コラム「スポーツ編」
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掲載日2006-12-06

“蔵出し”と銘打ったシリーズですが、今回、初めて書き下ろしの短い文章を、ここに発表させていただきます。テーマは『スポーツ・ヤァ!』の廃刊について・・・です。

廃刊の決まった『スポーツ・ヤァ!』をなんとか継続できないものか!?

 角川書店とサンケイスポーツの共同編集によって発行されていた『SPORTS Yeah!(スポーツ・ヤァ!)』が、今年(2006年)12月で、廃刊されることになった。
 まったく、残念としかいいようのない出来事である。
 しかも、その理由が、売れ行きが最悪であるとか、累積赤字に耐えられなくなった、というようなものではないという。

 角川書店が“分社化”することに伴い、採算の悪い部門(雑誌)を整理することになり、『スポーツ・ヤァ!』も、その対象になったということらしい。角川の幹部も、「もしも分社化しなければ、継続されていた」との発言も口にしたという。
 ここで改めて書くまでもないだろうが、スポーツは、21世紀の我々人類にとって、もっとも大きな世界的文化となるものであり、オリンピックやワールドカップ、MLB、NBAやプレミア・リーグ、セリエAといったビッグ・イベントのみならず、世界各地でのあらゆるスポーツ大会や、国内における地域に密着した各種のスポーツリーグなども、大きく変化し、発展する兆しを見せている。

 もちろん、様々な困難に直面していることも事実ではあるが、そうであればこそ、スポーツジャーナリズムを展開するメディアの存在は重要であり、スポーツを、多くの人々の幸福のため、より豊かな社会の建設のために導くには、欠かせない存在といえる。
 なかでも、『スポーツ・ヤァ!』のような雑誌メディアは、文芸色の強い『NUMBER』とも異なり、日本の新聞・テレビ等の巨大系列メディアが各種スポーツ・イベントやスポーツ組織と合体するなかで、アウトサイダーとしてのスポーツジャーナリズム精神を発揮できる重要かつ意義ある活動が展開できる貴重なメディアといえる。さらに今後のスポーツ文化の世界的発展を考えるなら、雑誌メディアとしての様々な展開と発展が可能なはずだった。近い将来のスポーツ状況を見据えるなら、会社に大きな利益をもたらす成長も、十二分に可能なはずだった。

 そんなメディアが、会社の事情によって廃刊に追い込まれたことは、返す返すも無念残念な出来事というほかない。
 『スポーツ・ヤァ!』のような取材網を持ち、ライター・カメラマン等の人材を持ち、愛読者を持っているスポーツ雑誌を、ふたたび立ちあげようとするには、おそらく億単位の投資が必要とある。が、いまさら嘆いても仕方ない。どこかに、『スポーツ・ヤァ!』を引き継ぎ、発行する出版社は現れないものか・・・。

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