人間の社会も都市計画も国家の歩みも国境問題も地球上すべてのことが…乱れて片付けて乱れて片付けて乱れて……の繰り返しかも…と思いながら部屋の片付け。BGMはロッシーニ。『時計じかけのオレンジ』の暴力シーンのBGMもロッシーニでしたね。村上春樹の物語にもスパゲッティを茹でるシーンのBGMがロッシーニでしたね。何の小説やったかな…たしか『この世の終わりとナントカカントカハードボイルドワンダーランド』とか長ったらしいタイトルの(『1Q84』よりもずっと)面白い小説でロッシーニの『泥棒カササギ』やったかな。片付けて乱れて片付けて乱れて…スパゲッティ食べて出して食べて出して…食て寝て食べてまた食ってそのうちみんな死んで行く…とは櫻川唯丸師匠の江州音頭か…などと思いながら部屋の片付けは中途半端のまま新横浜へ。新幹線で名古屋へ。栄中日文化センターで『オペラ講座』。その前に11月にトリノで佐渡裕さんが指揮する『カルメン』を極私的に見に行くツアーが可能かどうかで中日旅行社の人と打合せ。ミラノでドゥオーモ(大聖堂)やカーサ・ヴェルディ(ヴェルディの建てた音楽家のための養老院)を見物してトリノでピザ食って『カルメン』見るだけのツアー。まだトリノのオペラハウスのチケットセンターが夏休みで話にナラン(イタリアらしいなぁ)らしいけど行ければ嬉しいな…と思いながら計画だけ立てる。オペラ講座はプッチーニ『つばめ』。華麗なプッチーニのメロディに乗って高級娼婦の悲劇をドミンゴの奥さんの演出した映像で楽しむ。終わってからいつも助手を務めてくれてる名古屋在住のKクンがロンドン五輪に行ってきたのでその報告を聞く。ふ〜ん。ロンドンのパブでは夜はオリンピックなんか誰も見てへんかった(テレビをつけてなかった)のか。ジャパン・ハウスは関係者と日本のメディアしか入れへんので東京五輪招致にはほとんど関係なかったのか…今度猪瀬副都知事に糺したろ…と思いながらプログラムなんかのお土産をもろて新幹線で帰鎌。

DVD
『日本一の色男』
『日本一の色男』
高野孟『原発ゼロ社会への道程 ── 日本は「核なき世界」への先導者となるべきだ』(書肆パンセ)
高野孟『原発ゼロ社会への道程 ── 日本は「核なき世界」への先導者となるべきだ』(書肆パンセ)

8月26日(日)
うわっ!日曜日や!休みや…と驚くほどゆっくりした一日。まぁやることは…部屋の掃除とかイロイロあるのですけどね。当面の締切やTV出演がないとこんなに穏やかに過ごせるモノか…と自分でも呆れる。朝からテレビ。題名のない音楽会で『ウェスト・サイド・ストーリー』の話を聞いたあと先日一緒に寿司食ったS社長にダニー・ケイがNYフィルを指揮したビデオをダビングしてあげる約束をしたことを思い出す。機械をガチャガチャといじくってようやく成功。昔はダビングももっと簡単やったのに複雑な世の中になったもんや。しかしダニー・ケイの指揮ぶりは見事。ギャグも面白いけど音楽はチャイコフスキイもシューベルトも全部アタマに入ってる。このLDはメチャメチャ貴重。素晴らしいビデオやレコードが再発売されずに消えていくなぁ…と思いながら午後からはTSUTAYAで借りた植木等の『日本一の色男』。古澤健吾監督の真上天井ショット健在。浜美枝&淡島千景&団令子&草笛光子&白川由美…美女も健在。1963年で五輪1年前の作品なのに完成したての国立競技場で植木等の歌うシーンは圧巻。座席が木製長椅子で貧弱なのは御愛嬌。街を走る自動車も可愛い。東京の空が大きく青い。おまけにクレージー映画で何度も使われた東京駅前大和証券ビルの短編ドキュメンタリーが面白かった。古き良き時代…か…。晩飯はヨメハンと次女と孫を連れ添って買い物をしたあとファミレスへ。まぁタマにはエエやろ。そんな事情で明日のラジオの打合せが遅くなって文化放送のKサン!スンマセンでした。電話で明日のラジオの打ち合わせしたあとヤングなでしこ田中陽子の見事な2本のフリーキックその他を見て明朝が早いのでベッドへ。次は日韓戦か。U-20の女の子には別にモロモロ…は関係ないはずやけど…。

DVD
『黒の試走車』
『黒の試走車』

8月27日(月)
朝4時半起床。5時の迎えのクルマに乗って文化放送へ。郵政民営化の中途半端さとパラリンピックについて。民営化が決まった時点で小さな郵便局がつぶれることはある意味で常識。残す…なんて言った政治家のウソに気付かなきゃ。羽田空港はこれ以上拡張できないから成田空港を造る…とかつて官僚と政治家が力説したのもウソでしたもんね。パラリンピック開幕の話題に自転車ツール・ド・フランス7連覇のアームストロングがドーピング失格で全タイトル剥奪永久追放になったことを取りあげる。しかしねぇ彼は精巣腫瘍で脳と肺に癌が転移していたのを克服して復活したのですよ。ただ追放するだけじゃなくどんなクスリをどんなふうに飲んでいたのかすべて公開することこそ今後の五輪とパラ五輪と世界のスポーツに重要なデータのはずですね。帰宅後チョイト仕事して昼飯映画劇場は梶山季之原作増村保造監督『黒の試走車』。新車開発産業スパイ合戦と男の人生の虚しさ。増村の映像が素晴らしい。昔(50〜60年代)の日本の商業映画はよくできてるなぁ。午後から部屋の掃除。夕方大船のTSUTAYAに寄ってまた映画を借りて『213』でビールを2杯。ういーっ。ナニィ!初音ミクがYouTubeでモーツァルト『魔笛』の夜の女王のアリアを歌ってるって!?よっしゃ。探してみよ。帰宅後晩飯映画劇場で遠藤周作原作熊井啓監督『海と毒薬』を見よと思たら孫が保育園から母親と一緒に帰ってきてアフリカのオオミミギツネの物語に変えられる。まぁシャーナイわい。本読んで寝よ。半藤一利『日露戦争史』。状況は第二次大戦前とそっくりですね。ある意味で現在とも?

HATSUNE MIKU
『初音ミク モーツァルト「魔笛」夜の女王のアリア』
『初音ミク モーツァルト「魔笛」夜の女王のアリア』
『初音ミク バッハ「ガボット」BWV1006』
『初音ミク バッハ「ガボット」BWV1006』
『初音ミク バッハ「小フーガ」 BWV578』
『初音ミク バッハ「小フーガ」 BWV578』
『初音ミク バッハ「マタイ受難曲」』
『初音ミク バッハ「マタイ受難曲」』
『初音ミク バッハ「6声のリチェルカーレ」BWV1079』
『初音ミク バッハ「6声のリチェルカーレ」BWV1079』
DVD
『海と毒薬』
『海と毒薬』

8月28日(火)
朝から部屋の片付け&コンピュータ内のメールやドキュメントの片付け。どっちかというと部屋の片付けのほうが動的で静的なコンピュータ内の片付けよりも健康的。仕事場のエアコンは基本的につけないことにしているので汗をかきながら本棚や新聞の整理。そのあと机に座ってパソコンの画面を見つめるのは一種の病気ですね…などと思いながら「初音ミク モーツァルト 夜の女王」で検索するとアリマシタアリマシタ。You Tubeに初音ミクの歌うモーツァルトのオペラ『魔笛』の「夜の女王のアリア」。その音程の確かな機械的アニメ声に思わず吹き出す。上海太郎の作詞の替え歌『たこ焼き屋のおばちゃんの歌』まである。ただしコレはパロディのパロディであまりおもしろくない。それよりバッハの小フーガやカノンのほうが面白い…などと思いながらコンピュータ内の大掃除は進捗せず。昼飯映画劇場は昨夜見れなかった『海と毒薬』。熊井啓の映像が素晴らしい。若き渡辺謙と奥田瑛二の演技も。そういえば5年くらい前に何かのパーティの席で奥田瑛二さんから是非見てくれといわれて見ますと答えた約束がやっと果たせた。ナルホド見る価値のある映画。午後からコンピュータ内の大掃除の続き。夕方に大船へ。MXテレビのディレクターと今週末の猪瀬直樹副都知事の番組『東京から始めよう』の打合せ。2020年東京五輪招致について1時間たっぷり話し合います。そのあと『鮨処もり山』へ。新潮社のO氏と打合せ…というか飲み会。様々な話。編集者とのこーゆー機会が最近減ったなぁ…けど結構重要なんですよね…と思いながらいくつかの連絡事項を話し忘れてメールを打つハメに…てなことですべてをメールで済ますことになってしまうのかいなぁ…。机に座ってキイボードを打つメールは静的で不健康…とはいえ酒を飲まないだけ健康的?&非人間的?

DVD
『黒い十人の女』
『黒い十人の女』
『ロッキー・ホラー・ショー』
『ロッキー・ホラー・ショー』

8月29日(水)
朝RKB毎日放送『中西一清スタミナラジオ』生電話出演。ロンドン五輪が26競技302種目に204カ国&地域で約1万1千人の参加に対してパラリンピックが20競技503種目で166カ国&地域から4297人の参加という数字の意味と「パラリンピックのオリンピック化」の光と影について話す。注目される一方で弱者切り捨てがこの世界でも…ということですね。今日も暑いなか部屋の掃除。昼飯映画劇場は市川崑監督という以上に夫人の和田夏十サンの書き下ろし脚本が大活躍の『黒い十人の女』。女の映画ですねえ。女性は怖くて強くて素晴らしいですねぇ。山本富士子と岸恵子の激突が見事ですねえ。大女優がこーゆー魅力を発散する映画は最近ないですねぇ。昔ボローニャ・オペラの来日公演で見たミッレラ・フレーニとフィオレンツァ・コッソットによる『アドリアーナ・ルクヴルール』を思い出しましたねぇ。男を奪い合う女の二重唱はホントに怖かったですねぇ。いやぁ強い女性は魅力的…って俺はマゾか?午後からも部屋の片付け。晩飯映画劇場はお馬鹿ミュージカル『ロッキー・ホラー・ショー』。1975年のイギリス映画でカルト・ムービーの一種。70年代のインモラル=ホモセクシュアル・バイセクシュアル・フリーセックス・殺人・カルト・カニバリズム…が山ほど盛り込まれた全く意味のないロック・ミュージカル。それを最後まで見せてしまうのだから大したモンです。昔見落としたので見直したけどティム・バートンのミュージカル『チャーリーとチョコレート工場』なんかの元ネタですね。パラリンピック開会式録画予約してゆっくり寝よ。

8月30日(木)
朝から五輪招致関係の資料を整理。今更知ってることやけど一応頭に入れて午後から東京へ。某音楽事務所に寄って辻井伸行クンの資料を返却したり河口湖音楽祭で世話になった御礼を言ったりダニー・ケイ&NYフィルのLDを貸したげたり初音ミクがモーツァルトやバッハを歌ってること教えたげたり…で小学館へ。『DIME』の取材を受けて東京五輪招致に賛成の立場から問題点をイロイロ喋る。考えようによっては俺の指摘する「問題点」は招致反対派の指摘する問題点より大きな問題ですね。何しろ東京五輪招致とスポーツ庁設置をきっかけに読売が巨人や箱根駅伝を手放し朝日が高野連を手放し…オリンピック(文科省)とパラリンピック(厚労省)とプロスポーツを一体化させ…あらゆるスポーツ団体で男女障害者を同一組織にさせなきゃ…というものですから。ナツカシイ小学館を出てタクシーで西麻布の猪瀬直樹事務所へ。仕事場や高さ10メートルの本棚などを見せてもらったあと地階のちょっとした暖炉の前でMX-TV録画撮り。猪瀬直樹氏がMCを務める『東京から始めよう』で東京五輪招致を中心に日本のスポーツについてイロイロ話させていただく。経済危機のスペイン(マドリッド)シリア危機のトルコ(イスタンブール)…そのうえ2024年はパリの100年ぶりの五輪開催がほぼ決まり。メチャメチャ可能性が高まるなかで日本のスポーツ改革を是非とも東京から始めよう!というわけ。最後に東京五輪2020開会式のメインキャラは初音ミクで3DCGが団十郎や幸四郎の助六や弁慶とコラボ…と話して収録が終わって国立競技場へ…も考えたけどU-20女子ですから韓国の応援団の様子を見たところで…で帰宅して前半途中1-0からTV観戦。あっという間に同点にされたあと見事なシュートと鮮やかなドリブル&パス&シュートで3-1。そのままヤングなでしこ勝利。そーいえば『週刊プレイボーイ』の今週号で岩井志麻子サンが韓国人の旦那をネタに韓国との付き合い方を御教示してくれてるのがナカナカ面白い。ポイントは絶対謝っちゃダメ&無視が効果的。ナルホド。

8月30日(木)つづき
大事なことを書き忘れた。朝パラリンピック開会式をテレビで見たんやった。選手の入場行進のあとからライヴで見て見終わったあと録画した前半を見る。オリンピックの開会式よりちょっとこぢんまりしていただけに親しみがあってよかったと思う。しかしコレを書き忘れたらアカンがな。書いてるのは金曜の朝。昨日はイロイロ合った一日やったから御容赦。しかし日本の選手団は五輪選手団とユニフォームが違う。ナンデヤネン。まぁこっちのほうがよかったけど…。

DVD
『黒の報告書』
『黒の報告書』

8月31日(金)
今日は久しぶりに一日中ゆっくりできる日。ロッシーニ聴きながら部屋の整理。そろそろ古本屋さんに来てもらってゴッソリ本を売らねば。残しておいてもきっと誰も読みませんからね。汗をかきかき部屋の整理。昼飯映画劇場は増村保造監督『黒の報告書』。『黒の試走車』に続く「黒シリーズ」第2弾。某企業社長殺人事件を担当した若きエリート検事が大きな権力を背景とした悪辣敏腕弁護士のために証言を次々と覆され有罪のはずの犯人を無罪にされて出世コースを外される話。増村保造はどんな映画を撮らせてもテンポよく見る者を飽きさせない。エリート検事の助手の殿山泰司がエエ味出してる。午後からも部屋の整理。いろいろ電話がかかってくるけどパラリンピックの電話は1本だけ。晩飯食いながらパラリンピック中継を見るけどたった1時間。それもNHK-Eテレ(教育テレビ)での放送なのは国の担当部署に従って文部科学省管轄のスポーツ部でなく厚生労働省管轄の医療障害者部が扱っているため。馬鹿馬鹿しいことです。しかもスタジオで解説ばかりせずにパラリンピックの試合を少しでも沢山放送することに意味があるのに…。視聴者がオリンピアン以上に自分たちに近い存在(パラリンピアン=障害者)の活躍を見ることに意味があるのに…。こんな「スポーツ後進国」のまま2020東京五輪招致ができるの?どうせならEテレはバリバラのノリでパラリンピックを放送するべきですね。御存知ですよね。バリアフリー・バラエティのことです。

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