コラム「音楽編」
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掲載日2005-08-08

JCBのPR誌『ゴールド』に2年間(1999〜2000年)にわたって連載したコラム『オタマジャクシはバッハの子』からの“蔵出し”第12回目。今回のテーマは・・・。まあ、読んでみてください。

世界はひとつ?

 わが国には「言霊(ことだま)信仰」というものがある。言葉には霊が備わっていて、口に出したり書いたりした言葉は、その言葉の霊の力によって現実のものになると信じられている。だから昔の天皇は、歌を詠み、その言霊の力によって世の中を治めようとしたのだという。
 そのような言霊信仰は、今日の現代社会にも生きている。そんな馬鹿な・・・と思う人は、受験生のいる家庭を思い浮かべてみればいい。その家庭では、「ものが落ちる」とか「スキーをすべる」というような受験とは関係のない会話でも、「落ちる」とか「すべる」という言葉を使うのを控えようとする。

 それは、不吉な言葉を口にすれば現実になると心の底で信じられているからで、だからわが国では細かい契約が成立しにくく、危機管理がおろそかになる。
 たとえば、もしもプロ野球選手がケガをした場合、年俸の支払いは・・・といったことは契約に盛り込むべきだが、そういう言葉を表に出すと現実に起こりかねない、と考えられているから契約が曖昧になる。また、原子力発電所が事故を起こした場合はどうする・・・といったことも考えておかなければならないが、そんな言葉を口にすれば現実に・・・というわけで、危機管理がおろそかになる一方、「平和」「平和」と唱えているだけで、実質的な外交政策がなくても、戦争が避けられ、平和が訪れるような気になる(というような「言霊」に関する日本人の信仰を、私は、井沢元彦氏の歴史に関する多くの著作から学んだ)。

 この説に基づくなら、日本人の多くは、「言霊」によって「洗脳」された「共通意識」をいくつか持っているように思える。
 たとえば、「事実は小説より奇なり」という考え方である。
 小説(物語)では、桃から男の子が産まれたり、竹から女の子が産まれたりするのだから、そんな言葉はじつはウソッパチなのだが、昭和30年代に50パーセント近い視聴率をあげたNHKの人気TV番組『私の秘密』で、司会の高橋圭三氏が、毎週々々「事実は小説より奇なりと申しまして・・・」と繰り返した(40歳以上の人なら、いまもその口調をはっきり記憶してるだろう)。

 最近の出版界では、小説が売れずノンフィクションに人気があるというが、それは、かつて高橋圭三氏が毎週繰り返した「言霊」の影響ではないか、と私は訝(いぶか)っている。
 もうひとつ誰の脳裏にも残っている(と思われる)言葉がある。それは「世界は一家(ひとつ)、人類は皆兄弟」というものである。
 この言葉にどのような政治的意図が含まれていたのかは知らない。また、「人類は皆兄弟」と唱えた人物が、同時に「戸締まり用心」というのはおかしい、という鋭い指摘を聞いたこともある。が、それはさておき、TVで何度も何度も「世界は一家(ひとつ)、人類は皆兄弟」といわれた結果、そうなのかなあ・・・と思ってしまっている人が多いのではないだろうか。

 それに、「世界は一家(ひとつ)、人類は皆兄弟」のほうが、「事実は小説より奇なり」よりも、事実のようにも思える。
 たとえば、江差追分などの民謡のコブシと西洋音楽が合体したところから生まれた日本の演歌のルーツをたどると、イスラム教のコーランの詠唱にまでたどり着く、という説がある。

 また、コーランの詠唱は、西に進んでスペインに伝わり、フラメンコを生んだあと、南米に渡ってタンゴになったという。
 コーランの詠唱は、もとはといえば、ユダヤ、パレスチナ地方の民族音楽がルーツであり、それがヨーロッパに伝わってキリスト教音楽(グレゴリオ聖歌)となり、そこから西欧クラシック音楽が生まれ、アメリカへ渡ってカントリー・ソングとなり、アフリカから奴隷として連れてこられた黒人のリズムと合体してジャズやブルースが生まれ、それがタンゴと合体してサンバ、ルンバなどのラテン・アメリカ音楽を生み、カントリー・ソングで育った白人の若者たちが黒人音楽のリズム・アンド・ブルースを歌ったところからロックン・ロールが生まれ、そのロック音楽が日本に渡って演歌調の歌謡曲と合体してアジアン・ポップとなり・・・。

CD
『祈り Devotions グレゴリアン・チャントと聲明の出会い』
『祈り Devotions グレゴリアン・チャントと聲明の出会い』(販売元:ビクター・エンタテイメント)

 と考えると、なるほど「世界はひとつ」といえなくもない。
 1995年11月、カントーリ・グレゴリアーニ(イタリアのクレナモで創設されたグレゴリオ聖歌合唱団)が来日し、神奈川県立音楽堂で、天台声明音律研究会(天台宗の僧侶による読経の演奏団体)とのジョイント・コンサートが開かれた。
 是非とも行きたかったこのコンサートに、私は他に仕事のスケジュールが入ってしまったため、行くことができなかったのだが、のちにライヴ録音のCDが発売された。

 これは、なかなかに面白いCDである。
 グレゴリオ聖歌の澄明な響きに魂が美しく洗われる思いがしたあと、天台声明の奥深い趣のある無調の響きに魂の在処を教えられる思いがする。そして最後に、西洋と東洋が「ひとつ」になる(グレゴリオ聖歌の『アニュスデイ(平安を与えたまえ)』と天台宗の『四智讃』という声明が一緒に演奏される)。
 西洋と東洋の見事な合体――といっても、もともとのルーツは、どちらもメソポタミアあたりに端を発しているのだから、当たり前のことか・・・。
 などと感激に浸ったあと、まったく正反対の思いが湧いてくる。それは、やっぱり西洋と東洋は、全然違うものだなあ・・・という感懐である。

 整然と整い、美しい調和を奏でるグレゴリオ聖歌に対して、天台声明は、まるで現代音楽。どこが始まりでどこが終わりなのかもわからず、低い音と高い音が合っているのか合っていないのかもわからない。
 どちらかというと、天台声明の茫漠たる調べに「奥深さ」を感じるのは、私が日本人(東洋人)だからかもしれないが、一方は天国の輝きを歌い、もう一方は宇宙の無限を唱える両者の違いには、無限の開きがあるようにも思える。さらにコーランの詠唱が加われば、三者のベクトルは、x軸、y軸、z軸の永遠の彼方へ広がり、離散してしまうのかもしれない。「世界はひとつ」どころか、「世界はひとつひとつ・・・」というべきか・・・。

 ところが何度もこのCDを聴き直すと、遠く離散した東洋と西洋が、無限の彼方で一致するような気にもなってくる。「ハレルヤ!」も「般若波羅密」も(そして「アッラー・アクバル」も)結局は同じじゃないか、やっぱり「世界はひとつ」なんだ、と思えてくる。
 同じか、違うか――。おそらく、どっちも正しいのだろう。同じで違う。違うが同じ。「ひとつ」は「ひとつひとつ」にもなり、また「ひとつ」にもなる。言葉で書くと矛盾になるが、音楽は、それが矛盾でなく真実だと語ってくれている。それが、「言霊」以上の音楽の素晴らしさ、といえるに違いない。

 この原稿を書いているところへ、高校3年の娘が突然現れて、「あたし、今日学校で、華原朋美に似てるっていわれたのよ」といった。そこで、私は答えた。
 「ああ、そのとおり。よく似てるよ。目がふたつ、鼻がひとつ、口がひとつ、耳がふたつ・・・」
 娘は馬鹿にされたと思ったのか、頬を膨らませたが、私は大マジメでいったのだった。

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