コラム「音楽編」
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掲載日2006-06-10

この原稿は、かつて存在した(いまは廃刊になってしまった)『大人ぴあ』という雑誌に「ちょっとオモロイモン」というタイトルで連載していた第9回目(2001年1月号)の原稿です。W杯開催に合わせて(あんまり関係ないけど・笑)“蔵出し”します。

スポーツと音楽――その親密な関係

 私の「本職」はスポーツライターである。が、オリンピックに芸術祭があるくらいで、スポーツと音楽の関係は深く、スポーツライターが音楽を語ったり書いたりするのは当然のことといえる。

 また、スポーツマンと音楽の関係も深い。
 ヤンキースの往年の大打者ルー・ゲーリックはワーグナーの『トリスタンとイゾルデ』が大好きで、トスカニーニの大ファンだった。
 日本でも、元阪神のピッチャー江本孟紀氏は声楽のレッスンを受けたほどで、『タンホイザー』の「夕星の歌」やイタリア民謡を原語で歌う。

 西武ライオンズの元監督森祇晶氏はSP時代からのクラシック・ファン。最近はオペラやミュージカルが好きで、海外オペラ座の来日公演やパヴァロッティのコンサート会場で何度か顔を合わせたことがある。
 大リーグ評論家のパンチョ伊東氏は、ヴァイオリニストのハイフェッツと往年の大テノール歌手エンリコ・カルーソーの大ファン。
 連続試合出場の日本記録を持つ衣笠祥雄氏は、ルイ・アームストロングなど、大のジャズ・ファン。

 サッカー界では、元日本代表監督の岡田武史氏も、コルトレーンなどの大のジャズ・ファンで、ジャズ・ピアニスト山下洋輔の自主公演の実行委員に名前を連ねたりもしている。と同時に、和太鼓の林英哲の大ファンでもある。

 Jリーグ・チェアマンの川淵三郎氏はオペラ・ファンで、三枝成彰氏の『忠臣蔵』にも来ていたし、フランスW杯のときはバスチーユ・オペラで『椿姫』を見、セリエA視察のときは、「オペラ・ファンの川淵」のためにイタリア・サッカー協会が用意したスカラ座のボックスで『魔笛』を見たと自慢していた。

 ラグビー日本代表監督を最近辞めた平尾誠二は、ミルバのコンサートや、大阪ドームでのドミンゴ、カレーラス、ダイアナ・ロスのコンサートに来ていた。彼は指揮者の佐渡裕と交流があり、佐渡のコンサートには、岡田武史氏やプロレスの藤波辰爾氏も顔を出す。

 年末の大阪城ホールでの『一万人の第九』では、元阪神の代打男・川藤幸三氏も顔を見せ、佐渡裕や山下洋輔の演奏に感激していた。
 また、シンシナティ・ポップス・オーケストラの『ピーターと狼』のLPは、シンシナティ・レッズの名捕手ジョニー・ベンチが語りつとめていたし、ゲオルグ・ショルティ指揮シカゴ交響楽団によるシカゴ・ブルズ(アメフット)の応援歌のCDもある。
 大阪フィルも『六甲おろし』を演奏すればいいのに・・・。

*****

 その後、古関裕而の名曲『六甲おろし』は、佐渡裕指揮の兵庫県芸術センター・オーケストラやシエナ・ウインド・オーケストラが何度か演奏しています。

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